JPH01117309A - コンデンサー - Google Patents

コンデンサー

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JPH01117309A
JPH01117309A JP62273578A JP27357887A JPH01117309A JP H01117309 A JPH01117309 A JP H01117309A JP 62273578 A JP62273578 A JP 62273578A JP 27357887 A JP27357887 A JP 27357887A JP H01117309 A JPH01117309 A JP H01117309A
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average particle
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Yukihisa Sato
恭久 佐藤
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浜野 久
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欣治 長谷川
Norihiro Nomi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、誘電体として二軸配向ポリエステルフィルム
を使用したコンデンサーに関する。
[従来技術] ポリエチレンテレフタレートからなる二軸配向フィルム
は、機械的性質、耐熱性、電気的性質などに優れている
ことから、コンデンサーの誘電体として用いられている
。このフィルムをコンデンサーの誘電体として使用する
ときの態様に、■5〜10μ厚みの金属性電極箔(主に
アルミニウムが用いられる)と一般に4〜30μの厚み
のフィルムを重ねて巻きとって素子を作る場合(以下、
箔巻きコンデンサー素子と呼ぶ)と、■フィルムに直接
アルミニウムや亜鉛を真空蒸着して素子に巻きとる様式
(以下、蒸着フィルムコンデンサー素子と呼ぶ)とがあ
る。蒸着フィルムコンデンサー素子は、特にコンデンサ
ーの小型化の為に賞月されているが、コンデンサーの製
造工程で要求される重要な特性の一つは、該素子の巻回
性とつぶれ性が良好なことである。すなわち、蒸着後の
フィルムは巻芯に巻回した(巻回工程)°後、芯から扱
きとり、プレスして素子を偏平につぶしくプレス工程)
、リード線をつけるためにハンダ付けができるように、
偏平にした素子の両端面に金属粒子を吹きつける工程(
メタリコン工程)を経なければならない。また箔巻きコ
ンデンサー素子でも、プレス工程やメタリコン工程を経
るものもあるので、巻回性とつぶれ性が良好であること
が要求される。
ここで、巻回性が良好とは、巻回機にてフィルムをコン
デンサー素子に巻取る際、フィルムの蛇行や端面ずれを
生じないことを意味し、つぶれ性が良好とは、プレスが
均一にでき、且つ余り大きな加重をかけることなく偏平
にでき、しかもプレス後の素子の端面部にメタリコン工
程で金属粒子の入りこむ隙間のないことである。
巻回性が悪かったり、つぶれ性が悪く端面に空隙がある
と、メタリコン粒子の侵入により、絶縁抵抗や誘電正接
の劣化がおこり、製品は不良品となる。
巻回性やつぶれ性を改良するためには、誘電体として用
いられているフィルムの滑り性をよくすることが必須要
件であって、この要件をみたすために、従来からポリマ
ー中に無機の微細な粒子を添加含有させたり、ポリマー
中に不溶性の触媒残渣を形成せしめたりして、フィルム
面に突起を付与することが行なわれている。
上記のごとくポリマー中に不活性無機微粒子を添加した
り、不溶性の触媒残渣を形成せしめ、フィルム表面に多
くの突起を形成せしめることによって加工性(例えばフ
ィルムの巻回性、つぶれ性)はある程度良好となるが、
その反面絶縁破壊電圧が低下し、絶縁破壊異常率が高く
