JPH0463056B2 - - Google Patents

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JPH0463056B2
JPH0463056B2 JP20586883A JP20586883A JPH0463056B2 JP H0463056 B2 JPH0463056 B2 JP H0463056B2 JP 20586883 A JP20586883 A JP 20586883A JP 20586883 A JP20586883 A JP 20586883A JP H0463056 B2 JPH0463056 B2 JP H0463056B2
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JP
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hydroxy
carbon atoms
alkyl group
hydrogen atom
cyclopentenones
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JP20586883A
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JPS6097926A (ja
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Satoshi Sugiura
Seiji Kurozumi
Ryoji Noyori
Masaaki Suzuki
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテノン類およびその製造方法に関する。
更に詳しくは、本発明は優れた制癌作用、抗ウ
イルス作用、抗菌作用等の薬理作用を有するプロ
スタグランジンA様の構造を持つ新規な4−ヒド
ロキシ−2−シクロペンテノン類およびその製造
方法に関する。
〈従来技術〉 プロスタグランジンは血小板凝集抑制作用、血
圧降下作用等の特異な生物活性を有する化合物で
あり、近年医療の領域において末梢循環器系疾患
治療薬として用いられている有用な天然物であ
る。プロスタグランジンのなかで、そのシクロペ
ンタン類に二重結合を有するものとしてプロスタ
グランジンA類が知られており、例えばプロスタ
グランジンA2は血圧降下作用を有する薬物とし
て期待されている(E.J.Coreyら、J.Amer.
Chem.,95,6831(1973)参照)。
他方、プロスタグランジンA類がDNA合成を
強く抑制することからプロスタグランジンA類の
抗腫瘍剤としての可能性が報告されている。
(Biochem.Biophys.Res.Commun.87,795,
1979;W.A.Turnerら、Prostaglandins Relat.
Lipids,2,365−8(1982)参照)。
また、下記式 で表わされる、プロスタグランジン命名法での10
位にハロゲン原子を有する10−ハロプロスタグラ
ンジンA類が知られており(USP 3755426)、そ
の用途としては気管支拡張用および降圧作用が示
唆されている。
一方近年、下記式 で表わされるプロスタグランジンA類が沖縄産サ
ンゴ(Okinawa soft coral:Clavvlaria
viridis)から単離され、生理作用として抗炎症作
用、制ガン作用が知られている(H.Kikuchiら、
Tetrahedron Lett.,23,5171(1982);M.
Kobayasyiら、Tetrahedron Lett.,23,5331
(1982);福島雅典、癌と化学療法、10,1930
(1983)参照)。
さらに近年オアフ島で採集された舟底に着生す
るTelesto riiselから下記式 で表わされるプロスタグランデイン類縁物質(プ
ナグランデイン)が単離されている(月刊薬事
24,41(1982)参照)。しかしその生物活性につい
ては知られていない。
〈発明の目的〉 本発明者らはかかる点に着目し、新規化合物で
あるプロスタグランデイン類縁体として下記式 [式中、Ra,Rbは一価の有機基、Xは水素原
子またはハロゲン原子である。] で表わされる如きプロスタグランデイン類縁物質
もしくはプナグランデイン類縁物質を合成し、そ
の生物活性を検討した所、極めて強いガン細胞増
殖抑制活性を示し、このものが新しいタイプの医
薬品として有用であることを見出し、本発明に到
達したものである。
しかして、本発明の目的は、優れた制癌作用、
抗ウイルス作用等を有し、プロスタグランジン様
