JPH01126221A - 希土類元素の沈殿回収方法 - Google Patents

希土類元素の沈殿回収方法

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JPH01126221A
JPH01126221A JP62283022A JP28302287A JPH01126221A JP H01126221 A JPH01126221 A JP H01126221A JP 62283022 A JP62283022 A JP 62283022A JP 28302287 A JP28302287 A JP 28302287A JP H01126221 A JPH01126221 A JP H01126221A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、希土類元素と錯形成剤からなる水溶液より、
希土類元素を沈殿回収する方法に関するものである。
希土神元素と錯形成剤から成る水溶液としては、たとえ
ば、陽イオン交換樹脂と錯形成剤を用いた希土類元素の
分離に於いて生成する溶出液をあげることができる。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕現在
、希土類元素は、その特異な物理的・化学的性質忙より
蛍光体、セラミックス、磁気記録材、磁気冷凍材、X線
増感剤、原子炉材、高性能磁石、ガラス研磨材、光学レ
ンズ、触媒等幅広い分野に利用されている。又、近年の
希土類元素の分離技術・高純度品精製技術の研究・発達
に伴い、今後益々、希土類元素の利用分野は拡大し、需
要は伸長するものと期待される。
このような需要価値の高い希土類元素を分離する方法の
一つとしてイオン交換法が一般に広(用いられている。
イオン交換法のうち、最も広(知られた方法は例えば、
強酸性陽イオン交換樹脂の充填層に、希土類元素の塩類
の混合溶液を通液し、強酸性陽イオン交換樹脂床の上部
く希土類の吸着帯な形成させた後、水洗する。次に、錯
形成剤溶液を流し、各希土類元素と錯形成剤及びイオン
交換樹脂との親和力の僅かな差を利用することにより、
クロマト分離を行ない、高純度の各希土類元素を得る方
法である。該方法では、得られる溶出液の希土類元素濃
度が希薄であり、その為、処理する液量が極めて膨大な
ものとなる。
従来、例えば錯形成剤がエチレンジアミノ四酢酸(ED
TA)である場合、得られた希土類元素とEDTAを含
む溶出液よりEDTA及び希土類元素を分別回収する方
法として、まず、溶出液に鉱酸を加え、EDTAを酸型
忙し沈殿として析出させ、洗浄、濾過をして、IDTA
を回収し、次いで、FRKシ為つ酸などを添加すること
により難溶性の希土類元素塩の沈殿を析出させ、洗浄、
濾過、乾燥、焼成して希土類元素酸化物にする方法が一
般に用いられている。しかしながら、このような方法の
中で得られる希土類元素含有のP液から、工業的規模で
希土類元素を沈殿回収する際■ EDTAをP別回収す
ることによって、得られるr液量が膨大であり、装置の
大型化、濾過・洗浄の効率の低下を招く。
■ 浴出液からEDTAを酸型にして、沈殿回収する際
、長時間を要する。又、EDTAの回収は十分でなく、
f液中にIi:D’rAが多量残存する。さらには、P
液内に残存したEDTAにより、希土類元素の沈殿回収
率は低下する。
■ 希土類元素含有のF−/[&C沈殿剤として、沈殿
回収剤を加えて、希土類元素を沈殿させる際、該沈殿物
は極めて微細であり、濾過・洗浄が極めて悪くなる。さ
らには、希土類元素の回収率も悪い。という技術的・経
済的問題点を持っている。
また、錯形成剤がN−ヒドロキシエチルエチレンジアミ
