JPH01188797A - 摺動材料 - Google Patents

摺動材料

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JPH01188797A
JPH01188797A JP63013242A JP1324288A JPH01188797A JP H01188797 A JPH01188797 A JP H01188797A JP 63013242 A JP63013242 A JP 63013242A JP 1324288 A JP1324288 A JP 1324288A JP H01188797 A JPH01188797 A JP H01188797A
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rubber
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urethane
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16NLUBRICATING
    • F16N15/00Lubrication with substances other than oil or grease; Lubrication characterised by the use of particular lubricants in particular apparatus or conditions

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は潤滑性に優れたゴム状弾性体摺動材に関する
〔従来の技術〕
非ウレタン系ゴム状弾性体は、優れたシール性、追従性
、制振性、消音性を広い温度範囲に渡うて示すばかりで
なく、ウレタン系ゴム状弾性体に比較して、たとえば、
ジエン系ゴム状弾性体は耐水性、耐候性に優れ、アクリ
ル系ゴム状弾性体は耐熱性に優れ、オレフィン系弾性体
は非粘着性に優れる等それぞれが種々の利点を有するた
めに、オイルシール、グラスラン、各種バルブ類、ワイ
パーブレード、トナーシール等きわめて広い分野に利用
されている。
しかし、摩擦特性が劣ったり、時として粘着現象が見ら
れるなどの欠点を有するため、その摺動特性は満足でき
るものではなく、大きい駆動力を必要としたり、摩擦音
を発したり、スティックスリップを起こしたりするばか
りでなく、使用時間が長くなるにつれて摩擦抵抗は増大
して摩耗が激しくなり、さらには摺動部における発熱も
大きくなって、ゴム状弾性体自体の変形をも招くことに
なる。
一般にゴム状弾性体を有する摺動材料の摩擦抵抗を小さ
くするためには、ゴム状弾性体の表面に、たとえば、特
公昭46−23681号公報に示されているように、フ
ッ素樹脂フィルムを貼り合わせる方法(貼着法と略記)
、また、たとえば、特公昭57−32950号公報に示
されているように、オレフィン系樹脂を熱融着させる方
法(融着法と略記)、造膜性重合体を溶解した有機溶剤
中にフッ素樹脂等の固体潤滑剤を分散させた液を塗布し
て焼き付ける方法、またはポリフルオロアルキルを他の
単量体と共重合させたポリフルオロアルキル共重合体を
有機溶剤に溶解させた液を塗布して焼き付ける方法(塗
布法と略記)またはフッ素樹脂等の固体潤滑剤もしくは
シリコーンオイル等の潤滑油を別個にまたは同時にゴム
弾性体に配合するなどの方法(混入法と略記)が採られ
て来たが、これら方法にはそれぞれつぎのような欠点が
ある。すなわち、貼着法または融着法においては、フッ
素樹脂フィルムもしくはオレフィン系樹脂フィルムの基
材に対する接着性が非常に悪く、特にフッ素樹脂フィル
ムの場合は予め表面処理(アルカリ金属もしくはイオン
スパッタリング等による処理)をする必要があり、たと
え表面処理が施されているフッ素樹脂フィルムであうで
も、またオレフィン系樹脂の場合であっても、接着性は
不充分であって、使用中にフィルムはよく剥離するし、
複雑な形状の成形体には利用しにくく、フィルムの膜厚
が大きいため、ゴム状弾性体が本来持っている優れたシ
ール性、追従性、制振性などの緒特性に悪影響を及ぼす
