JP2687609B2 - 緊張材定着具のオスコーン - Google Patents
緊張材定着具のオスコーンInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は緊張材定着具のオスコーンに関し、特にプレ
ストレスコンクリートに使用される鋼材、土留等のアン
カーあるいは吊り橋等に使用されるケーブル等の各種緊
張材の末端部の楔定着具におけるオスコーンの改良に関
する。
ストレスコンクリートに使用される鋼材、土留等のアン
カーあるいは吊り橋等に使用されるケーブル等の各種緊
張材の末端部の楔定着具におけるオスコーンの改良に関
する。
[従来の技術] 従来この種の楔定着具は第6図(A)に示すようにテ
ーパ孔1を有するメスコーン2と、前記テーパ孔1に適
合するテーパ状外周面3を有し縦割された楔状のオスコ
ーン4とを組合せて構成されており、PC材5はオスコー
ン4の中心孔6に挿通されて定着される。そしてPC材5
に緊張力が加えられるとPC材5は楔状のオスコーン4に
よって締付けられて抜止状態で定着される。
ーパ孔1を有するメスコーン2と、前記テーパ孔1に適
合するテーパ状外周面3を有し縦割された楔状のオスコ
ーン4とを組合せて構成されており、PC材5はオスコー
ン4の中心孔6に挿通されて定着される。そしてPC材5
に緊張力が加えられるとPC材5は楔状のオスコーン4に
よって締付けられて抜止状態で定着される。
[発明が解決しようとする課題] 従来技術において、楔状のオスコーン4がメスコーン
2と略同長の円錐体構造として形成されており、PC材5
に緊張力が加えられた状態において第6図(B)の応力
分布図に示すような応力がオスコーン4を介してPC材5
に加えられる。つまり、PC材5にはオスコーン4の締付
力の関係からオスコーン4の先細部分に対応する箇所A
に応力集中し、この結果PC材5は応力集中箇所Aから切
断し易いという問題があった。
2と略同長の円錐体構造として形成されており、PC材5
に緊張力が加えられた状態において第6図(B)の応力
分布図に示すような応力がオスコーン4を介してPC材5
に加えられる。つまり、PC材5にはオスコーン4の締付
力の関係からオスコーン4の先細部分に対応する箇所A
に応力集中し、この結果PC材5は応力集中箇所Aから切
断し易いという問題があった。
そこで本発明はPC材に加わる応力を分散してPC材の切
断を防止できる緊張材定着具のオスコーンを提供するこ
とを目的とする。
断を防止できる緊張材定着具のオスコーンを提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は緊張材定着具において螺旋状に形成されたオ
スコーンを備えたものである。
スコーンを備えたものである。
[作用] 本発明は螺旋状オスコーンの各ピッチ毎にPC材を加え
らえる応力が分散される。
らえる応力が分散される。
[実施例] 以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明す
る。
る。
第1図乃至第3図に示すようにテーパ孔11を有するメ
スコーン12と、テーパ孔11に適合するテーパ状外周面13
を有し螺旋状に形成されたスパイラルオスコーン14とを
備え、コンクリート15を貫通した引張材たるPC材16を定
着板17を介して把持し、PC材16に矢印方向の緊張力が加
えられるとPC材16は楔状のスパイラルオスコーン14によ
って締付けられ抜止状態で定着される。
スコーン12と、テーパ孔11に適合するテーパ状外周面13
を有し螺旋状に形成されたスパイラルオスコーン14とを
備え、コンクリート15を貫通した引張材たるPC材16を定
着板17を介して把持し、PC材16に矢印方向の緊張力が加
えられるとPC材16は楔状のスパイラルオスコーン14によ
って締付けられ抜止状態で定着される。
スパイラルオスコーン14は金属あるいは合成樹脂等の
弾性を有する材料により形成され、第2図に示すように
断面略四角形状をなす板材18を螺旋状に形成したもので
あり、第1図に示すように螺旋状に形成された板材18の
各面が接触状態で、中心孔19は全長にわたり同径に形成
されている。そして第3図(A)に示すようにメスコー
ン12のテーパ孔11にスパイラルオスコーン14を挿入し、
スパイラルオスコーン14の中心孔19にPC材16を挿入して
PC材16を緊張すると、スパイラルオスコーン14は第3図
