JPH0124147B2 - - Google Patents

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JPH0124147B2
JPH0124147B2 JP56164200A JP16420081A JPH0124147B2 JP H0124147 B2 JPH0124147 B2 JP H0124147B2 JP 56164200 A JP56164200 A JP 56164200A JP 16420081 A JP16420081 A JP 16420081A JP H0124147 B2 JPH0124147 B2 JP H0124147B2
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pgi
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atom
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JP56164200A
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Kyoshi Sakauchi
Takeshi Ju
Takeo Ooba
Toshio Tanaka
Noriaki Okamura
Kenzo Watanabe
Seiji Kurozumi
Akira Ootsu
Tatsuyuki Naruchi
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Furan Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規で安定なフルオロPGI2(フルオロ
プロスタサイクリン)類の製法に関する。
PGI2は主として血管内皮から放出され、血小
板凝集を抑制する作用を有し、また平滑筋を弛緩
させる作用に基づく血圧降下作用を有する(例え
ば特開昭52−13619号公報、特開昭52−95644号公
報等参照)ことから、医薬品への応用が期待され
ている重要な薬物である。〔例えばビー.サムエ
ルソン、アドバンスインプロスタグランジン ア
ンド スロンボキサンリサーチ(B.
Samuelssons、Adv.in Prostaglandin and
Thromboxane Research)Vol.6、7、8
Reven Press、N.Y.1980:ジエー.アール.ベ
ーンらプロスタサイクリン(J.R.Vaneら
Prostacyclin)Raven Press、N.Y.1979:等参
照〕 しかしながら、PGI2は生理学的PHにおいて、
活性の半減期は数分程度であり、医薬品としての
安定性の点で問題がある。PGI2の不安定性は、
化学的には△5の二重結合を含むビニルエーテル
構造が容易に水和されて、6−オキソプロスタグ
ランデインに変化したり、あるいは又生体内では
15位脱水素酵素によつてすみやかに代謝されるこ
とによると考えられている。また一方でPGI2
薬理作用においても、血小板凝集抑制作用と血圧
降下作用が薬用量においてほぼ同等であるなど、
医薬品として作用選択性において劣ると考えられ
る面を有している。このため内外においてPGI2
類を合成し、これら上記の欠点を補うべき多大な
努力が積まれている〔例えばエス.エム.ロバー
ツら、ケミストリー、バイオケミストリー アン
ド フアーマコロジカル アクテイビテイー オ
ブ プロスタノイズ(S.M.Robertsら、
Chemistry、Biochemistry&Pharmacological
Activity of Prostaroids)Pergamon Prcss、
Oxford、1979〕。
本発明者は、先に特願昭56−50492で、安定性
において優れたPGI2誘導体である下記式〔〕 〔式中、R11は水素原子又はC1〜C10のアルキル
基、R21、R31は水素原子又は水酸基の保護基を
表わす。R4はフツ素原子を表わしR5、R6は共同
して単結合を表わすか、あるいはR6がフツ素原
子を表わしR4、R5が共同して単結合を表わす。〕 で表わされるフルオロPGI2類を提案しており、
そしてかかる化合物は下記式〔〕 〔式中、R12はC1〜C10のアルキル基を、R22
