JPH0118308B2 - - Google Patents

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JPH0118308B2
JPH0118308B2 JP56126264A JP12626481A JPH0118308B2 JP H0118308 B2 JPH0118308 B2 JP H0118308B2 JP 56126264 A JP56126264 A JP 56126264A JP 12626481 A JP12626481 A JP 12626481A JP H0118308 B2 JPH0118308 B2 JP H0118308B2
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JP
Japan
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main shaft
elastic material
support base
vibration
spring
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Saiichi Okamoto
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F3/00Spring units consisting of several springs, e.g. for obtaining a desired spring characteristic
    • F16F3/02Spring units consisting of several springs, e.g. for obtaining a desired spring characteristic with springs made of steel or of other material having low internal friction
    • F16F3/04Spring units consisting of several springs, e.g. for obtaining a desired spring characteristic with springs made of steel or of other material having low internal friction composed only of wound springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/02Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
    • F16F15/04Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using elastic means
    • F16F15/046Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using elastic means using combinations of springs of different kinds

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Railway Tracks (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は防振装置とこの防振装置の特殊な性質
を利用した防振軌道に関するものである。 従来の軌道にあつては、砕石又はコンクリート
スラブ上に枕木を平行に多数配設し、その上にレ
ールを敷設してレールを枕木に直接固定しただけ
のものであつた。このような剛構造の軌道にあつ
ては列車の走行中に生ずる高域から低域にわたる
あらゆる周波数の振動・騒音が直接レール、枕木
を通して地面に伝わつてしまい、周囲に多大の悪
影響を及ぼすという欠点があつた。特に高架、橋
梁、トンネルなど共振しやすい構造体を列車が通
過する場合は振動・騒音が増幅され、周囲に与え
る悪影響は甚大であつた。また、住宅密集地内を
通過する場合沿線住民の健康のため、振動・騒音
対策も早急に立てねばならないという要請もあ
る。また、列車(特に新幹線)の高速化も予定さ
れており、抜本的対策が緊急の課題として近々取
り上げられることになつていることも見逃せない
事柄である。また、剛構造の軌道の騒音・振動を
軽減すべく防振ゴムをスラブの下に敷設したもの
があつたが、ばね定数の変化がないので、共振を
起すと抑制できないという欠点があり、防振効果
