JPH0116840B2 - - Google Patents

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JPH0116840B2
JPH0116840B2 JP56093060A JP9306081A JPH0116840B2 JP H0116840 B2 JPH0116840 B2 JP H0116840B2 JP 56093060 A JP56093060 A JP 56093060A JP 9306081 A JP9306081 A JP 9306081A JP H0116840 B2 JPH0116840 B2 JP H0116840B2
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JP
Japan
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compound
spectrum
residue
solvent
formula
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JP56093060A
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English (en)
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JPS57209300A (en
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Hiroaki Takayama
Sachiko Yamada
Keiko Nakayama
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Chugai Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Publication of JPH0116840B2 publication Critical patent/JPH0116840B2/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は25―ヒドロキシビタミンD326,23―
ラクトンを合成するための中間体およぴその製造
方法に関する。 25―ヒドロキシビタミンD326,23―ラクトン
は、ビタミンD3の代謝産物として単離され、し
かも興味あるビタミンD様の生物活性を有し医薬
としての有用性が期待されている化合物である
〔Biochemistry18(22),4775,(1979)〕。従来該
化合物の製法としてはSchnoes等の方法
〔Tetrahedron Letter 21,4667,(1980)〕およ
び池川等の方法〔Chem.Pharm.Bull.,28(9),
2852(1980)〕が知られているが、これらの方法に
あつては23位および25位の不斉炭素原子に由来す
る4種のジアステレオマーが生成するという不利
益を有していた。代謝産物としての25―ヒドロキ
シビタミンD326,23―ラクトンの23位および25
位の立体配置は末だ確定されていないが該化合物
の立体配置を確定するためにもまた該化合物を医
薬として供給する上でも立体特異的な製法の確立
が望まれている。 本発明者等はこれらの事情を鑑み立体特異的で
かつ工業生産上有用な25―ヒドロキシビタミン
D326,23―ラクトンの合成方法を鋭意研究した
結果本発明を完成した。すなわち本発明は一般式
()示される化合物 (式中R1は水酸基の保護基を意味し、R2は有
機残基を意味し、R3は置換または非置換のアリ
ール基を意味し、R4およびR5は同一または異な
つて水素原子または低級アルキル基を意味する)、
および一般式() (式中R1は水酸基の保護基を意味し、R2は有
機残基を意味する)で示されるステロイド誘導体
に一般式() (式中R3は置換または非置換のアリール基を
意味し、R4およびR5は同一または異なつて水素
原子または低級アルキル基を意味する)で示され
る化合物を反応させることを特徴とする一般式
()で示されるステロイド誘導体の製法に関す
る。 本発明の化合物および方法において、R1で示
される水酸基の保護基としては、反応に際して不
活性なものであれば特に制限なく使用し得るが好
ましくはエーテル系の保護基であり具体的には2
―テトラヒドロピラニル基、β―メトキシエトキ
シメチル基、メトキシメチル基等である。またジ
メチル―t―ブチルシリル基等のトリ低級アルキ
ルシリル基も好ましい保護基の例である。R2
示される有機残基としては、反応に際して不活性
なものであれば使用し得るが通常アリール基、低
級アルキル基であり、具体的にはフエニル基、モ
ノ置換フエニル基、メチル基、エチル基等であ
る。R3で示されるアリール基としては例えば置
換または非置換のアリール基であり、具体的には
