JP2661648B2 - 錯形成剤水溶液の精製方法 - Google Patents
錯形成剤水溶液の精製方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、不純物を含むアミノポリ酢酸類錯形成剤
(以後、単に「錯形成剤」という)水溶液の精製方法に
関する。 錯形成剤は、金属を含む廃液の処理工程、イオン交換
法による金属イオンの分離精製等に幅広く使用されてい
る。しかしながら、錯形成剤は、一般に高価であり、工
業的規模で使用する場合、回収・再使用が不可欠とな
る。 特に、陽イオン交換体と錯形成剤水溶液を用いて行な
う希土類元素の分離精製においては、回収・再使用され
る錯形成剤水溶液の純度が、分離されて得られる各希土
類元素の純度に大きく影響する。従って、錯形成剤水溶
液の精製が重要となる。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕 従来、錯形成剤水溶液の精製には、晶出精製が主に用
いられた。即ち、重金属イオンと錯体を形成している錯
形成剤水溶液にアルカリを添加し、重金属イオンを水酸
化物として沈殿・分離する。次いで、酸の添加及び/又
は冷却をして錯形成剤の沈殿を生成させ、過、水洗
し、精製・回収する。しかしながら、該方法では、錯形
成剤のpH、温度による溶解度の僅かな差を利用し、晶出
・精製回収するため、錯形成剤の回収率が低い。また、
一般的に、錯形成剤は希薄な溶液として使用され、この
ような溶液を処理する際には、錯形成剤水溶液を濃縮し
た後、処理しなければならない。このため、工業的規模
で行なうには効率が悪く、経済的にも技術的にも不利と
なる。 又、錯形成剤水溶液の精製に陰イオン交換樹脂を用
い、錯形成剤を吸着させて精製する方法がある。該方法
では、錯形成剤を吸着でき、又陽イオン不純物を除去す
ることができる。しかしながら、Cl-、NO3 -、F-、S
O4 2-、SiO3 2-等の陰イオン不純物は錯形成剤とともに吸
着され除去することができない。更には、陰イオン交換
樹脂は耐熱温度が低く、膨潤、収縮が大きい為、化学
的、物理的安定性が劣りその使用は難しい。 本発明は、従来技術のもつ前記問題点を解決すべくな
されたものであって、不純物を含む錯形成剤水溶液から
錯形成剤を簡便に、経済的かつ効率的に精製・回収する
方法を提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、不純物を含む錯形成剤水溶液より錯形
成剤を、より簡便に、経済的かつ効率的に精製・回収す
る方法を見出すため、鋭意検討した。 その結果、不純物を含む錯形成剤水溶液を限定された
陽イオン交換体に供給接触させると、錯形成剤が陽イオ
ン交換体に吸着されること、また、陰イオン不純物、非
イオン性不純物はイオン交換体に吸着されず、除去でき
ること、又、陽イオン不純物、とくに多価陽イオン不純
物は吸着されるが、錯形成剤との吸着力に差があるこ
と、更には、吸着された錯形成剤は濃縮された錯形成剤
水溶液として回収することもできることを見出し、遂に
本発明を完成するに至ったのである。 即ち、本発明は不純物を含むアミノポリ酢酸類錯形成
剤水溶液を、強酸性陽イオン交換体を充てんしたカラム
に、流出する液の錯形成剤濃度が供給液のそれの5〜80
%になるまで供給し、ついで吸着された錯形成剤を脱着
させることを特徴とする錯形成剤水溶液の精製方法であ
る。 本発明における原理を錯形成剤としてN−ヒドロキシ
エチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、陽イオン不
純物としてイットリウム(Y)、イオン、陰イオン不純
物として塩素イオンを含んだ錯形成剤水溶液を、プロト
ン型強酸性陽イオン交換体を充填したカラムに通液した
場合を例にして、説明する。 即ち、Yイオンと塩素イオンを含んだHEDTA水溶液を
プロトン型強酸性陽イオン交換体を充填したカラムに通
液すると塩素イオンはイオン交換体に吸着されずにその
ままカラム外へ流出し、一方、HEDTAとYイオンは、イ
オン交換体に吸着される。通液を更に続けると、次にHE
DTAが破過し、HEDTAの濃縮された流出液が得られ、次に
Yイオンが破過する、という実に興味深い事実を見い出
した。更には、流出液のHEDTA濃度が供給液のHEDTA濃度
の5〜80%になるまでの濃度の初期流出液をパージし
て、吸着されたHEDTAを脱着させて回収することにより
