JPH0463056B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0463056B2
JPH0463056B2 JP20586883A JP20586883A JPH0463056B2 JP H0463056 B2 JPH0463056 B2 JP H0463056B2 JP 20586883 A JP20586883 A JP 20586883A JP 20586883 A JP20586883 A JP 20586883A JP H0463056 B2 JPH0463056 B2 JP H0463056B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxy
carbon atoms
alkyl group
hydrogen atom
cyclopentenones
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP20586883A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6097926A (ja
Inventor
Satoshi Sugiura
Seiji Kurozumi
Ryoji Noyori
Masaaki Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP20586883A priority Critical patent/JPS6097926A/ja
Publication of JPS6097926A publication Critical patent/JPS6097926A/ja
Publication of JPH0463056B2 publication Critical patent/JPH0463056B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテノン類およびその製造方法に関する。
更に詳しくは、本発明は優れた制癌作用、抗ウ
イルス作用、抗菌作用等の薬理作用を有するプロ
スタグランジンA様の構造を持つ新規な4−ヒド
ロキシ−2−シクロペンテノン類およびその製造
方法に関する。
〈従来技術〉 プロスタグランジンは血小板凝集抑制作用、血
圧降下作用等の特異な生物活性を有する化合物で
あり、近年医療の領域において末梢循環器系疾患
治療薬として用いられている有用な天然物であ
る。プロスタグランジンのなかで、そのシクロペ
ンタン類に二重結合を有するものとしてプロスタ
グランジンA類が知られており、例えばプロスタ
グランジンA2は血圧降下作用を有する薬物とし
て期待されている(E.J.Coreyら、J.Amer.
Chem.,95,6831(1973)参照)。
他方、プロスタグランジンA類がDNA合成を
強く抑制することからプロスタグランジンA類の
抗腫瘍剤としての可能性が報告されている。
(Biochem.Biophys.Res.Commun.87,795,
1979;W.A.Turnerら、Prostaglandins Relat.
Lipids,2,365−8(1982)参照)。
また、下記式 で表わされる、プロスタグランジン命名法での10
位にハロゲン原子を有する10−ハロプロスタグラ
ンジンA類が知られており(USP 3755426)、そ
の用途としては気管支拡張用および降圧作用が示
唆されている。
一方近年、下記式 で表わされるプロスタグランジンA類が沖縄産サ
ンゴ(Okinawa soft coral:Clavvlaria
viridis)から単離され、生理作用として抗炎症作
用、制ガン作用が知られている(H.Kikuchiら、
Tetrahedron Lett.,23,5171(1982);M.
Kobayasyiら、Tetrahedron Lett.,23,5331
(1982);福島雅典、癌と化学療法、10,1930
(1983)参照)。
さらに近年オアフ島で採集された舟底に着生す
るTelesto riiselから下記式 で表わされるプロスタグランデイン類縁物質(プ
ナグランデイン)が単離されている(月刊薬事
24,41(1982)参照)。しかしその生物活性につい
