JPH0521860Y2 - - Google Patents

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JPH0521860Y2
JPH0521860Y2 JP17064088U JP17064088U JPH0521860Y2 JP H0521860 Y2 JPH0521860 Y2 JP H0521860Y2 JP 17064088 U JP17064088 U JP 17064088U JP 17064088 U JP17064088 U JP 17064088U JP H0521860 Y2 JPH0521860 Y2 JP H0521860Y2
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electrically insulating
sheet
insulating film
adhesive layer
case
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はコンデンサ素子等を収納するのに使用
される電装品ケースに関する。
[従来の技術] 従来、電装品ケース例えばアルミニウム電解コ
ンデンサ素子を収納するコンデンサケースとし
て、金属板を絞り加工して立体的な円筒容器状の
ケース本体を形成し、その円筒容器状のケース本
体の内面にナイロン樹脂からなる電気絶縁フイル
ム層を接着剤を介して被覆すると共に、ケース本
体の外面に熱収縮チユーブを被覆したものが知ら
れている。
また他のコンデンサケースとして、ナイロン樹
脂からなる電気絶縁フイルム層を変性ナイロン樹
脂からなる接着剤を介してアルミニウム板に被覆
した構造のものも知られている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、前者では、円筒容器状に立体的に成
形されたケース本体に後工程で電気絶縁フイルム
および熱収縮チユーブを精度よく被覆することは
容易でなく、製造の際の作業性の面で不利であ
る。
また、後者の場合には、円筒容器状のケース本
体の端面部において、変性ナイロン樹脂からなる
接着剤層が露出する関係で、ケース本体の端面部
に溶媒、薬品が触れる等すると、端面部の接着剤
層から溶媒、薬品が侵入するため耐溶剤性、耐薬
品性が劣り、更に、電気絶縁性、接着力、コスト
等の面でも充分ではなかつた。
本考案は上記した課題に鑑み開発されたもので
あり、その目的は、製造の際の作業性に優れ、耐
溶剤性、耐薬品性、絶縁性、接着力、コスト等の
面で有利である電装品ケースを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案者は金属板製のコンデンサ用ケースにつ
いて鋭意研究を重ねた結果、ポリオレフイン系樹
脂を介してナイロン系樹脂製の電気絶縁フイルム
層を平板状の金属板に接着したシートを用い、そ
のシートを立体容器状に冷間絞り加工してコンデ
ンサケースを形成すれば、製造作業性も良く、耐
溶剤性、耐薬品性、絶縁性、接着力、コストなど
が優れ、上記した目的を達成し得ることを見い出
し、これに基づき本考案にかかる電装品ケースを
開発したものである。
即ち、本考案にかかる電装品ケースは、金属板
と、金属板の少なくとも片面に積層されたポリオ
レフイン系樹脂からなる接着剤層と、接着剤層を
介して金属板に接着されたナイロン系樹脂からな
る電気絶縁フイルム層とからなるシートを、電気
絶縁フイルム層を内面側あるいは外面側にして容
器状に冷間絞り加工して形成したことを特徴とす
るものである。
本考案にかかる電装品ケースを形成するシート
は、金属板と接着剤層と電気絶縁フイルム層とか
なる。
シートの主要素である金属板は例えばターンシ
ート、アルミニウム板等を用いることができる。
ターンシートは鋼板本体の片面または両面に鉛−
スズ系合金層を被覆したものである。金属板の厚
みは電装品ケースの種類に応じて適宜選択される
が、0.2mm〜1mm程度特に0.3〜0.6mm程度とするの
が好ましい。
シートの要素である接着剤層は金属板の電気絶
縁フイルム層を接着する側の面に積層されてお
り、ポリオレフイン系樹脂からなる。ポリオレフ
イン系樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレ
ン等を採用できる。またポリオレフイン系樹脂は
オレフインモノマーの一部を他のモノマーで置換
