JPS6049139B2 - スズの回収方法 - Google Patents
スズの回収方法Info
- Publication number
- JPS6049139B2 JPS6049139B2 JP12645778A JP12645778A JPS6049139B2 JP S6049139 B2 JPS6049139 B2 JP S6049139B2 JP 12645778 A JP12645778 A JP 12645778A JP 12645778 A JP12645778 A JP 12645778A JP S6049139 B2 JPS6049139 B2 JP S6049139B2
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- JP
- Japan
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- tin
- precipitate
- solution
- present
- hydrochloric acid
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- Expired
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はスズめつき排液からスズを酸化スズとして回収
する方法に関するものである。
する方法に関するものである。
従来、スズめつき排液からスズを回収する方法の開発が
業界において望まれているが、経済的なスズの回収方法
はなんら具体的には開発されていないのが現状である。
業界において望まれているが、経済的なスズの回収方法
はなんら具体的には開発されていないのが現状である。
スズを他の元素から分離する分析的手法としては、硫化
物法及び溶媒抽出法があるが、操作が複雑な上に不純物
が含まれるので、スズを純粋に分離する方法としては満
足できるものではなかつた。本発明者は、スズめつき排
液からスズを純粋に回収する方法を開発すべく鋭意研究
を重ねた結果、スズめつき排液中にスズはスズ酸銅(C
uSnO3)の形で沈澱物中に存在していることを見出
し、この知見に基づいてさらに研究を重ね本発明を完成
するに至つた。
物法及び溶媒抽出法があるが、操作が複雑な上に不純物
が含まれるので、スズを純粋に分離する方法としては満
足できるものではなかつた。本発明者は、スズめつき排
液からスズを純粋に回収する方法を開発すべく鋭意研究
を重ねた結果、スズめつき排液中にスズはスズ酸銅(C
uSnO3)の形で沈澱物中に存在していることを見出
し、この知見に基づいてさらに研究を重ね本発明を完成
するに至つた。
すなわち本発明は、スズめつき排液中の沈澱物を分離し
、この沈澱物を塩酸に溶解してpH0.7〜1.2の溶
液とし、この溶液を陽イオン交換樹脂で処理したのち、
アルカリ性となし、次いで硝酸酸性とすることによりス
ズ酸の沈殿を生ぜしめ、この沈澱を分離し焼成して酸化
スズにすることを特徴とするスズめつき排液からのスズ
の回収方法であつてこの方法によりスズめつき排液中に
含まれる銅、亜鉛、鉄、アルミニウム、カルシウム、ナ
トリウムなどの金属元素を含まない純粋なスズを酸化ス
ズとして回収することができる。
、この沈澱物を塩酸に溶解してpH0.7〜1.2の溶
液とし、この溶液を陽イオン交換樹脂で処理したのち、
アルカリ性となし、次いで硝酸酸性とすることによりス
ズ酸の沈殿を生ぜしめ、この沈澱を分離し焼成して酸化
スズにすることを特徴とするスズめつき排液からのスズ
の回収方法であつてこの方法によりスズめつき排液中に
含まれる銅、亜鉛、鉄、アルミニウム、カルシウム、ナ
トリウムなどの金属元素を含まない純粋なスズを酸化ス
ズとして回収することができる。
本発明において、スズめつき排液中の沈澱物の分離方法
としてはろ過又は遠心分離などが適宜用いられる。
としてはろ過又は遠心分離などが適宜用いられる。
分離した沈澱物は塩酸に溶解し、陽イオン交換樹脂で処
理し金属陽イオンを陽イオン交換樹脂に吸着させるが、
塩酸溶液のpHが1.2より大になるとスズ酸の沈殿が
生じ好ましくなく、pHが0.7より低くなると、銅、
亜鉛などの金属イオンの陽イオン交換樹脂に対する吸着
力が低下して吸着が完ノ全にならないので好ましくない
。
理し金属陽イオンを陽イオン交換樹脂に吸着させるが、
塩酸溶液のpHが1.2より大になるとスズ酸の沈殿が
生じ好ましくなく、pHが0.7より低くなると、銅、
亜鉛などの金属イオンの陽イオン交換樹脂に対する吸着
力が低下して吸着が完ノ全にならないので好ましくない
。
従つて塩酸溶液のpHは0.7〜1.2の間に調整され
るのが好ましい。本発明で用いられる陽イオン交換樹脂
としては、アンパーライトIR−120B(商品名、米
国口 ーム、アンド・ハース社製)、ダウエツクス50
W−X8(商品名、国タウケミカル社製)などが例とし
てあげられる。
るのが好ましい。本発明で用いられる陽イオン交換樹脂
としては、アンパーライトIR−120B(商品名、米
国口 ーム、アンド・ハース社製)、ダウエツクス50
W−X8(商品名、国タウケミカル社製)などが例とし
てあげられる。
陽イオン処理した溶液中には陰イオンであるスズ酸だけ
が存在するので、これに水酸化ナトリウム溶液を加えて
アルカリ性とし、次いで硝酸酸性とするとスズ酸が沈澱
してくる。
が存在するので、これに水酸化ナトリウム溶液を加えて
アルカリ性とし、次いで硝酸酸性とするとスズ酸が沈澱
してくる。
この沈殿物を分離しバーナー、電気炉などで焼成するこ
とにより高純度の酸化スズが得られる。本発明によりス
ズめつき排液から高純度の酸化スズとしてスズを経済的
に回収できる。
とにより高純度の酸化スズが得られる。本発明によりス
ズめつき排液から高純度の酸化スズとしてスズを経済的
に回収できる。
次に本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例1Sn37.6ppm.sCu103.8ppm
1Zn40.0ppmA19.24ppm..Fe3.
