JPH0113954Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はガスバーナその他の熱源と温風吹出口
のフアンとを備える床置型の温風暖房機に関す
る。

（従来の技術） 従来暖房機本体の前面下部とこれに連なる両側
前部とに亘る開口を設け、該開口に複数枚のルー
バを設けた床置型温風暖房機は一般に知られてい
る。

かゝる暖房機にあつては、側面からこれを見た
場合該ルーバがほゞ水平に見えることがデザイン
上欲しいとき、このような水平のルーバでは温風
が床面側に吹出されて床面の温度が40度deg乃至
50度deg程度まで上昇するの不都合があつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案はかゝる不都合のない床置型温風暖房機
を得ることをその目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、暖房機本体の前面下部とこれに連な
る両側前部とに亘る開口を設け、該開口に上下に
複数段に併設されるルーバを設けたものに於い
て、該ルーバの上面の前端部並びに両側端部を上
方に向つて傾斜する傾斜面とすると共に、該ルー
バの前端縁並びに両側端縁に下方に下る縁部を設
け、該縁部下辺を水平に構成して成る。

（実施例） 本考案実施の１例を図面につき説明する。

図面で１は暖房機本体、２は暖房機本体１の前
面下部とこれに連なる両側前部とに亘る開口を示
し、該開口２に横方向の複数枚のルーバ３を配設
して成る。

かゝるものは、従来一般に知られるものと特に
変るところはない。

本考案はかゝるものに於いてルーバ３を、上面
の前端部３ｂ並びに両側端部３ｃを上方に向つて
傾斜する傾斜面に構成すると共に、該ルーバ３の
前端縁並びに両側端縁に下方に下る縁部３ｄを設
け該縁部３ｄ下辺を水平に構成させたもので、更
にこれを詳述すると、長手の金属板をプレス加工
によりその前端部３ｂ並びに両側端部３ｃを上方
に向つて傾斜する傾斜面に成形すると共に前端部
並びに両側部を下方に折曲げて縁部３ｄを形成さ
せ、該縁部３ｄの下端部に連なる部分３ｅを前記
傾斜面の下面をほゞ覆うごとく折返して、ルーバ
３の下面全体をほぼ水平面に形成させた。しかし
該ルーバ３は耐熱合成樹脂材で、上面の前端部３
ｂ並びに両側端部３ｃを上方に向つて傾斜する傾
斜面を備えると共に、該ルーバ３の前端縁並びに
両側端縁に下方に下る縁部３ｄを備え該縁部３ｄ
の下辺を水平としたものに一体成形しても良いこ
と申すまでもない。尚図示するものでは、該ルー
バ３の後端に設けた切起片３ｆによつて暖房機本
体１に１体に取付ける。

図面で４は暖房機本体１内に設けた温風吹出用
フアンである。

（作用） かくするときは、温風吹出用フアン４によつて
開口２から吹出される温風は、ルーバ３の前端部
上面の傾斜面に従つて斜上向きに誘導されるため
床面の温度上昇を押えることが出来ると共に、両
側から見た場合にも縁部３ｄによつて傾斜部がか
くされて全体が水平に見える。

（効果） このように本考案によるときは、ルーバの上面
の前端部並びに両側端部を外側上方に向つて傾斜
する傾斜面に構成すると共に、該ルーバの前端縁
並びに両側端縁に下方に下る縁部を設け、該縁部
下辺を水平に構成したので、温風を上方に導くこ
とが出来て、床面を必要以上に加熱することもな
く、しかもかゝる温風を上方に導くため前端部並
びに両側端部に傾斜する傾斜面を設けたルーバに
あつても該ルーバを側面から見たとき全て上下の
相平行する線で統一されたデザインをしたいとき
そのような温風暖房機が得られ、且つその構造簡
単で安価に得られるの効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の１例を示すもので、第１図
は斜面図、第２図は要部の截断側面図、第３図は
その斜面図である。 １……ストーブ本体、２……温風吹出口、３…
…ルーバ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 暖房機本体の前面下部とこれに連なる両側前部
   とに亘る開口を設け、該開口に上下に複数段に併
   設されるルーバを設けたものに於いて、該ルーバ
   の上面の前端部並びに両側端部を上方に向つて傾
   斜する傾斜面とすると共に、該ルーバの前端縁並
   びに両側端縁に下方に下る縁部を設け、該縁部下
   辺を水平に構成して成る床置型温風暖房機。