JPH0118740Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0118740Y2 JPH0118740Y2 JP4586281U JP4586281U JPH0118740Y2 JP H0118740 Y2 JPH0118740 Y2 JP H0118740Y2 JP 4586281 U JP4586281 U JP 4586281U JP 4586281 U JP4586281 U JP 4586281U JP H0118740 Y2 JPH0118740 Y2 JP H0118740Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel material
- wedge
- fixing device
- prestressing
- wedge pieces
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims description 33
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims description 33
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 27
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 238000005242 forging Methods 0.000 description 1
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 1
- 210000003739 neck Anatomy 0.000 description 1
Landscapes
- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
１本のPC鋼材（プレストレス用鋼材）を、縦
方向に分割された外形が円錐形をなす楔片で包
み、定着体に設けた円錐孔に楔止する公知の定着
具にあつては、その楔片のPC鋼材に接する円筒
形内面には滑り止めのため鋸歯状の環条が設けら
れており、少なくともこの歯の部分はPC鋼材よ
り高い硬度になるよう熱処理されている。このた
め定着に際しては環条の歯先がPC鋼材の表面に
喰い込み切り疵をつけることになる。従つてPC
鋼材は疵の部分で断面が減少し、PC鋼材の元来
の強度を発揮し得ないばかりか、疵の部分に応力
集中を生じ疲労強度が低下するという欠陥があ
る。
方向に分割された外形が円錐形をなす楔片で包
み、定着体に設けた円錐孔に楔止する公知の定着
具にあつては、その楔片のPC鋼材に接する円筒
形内面には滑り止めのため鋸歯状の環条が設けら
れており、少なくともこの歯の部分はPC鋼材よ
り高い硬度になるよう熱処理されている。このた
め定着に際しては環条の歯先がPC鋼材の表面に
喰い込み切り疵をつけることになる。従つてPC
鋼材は疵の部分で断面が減少し、PC鋼材の元来
の強度を発揮し得ないばかりか、疵の部分に応力
集中を生じ疲労強度が低下するという欠陥があ
る。
本考案は上述の欠陥がなく、更に平行なPC鋼
線、PC鋼棒、PCストランドの束の定着をも可能
とする定着装置を得ることを目的とする。
線、PC鋼棒、PCストランドの束の定着をも可能
とする定着装置を得ることを目的とする。
本考案によるときは、各楔片はその長軸方向に
少くとも１本のPC鋼材と出来る限り広面積で接
触しうるような溝を備えており、PC鋼材と楔片
との間の滑りに抵抗する摩擦抗力を大ならしめて
いる。又該溝の底面には一連のくぼみを備え、定
着時にPC鋼材が強く楔片に押圧され、該くぼみ
位置でPC鋼材表面がくぼみ中に膨出することに
より滑り止めの効果を向上するものである。
少くとも１本のPC鋼材と出来る限り広面積で接
触しうるような溝を備えており、PC鋼材と楔片
との間の滑りに抵抗する摩擦抗力を大ならしめて
いる。又該溝の底面には一連のくぼみを備え、定
着時にPC鋼材が強く楔片に押圧され、該くぼみ
位置でPC鋼材表面がくぼみ中に膨出することに
より滑り止めの効果を向上するものである。
この様な楔片は機械切削、鍛造等、通常用いら
れる工業手段を用いて製造しうるのであろうが、
元来の手段によるときは、その形状の複雑なため
多くの加工工程を要し不経済であるので、本考案
では焼結金属により製造することによりくぼみを
含む外形の成型が極めて容易にでき経済的に実用
化が可能となる。
れる工業手段を用いて製造しうるのであろうが、
元来の手段によるときは、その形状の複雑なため
多くの加工工程を要し不経済であるので、本考案
では焼結金属により製造することによりくぼみを
含む外形の成型が極めて容易にでき経済的に実用
化が可能となる。
以下図面に示す一実施例について本考案を詳述
する。第１図に示す実施例は、３本の平行なPC
鋼材１の束を３片に縦分割され、外面が円錐面を
なす楔片２で取り囲み、この組合せ体を、定着体
Ａに設けられた円錐孔３中に楔止する定着装置で
ある。
する。第１図に示す実施例は、３本の平行なPC
鋼材１の束を３片に縦分割され、外面が円錐面を
なす楔片２で取り囲み、この組合せ体を、定着体
Ａに設けられた円錐孔３中に楔止する定着装置で
ある。
楔片２はその頚部で、バンド４によつて束ねら
れて、構成される外形は当然定着孔３の円錐面に
対応する形状をなすものである。又楔片のPC鋼
材と接する内面にはできるだけ接触面積を大きく
する必要から、PC鋼材と円径の円弧状の縦溝５
が設けられており、その溝底には第３図に示す如
く、円形乃至は横方向が長軸となる楕円形の少く
とも一連のくぼみ６が縦方向に配置されている。
PC鋼材定着時には楔体２とPC鋼材１は強い力で
押し付けられるので、第４図に示す如く、くぼみ
６の中にPC鋼材１の表面７が一部膨出し滑り止
めの役目をなす。実験の結果によると、相隣るく
ぼみの縁端間隔をくぼみの溝軸方向の巾以上とす
るときは、PC鋼材の表面にノツチを生じること
なく、PC鋼材の固有の強度を十分に発揮しうる
ことが判明した。又楔片の尖端に近い部分は比較
的その肉厚も薄く、この部分に接するPC鋼材の
引張力も最も大きいので、この部分にはくぼみを
配置しないこととし、むしろ焼結金属に潤滑材を
含浸させることにより、PC鋼材に自由な伸びを
ゆるすと共に楔体自身の破損を防止するのがよ
い。
れて、構成される外形は当然定着孔３の円錐面に
対応する形状をなすものである。又楔片のPC鋼
材と接する内面にはできるだけ接触面積を大きく
する必要から、PC鋼材と円径の円弧状の縦溝５
が設けられており、その溝底には第３図に示す如
く、円形乃至は横方向が長軸となる楕円形の少く
