JPH0352805Y2 - - Google Patents

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JPH0352805Y2
JPH0352805Y2 JP15247386U JP15247386U JPH0352805Y2 JP H0352805 Y2 JPH0352805 Y2 JP H0352805Y2 JP 15247386 U JP15247386 U JP 15247386U JP 15247386 U JP15247386 U JP 15247386U JP H0352805 Y2 JPH0352805 Y2 JP H0352805Y2
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JP
Japan
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wedge
steel
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stranded wire
sleeve
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JP15247386U
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JPS6361413U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は斜張橋の斜張ケーブルのような活荷重
によつて大きな応力振幅を受けるPC鋼撚線の定
着具に係るものである。 (従来の技術) 従来のこの種の定着具においては、第5図に示
すように楔片aのスリーブに対する楔止面bのテ
ーパを約1/8とし、PC鋼撚線に対する掴持面
に第6図に示すように、同PC鋼撚線の緊張方向
に傾いた直角不等辺三角形状の歯形cが0.75〜1
mmのピツチtに配設されている。 (考案が解決しようとする問題点) 従来のこの種の定着具においては、PC鋼撚線
定着後、定着具は大きな繰返し荷重を受けること
がなく、応力振幅10〜15Kg/mm2で2×106サイク
ルの疲労に耐えられるように設計されてきた。 しかしながら斜張橋の斜張ケーブルにPC鋼撚
線が使用されるようになつてきて、この種の定着
具では応力振幅20〜25Kg/mm2で5×106サイクル
以上の疲労特性が要求されるようになり、前記従
来の定着具では到底実用に供することができなか
つた。 (問題点を解決するための手段) 本考案はこのような問題点を解決するために提
案されたもので、PC鋼撚線を掴持する複数の円
弧状断面形の楔片と、同各楔片が楔入されるスリ
ーブとよりなるPC鋼撚線の定着具において、前
記楔片のスリーブに対する楔止面を約1/10のテ
ーパを有する緩傾斜面に形成するとともに、PC
鋼撚線掴持面に同PC鋼撚線に接触する先端部が
欠截された鋭角二等辺三角形状歯形を0.5mm前後
の小ピツチに配設してなることを特徴とするPC
鋼撚線の定着具に係るものである。 (作用) 本考案によれば前記したように、前記楔片のス
リーブに対する楔止面を約1/10のテーパを有す
る緩斜面に形成したので、同楔止面とスリーブと
の間に働く横圧力が増大し、PC鋼撚線に対する
掴持力が増大する。 しかしながら前記楔止面のテーパが1/10より
緩勾配となると、前記楔止面とスリーブとの間に
作用する横圧力が大となるが、楔片の内部応力が
鋼材の圧縮破壊強度を超え、圧縮破壊を生起す
る。 また前記楔片のPC鋼撚線掴持面に形成された
歯形が鋭角二等辺三角形状に形成されることによ
つて、不等辺三角形状の歯形に比してPC鋼撚線
に対する楔片の単位幅当たりの接触面積が大で、
本来、初期は喰い込み難いが前記したように横圧
力が増大するため、十分に喰い込むことができ
る。しかもこの際、従来のものに比してPC鋼撚
線に対する喰い込み量が小さくてすむので、疲労
特性が増大する。 前記歯形はPC鋼撚線の表面に喰い込んで定着
荷重を支えるものであるから、歯形の形状はこの
所定の喰い込みを許容するだけの大きさのもので
なくてはならず、この点からみて0.5mm程度のピ
ツチが限界であつて、このように前記歯形が0.5
mm前後の小ピツチに配設されたことによつて、後
述のように同歯形のPC鋼撚線に対する初期の喰
い付き力が増大する。 この際、前記歯形のピツチがこの値と超えると
PC鋼撚線との接触面積が小さくなり、接触面に
集中応力が発生して望ましくない更にまた前記歯
形は鋭角二等辺三角形状歯形のPC鋼撚線に接触
する先端部が欠截されているので、PC鋼撚線に
付着する歯形痕跡が改良され、疲労特性が改善さ
れるものである。 (実施例) 以下本考案を図示の実施例について説明する。 1はPC鋼撚線を掴持する3個の円弧状断面形
の楔片で、その大径側外周面に設けられた環状溝
2に亘つて環状ゴム3が嵌着され、截頭円錐状に
組立てられ、前記各楔片1の内周面に配設された
歯形5でPC鋼撚線を掴持した状態でスリーブ4
に楔入され、同スリーブ4と前記各楔片1との協
動により、PC鋼撚線を緊張、定着するようにな
つている。 而して前記楔片1におけるスリーブ4に対する
楔止面1aは約1/10のテーパを有する緩傾斜面
に形成されている。 更に前記楔片1のPC鋼撚線掴持面には、PC鋼
撚線に接触する先端部が欠截面5aに形成された
正三角形状歯形5が0.5mm前後の小ピツチt′に配設
されている。 図示の実施例においては前記したように、楔片
1のスリーブ4に対する楔止面1aが約1/10の
テーパ面に形成されているので横圧力Tが増大す
る。 即ち第4図において 横圧力T=P/2(sinα+μ・cosα) P:鋼撚線の引張力 μ:摩擦係数 ここでμ=0.15と仮定すれば、スリーブに対す
る楔止面のテーパが1/8の従来の定着具の場
合、横圧力T1は次のようになる。 但し、tanα=1/8、cosα=0.9925、sinα=
0.1247 T1=P/2(0.1247+0.15×0.9925)=1.827P スリーブに対する楔止面のテーパが1/10の実
施例の定着具の場合、横圧力T2は次のようにな
る。 tanα=1/10、cosα=0.9950、sinα=0.0998 T2=P/2(0.0998+0.15×0.9950)=2.007P このように図示の実施例によれば楔片1におけ