は薄いが共振の心配のない硬いものしか使用でき
ないという欠点があつた。また、スラブの下に防
振ゴムを敷設したのではスラブを伝つて振動が伝
達され防振効果が薄いという欠点やスラブが撓み
で破損するという欠点もあつた。 本発明はかかる従来例の欠点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、振幅によつて
ばね定数が変り、共振の発生のない防振装置と、
この特長を利用した防振軌道とを提供するにあ
る。 以下、本発明を図示実施例に従つて詳述する。
まず、防振装置の第1発明を第1〜9図に従つて
説明する。支持台1はロ字状の弾性材取付部2と
弾性材取付部2の側板下部より延出せる取付片部
3とで構成されており、弾性材取付部2の上面板
中央には摺動孔4を穿孔してある。主軸5はボル
トにて構成されており、中央部にはつば部6を構
成するナツトを螺着してある。もちろんこのつば
部6は主軸5に一体的に削設してもよい。弾性材
7は本実施例では合成ゴムあるいは軟質合成樹脂
成形品などで形成された面に交互にV溝が凹設さ
れた波状弾性板8と外スプリング9及び内スプリ
ング10(内外スプリング9,10のばね常数は
互いに相違するようにしてもよいし、又自由長を
違わせておいてもよい。)のいずれか一方又は両
方とで構成されており、さらに波状弾性材8の中
央には主軸挿通孔11と、主軸挿通孔11の周囲
に等間隔でばね収納孔12とを穿設してある。
(もちろん弾性材7は本実施例の場合に限定され
ず、スポンジ状のものでもよい。まず、主軸5の
上半部14に上側プレート15を挿通してつば部
6に当接させ、次いで波状弾性板8を主軸5の上
半部14に挿通して上側プレート15と接着す
る。次に外スプリング9をばね収納孔12内に配
設した後別の波状弾性板8を上半部14に挿通し
てこの上側の波状弾性板8のばね収納孔12内に
外スプリング9を収納し、さらに上半部14に中
間プレート16を挿通して上側の波状弾性板8を
接着する。この時、波状弾性板8間にすき間XU
を設けてもよいし、逆に密着させてもよい。すき
間XLの影響は後に詳述する。このような作業を
くり返して弾性材7を複数層積層し、然るのち締
結具17を上半部14に螺装してつば部6とで弾
性材7を締め付けて上部弾性材7aを形成する。
この時、主軸5に加わる加振力に合わせて上部弾
性材7aに初圧を加えるようにしてもよい。ま
た、この場合弾性材7の最上層のみ内外スプリン
グ9,10を二重にして配設してあるが、もちろ
ん加振力に合わせて全層にわたつて二重にしても
よく、逆に一重であつてもよい。さらに本実施例
では弾性材7を3層に積装したが、1層でもまた
それ以上でもよいものである。このように主軸5
の上半部14に上部弾性材7aを組み込んだ後、
主軸5の下半部18を支持台1の摺動孔4に挿入
し、つば部6が摺動孔4内に嵌り込むようにす
る。次いで下側プレート23、波状弾性板8、外
スプリング9、波状弾性板8、中間プレート16
の順で前述同様に下半部18に組み込み、弾性材
7を複数層積層する。この場合ももちろん荷重に
合わせて1層でもよいし、それ以上でもよい。然
るのち下半部18の下端に締結具17を螺装して
つば部16とで下部弾性材7bを締め付ける。こ
の場合も必要に応じて初圧を加えることができ
る。このようにして防振装置Aを組み上げるので
あるが、ここでは上部弾性材7aと下部弾性材7
bとはばね常数が互いに相違する。(本実施例で
は下方の弾性材7の方がばね常数が大きく設定さ
れることになるように設定されている。) 次に、この防振装置Aのばね常数Kの変化及び
固有振動数ωn、振動伝達率tを場合に分けて説
明する。まず、弾性材7のばね定数をKとする
と、固有振動数ωnは一般に以下で表わされる。 また、加振力Wsinωtの周期をωとすると、振
動伝達率tは一般に以下で表わされる。 t=1/1−(ω/ωn)2 ……(2) いま、第1図に示すようにつば部6の肉厚Sと
支持台1の肉厚とが等しく初圧がかからない場合
を示すと、ばね定数の変化は第5図のようにな
る。即ち、上下部弾性材7a,7bのばね定数を
KU、KLとすると、原点Oを境に折れ曲つてそれ
ぞれ独立のばねとして働くことになる。即ち、上
部弾性材7aが圧下されて撓むとつば部6が支持
台1より突出し下部弾性材7bが支持台1より離
れることになり、逆に加振力の振動方向が逆転し
て下部弾性材7bが圧縮されると上部弾性材7a
が支持台1から離れることになり、上下部弾性材
7a,7bはそれぞれの振動方向について独立し
て働くことになるのである。次にこれらKU、KL
を(1)、(2)式にそれぞれ代入すると固有振動数ωn、
振動伝達率tは上下方向においてそれぞれ相違す
