JPH0117702Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0117702Y2 JPH0117702Y2 JP1983095196U JP9519683U JPH0117702Y2 JP H0117702 Y2 JPH0117702 Y2 JP H0117702Y2 JP 1983095196 U JP1983095196 U JP 1983095196U JP 9519683 U JP9519683 U JP 9519683U JP H0117702 Y2 JPH0117702 Y2 JP H0117702Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- sealed case
- bowl
- torque transmission
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 238000010168 coupling process Methods 0.000 claims description 9
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 claims description 9
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- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 2
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Landscapes
- Temperature-Responsive Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、例えば自動車機関等に、機関冷却の
ためのフアン部材を取付けて回転制御の機能を有
してなる温度感応型流体カツプリング装置に関
し、更に詳しくは、外部周囲の温度変化に感応し
て彎曲作動する感温体と該感温体を係着した支持
金具とからなる該感温部での構造の改良に関する
ものである。
ためのフアン部材を取付けて回転制御の機能を有
してなる温度感応型流体カツプリング装置に関
し、更に詳しくは、外部周囲の温度変化に感応し
て彎曲作動する感温体と該感温体を係着した支持
金具とからなる該感温部での構造の改良に関する
ものである。
一般にかかるカツプリング装置は、ラヂエータ
ー通過後の外部周囲の空気の温度を感知して所望
一定の温度(車種によつて異なるが大体50℃乃至
80℃)に達すると、感温体としてのバイメタルが
外方に彎曲を始め、同時に油溜り室内に設けた弁
部材の弾力に連動して支切板側の流量調整孔を開
いて油をトルク伝達室側に流入せしめ、フアン回
転を増大する機能を有するものであり、このよう
な制御特性の一層の向上を計るために、すでに本
出願人によつて開発された第4図に図示するよう
な所望一定の温度に達すると瞬間にしてその彎曲
方向を異にする感温体としての椀状バイメタル2
1が使用されている。
ー通過後の外部周囲の空気の温度を感知して所望
一定の温度(車種によつて異なるが大体50℃乃至
80℃)に達すると、感温体としてのバイメタルが
外方に彎曲を始め、同時に油溜り室内に設けた弁
部材の弾力に連動して支切板側の流量調整孔を開
いて油をトルク伝達室側に流入せしめ、フアン回
転を増大する機能を有するものであり、このよう
な制御特性の一層の向上を計るために、すでに本
出願人によつて開発された第4図に図示するよう
な所望一定の温度に達すると瞬間にしてその彎曲
方向を異にする感温体としての椀状バイメタル2
1が使用されている。
しかしながら、この椀状バイメタル21を用い
るカツプリング装置は、高速状態下でのしかも長
時間に亘る走行運転時等に、特に密封ケース内部
における油の摩擦熱による該ケースへの熱の伝導
に伴う放熱につれて、椀状バイメタル21の背後
の間隙22部に、この放熱による熱が滞留する。
なお第4図において23は密封ケースの前面に間
隙22を保持して固着した支持金具であつて、椀
状バイメタル21の周縁部を係着してなるもので
ある。
るカツプリング装置は、高速状態下でのしかも長
時間に亘る走行運転時等に、特に密封ケース内部
における油の摩擦熱による該ケースへの熱の伝導
に伴う放熱につれて、椀状バイメタル21の背後
の間隙22部に、この放熱による熱が滞留する。
なお第4図において23は密封ケースの前面に間
隙22を保持して固着した支持金具であつて、椀
状バイメタル21の周縁部を係着してなるもので
ある。
従つて、このような放熱による熱の滞留に起因
した熱影響によつて、バイメタル21自体に適正
な外部周囲の温度変化に追従した彎曲作動に狂い
を生ぜしめ、第5図のロに示すように、ラヂエー
ター通過後の雰囲気温度Tとフアン回転数Nとの
関係において、雰囲気温度が降下しても制御特性
におくれ(ヒステリシス)が発生して、当然この
ようなおくれによつて不必要な高速回転を雰囲気
温度降下後においても持続せしめて消費馬力の無
駄とフアン騒音の発生を招く等の問題を有するも
のであつた。
した熱影響によつて、バイメタル21自体に適正
な外部周囲の温度変化に追従した彎曲作動に狂い
を生ぜしめ、第5図のロに示すように、ラヂエー