ては知られていない。
〈発明の目的〉 本発明者らはかかる点に着目し、新規化合物で
あるプロスタグランデイン類縁体として下記式 [式中、Ra,Rbは一価の有機基、Xは水素原
子またはハロゲン原子である。] で表わされる如きプロスタグランデイン類縁物質
もしくはプナグランデイン類縁物質を合成し、そ
の生物活性を検討した所、極めて強いガン細胞増
殖抑制活性を示し、このものが新しいタイプの医
薬品として有用であることを見出し、本発明に到
達したものである。
しかして、本発明の目的は、優れた制癌作用、
抗ウイルス作用等を有し、プロスタグランジン様
の生理活性は比較的低いプロスタグランジンA様
の構造を持つ、新規な4−ヒドロキシ−2−シク
ロペンテノン類およびその製造法を提供すること
にある。
〈発明の構成〉 本発明は下記式[I] [式中、R1は−COOR4(ここでR4は水素原子、
炭素数1〜10のアルキル基又は一当量のカチオン
を表わす)で置換されている炭素数1〜10のアル
キル基を表わす。R2は非置換の炭素数1〜10の
アルキル基を表わす。R3は水素原子を表わす。
AおよびBは互いに結合し1本の結合手を表わ
す。Xは水素原子又はハロゲン原子を表わす。] で表わされる新規な4−ヒドロキシ−2−シクロ
ペンテノン類およびその製造法に関する。
上記式[I]において、R1は置換の炭素数1
〜10のアルキル基を表わす。尚、R1の参考例と
して非置換の炭素数1〜10のアルキル基があげら
れる。
炭素数1〜10のアルキル基としては、例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペ
ンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オク
チル、n−ノニル、n−デシル等の直鎖状または
分岐状のアルキル基を挙げることができる。
置換の炭素数1〜10のアルキル基の置換基とし
ては、−COOR4(ここで4は水素原子、炭素数1〜
10のアルキル基または一当量のカチオンを表わ
す。)を挙げることができる。かかる置換基を1
〜3個、好ましくは1個有することができる。
かかる−COOR4のR4としては水素原子、炭素
数1〜10アルキル基、一当量のカチオンを挙げる
ことができ、炭素数1〜10のアルキル基としては
上記したと同様の直鎖状または分岐状のアルキル
基を挙げることができる。一当量のカチオンとし
ては、例えばNH4 +、テトラメチルアンモニウ
ム、モノメチルアンモニウム、ジメチルオンモニ
ウム、トリメチルアンモニウム、ベンジルアンモ
ニウム、フエネチルアンモニウム、モルホリニウ
ムカチオン、モノエタノールアンモニウム、ピペ
リジニウムカチオンなどのアンモニウムカチオ
ン;Na+、K+などのアルカリ金属カチオン;1/2
Ca2+、1/2Mg2+、1/2Zn2+、1/3Al3+などの2価
もしくは3価の金属カチオン等を挙げることがで
きる。
上記式[I]において、R2は非置換の炭素数
1〜10のアルキル基を表わす。ここで非置換の炭
素数1〜10のアルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル、2−メチル−1−ヘキシル、
2−メチル−2−ヘキシル、n−ヘプチル、n−
オクチル等を挙げることができる。
上記式[I]において、R3は水素原子を表わ
す。
AおよびBは互いに結合し1本の結合手を表わ
す。すなわち、上記式[I]で表わされる新規な
4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類は、
A,Bの定義により、下記式[Ib] [式中、R1,R2,R3およびXは前記定義に同
じである。表示は結合手が二重結合に対し、E
またはZ配置であることを表わす。] で表わされる4−ヒドロキシ−4−置換−5−ア
ルキリデン−2−シクロペンテノン類を表わす。
上記式[I]、[Ib]においてXは水素原子もし
くはハロゲン原子を表わし、かかるハロゲン原子
としては、フツ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子が挙げられ、特に塩素原子および臭素原
子が好ましい。
