JPH0673234A - 潤滑性ゴム組成物 - Google Patents

潤滑性ゴム組成物

Info

Publication number
JPH0673234A
JPH0673234A JP22744792A JP22744792A JPH0673234A JP H0673234 A JPH0673234 A JP H0673234A JP 22744792 A JP22744792 A JP 22744792A JP 22744792 A JP22744792 A JP 22744792A JP H0673234 A JPH0673234 A JP H0673234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
rubber
organopolysiloxane
rubber composition
diene polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22744792A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Tanaka
満 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP22744792A priority Critical patent/JPH0673234A/ja
Publication of JPH0673234A publication Critical patent/JPH0673234A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、シール性、追従性、消音
性、制振性などのゴム状弾性体が元来有している機能特
性を低下することなく、摩擦係数が小さい値で安定し、
摩耗係数の小さい潤滑性ゴム組成物を得ることである。 【効果】 本発明の潤滑性ゴム組成物は、ジエン系ゴム
と、イソシアネート基およびシアネート基の少なくとも
いずれかの基を含む液体ジエン系重合体と、水酸基、ア
ミノ基、カルボキシル基およびメルカプト基の少なくと
もいずれかの基を含むオルガノポリシロキサンおよび含
フッ素重合体のうちいずれかとを主成分として構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、潤滑性ゴム組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ジエン系ゴムが優秀な耐油性、耐
摩耗性、ゴム弾性、機械的強度等を生かして、オイルシ
ール、グラスラン、等速ジョイントなどのダストブー
ツ、各種バルブ、トナーシール等、その使用される分野
は多岐にわたっているが、近年、機械や自動車の高性能
化、高速化などに伴い、摺動部に使用されるものにはさ
らに優れた潤滑性が要求されるようになった。
【0003】また、複写機、プリンタ、ファクシミリ、
コンピュータ等の情報関連機器のように室内で使用する
ものについては、それらが作動するときに発生する音が
騒音として大きな問題となっており、そのため消音機能
を有し摺動特性に優れたゴム成形品の要求が高まってき
た。
【0004】さらに、最近は半導体レーダを利用したコ
ンパクトディスク、ビデオディスク、光ファイル等の光
関連機器において、集光レンズによって結ばれるスポッ
トで正しくディスク面上のビットの情報を読み取るため
には、外部からこれら機器に加えられる振動に対して良
好な制振作用も兼備えかつ潤滑性に優れた摺動材料が要
求されるようになってきた。
【0005】これらの諸要求を満たす目的で、摺動性の
良い合成樹脂、たとえばポリアミド、ポリアセタール、
ポリオレファン、フッ素樹脂等を用いるか、またはこれ
らの樹脂に各エラストマを配合するなど多くの試みがな
されたが、従来のゴム自体が有するシール性、追従性、
制振性、消音性等の特性がほとんど生かされず、また従
来の配合のジエン系ゴム組成物においては摺動特性につ
いて決して満足できるものとはいえないので、大きい駆
動力を必要としたり、摩擦音を発したり、スティックス
リップ現象を起こしたりするばかりでなく、使用時間の
長期化につれて摩擦抵抗は増大し、摩耗は激しくなり、
さらには摺動部における発熱も大きくなって、ゴム状弾
性体自体の変形をも招くなど多くの問題があった。
【0006】一般にゴム制弾性体を有する摺動材料の摩
擦抵抗を小さくするためには、ゴム状弾性体の表面に、