R32は水酸基の保護基を表わす。〕 で表わされる7−ヒドロキシ−PGI2類と、ジア
ルキルアミノサルフアートリフルオライドを反応
させ、所望によつて脱保護、加水分解、あるいは
塩生成反応に付することによつて製造される。
しかしながら、かかる製造法は、原料化合物と
して用いる上記式〔〕の7−ヒドロキシPGI2
類を得るのにステツプ数が多く、またジアルキル
サルフアートリフルオライドは入手困難な化合物
であるという欠点を有している。
そこで容易に入手し得る原料化合物を用いるフ
ルオロPGI2類の簡便な合成法を見出すべく、
種々検索した結果、その目的を達成し得る合成法
を見出すことに成功し、本発明に到達したもので
ある。
すなわち、本発明は下記式〔〕 〔式中、R1は水素原子又はC1〜C10の低級アルキ
ル基を表わし、R2、R3はそれぞれ独立に水素原
子又は水酸基の保護基を表わし、Xはクロル原
子、ブロム原子又はヨウ素原子を表わす。〕 で表わされる5−ハロ−△6−PGI1類と、フツ素
化試薬を反応させた後、所望により1位のエステ
ル基の加水分解、11、15位の保護基の脱離、ある
いは塩生成反応に付することを特徴とする下記式
〔〕 〔式中、R11は水素原子又はC1〜C10の低級アル
キル基、R21、R31は水素原子又は水酸基の保護
基を表わす。R4はフツ素原子を表わしR5、R6
共同して単結合を表わすか、あるいはR6がフツ
素原子を表わしR4、R5が共同して単結合を表わ
す。〕 で表わされるフルオロPGI2類又はR11が水素原子
の時はその酸の薬学的に許容し得る塩の製法であ
る。
本発明の出発原料である下記式〔〕 〔式中、R1、R2、R3及びXの定義は上記に同じ〕
で表わされる5−ハロ−△6−PGI1類において、
R1は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を
表わし、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、t−ブチル、ヘキシル、オクチル、3
−エチルオクチル基等が挙げられる。これらの
R1のうち好ましいものはメチル基、エチル基等
であり、特にメチル基である。
また、上記式〔〕のR2、R3はそれぞれ独立
に水素原子又は水酸基の保護基を表わす。水酸基
の保護基としては、エーテル結合又はエステル結
合で結合されたものが挙げられる。
かかる保護基として公知のものが該当し、例え
ばテトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニ
ル、メトキシメチル、1−エトキシエチル、t−
ブチルジメチルシリルなどのエーテル結合で結合
されたもの、アセチル、ベンゾイル基等のエステ
ル結合で結合されたものが挙げられる。かかる
R2、R3として好ましいものは、水素原子、t−
ブチルジメチルシリル基、アセチル基が挙げられ
る。
また、上記式〔〕のXはクロル原子、ブロム
原子、又はヨウ素原子を表わすが、特にブロム原
子が好ましい。
上記式〔〕で5位の立体配置はR、S及びそ
れらの任意の割合の混合物をすべて含む。このよ
うな上記式〔〕で表わされる5−ハロ−△6
PGI1類の好ましい具体例としては、例えば下記
の化合物が挙げられるが、これに限定されない。
(1) 5−ブロム−△6−PGI1メチルエステル (2) 5−ブロム−△6−PGI1エチルエステル (3) 5−ブロム−△6−PGI1メチルエステル ジ
アセテート (4) 5−ブロム−△6−PGI1メチルエステル ビ
ス−t−ブチル−ジメチルシリルエーテル (5) 5−ブロム−△6−PGI1メチルエステル ビ
ス−テトラヒドロピラニルエーテル また、これら前記式〔〕で表わされる5−ハ
ロ−△6−PGI1類は、本発明者が特願昭56−
84463で先に提案した方法、すなわち下記式〔〕 〔式中、R13はC1〜C10の低級アルキル基、R23
R33は水素原子又は水酸基の保護基を表わす。〕 で表わされるPGI2類(△5−二重結合は、Z、E
及びそれらの任意の割合の混合物をすべて含む)
とN−クロルサクシミド(NCS)、N−ブロムサ
クシミド(NBS)、t−ブチルハイポクロライ
ト、t−ブチルハイポブロマイト、臭素等のハロ
ゲン化剤とを反応させ、所望によつては脱保護あ
るいは加水分解反応に付することによつて製造さ
れる。また、上記式〔〕によつて表わされる
PGI2類は、例えばそれ自体公知の方法〔アール.
