JP3921298B2 - 自律型支圧板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプレストレストコンクリート、即ちPCコンクリートの緊張材の緊張力を圧縮力としてコンクリートに導入するための支圧板にかかる。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は先に実開平5−18416号で隅角部を面取りした角錐状体のアンカープレートを開発している。このアンカープレートはコンクリート製品にプレストレスを導入する緊張材の各端部を定着するのに使用される。定着は次のようにして行われる。
コンクリート製品の緊張材挿通用シースの開口端面にアンカープレートの軸孔の圧力伝達面側の開口面を合わせる。シースに通した緊張材をこの軸孔の挿通して他端面外へ引き出し、緊張材に引張力を導入する。
緊張材が鋼棒の場合はこれにねじを切り、このねじに螺合したナットをねじ込んで引張力を解放する。この引張力の復原力がナットを支圧面に圧接し、アンカープレートのこの支圧面と反対側の圧力伝達面を通ってコンクリート製品中に圧縮力となって導入される。
緊張材が撚り線ワイヤーの場合は丸コーンと楔が採用される。このワイヤーと丸コーンの間に楔を打ち込んで引張力を解放すれば、前記と同様にコンクリート製品中に圧縮力が導入される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
プレストレストコンクリート製品の緊張材は、製品の支点間の中央では中立線より下側の位置を通って製品の両端から導出されるため、緊張材の導出部分が製品の端面と直角をなすことが少ない。
このような場合に、従来のアンカープレートはその支圧面と圧力伝達面が平行となっているため、支圧面に対し、緊張材が傾いた状態で定着される。こうなると緊張材が定着具と当っている部分に集中応力が発生し、ひどいときには緊張材そのものが切断したりして、甚だ危険である。
本発明は、支圧面が緊張材の方向に従って自律的に常にこの緊張材と直交する位置を保つようにすることにより、緊張材の定着部に局部的な集中応力を発生させないようにした自律型支圧板を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる自律型支圧板は本体と球面体を有する。
該本体は截頭円錐体状で軸孔とグラウト孔を備え、大径の側の外面に圧力伝達面を備えている。
該軸孔は該本体の小径の側に球面座部を備えている。
該グラウト孔は該本体の外面の斜面部と該軸孔にわたって貫設される。
該球面体は緊張材の挿通孔が穿たれ、該挿通孔の一端側の端面が支圧面となって他端側の外面に該球面座部に適合する球面部が形成されている。
【0005】
また、該圧力伝達面に該軸孔の開口面と同心の環状の凹溝が設けられ、該凹溝に環状弾性シール材が弾発的に挿入されてその一部が該圧力伝達面の外側へ臨出している。
【0006】
更に、該凹溝の内周壁面は該圧力伝達面上での直径に対し該環状弾性シールを収容する部分での直径が小さくなっている。
【0007】
該球面座部と該球面部の一方に他方と密接する環状パッキンが設けられていてもよい。
【0008】
該支圧面の外周に壁が形成されていてもよい。
【0009】
該挿通孔は該支圧面側から該球面部側へテーパー状に拡径していてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面を参照して説明する。
1は本体、2は球面体である。この本体1は截頭円錐体状で軸孔11とグラウト孔12を備えている。そして、大径部の側の外面に圧力伝達面13を備えている。この本体1の材質は鉄が好ましいが、その他の金属でもよく、荷重に耐えられるならプラスチックでもよい。
【0011】
軸孔11は本体1の小径の側に球面座部14を備えている。また、グラウト孔12は本体1の外面の斜面部15と軸孔11にわたって貫設される。
このグラウト孔12は緊張作業の終了後に緊張材Tとシースの間の隙間にグラウト材を充填するためのものである。
【0012】
球面体2は緊張材Tの挿通孔21が穿たれており、この挿通孔21の一端側の端面が支圧面22となって他端側の外面に球面座部14に適合する球面部23が形成されている。
【0013】
この支圧板は次のようにして使用される。緊張材Tをコンクリート製品C内のシースに挿通し、その一端部をコンクリート製品Cの外部に引き出す。この引き出した端部を支圧板の軸孔11を通過させ、シースの端部を支圧板の軸孔11から突き出た受筒に嵌合する。この引き出した端部を球面体2の挿通孔21を通して支圧面22の外側へ導出させる。
コンクリート製品Cの反対側でも同様になされる。
【0014】
緊張材Tに緊張力を導入してこの緊張材Tをコンクリート製品Cに定着する。
緊張材Tの定着方法にはいろいろあるので、ここでは一例を挙げておく。
緊張材Tが撚り線ワイヤーの場合は、緊張材Tの引き出し端部を丸コーンK′の軸孔K″に挿通する。そして、丸コーンK′を支圧板の支圧面22に当て、楔Kを丸コーンK′と緊張材Tとの間の隙間に支圧面22と反対側から押し込む。
また、緊張材Tが丸棒の場合は前記と同様に丸コーンK′と楔Kを使用し、又はこの丸棒にネジを切ってナットを螺合して、緊張材Tの緊張力を解放する。
【0015】
緊張材Tの復元力は、支圧板の支圧面22に受けられて支圧板の反対側の圧力伝達面13をコンクリート製品Cの面に圧接し、この圧力伝達面13を通ってコンクリート製品C内に圧縮力として導入される。これらの両面間からグラウトが漏れ出る恐れのあるときは、両面間に適当なシールを介在させる。
