JPH01133956A - 屈折率分布型レンズ用ガラス組成物 - Google Patents

屈折率分布型レンズ用ガラス組成物

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JPH01133956A
JPH01133956A JP29181987A JP29181987A JPH01133956A JP H01133956 A JPH01133956 A JP H01133956A JP 29181987 A JP29181987 A JP 29181987A JP 29181987 A JP29181987 A JP 29181987A JP H01133956 A JPH01133956 A JP H01133956A
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JP
Japan
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glass
mol
refractive index
lens
ion exchange
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JP29181987A
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Seiichi Aragaki
新垣 誠一
Kohei Nakada
耕平 中田
Kazumi Nagao
長尾 和美
Haruo Tomono
晴夫 友野
Takashi Serizawa
芹沢 高
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガラス組成物、さらに詳しくはイオン交換法に
よる屈折率分布型レンズの製造に適したガラス組成物に
関する。
〔従来の技術〕
中心軸から外周面に向けて半径方向にほぼ二乗分布で屈
折率が連続的に変化している透明の円柱体はレンズ作用
を持っており、屈折率分布型レンズとして良く知られて
いる。この屈折率分布型レンズは、通常その両端面を光
軸に垂直な平行平面に研磨して使用される。
そのようなレンズの単レンズは主に光通信用部品の構成
部材として、また該レンズを多数密接配列したレンズア
レイは複写機番ファクシミリの結像素子として広く使用
されてきている。
この屈折率分布型レンズを工業的に生産する方法として
イオン交換法が良く知られている。この方法はガラス中
にT1、Cs、 Liのような1価の陽イオンを均一に
含有させ、このガラスを例えば硝酸ナトリウム、硝酸カ
リウムなどのような溶融塩に浸漬して屈折率分布に寄与
する1価の陽イオン同士(例えばLi+とHa” )の
イオン交換を行なわせてこれら交換されたイオンの分布
に相応した屈折率分布を形成するというものである。
ところが、以上のようにして形成した屈折率分布型レン
ズは、通常大きな色収差を示し、それが先に述べた種々
の用途に利用する場合の障害となることが多い、したが
って、従来よりその色収差を低減する目的で種々の検討
が行なわれており、またその目的を達成するための種々
の手段が開示されている。
それらの手段としては、例えば屈折率分布に関与する陽
イオンとして、色収差の生じ難い種類の陽イオンを用い
る方法(特開昭58−91044など)がある、これら
の従来技術には、具体的には、例えば母材ガラス中に陽
イオンとしてT1イオンをあらかじめ含有させる代わり
に、LiイオンやCsイオンをあらかじめ含有させて、
得られるレンズの内部の色収差をより小さくする方法等
が開示されている。また、その他の手段としては、ガラ
ス中に含有させる修飾酸化物の種類またはその量を選定
することにより、得られるレンズの内部の色収差を低減
させる方法(特開昭57−22139)などがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した手段において解決されるのは、
レンズ内部を進む光線に対して生じる色収差の問題のみ
であった。したがって、レンズの結像位置をレンズの外
部に設定する用途(複写機、ファクシミリ等に用いるレ
ンズアレイなど)に用いるレンズの色収差の低減という
問題は未だ残されていた。この場合の色収差は、レンズ
端面における光の屈折力の波長依存性(屈折効果)によ
り生じ、その色収差の大きさは、母材ガラスの分散性(
白色光を毛色のスペクトルに分散する傾向)が高い程大
きくなる。更には、前述した手段においては、レンズ内
