JPH01174487A - 熱転写記録シート - Google Patents

熱転写記録シート

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JPH01174487A
JPH01174487A JP62333731A JP33373187A JPH01174487A JP H01174487 A JPH01174487 A JP H01174487A JP 62333731 A JP62333731 A JP 62333731A JP 33373187 A JP33373187 A JP 33373187A JP H01174487 A JPH01174487 A JP H01174487A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (A>産業上の利用分野 本発明は熱転写記録シートに関する。詳しくは、表面平
滑性の低い記録媒体に対して良好な転写記録像を記録す
ることが出来る熱転写記録シートに関する。
(B)従来の技術 近年、サーマルプリンター、サーマルファクシミリ等を
用いて普通紙に転写画像を形成させる熱転写記録は盛ん
に開発されてきている。この熱転写記録は装置の機構が
簡単なため保守が容易で、かつ価格及び維持費が低いこ
と、また低エネルギーで鮮明かつ堅牢な記録が出来るこ
と、ざらに多色のインクシートを用いることにより比較
的容易にカラー記録が可能であること等から最近広く使
用されている。
特にモノクロタイプの熱転写記録シートはサーマルプリ
ンターの普及により使用口は増大している。
従来の熱転写記録シートを用いた場合、使用する記録媒
体、即ち通常普通紙と呼ばれている紙は紙の表面平滑度
の高いものが適している。紙の表面平滑性は通常JIS
  P8119に定めるベツり(8EKK)の平滑度(
秒〉で表わされるが、この平滑度で表わすならば、20
0秒程度の紙が適していることになる。
しかしながら、表面平滑性の低い紙、例えば、20〜3
0秒のRPC用紙やフオーム用紙、10秒以下のボンド
紙のような紙を用いる場合、従来の熱転写記録シートで
は印字品位の高い鮮明な転写画像を得ることは出来ない
このような表面平滑性の低い紙に対応する熱転写記録シ
ートに関しては種々の公知技術がある。
例えば、加熱時の熱溶融性インクの流動性を向上させる
ことによって普通紙の粗面部の凹部に流入させる方法が
ある。即ち、特開昭60−161196号公報のように
高沸点炭化水素系溶剤又は高沸点ハロゲン化炭化水素系
溶剤を熱溶融性インク中に添加する方法を開示している
又、熱溶融性インク中に熱分解性発泡剤を加えて転写時
に発生するガスの押圧力により普通紙の粗面部の凹部に
インクを付着あるいは浸透させる方法がある。即ち、特
開昭59−201893号公報のように加熱時分解する
物質として重炭酸塩、炭酸塩、亜硝酸塩などの無機化合
物、あるいはニトロソ系又はスルホニルヒドラジド系有
機化合物を添加する方法を開示している。
さらに、転写層を2層構造とするもので、基材に近い面
に着色剤を含まない中間層を、そしてその上に熱溶融性
インクを設けることにより加熱後の転写で粗面部の凸部
でもって橋懸けさせる方法がある。即ち、特開昭62−
9991公報のように中間層として過冷却性のある材料
、例えばジシクロへキシルフタレート、ベンゾトリアゾ
ール、アセトアニリドなどを用いる方法を開示している
(C)発明が解決しようとする問題点 上記の従来技術で引用した特許公報では種々の問題点が
ある。
例えば、流動性を向上させる熱溶融性インクでは転写性
は向上するが転写画像は取り扱い時の摩擦やこすれに対
して汚れるという問題が生じる。
又、熱分解性発泡剤を添加する方法では適する転写条件
を見い出すことは難しく転写時に発生するガスも小さい
。特にホットメルト型の熱溶融性インクを基材に塗設す
る場合には好ましくない。
ざらに、転写層を2層構造とする方法では目的とする表
面平滑性の低い記録媒体に転写するのには適しているが
、好適な融点で過冷却性をもつ素材に限定されることで
ある。
(D)問題点を解決するための手段 本発明は、従来の欠点を解決し表面平滑性の低い記録媒
体に対しても印字品位の高い鮮明なる転写画像を記録す
