JPH0745691Y2 - プレストレス導入用frp線材の定着構造 - Google Patents

プレストレス導入用frp線材の定着構造

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JPH0745691Y2
JPH0745691Y2 JP1989119775U JP11977589U JPH0745691Y2 JP H0745691 Y2 JPH0745691 Y2 JP H0745691Y2 JP 1989119775 U JP1989119775 U JP 1989119775U JP 11977589 U JP11977589 U JP 11977589U JP H0745691 Y2 JPH0745691 Y2 JP H0745691Y2
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JP
Japan
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frp wire
peripheral surface
frp
fixing
inner peripheral
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JP1989119775U
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JPH0358513U (ja
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克朗 小畠
耕三 木村
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、コンクリート体にプレストレスを導入するFR
P線材を定着させるためのプレストレス導入用FRP線材の
定着構造に関する。
《従来の技術》 コンクリートは圧縮強度に比べて引張強度が極めて小さ
く、ひび割れ等を発生しやすい。この点を補うべく荷重
作用による引張応力を打ち消す目的で、PC鋼線などを用
いて予め計画的にコンクリートに応力を与えたものがプ
レストレストコンクリートである。
しかし、このプレストレストコンクリートに採用される
PC鋼線等は、海洋構造物等の過酷な条件下では錆易く、
耐久性に欠けるという難点がある。
そこで、従来のPC鋼線等に代えて、耐久性に優れるFRP
線材が使用されようとしている。このFRP線材は、炭素
繊維,アラミド繊維等の高強度の繊維をエポキシ樹脂等
で収束,硬化させたものである。そして例えば、特開昭
63-255449号公報には、そのような緊張材の緊張定着方
法の技術が見られ、また実開昭63-127525号公報には、
そのような緊張材の定着装置の技術が記載されている。
《考案が解決しようとする課題》 ところでこのFRP線材は、高強度で軽量、且つ耐久性に
優れているというメリットを有する反面、数万本の繊維
を収束させているため、表面の応力集中あるいは傷によ
ってその強度が急激に低下するという欠点を有してい
る。このため、このFRP線材を定着させる定着構造にも
十分な配慮が必要である。
ここに、内側にテーパの付いたスリーブ内にFRP線材を
通し、更にこれらスリーブとFRP線材との間に楔を押し
込んでFRP線材の戻り力で定着させるようにした定着構
造においては、第5図に示すように楔22の先端に面取り
を施すことも考えられるが、この構造では面取り部分23
とFRP線材21の挿通孔24との境界部分25で大きな応力集
中が発生し、FRP線材21の母材強度よりも小さな荷重で
破断してしまうおそれがある。本願出願人が実施した引
張試験によれば、母材の破断強度の75%程度の荷重で破
断した。
本考案の目的は、定着部分におけるFRP線材の破断を防
止し、FRP線材の持つ強度を十分に発揮させることがで
きるプレストレス導入用FRP線材の定着構造を提供する
ことにある。
《課題を解決するための手段》 本考案は、コンクリート体にプレストレスを導入するFR
P線材を定着させるための定着構造において、互いに組
み合わされることによりテーパ外周面を有するリング体
を成し、その内部にFRP線材が挿通され、その内周面がF
RP線材の外周面に当接される一組の楔片と、テーパ内周
面を有し、その内部に上記一組の楔片が嵌入される定着
金具と、楔片の上記FRP線材の導入端縁部の内周面に装
着されFRP線材に当接される弾性体とを備えたことを特
徴とする。
《作用》 本考案の作用について述べると、定着金具内にFRP線材
を通し、FRP線材にプレストレスを導入しつつ、定着金
具のテーパ内周面とFRP線材との間に楔片を押し込む。
一組の楔片は、FRP線材の戻り力によって定着金具内に
嵌入されることにより、テーパ外周面によって相互の間
隔が狭められてリング体を成し、FRP線材を締め付け、F
RP線材をコンクリート体に定着させる。このとき、楔片
の内周面はFRP線材の外周面に当接されているので、楔
片の締付力を有効にFRP線材に伝達することができ、FRP