ター通過後の雰囲気温度Tとフアン回転数Nとの
関係において、雰囲気温度が降下しても制御特性
におくれ(ヒステリシス)が発生して、当然この
ようなおくれによつて不必要な高速回転を雰囲気
温度降下後においても持続せしめて消費馬力の無
駄とフアン騒音の発生を招く等の問題を有するも
のであつた。
本考案の目的は、上記した問題を極めて効果的
に解決した温度感応型流体カツプリング装置を提
供することで、本考案実施例を第1図乃至第3図
について詳述すれば、駆動回転主軸1は、その先
端に駆動デイスク3を固着し、且つ軸上に軸受を
介して外周部にフアン部材を取付けてなる被駆動
側としての密封ケース2を支承してなるものであ
る。密封ケース2の内部を、油溜り室5と前記駆
動デイスク3を内装したトルク伝達室6とに区画
する支切板4は、該両室に通ずる内部流体の流量
調整孔4′を有し、また、回転時の油の集溜する
駆動デイスク3外周側壁面と対向する密封ケース
2側の内壁面の一部に設けた堰7は、これに連つ
てトルク伝達室6側より油溜り室5側に通ずる循
環路8を形成してなるものである。密封ケース2
の前面に設けた椀状バイメタル11からなる感温
体の温度変化による歪変形に連動する弁機構9
は、外部周囲の温度が設定値を越えると前記支切
板4の流量調整孔4′を開放し、設定値以下では
閉鎖するもので、駆動デイスク3と密封ケース2
との対向面のなすトルク伝達間隙10内での油量
の有効接触面積の増減を計つて、駆動回転主軸1
側から被駆動側の密封ケース2側へのトルク伝達
を制御するものである。一方、密封ケース2の前
面には環状支持金具13が固着され、前記椀状バ
イメタル11を、該密封ケースの前面と間隙12
を保持した状態をもつてその周縁部を係着するも
のである。更に、支持金具13若しくは椀状バイ
メタル11の少なくとも一方の表面には背後の間
隙12部に通じるよう通気孔14,14′,…又
は15,15′,…が貫設されている。これら通
気孔は、支持金具13の環状幅寸法或いは椀状バ
イメタル11の径の大きさにより所望の形状をも
つて構成出来ることは言うまでもないが、好まし
くはカツプリング装置の回転方向に対する後部側
の孔周縁部を外方に突出した起立壁構造となして
一層の通気効果を計ることが望ましいところであ
る。
に解決した温度感応型流体カツプリング装置を提
供することで、本考案実施例を第1図乃至第3図
について詳述すれば、駆動回転主軸1は、その先
端に駆動デイスク3を固着し、且つ軸上に軸受を
介して外周部にフアン部材を取付けてなる被駆動
側としての密封ケース2を支承してなるものであ
る。密封ケース2の内部を、油溜り室5と前記駆
動デイスク3を内装したトルク伝達室6とに区画
する支切板4は、該両室に通ずる内部流体の流量
調整孔4′を有し、また、回転時の油の集溜する
駆動デイスク3外周側壁面と対向する密封ケース
2側の内壁面の一部に設けた堰7は、これに連つ
てトルク伝達室6側より油溜り室5側に通ずる循
環路8を形成してなるものである。密封ケース2
の前面に設けた椀状バイメタル11からなる感温
体の温度変化による歪変形に連動する弁機構9
は、外部周囲の温度が設定値を越えると前記支切
板4の流量調整孔4′を開放し、設定値以下では
閉鎖するもので、駆動デイスク3と密封ケース2
との対向面のなすトルク伝達間隙10内での油量
の有効接触面積の増減を計つて、駆動回転主軸1
側から被駆動側の密封ケース2側へのトルク伝達
を制御するものである。一方、密封ケース2の前
面には環状支持金具13が固着され、前記椀状バ
イメタル11を、該密封ケースの前面と間隙12
を保持した状態をもつてその周縁部を係着するも
のである。更に、支持金具13若しくは椀状バイ
メタル11の少なくとも一方の表面には背後の間
隙12部に通じるよう通気孔14,14′,…又
は15,15′,…が貫設されている。これら通
気孔は、支持金具13の環状幅寸法或いは椀状バ
イメタル11の径の大きさにより所望の形状をも
つて構成出来ることは言うまでもないが、好まし
くはカツプリング装置の回転方向に対する後部側
の孔周縁部を外方に突出した起立壁構造となして
一層の通気効果を計ることが望ましいところであ
る。
以上の通り本考案によれば、特に感温部を構成
してなる椀状バイメタル11若しくはその支持金
具13の少なくとも一方表面に、背後の間隙12
部に通ずる通気孔14,14′,…又は15,1
5′,…を貫設して構成してなるため、使用回転
状態の如何を問わず絶えず前記通気孔を通じての
通気効果によつて、椀状バイメタル11背後の間
隙12部での前記放熱による熱の滞留を排除する
こととなるため、第5図のイのような制御特性曲
線に示すように、熱影響によるカツプリング装置
に及ぼす制御特性のおくれ(ヒステリシス)の憂
いをなくし、絶えず外部周囲の温度変化のみに追
従して即応性に富んだ制御特性を発揮せしめる結
果となり、当然之等即応性によつて消費馬力の節
減とフアン騒音の低減とを一層効果的となすこと
の出来るものである。
してなる椀状バイメタル11若しくはその支持金
具13の少なくとも一方表面に、背後の間隙12
部に通ずる通気孔14,14′,…又は15,1
5′,…を貫設して構成してなるため、使用回転
状態の如何を問わず絶えず前記通気孔を通じての
通気効果によつて、椀状バイメタル11背後の間
隙12部での前記放熱による熱の滞留を排除する
こととなるため、第5図のイのような制御特性曲