エー.ジヨンソンら、ジヤーナル.オブ.アメリ
カン・ケミカル・ソサイエテイー(R.A.Johnson
ら、J.Amer.Chem.Soc.)、100巻、7690ページ、
1978年〕により製造される。
本発明の製造方法で使用するフツ素化試薬とし
ては、クロル原子、ブロム原子、ヨウ素原子をフ
ツ素原子に置換する試薬ならなんでもよく、例え
ばフツ化ナトリウム、フツ化カリウム、フツ化セ
シウム、フツ化銀、フツ化水銀、ホウフツ化銀等
の金属フツ化物;又は、テトラブチルアンモニウ
ムフルオライド等のフツ化物が好ましく用いられ
るが、特に好ましくはフツ化銀が用いられる。
用いるフツ素化試薬の量は原料の上記式〔〕
で表わされる5−ハロ−△6−PGI1類に対し等モ
ル以上なら良いが、好ましくは10倍モル以上用い
る。この時使用る溶媒としては、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルホスホリツクトリアミド等の極
性溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化
水素系溶媒、ジクロルメタン、クロロホルム、四
塩化炭素等のクロル系溶媒、エーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジエチレングリコール、ジグライム
等のエーテル系溶媒等であるが、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルホスホリツクトリアミド、ジエ
チレングリコール等が好ましい。また、この反応
は補助溶媒としてクラウンエーテル類、例えば18
−クラウン−6等を使つてもよい。また、クラウ
ンエーテル類は補助溶媒としてではなく、単独に
溶媒として用いることもできる。
特にフツ化銀をフツ素化試薬として用いる時
は、これらの溶媒中で特にアセトニトリルが好ま
しい。
反応温度は0゜〜200℃であるが、好ましくは20
℃〜160℃である。反応時間は条件により異なる
が、0.1〜76時間程度が好ましく、さらに好まし
くは0.1〜48時間である。
特に、フツ化銀をフツ素化試薬として用いる時
は、反応温度として0゜〜80℃が好ましく、反応時
間は0.1〜4時間が好ましい。
また、この反応の系内にトリエチルアミン、炭
酸カリウム等の塩基を共存させて反応を行なつて
もよい。
かくして下記式〔′〕 〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6の定義は上記
に同じ〕 で表わされるフルオロPGI2類、すなわち5位に
フツ素原子が導入され、基R1、R2、R3が式〔〕
と同様である5−フルオロ−△6−PGI1類あるい
は7位にフツ素原子が導入され、基R1、R2、R3
が式〔〕と同様である7−フルオロPGI2類が
得られる。
これらの化合物は反応系からフツ素化試薬を
別する方法、あるいは反応系に水、重曹水等を加
えた後、通常の方法による抽出する方法等によつ
て単離できる。
このようにして得られたフルオロPGI2類は、
7−フルオロPGI2類及び5−フルオロ−△6
PGI1類の混合物であることが多く、それらはシ
リカゲルカラムクロマトグラフイー、シリカゲル
薄層クロマトグラフイー、フロリジールカラムク
ロマトグラフイ等によりそれぞれ単離することが
できる。ここで場合によつては展開溶媒中に0.01
〜1%のトリエチルアミン等の塩基を加えること
もある。
かくして得られるフルオロPGI2類は所望によ
つて、1位のエステル基の加水分解、11、15位の
保護基の脱離、あるいは塩生成反応に付すること
ができる。
1位のエステル基の加水分解は塩基としてカセ
イソーダ、カセイカリ、水酸化カルシウム水溶液
等を用いたアルカリ性加水分解を行なうことによ
り行なうことができる。この場合、反応をスムー
ズに進行させるためにエタノール、メタノール、
テトラヒドロフラン、ジオキサン等の有機溶媒を
添加してもよい。
上記反応に続いて上記溶媒を中和し、エーテ
ル、ジクロルメタン、酢酸エチル等の有機溶媒で
抽出することによつて1位のエステル基が加水分
解されたフリーのカルボン酸を得ることができ
る。また、フリーのカルボン酸はそれ自体公知の
豚すい蔵リパーゼ等を用いる酵素加水分解によつ
ても得ることができる。
また、11、15位の保護基の脱離は、保護基がア
ミル基の場合には上記の塩基性加水分解反応を用
いることができる。そこほかに、例えばナトリウ
ムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド等を塩基として用い、メタノール、エ
タノール等を溶媒として用いる方法も用いること
ができる。
また、11、15位の保護基がエーテル基の場合
は、例えば公知の方法である酢酸−水−テトラヒ
ドロフラン系等を用いることができ、特にシリル
エーテル基の場合は上記方法以外に、テトラ−n
−ブチルアンモニウムフルオライド等のフツ素系
試薬を用いることもできる。保護基が脱離された
これらの化合物は通常の抽出法により単離でき
る。
塩生成反応は、上記1位のエステル基の加水分