などの欠点がある。そして、つぎの塗布法においては、
接着力の点では前記の貼着法、融着法よりは勝っている
が、元来潤滑性を有しない重合体または共重合によりラ
ンダムもしくはブロック状に配置される潤滑性のない単
量体を使用するために、充分な潤滑性を発揮させること
は困難であり、さらに混入法においては、固体潤滑剤を
配合する場合、少量では潤滑性が劣り、多量のときには
ゴム状弾性体本来の緒特性を妨害し、潤滑油を配合する
場合には、摺動時に潤滑油を浸み出させることにより摺
動特性を発現させようとするものであるが、摩擦係数が
小さい値で安定しないこと、温度が高くなると油が浸出
してしまうこと、成形性が悪いこと、成形時もしくは混
練時に油が分離しやすいこと、基材の緒特性が阻害され
ること、摺動した面が油で汚染されてほこり等が付着し
やすいこと、−旦油が切れると異常摩耗を起こすなど非
常に多くの問題を抱えている。
また、この発明に使用したような極性基を含む単位を存
する。すなわち反応性に富んだフッ素化ポリエーテル重
合体からなる被膜を非ウレタン系ゴム状弾性体表面に設
けることを試みたが、非ウレタン系ゴム状弾性体と被膜
の接着性が悪いために、被膜の遊離極性基が潤滑性に悪
影響を及ぼしたり、膜がすぐに剥れるなどの問題が生じ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来の技術においてはシール性、追従性、
消音性、制振性などのゴム状弾性体が元来有している機
能を低下させず、低摩擦で耐摩耗性に優れた材料は得ら
れず、数多くの優れた特性を有する非ウレタン系ゴム状
弾性体も低摩擦係数が要求される摺動材料には適しない
という問題があり、これを解決することが課題となって
いた。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、この発明は、非ウレタン
系ゴムまたは非ウレタン系熱可塑性エラストマー等の非
ウレタン系ゴム状弾性体にウレタン系ゴム状弾性体を配
合してなる成形品表面の一部もしくは全部に、ウレタン
系ゴム状弾性体に対して反応性または親和性を示す極性
基を含む単位膜を有するフッ素化ポリエーテル重合体か
らなる被膜を設けるという手段を採用したものであって
、以下にその詳細を述べる。
まず、この発明の非ウレタン系弾性体とは、たとえば天
然ゴムをはじめとして、ブタジェンゴム、イソプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、スチレンブタジェンゴム、アク
リロニトルブタジエンゴムなど種々のジエン系ゴム、エ
チレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム
などのオレフィン系ゴム、アクリルゴム、ブチルゴムな
どの通常硫黄もしくは過酸化物で加硫して用いる非ウレ
タン系ゴム、または、ポリエステル系、ポリアミド系、
ポリオレフィン系、ポリスチレン系等各種非つレタン系
熱可譬性エラストマーなどを挙げることができる。
なお、非ウレタン系ゴム状弾性体に、必要に応じて、加
硫剤を添加してもよく、加硫剤は特に限定するものでは
ないが、イオウ系のもの、有機過酸化物系のものを例と
して挙げることができる。
つぎに、この発明に用いるウレタン系ゴム状弾性体とは
ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、そ
の他のポリオール類とインシアネートとの反応によって
得られるゴム状弾性体である。そして、ポリエステルポ
リオールとしては、多塩基酸(たとえばアジピン酸、コ
へり酸、セバシン酸、フタル酸、その他の脂肪族または
芳香族ジカルボン酸等)と多価アルコール重合体(たと
えばポリエチレングリコール、ポリジエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリジプロピレングリ
コール、ポリブチレングリコール、その他のジオール重
合体、トリオール重合体等)との反応生成物であるポリ
エステルポリオールまたは環状エステルの開環重合体な
どがある。ここで上記の多価アルコール重合体は分子量
