JPH01101996A - 多機能ミシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、加工品がそれに沿って動かされるテーブル
を有するベッドと、このベッドから突出する台座で、ヘ
ッドを片持ち状に支持するものと、上記ヘッド内に設け
られた押え足ホルダの下部に固定される押え足で、上記
押え足ホルダが押え足をテーブルに向って押すものと、
上記押え足に近接して作動し、加工品を縫う手段とを備
えた多機能ミシンに関するものである。

シャツ、肌着等を作る場合、一般にまず主要部を縫って
組立てる。それから、首回り、場合によっては袖のそれ
ぞれの端部にテープを跨いで取り付ける。このテープの
取り付けにより、布の端のほつれが防止され、また製品
の装飾になる。

また、シャツの下端部は内側に折り曲げて縫われる。こ
の処理も、装飾と布端のほつれ防止のためになされる。

従来、上記の処理のそれぞれには、特別のミシンが必要
であった。シャツの主要部の組立ては、オーバロックミ
シンでなされていた。テープ取り付はミシンには、ヘッ
ドに固定され、押え足の前に位置する送りガイドが設け
られている。テープは、最初は連続したストリップとし
てロールに巻かれており、送りガイドを通るときに長手
方向に折り曲げられて、押え足の近くに出される。そし
て、加工品の縫い目の線に合せられる。シャツの下端に
縁付けをするには第３のミシンが必要になる。このミシ
ンは組立て段階のものとほぼ同じであるが、押え足の前
でテーブルに固定された縁押えを備えている。縁押えは
、加工品の端を折り曲げ、押え足に向って案内するよう
になってい−る。

３つの異なった種類のミシンを購入するには費用が掛り
、またそれを設置するための部屋が必要になる。

この発明は、通常の縫製以外に、テープの適用に適し、
且つ加工品の端部に縁付けができるミシンにより上記問
題を解消することを目的とするものである。

肌着等製造に使用されるこの発明のミシンは、テープを
上記押え足に供給する送りガイドを備えた送りユニット
で、この送りガイドを上記押え足の上にある静止＆置か
ら、上記テープを押え足の近くに送るために押え足近く
の作業位置までほぼ垂直に動くようになっているものと
；切断部材を備えた切断ユニットで、この切断部材を上
記テーブルから離れた静止位置から、上記テープを上記
押え足と送りガイドとの間で切断するために、上記テー
ブルの近くの作業位置まで上記台座の前をこの台座に平
行して動くようになっているものと；縁押えを備えた縁
付はユニットで、この縁押えを上記テーブルから離れた
静止位置から、加工品をガイドして縁を形成するために
上記テーブルの上で押え足の前に位置する作業位置まで
上記台座に平行して動くようになっているものとから構
成されている。

［実施例］ 第１図には、送りガイド１１、切断部材１６及び総理え
２２が静止位置（実線）と作業位置（破ｍ＞で示されて
いる。

第１図に、この発明の多機能ミシンが符号１で示されて
いる。ミシン１は、従来と同様に、テーブル３を備えた
ベッド２を有し、加工品はこのテーブル上を送りドッグ
４により動かされるようになっている。台座５がベッド
２に突設され、この台座はヘッド６をテーブル３の上に
位置するように片持ち状態に支持している。押え足ホル
ダ７がヘッド６の下部に取り付けられている。そして、
この押え足ホルダに作用するバネの力により、押え足８
は送りドッグ４の近くでテーブル３に向い押圧されるよ
うになっている。

針９を下端に有するる針バー（図示せず）がヘッド６に
組込まれ、公知の手段により、上記針が押え足８のとこ
ろで上下運動して加工品を縫うようになっている。

ミシン１は更に、送りユニット１０を備えている。この
送りユニットにより、ローラにに巻かれたリボン状のテ
ープが、縫製作業中に押え足８に送られるようになって
いる。送りユニット１０は、公知の送りガイド１１で構
成され、テープがガイドに沿って案内される間に長手方
向に折り曲げられるようになっている。

送りガイド１１は揺動アーム１２に固定されている。こ
の揺動アームは、ヘッド６の上に固着されたブラケット
１３に揺動可能に設けられている。

ブラケット１３と揺動アーム１２との間に第１の液圧シ
リンダ１４が設けられ、送りガイド１１をほぼ垂直に動
かすようになっている。送りガイド１１は実線で示す静
止位置では、押え足８の上に位置しており、破線で示す
作業位置に動かされる。