たとえば、特公昭46−23681号公報に示されるよ
うに、フッ素樹脂フィルムを貼り合わせる方法(貼着法
と略記)、また、たとえば、特公昭57−32950号
公報に示されるように、オレフィン系樹脂を熱融着させ
る方法(融着法と略記)、造膜性重合体を溶解した有機
溶剤中にフッ素樹脂等の固体潤滑剤を分散させた液を塗
布して焼き付ける方法(塗布法と略記)、またはフッ素
樹脂等の固体潤滑剤もしくはシリコーンオイル等の潤滑
油を個別にまたは同時にゴム弾性体に配合するなどの方
法(混入法と略記)が採られてきたが、これらの方法に
はそれぞれ次のような欠点があった。
【0007】すなわち、貼着法または融着法において
は、フッ素樹脂フィルムもしくはオレフィン系樹脂フィ
ルムの基材に対する接着性が非常に悪く、特にフッ素樹
脂フィルムの場合は予め表面処理(アルカリ金属もしく
はイオンスパッタリング等による処理)を行なう必要が
あり、たとえ表面処理が施されているフッ素樹脂フィル
ムであっても、またオレフィン系樹脂の場合であって
も、接着性は不十分であって、使用中にフィルムが剥離
しやすく、複雑な形状の成形体には利用しにくく、フィ
ルムの膜厚が大きいため、ゴム状弾性体が本来有してい
る優れたシール性、追従性、制振性などの諸特性に悪影
響を及ぼすなどの欠点がある。
【0008】さらに次の塗布法においては、接着力の点
では前記の貼着法、融着法よりは勝っているが、元来潤
滑性を有しない重合体を使用するために、十分な潤滑性
を発揮させることは困難であり、さらに混入法において
は、固体潤滑剤を配合する場合、少量では潤滑性が劣
り、多量のときにはゴム状弾性体本来の諸特性を妨害
し、潤滑油を配合する場合には、摺動時に潤滑油を浸み
出させることにより摺動特性を発現させようとするもの
であるが、摩擦係数が小さい値で安定しないこと、温度
が高くなると潤滑油が浸出してしまうこと、成形性が悪
いこと、成形時もしくは混練時に油が分離しやすいこ
と、基材の諸特性が阻害されること、摺動した面が油で
汚染されてほこり等が付着しやすいこと、一旦油が切れ
ると異常摩耗を引き起こすことなど非常に多くの問題点
を抱えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の技
術においては、シール性、追従性、消音性、制振性等の
ゴム状弾性体が元来有している機能を低下させることな
く、しかも摩擦係数が小さい値で安定し、摩耗係数の小
さい材料は得られなかった。数多くの優れた特性を有す
るゴム状弾性体も、低摩擦係数が要求される摺動材料に
は適さないという問題があった。
【0010】本発明は、上記のような問題点を一挙に解
消するためになされたものであって、摩擦係数が小さく
かつ摺動材料に適した潤滑性ゴム組成物を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る潤滑性ゴム
組成物は、ジエン系ゴムと、イソシアネート基およびシ
アネート基の少なくともいずれかの基を含む液体ジエン
系重合体と、水酸基、アミノ基、カルボキシル基および
メルカプト基から選ばれる少なくともいずれかの基を含
むオルガノポリシロキサンおよび含フッ素重合体の少な
くともいずれかとを主成分とする。
【0012】本発明において、ジエン系ゴムは、ジエン
モノマを単独重合もしくは共重合させて得られるゴムで
あり、天然ゴムをはじめ、ブタジエンゴム、イソプロピ
レンゴム、クロロプレムゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、アクリルニトリルブタジエンゴム等の合成ゴムを挙
げることができる。
【0013】本発明において、イソシアネート基および
シアネート基の少なくともいずれかの基を含む液体ジエ
ン系重合体は、ジエン系モノマを単独重合または共重合
して得られるものであり、これにイソシアネート基およ
び/またはシアネート基を導入したもので、具体的に
は、ブタジエンホモポリマ、イソプレンホモポリマ、ブ
タジエン−スチレンコポリマ、ブタジエン−イソプレン
コポリマ、ブタジエン−アクリルニトリルコポリマ、ブ
タジエン−2−エチルヘキシルアクリレートコポリマ、
ブタジエン−n−オクタデシルアクリレートなどがあっ
て、分子量500〜50000の範囲、好ましくは分子
量500〜10000の範囲のものを挙げることができ
る。
【0014】たとえば、イソシアネート基を含んだブタ