精製されたHEDTA水溶液を得ることができたのである。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 本発明に用いられる錯形成剤は、エチレンジアミン四
酢酸(EDTA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン
三酢酸(HEDTA)、1,2−ジアミノシクロヘキサン−N、
N、N′、N′−四酢酸(DCTA)、ジエチレントリアミ
ン−N、N、N′、N″、N″−五酢酸(DTPA)、エチ
レングリコール−ビス(2−アミノエチル)エーテル−
N、N、N′、N′−四酢酸(DE)、ビス(2−アミノ
エチル)エーテル−N、N、N′、N′−四酢酸(M
E)、ニトリロ三酢酸(NTA)、イミノ二酢酸(IMPA)等
のポリアミノ酢酸類である。錯形成剤の濃度は特に制限
はないが、通常0.001〜0.2mol/である。 不純物とは、錯形成剤以外の溶解性不純物であり、陰
イオン不純物、陽イオン不純物、非イオン性不純物に分
けられる。陰イオン不純物とは、Cl-、NO3 -、F-、S
O4 2-、SiO3 2-等であり、陽イオン不純物とは、一価イオ
ン、多価イオンがあるが、本発明では特に多価イオンを
対象とする。具体例としては、Ca2+、Mg2+、Cu2+、Z
n2+、Al3+、希土類元素イオン、等を挙げることができ
る。非イオン性不純物としては、アルコール類、ケトン
類、各種炭水化物等がある。 これら、不純物濃度は特に限定しない。 また、用いるイオン交換体は、強酸性陽イオン交換体
であり、スルホン酸基を有するものである。その形態及
び母体については、何ら制限は無い。具体的には、アン
バーライトIR−120B、アンバーライトIR−252、アンバ
ーライトCG−120(以上、オルガノ(株)製)、ダイヤ
イオンSK1B、ダイヤイオンRMK−80S、ダイヤイオンPK21
6(以上、三菱化成工業(株)製)、ダウエックス50W、
ダウエックス88(以上、ダウケミカル社製)、東レ
(株)製イオン交換繊維等が挙げられる。しかしながら
交換基が弱酸基からなる弱酸性イオン交換体の場合、錯
形成剤の吸着量が小さすぎるので、本発明に適しない。 又、スルホン酸基と弱酸基であるカルボン酸基、フェ
ノール基、りん酸基等との混合型でも良い。具体的に
は、特開昭53−4787号公報、特開昭58−45341号公報に
示された、スルホン酸基とカルボン酸基の混合型である
イオン交換繊維が挙げられる。混合型では、弱酸基に対
するスルホン酸基の交換容量の比率は1.0以上が好まし
く、錯形成剤の吸着量を大きくできる。 交換基が弱酸基から成る弱酸性陽イオン交換体は錯形
成剤の吸着力が小さすぎて、本発明の目的を達成するこ
とができない。 交換基の対イオンは、プロトン(H+)であることが好
ましい。対イオンがH+型であるとき、強酸性陽イオン交
換体への錯形成剤の吸着量が増す。全対イオンに対する
H+の比(gイオン)は、30%以上が好ましく、50%以上
が更に好ましい。他の対イオンはナトリウムイオン(Na
+)カリウムイオン(K+)、アンモニウムイオン(N
H4 +)、等の一価の陽イオンが好ましい。 不純物を含む錯形成剤水溶液のpHは、5以下が好まし
しく、特に0〜4が好ましい。pHが低すぎると酸の使用
量が増すだけでなく、錯形成剤がイオン交換体上で析出
することがある。pHが高すぎると錯形成剤の吸着量が低
下する。又、陽イオン不純物として重金属イオンが含ま
れている場合は、該重金属の水酸化物が生成し、操作が
難しくなる。 不純物を含む錯形成剤水溶液と強酸性陽イオン交換体
との接触温度は錯形成剤の濃度以上の溶解度を示す温度
であれば問題ないが、錯形成剤の吸着量を高める意味か
ら低い程良い。好ましい温度は30〜100℃、特に好まし
くは、40〜80℃である。高すぎると錯形成剤の吸着量が
低下し、熱エネルギーを多く必要とする。又、低すぎる
と冷却エネルギーを多く必要とし、場合によっては錯形
成剤が析出することがある。 不純物を含む錯形成剤水溶液を強酸性陽イオン交換体
と接触させると、錯形成剤が吸着される。一方、陰イオ
ン及び非イオン性不純物のほとんどは吸着されずに水溶
液に残存する。陽イオン不純物は、その種類、pH、温度
等によって異るが、多価陽イオン不純物は吸着され易
く、一価陽イオン不純物は吸着され難い。従って、流出
液をパージすることによって錯形成剤と多価陽イオン不
純物以外の不純物、とくに陰イオン不純物および非イオ
ン不純物を分離できる。不純物を含む錯形成剤の供給を
更に続けていくと、錯形成剤の吸着は飽和に達して、一
部水溶液中に流出してくる。流出液中の錯形成剤濃度
が、供給液の錯形成剤濃度の5〜80%になった時点で供