る楔止面1aを緩傾斜面とすることによつて横圧
力を増大するものである。 次表は前記楔止面1a、テーパtanαと前記横
圧力Tとの関係を示す表である。 tanα T 1/5 1.457P 1/6 1.601P 1/7 1.725P 1/8 1.827P 1/9 1.927P 1/10 2.007P 1/11 2.084P 1/12 2.151P 1/15 2.313P 上記の表より明らかなようにテーパtanαが
1/10より緩やかになると、横圧力Tはますます
大きくなる。 第7図はテーパtanαと横圧力Tとの関係を示
す同表で、テーパが例えば1/11と、1/10より
緩やかになると楔片の圧縮強度が鋼材の圧縮強度
を超え、鋼材の圧縮破断を生起する。 このように図示の実施例によれば、楔片1にお
ける楔止面1aのテーパを1/10の緩斜面とする
ことによつて横圧力を増大するものであり、更に
歯形5を鋭角二等辺三角形とすることによつて楔
片とPC鋼撚線とのくい付きを良好ならしめるも
のである。 更に図示の実施例において歯形5のピツチを
0.5mm前後と小さくしたので、歯形5のPC鋼撚線
に対する接触面積が増大し、掴持力が増大する。 次表は歯形のピツチ、単位長当りの歯形の数、
楔片の楔止面のテーパと喰い付き力との関係を示
す表である。
【表】 前記楔片の歯形のPC鋼撚線に対する喰い付き
力Qは実験によれば Q>0.9P であることが必要で、前表より明らかなように歯
形のピツチは楔片の楔止面のテーパが1/10のと
き0.5mm前後が最適で0.45mm乃至0.55mmの範囲が実
用に供せられる範囲である。 若し歯形のピツチが0.4mmのときQ>0.9Pとな
るには楔止面のテーパが1/15となり前述のよう
に鋼材の圧縮破壊を生起する。 また0.6mmのときはQ=0.960Pとなるが楔止面
のテーパが1/6という急勾配となり横圧力Tが
不足する。 また図示の実施例によれば前記歯形5のPC鋼
撚線に対する接触面が欠截面5aとされているこ
とによつて、PC鋼撚線に付着する歯形痕跡を改
良し、疲労特性を大きく改善しうるものである。 (考案の効果) 本考案に係るPC鋼撚線の定着具においては前
記したように、楔片のスリーブに対する楔止面を
約1/10のテーパを有する緩傾斜面に形成するこ
とによつてPC鋼撚線の緊張定着時における横圧
力を増大し、前記楔片のPC鋼撚線掴持面に配設
された歯形を鋭角二等辺三角形状としてPC鋼撚
線に対するくいつきを良好ならしめたことと相俟
つて、本考案の楔片のPC鋼撚線に対する定着効
果を向上し、また前記歯形を0.5mm前後の小ピツ
チに配置することによつてPC鋼撚線に対する歯
形の接触面積を増大し、PC鋼撚線に対する定着
効果を更に増大しうるものである。 更に前記歯形のPC鋼撚線に接触する先端部を
欠截することによつて、同PC鋼撚線に付着する
歯形痕跡を改良し、ノツチ効果による疲労特性を
改善し、かくして本考案に係る定着具の活荷重の
繰返し荷重載荷による疲労特性を向上し、斜張ケ
ーブルのような活荷重によつて大きな応力振幅を
受けるPC鋼撚線の定着具として使用できるよう
にしたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るPC鋼撚線の定着具の一
実施例を示す縦断面図で、第2図の矢視−
図、第2図はその側面図、第3図はその歯形部の
拡大縦断面図、第4図はその作用説明図、第5図
は従来のPC鋼撚線の定着具の縦断面図、第6図
は第5図の部分の拡大図、第7図は楔片の楔止
面のテーパと横圧力との関係を示す図表である。 1……楔片、1a……スリーブに対する楔止
面、4……スリーブ、5……歯形、5a……欠截
面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. PC鋼撚線を掴持する複数の円弧状断面形の楔
    片と、同各楔片が楔入されるスリーブとよりなる
    PC鋼撚線の定着具において、前記楔片のスリー
    ブに対する楔止面を約1/10のテーパを有する緩
    傾斜面に形成するとともに、PC鋼撚線掴持面に
    同PC鋼撚線に接触する先端部が欠截された鋭角
    二等辺三角形状歯形を0.5mm前後の小ピツチに配
    設してなることを特徴とするPC鋼撚線の定着具。
JP15247386U 1986-10-06 1986-10-06 Expired JPH0352805Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15247386U JPH0352805Y2 (ja) 1986-10-06 1986-10-06

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15247386U JPH0352805Y2 (ja) 1986-10-06 1986-10-06

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Publication Number Publication Date
JPS6361413U JPS6361413U (ja) 1988-04-23
JPH0352805Y2 true JPH0352805Y2 (ja) 1991-11-18

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ID=31070480

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JP15247386U Expired JPH0352805Y2 (ja) 1986-10-06 1986-10-06

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04286744A (ja) * 1991-03-18 1992-10-12 Fujitsu Ltd 光磁気ディスク装置の高周波重畳回路

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JPS6361413U (ja) 1988-04-23

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