の生理活性は比較的低いプロスタグランジンA様
の構造を持つ、新規な4−ヒドロキシ−2−シク
ロペンテノン類およびその製造法を提供すること
にある。
〈発明の構成〉 本発明は下記式[I] [式中、R1は−COOR4(ここでR4は水素原子、
炭素数1〜10のアルキル基又は一当量のカチオン
を表わす)で置換されている炭素数1〜10のアル
キル基を表わす。R2は非置換の炭素数1〜10の
アルキル基を表わす。R3は水素原子を表わす。
AおよびBは互いに結合し1本の結合手を表わ
す。Xは水素原子又はハロゲン原子を表わす。] で表わされる新規な4−ヒドロキシ−2−シクロ
ペンテノン類およびその製造法に関する。
上記式[I]において、R1は置換の炭素数1
〜10のアルキル基を表わす。尚、R1の参考例と
して非置換の炭素数1〜10のアルキル基があげら
れる。
炭素数1〜10のアルキル基としては、例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペ
ンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オク
チル、n−ノニル、n−デシル等の直鎖状または
分岐状のアルキル基を挙げることができる。
置換の炭素数1〜10のアルキル基の置換基とし
ては、−COOR4(ここで4は水素原子、炭素数1〜
10のアルキル基または一当量のカチオンを表わ
す。)を挙げることができる。かかる置換基を1
〜3個、好ましくは1個有することができる。
かかる−COOR4のR4としては水素原子、炭素
数1〜10アルキル基、一当量のカチオンを挙げる
ことができ、炭素数1〜10のアルキル基としては
上記したと同様の直鎖状または分岐状のアルキル
基を挙げることができる。一当量のカチオンとし
ては、例えばNH4 +、テトラメチルアンモニウ
ム、モノメチルアンモニウム、ジメチルオンモニ
ウム、トリメチルアンモニウム、ベンジルアンモ
ニウム、フエネチルアンモニウム、モルホリニウ
ムカチオン、モノエタノールアンモニウム、ピペ
リジニウムカチオンなどのアンモニウムカチオ
ン;Na+、K+などのアルカリ金属カチオン;1/2
Ca2+、1/2Mg2+、1/2Zn2+、1/3Al3+などの2価
もしくは3価の金属カチオン等を挙げることがで
きる。
上記式[I]において、R2は非置換の炭素数
1〜10のアルキル基を表わす。ここで非置換の炭
素数1〜10のアルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル、2−メチル−1−ヘキシル、
2−メチル−2−ヘキシル、n−ヘプチル、n−
オクチル等を挙げることができる。
上記式[I]において、R3は水素原子を表わ
す。
AおよびBは互いに結合し1本の結合手を表わ
す。すなわち、上記式[I]で表わされる新規な
4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類は、
A,Bの定義により、下記式[Ib] [式中、R1,R2,R3およびXは前記定義に同
じである。表示は結合手が二重結合に対し、E
またはZ配置であることを表わす。] で表わされる4−ヒドロキシ−4−置換−5−ア
ルキリデン−2−シクロペンテノン類を表わす。
上記式[I]、[Ib]においてXは水素原子もし
くはハロゲン原子を表わし、かかるハロゲン原子
としては、フツ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子が挙げられ、特に塩素原子および臭素原
子が好ましい。
本発明の新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテノン類は特に下記式[I′] [式中、R2,R3,R4,A,BおよびXは前記
定義に同じである。] で表わされる化合物が好ましい。上記式[I′]に
おいて、R4は水素原子、炭素数1〜10のアルキ
ル基または一当量のカチオンを表わす。これらの
具体例は前記したものと同様である。またR2
R3,A,BおよびXも前記したと同様のもので
ある。
また上記式[Ib]、[I′]で表わされる4−ヒド
ロキシ−4−置換−5−アルキリデン−2−シク
ロペンテノン類の具体例としては例えば以下のも
のが挙げられる。
(1) 4−ヒドロキシ−4−[(1E)−1−オクテニ
ル]−5−(6−カルボキシヘキシリデン)−2
−シクロペンテノン (2) 4−ヒドロキシ−4−[(1E)−3−ヒドロキ
シ−1−オクテニル]−5−(6−カルボキシヘ
