JPH01129814A - パン生地練り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はパン原料を練りから焼き上げまで自動的に行う
自動製パン機、および自動製パン機の機能を有する高周
波加熱装置等に使用するパン生地練り装置に関するもの
である。

従来の技術 従来のこの種のパン生地練り装置が、特開昭６２−１１
１６２８号公報に提案されている。この構成では、ヒー
ターを有する焼成室と、焼成室内に着脱自在に装着しう
るパン焼き型と、パン焼き型の内底部に設けられ、かつ
モータにより駆動される練り羽根と、パン焼き型の温度
を検知する感温素子により温度を検知してパン焼き制御
を行う制御装置とを備え、前記パン焼き型は水平断面が
ほぼ矩形を成し、その内壁の中央、もしくはやや練り羽
根の反回転方向側に寄った位置に、はぼ垂直方向に突出
したリブを設けたものである。

発明が解決しようとする問題点 上記構成によると、パン原料を練る過程では、最初水と
粉とが結合して多数の核が形成され、これらの核が順次
結合して練り玉に成長してゆく。

矩形（正方形、長方形）のパン焼き型では、この型内壁
と練り羽根先端の間隔が最も広いコーナー部には粉が付
着したままになる。この粉を練り玉に取り込むには練り
玉をコーナ一部に入り込ませ、そこで止まったままの状
態で練ることが必要である。上記従来例の構成によると
、矩形パン焼き型の四つのコーナ一部のうちの二つのコ
ーナ一部では、練り羽根の回転に伴い、パン焼き型内壁
と練り羽根先端の間隔が狭くなってゆくため、練り玉が
リブの抵抗を受けて止まったまま練られるので。

最初付着していた粉が練り玉に取り込まれる。しかし、
残りの二つのコーナ一部では、その手前で上記間隔が広
くなってゆくため、練り玉が練り羽根ととも回りしてし
まうので、最初付着した粉が最後まで残ってしまうとい
う問題があった。

問題点を解決するための手段 本発明は上記欠点を除くためになされたものであり、水
平断面形状をほぼ正方形、長方形もしくは円形としたパ
ン焼き型の底面中央に練り羽根の回転軸を設け、このパ
ン焼き型の底面に垂直で回転軸の中心を含む平面内にパ
ン焼き型の側壁から内方へ突出する互いに対向した二つ
のリブを設け。

かつ両リブを回転軸から最短距離に配置し、更に両リブ
の上端とパン焼き型側壁面との交差する部分を角度（θ
）２０°以下の鋭いテーパー状とし、パン焼き型内の回
転軸上に回転半径方向に直角な断面形状が左右対称であ
る練り羽根を装着し、回転軸下方に練り羽根の正転、逆
転の時間比率をほぼ等しくし正転、休止、逆転、休止を
繰り返して行う駆動部を連結したものである。

作用 上記のように構成したことにより、水平断面形状をほぼ
正方形、長方形もしくは円形としたパン焼き型の底面中
央に設けた練り羽根の回転軸と、このパン焼き型の底面
に垂直で回転軸の中心を含む平面内にパン焼き型の側壁
から内方へ突出する互いに対向して、かつ回転軸から最
短距離に設けた二つのリブと、パン焼き型内の回転軸上
に装着した回転半径方向に直角な断面形状が二つの練り
面の長さが等しい二等辺三角形である練り羽根と、回転
軸下方に連結した練り羽根の正転、逆転の時間比率をほ
ぼ等しくし正転、休止、逆転、休止を繰り返して行う駆
動部とは、練り羽根の正転時には互いに対向する二つの
リブの各手前側の領域（正方形もしくは長方形断面のパ
ン焼き型ではコーナ一部を含む）で、練り玉を練り羽根
の回転方向に対して止まったままの状態で上下方向に移
動して練り、さらに逆転時には正転方向を基準としてみ
た場合の二つのリブの各後方側の領域で、正転時と同様
に練り玉を練る。結局、パン焼き型内部の全領域で練り
玉を練ることになり、パン焼き型のどの部分にも粉が付
着したまま残ることはなく、良好な練りを行う作用をす
る。

さらに、パン焼き型の壁側面と交差する部分が鋭いテー
パー状となっているリブの上面は、練り羽根の回転初期
に粉が飛び散ってリブの上端に落ちても、パン焼き型下
方に滑り落し粉の付着を防止する作用をする。

実施例 以下本発明の一実施例を図面により説明する。

実施例の構成は第１図から第５図に示すとおりである０
本実・施例では、自動製パン機の機能を有する高周波加
熱装置に使用するパン生地練り装置の例を示す。

図において、１は高周波加熱装置内に設けた加熱室であ
る。２は導波管３、給電口４を介して加熱室１に食品の
内部を直接誘電加熱するための高周波エネルギーを供給
する高周波発振器である。

５は加熱室１の上に設けた上ヒータ−，６は加熱室１内
にパン焼き型７を設置したとき、この底面より下方に位
置させた下ヒーターで、パン焼き時の加熱源である。８
は高周波加熱装置の外殻をなす外箱、９は外箱８の下面
に取付けた足である。

パン焼き型７には、小麦粉、イースト、水等のパン原料
１０を練るための練り羽根１１を回転自在に設けている
。練り羽根１１の回転軸１２はモーター、プーリー、ギ
ア等から成る回転数可変の駆動部１３の駆動軸１４に着
脱自在に連結している１回転軸１２はパン焼き型７の底
面中央を貫通しているが、その貫通部にはオイルシール
１５．軸受１６を設けている。

駆動軸１４の周囲には加熱室１の底面下部に固着した軸
受１７を設けている。パン焼き型７の下面には、パン焼
き型７を加熱室１の底面に支持する支持台１８を固着し
、この支持台１８は加熱室１の底面に固着した固定具１
９により着脱自在に保持される。２０は高周波発振器２
を冷却する冷却ファンで、外箱８に設けた吸気孔２１を
介して外気を取り入れる。

２２は冷却ファン２０からの風を通風孔Ａ２３を介して
加熱室１内へ吹き込むための吸気ダクトである。

２４は加熱室１内の水蒸気や熱気の一部を通風孔Ｂ２５
、排気孔２６を介して外部へ放出する排気ダクトである
。２７は吸気ダクト２２内に設けた照明灯で。

この照明灯２７からの光は加熱室１の周壁に設けた通風
孔Ａ２３を介して加熱室１内を照らす。２８は加熱室１
内の温度を間接的に検知する温度センサーである。

パン焼き型７を加熱室１から取り出して、その代りに、
ターンテーブル２９を設置した場合を第３図に示す。第
３図において、３０は被加熱物３１を載置するターンテ
ーブル２９を回転自在に支持する回転台である。この回
転台３０の回転軸３２は駆動部１３の駆動軸１４に着脱
自在に係合する。

第１図はパン焼き型７の平面図で、第４図は第１図の練
り羽根１１のＸＹ断面を示す。第１図のように、練り羽
根１１の回転軸１２をパン焼き型７の底面中央に設けて
いる。パン焼き型７の水平断面形状を同図ではほぼ長方
形としているが、正方形もしくは円形としてもよい。パ
ン焼き型７の側面から内方へ突出する互いに対向した二
つのリブ３３．３４（縦断面は第２図参照）を設け、こ
の両リブ３３゜３４を回転軸１２から最短距離に配置し
ている。第４図のように、練り羽根１１の断面形状を左
右対称とし、正転、休止、逆転を繰り返して行い、正転
と逆転の時間比率をほぼ等しくしている。さらに。

第５図のように、リブ３３．３４の上端とパン焼き型７
側壁面との交差する部分を角度（θ）２０°以下の鋭い
テーパー状としている。

次に上記構成から成る本実施例の作用について説明する
。

最初練り羽根１１を第６図の実線矢印３５．３６のよう
に正転させたり、点線矢印３７．３８のように逆転させ
ると、粉と水とが結合して多数の核が形成される。これ
らの核が相互に結合して一つの練り玉に成長する。しか
し、水平断面形状が長方形や正方形のパン焼き型では、
コーナーに粉が残り易く。

円形の場合は粉が残りにくいが、練り玉が練り羽根とと
も回りし易い。一方、練り羽根の回転につれて練り羽根
先端とパン焼き型内壁が近付いてゆくところにリブを設
けると、そのリブの手前で練り玉が止まり、そこで上下
方向に移動して練られるという傾向がある。したがって
本実施例のようにリブ３３．３４を設けると共に練り羽
根１１の左右対称な断面形状および正逆の回転シーケン
ス等を選定すると、下記のようにパン原料１０が練られ
る。