線材を確実に定着させることができる。また、楔片のFR
P線材の導入端縁部の内周面に装着された弾性体がFRP線
材に当接されているので、導入端縁部においてFRP線材
に生じる応力集中を緩和し、定着部分での破断を防止す
ることができる。その結果、FRP線材の強度を十分に発
揮させることができる。
《実施例》 以下本考案の好適実施例を、図面を参照しながら詳述す
る。
第1図〜第3図に示すように、本考案は基本的には、コ
ンクリート体1にプレストレスを導入するFRP線材2を
定着させるための定着構造において、互いに組み合わさ
れることによりテーパ外周面を有するリング体を成し、
その内部にFRP線材2が挿通され、その内周面がFRP線材
2の外周面に当接される一組の楔片5と、テーパ内周面
3を有し、その内部に一組の楔片5が嵌入される定着金
具4と、楔片5のFRP線材2の導入端縁部11の内周面に
装着されFRP線材2に当接される弾性体7とを備えて構
成される。
FRP線材2は、炭素繊維,アラミド繊維等の高強度の繊
維をエポキシ樹脂等で収束,硬化させたものである。
定着構造の周辺を概説すると、この実施例では第1図に
示すように、内側にテーパの付いたスリーブを有する定
着金具4内にFRP線材2を通し、更にこれらスリーブとF
RP線材2との間に楔5を押し込んでFRP線材2の戻り力
で定着させるようにした定着構造を採用している。具体
的にはコンクリート体1には、その壁面8に定着金具4
が固定されている。この定着金具4のスリーブにはテー
パ内周面3が形成されている。そしてこの定着金具4の
テーパ内周面3内にFRP線材2が挿通される。そして、
この挿通されたFRP線材2とテーパ内周面3との間には
一組の楔片5が嵌入される。楔片5は、2枚〜6枚が組
合わされてテーパ外周面を有するリング体を成すように
構成され、その内周面はFRP線材2の外周面に当接され
る。これにより、楔片5の締付力を有効にFRP線材2に
伝達することができ、FRP線材2を確実に定着させるこ
とができる。さらに、この楔片5のFRP線材2が導入さ
れる導入端縁部11には挿通方向に拡径させて面取りされ
ている。
そしてこの導入端縁部11には、挿通されるFRP線材2に
当接される硬質ゴム等で成る弾性体7が装着されてい
る。この弾性体7は、楔片5の内周面と面一若しくはこ
の内周面よりも若干突出するように装着されている。
このように楔片5のFRP線材2の導入端縁部11にFRP線材
2に当接される弾性体7を装着したことにより、この弾
性体7の弾性でFRP線材2を受けることができ、第4図
(a)に示すように単に面取りのみを施したものと比較
して、第4図(b)に示すように発生する応力を分散さ
せることができ、この導入端縁部11でFRP線材2に極端
に大きな応力集中が生ずることを防止できる。
《考案の効果》 以上述べたように本考案によれば、楔片の内周面はFRP
線材の外周面に当接されているので、楔片の締付力を有
効にFRP線材に伝達することができ、FRP線材を確実に定
着させることができる。また、楔片のFRP線材の導入端
縁部の内周面に装着された弾性体がFRP線材に当接され
ているので、導入端縁部においてFRP線材に生じる応力
集中を緩和し、定着部分での破断を防止することができ
る。その結果、FRP線材の強度を十分に発揮させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す装着時の側断面図、第
2図はその要部の一部破断側面図、第3図は更に要部の
拡大断面図、第4図は弾性体を装着した場合と、弾性体
を装着しない場合の応力分布を示すグラフ、第5図は楔
に面取りを施した場合の要部拡大断面図である。 1……コンクリート体 2……FRP線材 3……テーパ内周面 4……定着金具 5……楔片 7……弾性体 11……導入端縁部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート体にプレストレスを導入する
    FRP線材を定着させるための定着構造において、互いに
    組み合わされることによりテーパ外周面を有するリング
    体を成し、その内部に上記FRP線材が挿通され、その内
    周面が該FRP線材の外周面に当接される一組の楔片と、
    テーパ内周面を有し、その内部に上記一組の楔片が嵌入
    される定着金具と、上記楔片の上記FRP線材の導入端縁
    部の内周面に装着され該FRP線材に当接される弾性体と
    を備えたことを特徴とするプレストレス導入用FRP線材
    の定着構造。
JP1989119775U 1989-10-16 1989-10-16 プレストレス導入用frp線材の定着構造 Expired - Lifetime JPH0745691Y2 (ja)

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JPH0358513U JPH0358513U (ja) 1991-06-07
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