を特に限定するものではないが、適当なゴム状弾性体で
あるためには1000〜3000程度のものが適当であ
る。
また、ポリエーテルポリオールはエポキシドまたはテト
ラヒドロフランの開環重合によって得られるもので、こ
れら環状エーテルが付加しうる水素原子を少なくとも2
個有する化合物にエポキシドを付加して得られるポリエ
ーテルポリオールが適当である。このエポキシドは、た
とえば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチ
レンオキシドなどであり、環状エーテルに付加し得る水
素原子を与える化合物は、たとえば、前記した多価アル
コール重合体、ポリフェノール、ポリアミド、ポリアミ
ンなどであり、中でも多価アルコール重合体、すなわち
特に分子量を限定するものではないが、ポリエチレング
リコール(分子量1000〜6000程度)、ポリプロ
ピレングリコール(分子量1000〜2000程度)、
ポリテトラメチレングリコールなどが好ましいものであ
る。また、その他のポリオールはたとえばブタジェンの
単独重合体またはアクリロニトリルもしくはスチレンな
どとの共重合体等からなるポリブタジェン系グリコール
、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオー
ルなとである。さらに、イソシアネートは、脂肪族もし
くは芳香族の官能基が2個以上ついたポリイソシアネー
トが必要ではあるが、官能基が多くなるほど架橋しやす
くなってゴム弾性を失う結果、添加した非ウレタン系ゴ
ム状弾性体のゴム弾性にも悪影響を及ぼす可能性もある
ので、たとえばヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネ
ート、トルエン−2,4−ジイソシアネート、メタフェ
ニレンジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソ
シアネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシア
ネート等のジイソシアネートが好ましい。
このようなウレタン系ゴム状弾性体は各種ポリオールと
イソシアネートからなるプレポリマーを作り、これにた
とえば1.4−ブタンジオール、メチレンビスジクロロ
アニリン、トリメチロールプロパン、トリイソプロパツ
ールアミン等の架橋剤を加えて架橋させたものであって
もよく、またソフトセグメントを構成する二官能ポリオ
ール、ハードセグメントを構成する短鎖グリコールおよ
びジイソシアネートの三成分の組み合わせからなるブロ
ック共重合体などのウレタン系熱可塑性エラストマーで
あってもこの発明に何隻支障を招くものではない。
ウレタン系ゴム状弾性体の添加量は、非ウレタン系ゴム
状弾性体100重量部に対して1重量部以上好ましくは
5重量部以上である。なぜならば、1重量部未満である
と成形品表面に被覆される被膜の極性基との反応性もし
くは親和性を向上させる効果が不足する結果、膜の密着
強度不足による剥れの問題を起こしたり、弾性体基材と
の接着に関与していない被膜の遊離極性基によう、て潤
滑性および耐摩耗性に悪影響を及ぼすからである。添加
量の上限については特に限定するものではないが、非ウ
レタン系ゴム状弾性体自体が本来備えている特性を阻害
しないことを考えると非ウレタン系弾性体の配合量を越
えないことが好ましい。
なお、この発明のゴム状弾性体には、必要に応じて、通
常のゴム工業に使用される各種添加剤を適宜使用するこ
ともできる。添加剤としては、たとえば、カーボンブラ
ック、シリカ、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化
アルミニウム、タルク、マイカ、カオリナイト、ベント
ナイト、シラス、炭化ケイ素、アラミツド樹脂、フェノ
ール樹脂などの粉末または繊維等の充填剤、亜鉛華、脂
肪酸等の加硫助剤、グアニジン類、サルファイド類、ア
ルデヒド−アミン類等の加硫促進剤、ステアリン酸亜鉛
、亜リン酸鉛、亜リン酸バリウム等の安定剤、ジメチル
フタレート、ジオクチルフタレート等の可塑剤、アミン
類、フェノール類等の老化防止剤、2.6−ジーt−ブ
