JPH01172520A - 低温靱性にすぐれた80Kgf/mm↑2級低降伏比電縫鋼管の製造方法 - Google Patents

低温靱性にすぐれた80Kgf/mm↑2級低降伏比電縫鋼管の製造方法

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JPH01172520A
JPH01172520A JP32974387A JP32974387A JPH01172520A JP H01172520 A JPH01172520 A JP H01172520A JP 32974387 A JP32974387 A JP 32974387A JP 32974387 A JP32974387 A JP 32974387A JP H01172520 A JPH01172520 A JP H01172520A
Authority
JP
Japan
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yield ratio
low
steel
temperature
welded steel
Prior art date
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Pending
Application number
JP32974387A
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English (en)
Inventor
Osamu Shiotani
塩谷 修
Hiroaki Kawasaki
川崎 博章
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、熱処理を施さない低温靭性にすぐれた80k
gf/d級低降伏比電縫鋼管の製造方法に関する。
〈従来の技術〉 近年、ラインパイプなどの安全性、信頼性のために低降
伏比高張力電縫鋼管の需要家要求が増加している。特に
、極寒冷地に使用されるラインパイプとか、構造用鋼管
には低温靭性を兼ね備えたものが要求される。
低降伏比高張力型h!鋼管の製造方法に関しては、例え
ば特公昭60−7007号公報をはじめとして多くの提
案がなされている。この特公昭60−7007号の内容
は、C: 0.10〜0.20%、 Mn:  0.7
〜1.5%。
Si : 0.10〜0.30%を基本成分として、残
部Feおよび不可避的不純物からなる鋼を熱間圧延して
700〜820℃の温度で圧延終了し、核熱間圧延の終
了温度から1秒以上30秒以内は無注水で放冷し、その
後巻き取りまでの平均冷却速度を5℃/s以上とし、5
00’C以下で巻き取り、その後のパイプ成形時の材料
幅−0をパイプの長手方向伸びε3が1.5%以下にな
るようにパイプ成形するもので、熱処理を施さなくても
抗張力55〜60kgf/mJ、降伏比0.6以下の電
縫鋼管を得るものである。
また、低温靭性にすぐれた電縫鋼管の製造方法も、例え
ば特開昭59−153839号公報をはじめとして、数
多く提案されている。この特開昭59−153839号
の内容は、C: 0.01〜0.08%、 MnS2.
5%、 SiS2.5%を基本成分とした母材で製管し
、電縫鋼管特有の溶接部の靭性が母材部にほぼ等しくな
るよう熱処理を施すものである。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、低温靭性にすぐれ、かつ降伏比が低いと
いう双方の特性を満足させる高張力電縫鋼管の製造方法
に関しては、まだ確立された技術が開発されていないの
が現状である。
すなわち、一般に、低降伏比高張力鋼を得ようとすれば
0%を高くする必要があり、一方、低温靭性を得ようと
すれば0%を低くする必要があるので、この相反性を克
服することが困難であることによる。
例えば、前者の特公昭60−7007号では、C:0.