した変性ポリオレフイン樹脂を用いることもでき
る。なお接着剤層の厚みは10〜1000μm特に40〜
100μmとするのが好ましい。
シートの要素である電気絶縁フイルム層はナイ
ロン系樹脂からなり、接着剤層を介して金属板に
接着されている。ナイロン系樹脂としては、ナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11
等のナイロン樹脂、更に、ナイロン樹脂を主体に
他の樹脂をブレンドしたナイロン系ポリマーアロ
イ、各種ナイロンを共重合した共重合体樹脂、芳
香族ナイロン等を用いることができる。なお電気
絶縁フイルム層の厚みは10〜1000μm特に40〜
100μmとするのが好ましい。
本考案にかかる電装品ケースは、上記したシー
トをプレス型等を用いて電気絶縁フイルム層を内
面側あるいは外面側にして容器状にして形成され
ている。なおプレス型としては例えば深絞り型を
採用できる。
[実施例] 本考案にかかる電装品ケースをコンデンサケー
スに適用した一実施例について第1図〜第3図を
参照して説明する。このコンデンサケースの断面
を第1図に示す。本実施例のコンデンサケース
は、金属板としての薄鋼板1からなるケース本体
2と、ケース本体2の内面および外面の両面に積
層された接着剤層3と、ケース本体2の内面側の
電気絶縁フイルム層4と、ケース本体2の外面側
の印刷フイルム層としても機能する電気絶縁フイ
ルム層5とからなる。
ここで薄鋼板1は鋼板本体の両面に鉛−スズ系
合金層を被覆したターンシートで形成されてい
る。なおターンシートの厚みは0.4mmである。
接着剤層3は前記したようにケース本体2の内
面および外面の両面に積層されており、変性ポリ
オレフイン系樹脂、具体的には変性ポリエチレン
とポリプロピレンの共重合体(住友化学製ボンド
フアースト)で形成されている。なお、接着剤層
3の厚みは25μmである。
電気絶縁フイルム層4,5はナイロン66樹脂か
らなり、接着剤層3を介して薄鋼板1の内面側お
よび外面側に接着されて積層されている。なお、
電気絶縁フイルム層4,5の厚みは50μmである。
本実施例にかかるコンデンサケースを製造する
にあたつては、第3図に示すように、内部にヒー
タをもつヒートローラ70,71と、電気絶縁フ
イルム73aを巻いた上側フイルムロール73
と、電気絶縁フイルム74aを巻いた下側フイル
ムロール74と、第1絞り上型75および第1絞
り下型76と、第2絞り上型77および第2絞り
下型78と、更には図示はしないが多段絞りの用
の上型および下型とを用いる。
そして、加熱炉内で80〜250℃程度に予熱した
薄鋼板1をヒートローラ70,71側に送り、薄
鋼板1の上面および下面のほぼ全域に、接着剤層
3となるポリオレフイン系樹脂を所定の厚みで被
覆する。更に、薄鋼板1を長さ方向に搬送しつ
つ、上側フイルムロール73から巻き戻された電
気絶縁フイルム73aを薄鋼板1の上面に重ねる
と共に、下側フイルムロール74から巻き戻され
た電気絶縁フイルム74aを薄鋼板1の下面に重
ねた状態で、ヒートロール70,71により圧着
し、これによりシート6が形成される。シート6
の拡大断面を第2図に模式的に示す。
そして、冷間状態でこのシート6を第1絞り上
型75および第1絞り下型76により円筒容器状
に第1段階目の絞り加工を行い、更に、同じく冷
間状態で第2絞り上型77および第2絞り下型7
8により第2段階目の絞り加工を行い、更にまた
図略の多段絞り用の上型および下型により第3段
階目、第4段階目、……と絞り度を高めつつ絞り
加工を行い、これにより立体的なコンデンサケー
スが形成される。この結果、コンデンサケースの
内側に絶縁層、外側に印刷層が同時に形成され
る。
さて、接着剤層3が変性ポリオレフイン系樹脂
で形成れている本実施例では、接着剤層を変性ナ
イロン樹脂とした前記した従来の場合に比較して
接着力を向上できる。
なお接着力を確認するために、接着剤層が変性
ポリオレフイン系樹脂で形成された本実施例にか
かる試験片、更に、接着剤層が変性ナイロン樹脂
で形成された比較例にかかる試験片を作成し、各
試験片について180℃ピーリング剥離試験により
オートグラフで100mm/minの速度で電気絶縁フ
イルム層を引張つて剥離強度を測定したところ、
本実施例にかかる試験片の場合2.0Kg/cmであり、
比較例にかかる試験片の場合1.5Kg/cmであつた。
なお試験片の大きさは10mm×100mmである。