キシリデン)−2−シクロペンテノン (3) (1)〜(2)の2−クロロ体 (4) (1)〜(2)の2−ブロモ体 (5) (1)〜(4)のメチルエステル (6) (1)〜(4)のエチルエステル (7) (1)〜(4)のアンモニウム塩 (8) (1)〜(4)のナトリウム塩 本発明の新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテノン類[I]は出発原料である下記式[] [式中、R1,R2,R3,A,BおよびXは前記
定義に同じである。] で表わされる2−シクロペンテノン類を水酸化す
ることによつて製造される。
出発原料[]は4−ヒドロキシシクロペンテ
ノン類から例えば次の反応スキームA〜Cに示さ
れるような方法によつて製造することができる。
しかして入手された上記式[]の化合物は水
酸化反応に付される。
水酸化剤としてはt−ブチルハイドロパーオキ
シドが好ましく用いられる。用いられる量は原料
[]に対して1〜40当量、好ましくは2〜20当
量である。
反応助剤としてパラジウム系化合物が用いら
れ、特に酢酸パラジウム、塩化パラジウムが好ま
しく用いられ、その使用量は原料[]に対して
0.1〜100モル%、好ましくは5〜20モル%であ
る。
反応は、好ましくは塩基性化合物の存在下で行
なわれ、かかる塩基性化合物としては、例えばメ
チルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジ
エチルアミン、トリエチルアミン、ジブチルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルア
ミン、エチルアミン、メチルヘキシルアミン、デ
シルアミン、ドデシルアミン、シクロペンチルア
ミン、ジシクロヘキシルアミン、ベンジルアミ
ン、ジベンジルアミン、α−フエネチルアミン、
β−フエネチルアミン、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン等の如きアミン類などが挙げら
れ、好ましくはトリエチルアミン、ジエチルアミ
ンが用いられる。
塩基性化合物の使用量は、好ましくは原料化合
物[]に対し0.1〜30当量、特に好ましくは0.2
〜2.0当量が用いられる。
反応溶媒としては、ベンゼン、トルエン等の如
き芳香族炭化水素類;ヘキサン、ペンタン、石油
エーテル、シクロヘキサン等の如き脂肪族炭化水
素類;エーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキ
シエタン等の如きエーテル類;四塩化炭素、クロ
ロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テ
トラクロロエタン等の如きハロゲン化炭化水素
類;ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチルホスホリツクトリアミド等の如
きいわゆる非プロトン性極性溶媒が単一もしくは
それらの任意の組合せで用いられる。
反応温度は、好ましくは−20〜100℃、特に好
ましくは0〜60℃の範囲である。
反応時間は使用する原料化合物、試薬、反応溶
媒によつて異なるが通常5分〜3日の範囲で行な
われ、好ましくは10分〜1日の範囲である。
反応終了後、目的化合物は通常の手段、例えば
抽出、水洗、乾燥、クロマトグラフイー等で精製
分取することができる。
目的化合物はその分子内に保護基を有するとき
脱保護反応に付すことができる。
保護基の除去は、保護基が水酸基の酸素原子と
ともにアセタール結合を形成する基の場合には、
例えば酢酸、p−トルエンスルホン酸のピリジニ
ウム塩または陽イオン交換樹脂等を触媒とし、例
えば水、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、
ジオキサン、アセトン、アセトニトリル等を反応
溶媒とすることにより好適に実施される。反応は
通常−78℃〜+30℃の温度範囲で10分〜3日間程
度行われる。また、保護基がトリ(C1〜C7)炭
化水素−シリル基の場合には、例えば酢酸、テト
ラブチルアンモニウムフルオライド、セシウムフ
ルオライド等の存在下に、上記した如き反応溶媒
中で同様の温度で同様の時間実施される。また保
護基がアシル基の場合には、例えば苛性ソーダ、
苛性カリ、水酸化カルシウムの水溶液もしくは水
−アルコール混合溶液、あるいはナトリウムメト
キシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シドを含むメタノール、エタノール溶液中で、加
水分解せしめることにより実施することができ
る。
目的化合物中にエステル基がある場合、これを
加水分解に付することができ、例えばリパーゼ等
の酸素を用い、水または水を含む溶媒中で−10℃