10〜0.20%、 Mn : 0.7〜1.5%、 
Si : 0.1〜0.3%を基本成分として低降伏比
高張力を得ようとしているが、低温靭性に劣る欠点を有
する。また、後昔の特開昭59−153839号によれ
ば、低/l!!靭性にはすぐれるが低降伏比にはならな
い欠点を有する。
本発明は、上記のような問題点を解決するべくなされた
ものであって、低温靭性にすぐれ、かつ低降伏比を有す
る高張力電縫鋼管の製造方法を提供することを目的とす
るものである。
く問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、前記課題について鋭意研究を重ねた結果
、C:0.05〜0.10%(重量%、以下同じ)とす
ることにより低温靭性を高め、一方高抗張力を出すため
にCrを添加し、かつ)Jl織を上部ベイナイト化する
処理を施して細粒化を図ることにより低降伏比を得るこ
とができることを見出し、この知見に基づいて本発明を
完成させるに至った。
すなわち、本発明は、重量%で、c : o、os〜0
.10%、 Si : 0.10〜0.40%、 Mn
 : 1.30〜1.70%。
A7 :  0.010〜0.060%、 Cr : 
0.30〜0.80%、Nb:0.020〜0.060
%、  V : 0.020−0.060%を基本成分
とし、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼を熱間
圧延して800〜880℃の温度で圧延終了し、350
〜500℃で巻き取り、その後パイプ成形することを特
徴とする低温靭性にすぐれた80kgf/−級低降伏比
電縫鋼管の製造方法である。
く作 用〉 以下に、化学成分の限定理由を説明する。
C: Cが、0.05%以下では80kgf/−の強度が得ら
れないので、0.05%以上とする。また、0.10%
を超えると靭性が劣化し、かつ溶接性に悪影Cを与える
ので、0.10%以下とする。
Sl : Siは、脱酸剤として、および強度を上げるため、さら
にベイナイトm織を得るためには、0.10%以上必要
である。また、0.40%を超えると低温靭性および溶
接性が悪くなるので、0.40%以下とする。
門n : Mnは、80kgf#jの強度を出すために、およびベ
イナイト組織を得るには、1.30%以上必要である。
しかし、1.70%を超えると延性、低温靭性が悪化す
るので、1.70%以下とする。
A1: Mは、脱酸剤としておよび結晶粒を細粒化するためには
0.010%以上必要とする。しかし、0.060%を
趙えると低温靭性が劣化するので、0.060%以下と
する。
Nb : Nbは、結晶粒の細粒化および低温靭性の向上ならびに
析出硬化による強度向上のためには、0.020%以上
を必要とする。しかし、0.060%を超えると降伏比
が高くなるので、0.060%以下とする。
■= ■は、結晶粒を細粒化し、ベイナイト組織を得るには0
.020%以上を必要とする。しかし0.060%を超
えると降伏比が高くるので、0.060%以下とする。
Cr: Crは、本発明の核心をなすもので、低降伏比と強度の
向上を図る元素である。以下に、第1図と第2図により
低降伏比を向上させる原理を説明する。
第1図は、連続冷却変態(CCT曲線)図であり、C「
の添加によりパーライト生成領域が長時間側(図中右側
)へ移行するので、ベイナイト生成が促進する。ここで
、0.30%以下であるとパーライト生成領域の長時間
側移行が十分でなく、ベイナイトが十分生成されないの
で、0,30%以上とする。
第2図は、ひずみ量(伸び)と応力の曲線であり、曲線
aは従来鋼のパーライト素地1曲線すは本発明鋼のベイ
ナイト素地である0曲線すのベイナイト素地が図示のよ
うにラウンドタイプになるのは、ベイナイトを生成する
ときに低温変態相の周辺のフェライト相に自由転位が導
入されるからであり、このようなラウンドタイプの曲線
になることにより低降伏比が得られるのである。また、
結晶粒の粗大化を抑止するためにも、Crは0.3%が
必要である。しかし、0.80%を超えると、電縫溶接
時に空気中の0!とCrが結びついてクロム酸化物が生
成して?′8接品質をfitなうので、上限を0.80
%以下とする必要がある。
つぎに、圧延条件の制限理由を説明する。
仕上圧延温度を800〜880℃とすること:第3図(
a)は、第1表に示す化学成分を有する鋼を熱間圧延し
て、厚さ12ounの鋼板としたときの仕上圧延温度と
この鋼板を電縫溶接して508mmφの鋼管としたとき
の降伏比(降伏強度/引張強さ)の関係を示す特性図で
あり、第3図(b)は仕上圧延温度とν”5(aB層温
度の関係を示す特性図であ第3図(a)から明らかなよ
うに、仕上圧延温度が800℃以上で降伏比が約72%
と低い値で推移しているのがわかる。すなわち、800
’C未満では上部ベイナイト生成のための冷却速度が十
分確保できず、フェライト−パーライト組織となるから
降伏比が上昇するのである。しかし、第3図(+))に
示すように、仕上圧延温度が880℃を超えるとvTr