ることの出来る熱転写記録シートを提供するものである
即ち、本発明による熱転写記録シートは、基材上に離型
層及び熱溶融性インク層を順次塗設してなる熱転写記録
シートにおいて、該熱溶融性物質と基材との接着力が5
〜1009/25mであり、かつ常温時(20℃)より
も加熱時(80℃)の方が小さい値であることを特徴と
するものである。
上記接着力はJIS  K6854で規定される。
180°剥離接着強さ試験法に準拠して測定したもので
あり、180°剥離接着強さ試験法とは、試験片(基材
)へ該熱溶融性物質を130〜180g/TIi塗布し
、試験片同志を塗布面で貼り合わした後、ハンドローラ
ーを用いて5Kyの荷重をかけ、長さ方向に往復しない
ように5回繰り返し圧着した後、常温で48時間放置後
ロードセル型剥離試験機を使用して毎分200±20#
の移動速ざで180°剥離を行うものである。
本発明では、上記試験方法に準拠し、測定するものであ
るが、具体的には、離型層として熱溶融性物質を基材上
に塗工し、(例えば水性分散液として用いる)塗布後直
ちにその塗工面と非塗工の基材とを貼り合わした後、規
定最の荷重をかけて圧着し、120℃雰囲気で10分間
放置する。接着後、室温で10分間放置してのち、25
酬巾にスリットしたものを試験片として使用するもので
ある。
本発明において、熱溶融性物質と基材との接着力は5〜
1009/尻に規定するが、100y/25M以上では
接着力が大きすぎて本発明の目的とする表面平滑性の低
い記録媒体に良好な印字像を得ることができない、又、
5g/258以下では熱転写記録シートを取り扱う場合
に基材からはがれるという欠点がある。
更には、基材がポリエステルフィルムであることを特徴
とするものである。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の熱転写記録シートは基材の片面に離型層を塗設
し、さらにその上に熱溶融性インク層を塗設した2層構
造からなるものである。基材の熱溶融性インク層側と普
通紙とを重ね、基材の反対面よりサーマルヘッドを用い
て加熱印字すると普通紙面に転写による印字像を得るこ
とができる。
この場合、印字像は基材から離型層と熱溶融性インクが
共に転写された状態のものとなる。即ち、離型層の接着
性は基材よりも熱溶融性インク層との間の方が高く、そ
れ故に基材との間で剥離することになる。本発明の熱転
写記録シートでは上記の様に基材から離型層及び熱溶融
性インク層の両層が剥離し、普通紙に転写されることで
普通紙、′特に表面平滑性の低い紙に印字品位の高い鮮
明なる転写画像を得るという目的及び効果をもつもので
ある。
即ち、本発明の目的は、基材から離型層及び熱溶融性イ
ンク層の両層を剥離させることである。
サーマルヘッドからの熱により基材と接している離型層
は容易に熱溶融性インクと共に普通紙へ転写する。
このことにより表面平滑性の低い紙に対しても鮮明なる
転写画像を得ることができるのである。
本発明の熱転写記録シートは普通紙と重ねてサーマルヘ
ッドにより加熱印字される離型層共々普通紙に転写画像
を形成するが、熱溶融性インクは加熱により溶解して普
通紙の粗面に浸透又は接着し、付随する離型層はインク
に伴って転写する。
このとき、離型層は粗面の凹凸部における谷間にまたが
って橋懸けを生ずることにより印字に鮮明さを与えると
考えられる。
上述したように、本発明において、基材と離型層との間
の剥離性は、基材と離型層との間の接着力をもって表わ
し、その接着力に依存することを見い出したのである。
即ち、常温(20℃)に於ける接着力より加熱時(80
℃)の接着力を小さくすることで、本発明の目的が達成
されるのである。本発明で常温と加熱時の接着力の差が
大きい程、と言うことは加熱時に於ける基材と離型層と
の間の接着力が小さいことであるが、これは常温におい
て、基材と離型層は接着性に優れ、又、加熱時には離型
層は基材からの剥離性に優れることになる。
このような理由に基づいて本発明の熱転写記録シートは
目的とする表面平滑性の低い記録媒体に対して印字品位
の高い鮮明なる転写画像を得ることが出来るものである
次に、使用する素材等につき、さらに具体的に説明する