本発明の新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテノン類は特に下記式[I′] [式中、R2,R3,R4,A,BおよびXは前記
定義に同じである。] で表わされる化合物が好ましい。上記式[I′]に
おいて、R4は水素原子、炭素数1〜10のアルキ
ル基または一当量のカチオンを表わす。これらの
具体例は前記したものと同様である。またR2
R3,A,BおよびXも前記したと同様のもので
ある。
また上記式[Ib]、[I′]で表わされる4−ヒド
ロキシ−4−置換−5−アルキリデン−2−シク
ロペンテノン類の具体例としては例えば以下のも
のが挙げられる。
(1) 4−ヒドロキシ−4−[(1E)−1−オクテニ
ル]−5−(6−カルボキシヘキシリデン)−2
−シクロペンテノン (2) 4−ヒドロキシ−4−[(1E)−3−ヒドロキ
シ−1−オクテニル]−5−(6−カルボキシヘ
キシリデン)−2−シクロペンテノン (3) (1)〜(2)の2−クロロ体 (4) (1)〜(2)の2−ブロモ体 (5) (1)〜(4)のメチルエステル (6) (1)〜(4)のエチルエステル (7) (1)〜(4)のアンモニウム塩 (8) (1)〜(4)のナトリウム塩 本発明の新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテノン類[I]は出発原料である下記式[] [式中、R1,R2,R3,A,BおよびXは前記
定義に同じである。] で表わされる2−シクロペンテノン類を水酸化す
ることによつて製造される。
出発原料[]は4−ヒドロキシシクロペンテ
ノン類から例えば次の反応スキームA〜Cに示さ
れるような方法によつて製造することができる。
しかして入手された上記式[]の化合物は水
酸化反応に付される。
水酸化剤としてはt−ブチルハイドロパーオキ
シドが好ましく用いられる。用いられる量は原料
[]に対して1〜40当量、好ましくは2〜20当
量である。
反応助剤としてパラジウム系化合物が用いら
れ、特に酢酸パラジウム、塩化パラジウムが好ま
しく用いられ、その使用量は原料[]に対して
0.1〜100モル%、好ましくは5〜20モル%であ
る。
反応は、好ましくは塩基性化合物の存在下で行
なわれ、かかる塩基性化合物としては、例えばメ
チルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジ
エチルアミン、トリエチルアミン、ジブチルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルア
ミン、エチルアミン、メチルヘキシルアミン、デ
シルアミン、ドデシルアミン、シクロペンチルア
ミン、ジシクロヘキシルアミン、ベンジルアミ
ン、ジベンジルアミン、α−フエネチルアミン、
β−フエネチルアミン、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン等の如きアミン類などが挙げら
れ、好ましくはトリエチルアミン、ジエチルアミ
ンが用いられる。
塩基性化合物の使用量は、好ましくは原料化合
物[]に対し0.1〜30当量、特に好ましくは0.2
〜2.0当量が用いられる。
反応溶媒としては、ベンゼン、トルエン等の如
き芳香族炭化水素類;ヘキサン、ペンタン、石油
エーテル、シクロヘキサン等の如き脂肪族炭化水
素類;エーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキ
シエタン等の如きエーテル類;四塩化炭素、クロ
ロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テ
トラクロロエタン等の如きハロゲン化炭化水素
類;ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチルホスホリツクトリアミド等の如
きいわゆる非プロトン性極性溶媒が単一もしくは
それらの任意の組合せで用いられる。
反応温度は、好ましくは−20〜100℃、特に好
ましくは0〜60℃の範囲である。
反応時間は使用する原料化合物、試薬、反応溶
媒によつて異なるが通常5分〜3日の範囲で行な
われ、好ましくは10分〜1日の範囲である。
反応終了後、目的化合物は通常の手段、例えば
抽出、水洗、乾燥、クロマトグラフイー等で精製