ノ三酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミノ−N、
N、N’ 、N” 、N”−五酢酸(DTPA)等酸型
での溶解度が大きい場合、溶出液にシーウ酸を直接加え
、希土類元素のシーウ酸塩を析出させ、洗浄・−過・乾
燥・焼成して希土類元素酸化物とし、一方、P液はPH
’&v4整後再使用したり、過酸化水素を加えて過剰の
シェラ酸を分解してpH調整後再使用する方法がある。
該方法もまた、大量の溶出液から希薄な希土類元素を沈
殿回収することになり、操作が複雑で、装置が大型化す
る。又沈殿物は微細で一過・洗浄の効率は悪くなる。さ
らKは、f液に希土類元素が残存し、希土類元素の回収
率が低下する。アンモニア水、炭酸アルカリ、重炭酸ア
リカリ等の安価な薬剤では、希土類元素を沈殿回収する
ことがむずかしい。
以上の数多くのそして重大な問題を有する。
〔発明の目的〕
本発明は、従来技術のもつ前記問題点を解決すべくなさ
れたものであって、希土類元素と錯形成剤から成る水溶
液かり、希土類元素を技術的、経済的に効率良く、沈殿
回収する方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、希土類元素と錯形成剤から成る水溶液、
特にイオン交換法で希土類元素を相互分離する際に、生
成する溶出液から希土類元素を技術的かつ経済的に効率
良く、沈殿回収する方法を見出すため、鋭意検討した。
その結果、希土類元素と錯形成剤から成る水溶液を強酸
性陽イオン交換樹脂層に通液することで、該樹脂に希土
類元素を選択的に吸着させ、希土類元素と錯形成剤とを
分離し、次いでカラムに酸の′水溶液を通じること釦よ
り、希土類元素の水溶液1/10以下を得ることができ
、該水溶液1/10以下にシェラ酸;アンモニア;アン
モニウムの炭酸塩;アルカリまたはアルカリ土類金属の
酸化物、水酸化物または炭酸塩の沈殿回収剤を加えて、
希土類元素を効果的に沈殿回収できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、希土類元素とアミノ酢酸系錯形成剤か
らなる混合水溶液をプロトン型強酸性陽イオン交換樹脂
を充填したカラム忙通液して希土類元素を選択的に吸着
させ、実質的に希土類元素を含まない錯形成剤の水溶液
を得、次いで、核カラム忙容量比上記混合水溶液の1/
、o以下の3〜8規定の酸の水溶液を通じて希土類元素
を回収し、該希土類元素水溶液VctO〜2.0当量倍
の沈殿回収剤を加えて、希土類元素を沈殿させ、分離回
収することを特徴とする希土類元素の沈殿回収方法であ
る。
本発明忙よれば、希土類元素と錯形成剤から成る水溶液
より、希土類元素を簡単な操作かつ、コンパクトな装置
により、純度よく効率よ(回収することができる。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明は、希土類元素と錯形成剤から成る混合水溶液を
、プロトン型強酸性陽イオン交換樹脂に流通する−こと
を必須とする。
希土類元素と錯形成剤から成る水溶液は、特に限定はな
く、たとえば、本発明は、希土類元素を錯形成剤水溶液
でイオン交換分離する際に生成する水溶液(#出液とも
言う。希土類元素と錯形成剤を主成分とする)に有利に
適用することができる。
希土類元素は、ランタニド族にスカンジウム(Sc)と
イツトリウム(Y)を加えたものの総称であり、これら
は蛍光材料、セラミックス強度発現剤、電子材料等、幅
広く使用されている。
また、錯形成剤としては、通常、希土類元素の相互分離
に用いられるもので、エチレンジアミノ四酢酸(EDT
A)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミノ三酢酸(
