JPH0514972Y2 - - Google Patents

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JPH0514972Y2
JPH0514972Y2 JP19731286U JP19731286U JPH0514972Y2 JP H0514972 Y2 JPH0514972 Y2 JP H0514972Y2 JP 19731286 U JP19731286 U JP 19731286U JP 19731286 U JP19731286 U JP 19731286U JP H0514972 Y2 JPH0514972 Y2 JP H0514972Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は断面偏平な棒材の端部定着装置、よ
り具体的には断面偏平な棒材を引張材として用い
る場合におけるこの棒材の端部を定着する装置に
関するものである。
《従来の技術》 繊維素材をレジンで固めて作つたストランドを
その外周面に引張力を作用させて引張材として使
用する場合は、円形断面に比して断面を偏平とし
た方が外周面の繊維素材の伸びと中央の繊維素材
の伸びとの差を縮小することができる。従つて同
一断面積のストランドにおいては円形断面のスト
ランドより偏平断面のストランドの方がそのスト
ランドの耐えうる引張力が大きくなり繊維使用量
をより経済的にすることができることから、本願
出願人は断面を偏平とした繊維素材をレジンで固
めて作つたストランドを先に考案している(実願
昭61−177447)。
この考え方は、繊維素材をレジンで固めて作つ
たストランドを例とする複合構造の棒材に限らず
単一構造の棒材、例えば鉄鋼棒、合成樹脂棒等に
おいても成り立つものである。
ところで断面を偏平とした複合構造または単一
構造の棒材を外周面に引張力を作用させて引張材
として使用することは過去において行なわれてお
らず新規に開示されたものであるため、断面偏平
引張材の端部定着装置についての考案は現在、存
在していない。
《考案が解決しようとする問題点》 しかし、棒材の外周面に引張力を作用させて引
張材として使用する場合においてその引張材の断
面を偏平とすることは、同一断面積の円形断面の
引張材に比してその引張材の耐え得る引張力をよ
り大きくすることができ、従つて材料使用量をよ
り経済的にすることができることから、大いに実
施されることが望ましい。
本考案は、このような観点からなされたもので
あつて、その目的は断面偏平な棒材の外周面に大
きな抗力を作用させることによつてその端部を強
固に定着することのできる構造簡単な装置を提供
するにある。
《問題点を解決するための手段》 上記の目的を達成するために、この考案に係る
断面偏平な棒材の端部定着装置は、内側端を小径
とし外側端を大径とした円錐台形の開口を有する
筒体と筒体内に分離収納されてなる一対の楔部材
とからなり、各楔部材の外周面には筒体の開口の
面と同一傾斜面を形成してなるとともに他方の楔
部材と対向する面には偏平な挾持面を形成してな
るのである。
《作用》 この定着装置を用いて断面偏平な棒材の端部を
定着するには、先ず筒体を棒材の内方に位置させ
ておき、次に棒材の端部に偏平面を挟んで2枚の
楔部材の挾持面を当てがい、そして筒体を棒材の
端部側に相対的に移動させて、その開口内に両楔
部材を挿入する。そして更に、筒体を棒材の端部
側に移動させる力と棒材を筒体と反対方向に移動
させる力とを働かせる。このようにして、筒体に
力がかかると、筒体と楔部材との界面における円
錐面の作用により棒材には偏平面に垂直に抗力
(N)が作用し、従つて棒材の偏平面には、その
抗力(N)に偏平面と挾持面との間の摩擦係数
(μ)を乗じた摩擦力(F=μN)が作用し、断面
偏平棒材のくさびに対するすべりが防止される。
このため、筒体を所定の位置に取り付けることに
よつて、断面偏平棒材には大きな引張力が生じさ
せることができる。
《実施例》 第1図は本考案に係る断面偏平棒材の端部定着
装置の一実施例を示す説明図である。
この定着装置は円筒体10とこの中に収納され
る2枚の楔部材14,14とから構成されてい
る。この円筒体10は外面が円筒状に形成され、
その内部には内側を小径とした円錐台形の開口1
2が形成されている。一方、楔部材14,14は
円錐台形のブロツクをその軸芯から等しく離れた
平行面で切断し、その中心部分を除去した形状と
なつている。そして、各楔部材14は、その外周
面が外側端から内側端に向けて円筒体10の内部
開口12の面と同一傾斜のテーパー面となつてお
り、またその内側の挾持面16は第1図の状態で
水平面となつている。
この定着装置を用いて断面偏平な棒材18の端
部を定着するには、先ず円筒体10を棒材18の
内方に位置させておき、次に棒材18の端部に偏
平面20を挟んで2枚の楔部材14,14の挾持
面16,16を当てがい、そして円筒体10を棒
材18の端部側に相対的に移動させて、その開口
12内に両楔部材14,14を挿入する。そして
更に、円筒体10を棒状18の端部側に移動させ
る力24と棒材18を円筒体10と反対方向に移
動させる力26とを働かせる。特にコンクリート
にプレストレスをかける場合には、第2図に示す
ように円筒体10は予めコンクリート端部に固着
されており、棒材18を円筒体10の外側にジヤ
ツキ(図示せず)により相対的に移動させて、そ
の開口12内に両楔部材14,14を挿入し、ジ
ヤツキを外して棒材18の端部が円筒体10の内
側方向に戻ろうとする力26を円筒体10に働か
せる。このようにして、円筒体10に力がかかる
と、円筒体10と楔部材14,14との界面にお
ける円錐面の作用により棒材18には偏平面20
に垂直に抗力(N)28が作用し、従つて棒材1
8の偏平面20には、その抗力(N)28に偏平