チル−p−クレゾール等の酸化防止剤、アクリロニトリ
ル誘導体等の紫外線吸収剤、酸化アンチモン、酸化ジル
コン等の難燃側、カドミウムイエロー、フタロシアニン
ブルー、チタン白等の着色剤などを挙げることが出来る
この発明におけるゴム状弾性体配合物を混合する方法は
従来からよく知られた方法を利用すればよく、特に限定
するものではないが、たとえば、非ウレタン系ゴム状弾
性体、ウレタン系ゴム状弾性体、ゴム用加硫剤、その他
ゴム用配合剤等をオープンロール、バンバリーミキサ、
ニーダ等により混練すればよいが、ウレタン系ゴム状弾
性体(プレポリマー)と、ウレタン用硬化剤をあらかじ
め反応させてから、他の配合材料を添加してもよい、ま
た、非ウレタン系ゴム状弾性体として熱可塑性エラスト
マーを使用する時には、溶融押出機で混練してもよい。
配合を終わった混練品はプレス、カレンダーロール、押
出機、または射出成形機等を利用して成形および加硫す
ればよい。
つぎに、この発明のウレタン系ゴム状弾性体に対して反
応性または親和性を示す極性基とは、たとえば−NGO
l−OH、−COOII 、 −NHR(ここでRは水
素、アルキル基もしくはアルコキシ基) 、−5H1υ あり、このような極性基を含む単位を有するフッ素化ポ
リエーテル重合体とは−CIl F tx−0−(ここ
でXは1〜4の整数)を主要°構造単位とする平均分子
量約1000〜10000程度の重合体であり、パーフ
ルオロポリエーテル基が潤滑性および耐摩耗性の向上に
、また極性基がフッ素化ポリエーテル重合体被膜とウレ
タン系ゴム状弾性体との密着性の向上に役立つ。なお、
前記したようにこの発明のウレタン系ゴム状弾性体はイ
ンシアネートと活性水素基との反応からなるウレタン結
合を基本として形成されるが、このような結合以外に、
尿素結合、ビユレット結合、アロファネート結合などを
含むことも、側鎖または末端に−NCO,−OH、−N
H!などの官能基が残っていることも多いので、前掲の
極性基の中でウレタン結合、尿素結合等が有する活性水
素、−OH基または−NHt基に対して反応性末端の−
NGO基に対して反応性のある一〇〇 、−NHR。
−COOH、−5Rなどが好ましく、これらの基がフッ
素化ポリエーテル重合体の両端末に位置しているものが
最も効果的で特に好ましい、また、−)IcOを含む単
位を有するフッ素化ポリエーテル重合体と、−ORを含
む単位を有するフッ素化ポリエーテル重合体とを併用す
れば耐摩耗性が一層向上することから、異種の極性基を
含む単位を有する異種のフッ素化ポリエーテル重合体を
併用することも可能である。そして以上のようなフッ素
化ポリエーテル重合体の具体例はつぎのとおりであり、
これらを単独使用または併用しても支障のないことは言
うまでもない。すなわち、 HOOC−CFzO−(−C2F、O+−+ CFzO
+TCFzCOOH1HOOC−CFIO+ CFt−
CP−v階千CFiO気(h、h H3COOC−CFtO+ ctp4o +r−+CF
!0−3−r CFICODCI!、HOCHz−CF
2O+ C*FnO+r+CFgO+r CHzOH1
などであり、さらに極性基が水酸基であるフッ素化ポリ
エーテル重合体と各種のポリフルオロポリエーテル基を
含有しないイソシアネートを併用する方法、または極性
基がイソシアネート基であるフッ素化ポリエーテル重合
体と各種のポリフルオロポリエーテル基を有しないジア
ミン、トリアミン、ジオールもしくはトリオールなどを
併用する方法を採用してもよい。
この発明のフッ素化ポリエーテル重合体にその特性であ
る潤滑性、耐摩耗性、基材に対する接着性などに悪影響
を及ぼさない限りウレタン系ゴム状弾性体もしくはフッ
素化ポリエーテル重合体と反応性のある極性基を有する
オルガノポリシロキサンまたはポリフルオロアルキル重
合体を適宜添加してもよいが、非常に優れた耐摩耗性を
維持するためにはフッ素化ポリエーテル重合体が主櫂造
単位であることが望ましい。
このようなフッ素化ポリエーテル重合体の被膜を形成す
るためには、一般に有機溶媒(たとえばアセトン、メチ
ルエチルケトンなどのケトン類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸イソアミルなどのエステル類、ジエチルエーテ