例えばフエニル基、p―トリール基である。R3
およびR4で示される低級アルキル基としては、
例えばメチル基、エチル基等である。 本発明の方法を実施する上で反応は塩基の存在
下溶媒中で行なわれる。溶媒としては反応に際し
不活性なものであれば特に制限なく使用し得る
が、好ましくは非プロトン性の溶媒であり、具体
的にはテトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、
エーテル等のエーテル系溶媒である。塩基として
は強塩基が好ましく、例えばリチウムジイソプロ
ピルアミド等のアルカリ金属アミド類およびt―
ブチルリチウム等のアルカリ金属アルキル類が用
いられる。反応温度は低温乃至室温の範囲で適宜
選択される。反応混合物から目的化合物()の
単離は常法により反応混合物をクロロホルム等の
有機溶媒で抽出後カラムクロマトグラフイー等の
手段に付すことにより行なわれる。 本発明の方法に用いる一般式()で示される
スルホネート類は新規化合物であり、例えばシト
ラマル酸ジメチルエステルを還元して得られる2
―メチルブタン―1,2,4―トリオールの1位
および2位の水酸基を環状アセタール又は環状ケ
タールの形で保護した後トシル化し次いでチオエ
ーテル体に変換し次いで酸化することにより得ら
れる。この反応において原料として光学活性なシ
トラマル酸ジメチルエステルを用いると対応する
光学活性な化合物()が得られ、更にこの光学
的性質は化合物()となつてもそのまま維持さ
れる。 次に本発明の化合物()を用いた25―ヒドロ
キシビタミンD326,23―ラクトンの製造法の一
例を参考例に示す。参考例1は化合物()とし
て25位の立体配置がSのもの(a)を用いた例
であり、この場合は最終生成物としては(25S)
―25―ヒドロキシビタミンD326,23―ラクトン
が得られる。同様に化合物()として25位の立
体配置がRのもの(b)を用いた場合は
(25R)―25―ヒドロキシビタミンD326,23―ラ
クトンが得られ、これを参考例2に示す。 参考例1および2の方法を次式に示すが、式中
化合物(XI)としてその23位の不斉炭素原子に由
来する2種の異性体が生成する。この異性体は化
合物(XI)以降の適当な工程で容易な手段、例え
ばシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフイー
に付すことにより分離可能である。 次式において各化合物に付したa,a′,a″およ
びb,b′,b″なる記号は25位および23位の立体配
置の違いを表わし、aは〔(25S)―体〕、a′は
〔(25S)(23R)―体〕、a″は〔(25S)(23S)―
体〕、bは〔(25R)―体〕、b′は〔(25R)(23R)
―体〕、b″は〔(25R)(23S)―体〕を示すものと
する。但し、化合物(XI)の場合のa′は〔(25S)
(23S)―体〕、a″は〔(25S)(23R)―体〕、b′は
〔(25R)(23S)―体〕、b″は〔(25R)(23R)―
体〕を示す。そしてこれは参考例1および2で引
用される。 (25―ヒドロキシビタミンD326,23―ラクト
ンの製造) (式中R,Ph,MsおよびAcは各々ジメチル―
t―ブチル基、フエニル基、―SO2CH3
COCH3を示す。) 参考例 1) a 化合物(a)1.65gをピリジン6mlに溶解
し、氷冷下、メタンスルホニルクロライド1.5
mlを加え室温で8時間撹拌する。反応液を氷水
中に注ぎ酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水
で洗浄後乾燥し溶媒を留去する。残渣をシリカ
ゲルを用いたカラムクロマトグラフイーに付し
精製し化合物(a)1.81gを得る。 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.32(6H,
s)、1.23(3H,s)、5.10(1H,m) b 化合物(a)1.74g、リン酸二ナトリウム
2.4gをメタノール50ml中で撹拌し、これに氷
冷下5%ナトリウムアマルガム7.4gを加える。
30分後室温に戻し3時間撹拌する。反応液に氷
水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を5%
HCl水溶液で洗浄し、次いで食塩水で洗浄す
る。水層は塩酸酸性とした後、酢酸エチルで抽
出し、食塩水で洗浄する。酢酸エチル層を合し
硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去しシリカ
ゲルを用いたカラムクロマトグラフイーに付し
精製し化合物(a)1.02gを得る。 マススペクトルm/e:568
【式】553,421 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.24(3H,
s)、1.37(6H,s)、3.70(2H,ABq,J
=8Hz)、4.30(1H,m)、5.32(2H,m) c 化合物(a)1.05gをアセトン15mlに溶解
しp―トルエンスルホン酸水和物300mgを加え
室温で1.5時間撹拌後反応液に無水炭酸カリウ
ム300mgを加え10分間撹拌後、酢酸エチルで抽
出する。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を留去する。残渣をシリカゲルを用いたカ
ラムクロマトグラフイーに付し精製し、化合物
(a)900mgを得る。 マススペクトルm/e:454
【式】 IRスペクトル(CHCl3):1685,1745cm-1 d 化合物(a)980mgとピリジン6mlに溶解
し無水酢酸6mlを氷冷下加え室温にて一晩放置
する。減圧下ピリジンと無水酢酸を留去後、残
渣を酢酸エチルに溶解し5%炭酸水素ナトリウ
ム水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を留去する。残渣をシリカゲルを用いたカラム
クロマトグラフイーに付し精製し化合物(
a)900mgを得る。 マススペクトルm/e:436
【式】 IRスペクトル(CHCl3):1690,1730,1750
cm-1 e 化合物(a)130mgをエタノール3mlに溶
解しピリジニウムp―トルエンスルホネート
(PPTS)100mgを加え20分間加熱還流する。エ
タノールを留去後残渣をシリカゲルを用いたカ
ラムクロマトグラフイーに付し精製し化合物
(a)120mgを得る。 マススペクトルm/e:396
【式】 NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.83(3H,
s)、0.98(3H,s)、1.10(3H,s)、2.03
(3H,s)、3.37(2H,s)、5.36(2H,
m)、6.33(2H,ABq,J=8Hz) IRスペクトル(CHCl3):1690,1730,1750
cm-1 f 化合物(a)940mgとトリエチルアミン3.1
mlをジメチルスルホキシド(DMSO)5mlに
溶解しピリジン―SO3錯体592mgのDMSO溶液
5mlを加え室温で20分間撹拌する。反応液を氷
水中に注ぎ酢酸数mlを加えベンゼンで抽出す
る。ベンゼン層を水洗し硫酸ナトリウムで乾燥
後溶媒を留去する。残渣をシリカゲルを用いた
カラムクロマトグラフイーに付し精製し化合物
(a)820mgを得る。 マススペクトルm/e:452
【式】394 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.26(3H,
s)、9.53(1H,s) IRスペクトル(CHCl3):1690,1730,1750
cm-1 g 化合物(a)100mgをメタノール3.5mlに溶
解し、水酸化カリウム170mgを加え室温にて15
分間撹拌する。次にこの溶液に水酸化カリウム
145mg、ヨード235mgおよび水650μを加え室
温で1時間撹拌する。チオ硫酸ナトリウム水溶
液を加え過剰のヨードを分解後5%塩酸水でPH
1〜2としクロロホルムで抽出する。クロロホ
ルム層を食塩水で洗浄し、乾燥後溶媒を留去す
る。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマト
グラフイーで精製し化合物(a)96mgを得
る。 マススペクトルm/e:428
【式】 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.37(3H,
s)、4.43(1H,m) IRスペクトル(CHCl3):1685,1745cm-1 h 化合物(a)28mgを1mlのアセトニトリル
に溶解し氷冷下ヨード59mgを加え7時間撹拌す
る。チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え過剰のヨ
ードを分解後、クロロホルムで抽出する。抽出
液を食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去す
る。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマト
グラフイーに付し精製し化合物(XIa′)22mgと
極微量の化合物(XIa″)を得る。 化合物(XIa′) マススペクトルm/e:554
【式】 NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.89(3H,
s)、0.96(3H,s)、1.48(3H,s)、4.00
〜4.75(3H,m)、6.30(2H,ABq,J=
8.5Hz) IRスペクトル(CHCl3):1685,1745,1780
cm-1 i 化合物(XIa′)12mgをジメトキシエタン500μ
に溶解し(n―Butyl)3SnH36μを加え60
℃で1時間加温する。ジメトキシエタンを留去
後残渣をアセトニトリルに溶解しヘキサンで洗