分取することができる。
目的化合物はその分子内に保護基を有するとき
脱保護反応に付すことができる。
保護基の除去は、保護基が水酸基の酸素原子と
ともにアセタール結合を形成する基の場合には、
例えば酢酸、p−トルエンスルホン酸のピリジニ
ウム塩または陽イオン交換樹脂等を触媒とし、例
えば水、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、
ジオキサン、アセトン、アセトニトリル等を反応
溶媒とすることにより好適に実施される。反応は
通常−78℃〜+30℃の温度範囲で10分〜3日間程
度行われる。また、保護基がトリ(C1〜C7)炭
化水素−シリル基の場合には、例えば酢酸、テト
ラブチルアンモニウムフルオライド、セシウムフ
ルオライド等の存在下に、上記した如き反応溶媒
中で同様の温度で同様の時間実施される。また保
護基がアシル基の場合には、例えば苛性ソーダ、
苛性カリ、水酸化カルシウムの水溶液もしくは水
−アルコール混合溶液、あるいはナトリウムメト
キシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シドを含むメタノール、エタノール溶液中で、加
水分解せしめることにより実施することができ
る。
目的化合物中にエステル基がある場合、これを
加水分解に付することができ、例えばリパーゼ等
の酸素を用い、水または水を含む溶媒中で−10℃
〜+60℃の温度範囲で10分〜24時間程度行なわれ
る。
目的化合物の分子内にカルボキシル基を有する
場合、次いで必要により更に塩生成反応に付され
相当するカルボン酸塩を得ることができる。塩生
成反応はそれ自体公知であり、カルボン酸とほぼ
等量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウムなどの塩基性化合物、あるいはアンモ
ニア、トリメチルアミン、モノエタノールアミ
ン、モルホリンなどと通常の方法で中和反応せし
めることにより行なわれる。
かくして上記式[I]の新規な4−ヒドロキシ
−2−シクロペンテノン類が製造される。
〈発明の効果〉 本発明の新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテノン類は特にL1210白血病細胞に対して極め
て低濃度例えば0.05μg/ml(2−クロロ−4−ヒ
ドロキシ−4−(1−オクテニル)−5−(6−メ
トキシカルボニルヘキシリデン)−2−シクロペ
ンテノン)あるいは0.10μg/ml(4−ヒドロキシ
−4−(1−オクテニル)−5−(6−メトキシカ
ルボニルヘキシリデン)−2−シクロペンテノン)
で強力なガン細胞(L1210白血病細胞)増殖抑制
作用を示し、制癌剤として期待される。
実施例 1 10mlの試験管にt−ブチルヒドロペルオキシド
(10.3mg、0.114mmol、70%純度のもの)を入れ、
ベンゼン(0.3ml)を加えたのち、4−(1−オク
テニル)−5(6−メトキシカルボニルヘキシリデ
ン)−2−シクロペンテノン(19.1mg,
0.057mmol)のベンゼン溶液(0.3ml)を加えた。
つづいてトリエチルアミン(1.2mg,
0.0114mmol)のベンゼン液(0.1ml)、pd(OAc)2
(1.3mg,0.0057mmol)を加えた。混合物を攪拌
下、50〜60℃にて加熱、45分後t−ブチルヒドロ
ペルオキシド(15mg、0.17mmol)追加し、加熱
をつづけた。30.5時間後、反応混合物(出発原料
が大部分残つていることがTLCでわかる)をカ
ラムクロマトグラフイー(SiO2,4g,酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:4→1:1))に供給し、目
的物4−ヒドロキシ−4−(1−オクテニル)−5
−(6−メトキシカルボニルヘキシリデン)−2−
シクロペンテノン(2.06mg、10%収率を得た)