なり、コンデンサー素子としての性能を低下せしめる。
逆に、絶縁破壊電圧を高め、絶縁破壊異常率を抑えるた
めフィルム表面を平滑にしようとすると加工性が低下す
る。
即ち、巻回性、つぶれ性等の加工性を改良するためにポ
リマー中に添加含有させる無機の微細な粒子又は重合過
程においてポリマー中に形成される触媒残渣粒子の電気
絶縁性が低いこと、及び二軸延伸製膜時に該粒子の周囲
に形成されるボイド(空隙)に起因して絶縁欠陥が生じ
ること等が、加工性とコンデンサー素子としての電気的
性質の両立を妨げている。
これらの特性を両立させる方法について種々検討され、
また多くの提案がされている。
その中でも大小2種の粒子をポリエステル中に分散含有
させることで、上述特性を満足させようとするものとし
て、例えば特開昭52−78953@がある。゛この方
法は比較的好ましい方法ではあるが、必ずしも満足出来
るものではなく、特に6μm以下の薄いフィルムの場合
、大粒子の添加はコンデンサー素子の電気的性質の低下
をもたらす。
[発明の目的] 本発明の目的は、大小2種の粒子を用いる利点  ゛を
保持しながら、上述の問題を解決し、加工性に優れ、し
かも絶縁破壊電圧が高くかつ絶縁欠陥の少いコンデンサ
ー誘電体用二軸配向ポリエステルフィルムを使用した高
品質のコンデンサーを提供することである。
[発明の構成・効果] 本発明の目的は、本発明によれば、厚み1〜16μmの
二軸配向ポリエステルフィルムを誘電体とするコンデン
サーにおいて、該フィルムがポリエステル中に、第1成
分として平均粒径が0.4〜4μmでありかつ粒径比(
長径/短径)が1.0〜1.3である球状シリカ粒子を
0.005〜160重但%含有し、かつ第2成分として
平均粒径が第1成分より小ざいが0.01〜3μmの範
囲にある他の不活性微粒子を0.005〜1゜0重量%
含有する二軸配向フィルムであることを特徴とする絶縁
破壊電圧の高いコンデンサーによって達成される。
ここで、球状シリカ粒子の長径、短径9面積円相当径は
粒子表面に金属を蒸着してのち電子顕微鏡にて1万〜3
万倍に拡大した像から求め、平均粒径2粒径比は次式で
求める。
平均粒径 =測定粒子の面積円相光径の総和/測定粒子の総粒径比 =シリカ粒子の平均長径/該粒子の平均短径本発明にお
けるポリエステルとは芳香族ジカルボン酸を主たる酸成
分とし、脂肪族グリコールを主たるグリコール成分とす
るポリエステルである。
かかるポリエステルは実質的に線状であり、そしてフィ
ルム形成性特に溶融成形によるフィルム形成性を有する
。芳香族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェニルエ
タンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニ
ルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボ
ンフェニルケトンジカルボン酸,アンスラセンジカルボ
ン酸等を挙げることができる。脂肪族グリコールとして
は、例えばエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール。
ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール
、デカメチレングリコール等の如き炭素数2〜10のア
ルキレングリコール、ポリエチレングリコール、あるい
はシクロヘキサンジメタツールの如き脂環族ジオール等
を挙げることができる。
本発明において、ポリエステルとしては例えばアルキレ
ンテレフタレート及び/又はアルキレンナフタレートを
主たる構成成分とするものが好ましく用いられる。
かかるポリエステルのうちでも、例えばポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートは
もちろんのこと、例えば全ジカルボン酸成分の80モル
