JPH01161259A - 静電像現像用トナー - Google Patents

静電像現像用トナー

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JPH01161259A
JPH01161259A JP62318537A JP31853787A JPH01161259A JP H01161259 A JPH01161259 A JP H01161259A JP 62318537 A JP62318537 A JP 62318537A JP 31853787 A JP31853787 A JP 31853787A JP H01161259 A JPH01161259 A JP H01161259A
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toner
vinyl polymer
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temperature
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JP62318537A
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Hiroyuki Takagiwa
高際 裕幸
Kunio Akimoto
秋本 国夫
Hirotaka Kabashima
浩貴 椛島
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば電子写真法、静電印刷法、静電記録法
等において潜像担持体の表面に形成された静電潜像を現
像するために用いられる静電像現像用トナーに関するも
のである。
〔技術の背景〕
例えば電子写真法においては、通常、光導電性感光体よ
りなる静電潜像担持体に、帯電、露光により静電潜像を
形成し、次いでこの静電潜像を、着色粒子であるトナー
によって現像し、得られたトナー像を通常は紙等の記録
材に転写した後、定着して可視画像を形成する。
トナー像を定着する方法としては、従来、ヒーターによ
りトナーを非接触の状態で加熱溶融して定着する方法、
有機溶剤によりトナーを溶解して定着する方法、トナー
を加圧して定着する方法、加熱ローラをトナーに直接接
触させてこれを溶融圧着して定着するいわゆる加熱ロー
ラ定着法等が知られているが、熱効率が高くて高速定着
が可能である観点から、加熱ローラ定着法が好ましい。
しかるに、最近においては、(イ)複写機の過熱劣化を
抑制すること、(ロ)加熱ローラ定着器を作動させてか
ら加熱ローラが定着可能な温度にまで上昇するに要する
ウオームアツプタイムを短くすること、(ハ)紙等の記
録材に熱が吸収されることによる加熱ローラの温度低下
を小さくして連続して多数回にわたる安定した画像の形
成を可能にすること、(ニ)複写機の小型化および安全
性の向上の観点から、定着器に組み込まれるヒーターの
消費電力を低減させて加熱ローラの温度をより低くした
状態で定着処理を可能にすること、等が強く要求されて
いる。
従って、トナーにおいては、(1)より低温で良好な定
着を達成し得るものであること、すなわち優れた低温定
着性を有すること、が要請され、さらに、基本的に、次
のような条件が必要である。
(2)定着法として奸才しい加熱ローラ定着法において
は、オフセット現象すなわち定着時に像を構成するトナ
ーの一部が加熱ローラの表面に転移し、これが次に送ら
れて来る記録材に再転移して画像を汚すという現象が発
生しやすいので、トナーに加熱ローラへの転移が生じに
くい性能すなわち耐ホツトオフセット性を付与せしめる
こと。
(3)定着温度が低いときには、定着不良のトナーが加
熱ローラの表面に転移し、これが原因となって記録材の
巻付き現象(紙づまり)が発生しやすいので、トナーに
低温時に加熱ローラへの転移が生じにくい性能すなわち
耐アンダーオフセット性を付与せしめること。
(4)使用もしくは貯蔵環境条件下において凝集せずに
粉体として安定に存在し得ること、すなわち保存性が優
れていること。
(5)良好な現像性が得られるために、粉体としての流
動性が優れていること。
〔従来の技術〕
しかして、従来においては、以下のような技術が提案さ
れている。
■トナー用樹脂として、融点Tmが45〜150℃の結
晶性部分きガラス転移点TgがOt′以下の非品性部分
とを化学的に結合してなる樹脂を用いる技術(特開昭5
(1−87032号公報参照)。
■トナー用樹脂として、融点Tmが45〜90℃の結晶
性部分と、当該結晶性部分の融点Tmより10℃高い温
度以下のガラス転移点Tgを有する非品性部分とを化学
的に結合してなる樹脂を用いる技術(特開昭59−34
46号公報参照)。
■トナー用樹脂として、エチレン、プロピレン、酢酸ビ
ニルから得られる結晶性重合体と、ビニル重合体とのグ
ラフト重合体を用いる技術(特開昭56−154740
号公報参照)。
■トナー用樹脂として、エチレン、プロピレン、酢酸ビ
ニルから得られる結晶性重合体と、不飽和ポリエステル
と、ビニル重合体とのグラフト重合体を用いる技術(特
開昭57−8549号公報参照)。
■トナー用樹脂として、硬質成分と軟質成分とのブロッ
ク共重合体あるいはグラフト共重合体と、ガラス転移点
Tgが50℃以上で前記硬質成分と相溶性のある非品性
樹脂と、融点Tmが60℃以上で前記硬質成分き非相溶
性の結晶性樹脂止の混合物を用いる技術(特開昭57−
32447号公報参照)。
■トナー用樹脂として、エチレン、プロピレン、酢酸ビ
ニルから得られる結晶性重合体にビニル系重合体をグラ
フト重合させて得られるグラフト共重合体と、当該グラ
フト共重合体の単量体と共通の単量体を過半量含むビニ
ル系単量体とジビニル系単量体とを共重合させて得られ
る架橋重合体との混合物を用いる技術(特開昭60−2
63953号公報参照)。
■トナー用樹脂として、主鎖を構成する重合体および側
鎖を構成する重合体の一方の重合体の表面張力T、、が
34以上であり他方の重合体の表面張力γ5が34未満
であるグラフト重合体を用いる技術(特開昭59−13
5478号公報参照)。
■トナー用樹脂としてスチレン系樹脂を用い、これに高
融点パラフィンワックスを添加する技術(特開昭50−
28840号公報参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記技術■乃至■においては、(1)低
温定着性、〔2〕耐ホツトオフセツト性、(3)耐アン
ダーオフセット性、(4)保存性、(5)流動性のすべ
ての点において十分満足できるトナーを得ることがいま
だ困難である。
すなわち、上記技術■では、トナー用樹脂の粘着性が高
いために常温下においても保存性が悪く、また定着時に
おいてはホットオフセット現象が発生しやすく、しかも
流動性が悪いために現像性が不良となり、これらの結果
画質が不良となる。
上記技術■では、トナー用樹脂が軟質となるため、流動
性が悪くて現像性が不良となるうえ、定着時においては
ホットオフセット現象が発生しゃすく、これらの結果画
質が不良となる。
上記技術■、■および■では、流動性が悪いために現像
性が不良となり、その結果画質が不良となる。
上記技術■では、圧力定着用のトナーであるため、熱ロ
ーラ定着方式ではホットオフセット現象の発生が著しい
問題点がある。
上記技術■では、低温での離型性が劣るためいわゆる耐
アンダーオフセット性が悪く、長期にわたって安定した
画像を得ることが困難である。
上記技術■では、耐ホツトオフセット性は良好であるが
、低温定着性が悪い。
本発明は、以上の如き事情に基づいてなされたものであ
って、(1)低温定着性、(2)耐ホツトオフセット性
、(3)耐アンダーオフセット性、(4)保存性、(5
)流動性のすべての点において十分満足できるトナーを
提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の静電像現像用トナーは、結晶性ポリエアー ステルと数平均分子量Mnに対する重量平均分子量Mw
の比Mw/Mnの値が3.5以上である無定形ビニル重
合体とが化学的に結合してなるブロック共重合体または
グラフト共重合体よりなるトナー用樹脂と、パラフィン
ワックスとを含有してなることを特徴とする。
〔発明の作用効果〕
本発明の静電像現像用トナーによれば、結晶性ポリエス
テルと特定の無定形ビニル重合体とが化学的に結合して
なるブロック共重合体またはグラフト共重合体よりなる
トナー用樹脂と共に、パラフィンワックスが含有されて
なるので、(1)低温定着性、(2)耐ホツトオフセッ
ト性、(3)耐アンダーオフセy)性、(4)保存性、
(5)流動性のすべての点において優れた効果が発揮さ
れる。
すなわち、非加熱下においては、比Mw /Mnの値が
3.5以上である無定形ビニル重合体の強靭な特性が発
揮されると共に、パラフィン、ワックスの硬質な特性が
相乗され、そのため結晶性ポリエステルの粘着性の発現
が著しく抑制され、その結−8= 果、保存性、流動性の向上効果が発揮される。
そして、熱定着による加熱下においては、特定の無定形
ビニル重合体による適度な粘弾性およびパラフィンワッ
クスの低表面エネルギー性、低溶融粘性により耐オフセ
ット性の向上効果が発揮されると共に、結晶性ポリエス
テルの有する良好な低温溶融性および紙等の記録材に対
する良好な浸透性と、パラフィンワックスの低温での溶
融容易性の特性が相乗され、その結果優れた低温定着性
が発揮される。また、パラフィンワックスの溶融粘度が
低いためトナーの低温時の離型性が向上し、その結果優
れた耐アンダーオフセット性が発揮される。
また、パラフィンワックスが存在することにより、定着
画像の滑り性が良好となり、そのため擦過による剥離等
が生じにくく定着画像の耐久性が向上する。
このようにトナーが優れた低温定着性を発揮するため、
熱ローラ定着方式を適用するときには、熱ローラの設定
温度を従来より低くすることがてき、そのため熱ローラ
の耐久性の向上を図ることができるうえ、ウオームアツ
プタイムの短縮化により迅速な画像形成が可能となる。
また、記録材の両面に画像を形成する場合にもカーノペ
ンワ等を招来せずに安定に画像を形成することができる
〔発明の具体的構成〕
本発明においては、結晶性ポリエステルと数平均分子量
Mnに対する重量平均分子量Mwの比Mw/Mnの値が
3.5以上である無定形ビニル重合体とが化学的に結合
してなるブロック共重合体またはグラフト共重合体より
なるトナー用樹脂と共に、パラフィンワックスとを必須
成分として用いて静電像現像用トナーを構成する。
本発明のトナーは、キャリアを混合しない一成分現像剤
、またはキャリアを混合する二成分現像剤のいずれのタ
イプにも適用することができる。
無定形ビニル重合体は、結晶性ポリエステルとブロック
共重合体またはグラフト共重合体を形成するための官能
基を有することが必要である。斯かる官能基としては、
例えばカルボキシル基、水酸基、アミン基、エポキシ基
等を好ましいものとして挙げることができる。
斯かる官能基を有する単量体としては、例えばアクリル
酸、β、β−ジメチルアクリル酸、α−エチルアクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、イクコン酸、マレイン酸
、クロトン酸、ヒドロキシエチルメタクリレート、こは
く酸モノアクリロイルオキンエチルエステル、N−ヒド
ロキシエチルアクリルアミド、N−メチロールアクリル
アミド、p−アミノスチレン、グリシジルメタクリレー
ト等を挙げることができる。斯かる官能基を有する単量
体は、無定形ビニル重合体を得るための単量体組成物中
に、0.1〜20モル%、好ましくは0.5〜10モル
%の割合で使用されることが好ましい。
無定形ビニル重合体は、特に、イオン結合により架橋さ
れた構造のイオン架橋無定形ビニル重合体であることが
好ましい。すなわち、イオン架橋結合を有することによ
り、さらに優れた低温定着性、耐ホツトオフセット性、
保存性、耐衝撃性が−11= 発揮される。イオン架橋構造を形成するための幹として
のビニル重合体としては、ポリスチレン、ポリメタクリ
ル酸メチノペポリアクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、その他を挙げ
ることができる。なかでも、スチレン系単量体、アクリ
ル酸系単量体、メタクリル酸系単量体から選択される少
なくとも1種を必須成分として用いて得られるビニル重
合体であることが好ましい。そして、特に、カルボキシ
ル基を有するビニル重合体の当該カルボキシル基に多価
金属化合物が反応してイオン架橋結合が形成されている
ことが好ましい。斯かるカルボキシル基を有するビニル
重合体を得るためには、上記単量体のほかに、アクリル
酸もしくはメタクリル酸およびこれらの誘導体から選択
される単量体を必須成分として用いて重合すればよい。
例えば水酸基を有するアクリル酸エステルもしくはメタ
クリル酸エステルまたはこれらの誘導体と、ジカルボン
酸化合物とのエステル化反応によって得られる構造の半
エステル化合物を好ましいものとして挙げることができ
る。斯かる半エステル化合物によれば、主鎖構成に影響
の少ない位置にカルボキシル基が導入されているので、
化学構造の立体障害が小さくなり、その結果カルボキシ
ル基と多価金属化合物との反応が効率よく進行してイオ
ン架橋結合が形成され、良好な架橋構造のイオン架橋無
定形ビニル重合体を得ることができる。
上記ビニル重合体を得るためのスチレン系単量体として
は、例えばスチレン、0−メチルスチレン、m−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、
p−エチルスチレン、2゜3−ジメチルスチレン、2.
4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−
tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン
、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン
、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン
、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−
クロルスチレン、3.4−ジクロルスチレン等を挙げる
ことができる。これらの単量体は単独で用いてもよいし
、あるいは複数のものを組合わせて用いてもよい。
上記ビニル重合体を得るためのアクリル酸エステルもし
くはメタクリル酸エステルとしては、例えばアクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸オク
チル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリル、アク
リル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、
アクリル酸−2−クロルエチル、アクリル酸フェニノペ
α−クロルアクリル酸メチル等のアクリル酸エステル類
;例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ド
デシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸−2−エ
チルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸
フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチノベメタク
リル酸ジエチルアミノエチル等のメタクリル酸エステル
類;等を挙げることができる。
前記半エステル化合物を形成するカルボキシル基を有す
る化合物としては、例えばマロン酸、こはく酸、クルク
ル酸等の脂肪族ジカルボン酸化合物、例えばフタル酸等
の芳香族ジカルボン酸化合物等を挙げることができる。
これらの化合物と、水酸基を有するアクリル酸エステル
もしくはメタクリル酸エステルまたはこれらの誘導体と
をエステル化反応させることにより半エステル化合物を
得ることができる。上記ジカルボン酸化合物はハロゲン
族元素、低級アルキル基、アルコキシ基等によって水素
原子が置換されていてもよく、また酸無水物であっても
よい。そして、水酸基を有するアクリル酸もしくはメタ
クリル酸の誘導体としては、アクリル酸もしくはメタク
リル酸にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等
のアルキレンオキサイドを1モルまたは2モル以上付加
せしめたものでもよく、あるいはアクリル酸もしくはメ
タクリル酸にプロピレングリコール等の2価アルコール
をエステル化反応させたヒドロキシアルキルエステルで
あってもよい。
−1,J− 好ましい半エステル化合物としては、例えばこはく酸モ
ノアクリロイルオキシエチルエステル、こはく酸モノア
クリロイルオキシプロピルエステル、グルタル酸モノア
クリロイルオキシエチルエステル、フタル酸モノアクリ
ロイルオキシエチルエステル、フタル酸モノアクリロイ
ルオキシプロピルエステル、こはく酸モノメタアクリロ
イルオキシエチルエステル、こはく酸モノメタアクリロ
イルオキシプロピルエステル、グルタル酸モノメタアク
リロイルオキシエチルエステル、フタル酸モノメタアク
リロイルオキシエチルエステル、フタル酸モノメタアク
リロイルオキシプロピルエステル等を挙げることができ
る。
カルボキシル基を有するビニル重合体の当該カルボキシ
ル基と反応させる多価金属化合物の金属元素としては、
例えばCu、 Ag、 Be、 Mg、 C’a、 S
r。
Ba、 Zn、 Cd、 AI、 Ti、 Ge、 S
n、 V、  Cr、 Mo、 Mn。
Fe、Ni、Co、Zr、Se等を挙げることができる
これらの中でもアルカリ土類金属(Be、 Mg、 C
a。
Sr、B’a)および亜鉛族元素(Zn、 Cd)が好
まし 1 b− く、特にMgおよびZnが好ましい。
これらの金属を含む多価金属化合物としては、例えば、
上記金属元素の、フッ化物、塩化物、塩素酸塩、臭化物
、ヨウ化物、酸化物、水酸化物、硫化物、亜硫酸塩、硫
酸塩、セレン化物、テルル化物、窒化物、硝酸塩、リン
化物、ホスフィン酸塩、リン酸塩、炭酸塩、オルトケイ
酸塩、酢酸塩、シ二つ酸塩、メチル化合物もしくはエチ
ル化合物等の低級アルキル金属化合物等を挙げることが
できる。これらのなかでも、特に上記金属元素の酢酸塩
、上記金属元素の酸化物が好ましい。
多価金属化合物の添加量は、カルボキシル基を有するビ
ニル重合体を構成する単量体の種類およびその量により
相違するので一種に規定することはできないが、例えば
ビニル重合体の1モルに対して、0.1〜1モル程度で
ある。
カルボキシル基を有するビニル重合体の当該カルボキシ
ル基に多価金属化合物を反応させるには、例えば溶液重
合法により重合して得られたカルボキシル基を有するビ
ニル重合体を含有する溶液に、前記多価金属化合物もし
くは当該多価金属化合物の分散溶液を混合し、昇温しで
約1〜3時間にわたり脱溶剤処理を行い、反応系内の温
度が150〜180℃程度に達した状態で1時間以上こ
の温度に維持して反応を完結させるのがよい。また場合
によっては、カルボキシル基を有するビニル重合体の重
合を開始する前に多価金属化合物を溶剤と共に反応系内
に存在させてもよく、あるいは上記脱溶剤処理を行って
得られたカルボキシル基を有するビニル重合体と多価金
属化合物とをロールミル、ニーダ、押出機等により熔融
混練することにより反応させてもよい。
このようにしてカルボキシル基を有するビニル重合体と
多価金属化合物とが反応して得られるイオン架橋無定形
ビニル重合体は、当該カルボキシル基を有するビニル重
合体のカルボキシル基と多価金属原子とがイオン結合に
より結合され、このイオン結合により一種の架橋構造が
形成されたものとなる。このイオン結合は、共有結合に
比してはるかにゆるやかな結合である。
また、低温定着性、耐オフセット性のさらなる向上を図
る観点から、無定形ビニル重合体は、分子量分布におい
て少なくとも2つ以上の極大値を有することが好ましい
。具体的には、分子量極大値の小さい低分子量成分と分
子量極大値の大きい高分子量成分の少なくとも2群に分
けられる分子量分布を有し、かつゲル・パーミュエーン
ヨン・クロマトグラフィ (GPC)により測定された
分子量分布曲線において、少なくとも1つの極大値が2
.000〜20.000程度の範囲内にあり、少なくと
も1つの極大値が100.000〜1000.000程
度の範囲内にあるような、少なくとも2つの極大値を有
することが好ましい。また、上記高分子量成分により無
定形ビニル重合体を一層強靭なものとすることが可能で
あるので、キャリアとの摩擦あるいは潜像担持体との衝
突においてトナー粒子破壊の抑制効果が大きく、その結
果フィルミング現象の原因となる微粉の発生が抑制され
る。なお、上記高分子量成分の割合は、無定形ビニル重
合体の15重量%以上であることが好ましく、特に15
〜50重−l シ − 壷%が好ましい。
無定形ビニル重合体が、イオン架橋無定形ビニル重合体
であり、かつ上記の如く高分子量成分と低分子量成分と
により構成される場合には、多価金属化合物と反応する
カルボキシル基が少なくとも低分子量成分に導入されて
いることが好ましい。
すなわち、キャリアとの摩擦あるいは潜像担持体の表面
との衝突によって生ずるトナー粒子の破壊は、主として
トナー粒子中における低分子量の比較的もろい成分に起
因するため、このような低分子量成分を詳細は後述する
多価金属化合物によりいわばイオン結合により架橋して
強靭なものとすることにより、トナー粒子の破壊によっ
て生ずるフィルミング現象の原因となる微粉の発生を有
効に防止することができる。
また、無定形ビニル重合体において、重量平均分子量M
wと数平均分子量Mnの比Mw/Mnの値が3,5以上
であることが必要であり、特に4〜40が好ましい。当
該比Mw /Mnが過小のときには、十分な耐オフセッ
ト性および耐久性が得られ 2 U− ない。当該比Mw/Mnの値を3.5以上とするための
手段としては、(1)分子量分布において2つ以上の極
大値を持たせる手段、(2)架橋剤あるいは分子量調節
剤の添加により分子量分布をブロードにする手段、が考
えられるが、トナーの粉砕工程における粉砕性を高める
観点からは前者の(1)の手段が好ましい。ここで、重
量平均分子量Mwおよび数平均分子量Mnの値は、種々
の方法により求めることができ、測定方法の相異によっ
て若干の差異があるが、本発明においては下記の測定方
法によって求めたものである。
スナワチ、ケル・パーミュエーション・クロマトグラフ
ィ (G P C)によって以下に記す条件で重量平均
分子量Mw、数平均分子量Mn、ピーク分子量を測定す
る。温度40℃において、溶媒(テトラヒドロフラン)
を毎分1.2艷の流速で流し、濃度0.2 g /20
−のテトラヒドロフラン試料溶液を試料重量として3m
g注入し測定を行う。試料の分子量測定にあたっては、
当該試料の有する分子量が数種の単分散ポリスチレン標
準試料により、作製された検量線の分子量の対数とカウ
ント数が直線となる範囲内に包含される測定条件を選択
する。なお、測定結果の信頼性は、上述の測定条件で測
定したNB5706ポリスチレン標準試料(重量平均分
子量Mw =28.8X10’、数平均分子量Mn−1
3,7X10’、Mw /Mn =2.11>の比Mw
 / Mlの値が2.11±0.10となることにより
確認する。
また、用いるGPCOカラムとしては、前記条件を満足
するものであるならばいかなるカラムを採用してもよい
。具体的には、例えばTSK−GELXGMH(東洋曹
達社製)等を用いることができる。なお、溶媒および測
定温度は、上記条件に限定されるものではなく、適宜性
の条件に変更してもよい。
無定形ビニル重合体として、既述のように分子量分布曲
線において少なくとも2つの極大値を有するものを好ま
しく用いることができるが、このようなビニル重合体を
得る方法としては特に限定されない。例えば分子量極大
値の大きい高分子量成分もしくは分子量極大値の小さい
低分子量成分のいずれか一方を得るための第1段目の重
合を行い、これにより得られた一方の成分を、他方の成
分を得るための単量体組成物中に溶解させて第2段目の
重合を行い、これにより他方の成分を生成させることに
より、結果として分子量分布曲線において少なくとも2
つの極大値を有する重合体を得ることができる。このよ
うに2段重合により得られる重合体は、低分子量成分と
高分子量成分とが、分子レベルで均一に混合してなるも
のと推定される。この2段重合は、例えば溶液重合法、
懸濁重合法、乳化重合法等の方法により行うことができ
るが、特に溶液重合法が好ましい。
また、分子量分布曲線において少なくとも2つの極大値
を有する重合体は、分子量極大値の小さい低分子量の重
合体成分と、分子量極大値の大きい高分子量の重合体成
分とを混合することによっても得ることができるが、混
合により得られる重合体は、分子レベルにおいては、均
一に混合されていない場合があるので、上記2段重合に
よるのが好ましい。
一部)A− また、低温定着性、耐オフセット性、耐久性のさらなる
向上を図る観点から、無定形ビニル重合体のガラス転移
点Tgは、50〜100℃が好ましく、特に50〜85
℃が好ましい。ここで、ガラス転移点Tgとは、示差走
査熱量測定法(DSC)に基づいて測定された値であり
、具体的には例えば「DSC−20」(セイコー電子工
業社製)を用い、昇温速度10℃/minで測定した際
に、ガラス転移点以下のベースラインの延長線とピーク
の立ち上がり部分からピークの頂点までの間での最大傾
斜を示す接線との交点の温度をいう。
以上の無定形ビニル重合体とブロック共重合体またはグ
ラフト共重合体を形成する結晶性ポリエステルは、少な
くとも当該ポリエステルの一部に結晶構造を有している
ものであり、ホモポリマーあるいはコポリマーにおいて
少なくとも1成分が結晶性すなわち部分的に結晶してい
るものをも含み、鋭く明瞭な融点を示すものであり、融
点以下の温度における固体状態においては結晶化部分に
よる白濁化を示すものである。
斯かる結晶性ポリエステルとしては、低温定着性、流動
性の観点から特にポリアルキレンポリエステルが好まし
い。具体的には、例えばポリエチレンセバケート、ポリ
エチレンアジペート、ポリエチレンアジペート、ポリエ
チレンサクシネート、ポリエチレン−p−(カルボフェ
ノキシ)ウンデカエート、ポリデカメチレンアゼレート
、ポリへキサメチレンセバケート、ポリへキサメチレン
デカンジオエート、ポリオクタメチレンドデカンジオエ
ート、ポリノナメチレンアゼレート、ポリデカメチレン
アジペート、ポリデカメチレンアゼレート、ポリデカメ
チレンアジペ−ト、ポリデカメチレンセバケート、ポリ
デカメチレンアジペ−ト、ポリデカメチレンドデカンジ
オエート、ポリデカメチレンオクタデカンジオエート、
ポリテトラメチレンセバケート、ポリトリメチレンドデ
カンジオエート、ポリトリメチレンオクタデカンジオエ
ート、ポリデカメチレンアゼレート、ポリヘキサメチレ
ン−デカメチレン−セバケート、ポリオキシデカメチレ
ン−2−メチル−1,3−プロパン−ドデカンジオエー
ト等を挙げることができる。
結晶性ポリエステルの融点Tmは、50〜120℃、特
に50〜100℃が好ましい。融点Tmが過小のときに
は保存性が悪化しやすく、また融点Tmが過大のときに
は低温定着性が悪化しやすい。なお、この結晶性ポリエ
ステルの融点Tmは、無定形ビニル重合体と結合されて
いない状態で測定されたものである。ここで、融点Tm
は、示差走査熱量測定法(DSC)に従い、試料10m
gを一定の昇温速度(10℃/m1n)で加熱したとき
の融解ピーク値をいう。
また、結晶性ポリエステルとしては、その重量平均分子
量Mwが5.000〜50. OOQ、数平均分子量M
nが2.000〜20.000のものが好ましい。
そして、結晶性ポリエステルの割合は、ブロック共重合
体もしくはグラフト共重合体において、3〜50重量%
、特に5〜40重量%が好ましい。結晶性ポリエステル
の割合が過小のときには低温定着性が悪化しやすく、逆
に過大のときには耐オフセット性が悪化しやすい。
結晶性ポリエステルと無定形ビニル重合体とは実質上非
相溶であることが好ましい。なお、実質上非相溶とは、
結晶性ポリエステルと無定形ビニル重合体とが十分には
分散しないことをいい、具体的には例えばフェドースの
方法によるS、P、値(R,F、FedorS、 Po
lym、 Eng、Sci、、  14.  (2)1
47 (1974)〕の差が0.5より大きいことをい
う。
結晶性ポリエステルと、無定形ビニル重合体とを化学的
に結合してなるブロック共重合体もしくはグラフト共重
合体を得るためには、例えば末端官能基間のカップリン
グ反応により頭−尾様式で互いに直接に結合させ、ある
いは末端官能基と二官能性カップリング剤によって結合
することができる。例えば末端基が水酸基である重合体
とジイソシアネートとの反応により形成されるウレタン
結合、末端基が水酸基である重合体とジカルボン酸との
反応または末端基がカルボキシル基である重合体とグリ
コールとの反応により形成されるエステル結合、末端基
が水酸基である重合体とホスゲン、ジクロルジメチルシ
ランとの反応によって形成される他の結合等によって結
合することができる。
斯かるカップリング剤としては、例えばヘキサメチレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート
、トリレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネー
ト、ナフチレンジイソシアネート、イソホロンジイソン
アネート、キンリレンジイソシアネート等の二官能性イ
ンシアネート;例えばエチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、フェニレンジアミン等の二官能性アミン;
例えばシュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸等の二官能性カルボン酸;
例エバエチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、ベンタンジオール、ヘキサンジオール、
シクロヘキサンジメタツール、p−キシリレングリコー
ル等の二官能性アルコール;例、tlfテレフタル酸ク
ロリド、イソフタル酸クロリド、アジピン酸クロリド、
セバシン酸クロリド等の二官能性酸塩化物;例えばジイ
ソチオシアナート、ビスケテン、ビスカルボジイミド等
の他の二官能性カップリング剤等を挙げることができる
カップリング剤は、結晶性ポリエステルと無定形ビニル
重合体の合計量に対して、1〜10重量%、特に2〜7
重量%の割合で使用することが好ましい。カップリング
剤の割合が過大のときには得られるブロック共重合体も
しくはグラフト共重合体の軟化点が高くなりすぎて低温
定着性が悪化しやすく、逆に過小のときには耐オフセッ
ト性が悪化しやすい。
本発明においては、以上の如き特定のブロック共重合体
またはグラフト共重合体をトナー用樹脂として用いるが
、必要に応じてその他の樹脂を併用してもよい。しかし
、上記ブロック共重合体またはグラフト共重合体のトナ
ーにおける割合が、30重量%以上であることが好まし
い。
本発明においては、以上の如きトナー用樹脂と共に、パ
ラフィンワックスとを用いる。
パラフィンワックスとしては、融点Tmが約70〜16
0 ℃のものが好ましい。具体的には、天然のものでは
マイクロワックスを挙げることができ、合成されるもの
ではフィッシャートロプシュワックスを挙げることがで
きる。さらにはこれらの酸化体あるいは酸化ケン化体も
用いることができる。
パラフィンワックスの市販品としては、例えば例えば下
記の如きものを挙げることができる。
「サソールワックスH1」 (サゾールマーケッテイン
ク社製) 「サゾールワックスAll  (サゾールマーケッティ
ング社製) 「サゾールワックスA2」 (サゾールマーケッティン
グ社製) 「マイクロクリスタリンワックス#220J(モービル
石油社製) 「170°マイクロパラフイン」 (日本石油社製)パ
ラフィンワックスの含有量は、トナー用樹脂100重量
部に対して1〜20重量部が好ましい。当該含有量が過
小のときには、低温定着性が低下しやすい。また、含有
量が過大のときには、流動性の低下を招きやすい。
本発明のトナーには、必要に応じて種々の添加剤が含有
されていてもよい。斯かる添加剤としては、例えば着色
剤、荷電制御剤等がある。
着色剤としては、例えばカーボンブラック、ニグロシン
染料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、クロムイ
エロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド
、キノリンイエロー、メチレンブルークロライド、フタ
ロシアニンブルー、マラカイトグリーンオフサレート、
ランプブラック、ローズベンガル、これらの混合物、そ
の他を挙げることができる。
荷電制御剤としては、例えば金属錯体系染料、ニグロシ
ン系染料、アンモニウム系化合物等を挙げることができ
る。
また、本発明のトナーには、さらに流動性向上剤あるい
は研磨剤として無機微粒子が添加混合されていてもよい
。斯かる無機微粒子は、−次粒子(個々の単位粒子に分
離した状態の粒子)の平均径が5M〜2μ贋が好ましく
、特に51Ru〜500贋μが=31− 好ましい。また、BET法による比表面積は20〜50
0 m2/ gが好ましい。無機微粒子のトナーに対す
る添加割合は、0.01〜5重量%が好ましく、特に0
.01〜2.0重量%が好ましい。
無機微粒子の具体例としては、例えばシリカ、アルミナ
、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウ
ム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸
化亜鉛、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土
、酸化クロム、酸化セlJウム、ベンガラ、三酸化アン
チモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バ
リウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、
窒化ケイ素等を挙げることができる。特にシリカ微粉末
が好ましい。
このシリカ微粉末は、5i−0−3i結合を有する微粉
末であり、乾式法または湿式法で製造されたものが含ま
れる。また、無水二酸化ケイ素のほか、ケイ酸アルミニ
ウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグ
ネシウム、ケイ酸亜鉛等であってもよいが、5102を
85重量%以上含むものが好ましい。シリカの微粉末の
具体例としては、表面に疎水性基を有するものが好まし
く、例エバ「アエロジルR−972J、rアエロジルR
−974」、[アエロジルR−805J、「アエロジル
R−812J  (以上、日本アエロジル社製)、「タ
ラノックス500J  (タルコ社製)等の市販品を好
ましく用いることができる。また、これらのほか、シラ
ン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、ンリコ
ーンオイル、側鎖にアミンを有するシリコーンオイル等
により表面処理されたシリカ微粉末等を用いることもで
きる。
また、本発明のトナーにはさらにクリーニング性向上剤
が添加混合されていてもよい。斯かるクリーニング性向
上剤としては、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルンウム、ステアリン酸等脂肪酸金属塩、例えばメチ
ルメタクリレート微粒子、スチレン微粒子等のポリマー
微粒子等を挙げることができる。
また、磁性トナーを得る場合には、磁性体の微粒子がト
ナー粒子中に含有される。斯かる磁性体としでは、鉄、
フェライト、マグネタイトをはじめとする鉄、ニッケル
、コバルト等の強磁性を示す金属もしくは合金またはこ
れらの元素を含む化合物、強磁性元素を含まないが適当
な熱処理を施すことによって強磁性を示すようになる合
金、例エバマンガン−銅−アルミニウム、マンガン−銅
−錫等のマンガンと銅とを含むホイスラー合金と呼ばれ
る種類の合金、二酸化クロム、その他を挙げることがで
きる。磁性体は、平均粒径が0.1〜1μ屑の微粉末の
形態で均一に分散されて含有されることが好ましい。そ
して磁性体の含有割合は、トナーの10〜70重量%が
好ましく、特に20〜50重量%が好ましい。
本発明に係るトナーは例えば次のようにして製造するこ
とができる。すなわち、上記のトナー用樹脂と、パラフ
ィンワックスと、あるいはさらに必要に応じてその他の
添加剤を添加したものを、例えばエクストルーダーによ
り溶融混練し、冷却後ジェットミル等により微粉砕し、
これを分級して、所定の粒径のトナーを製造する。ある
いはエクストルーダーにより溶融混練したものを溶融状
態のままスプレードライヤー等により噴霧もしくは液体
中に分散させること(千より所定の粒径のトナーを製造
する。
二成分現像剤とする場合においては、基本的には本発明
に係るトナーと、キャリアとが混合されて現像剤が構成
される。斯かるキャリアとしては、特に限定されず従来
公知のキャリアを用いることができる。具体的には、磁
性体粒子のみにより構成された非被覆キャリア、磁性体
粒子の表面が樹脂により被覆されてなる樹脂被覆キャリ
ア、樹脂粒子中に磁性体粒子が分散含有されてなる磁性
体分散型キャリア等を用いることができる。キャリアの
平均粒径は、20〜200μ贋が好ましく、特に30〜
150μmが好ましい。ここで、キャリアの平均粒径(
重量)は、「マイクロトラック] (日機装社!!II
+)を用いて測定された値である。
本発明のトナーによれば、例えば次のようにして画像を
形成することができる。すなわち、電子写真法において
は、潜像担持体上に形成された静電潜像を、静電像現像
剤により現像し、得られた未定着トナー画像を紙等より
なる記録材に例えば静電転写し、次いで転写トナーを加
熱ローラ定着方式により定着し、もって定着トナー画像
を形成する。
加熱ローラ定着方式において用いられる加熱ローラ定着
器は、通常、加熱ローラと、これに対接配置された圧着
ローラと、加熱源とにより構成される。また必要に応じ
てクリーニング用ローラが加熱ローラに対接配置される
。加熱源により加熱ローラの温度を一定範囲の温度に維
持しながら、加熱ローラと圧着ローラとの間をトナーが
転写された記録材を通過させることにより、トナーを直
接加熱ローラに接触させて当該トナーを記録材に熱定着
する。なお、加熱ローラの表面の材質はフッ素系物質も
しくはシリコーン系物質であることが好ましく、本発明
のトナーとの相乗効果により加熱ローラ定着器の耐久性
を著しく向上することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明が
これらの実施例に限定されるものではない。
〈結晶性ポリエステルの製造〉 (1)結晶性ポリエステル1 セバシン酸1500gト、ヘキサメチレングリコール9
64gとを、温度計、ステンレススチール製撹拌器、ガ
ラス製窒素導入管および流下式コンデンサーを備えた容
量51の丸底フラスコに入れ、次いでこのフラスコをマ
ントルヒーターにセットし、ガラス製窒素導入管より窒
素ガスを導入して反応器内を不活性雰囲気に保った状態
で昇温させた。
そして13.2 gのp−)ルエンスルホン酸を加えて
温度150℃で反応させた。留出した水の量が250m
1に達した時に反応を停止させ、反応系を室温に冷却し
て分子末端に水酸基を有するポリへキサメチレンセバケ
ートよりなる結晶性ポリエステル1を製造した。
この結晶性ポリエステル1の融点Tmは64℃、重量平
均分子量Mwは14: 000である。
(2)結晶性ポリエステル2 結晶性ポリエステル1と同様にして、融点Tmが77℃
、重量平均分子量Mwが8.370のポリデカメチレン
アジペートよりなる結晶性ポリエステル2を製造した。
〈無定形ビニル重合体の製造〉 (1)無定形ビニル重合体1 g1tl#のセパラブルフラスコにトルエン100重量
部を入れ、その中に、高分子量成分用単量体として、ス
チレン75重量部と、n−ブチルアクリレート25重量
部と、過酸化ベンゾイル0.2重量部とを加えて懸濁分
散し、フラスコ内の気相を窒素ガスによって置換した後
、温度80℃に昇温しで当該温度に15時間保って第1
段重合を行なった。なお、当該高分子量成分用単量体の
単独重合体における重量平均分子量Mwは461.00
0、ガラス転移点Tgは61℃である。
その後、フラスコ内を温度40℃に冷却して、その中に
、低分子量成分用単量体として、スチレン85重量部と
、n−ブチルメタクリレート10重量部と、アクリル酸
5重量部と、過酸化ベンゾイル4重量部とを加えて、温
度40℃において2時間撹拌を続けた後、温度を80℃
に再昇温してその温度に8時間保って第2段重合を行な
った。なお、当該低分子量成分用単量体の単独重合体に
おける重量平均分子量Mwは8.200、ガラス転移点
Tgは64℃である。
次に、フラスコ内に、多価金属化合物である酸化亜鉛0
.5gを添加し、還流温度に保持して撹拌しながら2時
間にわたり反応を行なった。
その後、反応系を冷却して固形物を分離し、脱水および
洗浄を繰り返した後、乾燥して、ビニル重合体のカルボ
キシル基に酸化亜鉛が反応してイオン架橋結合が形成さ
れてなる無定形ビニル重合体1を製造した。なお、この
無定形ビニル重合体1は結晶性ポリエステルとの結合用
の官能基としてカルボキシル基を有するものである。
この無定形ビニル重合体1は、GPCによる分子量分布
においてピークが2つ存在し、高分子量側のピーク分子
量は363.000、低分子量側のピーり分子量は7.
590である。また、重量平均分子量Mwは165.0
00、比Mw/Mnの値は25.9、ガラス転移点Tg
は62℃、軟化点Tspは130℃である。
(2)無定形ビニル重合体2 上記無定形ビニル重合体1の製造において、酸化亜鉛を
添加しないほかは同様に処理して、無定形ビニル重合体
2を製造した。この無定形ビニル重合体2は、結晶性ポ
リエステルとの結合用の官能基としてカルボキシル基を
有するものである。
この無定形ビニル重合体2は、GPCによる分子量分布
においてピークが2つ存在し、高分子量側のピーク分子
量は355.000、低分子量側のピーク分子量は6.
840である。また、重量平均分子量Mwは142.0
00、比Mw /Mnの値は24.5、ガラス転移点T
gは60℃、軟化点Tspは128.5℃である。
〈トナー用樹脂の製造〉 (1)トナー用樹脂Δ 結晶性ポリエステル1の15重量部と、無定形ビニル重
合体1の85重量部と、p−トルエンスルホン酸0.0
5重量部と、キシレン100重量部とを、容量31のセ
パラブルフラスコ内に入れ、温度150℃で1時間にわ
たり還流させ、その後キシレンをアスピレータ−および
真空ポンプにより留去して、結晶性ポリエステルと無定
形ビニル重合体とのグラフト共重合体よりなるトナー用
樹脂Aを製造した。
(2)トナー用樹脂B−D 上記トナー用樹脂への製造において、結晶性ポリエステ
ルおよび無定形ビニル重合体を後記第1表に示す組合せ
に変更したほかは同様にして結晶性ポリエステルと無定
形ビニル重合体とのグラフト共重合体よりなる各トナー
用樹脂B−Dを製造した。
実施例1 トナー用樹脂A100重量部 カーボンブラック「モーガルし」  10重量部(キャ
ボット社製) パラフィンワックス「サゾールワックスHIJ(サゾー
ルマーケッティング社製) 3重量部以上の物質を混合
し、加熱ロールにより溶融混練し、冷却した後、粗粉砕
しさらに超音速ジェットミルにより微粉砕し、風力分級
機により分級して、平均粒径11,0μ贋の粉末を得た
。この粉末100重量部に、疎水性シリカ微粉末「アエ
ロジルR−972J(日本アエロジル社製)0.8重量
部をV型混合器により混合して、本発明に係るトナー1
を製造した。
実施例2 実施例1において、「サゾールワックスHIJの添加量
を8重量部に変更したほかは同様にして本発明に係るト
ナー2を製造した。
実施例3 実施例1において、「サゾールワックスHIJの添加量
を2重量部に変更したほかは同様にして本発明に係るト
ナー3を製造した。
実施例4 実施例1において、[サゾールワックスHIJO代わり
に、パラフィンワックス「フィッシャートロプシュC2
(IJ  (サゾールマーケンティング社製)3重量部
を用いたほかは同様にして本発明に係るトナー4を製造
した。
実施例5 実施例1において、トナー用樹脂Δの代わりにトナー用
樹脂Bの100重量部を用いたほかは同様にして本発明
に係るトナー5を製造した。
実施例6 実施例1において、トナー用樹脂Aの代わりにトナー用
樹脂Cの100重量部を用いたほかは同様にして本発明
に係るトナー6を製造した。
比較例1 実施例1において、トナー用樹脂への代わりに無定形ビ
ニル重合体2の100重量部を用いたほかは同様にして
比較トナーlを製造した。
比較例2 実施例1において、「サソールワックスH,1,Jを用
いないほかは同様にして比較トナー2を製造した。
〈現像剤の調製〉 電子写真複写機「U−Bix 1550MRJ  (コ
ニカ■製)用のキャリアと、上記各トナーとを混合して
、トナー濃度が5重量%の各二成分現像剤を調製した。
く評価〉 (1)低温定着性の評価 セレン潜像担持体、二成分現像剤用の現像器、加熱ロー
ラ定着器を備え、加熱ローラの設定温度を可変調整でき
るように改造した電子写真複写機r U−Bix 15
50M RJ  (コニカ■製)改造機により、加熱ロ
ーラの線速度を139 mm7秒に設定し、圧着ローラ
の温度を加熱ローラの設定温度よりも低く保った状態で
加熱ローラの設定温度を100〜240 ℃の範囲内で
ステップ的変化させながら、上記各現像剤を用いて定着
トナー画像を形成する実写テストを行ない、得られた定
着トナー画像の端部を、こすり試験機により一定荷重を
かけてこすった後、マイクロデンシトメーターで当該端
部の画像の残存率を測定して、十分な残存率を示す最低
の設定温度(最低定着温度)を求めた。
なお、上記加熱ローラ定着器は、表層がPFA(テトラ
フルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体)よりなる直径30mmの加熱ローラと、表
層がPFAにより被覆されたシリコーンゴムrKE−1
30ORTV、(信越化学工業社製)よりなる圧着ロー
ラとを有してなり、線圧は領8 k g / am %
 二yプ幅は4.3mmで、シリコーンオイル等の離型
剤の塗布機構は備えていないものである。
(2)耐アンダーオフセット性の評価 いわゆるベク黒の原稿を用いて加熱ローラの設定温度を
順次下降させながら上記低温定着性の評価と同様にして
実写テストを行ない、記録材の巻付きが生じたときの最
高の温度(巻付き発生温度)を求必た。
(3)耐ホツトオフセット性の評価 圧着ローラを加熱ローラの設定温度に近い温度に保った
状態としたほかは上記低温定着性の評価と同様にして定
着トナー画像を形成し、その直後、白紙の記録材を同様
の条件下で加熱ローラ定着器に送ってこれにトナー汚れ
が生ずるか否かを目視により観察する操作を、加熱ロー
ラの各設定温度において行ない、トナー汚れが生じたと
きの最低の設定温度(オフセット発生温度)を求めた。
(4)流動性の評価 流動性の高い粉粒体はど圧縮度が小さいことを利用して
、上記各トナーを、直径28mm、容積100−の容器
に上方から疎充填してその重量を測定し、トナーの静カ
サ密度を求めた。評価は、静カサ密度が0.38 g 
/−以上を「○J 、O,,38g/−未満を「×」と
した。
(5)保存性の評価 各トナー2gをサンプル管に採り、タップデンサーによ
り500回クツピングした後、温度55℃、相対湿度2
6%の雰囲気下に2時間にわたり放置し、その後48メ
ツシユの篩により分別し、篩に残留した凝集物の割合を
測定した。
(6)耐久性の評価 上記各現像剤を用い、セレン潜像担持体、二成分現像剤
用の現像器、加熱ローラ定着器を備えた電子写真複写機
rU−Bix1550MRJ(コニカ■製)改造機によ
り、加熱ローラの線速度を139 mm7秒とし、加熱
ローラの設定温度を各トナーの最低定着温度に設定し、
常温常湿環境条件下(温度20℃、相対湿度60%)に
おいて、30.000回にわたる実写テストを行ない、
得られた画像を目視で観察することにより耐久性を評価
した。
以上の結果を第1表に示す。
第1表の結果からも理解されるように、本発明に係るト
ナー1〜6によれば、(1)低温定着性、(2)耐ホツ
トオフセット性、(3)耐アンダーオフセット性、(4
)保存性、(5)流動性のすべての点において優れた性
能が発揮される。
これに対して、比較トナー1は、トナー用樹脂が無定形
ビニル重合体のみよりなるため、低温定着性、耐アンダ
ーオフセット性が劣る。
比較トナー2は、パラフィンワックスが含有されていな
いため、低温定着性、耐ホツトオフセット性、耐アンダ
ーオフセット性、保存性が劣る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)結晶性ポリエステルと数平均分子量Mnに対する重
    量平均分子量Mwの比Mw/Mnの値が3.5以上であ
    る無定形ビニル重合体とが化学的に結合してなるブロッ
    ク共重合体またはグラフト共重合体よりなるトナー用樹
    脂と、パラフィンワックスとを含有してなることを特徴
    とする静電像現像用トナー。 2)無定形ビニル重合体における結晶性ポリエステルと
    化学的に結合する官能基が、カルボキシル基、水酸基、
    アミノ基またはエポキシ基であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の静電像現像用トナー。 3)無定形ビニル重合体は、分子量分布において少なく
    とも2つ以上の極大値を有することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項または第2項に記載の静電像現像用トナ
    ー。 4)無定形ビニル重合体が、カルボキシル基を有するビ
    ニル重合体の当該カルボキシル基に多価金属化合物が反
    応してイオン架橋結合が形成されてなることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項から第3項までのいずれか一に
    記載の静電像現像用トナー。 5)パラフィンワックスの含有量がトナー用樹脂100
    重量部に対して1〜20重量部であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項から第4項までのいずれか一に記
    載の静電像現像用トナー。
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