JPH0117448Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバン型車両の後部ドアー特にシヤツタ
ードアー又はスライドドアーの開口上部に装着し
た防雨用ひさしに関するものである。従来から雨
よけ用ひさしを装着したバン型車両は存在する
が、いづれもその操作の点で問題があつた。

本考案は上記の点に鑑みて考案されたもので、
経済的でワンタツチ操作が可能で、かつ開・閉が
可能な雨よけ用ひさしを提供するものである。

以下図面に基づいて詳細に説明する。第１図
は、本考案の雨よけ用ひさしを装着したバン型貨
物自動車の斜視図である。１はバン型車両、２は
バン型車両１の後部開口に装着したシヤツタード
アーである。３は本考案の雨よけ用ひさしで図で
はひさし３が開いた状態を示している。

次に第２、第３図を参照して本考案の詳細構成
について説明する。４はパイプ等で門型に形成さ
れた門型枠体で、バン型車両の後部開口部の縦枠
材５の両側部に後記するスライド板１５を摺動可
能に支持した枢支ピン６で枢支されている（第７
図）。７は前記門型枠体４の上部両端にとりつけ
られた軸受部材で、該軸受部材が後記する巻とり
ドラム８の軸１１の両端を支持している。巻きと
りドラム８は軸１１に支持され、防水シート１３
を巻きとる方向にスプリング１０で付勢されてい
る。即ちスプリング１０は一端１０ａが軸１１の
一端に、又他端１０ｂが巻きとりドラム８の側板
１２にそれぞれ固着されている。

１３は防水シートで、一端がバン型車両の天井
部に、又他端が前記巻きとりドラム８にとりつけ
られ、常時巻とり方向に付勢されている。そして
門型枠体４の所定角度αで、防水シート１３の張
力とバランスするようになつている。

さて第５図を参照して本考案の格納保持装置に
ついて説明する。上記した如く門型枠体４は、枢
支ピン６で後部開口部の縦枠５に枢支されてい
る。そして前記枢支ピン６から所定距離上方に隔
てられて門型枠体４側にピン１４（第６図）が固
着されている。そして前記枢支ピン６と前記ピン
１４にスライド板に設けた長孔１５ａが係合し、
この構成により、スライド板１５は門型枠体４に
沿つて上下摺動可能にとりつけられている。

１６は受け座で、前記スライド板１５の巾ｗよ
り若干大きめの巾Ｗを有し、前記スライド板１５
の半円形をした下端形状に対応した凹所１７とそ
の上方に連なる弧状段部１８とを有している。そ
して受座１６は、前記門型枠体４が垂直に格納さ
れた時に前記スライド板１５の下端が丁度嵌合し
て着座するような位置において縦枠材５の側面に
とりつけられている。なお１９は前記雨よけひさ
しを長期にわたつて垂直状態に格納保持するため
の保持装置で、チエーンにつけたノツクピン１９
ａを挿脱するようになつている。

次に本考案の操作について説明する。まづ格納
状態から傾動させて雨よけひさし３を開くには、
次の順序で行う。

１ スライド板１５を上方に持ちあげ、受け座１
６の凹所１７から離脱させる。

２ 門型枠体４を前方に軽く傾けると防水シート
が開き、所定角度αで巻きとりドラム８のスプ
リング力とバランスして停止する。開いた状態
でスライド板１５を弧状段部１８上に着座させ
ておく。

次に開いた状態から格納状態にもどすには、門
型枠体４を後方に軽く押しやることによりその反
動で防水シート１３はドラム８に巻きもどされ、
門型枠体４は垂直格納位置に格納される。この状
態で保持装置１９をかける。

以上本考案によれば、スライド板１５を上方に
押しあげるだけで雨よけひさしを自動的に傾ける
ことができ、さらに巻き取りドラム８のスプリン
グ力により防水シート１３がバランスして所定の
角度αで開放状態を保持できるようにしたのでそ
の開閉操作が非常に軽快かつ容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は雨よけひさしを備えたバン型車両の斜
視図。第２図はバン型車両の後部側面図。第３図
は第２図の−矢視図。第４図は巻取ドラムの
断面図。第５図は門型枠体の下端支持部の詳細
図。第６図は第５図の矢視断面図。第７図は第
５図の矢視断面図。 図において；１……バン型車両、２……シヤツ
タードア、３……雨よけひさし、４……門型枠
体、５……（後部開口部の）縦枠材、６……枢支
ピン、７……軸受部材、８……巻取りドラム、１
０……スプリング、１１……軸、１２……側板、
１３……防水シート、１４……ピン、１５……ス
ライド板、１６……受け座、１５ａ……（スライ
ド板の）長孔、１７……凹所、１８……弧状段
部、１９……（雨よけひさしの）保持装置、１９
ａ……ノツクピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 門型枠体４と、該門型枠体４の上部に取付けら
   れた軸受部材７に支持され、スプリング１０で防
   水シートを巻取る方向に付勢された巻きとりドラ
   ム８と、一端を巻きとりドラム８に他端をバン型
   車両１の後部天井端部にとりつけられた防水シー
   ト１３とからなり、前記門型枠体４は前記バン型
   車両１の後部開口を構成する縦枠材５の外側に跨
   り、その両側下端は前記後部開口枠材の縦枠材５
   の側部に枢支ピン６で枢支されており、又該枢支
   ピン６と、該枢支ピン６から所定距離上方に隔て
   て門型枠体４側にとりつけられたピン１４とに長
   孔１５ａで摺動可能に係合し、下端が半円形をな
   したスライド板１５を有し、該スライド板１５の
   下端形状に対応して前記後部開口の縦枠材５の側
   部には、前記スライド板１５を垂直に保持するた
   めの円弧状凹部１７と、その上部片側に弧状段部
   １８とを有する受け座１６がとりつけられている
   ことを特徴とするバン型車両の雨よけひさし。