%以上がテレフタル酸及び/又は2,6−ナフタレンジ
カルボン酸であり、全グリ。
コール成分の80モル%以上がエチレングリコールであ
る共重合体が好ましい。その際全酸成分の20モル%以
下はテレフタル酸及び/又はナフタレンジカルボン酸以
外の上記芳香族ジカルボン酸であることができ、また例
えばアジピン酸,セパチン酸等の如き脂肪族ジカルボン
酸;シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸の如き脂環
族ジカルボン酸等であることができる。また、全グリコ
ール成分の20モル%以下はエチレングリコール以外の
上記グリコールであることができ、あるいは例えばハイ
ドロキノン、レゾルシン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン等の如き芳香族ジオール;1,4
−ジヒドロキシメチルベンゼンの如き芳香族を含む脂肪
族ジオール;ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコール等の如きポ
リアルキレングリコール(ポリオキシアルキレングリコ
ール)等であることもできる。
また、本発明で用いるポリエステルには、例えばヒドロ
キシ安息香酸の如き芳香族オキシ酸:ω−ヒドロキシカ
プロン酸の如き脂肪族オキシ酸等のオキシカルボン酸に
由来する成分を、ジカルボン酸成分およびオキシカルボ
ン酸成分の総量に対し20モル%以下で共重合或いは結
合するものも包含される。
ざらに本発明におけるポリエステルには実質的に線状で
ある範囲の量、例えば全酸成分に対し2モル%以下の量
で、3官能以上のポリカルボン酸又はポリヒドロキシ化
合物、例えばトリメリット酸,ペンタエリスリトール等
を共重合したものをも包含される。
上記ポリエステルは、それ自体公知であり、且つそれ自
体公知の方法で製造することができる。
上記ポリエステルとしては、0−クロロフェノール中の
溶液として35℃で測定して求めた固有粘度が約0.4
〜約0.9のものが好ましい。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムはそのフィルム
表面に多数の微細な突起を有している。
それらの多数の微細な突起は本発明によればポリエステ
ル中に分散して含有される多数の球状シリカ粒子と他の
不活性微粒子とに由来する。
球状シリカ粒子と他の不活性微粒子とを分散含有するポ
リエステルは、通常ポリエステルを形成するための反応
時、例えばエステル交換法による場合のエステル交換反
応中あるいは重縮合反応中の任意の時期、又は直接重合
法による場合の任意の時期に、球状シリカ粒子(好まし
くはグリコール中のスラリーとして)と他の不活性微粒
子(好ましくはグリコール中のスラリーとして)を反応
系中に添加することにより製造することができる。
好ましくは、重縮合反応の初期例えば固有粘度が約0.
3に至るまでの間に、これら不活性粒子を反応系中に添
加するのが好ましい。
本発明においてポリエステル中に分散含有させる第1成
分としての球状シリカ粒子は平均粒径が0.4〜4μm
でありかつ粒径比(長径/短径)が1.0〜1.3であ
るシリカ粒子である。この球状シリカ粒子は個々の形状
が極めて真球に近い球状であって、従来から滑剤として
知られているシリカ粒子が10止程度の超微細な塊状粒
子か、これらが凝集して0.5μm程度の凝集物(凝集
粒子)を形成しているのとは著しく異なる点に特徴があ
る。
球状シリカ粒子の平均粒径は好ましくは0.5〜3.0
μm1更に好ましくは0.6〜2゜0μmである。
この平均粒径が0.4μm未満では滑り性や、耐削れ性
の向上効果が不充分であり、好ましくない。
また平均粒径が4μmを越えるとフィルム表面が粗れす
ぎて好ましくない。また球状シリカ粒子の粒径比は、好
ましくは1、O〜1.2、更に好ましくは1.0〜1.
15である。
また、球状シリカ粒子は粒径分布がシャープであること
が好ましく、分布の急峻度を表わす相対標準偏差が0.