Rf:0.23(1:1=酢酸エチル−ヘキサン); IR(CHCl3): 3600−3300,1735,1725,1702,1655cm-11H NMR(CDCl3)δ: 0.7−1.0(t,3,J=6Hz,CH3), 1.0−2.5(m,21,CH2、OH), 3.65(s,3,OCH3), 5.50(d,I,J=16Hz,C13ビニル), 5.80(dt,I,J=16,6.2Hz,C14ビニル), 6.22(d.I.J=6Hz,C10ビニル), 6.47(dt,I,J=7.5,0.5Hz,C7ビニル), 7.10(dd,I,J=6,0.5Hz,C11ビニル); Mass(m/Z):348(M+)、330,316。
実施例 2 4−ヒドロキシ−4−(1−オクテニル)−5−
(6−メトキシカルボニルヘキシリデン)−2−
シクロペンテノンの製造法 4−(1−オクテニル)−5−(6−メトキシカ
ルボニルヘキシリデン)−2−シクロペンテノン
50mg(0.15mmol)を1mlのトルエンに溶かし、
トリエチルアミン28μl(0.20mmol)、t−ブチル
ヒドロペルオキシド62mg(0.45mmol)、塩化パラ
ジウム15mg(0.20mmol)および塩化第二銅6mg
(0.01mmol)を加え、70℃で1.5時間攪拌した。
チオ硫酸ナトリウム水を加え、ジクロロメタンで
抽出した。有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過濃縮後シリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(シリカゲル、
10g;溶出溶媒、シクロヘキサン、酢酸エチル=
5:1→2:1)に供し、実施例1の4−ヒドロ
キシ−4−(1−オクテニル)−5−(6−メトキ
シカルボニルヘキシリデン)−2−シクロペンテ
ノン8mg(収率15%)を得た。
実施例 3 10mlの試験管にt−ブチルヒドロペルオキシド
(26mg、0.2mmol、70%純度のもの)を入れ、ベ
ンゼン(0.3ml)を加えたのち、2−クロロ−4
−(1−オクテニル)−5−(6−メトキシカルボ
ニルヘキシリデン)−2−シクロペンテノン
(14.9mg、0.04mmol)のベンゼン溶液(0.3ml)を
加えた。つづいてトリエチルアミン(4mg,
0.04mmol)のベンゼン溶液(0.1ml)、pd(OAc)2
(4.5mg,0.02mmol)を加えた。混合物を攪拌下、
50〜60℃にて加熱する。56.5時間(この間ベンゼ
ンを少しづつ足してやる)後、カラムクロマトグ
ラフイー(SiO2、5g、酢酸エチル−ヘキサン
(1:5))に供し粗生成物を分取した。さらに薄
層クロマトグラフイー(酢酸エチル−ヘキサン
(1:1)で3回展開)し、UV活性部を分取し、
目的物2−クロロ−4−ヒドロキシ−4−(1−
オクテニル)−5−(6−メトキシカルボニルヘキ
シリデン)−2−シクロペンテノン (1.02mg、7%収率)を得た。
Rf:0.31(3:1=ヘキサン−酢酸エチル) IR(CHCl3): 3600−3300,1725,1660cm-11H NMR(COCl3)δ: 0.8−1.0(t,3,J=6Hz,CH3, 1.1−2.6(m,21,CH2、OH, 3.65(s,3,OCH3), 5.50(d,1,J=15Hz、C13ビニル), 5.85(dt,1,J=15,6.2Hz,C14ビニル), 6.68(dt,1,J=7.5,0.5Hz,C7ビニル), 7.14(d,1,J=0.5Hz,C11ビニル), Mass(m/Z): 384:382(1:3),M+
参考例 1 10mlの試験管にt−ブチルヒドロペルオキシド
(39mg,0.3mmol,70%純度のもの)を入れ、ベ
ンゼン(ml)を加えたのち、2−クロロ−4−
(1−ブテニル)−5−エチリデン−2−シクロペ
ンテノン(11.7mg,0.06mmol)のベンゼン溶液
(0.5ml)を加えた。つづいてトリエチルアミン
(6mg,0.06mmol)のベンゼン溶液(0.2ml)、Pd
(OAc)2(9.0mg,0.04mmol)を加えた。混合物
を攪拌下、50〜60℃にて加熱する。60時間後、カ
ラムクロマトグラフイー(SiO2,5g,酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:5))に供し粗生成物を分取
した。さらに薄層クロマトグラフイーに供し、目
的物2−クロロ−4−ヒドロキシ−4−(1−ブ
テニル)−5−エチリデン−2−シクロペンテノ
ン(1.27mg,10%収率)を得た。