〜+60℃の温度範囲で10分〜24時間程度行なわれ
る。
目的化合物の分子内にカルボキシル基を有する
場合、次いで必要により更に塩生成反応に付され
相当するカルボン酸塩を得ることができる。塩生
成反応はそれ自体公知であり、カルボン酸とほぼ
等量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウムなどの塩基性化合物、あるいはアンモ
ニア、トリメチルアミン、モノエタノールアミ
ン、モルホリンなどと通常の方法で中和反応せし
めることにより行なわれる。
かくして上記式[I]の新規な4−ヒドロキシ
−2−シクロペンテノン類が製造される。
〈発明の効果〉 本発明の新規な4−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテノン類は特にL1210白血病細胞に対して極め
て低濃度例えば0.05μg/ml(2−クロロ−4−ヒ
ドロキシ−4−(1−オクテニル)−5−(6−メ
トキシカルボニルヘキシリデン)−2−シクロペ
ンテノン)あるいは0.10μg/ml(4−ヒドロキシ
−4−(1−オクテニル)−5−(6−メトキシカ
ルボニルヘキシリデン)−2−シクロペンテノン)
で強力なガン細胞(L1210白血病細胞)増殖抑制
作用を示し、制癌剤として期待される。
実施例 1 10mlの試験管にt−ブチルヒドロペルオキシド
(10.3mg、0.114mmol、70%純度のもの)を入れ、
ベンゼン(0.3ml)を加えたのち、4−(1−オク
テニル)−5(6−メトキシカルボニルヘキシリデ
ン)−2−シクロペンテノン(19.1mg,
0.057mmol)のベンゼン溶液(0.3ml)を加えた。
つづいてトリエチルアミン(1.2mg,
0.0114mmol)のベンゼン液(0.1ml)、pd(OAc)2
(1.3mg,0.0057mmol)を加えた。混合物を攪拌
下、50〜60℃にて加熱、45分後t−ブチルヒドロ
ペルオキシド(15mg、0.17mmol)追加し、加熱
をつづけた。30.5時間後、反応混合物(出発原料
が大部分残つていることがTLCでわかる)をカ
ラムクロマトグラフイー(SiO2,4g,酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:4→1:1))に供給し、目
的物4−ヒドロキシ−4−(1−オクテニル)−5
−(6−メトキシカルボニルヘキシリデン)−2−
シクロペンテノン(2.06mg、10%収率を得た)
Rf:0.23(1:1=酢酸エチル−ヘキサン); IR(CHCl3): 3600−3300,1735,1725,1702,1655cm-11H NMR(CDCl3)δ: 0.7−1.0(t,3,J=6Hz,CH3), 1.0−2.5(m,21,CH2、OH), 3.65(s,3,OCH3), 5.50(d,I,J=16Hz,C13ビニル), 5.80(dt,I,J=16,6.2Hz,C14ビニル), 6.22(d.I.J=6Hz,C10ビニル), 6.47(dt,I,J=7.5,0.5Hz,C7ビニル), 7.10(dd,I,J=6,0.5Hz,C11ビニル); Mass(m/Z):348(M+)、330,316。
実施例 2 4−ヒドロキシ−4−(1−オクテニル)−5−
(6−メトキシカルボニルヘキシリデン)−2−
シクロペンテノンの製造法 4−(1−オクテニル)−5−(6−メトキシカ
ルボニルヘキシリデン)−2−シクロペンテノン
50mg(0.15mmol)を1mlのトルエンに溶かし、
トリエチルアミン28μl(0.20mmol)、t−ブチル
ヒドロペルオキシド62mg(0.45mmol)、塩化パラ
ジウム15mg(0.20mmol)および塩化第二銅6mg
(0.01mmol)を加え、70℃で1.5時間攪拌した。
チオ硫酸ナトリウム水を加え、ジクロロメタンで
抽出した。有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過濃縮後シリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(シリカゲル、
10g;溶出溶媒、シクロヘキサン、酢酸エチル=
5:1→2:1)に供し、実施例1の4−ヒドロ
キシ−4−(1−オクテニル)−5−(6−メトキ
シカルボニルヘキシリデン)−2−シクロペンテ
ノン8mg(収率15%)を得た。
実施例 3 10mlの試験管にt−ブチルヒドロペルオキシド
(26mg、0.2mmol、70%純度のもの)を入れ、ベ
ンゼン(0.3ml)を加えたのち、2−クロロ−4
−(1−オクテニル)−5−(6−メトキシカルボ