5以下、更には0.4以下、特に0.3以下であること
が好ましい。この相対標準偏差は次式で表わされる。
ここで、旧:個々の粒子の面積円相当径(μm)σ;面
面積円相径径平均値 (=Σ 旧/n) (μm) i=1 n:粒子の個数 を表わす。
相対標準偏差がO25以下の球状シリカ粒子を用いると
、該粒子が球状で且つ粒度分布が極めて急峻でおること
から、フィルム表面の大突起の高さが極めて均一となる
。更にフィルム表面の個々の大突起は、滑剤周辺のボイ
ドが小ざいために、突起形状が非常にシャープであり、
従って、同じ大・ 突起の数であっても他の滑剤による
ものに比して滑り性が極めて良好となる。
球状シリカ粒子は、上述の条件を満たせば、その製法そ
の伯に何ら限定されるものではない。例えば球状シリカ
粒子は、オルトケイ酸エチル[Si (OCzHs) 
41の加水分解から含水シリカ[5i(OH)41単分
散球をつくり、更にこの含水シリカ単分散法を脱水化処
理してシリカ結合[=Si−Q=Siミ1を三次元的に
成長させることにより製造できる(日本化学会誌’81
. NO,9゜P150’3)。
Si (OC2H5) 4 +48zO→Si (OH
)4 +4C2)150H=Si−OH+HO−3i= →=Si−0−3i=+)lz。
本発明において第1成分としての球状シリカ粒子の添加
量は、ポリエステルに対して0.005〜1.0重量%
とする必要があり、好ましくは0.03〜1.0重量%
、更に好ましくは0.05〜0.8重量%である。添加
量が0.005重量%未満では、滑り性や加工性の向上
効果が不充分となり、一方1.0重量%を越えるとコン
デンサーとしての電気的性質が低下し、好ましくない。
本発明においてポリエステル中に分散含有させる第2成
分としての他の不活性微粒子は、平均粒径が第1成分よ
り小ざ″いがo、 oi〜3μmの範囲にあるものであ
れば特に限定されない。この他の不活性微粒子は、触媒
残渣からポリマー中に析出させた不活性無機微粒子をも
含むものであるが、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、カオリン、クレー、ベントナイト、酸化チタン
、多孔質シリカ、硫酸バリウム、チタン酸カルシウム、
チタン酸バリウム、ホタル石、クロム酸バリウム。
ガラスピーズ等が挙げられる。これらは1種または2種
以上を用いることができる。
かかる不活性微粒子の平均粒径は0.1〜2.0μ、更
には0.1〜0.9μであることが好ましい。
所定の平均粒径の粒子を得るためには従来から知られて
いる粒子調製法を用いることができ、例えば粉砕処理2
分級操作等を施して所定の平均粒径。
粒度分布にすることが好ましい。
本発明において第2成分としての不活性微粒子の含有量
は、ポリエステルに対してo、 oos〜1.0重量%
とする必要があり、好ましくは0.01〜0.8重量%
、更に好ましくは0.02〜0.5重量%である。
この含有量が0.005重量%未満では滑り性や加工性
の向上効果が不充分となり、一方1.0重量%を越える
とコンデンサーとしての電気的性質が低下し、°好まし
くない。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは従来から蓄積
された二軸配向フィルムの製造法に準じて製造できる。
例えば、球状シリカ粒子及び他の不活性微粒子を含有す
るポリエステルを溶融製膜して非晶質の未延伸フィルム
とし、次いで該未延伸フィルムを二輪方向に延伸し、熱
固定し、必要であれば弛緩熱処理することによって製造
される。
その際、フィルム表面特性は、球状シリカ粒子や他の不
活性微粒子の粒径、量等によって、また延伸条件によっ
て変化するので従来の延伸条件から適宜選択する。また
密度、熱収縮率等も延伸、熱処理時の温度2倍率、速度
等によって変化するので、これらの特性を同時に満足す
る条件を定める。
例えば、延伸温度は1段目延伸部度(例えば縦方向延伸
温度:T1)が(To−10)〜(IJ+45) ”C
の範囲(但し、■g:ポリエステルのガラス転移温度)
から、2段目延伸部度(例えば横方向延伸温度:Tz 