ル、ジオキサンなどのエーテル類、メチルクロロホルム
、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、テトラ
クロロジフルオロエタン、1,1.2−1−リクロロ−
1,2,2−トリフルオロエタン(フロン113 )な
どのハロゲン化炭化水素類の1種もしくは2種以上の混
合物など)にフッ素化ポリエーテル重合体を適度の粘度
に溶解もしくは分散させて得られる塗液をゴム状弾性体
に吹付けるかまたは弾性体を塗液中に浸漬すればよいが
、塗液の消費量を節減するうえからは浸漬法が好ましい
。なお、この塗液中のフッ素化ポリエーテル重合体の濃
度は特に限定するものではないが、コスト的には0.3
〜10.0重量%程度、特に形成される薄膜の特性をも
勘案するならば0゜5〜5.0重量%程度が好ましいと
いえる。さらに塗膜形成後に乾燥し、その表面を軟質の
布や紙で磨いて光沢を出すが、このような操作によって
同時に過剰なフッ素化ポリエーテル重合体は除去される
のでよい、なぜならば、被膜が厚過ぎると膜内に過剰の
フッ素化ポリエーテル重合体を含み、その結果ウレタン
系ゴム状弾性体との接着に関与していない遊離反応性基
を多く有することとなって、摺動材料には不可欠な潤滑
性および耐摩耗性に悪影響を与えるからである。なお、
塗膜形成後における乾燥は有機溶媒の除去が主目的であ
るが、塗膜中の重合体と基材との反応性を高めるために
、乾燥時に加温してもまたは乾燥後加熱処理を適宜挿入
してもかまわない。
〔実施例〕
以下の実施例および比較例に使用した原材料を一括して
示すとつぎのとおりである。なお、〔〕内には略号を記
し、配合量はすべて重量部で示した。
A非ウレタン系ゴム: ■アクリロニトリルフ゛タジエンゴム(NBR) (日
本合成ゴム社製: JSR237H)、■クロロプレン
ゴム(CR) (東洋曹達工業社製:B−11)、 ■アクリルゴム(^CR)(東亜ペイント社製:^R8
01)、 ■エチレンプロピレンゴム(UP) (日本合成ゴム社
製: I!P96.57C)、 B非ウレタン系熱可塑性エラストマー:■ポリアミド系
熱可望性エラストマー〔・P^−TPE )(ダイセル
・ヒュルス社製:ダイアミドE40L)、■ポリエステ
ル系熱可塑性エラストマー(PE−TPE)(東し・デ
ュポン社製:ハイトレル5557)、Cウレタン系ゴム
状弾性体: ■ポリエステル系ウレタンプレポリマー(ORE−R〕
(西独バイエル社製:ウレパン600でジエチレングリ
コールとアジピン酸とからなるポリエステルとトルエン
ジイソシアネートを反応させたもの)、 ■ウレタン系熱可塑性エラストマー(URf!−TPE
 )(日本サイアナミツド社製:サイアナプレン・サー
モプラスチック1850)、 Dウレタンゴム用加硫剤: ■ [llR[!−加硫剤](西独バイエル社製:デスモジ
ュールTT (上記構造のもの〕)、 E被覆形成材料: フッ素化ポリエーテル重合体: [相]水酸基含有ポリフルオロエーテル(80−11c
o) (伊国モンテフルオス社製: Fomblin 
Z DOL−2000、分子量200G) HOCHz−CFxO÷CtFaO+r+CFtO+r
 CFt−CI40H1■カルボキシル基含有ポリフル
オロエーテル〔■0QC−FCO) (同上社製: F
o+wblin Z DIACIO−2000、分子量
200G) HOOC−CFgO+ CtFaO+r+CF*0 +
rCF*C00H1■無官能基ポリフルオロエーテル(
FCO) (同上社製: Pogeblin Z 25
、分子量約15000)、オルガノポリシロキサン: ■水酸基含有オルガノポリシロキサン(IO−3IL)
(信越化学工業社製:シリコーンジオールX−22−1
60C)、 フルオロアルキル重合体: [相]水酸基含有ポリフルオロアルキル(11G−PC
)CsF+7CtH40H。
[相]パーフルオロアルキルとメチルメタクリレートと
の共重合体(IO−GOFC) (日本油脂社製:水酸
基含有パーフルオロアルキル共重合体、モディバーF1
00)、 F各種添加剤: [相]カーボン(C−1) (旭カーボン社製: HA
