JPH0110559Y2 - - Google Patents

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JPH0110559Y2
JPH0110559Y2 JP14195080U JP14195080U JPH0110559Y2 JP H0110559 Y2 JPH0110559 Y2 JP H0110559Y2 JP 14195080 U JP14195080 U JP 14195080U JP 14195080 U JP14195080 U JP 14195080U JP H0110559 Y2 JPH0110559 Y2 JP H0110559Y2
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rubber hose
flexible
flexible pipe
flexible rubber
hose
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ポンプ装置から吐出された圧力流
体を流体圧装置に供給する圧力流体供給ホースに
関する。
〔従来の技術〕
一般に圧力流体供給ホースとしては、圧力流体
が供給される流体圧装置、例えば、第1図に示す
ように自動車の舵取装置に接続するのに用いられ
ている。第1図に示す動力舵取装置11におい
て、圧力流体供給ホース15は、ハンドル10の
操作により制御される動力舵取装置11の供給口
16とポンプ装置13の吐出口14とを接続して
いる。そうして、ポンプ装置13から吐出される
圧力流体を吐出口14、圧力流体供給ホース1
5、供給口16及びサーボ弁を介してアクチユエ
ータシリンダに供給すると共に、アクチユエータ
シリンダからの排出流体を排出ホース17を介し
てポンプ装置13へ戻すようになつている。これ
によつて、ハンドル10の手動操作トルクを軽減
するのである。
しかし、このような動力舵取装置11において
は、ポンプ装置13から吐出される圧力流体は圧
力脈動しているため、その圧力脈動がそのまま動
力舵取装置11に伝えられ、これが車室内におけ
る振動・騒音の要因となるのである。
そこで、従来の技術においては、圧力流体供給
ホースとして、膨張収縮可能な可撓性ゴムホース
を使用して、圧力脈動及びそれに伴なう振動・騒
音を若干低減させている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、ポンプ装置から吐出される圧力流体に
は、低周波域から高周波域に亘る広範囲の圧力脈
動が発生しているので、上記のように単なる膨張
収縮可能な可撓性ゴムホースでは、広範囲の周波
数帯域に亘る圧力脈動は十分に吸収され得ない。
この考案は、圧力流体のそのような広範囲の周
波数帯域に亘る圧力脈動を十分吸収し得る圧力流
体供給ホースを提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案による圧力流体供給ホースは、両端が
接続金具によつて流体圧装置に接続される膨張収
縮可能な可撓性ゴムホースの内孔に、該可撓性ゴ
ムホースより長さが短く、且つ内径膨張収縮率が
小さい内径膨張収縮可能な可撓性パイプが挿入さ
れ、該可撓性パイプより長さが短い締付スリーブ
が前記ゴムホースの外周に挿通され、該締付スリ
ーブがかしめられることにより前記可撓性パイプ
は前記締付スリーブの範囲のみにおいて前記可撓
性ゴムホースに固着されて構成されており、前記
可撓性ゴムホースの全長範囲にゴムホース自体の
内径膨張収縮率を有する長さ部分と前記ゴムホー
スより小さい内径膨張収縮率を有する長さ部分と
が交互に形成されている。
〔作用〕
ポンプ装置から圧力流体供給ホースを介して圧
力流体機器に供給する際、圧力流体は、可撓性ゴ
ムホース乃至可撓性パイプを通つて圧力流体機器
へと流れる。
その場合、圧力流体供給ホース内に圧力流体の
圧力脈動が生じても、可撓性ゴムホース及び可撓
性パイプは、夫々圧力脈動に応じて振動的に膨
張・収縮作用を行い、圧力流体の圧力脈動は、吸
収される。
その際、膨張時には可撓性パイプの内径膨張収
縮率は、可撓性ゴムホースより小さいので、締付
スリーブの範囲以外では、可撓性ゴムホースの内
周面と可撓性パイプの外周面とは離れる。
そうして、可撓性ゴムホース及び可撓性パイプ
の圧力脈動に応じての内径の振動的膨張・収縮作
用において、可撓性ゴムホースと可撓性パイプと