42pPmlSl2.6Oppm..Ca524ppm
..Mgl.78ppmlNlO.3OppmCOO.
24ppm.sMnO.32ppm,AgO.O7pp
mPbO.66ppmNa594ppmlKlO.28
ppmを含むPH9.4のスズめつき排液10m1をビ
ーカーに採取し、沈澱物を枦過し、得られた沈澱物を濃
塩酸2Tntに溶解し、約100m1tの水をPHメー
ターでPHを調べながら加え、PHを0.7〜1.2に
保つた。
1Zn40.0ppmA19.24ppm..Fe3.
42pPmlSl2.6Oppm..Ca524ppm
..Mgl.78ppmlNlO.3OppmCOO.
24ppm.sMnO.32ppm,AgO.O7pp
mPbO.66ppmNa594ppmlKlO.28
ppmを含むPH9.4のスズめつき排液10m1をビ
ーカーに採取し、沈澱物を枦過し、得られた沈澱物を濃
塩酸2Tntに溶解し、約100m1tの水をPHメー
ターでPHを調べながら加え、PHを0.7〜1.2に
保つた。
この溶液をダウエツクス50W−X8(樹脂量20m1
)のカラムに通し、次いで溶液と同じPHの塩酸溶液を
カラムに通し全量約200m1の流出液を得た。この流
出中にスズは完全に流出していた。この流出液に10%
水酸化ナトリウム溶液を加えてPH7以上とし、次いで
硝酸を加えて酸性に戻すと白濁を生じた。放置して沈澱
を完成させ、ろ過して沈澱を分離し、この沈澱を電気炉
で焼成したところ純度99.6%以上の酸化スズがほぼ
100%の回収率で得られた。なお、陽イオン交換樹脂
で処理する塩酸溶液のQHを0.3にした場合には純度
は95.6%でCUl.4%、Zn3.O%を不純物と
して含有していた。
)のカラムに通し、次いで溶液と同じPHの塩酸溶液を
カラムに通し全量約200m1の流出液を得た。この流
出中にスズは完全に流出していた。この流出液に10%
水酸化ナトリウム溶液を加えてPH7以上とし、次いで
硝酸を加えて酸性に戻すと白濁を生じた。放置して沈澱
を完成させ、ろ過して沈澱を分離し、この沈澱を電気炉
で焼成したところ純度99.6%以上の酸化スズがほぼ
100%の回収率で得られた。なお、陽イオン交換樹脂
で処理する塩酸溶液のQHを0.3にした場合には純度
は95.6%でCUl.4%、Zn3.O%を不純物と
して含有していた。
Claims (1)
- 1 スズめつき排液中の沈澱物を分離し、この沈殿物を
塩酸に溶解してpH0.7〜1.2の溶液とし、この溶
液を陽イオン交換樹脂で処理したのち、アルカリ性とな
し、次いで硝酸により酸性とすることによりスズ酸の沈
殿を生ぜしめ、この沈澱を分離し焼成して酸化スズにす
ることを特徴とするスズめつき排液からのスズの回収方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12645778A JPS6049139B2 (ja) | 1978-10-14 | 1978-10-14 | スズの回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12645778A JPS6049139B2 (ja) | 1978-10-14 | 1978-10-14 | スズの回収方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5554535A JPS5554535A (en) | 1980-04-21 |
JPS6049139B2 true JPS6049139B2 (ja) | 1985-10-31 |
Family
ID=14935687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12645778A Expired JPS6049139B2 (ja) | 1978-10-14 | 1978-10-14 | スズの回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6049139B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109957657A (zh) * | 2019-03-22 | 2019-07-02 | 昆明理工大学 | 一种从赤泥中同时资源化利用铁、钠、铝的方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5096260B2 (ja) * | 2008-08-12 | 2012-12-12 | Dowaエコシステム株式会社 | スズ含有廃棄物の精製方法及びスズ含有廃棄物の再利用方法 |
KR101464194B1 (ko) * | 2014-04-16 | 2014-11-24 | 인천화학 주식회사 | 주석도금폐액으로부터 주석화합물 용액 및 산화주석을 동시에 회수하는 방법 |
CN105293454B (zh) * | 2015-10-27 | 2017-03-29 | 盛隆资源再生(无锡)有限公司 | 一种废退锡液制备稀硝酸、海绵锡和聚合氯化铝的方法 |
CN106241882B (zh) * | 2016-08-27 | 2017-06-30 | 盛隆资源再生(无锡)有限公司 | 一种废退锡液资源化的方法 |
-
1978
- 1978-10-14 JP JP12645778A patent/JPS6049139B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109957657A (zh) * | 2019-03-22 | 2019-07-02 | 昆明理工大学 | 一种从赤泥中同时资源化利用铁、钠、铝的方法 |
CN109957657B (zh) * | 2019-03-22 | 2020-11-24 | 昆明理工大学 | 一种从赤泥中同时资源化利用铁、钠、铝的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5554535A (en) | 1980-04-21 |
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