(B)に示すようにPC材16によってテーパ孔11の先細部
側に引張られるとともにPC材16を締付け固定し、これに
よってPC材16を抜止状態で定着する。この場合スパイラ
ルオスコーン14は各ピッチt毎に板材18の各面が離間す
る。このPC材16の緊張状態においてPC材16に加わる応力
は第3図(C)の応力分布図に示すようにスパイラルオ
スコーン14のピッチt毎に応力が分断され全体的に応力
分散し、これによって従来のように引張応力がオスコー
ンの先細部分の一箇所に集中することによってPC材16が
切断するという不具合を解消することができる。また、
PC材16の引張状態にはスパイラルオスコーン14が伸長し
その分中心孔19が径小になってPC材16を確実に締付け固
定することができる。
弾性を有する材料により形成され、第2図に示すように
断面略四角形状をなす板材18を螺旋状に形成したもので
あり、第1図に示すように螺旋状に形成された板材18の
各面が接触状態で、中心孔19は全長にわたり同径に形成
されている。そして第3図(A)に示すようにメスコー
ン12のテーパ孔11にスパイラルオスコーン14を挿入し、
スパイラルオスコーン14の中心孔19にPC材16を挿入して
PC材16を緊張すると、スパイラルオスコーン14は第3図
(B)に示すようにPC材16によってテーパ孔11の先細部
側に引張られるとともにPC材16を締付け固定し、これに
よってPC材16を抜止状態で定着する。この場合スパイラ
ルオスコーン14は各ピッチt毎に板材18の各面が離間す
る。このPC材16の緊張状態においてPC材16に加わる応力
は第3図(C)の応力分布図に示すようにスパイラルオ
スコーン14のピッチt毎に応力が分断され全体的に応力
分散し、これによって従来のように引張応力がオスコー
ンの先細部分の一箇所に集中することによってPC材16が
切断するという不具合を解消することができる。また、
PC材16の引張状態にはスパイラルオスコーン14が伸長し
その分中心孔19が径小になってPC材16を確実に締付け固
定することができる。
第4図は本発明の第2実施例を示し、上記実施例と同
一部分に同一符号を付し同一箇所の説明を省略して説明
すると、この例ではスパイラルオスコーン14を2個の分
割スパイラルオスコーン14A,14Bにより形成したもので
あり、メスコーン12のテーパ孔11に分割スパイラルオス
コーン14A,14Bを順次挿入し、この中心孔19にPC材16を
挿入してPC材16を緊張すると、第1実施例と同様に応力
分散が得られPC材16の切断を防止することができる。
一部分に同一符号を付し同一箇所の説明を省略して説明
すると、この例ではスパイラルオスコーン14を2個の分
割スパイラルオスコーン14A,14Bにより形成したもので
あり、メスコーン12のテーパ孔11に分割スパイラルオス
コーン14A,14Bを順次挿入し、この中心孔19にPC材16を
挿入してPC材16を緊張すると、第1実施例と同様に応力
分散が得られPC材16の切断を防止することができる。
第5図は本発明の第3実施例を示し、上記実施例と同
一部分に同一符号を付し同一箇所の説明を省略して説明
すると、この例ではスパイラルオスコーン14を形成する
板材18Aの断面形状を頂部が彎曲面をなす略三角形状に
形成したものであり、PC材16を緊張すると第1実施例と
同様に各彎曲面箇所に応力分散されPC材16の切断を防止
できるとともに頂部によって確実にPC材16を締付固定す
ることができる。
一部分に同一符号を付し同一箇所の説明を省略して説明
すると、この例ではスパイラルオスコーン14を形成する
板材18Aの断面形状を頂部が彎曲面をなす略三角形状に
形成したものであり、PC材16を緊張すると第1実施例と
同様に各彎曲面箇所に応力分散されPC材16の切断を防止
できるとともに頂部によって確実にPC材16を締付固定す
ることができる。
なお本発明は上記実施例に限定されるものではなく本
発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であ
る。例えばスパイラルオスコーンの材質、ピッチ長ある
いは螺旋の巻き方向などは適宜選定すればよく、またス
パイラルオスコーンを形成する板材の断面形状は適宜選
定すればよい。またPC材は鋼製あるいはグラスファイバ
ー、カーボンファイバー等の非鉄製に適用できる。