ジエンホモポリマとしては、
【0015】
【化1】
【0016】を例示することができる。また、本発明に
おいて、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、およびメ
ルカプト基から選ばれる少なくともいずれかの基を含む
オルガノポリシロキサンは、ジメチルシロキサン、メチ
ルフェニルシロキサン、トリメチルフルオロプロピルシ
ロキサン等のオルガノポリシロキサンの単独重合体また
は2種類以上の共重合体に官能基を導入したものであ
り、具体的には、
【0017】
【化2】
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】
【化5】
【0021】
【化6】
【0022】を挙げることができる。
【0023】さらに、本発明において水酸基、アミノ
基、カルボキシル基、およびメルカプト基から選ばれる
少なくともいずれかの基を含む含フッ素重合体は、ポリ
フルオロアルキル基含有化合物またはポリフルオロエー
テルに上記官能基のうち少なくともいずれかを導入した
ものである。
【0024】このポリフルオロアルキル基含有化合物と
しては、たとえば、
【0025】
【化7】
【0026】などのようなポリフルオロアルキル基(炭
素数2〜20)を有し、平均分子量が50000以下の
ものを例として挙げることができる。
【0027】また、ポリフルオロエーテルは、 −CX 2X−O− [式中Xは1〜4の整数を示
す。] を主要構成単位とし、平均分子量500〜50000の
重合体であって、たとえば、
【0028】
【化8】
【0029】などを例示することができる。また、フル
オロエーテルの具体例としては、さらに次のようなもの
を挙げることができる。
【0030】
【化9】
【0031】以上述べたジエン系ゴムおよび液状ジエン
系重合体には、特に限定するものではないが、ゴム用加
硫剤を併用するとよい。加硫剤としてはイオウ加硫系、
有機過酸化物加硫系などを例示することができるが、ジ
エン系ゴム自体の架橋反応はもちろんのこと、液状ジエ
ン系重合体が共存する場合には、液状ジエン系重合体同
士およびジエン系ゴムと液状ジエン系重合体との間の架
橋反応を起こさせてもよい。
【0032】本発明において、水酸基、アミノ基、カル
ボキシル基、およびメルカプト基から選ばれる少なくと
もいずれかの基を含むオルガノプリシロキサンおよび含
フッ素重合体の少なくともいずれかと液状ジエン系重合
体とが、それぞれに有する官能基の一部もしくは全部で
強固に結合し合って、オルガノポリシロキサンまたは含
フッ素重合体は結合した液状ジエン系重合体のジエン系
重合体に対する相溶性の良さからジエン系重合体の組織
内に均質に分布することができ、さらにオルガノポリシ
ロキサンあるいは含フッ素重合体が架橋してできたジエ
ン系重合体の網目またはジエン系ゴムと液状ジエン系重
合体との網目中に強固に保持されるために、摺動等に伴
うせん断力や圧縮力等の応力または熱などの外界からの
刺激に対しても脱離しにくく、また材料組織内での運動
をも制限されて、ゴム弾性が本来有する耐熱性、機械的
強度にも悪い影響を及ぼすことなく、優れた潤滑性を長
期にわたって発揮することができるものと推測すること
ができる。
【0033】したがって、オルガノポリシロキサンまた
は含フッ素重合体の含有する官能基は片末端にあるより
は両末端に存在するものが反応点を増加することから望
ましいことはもちろんであって、液体ジエン系重合体ま
たはジエン系ゴムなどの骨格の一部がオルガノポリシロ
キサンまたは含フッ素重合体によって構成されることに
なって、ゴム弾性体の網目構造を破壊することなく、こ
れら潤滑性物質がより大きい表面積を占め、優れた潤滑
性および耐摩耗性を発現し得るようになる。
【0034】本発明において、オルガノポリシロキサン
および含フッ素重合体の少なくともいずれかの配合割合
は、ジエン系ゴム100重量部に対して3〜100重量
部であることが望ましい。なぜなら、3重量部未満の少
量では潤滑性の改善効果が不十分であり、逆に100重
量部を越える多量ではジエン系ゴムの機械的強度が著し
く低下して好ましくないからである。
【0035】また、液状ジエン系重合体を併合するとき
の配合割合は、オルガノポリシロキサンまたは含フッ素
重合体と液状ジエン系重合体との合計がジエン系ゴムを
100重量部に対し5〜100重量部であることが望ま
しい。なぜなら、5重量部未満の少量では潤滑性の改善
