JPH046452Y2 - - Google Patents

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JPH046452Y2
JPH046452Y2 JP1984152288U JP15228884U JPH046452Y2 JP H046452 Y2 JPH046452 Y2 JP H046452Y2 JP 1984152288 U JP1984152288 U JP 1984152288U JP 15228884 U JP15228884 U JP 15228884U JP H046452 Y2 JPH046452 Y2 JP H046452Y2
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JP
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wedge
grip
cushioning material
tensioning
tip
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JP1984152288U
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JPS6167347U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はプレストレストコンクリート用緊張材
の緊張・定着装置に関するものである。
〔従来技術〕
第1図a〜fはコンクリート緊張方法の説明図
であつて1はコンクリートブロツク、2はこのコ
ンクリートブロツク1にプレストレスを導入する
ためこれに貫通せしめたアラミド繊維等より成る
ロツト状の緊張材、3,4はその把持用グリツプ
及びくさび、5は定着具を示し、従来のプレスト
レストコンクリート用緊張材の緊張・定着装置に
よる緊張・定着作業は下記のように行つている。
第1図aに示すようにグリツプ3内にくさび
4を挿入し、第1図bに示すようにこれらの定
着具5をセツトする。
定着具5のセンタホールジヤツキ6をセツト
する。
第1図cに示すようにジヤツキ6内のチヤツ
ク7で緊張材2をつかみ、緊張する。
第1図dに示すようにジヤツキ6の油圧を切
り換えて、グリツプ3内にセツトされたくさび
4を押し込み、緊張材2を定着する。
第1図eに示すようにジヤツキ6内のチヤツ
ク7を緩め、ジヤツキ6を取り外す。
第1図fに示すようにプレストレスの導入を
完了する。
第2図はくさび4を押し込んだとき或いは、緊
張材2を緊張して定着が完了したときの緊張材2
が受ける応力分布を示している。
第2図において緊張材2がくさび4より抜け出
さないためにはくさび作用によつてある程度緊張
材2を締め付けなければならない。然しながらく
さび4はグリツプ3によつて周囲を拘束されてお
り、くさび4の移動(押し込むこと)によつて
益々締め付けられることになり、第2図に示すよ
うにくさび先端部に応力集中が発生する。即ち通
常は緊張材2に対する応力はその軸方向に均一に
分布されるはずであるが、くさび形状の場合には
例えばくさび4の第2図における左端部分では緊
張材2に加わる圧縮応力はそのまま反作用として
グリツプ3にも加わり、この部分ではグリツプ3
の厚さ(剛性)が小さく、代わりにくさび4の厚
さ(剛性)が大きいため上記応力によつてグリツ
プ3が外方に撓む形となつて緊張材2に加わる圧
縮応力はそれだけ小さくなる。これとは逆にくさ
び4の第2図における右端部分では上記厚さが反
対となりくさび4が内方に撓んで緊張材2を押す
形となり、くさび先端部に応力が集中することに
なる。尚このことは実験によつても確かめられて
いる。一方、緊張材2は横方向の圧力に弱いため
緊張材2に所定の大きさの緊張力を加える前にく
さび4の近傍で破断してしまうおそれがある。
〔考案の目的〕
本考案の目的は上記の欠点を除去したプレスト
レストコンクリート用緊張材の緊張・定着装置を
得るにある。
〔考案の概要〕
本考案のプレストレストコンクリート用緊張材
の緊張・定着装置は、コンクリートに挿入される
緊張材を把持するグリツプと、その両端が前記グ
リツプより外側に突出するように前記グリツプ内
に挿入されるくさびと、このくさびの内周面と緊
張材間に介挿される緩衝材と、前記グリツプの先
端と前記緩衝材の先端に夫々形成されたテーパ
と、前記くさびの内周面と前記緩衝材の外周面間
に形成された係合部と、前記緩衝材の内周面に形
成されたスリツトとより成ることを特徴とする。
〔考案の構成〕
本考案においては第3図a,bに示すようにく
さび4と緊張材2間に緩衝材8を介挿せしめ緊張
材2とくさび4が直接接触しないようにし、又く
さび4の両端を夫々グリツプ3の外側に突出せし
め、且つグリツプ3と緩衝材8の先端部に夫々テ
ーパを設けグリツプ3の先端とくさび4間及び緩
衝材8の先端と緊張材2間に夫々クリアランス
9,10が形成されるようにする。
又緩衝材8の前部及び後部は夫々くさび4の前
端及び後端から突出するようにし、さらに緩衝材
8の内周面には第3図b,第4図に示すように例
えば緩衝材8の軸方向に延びるようスリツト11
を形成せしめる。
更に第3図a,第4図,第5図に示すようにく
さび4の内周面と緩衝材8の外周面には互いに係
合する滑り止め用係合部、例えば凹凸12を設
け、その軸方向には滑り吸収スペース13を形成
せしめる。
〔考案の効果〕
本考案装置の効果は下記の通りである。
1 緩衝材の設置による効果 緩衝材8を挿入することによつてくさび4と緊