以上説明したように本実施例にかかるコンデン
サケースは、平板状の薄鋼板1の両面に電気絶縁
フイルム73a,74aを積層した方式のシート
6を用い、このシート6を立体的に冷間絞り加工
して形成される構成である。ここで平板状の薄鋼
板1に電気絶縁フイルム73a,74aを積層す
ることは比較的容易であり、この点、立体的なケ
ース本体に電気絶縁フイルム層等を被覆する方式
の従来のコンデンサケースに比較して、製造の際
の作業性に優れている。
また第1図に示すように接着剤層3の端面部3
aがそのまま露出するように使用される場合であ
つても、本実施例では接着剤層3は耐溶剤性、耐
薬品性に優れた変性ポリオレフイン系樹脂で形成
されているので、耐溶剤性、耐薬品性の確保に有
利である。
更に本実施例では前記したように高い接着力を
確保できるので、シート6を冷間深絞り加工を行
なう際に、深絞り度が大きい場合であつても、電
気絶縁フイルム73a,74aの薄鋼板1からの
耐剥離性を改善でき、シート6の耐深絞り性を向
上できる。
更に実施例では、接着剤層3を形成する変性ポ
リオレフイン系樹脂は絶縁破壊強さが17.3〜
27.5KV/mm(3.18mm厚)であるので、コンデン
サケースの電気絶縁性の確保にも有利である。即
ち、絶縁破壊強さが13.4〜17.3KV/mm(3.18mm
厚)である変性ナイロン樹脂で接着剤層が形成さ
れている従来のコンデンサケースに比較して、電
気絶縁性に優れている。
またコスト的にも接着剤が変性ナイロンからな
る従来のコンデンサケースに比較して有利であ
る。
本考案の他の実施例を第4図に示す。この実施
例にかかるコンデンサケースは、薄鋼板1の片面
に変性ポリオレフイン系樹脂からなる接着剤層3
を介して電気絶縁フイルム層4が積層された構造
のシート8を、電気絶縁フイルム層4を内面側に
して円筒容器状に冷間絞り加工して形成されてい
る。この実施例にかかるコンデンサケースにおい
ても、前記した実施例と同一の作用、効果が得ら
れる。
[考案の効果] 本考案の電装品ケースによれば、平板状のシー
トを冷間絞り加工して形成するので、製造の際の
作業性に優れる。更に、接着剤層がポリオレフイ
ン系樹脂で形成されているので、耐溶剤性、耐薬
品性、電気絶縁性、接着力、コスト等の面で有利
である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示し、第
1図はコンデンサケースの断面図、第2図は深絞
り加工する前の状態のシートの断面図、第3図は
製造工程を模式的に示す側面図である。第4図は
本考案の他の実施例を示し、コンデンサケースの
断面図である。 図中、1は薄鋼板(金属板)、3は接着剤層、
4,5は電気絶縁フイルム層、6はシートを示
す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属板と、前記金属板の少なくとも片面に積層
    されたポリオレフイン系樹脂からなる接着剤層
    と、前記接着剤層を介して前記金属板に接着され
    たナイロン系樹脂からなる電気絶縁フイルム層と
    からなるシートを、前記電気絶縁フイルム層を内
    面側あるいは外面側にして容器状に冷間絞り加工
    して形成したことを特徴とする電装品ケース。
JP17064088U 1988-12-28 1988-12-28 Expired - Lifetime JPH0521860Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP17064088U JPH0521860Y2 (ja) 1988-12-28 1988-12-28

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JP17064088U JPH0521860Y2 (ja) 1988-12-28 1988-12-28

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Publication Number Publication Date
JPH0289821U JPH0289821U (ja) 1990-07-17
JPH0521860Y2 true JPH0521860Y2 (ja) 1993-06-04

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