効果は期待できず、また100重量%を越える多量では
ジエン系ゴムの本来の機械的強度が著しく低下して好ま
しくないからである。
【0036】なお、オルガノポリシロキサンまたは含フ
ッ素重合体に対する液体ジエン系重合体の配合割合は、
特に限定されるものではないが、本発明の効果を十分に
発揮させる上からは、オルガノポリシロキサンまたは含
フッ素重合体が含む水酸基、アミノ基、カルボキシル
基、メルカプト基等の化学等量に相当するイソシアネー
ト基あるいはシアネート基の化学等量を有する液状ジエ
ン系重合体の量であることが好ましいということができ
る。
【0037】さらに、本発明にかかる潤滑性ゴム組成物
に対しても、通常のゴム工業に使用される各種添加剤を
適宜使用することもできる。添加剤としては、たとえ
ば、カーボンブラック、シリカ、クレー、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム、酸化アルミニウム、タルク、マイカ、カオ
リナイト、ベントナイト、シラス、炭化ケイ素、アラミ
ッド樹脂、フェノール樹脂等の粉末または繊維等の充填
剤、亜鉛華、脂肪酸等の加硫助剤、グアニジン類、サル
フェイド類、アルデヒド−アミン類等の加硫促進剤、ス
テアリン酸亜鉛、亜リン酸鉛、亜リン酸バリウム等の安
定剤、ジメチルフタレート、ジオクチルフタレート等の
可塑剤、アミン類、フェノール類等の老化防止剤、2,
6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール類等の酸化防止
剤、アクリルニトリル誘導体等の紫外線吸収剤、酸化ア
ンチモン、酸化ジルコン等の難燃剤、カドニウムイエロ
ー、フタロシアニンブルー、チタン白等の着色剤を挙げ
ることができる。
【0038】以上に述べたように、本発明における主原
材料およびその他の諸原材料を混合する方法は従来から
よく知られた方法を利用すればよく、特に限定されるも
のではない。すなわち、各原材料をオープンロール、バ
ンバリーミキサ、ニーダ等の通常の混合機を用いて同時
に混合してもよく、また液体ジエン系重合体の含有する
イソシアネート基またはシアネート基と、オルガノシロ
キサンまたは含フッ素重合体が有する水酸基、アミノ
基、カルボキシル基、またはメルカプト基等を効率良く
反応させる目的から、予めこれら主要成分のみを混合
し、その後に他の原材料を適宜加えるというように段階
的に混合してもよい。
【0039】また、オルガノポリシロキサンまたは含フ
ッ素重合体の分散性を良くするために、これらの成分を
予めフルオロクロロハイドロカーボン等の溶媒に溶解
し、溶液状で混合機に供給してもよい。このようにして
調製された混合物を、プレス、圧延、押出し等の成形機
またはゴム用射出成形機を用いて成形するとよい。
【0040】
【作用】本発明に係る潤滑性ゴム組成物は、ジエン系ゴ
ムと、イソシアネート基およびシアネート基の少なくと
もいずれかの基を含む液体ジエン系重合体と、水酸基、
アミノ基、カルボキシル基、およびメルカプト基から選
ばれる少なくともいずれかの基を含むオルガノポリシロ
キサンおよび含フッ素重合体の少なくともいずれかとを
主成分とする。
【0041】このため、本発明においては潤滑性に優れ
たオルガノポリシロキサンまたは含フッ素重合体の少な
くともいずれかの有する官能基と、液体ジエン重合体の
有する官能基とが相互に反応し、またジエン系ゴムに対
する液体ジエン系重合体の相溶性が良いことで、潤滑性
ゴム組成物の組織は均質でかつ複合強固な網目構造に形
成される。上記の潤滑性物質はこのような網目構造中に
組込まれるため、容易に脱落することがなく、組織内に
均質にかつ細かく分散した状態で安定的に存在する。そ
の結果、ゴム弾性体本来の基本的構造が破壊されないだ
けでなく、機械的強度、耐熱性を高く維持したまま、長
期間にわたって低摩擦係数の状態で安定化することがで
きるようになる。したがって、このような潤滑性ゴム組
成物を摺動材料として用いれば、シール性、追従性、消
音性、制振性等の機能特性に加えて、さらに耐摩耗性に
優れ、低摩擦係数を有する所望の成形品を提供すること
ができる。
【0042】
【実施例】以下の実施例および比較例に用いた原材料を
一括して示すと次のとおりである。なお[ ]内にはそ
れぞれの略号を示した。また、これら原材料の配合割合
はすべて重量部で表わすものとした。 〈ジエン系ゴム〉 (1) アクリロニトリルブタジエンゴム[NBR](日本