の内径膨張収縮の割合が相違するため、広範囲の
周波数帯域の圧力脈動が吸収される。即ち、可撓
性ゴムホース及び可撓性パイプは、自由状態に対
して、供給ホース内を通過する圧力流体の圧力に
応じて容積変化をするため、この膨張作動により
圧力脈動を吸収できるようになり、しかも可撓性
ゴムホースと可撓性パイプとの膨張量の差異によ
り、異なる周波数帯域の圧力脈動を吸収する。
〔実施例〕
この考案の実施例を図面に従つて説明する。
圧力流体供給ホース15の主体を構成する膨張
収縮可能な可撓性ゴムホース20の一端には、ポ
ンプ装置13に接続する接続金具21が、他端に
は、動力舵取装置11に接続する接続金具22が
夫々取付られている。
接続金具21は、チユーブ部23の一端部にポ
ンプ装置13の吐出口14に固定されるジヨイン
ト部24が、他端部に可撓性ゴムホース20に嵌
合するソケツト部25が夫々形成されて構成され
ている。同様に、接続金具22は、チユーブ部2
6の一端部に動力舵取装置11の供給口16に固
定されるジヨイント部27が、他端部に可撓性ゴ
ムホース20に嵌合するソケツト部28が夫々形
成されて構成されている。可撓性ゴムホース20
の端部において、その内孔にチユーブ部23,2
6のソケツト側端部が挿入されると共に、その外
周面にソケツト部25,28が嵌合され、更に各
ソケツト部25,28の締付部25a,28aが
外周面にかしめられることにより、各接続金具2
1,22は可撓性ゴムホース20の端部に固定さ
れているのである。
可撓性ゴムホース20の内孔には、可撓性ゴム
ホース20より短寸で、且つ単位圧力に対する内
径の膨張収縮のし易さの割合、即ち内径膨張収縮
率が小さい、例えば硬質ゴム、又は樹脂等の可撓
性パイプ30が下記のように嵌挿固定されてい
る。
可撓性パイプ30は、その外周面が可撓性ゴム
ホース20の内周面に密接するように可撓性ゴム
ホース20の内孔に嵌挿され、更に可撓性パイプ
30より遥かに短寸の締付スリーブ31が可撓性
パイプ30の略中央位置に対応する可撓性ゴムホ
ース20の外周面に嵌合された上、かしめられる
ことにより締付スリーブ31の範囲が可撓性ゴム
ホース20に一体的に固定される。従つて、締付
スリーブ31の範囲以外では、可撓性ゴムホース
20の内周面と可撓性パイプ30の外周面とは離
れ得る。
かくして、可撓性ゴムホース20の全長範囲に
おいては、両端部の可撓性ゴムホース20だけの
一重部分A,Aと、中間部の可撓性ゴムホース2
0と可撓性パイプ30との二重部分Bとが交互に
形成される。更に、可撓性パイプ30は、可撓性
ゴムホース20に対して外周面からの締付スリー
ブ31のかしめにより固定されているので、固定
位置をずらすことが可能であり、可撓性ゴムホー
ス20に対する可撓性パイプ30の取付装置を変
え、一端の一重部分Aと他端の一重部分Aとの長
さの割合及び可撓性パイプ30自体の固定位置か
ら両端までの長さの割合は、適宜選定し得る。吸
収圧力脈動の周波数帯域は、それらの割合によつ
ても左右される。
上記の圧力流体供給ホースの作用について説明
する。
ジヨイント部24がポンプ装置13の吐出口1
4に固定されると共に、ジヨイント部27が動力
舵取装置11の供給口16に固定されて、圧力流
体供給ホース15は、その可撓性をもつて適宜の
配管位置関係においてポンプ装置13と動力舵取
装置11とを接続する。そうして、ポンプ装置1
3から圧力流体供給ホース15を介して動力舵取
装置11に圧力流体を供給する際、圧力流体は、
チユーブ部23から可撓性ゴムホース20乃至可
撓性パイプ30を通つてチユーブ部26へと流れ
る。
その場合、圧力流体供給ホース15内に圧力流
体の圧力脈動が生じても、可撓性ゴムホース20
及び可撓性パイプ30は、夫々圧力脈動に応じて
振動的に膨張・収縮作用を行い、圧力流体の圧力
脈動は、吸収される。
その際、可撓性ゴムホース20は、ソケツト部
25,28の締付部25a,28a先端と締付ス
リーブ31の両端との間の2範囲で膨張・収縮
し、可撓性パイプ30は、その両端と締付スリー
ブ31の両端との間の2範囲で膨張・収縮する。
そうして、膨張時には可撓性ゴムホース20の内
径膨張収縮率は可撓性パイプ30のそれより大き
いので締付スリーブ31の範囲以外では、可撓性
ゴムホース20の内周面と可撓性パイプ30の外
周面とは離れる。
そうして、可撓性ゴムホース20及び可撓性パ
イプ30の圧力脈動に応じての振動的膨張・収縮