>が(T++15)〜(Tt+40)’Cの範囲から選
択するとよい。また、延伸倍率は一軸方向の延伸倍率が
2.5以上、特に3倍以上でかつ面積倍率が8倍以上、
特に10倍以上となる範囲から選択するとよい。更にま
た、熱固定温度は180 ヘ250℃、更には200〜
230℃の範囲から選択するとよい。
かくして得られるポリエステルフィルムは、その内部に
平均粒径の異る2種の粒子を含有し、表面には比較的大
きい突起とより小さい突起が存在するにもかかわらず、
従来のフィルムにみられるボイド特に大きい粒子すなわ
ち球状シリカ粒子に起因するボイドが実質的にないとい
う特徴を有する。
この球状シリカ粒子周辺のボイドが小さい理由は球状シ
リカ粒子のポリエステルへの親和性の良さと、更に粒子
そのものが極めて真球に近いことから、延伸において滑
剤周辺の応力が均等に伝播し、ポリエステルと滑剤の界
面の一部に応力が集中しないことによると推測される。
一般にポリエステルと無機微粒子とは親和性がない。こ
のため溶融製膜したポリエステル未延伸フィルムを二輪
延伸すると、該粒子とポリエステルの境界に剥離が生じ
、該微粒子の囲りにボイドが形成される。そして、厚み
6μm以下のごとき薄い二輪延伸フィルムにおいては無
機微粒子とポリエステルの境界における剥離はピンホー
ル等になる場合も多い。そして、無機微粒子の粒径が大
きいほど該剥離によるボイドは大きく、ピンホールにな
る可能性も大きい。そして該ボイドはピンホールになら
ない場合にも必ず絶縁破壊電圧の低下をもたらす。
本発明のポリエステルフィルムの表面の比較的大きい突
起を形成する球状シリカ粒子は、上述のごと〈従来の無
機微粒子と異り、該粒子の囲りにボイドが形成されずピ
ンホールの増加、絶縁破壊電圧の低下等電気的性質の低
下をひきおこさない。
また本発明のポリエステルフィルムの表面の比較的小さ
い突起を形成する微粒子は、その粒径が小さいので該粒
子とポリエステルの境界に剥離が生じボイドが形成され
ても電気的性質の低下は著しくない。
ポリエステルフィルム の製造は従来から知られている方法で行うことができる
本発明のコンデンサーは上述した特徴,利点を有するポ
リエステルフィルムを誘電体としたものであり、電気的
性質に優れ且つ品質のバラツキの少い、優れたコンデン
サーである。
[実施例] 以下、実施例を掲げて本発明を更に説明する。
なお本発明における種々の物性値および特性は以下の如
く測定されたものである。
(1)粒子の粒径等 (1−1)シリカ粒子について 粒子粒径の測定には次の状態がある。
1)シリカ粉体から、平均粒径,粒径比等を求める場合 2)フィルム中のシリカ粒子の平均粒径,粒径比等を求
める場合 1)シリカ粉体からの場合: 電顕試料台上にシリカ粉体を個々の粒子ができるだけ重
ならないように散在せしめ、金スパツタ−装置によりこ
の表面に金薄膜蒸着層を厚み200人〜300人で形成
せしめ、走査型電子顕微鏡にてioooo〜30000
倍で観察し、日本レギュレーター■製ルーゼツクス50
0にて、少くとも100個の粒子の長径(Dli)、短
径(Dsi)及び面積円相高径(Di)を求める。
そして、これらの次式で表わされる数平均値をもって、
シリカ粒子の長径(0+) 、短径(OS) 、平均粒
径(0)を表わす。
旧=(Σ Dli )/n。
i=1 Os= (Σ ost)/n。
i=1 0=(Σ Di)/n i=1 2)フィルム中のシリカ粒子の場合: 試料フィルム小片を走査型電子顕微鏡用試料台に固定し
、日本電子■製スパッターリング装置(JFC−110
0型イオンスパツターリング装置)を用いてフィルム表
面に下記条件にてイオンエツチング処理を施す。条件は
ペルジャー内に試料を設置し、約10−3 TOrrの
真空状態まで真空度を上げ、電圧0.25にV,電流1
2.5mAにて約10分間イオンエツチングを実施す把
更に同装置にてフィルム表面に金スパツタ−を施し、走
査型電子顕微鏡にて10000〜30000倍で観察し
、日本レギュレーター■製ルーゼツクス500にて少く
とも100個の粒子の長径(Dli)、短径(Dsi)
及び面積円相高径(Di)を求める。以下、上記1)と
同様に行う。