解反応で得られるフリーのカルボン酸と塩基性化
合物とを反応させることにより行なわれる。すな
わち、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウムあるいはアンモニア、トリメチルアミ
ン、モノエタノールアミン、モルホリンなどの塩
基性化合物と上記フリーのカルボン酸とを通常の
方法で中和反応せしめることにより行なわれる。
また、該フリーのカルボン酸の塩を得るには、上
記した塩基による1位のエステル基の加水分解反
応後、得られる反応生成物をそのまま濃縮して得
ることもでき、あるいは溶液のまま、フルオロ
PGI2類の塩として用いることができる。
かくして下記式〔〕 〔式中、R11、R21、R31、R4、R5、R6の定義は上
記に同じ〕 で表わされるフルオロPGI2類又はR11が水素原子
の時その酸の薬学的に許容しうる塩が得られる。
また、上記式〔〕で表わされるフルオロ
PGI2類はR4、R5、R6の定義より下記式〔−
1〕 〔式中、R11、R21、R31の定義は上記定義に同
じ〕 で表わされる7−フルオロ−PGI2類及び下記式
〔−2〕 〔式中、R11、R21、R31の定義は上記定義に同
じ〕 で表わされる5−フルオロ−△6−PGI1類に大別
される。
上記式〔−1〕で表わされる7−フルオロ−
PGI2類の場合、△5−二重結合の配置は、Z、E
及びそれらの任意の場合の混合物をすべて含み、
7位の配置はR、S及びそれらの任意の割合の混
合物をすべて含む。また、上記式〔−2〕で表
わされる5−フルオロ−△6−PGI1類の5位の配
置もR、S及びそれらの混合物を混合物をすべて
含む。
本発明の方法により得られる上記式〔〕で表
わされるフルオロPGI2類は天然PGI2が有する弱
点である化学的不安定性が改善されたものであ
る。つまり、天然PGI2が通常の中性又は弱酸性
の条件下で取り扱うことが困難であるにもかかわ
らず、このものはかかる条件下で驚くべきことに
安定であるという特徴を有している。また、従来
知られている安定化PGI2類は、天然PGI2の有す
るビニルエーテル構造が化学的に修飾されたもの
が大多数を占めているのに比して、本発明の化合
物では天然のビニルエーテル構造がそのまま保持
されているか、もしくは天然のビニルエーテル構
造と生物活性的にほぼ同等と考えられているエン
ドビニルエーテル(△6−PGI1型)構造を保持し
ているという特徴をも有している。
かくして得られるフルオロPGI2類の薬理学的
性質としては、PGI2に特徴的な性質、例えば血
小板凝集阻止作用、血圧降下作用、平滑筋弛緩作
用などが期待され、これらの生理作用により期待
される医薬品、例えば、血栓性疾患に基づく病気
の治療又は予防薬、抗喘息薬、抗潰瘍薬、降圧剤
などとして有用である。また、その水酸基が保護
されたフルオロPGI2類は、他の化合物への中間
体としても有用である。
以下に本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。
実施例 1 5−ブロム−△6−PGI1メチルエステル11,15
−ジアセテート10.7mgを乾燥アセトニトリル1ml
に溶解し、フツ化銀30mgを加え1時間室温で撹拌
した。反応系内にメチレンクロライドを加え、セ
ライト−グラスフイルターでロ過、メチレンクロ
ライドで洗浄する。メチレンクロライドを留去す
ると15mgの粗生成物が得られる。それをシリカゲ
ル薄層クロマトグラフイーで分離すると(展開溶
媒:15%酢酸エチル−ベンゼン)下記2つの化合
物が得られた。
(化合物A)7−フルオロ−PGI2メチルエステ
ル11,15−ジアセテート; 収量:3.5mg(収率37%) TLC:Rf=0.45(展開溶媒:15%酢酸エチル−
ベンゼン) マススペクトルm/e:468(M+)、448、408、
388、348、328 NMR(100MHz、CDCl3、ppm):2.01(3H、
s)、2.04(3H、s)、3.66(3H、s)、4.77
(1H、t、J=7Hz)、4.75〜5.30(3H、m)、
4.94(1H、d、J=56Hz)、5.5〜5.65(2H、
m) (化合物B)5−フルオロ−△6−PGI1−メチル
エステル11,15−ジアセテート; 収量:1.6mg(収率17%) TLC:Rf=0.41(展開溶媒:15%酢酸エチル−
ベンゼン) マススペクトルm/e:468(M+)、448、408、
388、348、328 NMR(100MHz、CDCl3、ppm):1.99(3H、
s)、2.04(3H、s)、2.9〜3.2(1H、br)、
3.67(3H、s)、4.5〜5.3(5H、m)、5.45〜
5.55(2H、m) 実施例 2 5−ブロム−△6−PGI1メチルエステル11,15
−ビス−t−ブチルジメチルシリルエーテル15mg
を乾燥アトニトリル1mlに溶解し、炭酸カリウム
10mgの存在下、フツ化銀50mgを加え室温で1時間
撹拌した。反応系内にメチレンクロライドを加
え、セライト−グラスフイルターでロ過し、メチ
レンクロライドで洗浄後メチレンクロライドを留