合成ゴム社製:JSR237H ) (2) スチレンブタジエンゴム[SBR] (同上社製:
JSR1502 ) (3) クロロプレンゴム[CR] (東洋曹達工業社製:
B-11) 〈液状ジエン系重合体〉 (4) イソシアネート基含有液状ジエン系重合体[OCN
−PB] (出光石油化学社製:末端イソシアネート基
含有ブタジエンHTP-9 ) 〈オルガノポリシロキサン〉 (5) 水酸基含有オルガノポリシロキサン[HO−SI
L] (信越化学工業社製:シリコンオイルX22-160C) (6) カルボキシル基含有オルガノポリシロキサン[HO
OC−SIL] (同上社製:カルボキシル変性シリコ
ンオイル X22-3701E ) (7) アミノ基含有オルガノポリシロキサン[H2 N−S
IL] (同上社製:アミノ変性シリコンオイル KF86
1 ) (8) メルカプト基含有オルガノポリシロキサン[HS−
SIL] (同上社製:メルカプト変性シリコーンオイ
ル X22-980 ) (9) 不官能性オルガノポリシロキサン[SIL] (同
上社製:シリコーンオイルKF96 3000) (10)水酸基含有ポリフルオロエーテル[HO−FCO]
(伊国モンテフルオス社製:Fomblin Z DOL-TX、分子
量2200)
【0043】
【化10】
【0044】(11)カルボキシル基含有ポリフルオロエー
テル[HOOC−FCO] (伊国モンテフルオス社
製:Fomblin Z DIAC)
【0045】
【化11】
【0046】〈含フッ素重合体〉 (12)不官能性ポリフルオロエーテル[FCO] (伊国
モンテフルオス社製:Fomblin Z 25、分子量約1500
0)
【0047】
【化12】
【0048】〈触媒〉 (13)ジブチルスズラウレート[触媒−1] 〈各種添加剤〉 (14)カーボン粉末[C−1] (旭カーボン社製:HAF
) (15)カーボン粉末[C−2] (同上社製:FEF ) (16)カーボン粉末[C−3] (同上社製:SEF ) (17)酸化マグネシウム[MgO] (キョウワマグネシ
ウム社製) (18)タルク[タルク] (日本滑石精練社製) (19)炭酸カルシウム[炭カル] (白石鉱業社製) (20)軽炭酸カルシウム[軽炭カル] (同上社製) (21)イオウ[イオウ] (細井化学社製) (22)亜鉛華[加硫助剤−1] (三井金属社製) (23)ステアリン酸[加硫助剤−2] (24)N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフ
ェンアミド[加硫促進剤−1] (大内新興化学工業社
製) (25)テトラメチルチウラムジスルフィド[加硫促進剤−
2] (同上社製) (26)ジオクチルフタレート[DOP] (黒金製油社
製) (27)ワックス系老化防止剤[老防−1] (大内新興化
学工業社製:サンノックCW) (28)6−エトキシ−1,2−ジヒドロ−2,2,4−ト
リメチルキノリン[老防−2] (同上社製) 本発明例1〜10:ジエン系ゴムと、イソシアネート基
およびシアネート基の少なくともいずれかの基を含有す
る液状ジエン系重合体と、水酸基、アミノ基、カルボキ
シル基、およびメルカプト基のいずれかを含有するオル
ガノポリシロキサンまたは水酸基およびカルボキシル基
のいずれかを含有する含フッ素重合体とを表1に示す割
合で配合し、またその他の各種添加材を表2に示す割合
で配合し、オープンロールを用いて十分に混合した後、
170℃、5分間プレスによる加熱加圧を行ない、長さ
150mm、幅150mm、厚み2mmの板状ゴム加硫
物を得た。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】この成形物についてJIS−K6301に
準拠して、引張り破断強度、引張り破断伸び、硬度(J
IS−A)を測定し、またスラスト型摩擦摩耗試験機を
使用して面圧3kg/cm2 、速度1m/分、相手材を
軸受鋼(SUJ2)としたときの摩擦係数を求めた。こ
れらの測定結果を表3に示すものとした。
【0052】
【表3】
【0053】比較例1〜8:ジエン系ゴムと、イソシア
ネート基を含有する液状ジエン系重合体と、不官能性オ
ルガノポリシロキサンまたは水酸基を含有するもしくは
不官能性の含フッ素重合体とを表4に示す割合で配合
し、またその他の各種添加剤を表5に示す割合で配合
し、上述した本発明例と同様に、オープンロールを用い