ることになる。今、加振力の周期ωがいずれか一
方の固有振動数ωnに近づき、一方が共振したと
しても他方は吸振的に働き、その結果共振は完全
に抑制される。(この場合の計算例は後述の通り
である。)なお、上部弾性材7aのばね定数KU
下部弾性材7bのばね定数KLとの差が大きい程
この効果が大きく、一方が他方の√2倍以上であ
ることが望ましい。 上部弾性材 下部弾性材 K=KU K=KL 第6図は上部弾性材7aに初圧TUを加えた場
合、第7図は下部弾性材7bに初圧TLを加えた
場合、第8図は両方にTU、TLを加えた例で、加
振力がTU又はTL以上になつた時にW−TU(TL
分だけ撓むことになり、実際の撓み量を減ずるこ
とができる。なお、第5図〜第8図はスプリング
9,10と波状弾性板8とが一体的に働く場合で
ある。 第9図及び第10図は上下の波状弾性板8間に
すき間XU、XLを設けておき、スプリング9,1
0と波状弾性板8とが必らずしも一体的に働かな
い場合を示す。ここで上部及び下部のスプリング
9,10の単独又は合成ばね定数をKUS、KLS
し、波状弾性板8のばね定数をKUG、KLGとする。
まず、加振力にて上部弾性材7aを圧縮すると上
部のスプリング9,10のみが撓み、ばね定数は
KUSを示す。ここではスプリング9,10の撓み
であるからヒステリシスは描かない。さらに圧縮
されて上部弾性材7aが撓みXU=Oとなると上
下の波状弾性板8も圧縮されて撓み、ばね定数は
両者の和(KU=KUS+KUG)となり、強くなる。
また、ここでは波状弾性板8の影響でヒステリシ
スを描くことになる。加振力の方向が逆転し、下
部弾性材7bに上昇成分が加わつた場合も前述と
同じことが生ずる。
【表】 また、初圧TU、TLをあらかじめ加えておけば
第6図〜第8図と同様実際の撓みが小さくなる。
このようにばね定数がたわみ量によつて変るた
め、たとえKUS、KLSで共振してもKU、KLの領域
に振幅が及んだ時ωnが変り、(2)式から共振が急
激に抑制されることになる。 第11図〜第22図は第2発明で、つば部6の
肉厚Sが支持台1の肉厚より薄い場合のばね定数
変化グラフである。このうち第11図〜第17図
と第18図〜第22図はつば部6の設定方法が相
違する。まず、第11図〜第17図の場合を説明
する。まず、上下の締結具17を締め込み、上下
部弾性材7a,7bに初圧TU、TLを与え、つば
部6が支持台1内に位置するようにする。この時
のすき間をそれぞれX1、X2とする。上下部弾性
材7a,7bは互いにバランスして引き合つてい
るので、ばね定数KはKU+L=KU+KLとなり、非
常に強いばねとなる。また、ここではスプリング
9,10と波状弾性板8とは一体的に働くので、
KU=KUS+KUG、KL=KLS+KLGとなる。ここで加
振力が加わり、又は共振して振幅が増大してX1
X2を越えると上、下部弾性材7a,7bが交互
に支持台1より離れ、ばね定数はKU、KLとなつ
て減少することになる。ここではKU+L及びKU
KLの領域でヒステリシスを描くことになる。共
振の場合は前述同様KU、KL領域に入るや否やωn
が大幅に小さくなり、共振が防止される。 上部弾性材 下部弾性材 第1段階 KU+L 同左 2 KU KL 第13図〜第17図の場合は波状弾性板8とス
プリング9,10とが一体的に働かない場合であ
る。まず第14図の場合は波状弾性板8間のすき
間XU、XLがX1、X2より大きい場合である。 即ちX1<XU X2<XLの場合加振力の振幅がXU、XL内の時は
スプリング9,10のみの撓みとなり、ばね定数
は以下のようになる。 第1段階 K=kUS+kLS 次いで振幅が大きくなると、つば部6が支持台
1より突出して上下部弾性材7a,7bのスプリ
ング9,10のみの撓みとなり、ばね定数はkUS
kLSに変る。従つて前段階で共振が生じてもこの
段階で共振は抑止される。さらに弾性板7が撓む
と上下の波状弾性板8が密着し、スプリング9,
10と波状弾性板8とが共同して働き、ばね定数
はKU(=KUS+KUG)、KLに増加する。通常の振動
は第1段階(K=KUS+KLS)の範囲で行なわれ
るが、荷重が過大で第2段階迄振幅が及びかつ共
振した時に有効である。 第15図はX1>XU X2<XLの場合で、この場合は上部弾性材7a
の挙動が第14図の場合と相違する。即ちつば部
6が支持台1より突出する前に上下の波状弾性板
8が密着するのでばね定数は以下のように変る。
【表】 第16図はこの逆でX2>XL X1<XUの場合である。 ばね常数の変化は
【表】 第17図は第14図の逆で、この場合X1>XU X2>XLとなり、ばね常数の変化は以下のよう
になる。
【表】 以上のようにいずれも上下振動においてばね定
