JPH03277730A - ロジウムの精製方法 - Google Patents

ロジウムの精製方法

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JPH03277730A
JPH03277730A JP7732890A JP7732890A JPH03277730A JP H03277730 A JPH03277730 A JP H03277730A JP 7732890 A JP7732890 A JP 7732890A JP 7732890 A JP7732890 A JP 7732890A JP H03277730 A JPH03277730 A JP H03277730A
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JP
Japan
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rhodium
resin
solution
water
contg
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Application number
JP7732890A
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English (en)
Inventor
Etsuko Tadano
只野 悦子
Akihiko Okuda
晃彦 奥田
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Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ロジウムの精製方法に関するものである。
(従来技術とその問題点) 従来、廃触媒やメツキ廃液から回収させる白金族金属の
精製は、化学的沈澱分離を主とした湿式%式% 特にロジウムの精製は、ロジウムを水酸化物や亜硝酸ア
ンモニウム塩として沈澱させ分離する煩雑な操作を繰り
返すため、多(の労力と時間を必要としてきた。
また、これらの沈澱には溶液中の白金、パラジウム、銅
、ニッケル等が混入し、不純物が完全に除去できないと
いう欠点がある。
(発明の目的) 本発明は、上記従来法の欠点を解消し、ロジウム中の不
純物を容易にかつ効率的に除去できるロジウムの精製方
法を提供せんとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、卑金属、貴金属等の塩化物イオンを含むロジ
ウム溶液を精製する方法において、該ロジウム溶液のP
Hを0.3〜4.0に調整した後、陽イオン交換樹脂に
通液し、該通液後のロジウム溶液に塩酸を加えて塩酸濃
度を1〜6規定に調整して50℃以上に加熱し、冷却後
、官能基を有しない樹脂に陰イオン交換基を有する難水
溶性の有機溶媒を含浸させた該樹脂に、該冷却したロジ
ウム溶液を通液することを特徴とするロジウムの精製方
法である。
本発明のロジウムの精製方法は、まず陽イオン交換樹脂
による卑金属等の除去と、陰イオン交換基を有する有機
溶媒を含浸させた樹脂に通液するためのロジウム溶液の
前処理と、陰イオン交換基を有する有機溶媒を含浸させ
た樹脂に通液してロジウム以外の貴金属を除去すること
から成るものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
卑金属、貴金属等の塩化物イオンを含むロジウム溶液の
ロジウムは塩化物錯体であればよく、そのロジウム含有
濃度は特に限定するものではないが経済性から1−10
0g、#の範囲で行うことがよい。
まず、卑金属等を陽イオン交換樹脂による除去操作にあ
たり、ロジウム溶液の酸濃度をPH値で0.3〜4.0
に調節する。
PH調整方法としてアルカリで中和する方法もあるが、
好ましくは、水を加えて希釈による方法がよ(、PH値
を0.3〜4.0に限定する理由は、PH値4.0以上
になるとロジウムをはじめ他の卑金属水酸化物が生成し
、陽イオン交換樹脂への通液が困難となるからであり、
0.3以下になると陽イオン交換反応が行われず、銅、
ニッケルなどのアコイオンを形成する不純物が吸着され
ず除去できないからである。
最適なPHの条件はロジウム濃度及び不純物濃度により
変化させる必要があるが、水酸化物が生成しない程度に
PHを高くするとよい。
陽イオン交換樹脂に該PHを調整したロジウム溶液を通
液する方法は一般に行われているカラム法、バッチ法、
向流イオン交換法でもよいが、カラムを用いたカウンタ
ーフローで通液するとよく、カラムの両端から順に吸着
脱離を繰り返すためロジウムと不純物である他の金属と