基材としては、コンデンサ紙、タイプライタ−用紙、ト
レーシングペーパー等の薄紙、合成紙、セロハン紙、更
にはポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、ポリ
エチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、テフロ
ンフィルム等の合成樹脂フィルムをそのまま又はサーマ
ルヘッドに粘着しないように耐熱処理加工をして使用さ
れる。
これら例示したうち、本発明の目的には特に、ポリエス
テルフィルムが好ましい。
本発明の離型層に用いられる材料としては、合成樹脂が
挙げられる。例えば、ポリアミド系樹脂ポリエステル系
樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリ
ル系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、
セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、石油
系樹脂、テルペン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂、およびエラストマー類等を挙げること
ができる。
ざらに、本発明の範囲内において例えば、ワックス類等
の熱溶融性物質を用いても良い。又、単独でも併用でも
何ら限定するものではない。
本発明の離型層は、上述した各種材料を水性系溶剤系又
はホットメルト系として基材に塗設するが、塗工又は印
刷の方法については何如なる方法でも良い。
離型層の塗工厚は、0.25〜10−1好ましくは0.
5〜5蝉、更に好ましくは1〜3IIftである。
又、離型層の上に塗設する熱溶融性インク層の塗工厚は
、1〜15*、好ましくは2〜10tttrt。
更に好ましくは4〜7*である。
本発明の熱溶融性インク層に用いられるインクは、熱溶
融性物質、着色剤、バインダー、柔軟剤等より構成され
るが、使用に当っては必要に応じて使いわけられる。
熱溶融性物質には、以下に代表的なものを例示するが、
これ等に限定されるものではない。
ワックス類としては、例えば、ライスワックス、木ろう
、キャンデリラワックス、カルナウバワックス等の植物
系ワックス、ラノリン、密ろう、鯨ろう、セラックろう
等の動物系ワックス、モンタンワックス、オシケライト
、セレシン等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス、酸
化パラフィンワックス、低分子ポリエチレン等の合成炭
化水素系ワックス、リシノール酸アマイド、ラウリン酸
アマイド、エルカ酸アマイド、パルミチン酸アマイド、
オレイン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、エチレン
ビスステアリン酸アマイド等の脂肪酸アマイドワックス
を挙げることができる。
金属石鹸としては、ステアリン酸ナトリウム、パルミチ
ン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カ
リウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム
等の高級脂肪酸の金属塩を挙げることができる。
樹脂類としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル
系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セ
ルロース系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、石油系
樹脂、テルペン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂、およびエラストマー類等を挙げることが
できる。
着色剤には水溶性染料、油溶性染料、分散染料、有色顔
料等の染顔料があるが、必要に応じて使いわけられる。
以下、具体的に例示するが、これらに限定されるもので
はなく、2種以上の併用でも良い。
水溶性染料としては、ニトロソ染料、アゾ染料(モノ、