数は3段階に変化し、KUS+KLSとほぼ等しい加
振力が加わつて共振した時でもこれを抑止でき
る。 第18図〜第22図は初圧TU≫TLの場合であ
る。 まず第19図について説明すると、加振力
WsinωtがTU−TL、TLに打ち勝つ迄上下部弾性
材7a,7bは撓まない。次いで圧下成分がTU
−TLに打ち勝つと撓み始め、つば部6と支持台
1のすき間Xを振幅が越えた所でばね定数はKU
に減少する。上昇成分についてはTLを越えた所
で下部弾性材7bの撓みが始まり、以後KLとな
る。即ち
【表】 第20図〜22図はスプリング9,10と波状
弾性材8とが共同して働かない場合で、まず第2
1図の場合を説明する。この場合はすき間Xより
波状弾性材8のすき間XUが大きい場合である。
即ち、X<XU
【表】 第22図は逆にX>XUの場合で、
【表】 となり、たわみの増加に従つて次々とばね定数が
変化することになる。なお図中破線部分は加振力
の減少時に生ずる波状弾性板8に起因するヒステ
リシスである。ここで第2又は第3段階以降にヒ
ステリシスを描くことは次のような効果がある。
例えばω/ωn≒1となつて前段階で共振した時
振幅が次段階に波及するや否やばね定数が変ると
共に波状弾性材8の内部摩擦が働いて内部減衰を
生じ、たとえ変化後のω/ωnが√2以下であつ
たとしても大幅な防振効果を発揮する。 なお、第2実施例では上下部弾性材7a,7b
のばね定数KU、KLは等しくてもよいし、互いに
相違するものであつてもよい。また、主軸5につ
ば部6を設けず、波状弾性板8間にすき間を設け
た場合は第23図のようにばね定数が途中で増加
するようになる。即ち
【表】 第23図は主軸5の上端を水平に引張してつば
部6を中心に曲げモーメントを加えた場合で、こ
の場合は弾性材7の両端部のみが引張又は圧縮さ
れ、中央部は中立状態となり、ばね定数は圧縮時
の3/8となる。 次に、第19図に示す場合を軌道に適用した例
について説明する。第25,26図に示すように
防振装置Aはレール22の直下に配置された主防
振装置A1と枕木19のサイドに配置された副防
振装置A2とがあり、主防振装置A1の支持台1は、
直接土台20に固定され、枕木19は4本の主軸
5に螺着されている。一方、副防振装置A2は、
土台20に45度の角度で固定され、枕木19の側
端が主軸5に螺着してある。しかして列車がレー
ル22上を通過するとレール22を介して枕木1
9に上下方向及び水平方向の加振力が加わること
になる。即ち、枕木19の上方を列車の車輪が到
達する都度に枕木19に圧下成分及び一水平方向
成分が加わり、車輪が通過してしまうと圧下成分
及び一水平方向成分が解除されて復帰成分及び水
平方向成分が加わることになつて振動音を発生す
ることになるのであるが、本発明の主防振装置
A1及び副防振装置A2とが一体となつて上下方向
の加振力及び水平方向の加振力を吸収することに
なる。ここで垂直方向の振動について考えてみる
と、上下部弾性材7a,7bの合成ばね定数KU
合成、KL合成は以下の通りである。 垂直方向の上部弾性材7aの合成ばね定数KU
合成は KU合成=2(KU主+0.7KU副) ……(3) となり、下部弾性材7bの合成ばね定数KU合成
は KL合成=2(KL主+0.7KL副) ……(4) となる。 計算例 1 第5図の場合 各ばね定数を以下のように定め、枕木1本に配
設された、主・副防振装置A1,A2のKU合成、KL
合成ωn、tを計算する。 (主・副防振装置A1,A2の各上下部弾性材7a,
7bのばね定数) KU主=2857(Kg/cm) KL主=8570 KU副=1428 KL副=4285 ∴KU合成=2(2857+0.7×1428)=7713 KL合成=2(8570+0.7×4285)=23139 Wmax=10000Kgとする。g=980(重力加速度) より、上、下部弾性材7a,7bの固有振動数
ωn、u ωn、lは、 今、加振力の周期ω=47であつたとすると合成
した下部弾性材7bのtLは tL=1/1−(ω/ωn)2≒40 となつて共振する。 一方、合成した上部弾性材7aにあつては、 tU=1/1−(ω/ωn,u)2=0.52 となつて合成した下部弾性材7bが共振しようと
するのを抑制する。 計算例 2 次に、第19図に示す防振装置Aを軌道に適用
した場合について説明する。 まず、合成した上部弾性材7aについて説明す
る。 (イ) 加振力Wmax≦TU−TLの時、上部弾性材7
aは撓まない。即ち、列車のような移動してく
る外部荷重に対して、上下部弾性材7a,7b
に外部荷重に合わせた一定の初圧TU、TLを与
えておけば、荷重の通過時にその荷重に等しい
弾性材7の反力(TU−TL)を得ることができ、
その結果荷重の瞬間的な加速度に対する弾性材