て十分に混合した後、170℃、5分間プレスによる加
熱加圧を行ない、長さ150mm、幅150mm、厚み
2mmの板状のゴム加硫物を得た。
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】この成形体について本発明例1〜10と同
様に、引張り破断強度、引張り破断伸び、硬度(JIS
−A)を測定し、またスラスト型摩擦摩耗試験機を使用
して面圧3kg/cm2 、速度1m/分、相手材を軸受
鋼(SUJ2)としたときの摩擦係数を求めた。これら
の測定結果を表6に示すものとした。
【0057】
【表6】
【0058】表3および表6に示した結果から次のよう
な点が明らかになった。まず、本発明例1〜10の成形
物は比較例1〜8の成形物に比べて摩擦係数がかなり小
さく抑えられている。また、本発明例1〜10の成形物
は、機械的強度の点においても、オルガノポリシロキサ
ンまたは含フッ素重合体のような潤滑性付与剤が添加さ
れているにもかかわらず、非常に高い機械的強度保持率
を示すことが判明した。
【0059】たとえば、表1に示したように、NBR系
組成物であり、潤滑付与剤が添加された本発明例1、
2、3、4、5、6、9および10の成形物と表4に示
したように、NBR系組成物であり、潤滑付与剤が添加
されない比較例1の成形物とを比べてみると、本発明例
1、2、3、4、5、6、9および10の成形物では摩
擦係数が小さく抑えられるとともに高い機械的強度を保
持していることがわかる。潤滑性付与剤を60重量部と
多量に配合した本発明例10の成形物でさえも、比較例
1の成形物に比べ引張り破断強度で71%、引張り破断
力伸びで85%、硬度で85%という高い保持率を示す
ことがわかる。
【0060】一方これに対して、オルガノポリシロキサ
ンまたは含フッ素重合体のような潤滑性付与剤が添加さ
れない比較例1〜3の成形物はいずれも高い摩擦係数と
なっている。
【0061】また、本発明において限定される潤滑性付
与剤を用いても、60重量部を越える多量の添加量であ
る比較例7の成形物においては、摩擦係数は低い値に抑
えられるものの、機械的強度は満足できるものではな
く、3重量部を下まわる少量の添加量である比較例8の
成形物においては、高い摩擦係数となっている。
【0062】さらに、オルガノポリシロキサンまたは含
フッ素重合体を用いても不官能性のものを添加した比較
例4および比較例5の成形物では、摩擦係数は低く抑え
られるものの、やはり機械的強度は小さく不十分な値と
なった。また、本発明において限定される液状ジエン系
重合体と不官能性の潤滑性付与剤とを配合した比較例6
の成形物では摩擦係数は低い値を示したが、やはり機械
的強度は小さく満足できるものではなかった。
【0063】
【発明の効果】以上の実施例に示したように、本発明の
潤滑性ゴム組成物は、ジエン系ゴム弾性体の優れたシー
ル性、変形に対する追従性、制振性、消音性等の特性に
加えて、優れた潤滑性をも兼備えている。従って、長時
間の摺動に対する安定性、信頼性は極めて高く保持され
るので、たとえば自動車、事務機器、情報機器、自動制
御機器、航空・宇宙機器、医療機器、その他電気・電子
機器、一般産業機械器具などあらゆる分野の機器・部品
類として広く利用することが可能となる。
【0064】なかでも、複写機の給紙ローラ、トナーシ
ール、トナーブレンド、消音ギア、食品工業における練
込みローラ、冷水温水取出蛇口のパッキン、エレベータ
のガイドシュー、自動車のジョイントのダストブーツ、
安全パッド、グラスランまたはワイパーブレード、各種
衝撃吸収材、各種バルブ、オイルシール等に対して格好
の摺動材料となることから、本発明の意義は極めて大き
いということができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジエン系ゴムと、イソシアネート基およ
    びシアネート基の少なくともいずれかの基を含む液体ジ
    エン系重合体と、水酸基、アミノ基、カルボキシル基お
    よびメルカプト基から選ばれる少なくともいずれかの基
    を含むオルガノポリシロキサンおよび含フッ素重合体の
    少なくともいずれかとを主成分とすることを特徴とする
    潤滑性ゴム組成物。