部の色収差を低減する目的で母材ガラスに種々の修飾酸
化物を導入しているが、そのことが形成される屈折率分
布型レンズの分散性を高めてしまっている場合もある。
具体的には、例えば、特開昭58−91044の特許出
願に記載された実施例における屈折率分布型レンズの母
材ガラスは、TiO2およびPbOを各々10モル%近
くも含有されており、その母材ガラスより形成された屈
折率分布型レンズは、その組成から分散性が高いもので
あることは明らかである。したがって、そのレンズは、
レンズの結像位置をレンズの外部に設定する用途に用い
るには好ましくない。
また、以上説明した色収差の問題とは別に、屈折率分布
型レンズの製造におけるイオン処理交換時の高熱による
ガラス表面の損傷や溶融塩槽の損傷などの問題もある。
本発明は、それらの問題点を解決するために成されたも
のであり、その目的は、その結像位置がレンズの内部で
ある場合も外部である場合も色収差が十分に小さい屈折
率分布型レンズを製造でき、かつイオン交換処理時のガ
ラス表面の損傷や溶融用槽の損傷などが生じにくい屈折
率分布型しンズの母材ガラスとして有用なガラス組成物
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の上記目的は、1価の陽イオンを含む酸化物成分
の合計が8〜35モル%、5i02成分が40〜65モ
ル%、Al2O3成分が10〜25モル%であるガラス
で、かつガラス中の酸素イオンの1〜20モル%がフッ
素イオンで置換されたことを特徴とする屈折率分布型光
学素子形成用ガラスにより達成できる。
本発明のガラスは1通常イオンとして存在するフッ素原
子を所定の濃度で含有しているので、分散性が低い。し
たがって、本発明のガラスを母材ガラスとして使用した
屈折率分布型レンズは、そのレンズ端面の屈折効果によ
る色収差が生じ難い。更には、フッ素の含有により、そ
のガラスの網目構造が緩くなるので、イオン交換処理の
際のイオンの拡散速度が速くなる。したがって、そのイ
オン交換処理時間を短縮したり、処理温度を低くするこ
とができる。
更に、本発明のガラスは、10〜25モル%のAh03
成分を含有するので、フッ素イオンの含有量の増加によ
って生じる失透傾向を抑えることができる。なお、この
10〜25モル%の範囲で含有されるAl2O3成分の
うちの一部の酸素イオンがフッ素イオンに置換されてい
てもかまわない。
以上、本発明のガラスの特徴であるフッ素およびAl2
O3について、あらかじめ説明したが、本発明のガラス
は、 Al2O3成分の他に5i07およびイオン交換
法による屈折率分布に関与する原子を有する酸化物成分
、更に必要に応じてその他の種々の成分を含有してもよ
い。以下、その成分および組成比(モル%)の代表例に
ついて詳細に説明する。なお、下記組成中ア、各酸化物
成分の一つ以トにおいて、その一部をフッ化物で置換し
て、カラス中の全酸素イオンの1〜20モル%がフッ素
に置換されているものとする。例えば、下記表示におい
て、Al2O3,10〜25モル%とある場合、この一
部をフッ化物で置換されている場合には、Al2O3成
分と、AlF3成分との和が10〜25モル%含まれる
ことを示す。
5i02  40〜65 82030〜20 AI20310〜25 Li20  0〜25 Na20  0 ン20 に200〜20 C3200〜25 Tl2O0〜25 (但しLi2O+Na2O+に20 +Cs2O+T1
20= 8〜35)Ti02  0〜25 Zr020〜10 Ge02  0〜20 M2O0〜20 Ca0  0〜10 Sr0  0〜10 Ba0  0〜10 Sn02  0〜10 pbo   o〜15 Ta205 0〜1O Nb、0.、    O〜10 As703   0〜2 Sb203  0〜2 次に、上記各成分について説明する。
5102はガラスの網目形成の主成分であり、40モル
%未満では失透や化学耐久性の低下が起こり、65モル
%を越えると屈折率分布形成酸化物や他の酸化物の含有
量が制限され充分な屈折率差を得ることができなくなる
。また粘性も増大するが、−部F−を含有することによ
り網目構造が緩くなるので酸化物だけで構成された従来
の組成の場合に比べ5i02として含有させうる上限値
は大きくなる。
B2O3はガラスの粘性の調整、或いは溶解性を良くす
るために20モル%まで含有させることができる。これ
を越えると粘性の低下と共に失透傾向が増し、化学的耐
久性も低下する。望ましくは、ガラス中に導入するF−
量に応じて適当砥加えればよい。
Al2Oうは本発明の特徴となる成分の一つで、F−呈
