JPH0113136Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、擁壁等の施工時に足場等を組立てる
ためのブラケツト等として使用されるメタルフオ
ーム用法面ブラケツトに関するものである。

〔考案の技術的背景とその問題点〕

従来、擁壁等の施工時に使用される法面ブラケ
ツトは、ブラケツトを固定するために建地パイプ
や横地パイプがその足場組立時に必要となり、し
かも、足場板の寸法に応じて建地パイプの間隔を
設定しなければならず、足場組立作業等が面倒と
なる等の問題点があつた。

〔考案の目的〕 そこで本考案は、従来存した如上の問題点等を
解消すべく案出されたもので、法面ブラケツトの
取付けが確実且つ容易に行えるようにすると共
に、法面ブラケツトの角度調節も簡単に行えるよ
うにし、更に、安定した取付け状態が得られるよ
うにすること等を目的とするものである。

〔考案の概要〕

上述した目的を達成するため、本考案は、メタ
ルフオームの横リブに穿設されているクリツプ孔
に挿入可能な取付ピンと、横リブに当接する振止
めプレートとを有する取付材を、リツプ溝形状縦
材の背板上下に夫々配設し、この縦材の開放部側
上端部に水平材の基端を揺動自在に取付けると共
に、縦材にスライド金具を揺動自在に内装し、前
記水平材の先端近傍に斜材の先端を揺動自在に取
付けると共に、スライド金具に斜材の基端を揺動
自在に取付け、縦材両側板に夫々穿設された複数
のピン挿通孔とスライド金具両側板上下に夫々穿
設されたピン挿通孔とを適宜合致させてセツトピ
ンを挿通せしめ、水平材と縦材の角度調節が可能
となるように形成したことに存するものである。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の一実施例を図について説明す
る。

図中Ａは、本考案に係る法面ブラケツトを示
し、この法面ブラケツトＡは、メタルフオーム３
０の横リブに穿設されているクリツプ孔３１に挿
入可能な取付ピン６と、横リブ表面と端縁とに当
接するように矩形板を略く字状に折曲してなる幅
広な振止めプレート７とがその先端部分に固着さ
れた矩形筒状の取付材５を形成し、この取付材５
をリツプ溝形状の縦材１の背面上下に夫々固着
し、更に、縦材１には、その開放部２側上端部に
水平材１６の基端を揺動自在に取付けると共に、
溝形状のスライド金具１０を揺動自在に内装せし
め、そして、斜材１５の先端を水平材１６の先端
近傍に揺動自在に取付けると共に、斜材１５の基
端をスライド金具１０に揺動自在に取付けて構成
されている。

尚、水平材１６基端の縦材１への取付け、及び
斜材１５先端の水平材１６への取付け、斜材１５
基端のスライド金具１０への取付けは、略コ字形
状の連結金具４，１２，１７とボルト１９、ナツ
ト２０を介して行われ、水平材１６と斜材１５と
が夫々上下方向に揺動自在となるように形成され
る。しかも、スライド金具１０に固着される連結
金具１２は、縦材１の開放部２を揺動するように
構成されている。

また、縦材１の両側板には複数のピン挿通孔３
が上下方向に適宜間隔で夫々穿設され、スライド
金具１０両側板には上下にピン挿通孔１１が夫々
穿設されており、このピン挿通孔３，１１を適宜
合致させてセツトピン１３を挿通し、水平材１６
と縦材１で構成される角度を適宜自由に調節でき
るように形成されている。尚、ピン挿通孔３，１
１の数、配設位置等は図示例に限定されることな
く適宜自由に設定できる。前記セツトピン１３は
クサリ１４を介してスライド金具１０に連結され
ている。

図中１８は水平材１６先端に固着されているク
ランプ金具で、このクランプ金具１８には手摺材
等が固定される。３２は端太材である。

本考案は以上のように構成されており、次にそ
の使用例を説明すると、先ず、取付ピン６，６を
メタルフオーム３０の横リブに穿設されているク
リツプ孔３１に夫々挿入せしめる。このとき振止
めプレート７は取付材５が上下、左右方向に振れ
ないように横リブ表面に密着し、端縁に当接す
る。次に、水平材１６が水平状態となるようにス
ライド金具１０を摺動させると共に、スライド金
具１０のピン挿通孔１１と縦材１のピン挿通孔３
とを合致させ、この孔１１，３にセツトピン１３
を挿通してスライド金具１０を縦材１に固定し、
法面ブラケツトＡのセツトが終了する。そして、
水平材１６の上に足場板が載置される。

〔考案の効果〕

従つて、メタルフオーム３０の横リブに穿設さ
れているクリツプ孔３１に挿入可能な取付ピン６
と、横リブに当接する振止めプレート７とを有す
る取付材５を、リツプ溝形状縦材１の背板上下に
夫々配設し、この縦材１の開放部２側上端部に水
平材１６の基端を揺動自在に取付けると共に、縦
材１にスライド金具１０を摺動自在に内装し、前
記水平材１６の先端近傍に斜材１５の先端を揺動
自在に取付けると共に、スライド金具１０に斜材
１５の基端を揺動自在に取付け、縦材１両側板に
夫々穿設された複数のピン挿通孔３とスライド金
具１０の両側板上下に夫々穿設されたピン挿通孔
１１とを適宜合致させてセツトピン１３を挿通せ
しめ、水平材１６と縦材１の角度調節が可能とな
るように形成したので、法面ブラケツトＡのメタ
ルフオーム３０への取付けが確実且つ容易に行え
ると共に、その角度調節も簡単に行え、足場組立
作業が一段と能率的に行えるようになる。

特に、縦材１両側板に複数のピン挿通孔３を穿
設し、スライド金具１０両側板上下にピン挿通孔
１１を穿設したことで、法面ブラケツトＡ自体の
角度調節範囲が一段と広くなると共に細かな角度
調節が行え、あらゆる傾斜角度で設置されている
メタルフオーム３０に確実に取付けできるものと
なる。尚、スライド金具１０両側板に多数のピン
挿通孔１１を穿設すれば一層細かな角度調節が行
えるようになる。

また、振止めプレート７は、横リブ表面に密着
し、且つ端縁とに当接するように幅広な矩形板を
略く字状に折曲して形成されることにより、メタ
ルフオーム３０への取付け状態が安定的となり、
法面ブラケツトＡが左右、上下にガタついたりす
ることがなくなる。

取付ピン６及び振止めプレート７を取付材５先
端部分に固着することにより、取付ピン６や振止
めプレート７と縦材１との間に適宜空間が形成で
き、端太材３２が取付け作業の邪魔になる虞れが
ない。

以上説明したように本考案によれば、メタルフ
オームへの取付け、取外しが簡単に行えると共
に、その取付け状態が安定して左右に振れたりガ
タついたりせず、また、法面ブラケツト自体の角
度調節も簡単に行えると共に、その調節範囲が広
く且つその調節幅を細かく設定でき、しかも、構
成が簡単で、小さく折畳めその保管も容易となる
等の実用上優れた効果を奏するものとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は分解
斜視図、第２図は側面図、第３図は使用状態の斜
視図である。 Ａ…法面ブラケツト、１…縦材、２…開放部、
３…ピン挿通孔、４…連結金具、５…取付材、６
…取付ピン、７…振止めプレート、１０…スライ
ド金具、１１…ピン挿通孔、１２…連結金具、１
３…セツトピン、１４…クサリ、１５…斜材、１
６…水平材、１７…連結金具、１８…クランプ金
具、１９…ボルト、２０…ナツト、３０…メタル
フオーム、３１…クリツプ孔、３２…端太材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メタルフオームの横リブに穿設されているクリ
   ツプ孔に挿入可能な取付ピンと、横リブに当接す
   る振止めプレートとを有する取付材を、リツプ溝
   形状縦材の背板上下に夫々配設し、この縦材の開
   放部側上端部に水平材の基端を揺動自在に取付け
   ると共に、縦材にスライド金具を摺動自在に内装
   し、前記水平材の先端近傍に斜材の先端を揺動自
   在に取付けると共に、スライド金具に斜材の基端
   を揺動自在に取付け、縦材両側板に夫々穿設され
   た複数のピン挿通孔とスライド金具両側板上下に
   夫々穿設されたピン挿通孔とを適宜合致させてセ
   ツトピンを挿通せしめ、水平材と縦材の角度調節
   が可能となるように形成したことを特徴とするメ
   タルフオーム用法面ブラケツト。