とも一連のくぼみ６が縦方向に配置されている。
PC鋼材定着時には楔体２とPC鋼材１は強い力で
押し付けられるので、第４図に示す如く、くぼみ
６の中にPC鋼材１の表面７が一部膨出し滑り止
めの役目をなす。実験の結果によると、相隣るく
ぼみの縁端間隔をくぼみの溝軸方向の巾以上とす
るときは、PC鋼材の表面にノツチを生じること
なく、PC鋼材の固有の強度を十分に発揮しうる
ことが判明した。又楔片の尖端に近い部分は比較
的その肉厚も薄く、この部分に接するPC鋼材の
引張力も最も大きいので、この部分にはくぼみを
配置しないこととし、むしろ焼結金属に潤滑材を
含浸させることにより、PC鋼材に自由な伸びを
ゆるすと共に楔体自身の破損を防止するのがよ
い。
以上図面に示す実施例について述べたが、PC
鋼材はPC鋼線、PC鋼棒、或はPCストランドで
あつてもよく、又PC鋼材数は１以上、任意な数
であつてもよく、楔片の数も任意に選定すること
ができる。
鋼材はPC鋼線、PC鋼棒、或はPCストランドで
あつてもよく、又PC鋼材数は１以上、任意な数
であつてもよく、楔片の数も任意に選定すること
ができる。
第１図は本考案による一実施例を示す側面図、
第２図は第１図の−断面図、第３図は楔片の
一個を示す立面図、第４図は楔片とPC鋼材の接
触面を示す縦方向部分断面図である。 図面中、１：PC鋼材、２：楔片、３：円錐孔、
５：縦溝、６：くぼみ、である。
第２図は第１図の−断面図、第３図は楔片の
一個を示す立面図、第４図は楔片とPC鋼材の接
触面を示す縦方向部分断面図である。 図面中、１：PC鋼材、２：楔片、３：円錐孔、
５：縦溝、６：くぼみ、である。
Claims (1)
- １本のPC鋼材若しくは複数本の平行なPC鋼材
の束を外形が円錐形をなす数個の楔片で取り巻
き、定着体に設けた截頭円錐形の孔中に楔止する
方式の定着装置において、楔片は可能な限りPC
鋼材の外周面に広く接するようにその内面形状を
もたせ、この接触面にはPC鋼材の表面が変形膨
出して喰い込む円形若しくは楕円形の一連のくぼ
みを設け、且つ楔片が焼結金属製であることを特
長とするPC鋼材定着装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4586281U JPH0118740Y2 (ja) | 1981-03-30 | 1981-03-30 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4586281U JPH0118740Y2 (ja) | 1981-03-30 | 1981-03-30 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57157613U JPS57157613U (ja) | 1982-10-04 |
| JPH0118740Y2 true JPH0118740Y2 (ja) | 1989-06-01 |
Family
ID=29842737
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4586281U Expired JPH0118740Y2 (ja) | 1981-03-30 | 1981-03-30 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0118740Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0640737Y2 (ja) * | 1986-02-24 | 1994-10-26 | 株式会社春本鉄工所 | 線材の定着具 |
| JPH04286744A (ja) * | 1991-03-18 | 1992-10-12 | Fujitsu Ltd | 光磁気ディスク装置の高周波重畳回路 |
-
1981
- 1981-03-30 JP JP4586281U patent/JPH0118740Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57157613U (ja) | 1982-10-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH04500396A (ja) | 張力下にある細長い補強材用のロック装置 | |
| CA1276777C (en) | Method of producing an annular steel wedge formed of a plurality of parts and used for anchoring a tension element in prestressed concrete | |
| JPH0118740Y2 (ja) | ||
| JPS6128817Y2 (ja) | ||
| US5375404A (en) | Wide rope with reduced internal contact stresses | |
| JPH0352805Y2 (ja) | ||
| JPH038091Y2 (ja) | ||
| JP2003278314A (ja) | ストランド定着具 | |
| JPS609335Y2 (ja) | プレストレストコンクリ−ト用緊張装置 | |
| SU413254A1 (ja) | ||
| JPS5853376Y2 (ja) | 異形鉄筋・ｐｃ鋼線等の建設・土木用異形棒材 | |
| FI73039B (fi) | FOERSPAENNINGSKABEL FOER BETONGELEMENT. SIIRRETTY PAEIVAEMAEAERAE-FOERSKJUTET DATUM PL 14 ç 11.12.85 | |
| JPH0711196Y2 (ja) | 撚りほぐれ止め付きｐｃストランド | |
| JP2002106643A (ja) | ケーブル端部構造 | |
| JP3766640B2 (ja) | Ｐｃ鋼より線 | |
| JP2787290B2 (ja) | 鋼製引張材の端部定着方法 | |
| JP2001177962A (ja) | 楔形引留クランプ | |
| JPH046452Y2 (ja) | ||
| JPH08333842A (ja) | 鋼製引張材端部定着装置及びその組立方法 | |
| JPS6124912Y2 (ja) | ||
| JPS621311Y2 (ja) | ||
| RU1795195C (ru) | Зажим дл закреплени конца многопр дного каната | |
| JP3003831U (ja) | ワイヤーロープ | |
| JPH056521Y2 (ja) | ||
| JPS61161327U (ja) |