7の変化(たわみ)しか起らず、振幅が大幅に
緩和される。 (ロ) 加振力Wmax>TU−TLの時、すき間Xの範
囲内では、上下部弾性材7a,7bが共に伸縮
するから合成ばね定数KはKU+L合成=KU合成
+KL合成となる。∴KU+L成=7713+23139=
30852 (2)式より固有振動数数ωo1(ハ) 加振力Wmaxによる振幅がXを越えると上
部弾性材のみの撓みとなつて合成ばね定数KU
合成=7713に変るから ここで振幅が上部弾性材7aの共振にてすき
間Xを越えたとすると、加振力の周期ωは
55rad/secに近いものである。ω=55と仮定し
てKU合成領域でのtを計算すると、 t=1/1−(55/27.5)2=0.33 となり、共振は抑制されることになる。 次に下部弾性材7bについて考慮する。軌道
は、列車の通過の都度、車輪に圧下され車輪が通
過すると元の位置に復帰するもので一般にはすき
間Xの範囲内で振動することになる。従つて共振
に対する対策は主として上部弾性材7a側のみを
考慮しておれば足り、下部弾性材7bは復帰時の
はね上りを抑えてやる程度でよいことになる。ま
た、主に振動は上部弾性材7aで受けることにな
るが、この時下部弾性材7bのばね定数KLを上
部弾性材7aのKUより大きくしておけば合成ば
ねKU+Lとして働いた時点からKUに移る時の差が
大きくなり、その結果固有振動周波数が大きく変
ることになつて防振効果が高くなるものである。 なお、使用例として軌道に適用した場合を示し
たが、必らずしもこれに限定されるものでなく、
加振周波数が変化するような場合に応じ適用でき
るものである。また、第28図のようにスプリン
グ9,10の一部を支持台1に直接接触させてお
き、上下部弾性材7a,7bが支持台1から離れ
た時でもこのスプリング9,10が伸長して接触
するようにしてもよいし、第29図のように波状
弾性板8から細い接触片24を延出しておき、同
様に接触するようにしてもよい。逆にこの接触片
24をすき間(XU)(XL)間に設け、互いに上下
の波状弾性板8間で接触させておいてもよい。さ
らに、すき間(XU)(XL)は上下部弾性材7a,
7bのいずれかのみに設けてもよいものである。 本発明にあつては、叙上のように互いにばね定
数の相違する上部弾性材と下部弾性材とが支持台
の肉厚と等しいつば部で仕切られて個別に独立し
て挟持されているので、防振装置に加振力が加わ
つた時圧下成分と上昇成分とが個別に上下部弾性
材に働くことになり、その結果個別の固有振動
数、振動伝達率をとることになる。その結果一方
で共振したとしても他方がこれを吸収するように
働き、共振が防止される。更に、伸縮性に富むゴ
ム板や合成樹脂板にて弾性材を形成し、この弾性
材にばね収納孔を穿孔し、支持台の上方及び下方
に弾性材を配設すると共にばね収納孔内にばね定
数の互いに相違するコイルばねを収納して上部及
び下部弾性材を形成してあるので、外力が加わつ
た時の金属性のコイルばねの直線的な変化に対し
て弾性材が非直線的な変化、即ち、ヒステリシス
を描き、しかもこの弾性材は内部摩擦が非常に大
きく内部減衰を生じ、あらゆる周波数の外部振動
に対しても金属性のコイルばねのサージングを効
果的に防ぐ事になる。加えて、支持台の上方及び
下方に弾性材を配設してあるので、外部振動の振
幅のいずれに対しても有効にこのサージング防止
がなされるものである。また、上下部弾性材はそ
れぞれ独立して挟持されているので、必要に応じ
て締結具を締め込んだり、逆に緩めて初圧をかけ
直すことができるという利点もある。また、第2
発明にあつては、つば部の肉厚を支持台の肉厚よ
り薄くして上下部弾性材に初圧を加えてあるの
で、加振力が加わつて振動の振幅が増加減少する
につれてつば部が支持台から突出没入し、その都
度ばね定数の変化が生じ、たとえつば部が支持台
内で振動している時に共振しても支持台からつば
部が突出するや否や固有振動数が変化して共振が
抑制されることになる。さらに第3発明にあつて
は枕木と土台との間に防振装置を配設しているの
で、列車走行時に生じた振動・騒音は直ちに防振
装置によつて吸収されてしまい、土台まで伝達さ
れることがない。特に橋りよう、トンネル、高架
などの共振しやすい構造体において高い防振効果
が得られることになる。さらに前述のように防振
装置のばね定数が圧下時と上昇時とで変化した
り、たわみの途中で変化するので、低域から高域
にわたる雑多な周波数のうち1部において共振し
そうになつても(通常は最大振幅を示す周波数の
振動を抑えてやれば他の周波数の振動は抑制され
る。)直ちに固有振動数が変つてしまつて共振が
抑制され、高い防振効果をあげることができるも
のである。また、両端に副防振装置を枕木の表示