スペクトルデータ IR(CHCl3): 3600−3300,1725,1660 cm-11H NMR(COCl3)δ: 0.8−1.0(t,3,J=6Hz,CH3), 2.0−2.9(m,6H),5.2−6.1(m,2H), 6.7(t,1H,J=7.5Hz),7.12(s,1H)。
参考例 2 10mlの試験管にt−ブチルヒドロペルオキシド
(39mg,0.3mmol,70%純度のもの)を入れ、ベ
ンゼン(0.5ml)を加えたのち、2−クロロ−4
−(1−トリデセニル)−−5−ウンデカニリデン
−2−シクロペンテノン(26.9mg,0.06mmol)
のベンゼン溶液(0.5ml)を加えた。つづいてト
リエチルアミン(6mg,0.06mmol)のベンゼン
溶液(0.2ml)、Pd(OAc)2(9.0mg,0.04mmol)
を加えた。混合物を攪拌下、50〜60℃にて加熱す
る。60時間後、カラムクロマトグラフイー
(SiO2、5g、酢酸エチル−ヘキサン(1:5))
に供し粗生成物を分取した。さらに薄層クロマト
グラフイーに供し、目的物2−クロロ−4−ヒド
ロキシ−4−(1−トリデセニル)−5−ウンデカ
ニリデン−2−シクロペンテノン(1.7mg,6%
収率)を得た。
スペクトルデータ IR(CHCl3): 3600−3300,1720,1665cm-1 1H−NMR(CDCl3)δ: 0.8−1.0(m,6H),1.1−2.7(m,39H), 5.2−6.1(m,2H),6.66(t,1H,J=7.5Hz), 7.13(s,1H). 参考例 3 10mlの試験管にt−ブチルヒドロペルオキシド
(39mg,0.3mmol,70%純度のもの)を入れ、ベ
ンゼン(0.5ml)を加えたのち、2−クロロ−4
−(1−ヘキセニル)−5−(2−メチルプロピリ
デン)−2−シクロペンテノン(15.2mg,
0.06mmol)のベンゼン溶液(0.5ml)を加えた。
つづいてトリエチルアミン(6mg,0.06mmol)
のベンゼン溶液(0.2ml)、Pd(OAc)2(9.0mg,
0.04mmol)わ加えた。混合物を攪拌下、50〜60
℃にて加熱する。60時間後、カラムクロマトグラ
フイー(SiO2,5g,酢酸エチル−ヘキサン
(1:5))に供し粗生成物を分取した。さらに薄
層クロマトグラフイーに供し、目的物2−クロロ
−4−ヒドロキシ−4−(1−ヘキセニル)−5−
(2−メチルプロピリデン)−2−シクロペンテノ
ン(0.6mg,10%収率)を得た。
スペクトルデータ IR(CHCl3): 3600−3400,1720,1660cm-1 1H−NMR(CDCl3)δ: 0.8−1.0(t,3H,J=6Hz), 1,27(d,6H,J=6Hz),1.1−2.4(m,
7H), 2.8(m,1H),5.2−6.1(m,2H), 6.67(d,1H,J=7.6Hz),7.15(s,1H). 参考例 4 10mlの試験管にt−ブチルヒドロペルオキシド
(39mg,0.3mmol,70%純度のもの)を入れ、ベ
ンゼン(0.5ml)を加えたのち、2−クロロ−4
−(5−メチル−1−ノネニル)−5−(7−エト
キシカルボニルヘプチリデン)−2−シクロペン
テノン(25.4mg,0.06mmol)のベンゼン溶液
(0.5ml)を加えた。つづいてトリエチルアミン
(6mg,0.06mmol)のベンゼン溶液(0.2ml)、Pd
(OAc)2(9.0mg,0.04mmol)を加えた。混合物
を攪拌下、50〜60℃にて加熱する。60時間後、カ
ラムクロマトグラフイー(SiO2,5g,酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:5))に供し粗生成物を分取
した。さらに薄層クロマトグラフイーし、UV活
性部を分取し、目的物2−クロロ−4−ヒドロキ
シ−4−(5−メチル−1−ノネニル)−5−(7
−エトキシカルボニルヘプチリデン)−2−シク
ロペンテノン(3.2mg,8%収率)を得た。
スペクトルデータ IR(CHCl3): 3600−3300,1725,1660cm-1 1H−NMR(CDCl3)δ: 0.8−1.1(m.6H),1.1−2.7(m,27H), 4.1(q,2H,J=6Hz),5.3−6.2(m,2), 6.68(t,1H,J=7.5Hz),7.14(s,1H).