浄後再び溶媒を留去し残渣をシリカゲルを用い
たカラムクロマトグラフイーに付し精製し化合
物(XIIa′)7.8mgを得る。 マススペクトルm/e:428
【式】408 NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.82(3H,
s)、0.95(3H,s)、1.48(3H,s)、4.10
〜4.75(2H,m) IRスペクトル(CHCl3):1685,1745,1770
cm-1 j 化合物(XIIa′)12mgおよび無水炭酸カリウム
20mgをDMSO0.7ml中120〜130℃で3時間加熱
する。冷後水を加え酢酸エチルで抽出する。抽
出液を水洗し、乾燥後、溶媒を留去し残渣をシ
リカゲルを用いたカラムクロマトグラフイーに
付し精製し化合物(a′)4.0mgを得る。 マススペクトルm/e:428(M+),410,
395,369 NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.65(3H,
s)、0.95(3H,s)、1.04(3H,d,J=
7Hz)、1.50(3H,s),3.64(1H,m)、
4.46(1H,m) IRスペクトル(CHCl3):1770cm-1 UVスペクトル(95%エタノール)λmax:
271,282,293nm k 化合物(a)20mgをジクロルメタン1mlに
溶解し、氷冷下ヨード25mgを加え、0℃で7時
間反応させる。チオ硫酸ナトリウム水溶液を加
え過剰のヨードを分解した後クロロホルムで抽
出する。クロロホルム層を食塩水で洗浄後乾燥
し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルを用い
たカラムクロマトグラフイーに付し精製し化合
物(XIa′)および(XIa″)の混合物(2:1)
17mgを得る。この混合物を分離することなく以
下参考例1)i)およびj)と同様に(n―
Butyl)3SnHによる還元、次いでトリアゾリン
基の除去を行なつた後シリカゲルを用いたカラ
ムクロマトグラフイー(溶媒:酢酸エチル:ヘ
キサン=1:1)に付し精製する。最初に流出
部分から化合物(a″)3.4mgを得る。次い
で化合物(a′)7mgを得る。 マススペクトルm/e:428(M+),410,
395,,369 NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.64(3H,
s)、0.95(3H,s)、1.51(3H,s)、3.65
(1H,m)、4.73(1H,m) IRスペクトル(CHCl3):1765cm-1 UVスペクトル(95%エタノール):271,
282,293nm l 化合物(a′)3.5mgをエーテル200mlに溶
解しアルゴンガスを15分間通じた後高圧水銀灯
(200W)でバイコールのフイルターを用いて2
分45秒間照射する。溶媒を留去後残渣をセフア
デツクスLH―20を用いたカラムクロマトグラ
フイーに付し(溶媒:ヘキサン:クロロホルム
=35:65)精製し化合物(XIa′)1.09mgを得
る。 UVスペクトル(95%エタノール)λmax:
261nm m 化合物(a′)1.14mgをエタノール1.5mlに
溶解しアルゴンガス気流下室温で暗所に12日間
放置する。溶媒を留去後残渣をセフアデツクス
LH―20を用いたカラムクロマトグラフイーに
付し精製し(23,R25S)―25―ヒドロキシビ
タミンD326,23―ラクトン(a′)803μg
を得る。 マススペクトルm/e:428(M+),410,
395,369,136,118 NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.57(3H,
s)、1.01(3H,d,J=6Hz)、1.50(3H,
s)、3.97(1H,m)、4.45(1H,m)、4.83
(1H,bs)、5.06(1H,bs)、6.13(2H,
ABq,J=11Hz) IRスペクトル(CHCl3):1772cm-1 UVスペクトル(95%エタノール)λmax:
265nm 参考例 2) a 化合物(a)に代えて化合物(b)を用
い以下参考例1)a)〜g)と同様に処理し化
合物(b)を得る。 マススペクトルm/e:428
【式】 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.36(3H,
s)、4.4(1H,m) IRスペクトル(CHCl3):1690,1745cm-1 b 化合物(b)105mgを6mlのジクロルメタ
ンに溶解しピリジン105μを加え室温で30分
間撹拌後氷冷し、ヨード133mgを加え0℃で2.5
時間撹拌する。ピリジン105μおよびヨード
133mgを追加し9.5時間撹拌後、チオ硫酸ナトリ
ウム水溶液を加え過剰のヨードを分解後クロロ
ホルムで抽出する。抽出液を食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウム乾燥後溶媒を留去する。残渣を
シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフイー
に付し精製し化合物(XIb′)と(XIb″)の混合
物(4:1)95mgを得る。この混合物を分離す
ることなくそのままジメトキキエタン4mlに溶
解し(n―Butyl)3SnH300μを加え外浴60℃
で1.5時間加熱する。ジメトキシエタンを留去
後残渣をアセトニトリルに溶解しヘキサンで洗
浄する。アセトニトリルを留去後残渣をシリカ
ゲルを用いたカラムクロマトグラフイー(溶
媒:酢酸エチル:ヘキサン=4:1)で精製す
る。最初に流出する部分を集め化合物(XIIb′)
16mgを得る。続いて流出する部分から化合物
(XIIb″)62mgが得られる。 マススペクトルm/e:428
【式】408 マススペクトルm/e:428
【式】408 NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.80(3H,
s)、0.94(3H,S)、1.44(3H,s)、4.40
(2H,m) IRスペクトル(CHCl3):1685,1745,1770
cm-1 c 化合物(XIIa′)に代えて化合物(XIIb′)を用
い以下参考例1―j)と同様に処理し化合物
(b′)を得る。 マススペクトルm/e:428(M+)、410,
395,369 NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.65(3H,
s)、0.95(3H,s)、1.03(3H,s)、1.50
(3H,s)、3.60(1H,m)、4.78(1H,
m)、5.49(2H) d 化合物(XIIa′)に代えて化合物(XIIb″)を用
い以下参考例1―j)と同様に処理し化合物
(b″)を得る。 マススペクトルm/e:428(M+)、410,
395,369 NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.63(3H,
s)、0.95(3H,s)、1.05(3H,d,j=
7Hz)、1.50(3H,s)、3.63(1H,m)、
4.44(1H,m) UVスペクトル(95%エタノール)λmax:
271,282,293nm e 化合物(a′)に代えて化合物(b″)
を用い以下参考例1―m)およびn)と同様に
処理し(23S)(25R)―25―ヒドロキシビタミ
ンD326,23―ラクトン(b″)を得る。 マススペクトルm/e:428(M+)、410,
395,369,136,118 UVスペクトル(95%エタノール)λmax:
265nm NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.56(3H,
s)、1.49(3H,s)、3.97(1H,m)4.44
(1H,m)、4.83(1H,bs)、5.05(1H,
bs)、6.13(2H,ABg,J=11Hz) 参考例 3 (S)―4―フエニルスルホニル―2―、メチ
ル―1,2―ブタンジオールアセトニド(
a)の製造 (式中Tsはp―トルエンスルホニル基を、ph
はフエニル基を意味する) a (S)―(+)―シトラマル酸9.8gをメタ
ノール100mlに溶解しアセチルクロライド5ml
を加え室温で一夜放置する。溶媒を留去後残渣
をジクロルメタンに溶解し炭酸水素ナトリウム
水溶液で洗浄し、乾燥後溶媒を留去、減圧にて
蒸留する。化合物()(沸点:86〜87℃/
1〜2mmHg)9.9gを得る。 〔a〕24 D+27.23゜,C=2.11,CHCl3 b 水素化アルミニウムリチウム2.3gを100mlの
テトラヒドロフラン中で撹拌する。この中へ化
合物()5gのテトラヒドロフラン150ml
溶液を氷冷下滴下しその後室温で1時間撹拌す
る。過剰の水素化アルミニウムリチウムをテト
ラヒドロフラン―水(1:1)60mlを用いて分
解し無機物を過して除きこれを水性テトラヒ
ドロフラン(15%)で洗浄する。液と洗液は
合して溶媒を留去する。残渣をよく乾燥後アセ
トン80mlを加えほぼ溶解させこれにp―トルエ
ンスルホン酸水和物600mgを加え室温で2時間
撹拌する。アセトンを留去後残渣をジクロルメ
タンに溶解し、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
浄し、乾燥後溶媒を留去する。残渣をシリカゲ
ルを用いたカラムクロマトグラフイーに付し精
製し化合物()を得る。 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.33(3H,
s)、1.40(6H,s) c 化合物()2.57gをピリジン10mlに溶解
しp―トルエンスルホン酸クロライド3.97gを
氷冷下加える。室温で一夜放置後ピリジンを留
去し残渣をジクロルメタンに溶解し1%塩酸