作用において、可撓性ゴムホース20と可撓性パ
イプ30との内径膨張収縮率が相違するため、広
範囲の周波数帯域の圧力脈動が吸収される。即
ち、可撓性ゴムホース20及び可撓性パイプ30
は、自由状態に対して、供給ホース15内を通過
する圧力流体が例えば60Kg/cm2の場合に、数立方
糎程度の容積変化をするため、この膨張作動によ
り圧力脈動を吸収する。しかも可撓性ゴムホース
20と可撓性パイプ30との膨張量の差異によ
り、異なる周波数帯域の圧力脈動が吸収される。
その結果、広範囲の周波数帯域に亘る脈動を効果
的に吸収することができ、それに伴う振動・騒音
の問題を解消できる。
可撓性ゴムホース20の内孔に嵌合固定される
可撓性パイプ30としては、第3図に示すよう
に、金属帯板を螺旋状に成形した金属可撓管35
を用いることもできる。この金属可撓管は、螺旋
状であるため管内の流体圧力により径が拡大・縮
小するが、内径膨張収縮率が可撓性ゴムホースよ
り小さいのであつて、供給ホース15内を通過す
る圧力流体が例えば60Kg/cm2の場合に、自由状態
に対して、数立方糎程度の容積変化をするものが
用いられる。
既述のように一端側の一重部分Aと他端側の一
重部分Aとの長さの割合及び可撓性パイプ30自
体の固定位置から両端までの長さの割合を変える
ことが可能であるので、それらを変えて、脈動吸
収の周波数帯域を変えて使用し得る。
〔考案の効果〕
この考案による圧力流体供給ホースは、膨張収
縮可能な可撓性ゴムホースの内孔に内径膨張収縮
率が可撓性ゴムホースより小さい膨張収縮可能な
可撓性パイプを嵌合固定したものであるので、低
周波数帯域から高周波数帯域に亘る広範囲の圧力
脈動を効果的に吸収することができ、それに伴う
振動騒音の問題を解決することができる効果があ
ると共に、その可撓性をもつて適宜の配管位置関
係において機器間を接続し得る。
又、この考案による圧力流体供給ホースは、可
撓性パイプを可撓性ゴムホースに締付スリーブの
かしめにより固定されているので、可撓性パイプ
の取付位置を自由に選択し得、可撓性パイプの取
付位置の変更により内径膨張収縮率の異なる部分
の長さ割合、特に可撓性パイプの両側における可
撓性ゴムホースの長さ割合を変更することにより
脈動吸収の周波数帯域の選定の自由度が高められ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の実施例における圧力流体
供給ホースの機器接続構成図、第2図は、この考
案の一実施例における圧力流体供給ホースの断面
図、第3図は、この考案の他の実施例における圧
力流体供給ホースの断面図である。 10:ハンドル、11:動力舵取装置、13:
ポンプ装置、14:吐出口、15:圧力流体供給
ホース、16:供給口、20:可撓性ゴムホー
ス、21,22:接続金具、23,26:チユー
ブ部、24,27:ジヨイント部、26,28:
ソケツト部、25a,28a:締付部、30:可
撓性パイプ、31:締付スリーブ、35:金属可
撓管、A:一重部分、B:二重部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両端が接続金具によつて流体圧装置に接続され
    る膨張収縮可能な可撓性ゴムホースの内孔に、該
    可撓性ゴムホースより長さが短く、且つ内径膨張
    収縮率が小さい内径膨張収縮可能な可撓性パイプ
    が挿入され、該可撓性パイプより長さが短い締付
    スリーブが前記ゴムホースの外周に挿通され、該
    締付スリーブがかしめられることにより前記可撓
    性パイプは前記締付スリーブの範囲のみにおいて
    前記可撓性ゴムホースに固着されて構成されてお
    り、前記可撓性ゴムホースの全長範囲にゴムホー
    ス自体の内径膨張収縮率を有する長さ部分と前記
    ゴムホースより小さい内径膨張収縮率を有する長
    さ部分とが交互に形成された圧力流体供給ホー
    ス。
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JPS5983889A (ja) * 1982-11-02 1984-05-15 東洋エンジニアリング株式会社 流体脈動減衰器
JPS6019879U (ja) * 1983-07-19 1985-02-12 豊田工機株式会社 圧力流体供給ホ−ス

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