の増加に伴って生じる失透傾向の増大を抑える役割をは
たしている。Al2O31はガラス中に導入するF −
、Hに従って必要量含有させればよいが、10モル%以
上加えることが好ましく、25モル%を上限とする。1
0モル%未満ではガラスが失透しやすくなり、25モル
%以上では粘性の増大とともにガラス溶解に高温を要し
、作業性が低下する。また、同時にAl2O3はガラス
の化学的耐久性をも向丘させる。
L120及び/又はC820及び/又はTl2Oはいず
れも屈折率分布を形成するために含有させる成分の例で
あり、通常はいずれか1成分のみを含む場合が多い。ま
た、l成分を屈折率分布を形成する主成分とし、他の1
種又は2種の成分を屈折率分布を微妙に調整する補助的
な成分として用いることもできる。
L120を主成分とする場合はガラス中に3〜22モル
%含有させる。3モル%未満ではイオン交換による充分
な屈折率差を得ることができず、かつ22モル%を越え
るとガラスの失透が起こる。また実用的なレンズの開口
角を得るためには通常8モル%以上含まれていることが
望ましく、かつ20モル%以下であれば失透が完全に防
IFできるのでガラス成形の歩留が良くより好ましい、
またLl+はCs” 、 Tl“に比べ元来色収差を最
も小さくすることのできるイオンであるのでLi2Oを
屈折率分布形成の主成分とする場合には色収差の小さい
レンズが得られ、かつ本発明のF−イオンの導入により
レンズ自体の低分散化をはかれば複写機の等倍結像系に
おける色収差は大きく改善される。
Cs70及び/又はTl2Oを屈折率分布形成の主成分
とする場合には両者ともに鰻大25モル%までガラス中
に含有させうる。これを越えると前者の場合は失透しや
すくなり、後者の場合は揮発にょる脈理が増大し光学用
のガラスとして用いることが困難となる。
Cs70の場合はLi70同様充分な屈折率差を得るた
めには3モル%以上含有されていることが必要であり、
20モル%以下であれば完全に失透を防止できるのでよ
り好ましい。
同様にT I 20の場合には2モル%以上含まれるこ
とが必要であり、20モル%以下であれば揮発量をかな
り低く抑えることも可能でありより好ましい。
Na2O及びに20はイオン交換速度の調整を行なう目
的及び1価の陽イオン量の和を調整するためにそれぞれ
20モル%まで含有させることができる。
特に溶融塩がNa塩である時のガラス組成物中のNa2
0fi及び同様に溶融塩かに塩である時のガラス組成物
中のに20量はイオン交換速度の調整に微妙に影響する
以上の1価の陽イオンを含む酸化物の総和(Li2O+
 Na2O+ K2O+ Cs2O+ Tl20)は屈
折率分布形成成分を適当量含み、かつガラスの溶融温度
を調整したりイオン交換速度をルI御することを考える
と最小限8モル%は必要である。また含有量の上限につ
いては通常化学的耐久性の低下を考慮して判断するが1
本組成にはAl2O3を比較的多く含むため最大限35
モルまで含有させることができる。
Ti07は屈折率差を大きくとるために必要な成分で最
大限25モル%まで含有させることができる。
これを越えると失透を生じ易くなる。しかしながら、 
TiO2は屈折率差の増加に寄与するだけでなく同時に
分散を増大させる成分であるので必要量のみ含有させる
ことが望ましい。通常TiO2の屈折率を増大させる効
果は8モル%程度含有させると飼料してくるので10モ
ル%以内で必要な屈折率差及び分散値に応じて適当に含
有させることが望ましい。
Zr07はA I 203と同様或いはそれ以上にガラ
スの化学的耐久性を向トさせる効果を有し10モル%を
1−限として加えることができる。これを越えると失透
を生じやすくなる。イオン交換法においてはraJ材ガ
ラスを数百度の溶融項中に比較的長時間保持するのでガ
ラスの化学的耐久性は作製されたレンズの機械的強度及
び屈折率分布の良否に直接反映する弔3賞な要因となる
Ge07は屈折率の調整のため20モル%をに限として
加えることができる。これを越えると溶解が困難となる
MgOは屈折率分布の改良に寄与し、 20モル%を一
ヒ限としてこれを加えることにより屈折率分布が二乗分
布に近くなり球面収差や色収差の改良に役立つ。20モ
ル%を越えると失透性が増しガラス成形が困難となる。
GaO、SrO、BaQは化学的耐久性を向上させるた
めそれぞれ10モル%を上限として含有させることがで
きる。これを越えるとイオン交換速度の低下が著しくな
りレンズ製造の効率が低下する。
5n02もまた化学的耐久性を向上させるため10モル
%を上限として含有させるこ左ができる。それを越える
と5n02の還元が起こり均質なガラスを得ることが困
難となる。また5n02はZ「02と適当量混在させる
ことにより上記化学耐久性を一段と向上させる。
PbOはガラスの失透防止及び屈折率差を大きくとるた
めに15モル%を上限として加えることができる。これ
を越えると分散が犬きくなり、かつイオン交換速度の低
下やガラスの変形などの問題を生じる。
Ta205及びNb2O,、もまた屈折率差を大きくと
るためにそれぞれ10モル%を上限として加えることが
できる。これを越えると失透しやすくなる。
また、ガラスの清澄のためにAs2O3及び/又は5b
203を2モル%を上限として含ませることができる。
本発明では上述した成分の他に屈折率分布型レンズとし
ての特性を損なわない範囲でガラス安定化剤として次の
酸化物を下記の範囲(モル%)で含有させることができ
る。
Zn00〜5Rb200〜5La2030〜5Y203
 0〜5   Gd2O30〜3   Ga2O30〜
3In2030〜3   CeO20〜3   WO3
0−3p、or、  0〜5 以上説明したガラス構成酸化物のOシイオンの一部をF
−に変える手段としてはいくつかの方法が考えらえるが
、原料の酸化物或いは炭酸塩、硝酸塩などの一部の代わ
りに弗化物を導入するのが最も簡便な方法である。
以上説明した本発明のガラス組成物を母材ガラスとして
用い、従来より公知のイオン交換法による屈折率分布型
レンズの製造方法を実施すれば、特に色収差の小さい良
好な特性を有する屈折率分布型レンズを得ることができ
る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例1〜4 第1表に示す組成(モル%)のガラスそれぞれを約8k
g得られるように各種原料を用いてバッチを調製し、こ
れを充分混合した後3文の白金ルツボを用いて1350
℃で2時間溶解し、キャスト、急冷してカレットを作製
した0次に、カレットを同じく3文の白金ルツボに投入
し、1300℃で3時間保持し適宜攪拌を加えながら再
溶解させた後ブロック状にキャストして均質で泡争脈理
のないガラスブロックを得た。このガラスブロックから
直径20tsm、長さ200tmtmのガラス丸棒を切
り出した後この丸棒をガラス延伸炉を用いて延伸し、直
径1.2amI11のガラス杯試料を得た。
またガラスブロックの一部を切り出しプリズム試料を作
製してスペクトロメータによる屈折率(nd)の測定及
びアツベa(νd)の算出を行なった。同時にアリザリ
ンーランタンーコンプレクラン吸光光度法により含有フ
ッ素ψの定量″分析も行なった。測定したnd、シd、
F−イオンr翳を第1表に示す。
また前記直径1.2諺謬のガラス棒のイオン交換をNa
N0*溶融塩中で種々の条件を変えて行ない、第1表中
の処理条件(イオン交換温度、時間)の時に作製された
レンズの色収差(ΔP/P) X103は最小となった
。なおPはd線におけるレンズ内の蛇行光線の一周期の
長さを、ΔPはC線、F線における一周期の長さの差を
表わしている。
また、次に第1表で得られたレンズ各々を複写機の等倍
結像系に用いるため0.6ピツチのレンズ長に切断研磨
した後Fvi、d線、C線でそれぞれ物体と像面との距
1lll(共役長:Tc長)をAl1定し、 (ΔTc
 /Tc ) Xl03c7)値を算出した。なおTc
はd線における共役長を、ΔTcはC線、F線における
共役長の差を表わしている。このとき(ΔT c / 
Tc ) X 103の値は前記レンズの色収差(ΔF
/p)x103に加えて等倍結像系におけるレンズの入
・出射端面における屈折効果を加えた、いわば等倍結像
系の色収差と捉えることができる。
本発明のガラス組成物を用いて以上のようにして得た屈
折率分布型レンズは、第1表に示す結果から明らかなよ
うに、色収差(ΔP/PXIO3、ΔTc / Tc 
Xl03)が実用するに十分な程度に小さく、イオン交
換に必要な時間が少なく、温度も低いものであり、屈折
率差(Δn)も十分なものであった。
比較例1〜2 第1表に示すようにフッ素イオンを含まない組成(モル
%)にした以外は、実施例1〜4と全く同様にしてガラ
スブロックおよびガラス棒試料を得た。
次に、実施例1〜4と同様にして、そのガラスブロック
の屈折率(nd)を測定し、アツベ数(νd)を算出し
、またそのガラス棒試料にイオン交換を行ない、イオン
交換温度、時間1色収差(ΔP/Pxt03、ΔTc 
/Tc Xl0j) (7)値を算出した。それらの結
果を第1表に示す。
第1表に示す結果から明らかなように、比較例1および
比較例2におけるイオン交換温度は高く、イオン交換時
間は長いものであった。更に、比較例1におけるレンズ
の屈折率差(Δn×103)は小さく、比較例2におけ
るレンズの色収差は大きいので、双方とも、実施例1〜
4におけ・るレンズよりも性能が劣るも′のであった。
第1表 実施例5〜7 第2表に示す組成(モル%)にした以外は、実施例1〜
4と全く同様にしてガラスブロックおよびガラス棒試料
を得た。
次に、実施例1〜4と同様にして、そのガラスブロック
の屈折率(nd)を測定し、アツベ数(νd)を算出し
、含有フン素置の定穢分析を行ない、また第2表に示す
溶融塩を用いてそのガラス棒試料にイオン交換を行ない
、実施例1〜4と同様にしてイオン交換温度、時間1色
収差(ΔP/PX103.ΔTc / Tc X 10
3) (1)値を算出した。それらの結果を第2表に示
す。
なお、第2表に示すように、実施例5〜7における屈折
率分布に寄与するイオンは各々Liイオン、 TIイオ
ン、Csイオンであり、溶融ffiは実施例5において
ばNaN0:+を、実施例6.7においてはKNO3を
用いた。
本発明のガラス組成物を用いて以上のようにして得た屈
折率分布型レンズは、第2表に示す結果。
から明らかなように、色収差(ΔP/PX103゜ΔT
c/Tcx103)が実用するに十分な程度に小さく、
イオン交換に必要な時間が少なく、温度も低いものであ
り、屈折率差(Δn)も十分なものであった。
比較例3〜5 第2表に示すようにフッ素イオンを含まない組成(モル
%)にした以外は、実施例5〜7と全く同様にしてガラ
スブロックおよびガラス杯試料を得た。
次に、実施例5〜7と同様にして、そのガラスブロック
の屈折率(nd)を測定し、アツベ数(νd)を算出し
、またそのガラス林試料にイオン交換を行ない、イオン
交換温度、時間、色収差(ΔP/PX103、ΔTc/
Tcx103)の値を算出した。それらの結果を第2表
に示す。
第2表に示す結果から明らかなように、比較例3〜5に
おけるレンズは、各々に対応する実施例5〜7における
レンズと比較して、イオン交換時間が長く、色収差、特
に等倍結像系の色収差(ΔTc / Tc Xl03)
 (1’)大きなもノテあった。
第2表 〔発明の効果〕 以上詳述したように1本発明のガラス組成物を用いれば
、結像系の色収差低減可能な屈折率分布型レンズが得ら
れ、併せてイオン交換時間が短縮され、あるいはイオン
交換温度が低下でき、ガラス表面の損傷や溶融塩槽の損
傷などが生じにくいのでコストダウンが可能となり、そ
の工業的価値は極めて大きい。
特許出願人  キャノン株式会社

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)モル%表示で下記組成よりなるガラスのO^2^
    −イオンの一部を1〜20モル%のF^−イオンで置換
    してある屈折率分布型レンズ用ガラス組成物。 SiO_2:40〜65 B_2O_3:0〜20 Al_2O_3:10〜25 Li_2O:0〜25 Na_2O:0〜20 K_2O:0〜20 Cs_2O:0〜25 Tl_2O:0〜25 但しLi_2O+Na_2O+K_2O+Cs_2O+
    Tl_2O=8〜35TiO_2:0〜25 ZrO_2:0〜10 GeO_2:0〜20 MgO:0〜20 CaO:0〜10 SrO:0〜10 BaO:0〜10 SnO_2:0〜10 PbO:0〜15 Ta_2O_5:0〜10 Nb_2O_5:0〜10 As_2O_3:0〜2 Sb_2O_3:0〜2
  2. (2)モル%表示でLi_2Oが3〜22の組成である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のガラス組
    成物。
  3. (3)モル%表示でCs_2Oが3〜20の組成である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のガラス組
    成物。
  4. (4)モル%表示でTl_2Oが2〜20の組成である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のガラス組
    成物。
  5. (5)ガラスのO^2^−イオンの一部を3〜16モル
    %のF^−イオンで置換してあることを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載のガラス組成物。
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