ビス、トリス、テトラキスアゾ染料)、スチルベンアゾ
染料、ケトイミン(ジフェニルメタン)染料、トリフェ
ニルメタン染料、キサンチン染料、アクリジン染料、キ
ノリン染料、メチン染料、ポリメチン染料、チアゾール
染料、インダミン染料、アジン染料、チアジン染料、オ
キシケトン染料、アントラキノン染料、フタロシアニン
染料などを挙げることができる。
油溶性染料としては、アゾ染料、アゾ金属錯塩染料、ア
ントラキノン染料、およびフタロシアニン染料を挙げる
ことができる。ざらに具体的に例示すると、アゾ染料と
してはソルベントエロー2(C,1,11020,以下
カッコ内はC,I。
Nαを示す)ソルベントオレンジ1 (’11920)
、ソルベントレッド24 (26105>、ソルベント
ブラウン3(11360)などが、アゾ金属錯塩染料と
しては、ソルベントエロー19(13900A)、ソル
ベントオレンジ5 (18745A>、ソルベントレッ
ド8(12715)、ソルベントブラウン37、ンルベ
ントブラック123(12195>などが、アントラキ
ノン染料としては、ソルベントバイオレット13 (6
0725)、ソルベントブルー11 (61525)、
ソルベントグリーン3 (61565)などが、フタロ
シアニン染料としてはソルベントブルー25 (743
50>などがある。
分散染料としては、アミノアゾまたはアミノアントラキ
ノン染料、ニドロアリールアミン染料等を挙げることが
できる。ざらに具体的に例示するとアミノアゾ染料とし
てはディスバーズエロー3(C,1,11855、以下
カッコ内はC,I。
順を示す)、ディスバーズオレンジ3(11005)、
ディスバーズレッド1 (11110)、ディスバーズ
バイオレット24 (11200> 、デイスパーズブ
ルー44などがある。アミノアントラキノン染料として
はディスバーズオレンジ11(60700)、ディスバ
ーズレッド4 (60755)、ディスバーズバイオレ
ット1(61100)、デイスパーズブルー3 (61
505)などがある。
ニドロアリールアミン染料としてはディスバーズエロー
1 (10345)および42(10338)などがあ
る。        ′ 有色顔料としては、アゾ顔料(モノアゾ、ビスアゾ、縮
合アゾ顔料)、染色レーキ顔料(酸性染料レーキ、塩基
性染料レーキ、媒染染料レーキ顔料)、ニトロ顔料、ニ
トロソ顔料、フタロシアニン顔料、高級顔料(建染染料
系顔料、金属錯塩顔料、ペリレン顔料、イソインドリノ
ン顔料、キナクリドン顔料)などを挙げることができる
。ざらに具体的に例示すると、アゾ顔料としてはへンザ
工ローG(C,1,1’1680、以下カッコ内はC,
1,Nαを示す)、ハシザエロ−R(12710)、ピ
ラゾロンレッドB (21120> 、パーマネントレ
ッドR(12085>、レーキレッドC(15585)
、ブリリアントカーミン6B(15850)、パーマネ
ントエーミンFB (12490)(以上モノアゾ顔料
)、ベンジジンエローG (21090) 、ベンジジ
ンエローGR(21100>、パーマネントエローNC
R(20040>(以上ビスアゾ顔料)、クロモフタル
イエロー、クロモフタルレッド(以上縮合アゾ顔料)な
どがある。染色レーキ顔料としては、キノリンエローレ
ーキ(47005)、エオシンレーキ(45380)、
アルカリブルーレーキ(42750A、42770A>
(以上酸性染料レーキ顔料)、ローダミンレーキB (
45170) 、メチルバイオレットレーキ(4253
5)、ビクトリアブルーレーキ(44045)、マラカ
イトグリ−゛ンレーキ(42000)(以上塩基性染料
レーキ顔料)、アリザリンレーキ(58000)(媒染
染料レーキ顔料)などがある。ニトロ顔料としてナフト
ールエロー5(10316)、ニトロソ顔料としてピグ
メントグリーンB(10006)、ナラトールグリーン
B(10020>、フタロシアニン顔料としては、無金
属フタロシアニンブルー(74100)、フタロシアニ
ンブルー(74160)、フタロシアニングリーン(7
4260)などがおる。高級顔料としては、アンスラピ
リミジンエロー(68420)、インダンスレンブリリ
アレトオレンジGK (59305)、インダスレンブ
ルーR8(69800)、チオインジゴレッドB(73