この作業位置では、下端１１ａは押え足８の前にきて、
テープを加工品と共に押え足の下に送るようになってい
る。

送りガイド１１には少なくとも１つのプローノズル２５
ａが、押え足の反対側に設けられ、ガイド１１の下端１
１ａに空気を吹き出すようになっている。また、少なく
とも１つの第２のブーローノズル２５ｂが、第１ノズル
２５ａの反対側に設けられ、送りガイド１１が作業位置
にきたとき、テーブル３に向って空気を吹き出すように
なっている。両ノズル２５ａ、２５ｂの作用により、縫
製開始時には送りガイド１１から出るテープの端部が、
送りガイドが作業位置に下げられたときに、押え足８の
下に自動的に挿入される。

切断ユニット１５は送りユニット１０と協動し、縫製の
終りに押え足８の上流で送りガイド１１から出るテープ
を切断する。切断ユニット１５は、液圧シリンダ１７を
備えた公知の切断部材１６により構成され、台座５の前
を台座に平行して延びるガイド部材１８に沿って摺動さ
れるようになっている。即ち、切断部材１６は第１支持
ブロツク１９に接続され、この支持ブロックはガイド部
材１８に形成されてた少なくとも１つの第１スロツト１
８ａに沿って摺動するようになっている。第２の液圧シ
リンダ２０がガイド部材１８に固定され、第１支持ブロ
ツク１９に作用して、テーブル３から離れた静止位置に
ある切断部材１６を破線で示す作業位置に動かす。作業
位、置では、切断部材が押え足８の前でテーブル３に接
近する。こうして、テープを送りガイド１１の下端１１
ａと押え足８との間で切断するようになっている。

ミシン１は更に、縁付はユニット２１を備えている。こ
のユニットは公知の総理え２２で構成され、テーブル３
から離れた静止位置から、台座５に平行して作業位置に
動かされるようになっている。作業位置では、テーブル
３上で押え足８の前にきて、加工品が押え足の下を通る
ときに、その端を案内すると共に縁ち付けがなされるよ
うになっている。このために、総理え２２は、ガイド部
材１８に設けられた少なくとも１つの第２スロツト１８
ｂに沿って摺動される第２支持ブロツク２３に固定され
ている。この第２ブロツク２３はガイド部材１８に固定
されてた第３の液圧シリンダ２４により、総理え２２を
静止位置から作業位置に、またその逆に動かすようにな
っている。

総理え２２は支持ブロック２３に固着されたプレート２
６に水平軸を介して枢着され、垂直に回動して布端をそ
の中に容易に導けるようになっている。それから、再び
水平になり、縫製がなされるようになっている。この場
合、第３のブローノズル２７が垂直に向いてベッド２に
設けられ、総理え２２が静止位置から作業位置にきた時
に、総理えに空気が当てられるようになっている。ノズ
′　　ル２７の作用により、総理えは作業者の操作を要
することなく自動的に垂直の作業位置に傾けられる。

縫製が終ると、総理え２２は人手により垂直位置に保持
され、加工品が取り出される。そして、静止位置に戻る
と、切断部材１６に固定された第４のノズルにより水平
向きにされる。

〔作用〕

第１図に示すように、送りユニット１０、切断ユニット
１５及び縁付はユニット２１がそれぞれ静止位置にある
ときは、ミシン１は例えば肌着等の加工品の主要部を組
立てる通常の縫製作業を行うことができる。

組立て作業が終了し時点で、第１液圧シリンダ１４によ
り送りガイド１１が作業位置に動かされる。加工品に付
けられるテープが送りガイド１１に装着され、その端部
が下端１１ａから出る。送りガイドが作業位置にきた時
点で、ノズル２５ａ及び２５ｂの作用によりテープの端
部は押え足８の下に挿入される。

こうして、テープは肌着の首部、必要により袖の端部に
跨がって取り付けられる。即ち、加工品がテーブル３上
を動く時に、折り曲げテープが送りガイド１１から出て
、加工品の端部に沿って当てられ、押え足８の近くでな
される縫製作業により加工品に取り付けられる。全ての
テープが取り付けられたら、送りガイド１１は第１液圧
シリンダ１４により再び静止位置に戻される。それから
、第２液圧シリンダ２０が作動され、切断部材１６が静
止位置から作業位置に動かされて、テープを押え足８の
上流で切断する。

この場合、好ましくは、送りガイド１１を持ち上げるこ
とにより、テープは押え足８とガイドの下端１１ａとの
間で引張られ、切断部材１６により切断され易くなる。

切断作業が終った状態で、テープの端部は送りガイドの
下端１１ａから出ているので、次の操作の際、押え足８
の下に自動的に挿入される。

テープの取り付けが終了すると、テープが付いてない端
部の縁付は作業がなされる。このために、総理え２２が
第３の液圧シリンダ２４により静止位置から作業位置に
動かされる。そして、公知の方法により、加工品の端を
折り曲げ押え足８の下に案内する。縁付は作業が終了す
ると、総理え２２は再び静止位置に戻される。こうして
、ミシン１は再び加工品の組立て作業に使用される。