HEDTA)、1.2−ジアミノシクロヘキサン五酢酸
(DCPA)、ジエチレントリアミノ−N、N、N’ 
、N”、N”−五酢酸(DTPA)、エチレングリコー
ル−ビス(2−アミノエチル)エーテル−N、N、N’
 、N’−四酢酸(DI)、ビス(2−アミノエチル)
エーテル−N、N、N’ 、Nゝ−四酢酸(ME)、ニ
トリロ三酢酸(NTA)、イミノ二酢酸(IMPA)等
のアミノ酢酸類;クエン酸、乳駿、グリコール酸、リン
ゴ酸、酒石酸等のオキシカルボン酸類等が使用される。
このうち、前者のアミノ酢酸系錯形成剤は、希土類元素
の相互分離性にすぐれているが、希土類元素との結合性
が強いので、希土類元素との分離が困難゛である。本発
明によれば、このように一般に分離の困難な両者を容易
に分離することができる。希土類元素と錯形成剤との比
に格別の制限はない。たとえば゛、溶出液は、希土類元
素に対する錯形成剤のモル比が1以上である。
錯形成剤及び希土類元素の濃度は、当然高いほど有利で
あるが、本発明は、それらの濃度の低いものに効果的に
適用し5る点に特徴をもつ。たとえば、溶出液は、通常
、各々α01〜α2 mo13A、(LOO1〜α1 
mob/4である。
また、用いるイオン交換樹脂は、強酸性陽イオン交換樹
脂である。市販のスルホン酸基を有するものとしては、
アンバーライトIR−120B。
アンバーライトIR−252、アンバーライトCG−1
20(以上、オルガノ■製)、ダイヤイオン5KIB、
ダイヤイオンRMK−8CIS、ダイヤイオンPK21
6(以上、三菱化成工業■!1りダウエックス50W1
ダウエックス88(以上、ダウケミカル社製)等が挙げ
られる。
また、スルホン酸基と弱酸基であるカルボン酸基、フェ
ノール基、リン酸基との混合型でも良い。
具体的には、特開昭53−4787号公報、特開昭58
−45341号公報に示された、スルホン酸基とカルボ
ン酸基の混合型であるイオン交換繊維が挙げられる。混
合型の場合、希土類元素の吸着量はやや低くなるものの
、酸の水溶液による希土類元素の濃縮回収が容易になる
。混合型では、弱酸基に対するスルホン酸基の交換容量
の比率は1.0以上が好ましい。交換基が弱酸基から成
る弱酸性陽イオン交換樹脂は希土類元素の吸着力が小さ
(、本発明に使用することができない。
交換基の対イオンは、プロトン(H+)である。
対イオンがH+iである時、強酸性陽イオン交換樹脂へ
の希土類元素の吸着量が増し、希土類元素と錯形成剤を
効果的に分離することができる。全対イオンに対するH
+の比率(ダイヤイオン比)は30チ以上が好ましく、
50チ以上が更忙好ましい。他の対イオンは通液する希
土類元素と同じ希土類元素イオン、アンモニウムイオン
であることが望ましい。対イオンが、ナトリウムイオン
、カルシウムイオンである時、希土類元素の吸着量の低
下や、希土類元素を回収し酸化物とする時に不純物とし
て混入する恐れがある。
強酸性陽イオン交換樹脂に希土類元素が選択的に吸着さ
れる一方、実質的忙希土類元素を含まない錯形成剤の水
溶液が流出する。ここで言う実質的とは、希土類が含ま
れていても得られる錯形成剤の水溶液1/10以下を再
使用して、実用上支障ない程度の含有量であることを示
し、吸着を破過点まで忙とどめるかぎり、119/j以
下、通常α1Q/l以下が維持され、再使用にまった(
支障ない。
カラムに希土類元素と錯形成剤から成る水溶液の通液を
続けていくと、強酸性イオン交換樹脂への希土類元素の
吸着が飽和く違して、錯形成剤水濤液釦希土類元素が含
まれてくる。通液操作は破過と同時釦または七〇前に終
える。破過は、錯形成剤水溶液を誘導結合プラズマ発光
分光分析装置(rcp)、原子吸光分析装置等で分析す
ることにより容易に検知できる。
得られた実質的〈希土類元素を含まない錯形成剤の水溶
液はそのまま希土類元素の相互分離用錯形成剤水溶液と
して用いることができる。必要であれば、アンモニア水
でpHを調整したり、純水で濃度を調整する。
又、該溶出液の処理を行うこと忙よって、溶離液中忙含
まれる、微量の鉄、銅等の金属イオンは、樹脂にはほと
んど吸着されず、錯形成剤と共忙流出する。すなわちこ
れら金属イオンと希土類元素とを分離できる。このこと
も本発明の特徴である。
欠く、本発明は希土類元素を吸着した強酸性陽イオン交
換樹脂く酸の水溶液を通じて、希土類元素を濃縮回収す
ることを必須とする。
用いる酸は有機酸、無機酸何れも使用出来るが、無機酸
でよく、特く、塩酸、硫鐵、硝酸のような強酸を使用す
れば、回収率が高くなって好ましい、。
さらに、得られた希土類元素水溶液に、シュウ酸、アン
モニア、アンモニアの炭酸塩、アルカリまたはアルカリ
土類金属の酸化物、水酸化物または炭酸塩等の沈殿回収
剤を添加して、希土類元素を沈殿回収することを必須と
する。
過剰な酸の中和、pH調整には、アンモニア、アンモニ
アの炭酸塩、アルカリ及びアルカリ土類金属の酸化物、
水酸化物及び炭酸塩が使用できるが、高純度の希土類元
素を経済的に得るには、アンモニアが最も好ましい。ア
ンモニアは、ガス状で加えても良いし、アンモニア水と
して加えてもよいが、アンモニア水として加えるのが好
ましい。
沈殿回収剤としてのシュウ酸はシ1つ酸でも、又シュウ
酸アンモニウムでも良い。沈殿回収剤は、固体、スラリ
ー又は水溶液1/10以下の状態で添加してもよい。ア
ンモニアは、ガス状、水溶液1/10以下のいずれでも
よい。高純度希土類元素を沈殿回収するためには、シュ
ウ酸、アンモニア、アンモニウムの炭酸塩から選ばれた
1a以上が好ましい。アンモニウムの炭酸塩とは、炭酸
水素アンモニウム、炭酸アンモニウム等を示す。単に希
土類元素を高回収率で沈殿回収する目的に対しては、ア
ルカリまたはアルカリ土類金属の′酸化物、水酸化物ま
たは炭酸塩を用いるのが経済的である。
以下、本発明における操作方法の一例忙ついて説明する
第一図は、本発明の工程のうち錯形成剤から分離された
希土類元素水溶液1/10以下をうるところまでの工程
の一例を示すものである。■は、希土類元素を分離する
為のイオン交換体を充填した分離用カラム(以下分離塔
と呼ぶ)であり、■aは溶離剤溶液の貯槽及び■bはそ
の調整槽、また、■a〜■eは希土類元素を吸着させる
ために取り付けられたプロトン型強酸性陽イオン交換樹
脂を充填したカラム(以下回収塔と呼ぶ)、■は散の貯
槽、■a〜■eは希土類元素回収槽、■は純水槽、■は
溶離剤溶液1/10以下及び希土類元素濃厚溶液のpH
調整用アルカリ貯槽、また■は難溶性の希土類元素塩を
生成させるための沈殿生成剤貯槽である、通常の方法に
従い希土類元素を分離塔で相互分離し、流出する各高純
度希土類元素を含む分画液を得、これら分画液それぞれ
を■a〜■・の各回収塔へ通液し、希土類元素を樹脂に
吸着させる。
回収塔から流出した液は、希土類元素を実質的に含まな
い錯形成剤の水溶液であり、そのまま■bに送り、pH
及び濃度を調製して■aに貯え、再使用する。
希土類元素を樹脂に吸着させる際の温度は、溶出液中の
錯形成剤濃度以上の溶解度を示す温度であれば問題ない
が、温度は高い程吸着率および吸着速度が高くて効果的
であり、イオン交換樹脂の吸着利用率(回収塔イオン交
換樹脂の全イオン交換容量に対する、吸着希土類元素の
割合)および錯形成剤水溶液の取得量を大きくできる。
しかしながら、高過ぎるとイオン交換樹脂の劣化が激し
くなったり、熱エネルギーを多量必要とするため、温度
は、30℃〜120℃で行なうのが好ましく、特に好ま
しくは、50〜95℃である。また、回収塔へ流通する
溶出液のpHは、0〜5が好ましく、特に、1〜4が好
ましい。pHが低過ぎると希土類元素の吸着量が低下し
、高過ぎると希土類元素の吸着量の低下だけでなく、希
土類元素が析出する恐れかある。
次いで、回収塔を水洗した後、吸着された希土類元素を
、酸貯槽からの前記の酸で脱着、溶出させ、回収槽に送
る。この際、使用されるa!濃度は高い程、高回収率で
且つ高濃度の希土類元素溶液が得られる。酸濃度は3規
定以上である。しかしながら、高過ぎるとイオン交換樹
脂の膨潤収縮が激しくなり、場合によっては、破壊され
ることもあるので8規定以下にする。使用する酸の濃度
は3〜8規定でなければならない。この濃度の酸を吸着
の工程でカラムに通した希土類元素と錯形成剤からなる
混合水溶液の/1o容量倍以下、ただし酸としては、希
土類元素の当量以上使用するととくよって、濃縮倍率1
0倍以上の希土類元素水溶液かえられる。温度は低い程
合土類元素の回収率を向上でき効果的であるが、熱エネ
ルギー損失が多(なる。高いと希土類元素の回収率が低
下する。
従って20〜95℃か好ましく、更には、50〜65℃
が望ましい。又、温度は希土類元素を吸着させる時の温
度よりも低くすることによって希土類元素の回収率が高
くなって好ましい。
また、酸の水溶液は循環して用いても良い。この場合、
更に高濃度の希土類元素水溶液を得ることができ、好ま
しい方法である。即ち、散の水溶液1/10以下を回収
槽と回収塔間を循環させ、濃度が平衡に3〜8規定でな
ければならない。次に、循環液に酸を補給して遊離酸の
濃度を3〜8規定和して次の回収に備える。この方法に
よれば、希土類元素の濃度を20倍以上、100倍以上
にも濃縮できる。
また、強酸性陽イオン交換樹脂から希土類元素を完全に
脱着させる必要はない。多くの場合、希土類元素の一部
は脱着されずに残る。しかし、残った希土類元素は、新
たく希土類元素と錯形成剤から成る水溶液1/10以下
を通液しても流出することはない。
かといって、吸着残存量が多いと処理液量が減少するの
で、吸着残存量はイオン交換容量の50チ以下が望まし
い。
また、酸の水溶液により希土類元素を回収した後の強酸
性陽イオン交換樹脂の対イオンはH+ Kなっており、
水洗後直ちに希土類元素と錯形成剤から成る水溶液1/
10以下を通液できる。酸の水溶液を循環する場合は、
通液方向は、どちらでもよい。いっぽう、酸の水溶液を
一過性で通液する場合は、逆の方向から希土類元素と錯
形成剤からなる水溶液を通液する方法がよ(、希土類元
素の吸着量を大きくできる。水洗に使用した液は希土類
元素脱着用の酸の水溶液の一部として用いても良い。得
られる希土類元素水溶液1/10以下の希土類元素濃度
は、通常0、02〜1 mol/jである。
以上のよう和してえられた希土類元素水溶液1/10以
下から、希土類元素を沈殿させろくあたり、沈殿回収剤
として、アンモニア又は、アンモニアの炭酸塩を用いる
場合は、まず過剰の酸をアンモニアで中和してpH1に
4〜6とする。この時、希土類元素が析出しないことが
望ましい。次いで沈殿回収剤を加えて、希土類元素を沈
殿させる。沈殿回収剤は、希土類元素水溶液を攪拌しな
がら加えるが、連続的に加えても、断続的に加えても良
い。
添加時間は、沈殿回収剤の種類、温度、pi(。
希土類元素水溶液の濃度等によって異なるが、通常3時
間以内、1時間以内にもできる。この時の温度は30℃
〜100℃が好ましい。沈殿回収剤の使用量は、希土類
元素のtO〜2.0当量倍が好ましく、容易に99%以
上の希土類元素沈殿生成率忙することができる。沈殿回
収剤として、アンモニアの炭酸塩を使用した場合は、沈
殿生成後、熟成すること忙より、分離性に優れた結晶性
の沈殿物が得ることができる。
沈殿回収剤として、シ為り酸を用いる場合、アンモニア
水でpHα5〜3に保ちながら、シェラ酸又はシーク酸
アンモニウムを攪拌しながら加える。添加時間は沈殿回
収剤の種類、温度、pH1希土類元素水溶液の濃度等に
よって異なるが、通常3時間以内、1時間以内にもでき
る。添加量は、希土類元素の10〜2.0当量倍が好ま
しい。温度は30〜100℃が好ましく、分離性の良い
沈殿物を得ることができ、沈殿生成率は95%以上、9
9チ以上にも達する。この場合、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属及び鉄等の金属イオンは、沈殿することな(
、極めて高純度の希土類元素沈殿物を得ることができる
ので好ましい。尚、pHが高いと、沈殿生成率は高くで
きるが、不純物の微量の沈殿があり、pI(が低いと沈
殿生成率が低下するのでpHは、α5〜3が好ましい。
沈殿回収剤として、アルカリ及びアルカリ土類金属を用
いた場合は、アンモニア又は、アンモニアの炭酸塩と同
様な操作を施こすことができる。
希土類元素を沈殿生成させる際に希土類元素以外のある
塩が共存すると、後の分離及び洗浄が極めて、容易にで
きる。強酸性陽イオン交換樹脂から希土類元素を脱着さ
せる際に使用した過剰な酸と、沈殿回収剤及びpI(調
整剤との反応で得られる塩などである。例えば、陵が塩
酸であり、沈殿回収剤及びpH調整剤がアンモニアであ
る時は、塩化アンモニウムとなり、酸が硝酸である時は
、硝酸アンモニウムとなる。この塩の濃度としては、1
グラム当量/1以上であるとき釦1分離及び洗浄効果が
一層向上する。しかし、その濃度が高いと酸、沈殿回収
剤及びpH調整剤の消費量が増し、不経済であり、さら
には、希土類元素の沈殿物にその塩が微flk f(が
ら混入するので、5グラム当量/!以下が好ましい。す
なわち、1〜5グラム当量/lが好ましい。
しかしながら、上記塩が希土類元素の沈殿物忙混入した
場1合、該沈殿物を分離回収した後、水忙懸濁させるこ
とで混入物を溶解除去できる。溶解除去後の分離性はか
わらない。さらには、分離液は、希土類元素を含むので
、前記希土類元素沈殿工程忙循環すると良い。
次に、こうして得られた希土類元素の沈殿物を含むスラ
リーから希土類元素を分離回収する。分離には、通常の
装置を用いることができ、例えば遠心分離器、ベルトフ
ィルター、フィルタープレス、ドラムフィルター等を用
いることができる。
該希土類元素の分離性は良く、スラリー濃度が高く、そ
の量は少ないので単時間で小型装置忙より効率良く操作
できる。又溶液から付随する溶解不純物は、水で洗浄す
ることにより、容易に除くことができる。
分離・回収された希土類元素沈殿物は、乾燥し600℃
〜1100℃で焼成することにより、高純度の希土類元
素酸化物とすることができる。
〔発明の効果〕
次に1本発明の効果を列記する。
(17本発明和よれば、希土類元素と錯形成剤から成る
水溶液より希土類元素を水溶液として分離でき、該希土
類元素水溶液から希土類元素を沈殿回収剤により、高回
収率で分離回収できる。
(21希土類元素を高濃度で錯形成剤から分離でき、該
希土類元素の沈殿回収は、極めて容易になり、回収率は
高く、装置はコンパクトにでき、操作は簡略化できる。
(3)又、沈殿回収剤がアンモニア、アンモニアの炭酸
塩、シ1つ酸から選んだ一種以上である時、高純度の希
土類元X酸化物を得ることができる。
(4)  #に対して、溶解度が大きいアミノ酢酸類を
錯形成剤として用いるにもかかわらず、他の薬剤の汚染
がなく、高純度でしかも効率良く、回収再利用すること
ができる。
以上の様に、本発明は、技術的・経済的忙極めて効率の
良い方法である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例及び比較例を示すが、本発明はこ
れら忙限定されるものではない。
実施例1 強酸性陽イオン交換樹脂(オルガノ■製、アンバーライ
トIR−1201)300−をジャケット及びフィルタ
ー付きガラスカラム(回収塔)K充填し、3規定塩酸2
0 G Omを流通することにより、強酸性陽イオン交
換樹脂の交換基をプロトン(H+)型にし、塩素イオン
を検知しなくなるまで純水で洗浄した。次に、ジャケッ
ト温度を90”CK保ち、EDTA :α58WtTo
%Y:α569、/’、pH11のgDTA溶出液を、
SV(空塔速度) 7 Hr−1で流出するEDTA水
溶液KYか破過(Y;0.2η/1以下)するまで通液
した。
その結果、Yが破過するまで忙得られたgDTAの回収
率は98fi、また、樹脂の吸着利用率は61チであっ
た。
次に、希土類元素を吸着したイオン交換樹脂を純水で洗
浄した後、カラム白和残った洗浄水を抜き取った。次に
、ジャケット温度を40℃忙保った後、6規定の塩酸2
70dds V 3 Hr−’で2時間循環流通させた
。得られた溶液中の酸濃度は五9規定、Y濃度は16.
01/lであり、YQ29倍濃縮できた。つぎに、攪拌
機を備えたα5jのセパラブルフラスコに、該濃縮Y水
溶液15011/を入れ、40℃にて4規定のアンモニ
ア水でpHをt3に保持しつつ、t 1mol/jのシ
1つ酸水溶液15倍当量を、1時間かけて加え、イツト
リウムの沈殿物を生成させた。得られたスラリー’a−
真空f過し、洗浄した。濾過時間は、56秒であり沈殿
生成率は98%であった。得られたケ〜りは100℃で
乾燥し、石英るつぼに入れて1000℃で1時間焼成し
た。得られた酸化イツトリウム中の鉄及びカルシウム’
&ICPで分析した結果、共に5 ppm (Y2O3
K対して)以下であった。゛実施例2 攪拌機を備えたα51のセパラブルフラスコ忙、実施例
1の1&0.9/ノ濃縮Y水溶液150iuを入れ、4
0℃にて、4規定のアンモニア水でpH’t−5,5K
調整し、4規定のアンモニア水を11倍当量1時間で加
え、イツ) I)ラムの沈殿物を生成させた。得られた
スラリーを真空濾過し、洗浄した。濾過時間は、1分2
0秒であり沈殿生成率は99チであった。実施例1と同
様に乾燥、焼成して、得られた酸化イツトリウムの鉄、
カルシウムの含有量は共K 5 ppm以下であった。
実施例3 実施例1と同様にしてプロトン型とした強酸性陽イオン
交換樹脂を準備し、ジャケット温度を80℃に保ち、H
’ED’rA:α5wt%、Y:α25F/l、pH4
,0のHEDTA溶出液f8V7Hr’で通液した。こ
の結果、Yが破過(Y;α2■/1以下)するまでに得
られたHgDTAの回収率は、95チ、該樹脂への吸着
利用率は60%であった。
次に、希土類元素を吸着したイオン交換樹脂を純水で洗
浄した後、ジャケット温度を30’Cに保ち、ついで5
規定の硝酸450m11に8 V 3Hr ’で2時間
傭環流通させた。得られた硝陵溶液1/10以下中の酸
濃度は五〇規定、Y濃度は1α711/lであり、Yの
濃縮倍率は43倍であった。
次に、#濃縮Yf6液150dを実施例1と同様に沈殿
回収し、焼成した。その結果、濾過時間は58秒沈殿生
成率は97%、鉄、カルシウム含有量は、いずれも5 
ppm以下であった。
比較例1 実施例1で用いたEDTA溶出液忙、40℃で塩酸を加
え、pH13に調整し、24時間攪拌した後、析出した
EDTAを濾過した。P液のY濃度はα5si7tであ
り、P別したEDTAの回収率は90%であった。
次に攪拌機を備えた101のセパラブルフラスコK、該
F液’f151人れ、アンモニアとシーウ酸水醇液を用
いて、実施例1と同様に沈殿回収を行った。実施例1と
同量のイツトリウム沈殿物wP遇するのに要した時間は
8分03秒であり、イツトリウムの沈殿生成率は91%
であった。さらに実施例1と同様に乾燥、焼成を行い鉄
: 8 ppm。
カルシウム: 7 ppm @含有した酸化イツトリウ
ムを得た。
比較例2 攪拌機を備えた10ノのセパラブルフラスコに、比較例
1で得たr:L551/IIのY水溶液1/10以下1
p51人れ、4規定のアンモニアを用いて、実施例2と
同様に、沈殿回収を行った。実施例2と同量のイツトリ
ウム沈殿物1k濾過するVc要した時間は、6時間24
分であり、イツトリウムの沈殿生成率は93チであった
。さらに実施例1と同様く乾燥、焼成を行った。得られ
た酸化イツトリウムは、鉄641)Pm、カルシウム:
 43 ppm’に含んでいた。
比較例3 実施例2で用いたHEDTA!出液に、アンモニア水を
加えて、pH’y8.10及び12に調整した。各々の
溶液を5時間攪拌したが、イツ) IJクムの沈殿物は
全く析出しなかった。そこで、さら[11当量倍の(N
H4)2cO5を追加添加し、5時間攪拌したが、やは
り、イツトリウムの沈殿物は析出しなかった。
【図面の簡単な説明】
第一図は、本発明の工程のうち、錯形成剤から分離され
た希土類元素水!液’に5るところまでの工程の一例を
示す工程図である。 ■二分離塔、■a:溶離剤溶液の貯槽、■b:溶離剤溶
液の調整槽、■a〜■e:回収塔、■:酸の貯槽、■a
〜■@:希土類元素回収槽、■:純水槽、■:pH調整
用アルカリ貯槽、■:沈殿生成剤貯槽。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)希土類元素とアミノ酢酸系錯形成剤からなる混合
    水溶液をプロトン型強酸性陽イオン交換樹脂を充填した
    カラムに通液して、希土類元素を選択的に吸着させ、実
    質的に希土類元素を含まない錯形成剤の水溶液を得、次
    いで、該カラムに容量比上記混合水溶液1/10以下の
    量の(ただし吸着された希土類元素の当量以上の酸を含
    む)、濃度3〜8規定の酸の水溶液を通じて、希土類元
    素を回収し、えられた希土類元素水溶液に1.0〜2.
    0当量倍の沈殿回収剤を加えて、希土類元素を沈殿させ
    て分離回収することを特徴とする、希土類元素の沈殿回
    収方法。
  2. (2)希土類元素を回収してえられた希土類元素水溶液
    をアンモニアによってpHを4〜6に調整してからアン
    モニアまたはアンモニウムの炭酸塩を加えて、希土類元
    素を沈殿させる、特許請求の範囲第1項記載の希土類元
    素の沈殿回収方法。
  3. (3)希土類元素を回収してえられた希土類元素水溶液
    をアンモニアでpH0.5〜3に保ちながら、該希土類
    水溶液にシュウ酸またはシュウ酸アンモニウムを加えて
    、希土類元素を沈殿させる、特許請求の範囲第1項記載
    の希土類元素の沈殿回収方法。
  4. (4)希土類元素の吸着温度よりも低い温度で希土類元
    素を回収する特許請求範囲第1項から第3項のいずれか
    記載の希土類元素の沈殿回収方法。
  5. (5)カラムに酸の水溶液を循環させて希土類元素を回
    収する、特許請求範囲第1項から第4項のいずれか記載
    の希土類元素の沈殿回収方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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