水、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
し、乾燥後溶媒を留去する。残渣をシリカゲル
を用いたカラムクロマトグラフイーに付し精製
し化合物(XI)3.95gを得る。 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.27(3H,
s)、1.30(3H,s)、1.37(3H,s)、1.97
(2H,t,J=7Hz)、2.50(3H,s)、
3.78(2H,ABq,J=9Hz)、4.23(2H,
t,J=7Hz)、7.30(2H,d,J=8
Hz)、7.77(2H,d,J=8Hz) d カリウムt―プトキシード591mgおよびチオ
フエノール578mgをジメチルホルムアミド6ml
に溶解し、これに化合物(XI)1.5gのジメ
チルホルムアミド6ml溶液を氷冷下加える。室
温で30分間撹拌後酢酸エチルを加え、水酸化カ
リウム水溶液、次いで食塩水で洗浄し、乾燥後
溶媒を留去する。残渣をシリカゲルを用いたカ
ラムクロマトグラフイーに付し精製し化合物
()1.2gを得る。 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.32(3H,
s)、1.38(6H,s)、3.78(2H,ABq,J
=8Hz) e 化合物()950mgをジクロルメタン8ml
に溶解し80%のm―クロロ過安息香酸1.79gを
氷冷下加え室温で30分間撹拌する。反応液を炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗い、乾燥後溶媒を
留去する。残渣をシリカゲルを用いたカラムク
ロマトグラフイーで精製し(S)―4―フエニ
ルスルホニル―2―メチル―1,2―ブタンジ
オールアセトニド(a)1.07gを得る。 融点:67〜68℃ 〔a〕24 D:−8.2゜,C=1.5,CHCl3 IRスペクトル(CHCl3):1145,1305cm-1 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.23(6H,
s)、1.31(3H,s)、3.70(2H,s) 元素分析値 C14H20O3Sとして C H 計算値(%) 59.14 7.09 実測値(%) 59.27 7.22 参考例 4) (R)―4―フエニルスルホニル―2―メチル
―1,2―ブタンジオールアセトニド(b)
の製造 参考例3―a)の(S)―(+)―シトラマル
酸に代えて(R)―(−)―シトラマル酸を用い
以下参考例3―a)〜e)と同様に処理し(R)
―4―フエニルスルホニル―2―メチル―1,2
―ブタンジオールアセトニド(b)を得る。 (式中phはフエニル基を意味する) 融点:61〜63℃ 〔a〕25 D:+81゜、CHCl3 実施例 1 (式中Rはジメチル―t―ブチルシリル基を、
phはフエニル基を意味する) 化合物(a)276mgおよびジイソプロピルア
ミン177μをテトラヒドロフラン2mlに溶解し
−20℃にてn―ブチルリチウムのヘキサン溶液
(1.07m mol)を加えて30分間撹拌する。この溶
液に化合物(XI)500mgのテトラヒドロフラン
溶液を−20℃でゆつくり加える。−20℃で20分間
撹拌後反応液に塩化アンモニウム水溶液を加えク
ロロホルムで抽出する。クロロホルム層を水洗
し、硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去する。残
渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフイ
ーで精製し化合物(a)740mgを得る。 マススペクトルm/e:726
【式】711,579 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.32(6H,
s)、1.25(3H,s)、6.25(2H,ABq,J
=8Hz) IRスペクトル(CHCl3):1690,1750cm-1 実施例 2 (式中Rおよびphは実施例1と同じものを意
味する) 実施例1の化合物(a)に代えて(b)を
用い以下実施例1と同様に処理し化合物(XI)
3.9gより化合物(b)4.47gを得る。 マススペクトルm/e:726
【式】711,579 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.24(3H,
s)、6.25(2H,ABq,J=8.5Hz) IRスペクトル(CHCl3):1690,1747cm-1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水酸基の保護基を意味し、R2
    よびR3は低級アルキル基を意味し、Rhはフエニ
    ル基を意味する)で示されるステロイド誘導体。
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