JP22744792A 1992-08-26 1992-08-26 潤滑性ゴム組成物 Pending JPH0673234A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22744792A JPH0673234A (ja) 1992-08-26 1992-08-26 潤滑性ゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22744792A JPH0673234A (ja) 1992-08-26 1992-08-26 潤滑性ゴム組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0673234A true JPH0673234A (ja) 1994-03-15

Family

ID=16861018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22744792A Pending JPH0673234A (ja) 1992-08-26 1992-08-26 潤滑性ゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0673234A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016032010A1 (en) * 2014-08-29 2016-03-03 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin A rubber composition comprising silicone oil

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016032010A1 (en) * 2014-08-29 2016-03-03 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin A rubber composition comprising silicone oil
US10654992B2 (en) 2014-08-29 2020-05-19 Compagnie Generale Des Establissements Michelin Rubber composition comprising silicone oil

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2636867B2 (ja) 潤滑性ゴム組成物
US7658387B2 (en) Reinforced elastomeric seal
JPH0220655B2 (ja)
WO2001011253A1 (fr) Boitier de raccordement souple en resine et procede de fabrication de ce boitier
JP2971923B2 (ja) 潤滑性ゴム組成物
JPH0673234A (ja) 潤滑性ゴム組成物
JP2520423B2 (ja) 潤滑性ゴム組成物
JP3757055B2 (ja) 潤滑性ゴム組成物およびシール部材
US4976880A (en) Lubricating rubber composition
JP2539833B2 (ja) 潤滑性ゴム組成物
JPH0967473A (ja) ゴム組成物および該組成物からなるゴム成形体
JP3164382B2 (ja) 潤滑性ゴム組成物およびこれからなる潤滑性ゴム成形体
JPH093249A (ja) 潤滑性ゴム組成物
JP3017257B2 (ja) 潤滑性ゴム組成物
JP4550181B2 (ja) 潤滑性アクリロニトリルブタジエンゴム組成物およびその製造方法、並びにシール部材
JPH08210515A (ja) 機械軸継手用ブーツ
JP2980929B2 (ja) 潤滑性ゴム成形体
JP2731530B2 (ja) 摺動材料
JP3202854B2 (ja) 潤滑性ゴム組成物
WO2021060031A1 (ja) 摺動部品用ポリアミド樹脂組成物、及び摺動部品
JP3059465B2 (ja) 潤滑性ゴム組成物
JP2001348460A (ja) 潤滑性ゴム組成物
JP6872155B1 (ja) 摺動部品用ポリアミド樹脂組成物、及び摺動部品
JP3059466B2 (ja) 潤滑性ゴム組成物
JP3202853B2 (ja) 潤滑性ゴム組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010619