(1−2)他の不活性微粒子について 1) 粒子の平均粒径 島津製作所CP−50型セントリフニゲル パーティク
ル サイズ アナライザー (Centrifugal Particle Siz
e Analyser)を用いて測定する。得られた遠
心沈降曲線を基に算出した各粒径の粒子とその存在量と
の累積曲線から、50マスパーセント(massper
cent)に相当する粒径を読み取り、この値を上記平
均粒径とする(「粒度測定技術」日刊工業新聞社発行,
 1975年,頁242〜247参照)。
2)粒子粒径比 フィルム小片をエポキシ樹脂にて約5mmφ棒状に固定
成形し、ミクロトームにて約600^の厚みの超薄切片
を作製する。この試料を、日立製作剛製の透過電子顕微
鏡H−800型を用い、加速電圧100kVにてフィル
ムの断面に存在する不活性微粒子を観察する。この粒子
の長径と短径を求め、粒径比を算出する。
観察する粒子個数は20個とし、各々の粒径比を求め、
それらの平均値をもって粒径比として示す。
3)相対標準偏差 1)項の累積曲線より差分粒度分布を求め、相対標準偏
差の下記の定義式にもとづいて相対標準偏差を算出する
ここで、Di : 1)項で求める各々の粒径(μm)
o:1)項で求める平均径(μm) n:1)項で累積曲線を求めるときの 分割数 φi:各粒径粒径子の存在確率 (マスパーセント) を表わす。
(2)フィルム表面粗さ(Ra) 中心線平均粗さ(Ra)としてJIS−BO601テ定
義される値であり、本発明では■小板研究所の触針式表
面粗’ia計(StlRFCORDER5E−30C)
を用いて測定する。測定条件等は次の通りである。
(a)触針先端半径 =  2μm (b)測定圧力   :  30m。
(C)カットオフ  :  0.25mm(d)測定長
    :  2.5mm(e)データーのまとめ方 同−試料について5回繰返し測定し、最も大きい値を1
つ除き、残り4つのデーターの平均値の少数点以下4桁
目を四捨五入し、少数点以下3行目まで表示する。
(3)絶縁酸゛壊電圧及び絶縁欠陥率 絶縁破壊電圧はJIS−C−2318に示される方法で
測定する。
(4)熱収縮率 フィルム試料の大きさ350mm x350mmのちの
の縦及び横方向につき中央部に300m1iの距離をお
いて標点を付け、150℃に設定したテスター産業製熱
風式恒温槽内に試F110枚を無緊張下につりさげ、2
時間保持後取り出し、標点間の距離を再び測定し、熱収
縮率を下記の式により算出し、n=10の平均値で表わ
す。
o   L 熱収縮率(%) = −X 100 (5)蒸着加工性の評価 フィルム巾soomm 、巻長さ20.000mの原フ
ィルムに対してアルミニウム蒸着をアルミニウム純度9
9.99%、蒸着源温度1400℃、蒸着面とフィルム
面との距離350mm 、入射角40°、真空度5 x
 10−5 Torr、蒸着速度300m/1m 、蒸
着テンション20KO,蒸着厚さ100mμの条件でア
ルミニウム蒸着を行い、原フィルムの蒸着加工性につい
て蒸着加工時に横しわが全く発生しないものを◎、やや
横しわが発生するが蒸着斑や蒸着後のスリット不良まで
には到らないものをO2横しわ、あるい1よ場合により
縦しわが発生し、蒸着線や蒸着後のスリット不良が頻繁
に起こり、使用に供し得ないものをXとする。
(6)素子端面不揃い、及び偏平化後の素子端面形状の
評価 4〜12μのフィルムをアルミニウム蒸着し、20mm
riコにスリットしたものを、外径3mmの巻芯に巻張
力40g、巻取速度30cm/secで4mの長さを巻
回した素子を作り、素子端面不揃いについては、端面が
全て完全に揃っているものをOとし、一部にやや不揃い
のものもあるがその程度も小で、実用上何ら差支えない
ものをΔ、使用できないものをXとする。
該素子をプレスにより偏平につぶした時の偏平化後の素
子端面形状評価は、フィルム層間が一直線で均一につぶ
れて隙間のないものを○。
一部に僅かの隙間が認められるが実用上何ら問題のない
ものをΔ、つぶれが不均一でフィルム層間に隙間ができ
て使用できないものを×とする。
(7)総合評価 つぶれ性2巻同性等の取扱い作業性、蒸着加工性、絶縁