給を終え、それまで流出した液をパージする。このこと
により、不純物のほとんどを錯形成剤と分離除去でき
る。流出液の錯形成剤濃度が供給液の濃度の5%よりも
低い時点で接触を終えると、なおカラムの錯形成剤吸着
能力を残したまま止めたこととなり、1サイクルあた
り、かつカラム容量あたりの処理能力を低下させること
となる。いっぽう、80%よりも高い時点で供給を終える
と錯形成剤の吸着量は大きくできるが、処理液としてパ
ージされる錯形成剤が多量となり、収率を下げることと
なる。より好ましい範囲は10〜50%である。 錯形成剤の吸着後、脱着する。その時の温度は30〜12
0℃が好ましく、特に50〜95℃が好ましい。さらに、吸
着における処理温度より10℃以上高い温度とするのがよ
い。温度が低すぎると錯形成剤の脱着に長時間要し、必
要とする水量が多くなる。又、その結果脱着・回収した
錯形成剤の濃度が低くなる。温度が高すぎると熱エネル
ギーを多く必要とし、又強酸性陽イオン交換体の劣化が
激しくなる。 錯形成剤を脱着するのに使用する液は、カラムから重
金属が分離析出しない範囲で、アンモニア等のアルカリ
を加えてpHを高くするのがよい。上記範囲では、pHが高
いほど錯形成剤が脱着しやすく、かつ多価陽イオン不純
物は脱着しにくいからである。このpHは、以下に説明す
るように脱着用の液の種類によって異なる。イオン交換
樹脂による作用の受けかたがそれぞれ異なり、カラム中
におけるpHの低下の程度が異なることによると認められ
る。 とくに純度のよい錯形成剤水溶液をうるには、脱着用
液として水を使用すればよい。純水でもよいが、アンモ
ニア等のアルカリを少量加えて、錯形成剤の脱着、すな
わち濃縮を容易にすることもできる。このようにして、
pHを8程度にしても、カラム中ではpHは5以下になるの
か重金属の析出はおこらない。使用水量が多いと、錯形
成剤の脱着率は向上するが、回収・精製される錯形成剤
濃度は低くなる。又、使用水量が少いと回収・精製され
る錯形成剤濃度は高くできるが、脱着率は低下する。使
用する水の量は、先に吸着の際に供給した不純物を含む
原料液中の錯形成剤濃度に係わりなく、回収される液の
錯形成剤濃度が0.01〜0.5mol/となる量とするのが好
ましい。すなわち、原料液中の錯形成剤濃度が低い場
合、大幅に濃縮された精製液として回収される。脱着の
初期に流出する液には、吸着工程終了時のカラム内の液
中に残存していた不純物が共存しているので、分取して
上記原料液に混ぜて再処理すればよい。 取得される錯形成剤水溶液に少量の不純物の混入が許
される場合は、不純物を含む原料液自体を脱着用の液と
して使用することができる。この液をそのまま使用して
もよいが、アンモニア等のアルカリによってpHを吸着時
よりも1以上高めると濃縮が容易になる。この液の供給
を続けると、流出液中の錯形成剤濃度は上昇する。供給
液のpHまたは処理温度が吸着工程におけるよりも高い場
合は、流出液は供給液よりも錯形成剤濃度が高くなり、
その濃度は極大値を経過して減少に転じ、ついには供給
液と同じ濃度となる。原料液よりも濃度の高い錯形成剤
水溶液の取得を目的とする場合は、このような条件をと
ればよい。濃縮倍率を1.2倍以上、場合によっては2倍
以上にもできる。多価陽イオンの除去のみを目的とする
場合は、さらに脱着用の液を多く流すこともでき、また
該液のpHおよび処理温度を吸着工程における供給液と同
じであってもよく、多価陽イオンが破過する時点まで流
し続ければよい。 カラムに吸着されたまま残っている多価陽イオンは、
吸着工程における錯形成剤の吸着を妨げるので、上記脱
着処理後、塩酸、硝酸、硫酸等によって多価陽イオンを
脱着させて除去する。この処理によって強酸性陽イオン
交換体の対イオンはH+となるので、カラムをそのまま上
記吸着処理に使用することができる。 〔発明の効果〕 次に本発明の効果を列記する。 本発明により、不純物を含む錯形成剤水溶液を簡単
な操作、及びコンパクトな装置で精製できる。 不純物を含む錯形成剤水溶液を精製と同時に濃縮で
きる。 高価な錯形成剤の損失がほとんどなく、精製でき
る。 従来、溶解度が大きく、且つpH、温度に対する溶解
度の差が小さく、その精製が極めて困難であったHEDT
A、DTPAの精製が容易に実施できる。 強酸性陽イオン交換体に吸着した錯形成剤の脱着は
各種あり、目的に合った方法が適用できる。 不純物としての多価陽イオンを錯形成剤と分別回収
することができる。 以上の様に、本発明は技術的・経済的に極めて効率の