300)(以上建染染料系顔料)、ニッケルアゾエロー
(12775>金属錯塩顔料)、ペリレンレッド(71
140)、ペリジンスカーレット(71137)(以上
ペリレン顔料)、イソインドリノン土日−(イソインド
リノン顔料)、キナクリドンレッドY (46500)
、キナクリドンマゼンタ(73915)などがある。
また、黒色顔料として、カーボンブラック(d。
1.77265)がある。
バインダーは、水溶性バインダー、非水溶性バインダー
のいずれも使用できる。
このような、バインダーの具体例を以下に例示するがこ
れらに限定されるものではなく、2種以上を併用しても
よい。
バインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、
メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、で
ん粉及びその誘導体、カゼイン、ポリビニルピロリドン
、ブチラール樹脂、エチレンエチルアクリレート、スチ
レン・ブタジェン共重合体、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニ
ル系共重合体、アクリル樹脂、メチルメタアクリル樹脂
、スチレン・アクリロニトリル樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリエステル樹脂、石油樹脂などを挙げ
ることができる。
柔軟剤としては、鉱油、ジブチルフタレート、ジオクチ
ルフタレート、ミネラルスピリット、流動パラフィン等
を挙げることができる。
以上に挙げた熱溶融性物質、着色剤、バインダー、柔軟
剤の他に添加剤、例えば、界面活性剤、分散剤、帯電防
止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を添加してもよい。
本発明の離型層及び熱溶融性インク層を基材に塗工する
ため使用される塗工機はホットメルトコ−ター、エアー
ナイフコーター、ロールコータ−、ブレードコーター、
バーコーター、等の公知のコーター、又、フレキソ法、
グラビア法等による公知の印刷機も使用され得る。
なお、溶剤塗工については、一般の溶剤で可能であるが
例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、トルエン、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸
エチルなど適宜使用し得る。
(E)作用 本発明による熱転写記録シートは、基材の片面に離型層
及び熱溶融性インク層を順次塗設してなるものである。
該離型層は熱溶融性物質からなり、JIS  K6B5
4で規定される180°剥離接着強さ試験法によって表
わされる該熱溶融性物質と基材との接着力が5〜100
9/25amであり、かつ常温時(20’C)よりも加
熱時(80℃)の接着力が小さいことを特徴とするもの
である。
このような特徴をもつ本発明の熱転写記録シートは、表
面平滑性の低い記録媒体に対して印字品位の高い、鮮明
なる転写画像を得ることができると言う作用をもつ。
更に、本発明の熱転写記録シートは、サーマルヘッドに
よる加熱印字に於て、離型層及び熱溶融性インク層が共
々転写されるため、記録媒体上に転写された熱溶融性イ
ンクが離型層で被われることにより耐摩耗性のある転写
画像を得ることができるという作用がある。
以下、実施例を挙げて具体的に本発明を説明する。尚、
実施例中の「部」は重量部を示す。
(F)実施例 実施例1 耐熱処理層を塗設した厚さ5.4IRのポリエステルフ
ィルムの非塗工面に熱溶融性物質からなる離型層を塗工
厚2IIftとなるようにロールコータ−を用いて塗工
した。熱溶融性物質として常温時(20℃)において接
着力が549/25m、加熱時(80℃)において接着
力が33g/25聞であるポリエステル樹脂のエマルジ
ョンを用いた。
続いて、離型層の上に下記配合による熱溶融性インクを
用いてホットメルトコーターにより塗工厚4iIItと
なるように熱溶融性インク層を塗工し熱転写記録シート
を得た。
カーボンブラック        15部エチレン−酢
ビ共重合体      5部石油樹脂        