線に示すように、熱影響によるカツプリング装置
に及ぼす制御特性のおくれ(ヒステリシス)の憂
いをなくし、絶えず外部周囲の温度変化のみに追
従して即応性に富んだ制御特性を発揮せしめる結
果となり、当然之等即応性によつて消費馬力の節
減とフアン騒音の低減とを一層効果的となすこと
の出来るものである。
第1図は本考案の一実施例に係る温度感応型流
体カツプリング装置の縦断面図、第2図は第1図
の感温部のみの正面図、第3図は第1図の椀状バ
イメタル単体の正面図、第4図は従来例に係る感
温部のみの正面図、第5図は比較制御特性曲線図
である。 2……密封ケース、11……椀状バイメタル、
12……間隙、13……支持金具、14,14′
…又は15,15′……通気孔。
体カツプリング装置の縦断面図、第2図は第1図
の感温部のみの正面図、第3図は第1図の椀状バ
イメタル単体の正面図、第4図は従来例に係る感
温部のみの正面図、第5図は比較制御特性曲線図
である。 2……密封ケース、11……椀状バイメタル、
12……間隙、13……支持金具、14,14′
…又は15,15′……通気孔。
Claims (1)
- 先端に駆動デイスクを固着した駆動回転主軸上
に軸受を介して支承され、且つ外周部にフアン部
材を取付けてなる被駆動側としての密封ケースの
内部を、内部流体の流量調整孔を有する支切板を
もつて油溜り室と前記駆動デイスクを内装したト
ルク伝達室とに区画し、更に回転時の油の集溜す
る駆動デイスクの外周側壁面と対向する密封ケー
ス側の内壁面の一部に、堰部とこれに連つてトル
ク伝達室側より油溜り室側に通ずる循環路とを形
成するとともに、外部周囲の温度が設定値を越え
ると前記支切板の流量調整孔を開放し、設定値以
下では閉鎖する弁機構を、密封ケースの前面に設
けた椀状バイメタルからなる感温体の温度変化に
よる彎曲歪変形に連動させ、駆動デイスクと密封
ケースとの対向面間のトルク伝達間隙内での油量
の有効接触面積の増減により、駆動回転主軸側か
ら被駆動側の密封ケース側へのトルク伝達を制御
する温度感応型流体カツプリング装置において、
被駆動側としての密封ケース2の前面と間隙12
を保持した状態をもつて環状の支持金具13の周
縁部に椀状バイメタル11を係着してなる該支持
金具、もしくは感温部としての該バイメタルの少
なくとも一方の表面に、背後の間隙12部に通ず
る通気孔14,14′…又は15,15′…を貫設
して構成せしめたことを特徴とする温度感応型流
体カツプリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9519683U JPS603332U (ja) | 1983-06-21 | 1983-06-21 | 温度感応型流体カツプリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9519683U JPS603332U (ja) | 1983-06-21 | 1983-06-21 | 温度感応型流体カツプリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS603332U JPS603332U (ja) | 1985-01-11 |
JPH0117702Y2 true JPH0117702Y2 (ja) | 1989-05-23 |
Family
ID=30227450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9519683U Granted JPS603332U (ja) | 1983-06-21 | 1983-06-21 | 温度感応型流体カツプリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS603332U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0518219A (ja) * | 1991-02-08 | 1993-01-26 | Kawashima Eng Kk | 内燃機関の吸排気弁 |
JP4587342B2 (ja) * | 1999-11-09 | 2010-11-24 | 臼井国際産業株式会社 | 温度感応型流体式ファン・カップリング装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5515364B2 (ja) * | 1975-04-17 | 1980-04-23 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5515364U (ja) * | 1978-07-19 | 1980-01-31 |
-
1983
- 1983-06-21 JP JP9519683U patent/JPS603332U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5515364B2 (ja) * | 1975-04-17 | 1980-04-23 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS603332U (ja) | 1985-01-11 |
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