【0016】
緊張材Tの緊張方向は軸孔11の軸線方向と一致しない場合が多いが、支圧面22と緊張軸線の成す角度により生じる分力により球面体2が球面座部14上を摺動し、緊張軸線に対し支圧面22が直角をなした時点で摺動がやむ。
従って、この場合は緊張軸線と支圧面22は常に直角をなし、緊張材Tが定着具により定着されている断面上に局所的な応力が発生することがなく、緊張材Tが破断したりする危険性が無くなる。
また、支圧板の圧力伝達面13は円形なので応力は均等に分散し、一部が欠けたりすることがない。
後は、通常のようにグラウト孔12にグラウトホースを挿入し、グラウトを注入する。
【0017】
球面座部14と球面部23の一方に他方と密接する環状パッキン24が設けられている。こうすると、グラウト孔12から軸孔11内へ充填されたグラウトが球面座部14と球面部23の間の隙間から外部へ漏れ出るのを防止する。
【0018】
支圧面22の外周に壁25が形成されている。こうすると、この支圧面22に接触する丸コーンK′が支圧面22上を摺動して支圧面22から脱出することがなくなる。
【0019】
挿通孔21は支圧面22側から球面部23側へテーパー状に拡径している。こうすると、緊張材Tが傾いて入ってきても挿通孔21の孔縁が緊張材Tと接触せず、緊張材Tが損傷しない。
【0020】
圧力伝達面13に軸孔11の開口面16と同心の環状の凹溝17が設けられ、この凹溝17に環状弾性シール材18が弾発的に挿入されてその一部が圧力伝達面13の外側へ臨出している。
こうすると、緊張材Tを解放した場合、緊張材Tの復元力により、支圧板は環状弾性シール材18を自身の圧力伝達面13とコンクリート製品C面間で変形させてコンクリート製品C面に密接し、グラウトの漏出を阻止する。従って、定着の都度シール材を支圧板とコンクリート製品C間に施す必要はない。
【0021】
環状弾性シール材18は、好ましくはゴムが採用されるが、プラスチックでもよい。また、環状弾性シール材18の臨出量は、緊張材Tの緊張力が解放された場合、環状弾性シール材18が本体1とコンクリート製品C間で変形して両者に密接し、グラウトが漏れ出る隙間を生じない量とする。
【0022】
凹溝17の内周壁面19は圧力伝達面13上での直径Dに対し環状弾性シールを収容する部分での直径dが小さくなっている。こうすると、環状弾性シール材18は復元力によりこの凹溝17の溝底部側へ入り込もうとするので、粗雑な扱いを受けても、凹溝17から脱出することがない。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、支圧板の圧力伝達面は円形なので応力を均等に分散でき、従って一部に応力が集中して欠けたりすることがなく、緊張材の緊張方向が軸孔の軸線方向と一致しなくても、支圧面と緊張軸線の成す角度により生じる分力により球面体が球面座部上を摺動して緊張軸線に対し支圧面が直角をなした時点で摺動がやむので、緊張軸線と支圧面は常に直角をなし、緊張材が定着具により定着されている断面上に局所的な応力が発生することがなく、緊張材が破断したりする危険性を無くせる。
【0024】
また、緊張材を解放した場合、緊張材の復元力により、支圧板は環状弾性シール材を自身の圧力伝達面とコンクリート製品面間で変形させてコンクリート製品面に密接し、グラウトの漏出を阻止できる。従って、定着の都度シール材を支圧板とコンクリート製品間に施す作業を省ける。
【0025】
更にまた、環状弾性シール材は復元力によりこの凹溝の溝底部側へ入り込もうとするので、粗雑な扱いを受けても、凹溝から脱出することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる支圧板の具体例を示す平面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】球面体の別の例を示す半分断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 球面体
11 軸孔
12 グラウト孔
13 圧力伝達面
14 球面座部
15 斜面部
16 開口面
17 凹溝
18 環状弾性シール材
T 緊張材
C コンクリート製品
21 挿通孔
22 支圧面
23 球面部
24 環状パッキン
25 壁

Claims (1)

  1. 本体(1)と球面体(2)を有し、
    該本体(1)は截頭円錐体状で軸孔(11)とグラウト孔(12)を備え、大径の側の外面に圧力伝達面(13)を備え、
    該軸孔(11)は該本体(1)の小径の側に球面座部(14)を備え、
    該グラウト孔(12)は該本体(1)の外面の斜面部(15)と該軸孔(11)にわたって貫設され、
    該球面体(2)は緊張材(T)の挿通孔(21)が穿たれ、該挿通孔(21)の一端側の端面が支圧面(22)となって他端側の外面に該球面座部(14)に適合する球面部(23)が形成され
    該圧力伝達面 (13) に該軸孔 (11) の開口面 (16) と同心の環状の凹溝 (17) が設けられ、該凹溝 (17) に環状弾性シール材 (18) が弾発的に挿入されてその一部が該圧力伝達面 (13) の外側へ臨出しており、
    該凹溝 (17) の内周壁面 (19) は該圧力伝達面 (13) 上での直径 (D) に対し該環状弾性シール材 (18) を収容する部分での直径 (d) が小さくなっている
    ことを特徴とする自律型支圧板。
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