ニルヘキシリデン)−2−シクロペンテノン
(14.9mg、0.04mmol)のベンゼン溶液(0.3ml)を
加えた。つづいてトリエチルアミン(4mg,
0.04mmol)のベンゼン溶液(0.1ml)、pd(OAc)2
(4.5mg,0.02mmol)を加えた。混合物を攪拌下、
50〜60℃にて加熱する。56.5時間(この間ベンゼ
ンを少しづつ足してやる)後、カラムクロマトグ
ラフイー(SiO2、5g、酢酸エチル−ヘキサン
(1:5))に供し粗生成物を分取した。さらに薄
層クロマトグラフイー(酢酸エチル−ヘキサン
(1:1)で3回展開)し、UV活性部を分取し、
目的物2−クロロ−4−ヒドロキシ−4−(1−
オクテニル)−5−(6−メトキシカルボニルヘキ
シリデン)−2−シクロペンテノン (1.02mg、7%収率)を得た。
Rf:0.31(3:1=ヘキサン−酢酸エチル) IR(CHCl3): 3600−3300,1725,1660cm-11H NMR(COCl3)δ: 0.8−1.0(t,3,J=6Hz,CH3, 1.1−2.6(m,21,CH2、OH, 3.65(s,3,OCH3), 5.50(d,1,J=15Hz、C13ビニル), 5.85(dt,1,J=15,6.2Hz,C14ビニル), 6.68(dt,1,J=7.5,0.5Hz,C7ビニル), 7.14(d,1,J=0.5Hz,C11ビニル), Mass(m/Z): 384:382(1:3),M+
参考例 1 10mlの試験管にt−ブチルヒドロペルオキシド
(39mg,0.3mmol,70%純度のもの)を入れ、ベ
ンゼン(ml)を加えたのち、2−クロロ−4−
(1−ブテニル)−5−エチリデン−2−シクロペ
ンテノン(11.7mg,0.06mmol)のベンゼン溶液
(0.5ml)を加えた。つづいてトリエチルアミン
(6mg,0.06mmol)のベンゼン溶液(0.2ml)、Pd
(OAc)2(9.0mg,0.04mmol)を加えた。混合物
を攪拌下、50〜60℃にて加熱する。60時間後、カ
ラムクロマトグラフイー(SiO2,5g,酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:5))に供し粗生成物を分取
した。さらに薄層クロマトグラフイーに供し、目
的物2−クロロ−4−ヒドロキシ−4−(1−ブ
テニル)−5−エチリデン−2−シクロペンテノ
ン(1.27mg,10%収率)を得た。
スペクトルデータ IR(CHCl3): 3600−3300,1725,1660 cm-11H NMR(COCl3)δ: 0.8−1.0(t,3,J=6Hz,CH3), 2.0−2.9(m,6H),5.2−6.1(m,2H), 6.7(t,1H,J=7.5Hz),7.12(s,1H)。
参考例 2 10mlの試験管にt−ブチルヒドロペルオキシド
(39mg,0.3mmol,70%純度のもの)を入れ、ベ
ンゼン(0.5ml)を加えたのち、2−クロロ−4
−(1−トリデセニル)−−5−ウンデカニリデン
−2−シクロペンテノン(26.9mg,0.06mmol)
のベンゼン溶液(0.5ml)を加えた。つづいてト
リエチルアミン(6mg,0.06mmol)のベンゼン
溶液(0.2ml)、Pd(OAc)2(9.0mg,0.04mmol)
を加えた。混合物を攪拌下、50〜60℃にて加熱す
る。60時間後、カラムクロマトグラフイー
(SiO2、5g、酢酸エチル−ヘキサン(1:5))
に供し粗生成物を分取した。さらに薄層クロマト
グラフイーに供し、目的物2−クロロ−4−ヒド
ロキシ−4−(1−トリデセニル)−5−ウンデカ
ニリデン−2−シクロペンテノン(1.7mg,6%
収率)を得た。
スペクトルデータ IR(CHCl3): 3600−3300,1720,1665cm-1 1H−NMR(CDCl3)δ: 0.8−1.0(m,6H),1.1−2.7(m,39H), 5.2−6.1(m,2H),6.66(t,1H,J=7.5Hz), 7.13(s,1H). 参考例 3 10mlの試験管にt−ブチルヒドロペルオキシド
(39mg,0.3mmol,70%純度のもの)を入れ、ベ
ンゼン(0.5ml)を加えたのち、2−クロロ−4
−(1−ヘキセニル)−5−(2−メチルプロピリ
デン)−2−シクロペンテノン(15.2mg,
0.06mmol)のベンゼン溶液(0.5ml)を加えた。
つづいてトリエチルアミン(6mg,0.06mmol)
のベンゼン溶液(0.2ml)、Pd(OAc)2(9.0mg,
0.04mmol)わ加えた。混合物を攪拌下、50〜60
℃にて加熱する。60時間後、カラムクロマトグラ
フイー(SiO2,5g,酢酸エチル−ヘキサン
(1:5))に供し粗生成物を分取した。さらに薄