この発明のミシンは、従来の３種の異なった機能のミシ
ンに置き代って、肌着等を作る場合に必要な全ての縫製
作業を行うことができる。従って、購入者は購入費用及
び設置スペースを低減することができる。

更に、テープが切断ユニット１５により押え足の上流で
切断されるので、折り曲げ部の縫い初めにフリースティ
ッチにより鎖縫いをするために、吸引装置又はブロー装
置を設置することが容易になる。こうして、鎖縫いをす
ることにより、縫い目が開く危険を除くことができる。

従来のテープ取り付は用のミシンでは、このような装置
を使用することはできない。即ち、これらミシンでは、
加工品に取り付けられるテープが押え足から離れないよ
うにするために、テープ端部の切断は常に押え足の下流
でなされていた。このような状態では、フリーチェーン
の形成は不可能であった。

また、ブローノズル２５ａ及び２５ｂの存在しても、押
え足の上流でテープを切断することに対し同等支障はな
い。即ち、従来から、縫い初めに押え足８の下にテープ
の端部を挿入するのに人手を必要としていない。

また、総理えの位置決めにも人手による操作は必要でな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示す斜視図である。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、加工品がそれに沿って動かされるテーブルを有する
   ベッドと、 このベッドから突出する台座で、ヘッドを片持ち状に支
   持するものと、 上記ヘッド内に設けられた押え足ホルダの下部に固定さ
   れる押え足で、上記押え足ホルダが押え足をテーブルに
   向って押すものと、 上記押え足に近接して作動し、加工品を縫う手段と とを備え、さらに テープを上記押え足に供給する送りガイドを備えた送り
   ユニットで、この送りガイドを上記押え足の上にある静
   止位置から、上記テープを押え足の近くに送るために押
   え足近くの作業位置までほぼ垂直に動くようになってい
   るものと、 切断部材を備えた切断ユニットで、この切断部材を上記
   テーブルから離れた静止位置から、上記テープを上記押
   え足と送りガイドとの間で切断するために、上記テーブ
   ルの近くの作業位置まで上記台座の前をこの台座に平行
   して動くようになっているものと、 縁押えを備えた縁付けユニットで、この縁押えを上記テ
   ーブルから離れた静止位置から、加工品をガイドして縁
   を形成するために上記テーブルの上で押え足の前に位置
   する作業位置まで上記台座に平行して動くようになって
   いるものと を備えている多機能ミシン。 ２、送りユニットが、ヘッドに固定されたブラケットと
   、このブラケットの水平軸の回りに揺動可能に設けられ
   た揺動アームで、送りガイドを支持するものと、上記ブ
   ラケットと揺動アームとの間に設けられた液圧シリンダ
   で、送りガイドを静止位置から作業位置に動かすものと
   、から構成されている請求項１記載のミシン。 ３、送りユニット及び縁付けユニットは、それぞれ切断
   部材及び縁押えを支持する支持ブロックを備え、これら
   支持ブロックは台座の前をこの台座に平行してそれぞれ
   が別個の液圧シリンダにより摺動案内されると共に、切
   断部材及び縁押えは独立して且つ選択的に、静止位置か
   ら作業位置に動かされるようになっている請求項１記載
   のミシン。 ４、少なくとも１対のブローノズルが送りガイドに設け
   られ、第１のノズルは送りガイドに押え足の反対側に固
   定されて、上記送りガイドの下端に空気を送るようにな
   っており、第２のノズルは送りガイドに上記第１ノズル
   の反対側に設けられ、空気をテーブルに向って直接吹き
   付けるようになっており、且つこれらノズルは、送りガ
   イドが作業位置にきたときに、協同して上記送りガイド
   の下端から出るテープの端部を、押え足の下に位置させ
   るようにする請求項１記載のミシン。 ５、縁付けユニットは、ベッドに固定された少なくとも
   １のブローノズルを備え、縁押えが静止位置から作業位
   置にきたときに、縁押えを傾けるために上向きに空気を
   吹き出すようになっており、且つ上記縁押えはほぼ水平
   な軸に枢着されている請求項１記載のミシン。 ６、縁付けユニットが、切断部材に水平に固定された少
   なくとも１つのブローノズルを備え、縁押えが静止位置
   にきたとき、この縁押えを水平に向けるようになってお
   り、且つ縁押えは水平軸に枢着されている請求項１記載
   のミシン。