良い方法である。 〔実施例〕 以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 強酸性陽イオン交換樹脂(アンバーライトIR−120B)
300mlをジャケット付ガラスカラムに充填し、3規定塩
酸2,000mlを通液することにより、強酸性陽イオン交換
樹脂の対イオンをH+とし、純水で洗浄した。次に、ジャ
ケット温度を60℃に保ち、HEDTA:0.018mol/、Cl-:0.1
eq/、イットリウム(Y):95mg/、pH2.8のHEDTA水
溶液をSV(空塔速度):7HrD-1で前記カラムに通液し
た。初期流出液には供給液とほぼ同濃度のCl-が測定さ
れたものの、HEDTA、Yは検出されなかった。 通液を更に続けると、HEDTAが破過し、通液6.9の時
点で流出液のHEDTA濃度が0.002mol/になり、通液を止
めた(Yは破過していない)。それまでの流出液は全て
パージした。 次に、純水4.4をSV:7Hr-1、80℃で通液洗浄し、初
期流出液200mlはCl-を含んでいたので別に保存し、その
後の流出液4.2を採取した。該液は、HEDTA:0.027mol/
、Cl-:0.005eq/以下、Y:0.01mg/以下であり、い
精製されたHEDTA水溶液を得た。 実施例2 実施例1と同様に操作して調製した強酸性陽イオン交
換樹脂カラムのジャケット温度を50℃に保ち、EDTA:0.0
49wt%、Y:28mg/、pH1.3のEDTA含有水溶液をSV:7Hr-1
で、該カラムに通液した。初期流出液には、EDTA、Yは
検出されず、12.7通液した時点で流出液のEDTA濃度が
0.005wt%になり、通液を停止した(Yは破損していな
い)。それまでの流出液は全てパージした。 次に純水1をSV:3Hr-1、50℃で通液し、EDTAを脱着
させ、精製されたEDTA水溶液を得た。該液はEDTA:0.58w
t%、Y:0.01mg/以下であり、EDTAの回収率は93%であ
った。 比較例1 流出液のHEDTA濃度が、0.4mmol/(供給液の2%)
になった時点で通液を止める以外は、実施例1と同様に
HEDTA水溶液をカラムに通液した。それまでの流出液は
全てパージした。このとき通液量は5.4であり、Yは
破過していなかった。 次に、純粋4.4をSV=7Hr-1、80℃で通液洗浄し、初
期流出液200mlはCl-を含んでいたので別に保存し、その
後の流出液4.2を採取した。該液は、HEDTA0.017mol/
、Cl-:0.005eq/以下、Y:0.01mg/以下であった。
即ち、精製されたHEDTAは回収できたものの、その量は7
1mmol(回収率73%)であり、実施例1の113mmol(回収
率91%)と比べて少なく、またその濃度は供給液とほぼ
同じであった。 比較例2 流出液のHEDTA濃度が、0.018mmol/(供給液と同
じ)になった時点で通液を止める以外は、実施例1と同
様にHEDTA水溶液をカラムに通液した。それまでの流出
液は全てパージした。このとき通液量は7.8であり、
Yは破過していなかった。 次に、純粋4.4をSV=7Hr-1、80℃で通液洗浄し、初
期流出液200mlはCl-を含んでいたので別に保存し、その
後の流出液4.2を採取した。該液は、HEDTA0.026mol/
、Cl-:0.005eq/以下、Y:0.01mg/以下であった。
即ち、精製されたHEDTAの濃度は供給液の1.4倍濃縮され
たものの、その回収量は111mmolであり、回収率は79%
と少なかった。
(以後、単に「錯形成剤」という)水溶液の精製方法に
関する。 錯形成剤は、金属を含む廃液の処理工程、イオン交換
法による金属イオンの分離精製等に幅広く使用されてい
る。しかしながら、錯形成剤は、一般に高価であり、工
業的規模で使用する場合、回収・再使用が不可欠とな
る。 特に、陽イオン交換体と錯形成剤水溶液を用いて行な
う希土類元素の分離精製においては、回収・再使用され
る錯形成剤水溶液の純度が、分離されて得られる各希土
類元素の純度に大きく影響する。従って、錯形成剤水溶
液の精製が重要となる。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕 従来、錯形成剤水溶液の精製には、晶出精製が主に用
いられた。即ち、重金属イオンと錯体を形成している錯
形成剤水溶液にアルカリを添加し、重金属イオンを水酸
化物として沈殿・分離する。次いで、酸の添加及び/又
は冷却をして錯形成剤の沈殿を生成させ、過、水洗
し、精製・回収する。しかしながら、該方法では、錯形
成剤のpH、温度による溶解度の僅かな差を利用し、晶出
・精製回収するため、錯形成剤の回収率が低い。また、
一般的に、錯形成剤は希薄な溶液として使用され、この
ような溶液を処理する際には、錯形成剤水溶液を濃縮し
た後、処理しなければならない。このため、工業的規模
で行なうには効率が悪く、経済的にも技術的にも不利と
なる。 又、錯形成剤水溶液の精製に陰イオン交換樹脂を用
い、錯形成剤を吸着させて精製する方法がある。該方法
では、錯形成剤を吸着でき、又陽イオン不純物を除去す
ることができる。しかしながら、Cl-、NO3 -、F-、S
O4 2-、SiO3 2-等の陰イオン不純物は錯形成剤とともに吸
着され除去することができない。更には、陰イオン交換
樹脂は耐熱温度が低く、膨潤、収縮が大きい為、化学
的、物理的安定性が劣りその使用は難しい。 本発明は、従来技術のもつ前記問題点を解決すべくな
されたものであって、不純物を含む錯形成剤水溶液から
錯形成剤を簡便に、経済的かつ効率的に精製・回収する
方法を提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、不純物を含む錯形成剤水溶液より錯形
成剤を、より簡便に、経済的かつ効率的に精製・回収す
る方法を見出すため、鋭意検討した。 その結果、不純物を含む錯形成剤水溶液を限定された
陽イオン交換体に供給接触させると、錯形成剤が陽イオ
ン交換体に吸着されること、また、陰イオン不純物、非
イオン性不純物はイオン交換体に吸着されず、除去でき
ること、又、陽イオン不純物、とくに多価陽イオン不純
物は吸着されるが、錯形成剤との吸着力に差があるこ
と、更には、吸着された錯形成剤は濃縮された錯形成剤
水溶液として回収することもできることを見出し、遂に
本発明を完成するに至ったのである。 即ち、本発明は不純物を含むアミノポリ酢酸類錯形成
剤水溶液を、強酸性陽イオン交換体を充てんしたカラム
に、流出する液の錯形成剤濃度が供給液のそれの5〜80
%になるまで供給し、ついで吸着された錯形成剤を脱着
させることを特徴とする錯形成剤水溶液の精製方法であ
る。 本発明における原理を錯形成剤としてN−ヒドロキシ
エチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、陽イオン不
純物としてイットリウム(Y)、イオン、陰イオン不純
物として塩素イオンを含んだ錯形成剤水溶液を、プロト
ン型強酸性陽イオン交換体を充填したカラムに通液した
場合を例にして、説明する。 即ち、Yイオンと塩素イオンを含んだHEDTA水溶液を
プロトン型強酸性陽イオン交換体を充填したカラムに通
液すると塩素イオンはイオン交換体に吸着されずにその
ままカラム外へ流出し、一方、HEDTAとYイオンは、イ
オン交換体に吸着される。通液を更に続けると、次にHE
DTAが破過し、HEDTAの濃縮された流出液が得られ、次に
Yイオンが破過する、という実に興味深い事実を見い出
した。更には、流出液のHEDTA濃度が供給液のHEDTA濃度
の5〜80%になるまでの濃度の初期流出液をパージし
て、吸着されたHEDTAを脱着させて回収することにより
精製されたHEDTA水溶液を得ることができたのである。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 本発明に用いられる錯形成剤は、エチレンジアミン四
酢酸(EDTA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン
三酢酸(HEDTA)、1,2−ジアミノシクロヘキサン−N、
N、N′、N′−四酢酸(DCTA)、ジエチレントリアミ
ン−N、N、N′、N″、N″−五酢酸(DTPA)、エチ
レングリコール−ビス(2−アミノエチル)エーテル−
N、N、N′、N′−四酢酸(DE)、ビス(2−アミノ
エチル)エーテル−N、N、N′、N′−四酢酸(M
E)、ニトリロ三酢酸(NTA)、イミノ二酢酸(IMPA)等
のポリアミノ酢酸類である。錯形成剤の濃度は特に制限
はないが、通常0.001〜0.2mol/である。 不純物とは、錯形成剤以外の溶解性不純物であり、陰
イオン不純物、陽イオン不純物、非イオン性不純物に分
けられる。陰イオン不純物とは、Cl-、NO3 -、F-、S
O4 2-、SiO3 2-等であり、陽イオン不純物とは、一価イオ
ン、多価イオンがあるが、本発明では特に多価イオンを
対象とする。具体例としては、Ca2+、Mg2+、Cu2+、Z
n2+、Al3+、希土類元素イオン、等を挙げることができ
る。非イオン性不純物としては、アルコール類、ケトン
類、各種炭水化物等がある。 これら、不純物濃度は特に限定しない。 また、用いるイオン交換体は、強酸性陽イオン交換体