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式[I] [式中、R1は−COOR4(ここでR4は水素原子、
    炭素数1〜10のアルキル基又は一当量のカオチン
    を表わす)で置換されている炭素数1〜10のアル
    キル基を表わす。R2は非置換の炭素数1〜10の
    アルキル基を表わす。R3は水素原子を表わす。
    AおよびBは互いに結合し1本の結合手を表わ
    す。Xは水素原子又はハロゲン原子を表わす。] で表わされる4−ヒドロキシ−2−シクロペンテ
    ノン類。 2 4−ヒドロキシ−2−シロクペンテノン類が
    下記式[I′] [式中、R2,R3,R4,A,BおよびXは前記
    定義に同じである。] で表わされる化合物である特許請求の範囲第1項
    記載の4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン
    類。 3 上記式[I]および[I′]においてXが塩素
    原子または臭素原子である特許請求の範囲第1項
    から第2項のいずれか1項記載の4−ヒドロキシ
    −2−シクロペンテノン類。 4 下記式[] [式中、R1は−COOR4(ここでR4は水素原子、
    炭素数1〜10のアルキル基又は一当量のカオチン
    を表わす)で置換されている炭素数1〜10のアル
    キル基を表わす。R2は非置換の炭素数1〜10の
    アルキル基を表わす。R3は水素原子を表わす。
    AおよびBは互いに結合し1本の結合手を表わ
    す。Xは水素原子又はハロゲン原子を表わす。] で表わされる2−シクロペンテノン類を水酸化
    し、必要に応じて脱保護、加水分解、塩生成反応
    に付することを特徴とする下記式[I] [式中、R1,R2,R3,A,B,Xは前記定義
    に同じ。] で表わされる4−ヒドロキシ−2−シクロペンテ
    ノン類の製造方法。 5 水酸化剤としてt−ブチルヒドロキシオキシ
    ド−パラジウム系化合物を用いる特許請求の範囲
    第4項記載の4−ヒドロキシ−2−シクロペンテ
    ノン類の製造方法。 6 パラジウム系化合物が酢酸パラジウムもしく
    は塩化パラジウムである特許請求の範囲第5項記
    載の4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類の
    製造方法。
JP20586883A 1983-11-04 1983-11-04 新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類およびその製造方法 Granted JPS6097926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20586883A JPS6097926A (ja) 1983-11-04 1983-11-04 新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20586883A JPS6097926A (ja) 1983-11-04 1983-11-04 新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6097926A JPS6097926A (ja) 1985-05-31
JPH0463056B2 true JPH0463056B2 (ja) 1992-10-08

Family

ID=16514050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20586883A Granted JPS6097926A (ja) 1983-11-04 1983-11-04 新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6097926A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61189245A (ja) * 1985-02-18 1986-08-22 Teijin Ltd 2−ハロ−4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類およびその製造法
JPS61100542A (ja) * 1984-10-22 1986-05-19 Teijin Ltd 新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類およびその製造法
JPS6372672A (ja) * 1986-09-17 1988-04-02 Teijin Ltd 2−フルオロ−4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類およびその製造法
JP2608089B2 (ja) * 1988-03-09 1997-05-07 帝人株式会社 4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類およびそれを含有する薬剤組成物
IT1289250B1 (it) * 1996-12-13 1998-09-29 Consiglio Nazionale Ricerche Impiego di 2 ciclopenten 1-one e suoi derivati come inibitori del fattore nf-kb

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6097926A (ja) 1985-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0463056B2 (ja)
JPH06172256A (ja) 3−ヒドロキシ酪酸誘導体の製造法
JP2001247594A (ja) フラボノイド化合物の製造法
EP0049144B1 (en) 5-fluoro uracil derivatives
JPH029585B2 (ja)
JP3410492B2 (ja) 7−オクチン−1−エン誘導体およびその製造方法
US20070129558A1 (en) Monohalogenovinyl vitamin d derivative compounds
JP2517743B2 (ja) 光学活性アルコ―ルの製造法
JPH024216B2 (ja)
JP2662607B2 (ja) ビシクロ[8.3.0]トリデカ―9,13―ジエン―2,7―ジイン誘導体
JPH0236586B2 (ja) 22haroo22shikuropentenonrui
JP2587705B2 (ja) 4―デソキシ―4―エピポドフィロトキシン誘導体
JPS623840B2 (ja)
JPS6148499B2 (ja)
JPS5967287A (ja) 新規プルセオライド誘導体及びその製造法
JPH0430951B2 (ja)
JPH0586020A (ja) α,β−ジヒドロキシ−γ,δ−不飽和カルボン酸チオールエステル誘導体およびその製造方法
JPS58183683A (ja) 5−ハロ−7−ヒドロキシプロスタグランジンi↓1類およびその製造法
JPS6092262A (ja) 2−ハロ−2−シクロペンテノン類の製造法
JPH0220616B2 (ja)
JPH08311022A (ja) プロスタグランジン類
JPH0798796B2 (ja) イソカルバサイクリン類の製造方法
JPH0124147B2 (ja)
JPS6310720B2 (ja)
JPH0680024B2 (ja) イソカルバサイクリン類の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees