JPH0115170Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0115170Y2
JPH0115170Y2 JP7392883U JP7392883U JPH0115170Y2 JP H0115170 Y2 JPH0115170 Y2 JP H0115170Y2 JP 7392883 U JP7392883 U JP 7392883U JP 7392883 U JP7392883 U JP 7392883U JP H0115170 Y2 JPH0115170 Y2 JP H0115170Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
electrolyte
composite film
protective layer
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7392883U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59177935U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP7392883U priority Critical patent/JPS59177935U/ja
Publication of JPS59177935U publication Critical patent/JPS59177935U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0115170Y2 publication Critical patent/JPH0115170Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電解コンデンサのコンデンサ素子
を密封外装する複合フイルムに関するものであ
る。
従来、この種の複合フイルムとして、アルミニ
ウム箔の外面に、ポリエチレンテレフタレートフ
イルムの保護層を設け、内面にアイオノマー樹脂
フイルムを積層したものがある。
しかしながら、上記複合フイルム内面のアイオ
ノマー樹脂フイルムは、約85℃の耐熱性しかな
く、約100℃の高温で使用された場合、電解液の
粘調液であるエチレングリコール、モノメチルホ
ルムアミド等によつて侵され、電解液の液漏れが
生じるという問題があつた。
そこで、この考案は、高温使用された場合にお
いても電解液によつて侵されず、液漏れ等の問題
が生じない電解コンデンサの外装用複合フイルム
を提供することを目的とする。
以下、この考案を添付図面に基づいて説明す
る。
この考案の複合フイルムは、金属箔1の外面に
保護層2を設け、内面に不飽和カルボン酸もしく
はその誘導体をグラフト重合した変性ポリプロピ
レン系フイルム3を積層したものである。
上記金属箔1は、電解液の透過、蒸発を防止す
るバリヤー層であり、この金属箔1としてはアル
ミニウム箔を用いることができ、その厚みは10〜
100μの範囲で選択するのがよい。10μ未満の場
合、アルミニウム箔にピンホールが多く、電解液
の透過を防止するには不充分であり、100μを超
える場合には、腰が強すぎ、ヒートシールの際に
コンデンサ素子から引出した端子に充分沿わせる
ことができず、液漏れの原因になるからである。
上記複合フイルム内面の変性ポリプロピレン系
フイルム3は、アクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等
の不飽和カルボン酸もしくは酸無水物(無水マレ
イン酸、無水イタコン酸等)、エステル(アクリ
ル酸メチル、メタクリル酸メチル等)、アミド
(アクリルアミド、マレイン酸ジアミド等)、イミ
ド(マレイミド、N−フエニルマレイミド等)、
金属塩(アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸カ
リウム等)の不飽和カルボン酸誘導体をポリプロ
ピレンもしくはエチレン−プロピレン共重合体に
0.01〜10重量%のグラフト率でグラフト重合した
ものであり、メルトフローインデツク1乃至15、
DSC法による融点が150゜以上であつて、且つビカ
ツト軟化点(ASTM D1525)が120℃以上のも
のを使用する。このものはアルミニウム箔等の金
属表面にきわめて良好な接着性を有すると共に、
フイルム相互のヒートシール性が良好であり、且
つ100℃の雰囲気下においても電解液に対して極
めて良好な耐侵性を有する。この変性ポリプロピ
レン系フイルム3の厚みは、80〜200μの範囲で
選択するのがよい。80μ以下では、ヒートシール
した際にコンデンサ端子をうめるに充分でなく、
液漏れが生じたり、バリヤー層であるアルミニウ
ム箔と接触してシヨートするおそれがあり、
200μ以上では、フイルム層が厚くなりすぎ、ヒ
ートシールの際に多量の熱量を必要とし、作業性
が悪くなると共に、ヒートシールによつて電解液
も熱することになり、却つてシール不良等を生じ
るからである。
上記金属箔1の外面に設けられる保護層2は、
例えば、厚み12μのポリエチレンテレフタレート
フイルム4に裏面印刷したものをドライラミネー
シヨン接着剤5によつて積層して設けるのが、ヒ
ートシールする上で望ましいが、ヒートシールの
際に障害とならない限り、金属箔1の保護又は装
飾の目的で紙、プラスチツク樹脂もしくはフイル
ムを1層以上してもよい。また、保護層2には、
文字、図形等の印刷層6を適宜積層してもよい。
この考案の複合フイルムは、以上のように構成
され、この複合フイルムによつて、第2図に示す
ように、電解コンデンサのフイルム外装を行なつ
た場合、ヒートシールされる内面の変性ポリプロ
ピレン系フイルムは、耐電解液性を100℃雰囲気
下で維持するため、電解液によつて内面層が侵さ
れず、液漏れ等の問題がないという効果がある。
なお、第2図の7は、コンデンサ端子を示してい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の複合フイルムの拡大断面
図、第2図はこの考案の複合フイルムによる電解
コンデンサの端子部分の拡大断面図である。 1……金属箔、2……保護層、3……変性ポリ
プロピレン系フイルム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属箔の外面に保護層を設け、内面に不飽和カ
    ルボン酸もしくはその誘導体をグラフト重合した
    変性ポリプロピレン系フイルムを積層して成る電
    解コンデンサの外装用複合フイルム。
JP7392883U 1983-05-16 1983-05-16 電解コンデンサの外装用複合フイルム Granted JPS59177935U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7392883U JPS59177935U (ja) 1983-05-16 1983-05-16 電解コンデンサの外装用複合フイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7392883U JPS59177935U (ja) 1983-05-16 1983-05-16 電解コンデンサの外装用複合フイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59177935U JPS59177935U (ja) 1984-11-28
JPH0115170Y2 true JPH0115170Y2 (ja) 1989-05-08

Family

ID=30204041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7392883U Granted JPS59177935U (ja) 1983-05-16 1983-05-16 電解コンデンサの外装用複合フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59177935U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60109930U (ja) * 1983-12-28 1985-07-25 東洋アルミニウム株式会社 電気部品外装用複合材

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59177935U (ja) 1984-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4498514B2 (ja) 電池用容器
JP4922544B2 (ja) 電池ケース包装用材料の製造方法
JP7508252B2 (ja) ラミネートフィルム
JP2006134692A (ja) リチウム電池用外装材
JPH0115170Y2 (ja)
JP6574122B2 (ja) 熱転写性積層フィルムおよびそれを用いて構成された二次電池
JP2001176466A (ja) 電池用容器
JP6722739B2 (ja) 電池外装用積層体の製造方法
JPS61158441A (ja) 弗素化ポリエチレン編入積層基板とそれの物品
JPH028748Y2 (ja)
JPS6036435Y2 (ja) ラミネ−トチユ−ブ容器
JP3007408B2 (ja) バリアー性紙複合容器
JP4381865B2 (ja) 深絞り包装体
JPH046070B2 (ja)
US6066376A (en) High barrier non-foil laminate composition
JPH0577355A (ja) チユーブ容器胴部形成用積層シート
JP2981008B2 (ja) 包装材料
JPS588982B2 (ja) ガス遮断性及び遮光性を有する金属蒸着積層フイルム
JP2968037B2 (ja) 複合構造物
JPS588985B2 (ja) カ−ルしないガス遮断性金属蒸着フイルムとその製造法
JPH0521860Y2 (ja)
JP2004167975A (ja) 積層材料及びラミネートチューブ容器
JPS584625B2 (ja) 改良されたプラスチツク積層体
JPS591197B2 (ja) ラミネ−ト金属罐およびその製造方法
JPS5953180B2 (ja) 重合体積層シ−ト