であり、スルホン酸基を有するものである。その形態及
び母体については、何ら制限は無い。具体的には、アン
バーライトIR−120B、アンバーライトIR−252、アンバ
ーライトCG−120(以上、オルガノ(株)製)、ダイヤ
イオンSK1B、ダイヤイオンRMK−80S、ダイヤイオンPK21
6(以上、三菱化成工業(株)製)、ダウエックス50W、
ダウエックス88(以上、ダウケミカル社製)、東レ
(株)製イオン交換繊維等が挙げられる。しかしながら
交換基が弱酸基からなる弱酸性イオン交換体の場合、錯
形成剤の吸着量が小さすぎるので、本発明に適しない。 又、スルホン酸基と弱酸基であるカルボン酸基、フェ
ノール基、りん酸基等との混合型でも良い。具体的に
は、特開昭53−4787号公報、特開昭58−45341号公報に
示された、スルホン酸基とカルボン酸基の混合型である
イオン交換繊維が挙げられる。混合型では、弱酸基に対
するスルホン酸基の交換容量の比率は1.0以上が好まし
く、錯形成剤の吸着量を大きくできる。 交換基が弱酸基から成る弱酸性陽イオン交換体は錯形
成剤の吸着力が小さすぎて、本発明の目的を達成するこ
とができない。 交換基の対イオンは、プロトン(H+)であることが好
ましい。対イオンがH+型であるとき、強酸性陽イオン交
換体への錯形成剤の吸着量が増す。全対イオンに対する
H+の比(gイオン)は、30%以上が好ましく、50%以上
が更に好ましい。他の対イオンはナトリウムイオン(Na
+)カリウムイオン(K+)、アンモニウムイオン(N
H4 +)、等の一価の陽イオンが好ましい。 不純物を含む錯形成剤水溶液のpHは、5以下が好まし
しく、特に0〜4が好ましい。pHが低すぎると酸の使用
量が増すだけでなく、錯形成剤がイオン交換体上で析出
することがある。pHが高すぎると錯形成剤の吸着量が低
下する。又、陽イオン不純物として重金属イオンが含ま
れている場合は、該重金属の水酸化物が生成し、操作が
難しくなる。 不純物を含む錯形成剤水溶液と強酸性陽イオン交換体
との接触温度は錯形成剤の濃度以上の溶解度を示す温度
であれば問題ないが、錯形成剤の吸着量を高める意味か
ら低い程良い。好ましい温度は30〜100℃、特に好まし
くは、40〜80℃である。高すぎると錯形成剤の吸着量が
低下し、熱エネルギーを多く必要とする。又、低すぎる
と冷却エネルギーを多く必要とし、場合によっては錯形
成剤が析出することがある。 不純物を含む錯形成剤水溶液を強酸性陽イオン交換体
と接触させると、錯形成剤が吸着される。一方、陰イオ
ン及び非イオン性不純物のほとんどは吸着されずに水溶
液に残存する。陽イオン不純物は、その種類、pH、温度
等によって異るが、多価陽イオン不純物は吸着され易
く、一価陽イオン不純物は吸着され難い。従って、流出
液をパージすることによって錯形成剤と多価陽イオン不
純物以外の不純物、とくに陰イオン不純物および非イオ
ン不純物を分離できる。不純物を含む錯形成剤の供給を
更に続けていくと、錯形成剤の吸着は飽和に達して、一
部水溶液中に流出してくる。流出液中の錯形成剤濃度
が、供給液の錯形成剤濃度の5〜80%になった時点で供
給を終え、それまで流出した液をパージする。このこと
により、不純物のほとんどを錯形成剤と分離除去でき
る。流出液の錯形成剤濃度が供給液の濃度の5%よりも
低い時点で接触を終えると、なおカラムの錯形成剤吸着
能力を残したまま止めたこととなり、1サイクルあた
り、かつカラム容量あたりの処理能力を低下させること
となる。いっぽう、80%よりも高い時点で供給を終える
と錯形成剤の吸着量は大きくできるが、処理液としてパ
ージされる錯形成剤が多量となり、収率を下げることと
なる。より好ましい範囲は10〜50%である。 錯形成剤の吸着後、脱着する。その時の温度は30〜12
0℃が好ましく、特に50〜95℃が好ましい。さらに、吸
着における処理温度より10℃以上高い温度とするのがよ
い。温度が低すぎると錯形成剤の脱着に長時間要し、必
要とする水量が多くなる。又、その結果脱着・回収した
錯形成剤の濃度が低くなる。温度が高すぎると熱エネル
ギーを多く必要とし、又強酸性陽イオン交換体の劣化が
激しくなる。 錯形成剤を脱着するのに使用する液は、カラムから重
金属が分離析出しない範囲で、アンモニア等のアルカリ
を加えてpHを高くするのがよい。上記範囲では、pHが高
いほど錯形成剤が脱着しやすく、かつ多価陽イオン不純
物は脱着しにくいからである。このpHは、以下に説明す
るように脱着用の液の種類によって異なる。イオン交換
樹脂による作用の受けかたがそれぞれ異なり、カラム中