方向に沿つて対称に傾斜させて配設してあるの
で、水平方向の加振力に対しても強い抵抗力、防
振効果を示すものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1発明の一実施例の縦断面図、第2
及び第3図は同上の他の実施例の振動状態の一部
切欠正面図、第4図は同上の副防振装置の一部切
欠正面図、第5〜8図はスプリングと波状弾性板
とが一体的に働く場合で、第2図の各セツト時の
ばね定数の変化を示すグラフ、第9図は波状弾性
板間にすき間が設けてあつてスプリングと波状弾
性板とが常に一体として働かない場合の縦断面
図、第10図は同上のばね定数の変化を示すグラ
フ、第11図は第2発明の一実施例の縦断面図、
第12図は同上のばね定数の変化を示すグラフ、
第13図は同上の他の実施例の縦断面図、第14
〜17図は同上のセツト条件を変えた場合のばね
定数の変化を示すグラフ、第18図は第2発明の
初圧条件を変えた場合の縦断面図、第19図は同
上のばね定数の変化を示すグラフ、第20図は第
19図の場合において波状弾性材にすき間を設け
た例の縦断面図、第21,22図は同上のセツト
条件を変えた場合のばね定数の変化を示すグラ
フ、第23図はつば部を設けなかつた場合のばね
定数の変化を示すグラフ、第24図は本発明の防
振装置の主軸に水平方向の加振力が働いた場合の
正面図、第25図は本発明に係る波状弾性板とス
プリングの斜視図、第26図及び第27図は第3
発明の左半分の一部切欠正面図と平面図、第28
図及び第29図は本発明の他の実施例の一部分の
縦断面図で、1は支持台、4は摺動孔、5は主
軸、6はつば部、7aは上部弾性材、7bは下部
弾性材、14は主軸の上半部、17は締結具、1
8は主軸の下半部、19は枕木、20は土台、2
2はレールである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 加振力を受ける主軸の中央部外周につば部を
    突設し、支持台に穿設した摺動孔に主軸のつば部
    を摺動自在に挿通し、伸縮性に富むゴム板や合成
    樹脂板にて弾性材を形成し、この弾性材にばね収
    納孔を穿孔し、支持台の上方及び下方に弾性材を
    配設すると共にばね収納孔内に上下においてばね
    定数の互いに相違するコイルばねを収納して上部
    及び下部弾性材を形成し、主軸の上半部及び下半
    部を上部及び下部弾性材にそれぞれ挿通し、主軸
    の上下両端に螺着せる締結部とつば部とで上部及
    び下部弾性材をそれぞれ挟持してなることを特徴
    とする防振装置。 2 加振力を受ける主軸の中央部外周につば部を
    突設し、つば部より厚肉の支持台に摺動孔を穿孔
    し、主軸のつば部を摺動孔内に摺動自在に挿通
    し、伸縮性に富むゴム板や合成樹脂板にて弾性材
    を形成し、この弾性材にばね収納孔を穿孔し、支
    持台の上方及び下方に弾性材を配設すると共にば
    ね収納孔内に上下においてばね定数の互いに相違
    するコイルばねを収納して上部及び下部弾性材を
    形成し、主軸の上半部及び下半部を上部及び下部
    弾性材に挿通し、主軸の上下両端に螺着せる締結
    部とつば部とで上部及び下部弾性材を挟持してそ
    れぞれに初圧を加えてなることを特徴とする防振
    装置。 3 ばね収納孔を穿孔した一対の弾性材を上下に
    配設して弾性材間にすき間を設け、上下の弾性材
    のばね収納孔内にスプリングを収納してなること
    を特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の防振
    装置。 4 加振力を受ける主軸の中央部外周につば部を
    突設し、支持台に穿孔した摺動孔に主軸のつば部
    を摺動自在に挿通し、支持台の上方及び下方に弾
    性材を配設し、主軸の上半部及び下半部を弾性材
    に挿通し、主軸の上下両端に螺着せる締結具とつ
    ば部とで弾性材をそれぞれ挟持して防振装置を形
    成し、土台の上方に枕木を複数本平行に配設し、
    土台と枕木との間に防振装置を垂直に配設して支
    持台を土台に固着すると共に枕木を主軸に固着
    し、垂直に配設した防振装置の両側に枕木の長手
    方向に沿つて主軸を対称に傾斜させた他の一対の
    防振装置を配設し、支持台を基台に固定すると共
    に傾斜せる主軸を枕木の端部にそれぞれ固着し、
    枕木上にレールを敷設して成ることを特徴とする
    防振軌道。
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