を効果的に分離できる上に、装置も簡単である。
ここで用いる陽イオン交換樹脂は強酸性陽イオン交換樹
脂であればよく、例えばアンバーライトIR−1,20
B(オルガノ製)、ダイヤイオン5KIB (三菱化成
製)等がある。
前記ロジウム溶液の通液速度はSV(空間速度)をO,
]〜20程度でアップフローもしくはダウンフローで通
液する。
このように通液したロジウム溶液はアコイオンとなる不
純物が効果的に除去される。
特に、ロジウム溶液中に存在している不純物として、銅
、鉄、ニッケル、亜鉛、スズ、ナトリウム、カリウム、
カルシウムなどの遷移金属やアルカリ金属、アルカリ土
類金属の除去に効果が著しい。
陽イオン交換樹脂に通液して陽イオンを除去した後のロ
ジウム溶液に塩酸を加えて酸濃度を1〜6規定になるよ
うに調整し、50℃以上で加熱処理した後冷却し、下記
の陰イオン交換基を有する難水溶性の有機溶媒を含浸さ
せた樹脂に通液する。
この際の酸濃度を調整するのは、ロジウムイオンをクロ
ロ錯体として安定な状態で溶存させるためであり、■規
定以下であると錯形成が十分に進まず、また共沸濃度の
6規定以上であると加熱時に塩酸が蒸発し損失が多くな
ることから実質的に1〜6規定であることがよい。
前記加熱温度を50℃以上とするのは、錯形成反応を促
進させるためて、この時の反応は1式のように促進させ
ることてあり、錯塩としては、〔RhCA、(H,0)
 〕2−   [RhCβ6]3を形成することである
Rh”+nCn−−[RhCn、)” ・・1式ロジウ
ムのクロロ錯体の錯形成が不完全な場合、ロジウムイオ
ンが含浸樹脂の陰イオン交換基を有する難水溶性の有機
溶媒に吸着され、ロジウムの回収率低下と不純物の吸着
能力の低下をおこすためで、ロジウムの錯形成を完全に
行う必要がある。
陰イオン交換基を有する難水溶性の有機溶媒を含浸させ
て用いる樹脂は官能基のない多孔質のものがよ(、例え
ばアンバーライトXAD (オルカッ製)、ダイヤイオ
ンHP(三菱化成製)等でよい。
陰イオン交換基を有する難水溶性の有機溶媒は代表的な
陰イオン交換体に塩基製抽出剤のアミンがあり、例えば
第1級アミンのprimeneJMT (オルガノ製)
、第2級アミンのアンバーライトLA−2(オルガノ製
)、第3級アミンのAlamine336  (ヘンケ
ル製)等より選び、含浸法は前記有機溶媒の粘性が低い
場合、直接樹脂と接触させることでよく、粘性が高い場
合中間溶媒としてブタノールなどを適量くわえて接触さ
せ、その後、樹脂を取り出して乾燥することで含浸させ
ることができる。
前記酸濃度を調整し、加熱し冷却したロジウム溶液を陰
イオン交換基を有する難水溶性の有機溶媒を含浸させた
樹脂に通液してロジウム以外の貴金属等を除去する方法
として、通液の方法は前記陽イオン交換樹脂の通液方法
と同様でよく、SV(空間速度)は0,1〜20の範囲
であればよい。
以上のように操作すると、ロジウム溶液中の不純物とし
て存在する金、白金、パラジウム等の貴金属は樹脂部分
に容易に吸着し、ロジウムは通過して不純物としての貴
金属を除去することができる。
これは、樹脂に含浸させた陰イオン交換基を有する難水
溶性の有機溶媒に金、白金、パラジウムイオンが素早く
吸着されるのに対し、ロジウムイオンは極めて遅く吸着
平衡が低いことを利用したもので、SVo、1以下では
ロジウムイオンが吸着される量が多くなって収率が低下
し、5VIO以上では樹脂との接触時間が短く、不純物
としての貴金属イオンの吸着分離が不十分となるからで
ある。
以下、本発明に係わる実施例を記載するが、該実施例は
本発明を限定するものではない。
(実施例1) 表1に示す金属を不純物として含むロジウム10g/A
の塩化ロジウム酸水溶液を塩酸を用い、PH0,3に調
整したロジウム溶液1007nlを、陽イオン交換樹脂
としてアンバーライトIR−120B(オルガノ製)5
01nlを内径18mmのガラスカラムに充填した陽イ
オン交換樹脂層に、ダウンフローで5VIOで、前記の
ロジウム溶液を通液し、次いで、通液したロジウム溶液
に塩酸を加えて3規定に調整し、108℃で10分間加
熱した後、室温まで冷却し、アンバーライトXAD2(
オルガノ製)樹脂にAIamine336(ヘンケル製
)を20%含浸させた樹脂50m1を内径18mmのガ
ラスカラムに充填した陰イオン交換層に5VIOで通液
した。
通液した後のロジウム溶液中の不純物濃度を分析したと
ころ、ロジウムの回収率は92.2%で、不純物として
イリジウムの除去率は37%と低めであったが、他の金
属は60〜99%の範囲で除去することができた。
(実施例2) 最初の塩化ロジウム酸水溶液のPHを1.0に調整した
以外は実施例1と同様に操作してロジウム精製を行った