sが急激に低下するので、上限を880’Cとする必要
がある。
したがって、仕上圧延温度を800〜880℃に限定す
る必要がある。
巻き取り温度を350〜500℃にすること:第4図(
a)は、第1表に示す化学成分の鋼を厚さ12叩に熱間
圧延して12mmの鋼板として巻き取り機で巻き取ると
きの巻き取り温度とこの鋼板を電縫溶接して508 f
fnφの鋼管としたときの降伏比の関係を示す特性図で
あり、第4図0))は巻き取り温度とvTrsの関係を
示す特性図である。
第4図(a)から明らかなように、巻き取り温度がso
o ’c以下になると降伏比が約70%と低く推移する
のがわかる。すなわち、巻き取り温度が500’Cを超
えると、パーライト生成となり降伏比が高くなる。した
がって、上部ベイナイト変態を生じさせるためには50
0℃以下にする必要がある。しかし、第4図(b)に示
すように、巻き取り温度が350℃未満の頭載ではvT
rsが急激に低下するので、下限を350’Cに限定す
る必要がある。このことは、350℃未満で巻き取ると
、下部ベイナイトあるいはマルテンサイトが生成し、延
性、低温靭性が低下するものと考えられる。
〈実施例〉 本発明の実施例を第2表に示す。
この表から明らかなように、本発明の条件をすべて満た
している供試材NCL1.2.3の本発明例は、いずれ
も降伏比YRが75%以下、引張強さTSが80kgf
/mシ以上で、かつ遷移温度vTrsが一60℃以下を
満足している。
比較例である供試材Nα4は、本発明の基本成分である
Crを無添加としたものであるが、引張強さTSが低下
し、降伏比YRが上昇した。これは、ベイナイトtll
織が得られなかったからである。また、供試材Nα5は
、CIを0,16%と高めにしたものであるが、vTr
sが高温側に移動した。供試材Nα6は、熱間圧延時の
仕上圧延温度を720℃と低くしたものであるが、降伏
比YRが上昇した。供試材Nα7は、巻き取り温度を高
くしたものであるが、降伏比YRが上昇し、vTrsが
高温側に移動した。
供試材Nα8は、基本成分よりMnを低くしたものであ
るが、強度(YR,TS)が低下した。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によれば、特別に高価な元
素を添加することもなく、鋼管の熱処理を行わなくても
、低温靭性にすぐれた80kgf/mシ級低降伏比電縫
鋼管を安価に安定的に製造することができるから、その
工業的価値は極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、鋼の連続冷却変態を示す特性図、第2図は、
ひずみ量(伸び)と応力の関係を示す特性図、第3図(
a)は、仕上圧延温度と降伏比の関係を示す特性図、第
3図(b)は、仕上圧延温度と靭性の関係を示す特性図
、第4図(a)は、巻き取り温度と降伏比の関係を示す
特性図、第4図(b)は、巻き取り温度と靭性の関係を
示す特性図である。 特許出願人   川崎製鉄株式会社 第1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  重量%で、C:0.05〜0.10%、Si:0.1
    0〜0.40%、Mn:1.30〜1.70%、Al:
    0.010〜0.060%、Cr:0.30〜0.80
    %、Nb:0.020〜0.060%、V:0.020
    〜0.060%を基本成分とし、残部Feおよび不可避
    的不純物からなる鋼を熱間圧延して800〜880℃の
    温度で圧延終了し、350〜500℃で巻き取り、その
    後パイプ成形することを特徴とする低温靭性にすぐれた
    80kgf/mm^2級低降伏比電縫鋼管の製造方法
JP32974387A 1987-12-28 1987-12-28 低温靱性にすぐれた80Kgf/mm↑2級低降伏比電縫鋼管の製造方法 Pending JPH01172520A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02197525A (ja) * 1989-01-24 1990-08-06 Nippon Steel Corp 熱影響部の軟化しにくい自動車用高強度電縫鋼管の製造方法
US20070267110A1 (en) * 2006-05-17 2007-11-22 Ipsco Enterprises, Inc. Method for making high-strength steel pipe, and pipe made by that method
CN103160746A (zh) * 2011-12-14 2013-06-19 鞍钢股份有限公司 一种高强度厚壁输水管用钢及其制造方法
JP2015168864A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 新日鐵住金株式会社 板厚15mm以上の電縫鋼管用熱延鋼板

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