破壊電圧及び絶縁破壊異常率等の電気特性について総合
的に評価して、い°ずれも良好なものを◎、若干劣る面
を有するが実用上問題ないものQ、実用上問題のあるも
のをΔ、使用に耐えないものをXとする。
比較例1〜7 ジメチルテレフタレートとエチレングリコールを、エス
テル交換触媒として酢酸マンガンを、重合触媒として三
酸化アンチモンを、°安定剤として亜燐酸を、更に滑剤
(添加粒子)として第1表に示すものを用いて、エステ
ル交換および重縮合を行い、固有粘度([η])0.6
5のポリエチレンテレフタレートを得た。
なお、上記滑剤はエチレングリコールに添加し、超音波
分散処理して得られたグリコール分散液として添加した
このポリエチレンテレフタレートのペレットを170℃
、3時間乾燥後押出機ホッパーに供給し、溶融温度28
0〜300℃で溶融し、この溶融ポリマーを開度1m1
llのスリット状ダイを通して表面仕上げ0.3S程度
、表面温度20℃の回転冷却ドラム上に押出成形し、8
0μmの未延伸フィルムを得た。
このようにして得られた未延伸フィルムを15℃に予熱
し、更に低速、高速のロール間で15mm上方より90
0℃の表面温度のIRヒーター1本にて加熱し、縦方向
に3.6倍に延伸後急冷し、続いてステンターに供給し
105℃にて横方向に3.7倍に延伸した。得られた二
輪延伸フィルムを220℃の温度で5秒間熱固定し、厚
み6μmの熱固定二軸配向フィルムを得た。このフィル
ムを用いて蒸着フィルムコンデンサーを製造した。
上記フィルムの150℃、 30分間における熱収縮率
は縦方向1.5%、横方向1.7%であり、蒸着加工性
はすべて良好であった。
更に他の特性を第1表に示す。
実施例1〜7 滑剤(添加粒子)を第2表に示したものに変更する以外
は比較例1〜7と同様に行なってポリエチレンテレフタ
レートのベレットを得た。該ペレットを用いる以外は比
較例1〜7と同様に行なって、厚みθμlの熱固定二軸
配向フィルムを得た。
更にこのフィルムを用いて蒸着フィルムコンデンサーを
製造した。このフィルムの150℃、30分間における
熱収縮率は縦方向1.5%、横方向1.7%であり、蒸
着加工性が良好であった。
このフィルムおよびコンデンサーの特性を第2表に示す
これら実施例で得たフィルムおよびコンデンサーはいず
れも優れた品質のものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.厚み1〜16μmの二軸配向ポリエステルフィルム
    を誘電体とするコンデンサーにおいて、該フィルムがポ
    リエステル中に、第1成分として平均粒径が0.4〜4
    μmでありかつ粒径比(長径/短径)が1.0〜1.3
    である球状シリカ粒子を0.005〜1.0重量%含有
    し、かつ第2成分として平均粒径が第1成分より小さい
    が0.01〜3μmの範囲にある他の不活性微粒子を 0.005〜1.0重量%含有する二軸配向フィルムで
    あることを特徴とする絶縁破壊電圧の高いコンデンサー
  2. 2.球状シリカ粒子の下記式で表わされる相対標準偏差
    が0.5以下である特許請求の範囲第1項記載のコンデ
    ンサー。 相対標準偏差=▲数式、化学式、表等があります▼ ここで、Di:個々の粒子の面積円相当径(μm)■:
    面積円相当径の平均値 ▲数式、化学式、表等があります▼ n:粒子の個数 を表わす。
  3. 3.他の不活性微粒子がカオリン,ベントナイト,酸化
    チタン,炭酸カルシウム及び多孔質シリカよりなる群か
    ら選ばれる少くとも一種である特許請求の範囲第1項記
    載のコンデンサー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0791633A3 (de) * 1996-02-26 1999-12-22 Hoechst Diafoil GmbH Polyesterzusammensetzung für Kondensatorfolie

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