    10部ポリエチレンワックス      30
部150’Fパラフインワツクス  40部このように
して得られた熱転写記録シートをリボン状にスリットし
てBEKK平滑度10秒の受像紙(三菱製紙■製、商品
名スピカボンド紙)に市販の熱転写プリンター(キャノ
ン■製、商品名タイプスター5)にて印字したところ、
受像紙には鮮明かつ耐摩耗性のある転写画像を得ること
ができた。
実施例2〜4 実施例1で用いたポリエステル樹脂に代えて、表1に示
す離型層素材を用い、実施例1と同一の熱溶融性インク
を塗工して熱転写記録シートを得、実施例1と同様にし
て印字した。併せて、基材との接着性、印字性、耐摩耗
性の評価結果を表1に示した。
比較例1〜3 実施例1で用いたポリエステル樹脂に代えて、表1に示
す離型層素材を用い、実施例1と同一の熱溶融性インク
を塗工して熱転写記録シートを得、実施例1と同様にし
て印字した。併せて、基材との接着性、印字性、耐摩耗
性の評価結果を表1に示した。
比較例4 実施例1に於る離型層を省き、実施例1と同様の熱溶融
性インク層のみを塗工して熱転写記録シートを得、実施
例1と同様にして印字した。併せて、基材との接着性、
印字性、耐摩耗性の評価結果を表1に示した。
評価方法: ■基材との接着性 熱転写記録シートを10回手でもんで基材からの離型層
及び熱溶融性インク層のはがれを観察した。
■印字性 BEKK平滑度10秒の受像紙に市販の熱転写プリンタ
ー(キャノン■製、商品名、タイプスター5)にてテス
トパターンを印字し目視による観察を行った。
■耐摩耗性 市販の紙粘着テープ(住友スリーエム側商品名、pas
t−it )の非粘着面に100g/dの荷重をかけ被
印字面を5回擦り、その汚れの度合を観察した。
(以下余白) 表1から明らかなように、本発明の範囲内にある熱溶融
性物質からなる離型層を有する熱転写記録シートは、B
EKK平滑度10秒の受像紙に対して良好な印字品質を
与えることが判る。
比較例1では、熱溶融性物質として120″Fパラフイ
ンワツクスを用いた離型層は、接着力において常温(2
0℃)で小さく基材への接着力に劣っており、また十分
な印字性、耐摩耗性も得られないことが判る。
比較例2および3は、接着力において本発明の範囲外に
あり、本発明の範囲から大きくはずれるほど、十分な印
字性が得られないことが判る。
比較例4は、離型層を省き、熱溶融性インク層のみを塗
工した熱転写記録シートであり、受像紙に対する印字性
及び被印字面の耐摩耗性は十分でないことが判る。
(G)発明の効果 以上の通り、本発明の熱転写記録シートは、表面平滑性
の低い紙に対して印字品位の高い、鮮明なる転写画像を
得ることができ、更には耐摩耗性を有する転写画像を得
ることができるものであり、本発明の熱転写記録シート
は工業的意義が極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明による熱転写記録シートの構
成を示す図である。なお、第1図では耐熱処理層を熱溶
融性インク層とは反対面に備えた構成図であり、第2図
は耐熱処理層を備えてない構成図である。 第1図 第2図 一一一一−コ 4ガ寸夕きx5理ノt 1某社 2離型層 3 琳、A1市欠・囮イシクソト 1基林 2離り1 3 燕3X、f4y−牌イ〉7滑

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基材上に離型層および熱溶融性インク層を順次塗設
    してなる熱転写記録シートにおいて、該離型層が熱溶融
    性物質からなり、JIS K6854で規定される18
    0°剥離接着強さ試験法によつて表わされる該熱溶融性
    物質と基材との接着力(g/25mm)が5〜100g
    /25mmであり、かつ常温時(20℃)よりも加熱時
    (80℃)の接着力が小さいことを特徴とする熱転写記
    録シート。 2、該基材がポリエステルフィルムであることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の熱転写記録シート。
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