去すると、13mgの粗成物が得られた。それをシリ
カゲル薄層クロマトグラフイーで分離すると(展
開溶媒:10%酢酸エチル−ヘキサン)下記2つの
化合物が得られた。
(化合物C)7−フルオロPGI2メチルエステル
11,15−ビス−t−ブチルジメチルシリルエー
テル; 収量:5.0mg(収率36%) TLC:Rf=0.49(展開溶媒:10%酢酸エチル−
ヘキサン) マススペクトルm/e:612(M+)、592、555、
535 NMR(100MHz、CDCl3、ppm):0.86(9H、
s)、0.90(9H、s)、3.66(3H、s)、3.7〜
4.2(2H、m)、4.6〜4.9(1H、m)、4.71(1H、
t、J=7Hz)、4.91(1H、d、J=56Hz)、
5.52(2H、m) (化合物D)5−フルオロ−△6−PGI1メチルエ
ステル11,15−ビス−t−ブチルジメチルシリ
ルエーテル; 収量:2.0mg(収率14%) TLC:Rf=0.43(展開溶媒:10%酢酸エチル−
ヘキサン) マススペクトルm/e:612(M+)、592、555 NMR(100MHz、CDCl3、ppm):0.86(9H、
s)、0.89(9H、s)、2.7〜3.1(1H、br)、
3.68(3H、s)、3.6〜4.1(2H、m)、4.5〜5.3
(3H、m)、5.47(2H、m) 実施例 3 5−クロル−△6−PGI1メチルエステル11,15
−ジアセテート15mgを乾燥アセトニトリルに溶解
し、2滴のトリエチルアミンを加えた後、フツ化
銀80mgを加え室温で2日間撹拌した。実施例1と
同様に後処理後、シリカゲル薄層クロマトグラフ
イー(展開溶媒:15%酢酸エチル−ベンゼン)で
分離すると、実施例1の生成物である化合物A
(7−フルオロ−PGI2メチルエステル11,15−ジ
アセテート)が1.8mg(収率12%)及び化合物B
(5−フルオロ−△6−PGI1メチルエステル11,
15−ジアセテート)が0.9mg(収率6%)が得ら
れた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式〔〕 〔式中、R1は水素原子又はC1〜C10のアルキル基
    を表わし、R2、R3はそれぞれ独立に水素原子又
    は水酸基の保護基を表わし、Xはクロル原子、ブ
    ロム原子又はヨウ素原子を表わす。〕 で表わされる5−ハロ−△6−PGI1類とフツ素化
    試薬とを反応せしめ、所望により1位のエステル
    基の加水分解、11、15位の保護基の脱離、あるい
    は塩生成反応に付すことを特徴とする下記式
    〔〕 〔式中、R11は水素原子又はC1〜C10のアルキル
    基を表わし、R21、R31はそれぞれ独立に水素原
    子又は水酸基の保護基を表わす。R4はフツ素原
    子を表わしR5、R6は共同して単結合を表わすか、
    あるいはR6がフツ素原子を表わしR4、R5が共同
    して単結合を表わす。〕 で表わされるフルオロPGI2類又はR11が水素原子
    の時その酸の薬学的に許容し得る塩の製法。 2 フツ素化試薬が金属フツ化物又はテトラブチ
    ルアンモニウムフルオライドである特許請求の範
    囲第1項記載のフルオロPGI2類又はR11が水素原
    子の時その酸の薬学的に許容し得る塩の製法。 3 金属フツ化物がフツ化銀である特許請求の範
    囲第2項記載のフルオロPGI2類又はR11が水素原
    子の時その酸の薬学的に許容し得る塩の製法。 4 上記式〔〕において、R1がメチル基、R2
    R3がアセチル基又はt−ブチルジメチルシリル
    基である特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれ
    か1項記載のフルオロPGI2類又はR11が水素原子
    の時その酸の薬学的に許容し得る塩の製造。 5 上記式〔〕において、Xがブロム原子であ
    る特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項
    記載のフルオロPGI2類又はR11が水素原子の時そ
    の酸の薬学的に許容し得る塩の製法。
JP56164200A 1981-10-16 1981-10-16 フルオロpgi↓2類の製法 Granted JPS5867682A (ja)

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JP (1) JPS5867682A (ja)

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CH674363A5 (ja) * 1986-12-01 1990-05-31 Hoffmann La Roche

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JPS5867682A (ja) 1983-04-22

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