張材2が直接接触することがなくなり、くさび先
端部における緊張材2への応力集中やくいこみを
防ぐことができる。
2 すべり吸収スペースによる効果 くさび4を押し込んで定着する際、押し込む途
中でのガタを防ぐため或いは緩衝材8との初期の
なじみを良くするために有効である。
即ちくさび4と緩衝材8は第3図bから明らか
なように円周方向に複数に分割されており、これ
らはくさび4を軸方向に押し込んだ際半径方向内
方に共に移動し、その際緩衝材8が変形すること
になるがこの変形は上記滑り吸収スペース13に
よつて容易に達成されるようになる。
3 くさびのグリツプからの突出による効果 くさび4の両端がグリツプ3の外側に突出して
いるためグリツプ3の拘束による応力を両端で開
放することができる。
4 クリアランスによる効果 グリツプ3とくさび4及び緩衝材8と緊張材2
の端部にクリアランス9,10を保つことによつ
てくいこみや応力集中を避けることができる。
5 スリツトによる効果 緩衝材8にスリツト11を設けることによつて
緊張材2の周囲に作用する圧力を平均化すること
ができる。
6 以上1)〜5)の各効果が複合的に作用する
ことによつて緊張材2に作用する圧力は、分
散、均等化し、緊張材2が中途で破断すること
なく、緊張・定着することができる。
尚場合によつては上記滑り吸収スペース13と
クリアランス9,10を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図a〜fは緊張方法の説明図、第2図は緊
張材に作用する応力の説明図、第3図a,bは本
考案装置の説明用断面図及び側面図、第4図は緩
衝材を構成する素子の斜視図、第5図はくさびを
構成する素子の斜視図である。 1……コンクリートブロツク、2……緊張材、
3……グリツプ、4……くさび、5……定着具、
6……ジヤツキ、7……チヤツク、8……緩衝
材、9,10……クリアランス、11……スリツ
ト、12……滑り止め用凹凸、13……滑り吸収
スペース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンクリートに挿入される緊張材を把持するグ
    リツプと、その両端が前記グリツプより外側に突
    出するように前記グリツプ内に挿入されるくさび
    と、このくさびの内周面と緊張材間に介挿される
    緩衝材と、前記グリツプの先端と前記緩衝材の先
    端に夫々形成されたテーパと、前記くさびの内周
    面と前記緩衝材の外周面間に形成された係合部
    と、前記緩衝材の内周面に形成されたスリツトと
    より成ることを特徴とするプレストレストコンク
    リート用緊張材の緊張・定着装置。
JP1984152288U 1984-10-11 1984-10-11 Expired JPH046452Y2 (ja)

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JP1984152288U JPH046452Y2 (ja) 1984-10-11 1984-10-11

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JP1984152288U JPH046452Y2 (ja) 1984-10-11 1984-10-11

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Publication Number Publication Date
JPS6167347U JPS6167347U (ja) 1986-05-08
JPH046452Y2 true JPH046452Y2 (ja) 1992-02-21

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ID=30710357

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JP1984152288U Expired JPH046452Y2 (ja) 1984-10-11 1984-10-11

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0745691Y2 (ja) * 1989-10-16 1995-10-18 株式会社大林組 プレストレス導入用frp線材の定着構造
KR100691355B1 (ko) 2004-06-23 2007-03-12 (주)대영 앵커용 연선 인장장치

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5821062U (ja) * 1981-07-30 1983-02-09 株式会社小松製作所 モ−タスクレ−パの作業機安全装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS575373Y2 (ja) * 1976-02-19 1982-02-01

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JPS5821062U (ja) * 1981-07-30 1983-02-09 株式会社小松製作所 モ−タスクレ−パの作業機安全装置

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JPS6167347U (ja) 1986-05-08

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