発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であ
る。例えばスパイラルオスコーンの材質、ピッチ長ある
いは螺旋の巻き方向などは適宜選定すればよく、またス
パイラルオスコーンを形成する板材の断面形状は適宜選
定すればよい。またPC材は鋼製あるいはグラスファイバ
ー、カーボンファイバー等の非鉄製に適用できる。
[発明の効果] 本発明はテーパ孔を有するメスコーンとテーパ状外周
面を有し螺旋状に形成された楔状のスパイラルオスコー
ンとを具備することにより、PC材に加わる応力を分散し
てPC材の切断を防止することができる。
面を有し螺旋状に形成された楔状のスパイラルオスコー
ンとを具備することにより、PC材に加わる応力を分散し
てPC材の切断を防止することができる。
第1図乃至第3図は本発明の第1実施例を示し、第1図
はスパイラルオスコーンの斜視図、第2図はスパイラル
オスコーンを伸長状態で表わした斜視図、第3図(A)
は緊張前を示す定着具の断面図、第3図(B)は緊張状
態を示す定着具の断面図、第3図(C)はPC材に加わる
応力分布を示す説明図、第4図は本発明の第2実施例を
示すスパイラルオスコーンの斜視図、第5図は本発明の
第3実施例を示す定着具の断面図、第6図(A)は従来
の緊張状態を示す定着具の断面図、第6図(B)はPC材
に加わる応力分布を示す説明図である。 11……テーパ孔 12……メスコーン 13……テーパ状外周面 14……スパイラルオスコーン(オスコーン) 14A,14B……分割スパイラルオスコーン(オスコーン)
はスパイラルオスコーンの斜視図、第2図はスパイラル
オスコーンを伸長状態で表わした斜視図、第3図(A)
は緊張前を示す定着具の断面図、第3図(B)は緊張状
態を示す定着具の断面図、第3図(C)はPC材に加わる
応力分布を示す説明図、第4図は本発明の第2実施例を
示すスパイラルオスコーンの斜視図、第5図は本発明の
第3実施例を示す定着具の断面図、第6図(A)は従来
の緊張状態を示す定着具の断面図、第6図(B)はPC材
に加わる応力分布を示す説明図である。 11……テーパ孔 12……メスコーン 13……テーパ状外周面 14……スパイラルオスコーン(オスコーン) 14A,14B……分割スパイラルオスコーン(オスコーン)
Claims (1)
- 【請求項1】テーパ孔を有するメスコーンと、テーパ状
外周面を有する楔状のオスコーンとを備えた緊張材定着
具において、前記オスコーンは螺旋状に形成されている
ことを特徴とする緊張材定着具のオスコーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21541189A JP2687609B2 (ja) | 1989-08-22 | 1989-08-22 | 緊張材定着具のオスコーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21541189A JP2687609B2 (ja) | 1989-08-22 | 1989-08-22 | 緊張材定着具のオスコーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03115644A JPH03115644A (ja) | 1991-05-16 |
JP2687609B2 true JP2687609B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=16671883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21541189A Expired - Fee Related JP2687609B2 (ja) | 1989-08-22 | 1989-08-22 | 緊張材定着具のオスコーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2687609B2 (ja) |
-
1989
- 1989-08-22 JP JP21541189A patent/JP2687609B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03115644A (ja) | 1991-05-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |