JPH01156373A - ポリエステル系電気絶縁塗料の製法 - Google Patents

ポリエステル系電気絶縁塗料の製法

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JPH01156373A
JPH01156373A JP62316854A JP31685487A JPH01156373A JP H01156373 A JPH01156373 A JP H01156373A JP 62316854 A JP62316854 A JP 62316854A JP 31685487 A JP31685487 A JP 31685487A JP H01156373 A JPH01156373 A JP H01156373A
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JP
Japan
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molar equivalent
polyester
resin
polyester resin
alcohol
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JP62316854A
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Kenjiro Hayashi
林 健二郎
Yozo Oishi
大石 洋三
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、可撓性および耐熱性の双方に優れたポリエ
ステル系電気絶縁塗料の製法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から用いられている電気絶縁塗料としては、ポリエ
ステル系、イミド変性ポリエステル系。
ポリエステルイミド系、ポリウレタン系およびホルマー
ル系塗料等があげられ、各々が用途に応じて適宜に選択
され使用されている。しかしながら、最近の機器の小形
化に伴い耐熱性に優れた電気絶縁塗料が要求され、特に
現在耐熱性分野に使用されているポリエステル系、イミ
ド変性ポリエステル系およびポリエステルイミド系塗料
のより一層の耐熱性の向上が望まれている。このように
耐熱性を向上させるには、樹脂成分の架橋度を上げるこ
とで可能となるが、架橋度を上げると可撓性が低下して
しまうという問題を有しており、その解決方法として、
ポリエステル系樹脂にレゾール型p−アルキル−フェノ
ール−ホルムアルデヒド樹脂を添加する製法(特開昭6
2−221272号)等が開発されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の製法では可撓性を低下させずに耐
熱性をさらに向上させるには不充分であるため、上記2
つの相反する特性を有する電気絶縁塗料の製法の開発が
強く望まれている。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、可
撓性を低下させずに優れた耐熱性を有するポリエステル
系電気絶縁塗料の製法の提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明のポリエステル系
電気絶縁塗料の製法は、二塩基酸と二塩基酸1モル当量
に対して1.05〜1.5モル当量の2価アルコールと
O〜0.3モル当量の3価アルコールとからポリエステ
ル系樹脂を合成し、さらにこのポリエステル系樹脂に、
二塩基酸と二塩基酸1モル当量に対して0.7〜1.0
モル当量の3価アルコールと0〜0.45モル当量の2
価アルコールとを添加して酸価10以下のポリエステル
系樹脂を合成し、これを塗料化するという構成をとる。
〔作 用〕
すなわち、本発明者らは、塗料本来の有する可撓性を低
下させずに耐熱性を向上させるため研究を重ねた結果、
ブロック型熱可塑性樹脂であるスチレン−イソプレン−
スチレン(S I S) 、スチレン−ブチレン−スチ
レン(’5BS)、スチレン−エチレン−エチレン−ス
チレン(SEES)等に着目した。すなわち、SIS系
に代表されるブロック型熱可塑性樹脂は、両端にガラス
転移温度の高いポリスチレンドナーを有するため、室温
で高い凝集力を示し、さらにポリイソプレンドナーが両
端のポリスチレンドナーの間に存在するため、ゴム弾性
を有するという特徴を持つ樹脂であるからである。本発
明者らは、上記の着目点から、ポリエステル系樹脂も、
上記SIS系樹脂と同様の構造にすると、可撓性を低下
させずに耐熱性を向上させうると着想し、長鎖状(小分
岐)ポリエステル成分の両端に網状(多分岐)ポリエス
テル成分を有するポリエステル系樹脂を合成しこれを塗
料に応用した結果、可撓性を低下させることな(耐熱性
を向上させることが可能であることを突き止めた。すな
わち、上記長鎖状ポリエステル成分が可撓性を生み出し
、その両端の網状ポリエステル成分の高密度化によって
耐熱性の向上が実現されるのである。本発明者らは、こ
のような構造の樹脂を、二塩基酸と二塩基酸を基準にし
て特定量の2価アルコールと3価アルコールを混合し反
応させて直鎖状のポリエステル系樹脂を合成し、さらに
得られた直鎖状のポリエステル系樹脂に、二塩基酸と、
この二塩基酸を基準にして特定量の2価アルコールと3
価アルコールとを配合してなる配合物を加え反応させる
ことにより製造できることを見いだしこの発明に到達し
た。
この発明によるポリエステル系電気絶縁塗料は、二塩基
酸と、2価アルコールと、3価アルコール等とを用いて
得られるものである。
上記二塩基酸としては、テレフタル酸、無水フタル酸等
があげられる。
また、2価アルコールとしては、エチレングリコール、
プロピレングリコール等があげられる。
さらに、上記3価アルコールとしては、グリセリン等が
あげられる。
上記原料は、まず始めに直鎖状のポリエステル系樹脂(
樹脂A)を得るために、二塩基酸1モル当量に対して2
価アルコール力月、05〜1.5モル当量、3価アルコ
ールがO〜0.3モル当量の割合に配合される。すなわ
ち、樹脂Aの直鎖状ポリエステル成分が有する可撓性を
維持させるためには、分子構造を直線状にする必要があ
り、そのため、二塩基酸1モル当量に対して3価アルコ
ールの配合割合を0.3モル当量未満に設定する必要が
ある。つぎに、上記樹脂Aの分子鎖の両端を網状化する
ことが行われる。このため上記樹脂Aに、二塩基酸と2
価アルコールと3価アルコールとからなる配合物が添加
され反応させることが行われる。この配合物(配合物B
)の組成は、二塩基酸1モル当量に対して2価アルコー
ルがO〜0.45モル当量、3価アルコールが0.7〜
1.0モル当量の割合になるように設定されなければな
らない。すなわち、二塩基酸1モル当量に対して3価ア
ルコールが0.7モル当量未満になると、分子鎖の両末
端を充分に網状化できず、耐熱性向上効果がそれ程みら
れない。逆に、1.0モル当量を超えると、ポリエステ
ル系樹脂の合成時にゲル化が生じ樹脂が得られなくなる
からである。
なお、上記のようにして得られた特殊ポリエステル系樹
脂を主成分とする塗料の焼付時に上記樹脂を三次元硬化
させる架橋剤としては、テトラブチルチタネート等があ
げられる。
上記の特殊ポリエステル系樹脂および架橋剤等を溶解す
る溶剤は特に限定するものではなく、例えばクレゾール
等が好適に使用される。
この発明によるポリエステル系電気絶縁塗料は、前記の
各材料を用いて、例えばつぎのようにして製造される。
まず、テレフタル酸とエチレングリコールとグリセリン
およびジブチルチンラウレート/テレフタル酸を用いて
ポリエステル系樹脂(樹脂A)を作製する。つぎに、樹
脂A作製時において、不均一な反応系が透明になった時
点で、テレフタル酸とエチレングリコールおよびグリセ
リンを添加し、酸価が10以下になるまで脱水縮合反応
を続は目的とするポリエステル系樹脂を合成する。そし
て、合成されたポリエステル系樹脂にクレゾールを添加
し、さらに架橋剤であるテトラブチルチタネートを加え
、さらに必要に応じて着色料等の成分原料を加えて混合
、撹拌することによりポリエステル系電気絶縁塗料を得
ることができる。
このようにして得られたポリエステル系電気絶縁塗料は
、直鎖状部分が可撓性を有し、その両端の網状部分が耐
熱性を有している特殊ポリエステル系樹脂を主成分とす
るため、可撓性および耐熱性の双方に冨む塗膜を形成す
る。
〔発明の効果] 以上のように、この発明により得られるポリエステル系
電気絶縁塗料は、直鎖状のポリエステル成分とその分子
鎖の両端に網状のポリエステル成分を有する特殊なポリ
エステル系樹脂を主成分とするため、生成塗膜が、相反
する二つの特性である可撓性と耐熱性の双方に優れるよ
うになる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1〕 テレフタルmtoモル、エチレングリコール1゜2モル
、グリセリン0.2モルおよびジブチルチンラウレー)