面20と挾持面16との間に摩擦係数(μ)を乗
じた摩擦力(F=μN)30が作用し、断面偏平
棒材18のくさび14に対するすべりが防止され
る。このため、円筒体10を所定の位置に取り付
けることによつて、断面偏平棒材18には大きな
引張力を生じさせることができる。
第3図は本考案に係る棒材端部の定着装置の他
の実施例を示す説明図である。この実施例では、
各楔部材31のテーパー状外周面の中央部に外側
端から内側端に至る凹溝32が形成され、また各
楔部材31の挾持面34が硬質ゴム等の高摩擦係
数を発生する物質からなつている。他の構成、使
用の方法、力の作用機構等は第1図に示した定着
装置と同じである。第1図に係る定着装置を用い
た場合は、第4図aに示すように棒材の偏平断面
中央部に極端に大きな抗力が作用し、中央部から
離れるに従つて抗力は極端に減少する。従つて断
面中央部での強度が小さい棒材の場合には、その
部分で割れや切断、つぶれ等が起こりやすくな
る。そこで、この第2実施例のように、楔部材3
1の外周面に凹溝32を設けることにより、第4
図bに示すように棒材の偏平断面にかかる抗力分
布はほぼ均一なものとなり、断面中央部での棒材
の割れや切断、つぶれ等を防ぐことができる。ま
た楔部材31の挾持面を形成する硬質ゴム等の高
摩擦係数を発生する物質34により同じ大きさの
抗力に対する摩擦力を増すことができ断面偏平棒
材18の楔部材31に対するすべり防止がより一
層高められる。従つて、断面偏平棒材18にはよ
り大きな引張力をかけることが可能となる。また
高摩擦係数を発生する物質として硬質ゴム等の柔
軟性のある材料を用いた場合には棒材18の偏平
断面に凹凸がある場合にもその凹凸に柔軟に馴染
ませ、凸部に摩擦力を集中させることを防ぎ従つ
て偏平断面全体に一様な摩擦力を生じさせること
ができる。
第5図は本考案に係る棒材端部の定着装置のさ
らに他の実施例を示す説明図である。この実施例
では楔部材40,40の挾持面中央部を定着され
る棒材18の外周面形状に合せて凹状に形成する
とともに、その凹状面に前記実施例と同様の高摩
擦係数を発生する物質44を取付けている。他の
点は第3図に示す定着装置と同じである。この実
施例では高摩擦係数を発生する物質44が偏平断
面の棒材18の周面に沿つて配設されているた
め、高摩擦係数を発生する物質44と断面偏平な
棒材との接触面積がさらに増え断面偏平な棒材の
楔部材に対する固定をより高めることができる。
《考案の効果》 本考案に係る断面偏平な棒材の端部定着装置は
筒体と一対の楔部材とから構成されているため構
造簡単で定着作業を容易に行うことができる。ま
た、棒材の引張力の増加に応じて楔部材による棒
材に対する挾持力が増大するため、引張力の大き
な棒材に対する定着装置として好適なものであ
る。更に、楔部材には偏平な挾持面を有するた
め、その挾持面積が広く棒材と楔部材との間の安
定度をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る断面偏平な棒材の端部定
着装置の一実施例であり、同図aは側断面図、同
図bは正面図、第2図は第1図に示す断面偏平な
棒材の端部定着装置をコンクリートにプレストレ
スをかけるために用いる場合の一実施例を示す側
断面図であり、第3図は本考案に係る端部定着装
置の他の実施例であり、同図aは側断面図、同図
bは正面図、第4図は偏平断面に生じる抗力分布
図であり、同図aは第1図に示す定着装置を用い
た場合、同図bは第3図に示す定着装置を用いた
場合、第5図は本考案に係る断面偏平な棒材の端
部定着装置のさらに他の実施例であり、同図aは
側断面図、同図bは正面図である。 10……円筒体、12……開口、14……楔部
材、16……挾持面、18……断面偏平な棒材、
20……偏平面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内側端を小径とし外側端を大径とした円錐台形
    の開口を有する筒体と該筒体内に分離収納されて
    なる一対の楔部材とからなり、各楔部材の外周面
    には該筒体の該開口の面と同一傾斜面を形成して
    なるとともに他方の楔部材と対向する面には偏平
    な挾持面を形成してなることを特徴とする断面偏
    平な棒材の端部定着装置。
JP19731286U 1986-12-24 1986-12-24 Expired - Lifetime JPH0514972Y2 (ja)

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JP19731286U JPH0514972Y2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24

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JPS63102818U JPS63102818U (ja) 1988-07-04
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JP2002097746A (ja) * 2000-09-21 2002-04-05 Dps Bridge Works Co Ltd 定着具付きfrp補強材
EP1525360A1 (de) * 2002-06-26 2005-04-27 Sika Technology AG Vorrichtung und verfahren zur verst rkung von tragstrukturen

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JPS63102818U (ja) 1988-07-04

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