表1に示す如くスズを含めた卑金属をそれぞれ99%以
上除去し、貴金属は実施例Iとほぼ同様の結果が得られ
た。
(参考例1) 最初の塩化ロジウム酸水溶液のPHを0.1に調整した
以外は実施例1と同様に操作してロジウム精製を行った
表に示す如(スズを含めた卑金属は40〜80%と除去
が不十分であった。
(実施例3) 最初の塩化ロジウム酸水溶液のPHを3.0に調整した
以外は実施例1と同様に操作してロジウム精製を行った
表に示す如くスズを含めた卑金属をそれぞれ100%近
く除去することができた。
(実施例4) 最初の塩化ロジウム酸水溶液のPHを1.0に調整し、
陽イオン交換樹脂に5VIOで通液し、通液後のロジウ
ム溶液の酸濃度を1規定に調整し、10分間108℃で
加熱し冷却後、陰イオン交換層に5VIOで通液した以
外は実施例1と同様にして操作したところ、表に示す結
果が得られた。
(実施例5) 陰イオン交換層に通液する前の塩酸による酸濃度調整を
3規定にした以外は実施例4と同様に操作したところ、
表に示す結果が得られた。
(参考例2) 陰イオン交換層に通液する前の塩酸による酸濃度調整を
0.2規定とした以外は実施例4と同様に操作したとこ
ろ、表に示す結果が得られ、ロジウムの回収率が低(い
ものであった。
(実施例6) 最初の塩化ロジウム酸水溶液のPHを1.0に調整し、
陽イオン交換樹脂に5VIOで通液し、通液後のロジウ
ム溶液の酸濃度を3規定に調整し、10分間60℃で加
熱し冷却後、陰イオン交換層にSVl、Oで通液した以
外は実施例1と同様にして操作したところ、表に示す結
果が得られた。
(参考例3) 陰イオン交換層に通液する前の加熱処理を行わなかった
以外実施例6と同様に操作したところ、表に示す結果で
あった。
(従来例1) 1.0g/n塩化ロジウム酸溶液100m1に、亜硝酸
ナトリウム6.5gと水酸化ナトリウム溶液を加え、加
熱後、濾過し、濾過した溶液に塩化アンモニウム2.O
gを加え、さらに沈澱を濾過し、沈澱を塩酸10m1に
溶解し、精製塩化ロジウム酸水溶液を得た。その結果は
表に示したようなものであった。
(従来例2) 前記従来例1の操作を2回繰り返し精製塩化ロジウム酸
水溶液を得た。
その結果は表に示したようなものであった。
(以下余白) (発明の効果) 本発明は、塩化物イオンを含むロジウム溶液を精製する
方法において、PH値を0. 3〜4. 0に調整後、
陽イオン交換樹脂に通液することにより不純物の卑金属
を除去し、しかる後、このロジウム溶液を1〜6規定の
塩酸濃度に調整し50°C以上に加熱しロジウムイオン
をクロロ錯体として安定させたのち冷却後、官能基を有
しない多孔質樹脂に陰イオン交換基を有する難水溶性の
有機溶媒を含浸させた樹脂層に通液することて不純物と
しての貴金属を除去することでロジウムを精製すること
ができ、従来の化学的沈澱分離を主とした湿式法と異な
り、沈澱分離を繰り返す煩雑な操作がないため、労力と
時間を共に軽減でき、さらに、不純物の卑金属、貴金属
を効果的に除去することのできるロジウムの画期的精製
方法であるといえる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)卑金属、貴金属等の塩化物イオンを含むロジウム
    溶液を精製する方法において、該ロジウム溶液のPHを
    0.3〜4.0に調整した後、陽イオン交換樹脂に通液
    し、該通液後のロジウム溶液に塩酸を加えて塩酸濃度を
    1〜6規定に調整して50℃以上に加熱し、冷却後、官
    能基を有しない樹脂に陰イオン交換基を有する難水溶性
    の有機溶媒を含浸させた該樹脂に、該冷却したロジウム
    溶液を通液することを特徴とするロジウムの精製方法。
JP7732890A 1990-03-27 1990-03-27 ロジウムの精製方法 Pending JPH03277730A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002059387A1 (en) * 2000-12-22 2002-08-01 Kinetico Incoporated Process for recovering palladium from a solution
KR100884368B1 (ko) * 2007-05-14 2009-02-18 진인수 황색 황산 로듐 용액의 제조방법
JP2015232167A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 Jx日鉱日石金属株式会社 微量貴金属の分離方法及び分析方法

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