実線矢印３５，３６のように正転している場合、練り玉
はリブ３３．３４の抵抗を受けてパン焼き型７のコーナ
ー７ａを含む実線で囲んだ領域Ａおよびコーナー７ｂを
含む領域Ｂ内で練り羽根１１の回転方向に対しては止ま
ったままの状態で上下方向に練られる。即ち、練り玉が
コーナー７ａを含む実線で囲んだ領域Ａで上下方向に移
動して練られていると想定してみる。この場合、領域Ａ
で練り玉に接するパン焼き型７の内壁およびリブ３３の
表面に練り玉からの水分が付着して、その水分がある程
度多くなると、接触部の抵抗（粘着性）が減り、練り玉
がリブ３３を乗り越えて回り出す。しかし、すぐリブ３
４の抵抗を受けて、コーナー７ｂを含む実線で囲まれた
領域Ｂ内に止まり、そこで上下方向に移動して練られる
。この間に、領域Ａにあるパン焼き型７の内壁およびリ
ブ３３の表面の水分が蒸発し。

抵抗（粘着性）が回復するので、練り玉が領域Ｂから離
れて回り出すと、再び領域Ａ内で練り玉が練られる。

練り羽根１１を点線矢印３７．３８のように逆転させる
と、コーナー７ｃを含む点線で囲んだ領域Ｃおよびコー
ナー７ｄを含む領域りで正転の場合と同様に練り玉が練
られ、良好なパン生地が得られる。

したがって、本実施例の如き構成にすることにより練り
玉が領域Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄそれぞれに入り込んで均等に練
られ、かつパン焼き型７内壁の全面において粉が付着し
たまま残ることはなく、良好な自動線り工程を行うこと
ができる。

さらに、第５図のようにリブの上端は鋭いテーパー状と
なっているため、練り羽根１１の回転初期に粉が飛び散
ってリブ３３．３４の上端に落ちても。

パン焼き型７下方に滑り落ちて行き、粉の付着を防止す
ることができる。

発明の効果 以上本発明によれば、水平断面形状をほぼ正方形、長方
形もしくは円形としたパン焼き型の底面中央に練り羽根
の回転軸を設け、このパン焼き型の底面に垂直で回転軸
の中心を含む平面内にパン焼き型の側壁から内方へ突出
する互いに対向した二つのリブを設け、かつ両リブを回
転軸から最短距離に配置し、更に両リブの上端とパン焼
き型側面との交差する部分を鋭いテーパー状とし、パン
焼き型内の回転軸上に回転半径方向に直角な断面形状が
左右対称である練り羽根を装着し、回転軸下方に練り羽
根の正転、逆転の時間比率をほぼ等しくし正転、休止、
逆転、休止を繰り返して行う駆動部を連結したから、パ
ン生地がパン焼き型内壁の全面において均等に練られリ
ブの上端やコーナ一部における粉の残存も防止できるの
で、パン生地練り装置単品としても、またホームベーカ
リ−、ホームベーカリ−機能を有する高周波加熱装置（
オーブンレンジ）または電気・ガスオーブン等に組込む
ことによって仕上り具合の良好なパン焼きを行うことが
でき、実施する効果は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すパン生地練り装置のパ
ン焼き型の平面図、第２図は同パン生地練り装置を高周
波加熱装置（オーブンレンジ）に組込んだ概略断面図、
第３図は第２図においてパン焼き型の代りにターンテー
ブルを使用した概略ある。 ７・・・パン焼き型、　　１１・・・練り羽根、１２・
・・回転軸、　　　　１３・・・駆動部、３３．３４・
・・リブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水平断面形状をほぼ正方形、長方形もしくは円形とした
   パン焼き型（７）の底面中央に練り羽根（１１）の回転
   軸（１２）を設け、このパン焼き型（７）の底面に垂直
   で回転軸（１２）の中心を含む平面内にパン焼き型（７
   ）の側壁から内方へ突出する互いに対向した二つのリブ
   （３３）、（３４）を設け、かつ両リブ（３３）、（３
   ４）を回転軸（１２）から最短距離に配置し、更に両リ
   ブ（３３）、（３４）の上端とパン焼き型（７）側壁面
   との交差する部分を角度（θ）２０゜以下の鋭いテーパ
   ー状とし、パン焼き型（７）内の回転軸（１２）上に回
   転半径方向に直角な断面形状が左右対称である練り羽根
   （１１）を装着し、回転軸（１２）下方に練り羽根（１
   １）の正転、逆転の時間比率をほぼ等しくし正転、休止
   、逆転、休止を繰り返して行う駆動部（１３）を連結し
   たことを特徴とするパン生地練り装置。