F)、@カーボン(C−2) (同上社製: F[!F
)、[相]カーボン(C−3) (同上社製: 5RF
)、[相]酸化マグネシウム(MgO) (キーウワマ
グネシウム社製)、 [株]タルク〔タルク〕(日本滑石精練社製)、■クレ
ー〔クレー〕(白石カルシウム社製:)1−ドクレー)
、 @イオウ〔イオウ〕(細片化学社製)、0亜鉛華〔加硫
助剤−1)(三片金属社製)、[相]ステアリン酸〔加
硫助剤−2〕、@IN−シクロヘキシルー2−ペンゾチ
アリルスルフエンアミド〔加硫促進剤−1〕(大向新興
化成鉱業社製)、 [相]テトラメチルチウラムジスルフィド〔加硫促進剤
−2〕(同上社製)、 01.3−ジフェニルグアニジン〔加硫促進剤−3〕(
同上社製)、 [相]2−メネカプトペンゾチアゾール〔加硫促進剤−
4〕(同上社製)、 [相]テトラメチルチウラムモノスルフィド〔加硫促進
剤−5〕(同上社製)、 [相]ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド〔加
硫促進剤−6〕(同上社製)、 [相]ジオクチルフタレート〔可塑剤−1)(黒金精油
社製)、 [相]パラフィン系オイル〔可塑剤−2〕、■ワックス
系老化防止剤(老防剤−1)(入内新興化学社製:サン
ノック7C−)、 @16−ニトキシー1.2−ジヒドロ−2,2,4−ト
1見メチルキノリン〔老防剤−2〕(同上社製)、[相
]ステアリン酸ナトリウム〔加工助剤−1〕、[相]ス
テアリン酸カリウム〔加工助剤−2〕、実施例1〜8: 第1表に示す配合割合(重量部、以下同じ)で、まずウ
レタン系ゴム状弾性体とウレタンゴム用加硫剤とを冷却
したオーブンロールで混合した後(実施例5はそのまま
)、他の原材料を第1表および第2表に示す割合でオー
プンロールに投入し、充分混合して得られた組成物を1
60℃、15分間の条件下でプレス加硫し、長さ150
簡、幅150m。
厚さ2−の板状成形体を作製した。この板状成形体から
外径21閣、内径19目、厚さ2mの摩擦試験用のリン
グ状試験片を削り出した。一方、被覆形成材料であるフ
ッ素化ポリエーテル重合体としては、第3表に示したよ
うに[相](IQ−FCQ )または■第  1  表 第  2  表 第  3  表 (HOOC−FCO)を用いた。そしてこれらフッ素化
ポリエーテル重合体を濃度2.0%になるようにフレオ
ン113に溶解して、前記摩擦試験片を浸漬するための
塗液とした。この塗液に浸漬した試験片は70℃、1時
間の・乾燥および熱処理を行なった後、S*係数の測定
に供せられた。なお、摩擦係数の測定はスラスト型摩擦
試験機(自社製)を使用して、荷重3kg/d、速度毎
分1mの条件の下に軸受X (SUJ2)を相手材とし
て試験し、摩擦係数の大きさから潤滑性を、また摩擦係
数の経時変化の安定性から耐摩耗性を判断した。得られ
た結果は第3表にまとめた。
実施例9およびlO: 第1表に示す配合割合で原材料をVブレンダーで混合し
た後、二軸押出機にて混練(実施例9は220℃、実施
例10は230℃)して押出し、このストランドを切断
しペレットを得た。このペレットを射出成形(実施例9
は230℃、実施例10は240°C)シて、長さ50
閣、幅50−1厚さ31mの板状成形体を得た。この板
状成形体から実施例1と同様の摩擦試験片を得、同様に
フッ素化ポリエーテルの被膜を施し、同様の摩擦試験を
行ない、得られた結果を第3表にまとめた。
比較例1〜13: 各比較例の原材料の配合割合は第4および5表に示した
とおりであり、比較例1〜3および8〜13は、ウレタ
ン系ゴム状弾性体(加硫剤も含む)を配合しなかった以
外は実施例1と同様にして、また、比較例4〜7は、実
施例1と同様にして摩擦試験片(基材)を作製し、比較
例118.10および12はそのまま、比較N2.9お
よび11は実施例1と同様のフッ素化ポリエーテルの被
膜を施し、比較例3〜7は実施例1の特定のフッ素化ポ
リエーテル重合体の代わりに、第6表に示したような重
合体■(HOOC−FCO) 、@ (FCO) 、@
 (HO−5IL〕、[相](IO−FC) 、[相]
(IO−GOFC)をそれぞれ被覆したことが異なる以
外は実施例1と同様の摩擦試験片を得た。ただし、比較