 0.1 g重量%/テレフタル酸からなる配合物(配
合物A)を反応させてポリエステル系樹脂(樹脂A)を
作製した。つぎに、上記樹脂Aにテレフタル酸1.0モ
ル、エチレングリコール0゜3モル、グリセリン0.8
モルからなる配合物(配合物B)<配合物A/配合物B
の配合比−1/1(重量比))を添加し、酸価が10以
下になるまで脱水縮合反応を続は目的とするポリエステ
ル系樹脂を合成した。そして、合成したポリエステル系
樹脂100gに対してクレゾール150gを添加し固形
分40%の溶液とし、さらに固形分に対して3%のテト
ラブチルチタネートを加えて均一混合撹拌することによ
りポリエステル系電気絶縁塗料を得た。
〔実施例2〕 配合物Aをテレフタル酸1.0モル、エチレングリコー
ル3.0モルに代えた。それ以外は実施例1と同様にし
てポリエステル系電気絶縁塗料を得た。
〔実施例3〕 配合物Bをテレフタル酸1.0モル、エチレングリコー
ル0.15モル、グリセリン0.9モルに代えた。ぞれ
以外は実施例1と同様にしてポリエステル系電気絶縁塗
料を得た。
〔実施例4〕 配合物A/配合物Bの配合比を110.5(重量比)に
変えた。それ以外は実施例1と同様にしてポリエステル
系電気絶縁塗料を得た。
〔実施例5〕 配合物A/配合物Bの配合比を1/2(重量比)に変え
た。それ以外は実施例1と同様にしてポリエステル系電
気絶縁塗料を得た。
〔比較例1〕 配合物Aをテレフタル酸1.0モル、エチレングリコー
ル0.9モル、グリセリン0.4モルに代えた。それ以
外は実施例1と同様にしてポリエステル系電気絶縁塗料
を得た。
〔比較例2〕 配合物Bをテレフタル酸1,0 リコール0.6モル、グリセリン0.6モルに代えた。
それ以外は実施例1と同様にしてポリエステル系電気絶
縁塗料を得た。
〔比較例3〕 配合物Bをテレフタル酸1.0モル、グリセリン1.1
モルに代えた。それ以外は実施例1と同様にしてポリエ
ステル系電気絶縁塗料を得た。
〔比較例4〕 酸価が10を超える状態まで脱水縮合反応を続けた。そ
れ以外は実施例1と同様にしてポリエステル系電気絶縁
塗料を得た。
〔比較例5〕 樹脂Aを作製しそれとは別に配合物Bでポリエステル系
樹脂(樹脂B)を作製して、樹脂Aと樹脂Bの混合比1
/1(重量比)で混合した。それ以外は実施例1と同様
にしてポリエステル系電気絶縁塗料を得た。
以上の実施例および比較例で得られたポリエステル系電
気絶縁塗料の酸価数を、また、上記塗料を炉長5mの縦
形炉を用いてダイス6回通しで直径1 mmの銅線の外
周に線速度10m/分 、焼付温度450°Cで焼き付
けて電気絶縁電線をつ(す、この電線の特性をJIS−
C−3003に準じて試験し下記の表に併せて示した。
(以下余白) 上記の表から明らかなように、実施例品は比較例品に比
べて熱軟化温度が高く可撓性および耐熱性の双方に優れ
ていることがわかる。
特許出願人  日東電気工業株式会社 代理人  弁理士  西 藤 征 彦

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 二塩基酸と二塩基酸1モル当量に対して1.0
    5〜1.5モル当量の2価アルコールと0〜0.3モル
    当量の3価アルコールとからポリエステル系樹脂を合成
    し、さらにこのポリエステル系樹脂に、二塩基酸と二塩
    基酸1モル当量に対して0.7〜1.0モル当量の3価
    アルコールと0〜0.45モル当量の2価アルコールと
    を添加して酸価10以下のポリエステル系樹脂を合成し
    、これを塗料化することを特徴とするポリエステル系電
    気絶縁塗料の製法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111704851A (zh) * 2018-11-07 2020-09-25 苏州太湖电工新材料股份有限公司 一种电动汽车用耐atf油的阻燃型绝缘漆的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111704851A (zh) * 2018-11-07 2020-09-25 苏州太湖电工新材料股份有限公司 一种电动汽车用耐atf油的阻燃型绝缘漆的制备方法
CN111704851B (zh) * 2018-11-07 2021-11-30 苏州太湖电工新材料股份有限公司 一种电动汽车用耐atf油的阻燃型绝缘漆的制备方法

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