層クロマトグラフイーに供し、目的物2−クロロ
−4−ヒドロキシ−4−(1−ヘキセニル)−5−
(2−メチルプロピリデン)−2−シクロペンテノ
ン(0.6mg,10%収率)を得た。
スペクトルデータ IR(CHCl3): 3600−3400,1720,1660cm-1 1H−NMR(CDCl3)δ: 0.8−1.0(t,3H,J=6Hz), 1,27(d,6H,J=6Hz),1.1−2.4(m,
7H), 2.8(m,1H),5.2−6.1(m,2H), 6.67(d,1H,J=7.6Hz),7.15(s,1H). 参考例 4 10mlの試験管にt−ブチルヒドロペルオキシド
(39mg,0.3mmol,70%純度のもの)を入れ、ベ
ンゼン(0.5ml)を加えたのち、2−クロロ−4
−(5−メチル−1−ノネニル)−5−(7−エト
キシカルボニルヘプチリデン)−2−シクロペン
テノン(25.4mg,0.06mmol)のベンゼン溶液
(0.5ml)を加えた。つづいてトリエチルアミン
(6mg,0.06mmol)のベンゼン溶液(0.2ml)、Pd
(OAc)2(9.0mg,0.04mmol)を加えた。混合物
を攪拌下、50〜60℃にて加熱する。60時間後、カ
ラムクロマトグラフイー(SiO2,5g,酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:5))に供し粗生成物を分取
した。さらに薄層クロマトグラフイーし、UV活
性部を分取し、目的物2−クロロ−4−ヒドロキ
シ−4−(5−メチル−1−ノネニル)−5−(7
−エトキシカルボニルヘプチリデン)−2−シク
ロペンテノン(3.2mg,8%収率)を得た。
スペクトルデータ IR(CHCl3): 3600−3300,1725,1660cm-1 1H−NMR(CDCl3)δ: 0.8−1.1(m.6H),1.1−2.7(m,27H), 4.1(q,2H,J=6Hz),5.3−6.2(m,2), 6.68(t,1H,J=7.5Hz),7.14(s,1H).

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式[I] [式中、R1は−COOR4(ここでR4は水素原子、
    炭素数1〜10のアルキル基又は一当量のカオチン
    を表わす)で置換されている炭素数1〜10のアル
    キル基を表わす。R2は非置換の炭素数1〜10の
    アルキル基を表わす。R3は水素原子を表わす。
    AおよびBは互いに結合し1本の結合手を表わ
    す。Xは水素原子又はハロゲン原子を表わす。] で表わされる4−ヒドロキシ−2−シクロペンテ
    ノン類。 2 4−ヒドロキシ−2−シロクペンテノン類が
    下記式[I′] [式中、R2,R3,R4,A,BおよびXは前記
    定義に同じである。] で表わされる化合物である特許請求の範囲第1項
    記載の4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン
    類。 3 上記式[I]および[I′]においてXが塩素
    原子または臭素原子である特許請求の範囲第1項
    から第2項のいずれか1項記載の4−ヒドロキシ
    −2−シクロペンテノン類。 4 下記式[] [式中、R1は−COOR4(ここでR4は水素原子、
    炭素数1〜10のアルキル基又は一当量のカオチン
    を表わす)で置換されている炭素数1〜10のアル
    キル基を表わす。R2は非置換の炭素数1〜10の
    アルキル基を表わす。R3は水素原子を表わす。
    AおよびBは互いに結合し1本の結合手を表わ
    す。Xは水素原子又はハロゲン原子を表わす。] で表わされる2−シクロペンテノン類を水酸化
    し、必要に応じて脱保護、加水分解、塩生成反応
    に付することを特徴とする下記式[I] [式中、R1,R2,R3,A,B,Xは前記定義
    に同じ。] で表わされる4−ヒドロキシ−2−シクロペンテ
    ノン類の製造方法。 5 水酸化剤としてt−ブチルヒドロキシオキシ
    ド−パラジウム系化合物を用いる特許請求の範囲
    第4項記載の4−ヒドロキシ−2−シクロペンテ
    ノン類の製造方法。 6 パラジウム系化合物が酢酸パラジウムもしく
    は塩化パラジウムである特許請求の範囲第5項記
    載の4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類の
    製造方法。
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