におけるpHの低下の程度が異なることによると認められ
る。 とくに純度のよい錯形成剤水溶液をうるには、脱着用
液として水を使用すればよい。純水でもよいが、アンモ
ニア等のアルカリを少量加えて、錯形成剤の脱着、すな
わち濃縮を容易にすることもできる。このようにして、
pHを8程度にしても、カラム中ではpHは5以下になるの
か重金属の析出はおこらない。使用水量が多いと、錯形
成剤の脱着率は向上するが、回収・精製される錯形成剤
濃度は低くなる。又、使用水量が少いと回収・精製され
る錯形成剤濃度は高くできるが、脱着率は低下する。使
用する水の量は、先に吸着の際に供給した不純物を含む
原料液中の錯形成剤濃度に係わりなく、回収される液の
錯形成剤濃度が0.01〜0.5mol/となる量とするのが好
ましい。すなわち、原料液中の錯形成剤濃度が低い場
合、大幅に濃縮された精製液として回収される。脱着の
初期に流出する液には、吸着工程終了時のカラム内の液
中に残存していた不純物が共存しているので、分取して
上記原料液に混ぜて再処理すればよい。 取得される錯形成剤水溶液に少量の不純物の混入が許
される場合は、不純物を含む原料液自体を脱着用の液と
して使用することができる。この液をそのまま使用して
もよいが、アンモニア等のアルカリによってpHを吸着時
よりも1以上高めると濃縮が容易になる。この液の供給
を続けると、流出液中の錯形成剤濃度は上昇する。供給
液のpHまたは処理温度が吸着工程におけるよりも高い場
合は、流出液は供給液よりも錯形成剤濃度が高くなり、
その濃度は極大値を経過して減少に転じ、ついには供給
液と同じ濃度となる。原料液よりも濃度の高い錯形成剤
水溶液の取得を目的とする場合は、このような条件をと
ればよい。濃縮倍率を1.2倍以上、場合によっては2倍
以上にもできる。多価陽イオンの除去のみを目的とする
場合は、さらに脱着用の液を多く流すこともでき、また
該液のpHおよび処理温度を吸着工程における供給液と同
じであってもよく、多価陽イオンが破過する時点まで流
し続ければよい。 カラムに吸着されたまま残っている多価陽イオンは、
吸着工程における錯形成剤の吸着を妨げるので、上記脱
着処理後、塩酸、硝酸、硫酸等によって多価陽イオンを
脱着させて除去する。この処理によって強酸性陽イオン
交換体の対イオンはH+となるので、カラムをそのまま上
記吸着処理に使用することができる。 〔発明の効果〕 次に本発明の効果を列記する。 本発明により、不純物を含む錯形成剤水溶液を簡単
な操作、及びコンパクトな装置で精製できる。 不純物を含む錯形成剤水溶液を精製と同時に濃縮で
きる。 高価な錯形成剤の損失がほとんどなく、精製でき
る。 従来、溶解度が大きく、且つpH、温度に対する溶解
度の差が小さく、その精製が極めて困難であったHEDT
A、DTPAの精製が容易に実施できる。 強酸性陽イオン交換体に吸着した錯形成剤の脱着は
各種あり、目的に合った方法が適用できる。 不純物としての多価陽イオンを錯形成剤と分別回収
することができる。 以上の様に、本発明は技術的・経済的に極めて効率の
良い方法である。 〔実施例〕 以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 強酸性陽イオン交換樹脂(アンバーライトIR−120B)
300mlをジャケット付ガラスカラムに充填し、3規定塩
酸2,000mlを通液することにより、強酸性陽イオン交換
樹脂の対イオンをH+とし、純水で洗浄した。次に、ジャ
ケット温度を60℃に保ち、HEDTA:0.018mol/、Cl-:0.1
eq/、イットリウム(Y):95mg/、pH2.8のHEDTA水
溶液をSV(空塔速度):7HrD-1で前記カラムに通液し
た。初期流出液には供給液とほぼ同濃度のCl-が測定さ
れたものの、HEDTA、Yは検出されなかった。 通液を更に続けると、HEDTAが破過し、通液6.9の時
点で流出液のHEDTA濃度が0.002mol/になり、通液を止
めた(Yは破過していない)。それまでの流出液は全て
パージした。 次に、純水4.4をSV:7Hr-1、80℃で通液洗浄し、初
期流出液200mlはCl-を含んでいたので別に保存し、その
後の流出液4.2を採取した。該液は、HEDTA:0.027mol/
、Cl-:0.005eq/以下、Y:0.01mg/以下であり、い
精製されたHEDTA水溶液を得た。 実施例2 実施例1と同様に操作して調製した強酸性陽イオン交
換樹脂カラムのジャケット温度を50℃に保ち、EDTA:0.0
49wt%、Y:28mg/、pH1.3のEDTA含有水溶液をSV:7Hr-1