例7においては、共重合体[相](80−GOFC)を
濃度が3重量%になるように、シクロヘキサノンとメチ
ルイソブチルケトンとの混合液(1: 1)中に硬化剤
(ヘキサメチレンジイソシアナート)および触媒(ジブ
チルチンジラウレート)と共に溶解としてその塗液を調
製した。なおこの塗液に試験片を浸漬した後の乾燥およ
び熱処理の条件は実施例と全く同一である。得られた摩
擦試験の結果は第6表に示した。
第4表(1) 第4表は) 第5表(1) 第5表(2) 第6表(1) 第6表(2) 比較例14〜17: 比較例14および16はウレタン系ゴム状弾性体を配合
しなかったこと以外は、実施例9および10と同様にし
、また比較例15および17は実施例9および10と同
様にして摩擦試験片(基材)を作製した。
さらに比較例14および16はそのまま、また比較例1
5および17は実施例1と同様のフッ素化ポリエーテル
、の被膜を施して、同様の摩擦試験を行なった。
得られた結果を第6表に示した。
第3表および第6表から明らかなように、実施例1〜1
0においては摩擦係数が低い値であるばかりではなく、
摺動期間中の変動が少なく、長時間の摺動に対しても安
定して低い値を維持していて、いずれも非常に優れた耐
摩耗性を示している。これに対して、基材表面に被膜が
形成されていない比較例1.8.10.12.14およ
び16については、非ウレタン系ゴムをベース材料とし
ている比較例1.8、lOおよび12は、摺動初期から
非常に大きな摩擦係数を示し、また比較例14および1
6においては摺動初期には非常に小さい値であるが摺動
時間の経過につれて大きくなっている。さらに、この発
明で特定したフッ素化ポリエーテル重合体を被覆しても
、基材にウレタン系ゴム状弾性体を配合しなかった比較
例2.3.9.11.13.15および17、極性基を
有しないフッ素化ポリエーテル重合体@ (FCO)を
用いた比較例4、実施例1に使用したフッ素化ポリエー
テル重合体[株](110−FCO)の極性基と同じ水
酸基を含むオルガノポリシロキサン@ (IO−5IL
)を用いた比較例5、さらにポリエーテルを含まないフ
ルオロアルキル重合体(極性基として水酸基を含む)■
(HO−FC)を用いた比較例6などにおける摩擦係数
はいずれも摺動初期に小さい値であっても摺動時間の経
過とともに大きくなり、被膜にフルオロアルキル共重合
体[相](IO−CGFC)を用いた比較例7は、摺動
時間に対する摩擦係数の変動幅は比較的小さいが、摺動
初期から摩擦係数が高く好ましくない、したがって、比
較例1−17の摩擦特性、耐摩耗性はいずれも実施例1
〜11よりは遥かに劣っているといえる。
〔効果〕
以上のように、この発明の摺動材料は、非ウレタン系ゴ
ム状弾性体本来の優れたシール性、変形に対する追従性
、消音性、制振性などの特性に加えて、この弾性体に密
着して被覆された潤滑性薄膜の優れた耐摩擦性、耐摩耗
性も兼ね備えているために、長時間の摺動に対する安定
性、信幀性はきわめて高い、したがって、このような材
料はたとえば自動車類、事務機器類、自動制御機器類、
航空・宇宙関連機器類、医療機器類、その他電気・電子
機器類、一般産業機械器具類などあらゆる産業分野の部
品用材料として広く利用することが出来る。中でも複写
機の給紙ローラ、トナーシールまたはトナーブレード、
食品工業における練り込みローラ、自動車の安全パッド
、グラスランまたはワイパーブレード、各種衝撃吸収材
、各種パルプ、オイルシールなどに対しては恰好の材料
であるから、この発明の意義はきわめて大きいと言うこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 非ウレタン系ゴムまたは非ウレタン系熱可塑性エラスト
    マー等の非ウレタン系ゴム状弾性体にウレタン系ゴム状
    弾性体を配合してなる成形品表面の一部もしくは全部に
    、ウレタンゴム状弾性体に対して反応性または親和性を
    示す極性基を含む単位を有するフッ素化ポリエーテル重
    合体からなる被覆を設けたことを特徴とする摺動材料。
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