で、該カラムに通液した。初期流出液には、EDTA、Yは
検出されず、12.7通液した時点で流出液のEDTA濃度が
0.005wt%になり、通液を停止した(Yは破損していな
い)。それまでの流出液は全てパージした。 次に純水1をSV:3Hr-1、50℃で通液し、EDTAを脱着
させ、精製されたEDTA水溶液を得た。該液はEDTA:0.58w
t%、Y:0.01mg/以下であり、EDTAの回収率は93%であ
った。 比較例1 流出液のHEDTA濃度が、0.4mmol/(供給液の2%)
になった時点で通液を止める以外は、実施例1と同様に
HEDTA水溶液をカラムに通液した。それまでの流出液は
全てパージした。このとき通液量は5.4であり、Yは
破過していなかった。 次に、純粋4.4をSV=7Hr-1、80℃で通液洗浄し、初
期流出液200mlはCl-を含んでいたので別に保存し、その
後の流出液4.2を採取した。該液は、HEDTA0.017mol/
、Cl-:0.005eq/以下、Y:0.01mg/以下であった。
即ち、精製されたHEDTAは回収できたものの、その量は7
1mmol(回収率73%)であり、実施例1の113mmol(回収
率91%)と比べて少なく、またその濃度は供給液とほぼ
同じであった。 比較例2 流出液のHEDTA濃度が、0.018mmol/(供給液と同
じ)になった時点で通液を止める以外は、実施例1と同
様にHEDTA水溶液をカラムに通液した。それまでの流出
液は全てパージした。このとき通液量は7.8であり、
Yは破過していなかった。 次に、純粋4.4をSV=7Hr-1、80℃で通液洗浄し、初
期流出液200mlはCl-を含んでいたので別に保存し、その
後の流出液4.2を採取した。該液は、HEDTA0.026mol/
、Cl-:0.005eq/以下、Y:0.01mg/以下であった。
即ち、精製されたHEDTAの濃度は供給液の1.4倍濃縮され
たものの、その回収量は111mmolであり、回収率は79%
と少なかった。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.不純物を含むアミノポリ酢酸類錯形成剤水溶液を、
強酸性陽イオン交換体を充てんしたカラムに、流出する
液の錯形成剤濃度が供給液のそれの5〜80%になるまで
供給し、それまでの流出液をパージして、ついで吸着さ
れた錯形成剤を脱着させることを特徴とする錯形成剤水
溶液の精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62325272A JP2661648B2 (ja) | 1987-12-24 | 1987-12-24 | 錯形成剤水溶液の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62325272A JP2661648B2 (ja) | 1987-12-24 | 1987-12-24 | 錯形成剤水溶液の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01168652A JPH01168652A (ja) | 1989-07-04 |
JP2661648B2 true JP2661648B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=18174958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62325272A Expired - Lifetime JP2661648B2 (ja) | 1987-12-24 | 1987-12-24 | 錯形成剤水溶液の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2661648B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5835151A (ja) * | 1981-08-27 | 1983-03-01 | Asahi Chem Ind Co Ltd | アミノボリカルボン酸溶液の回収方法 |
-
1987
- 1987-12-24 JP JP62325272A patent/JP2661648B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01168652A (ja) | 1989-07-04 |
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