JPH04352990A - カーテンの芯テープ縫着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、カーテンの天部に芯
テープを縫着するための装置において、その縫い終わり
の際に芯テープを切断するための芯テープ切断装置を備
えた芯テープ縫着装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】カーテンを縫製する方法として、あらか
じめ所定の長さよりも若干長く切断されたカーテンの裾
側部分を三つ巻きして裾縫いし、この裾縫い部分を上に
向け、かつ幅方向に広げた状態で吊り下げ、その下方部
分を所望の高さで水平に切断し、しかるのちこのカーテ
ンを取り外してオーバーロックミシンに運び、その天部
に合成樹脂フィルムからなる芯テープを重ねながら縁部
を縫合して芯付けし、さらにこの芯テープを包むように
折り畳んで縫合し、いわゆる天伏せを行う方法が知られ
ている。

【０００３】上記の従来方法は、カーテンを上から吊り
下げ、その丈を決めたのち、これを外して別の位置まで
運び、そこで再びカーテン地の向きや位置を定め、この
カーテンの天部に芯テープを手作業で重ねたり、カーテ
ンを引っ張ったりしながら縫合するので、非能率的であ
り、生産性が低く、かつ縫い目が曲がり易く、熟練を要
するという問題があった。

【０００４】出願人は、この問題を解決するため、幅方
向に長い昇降自在のカーテン吊りビームと下方の水平走
行カッタとの間に、幅方向に長い開閉自在の２枚の板（
第１テーブル板と第２テーブル板）からなり、幅方向軸
を支点として下向き位置と前向き位置との間を旋回可能
なカーテン挟持テーブルを設け、この前向き位置のカー
テン挟持テーブルの前方で幅方向に走行して上記カーテ
ン挟持テーブルの前端から突出するカーテン地端部を縫
合するための走行ミシンを、その布受けテーブルが上記
前向き位置のカーテン挟持テーブルの下面に沿って移動
するように設けたカーテンの丈決め縫製装置に関する発
明を先に提案した（特願平２−２３２６４号明細書参照
）。

【０００５】この先願発明の装置では、そのカーテン吊
りビームから天地を反対にして吊り下げたカーテンを下
向き位置の第１テーブル板と第２テーブル板との間に通
し、その下側でカーテン地を水平走行カッタにより切断
した後、上記の第１テーブル板と第２テーブル板を閉じ
ることにより、カーテン地の天部側端部が全幅にわたり
、その端縁が突出するように挟持される。次いで、第１
テーブル板と第２テーブル板を前向き位置に旋回させ、
しかるのち上記のミシンを幅方向に走行させると、ミシ
ン上方の巻き枠から芯テープが引き出され、この芯テー
プが上記カーテン地の突出端部および第２テーブル板に
またがって重ねられ、カーテン地の突出端部に縫着され
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
願発明の装置では、芯テープが第２テーブル板および該
第２テーブル板から突出するカーテンの突出端部にまた
がって重ねられ、このカーテンの突出端部に芯テープが
縫着されるので、カーテンの幅が第１テーブル板および
第２テーブル板の幅よりも狭い場合は、上記の縫合が終
了したとき、ミシンが上記テーブル板の中途で停止し、
ミシンとカーテンの縫い終わり端部とにまたがる芯テー
プが第２テーブル板上に接するように乗っており、その
ため芯テープをミシンの走行方向後側で自動的に切断す
ることができなかった。

【０００７】この発明は、上記先願発明のように、幅方
向に長く、かつ水平な第１テーブル板と、その上の第２
テーブル板との間にカーテンの天部を全幅にわたって端
縁が突出するように挟持し、かつ幅方向にミシンを走行
させることにより、ミシン上方の巻き枠から芯テープを
引き出して上記カーテンの突出端部および第２テーブル
板にまたがって重ね、この芯テープを上記カーテンの突
出端部に縫着するようにしたカーテンの芯テープ縫着装
置において、芯テープの縫着が終了した際、この芯テー
プをミシンとカーテンとの間で自動的に切断することが
可能な切断装置を設けたものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明に係るカーテン
の芯テープ縫着装置は、ミシン用走行台車上にミシンを
カーテン幅方向に対して直角の前後方向に進退自在に設
けると共に、このミシンの走行方向後側にカッター支持
台を昇降自在に、かつ上記の前後方向に進退自在に設け
、上記カッター支持台の上にカッターを設けたことを特
徴とする。

【０００９】

【作用】カッター支持台を下降位置においた状態でミシ
ンを走行させ、従来と同様に芯テープを縫着する。芯テ
ープの縫着が完了し、ミシンがカーテンをオーバーラン
して停止したとき、このミシンおよびカッター支持台を
後退させて第２テーブル板から離すと、ミシンの布受け
台とカーテンとにまたがる芯テープが水平面内でカーテ
ン幅方向に対して傾斜し、この芯テープのミシンに近い
部分が第２テーブル板から離れる。しかるのち、カッタ
ー支持台を上昇させると、カッターが第１テーブル板や
第２テーブル板に接触することなく、これらを越えて上
昇し、上記の芯テープがカッターで持ち上げられる。

【００１０】次いで、カッター支持台およびミシンを第
２テーブル板側へ前進させると、上記のカッターに乗っ
た芯テープが第２テーブル板の上方に運ばれ、芯テープ
のカーテン幅方向に対する傾斜が修正される。そこで、
カッターを作動させると、芯テープがミシンとカーテン
との間で切り離される。そして、上記のミシンおよびカ
ッター支持台を後退させ、更にこのカッター支持台を下
降させたのち、ミシンが走行台車によって最初の縫着開
始側に戻される。

【００１１】

【実施例】図１において、１は幅方向に長い中間ビーム
であり、幅方向の両端に立設された左右の支柱（図示さ
れていない）間に固定されており、この中間ビーム１の
前面に当板２が固定される。この中間ビーム１の上方に
昇降自在のカーテン吊りビーム（図示されていない）が
設けられ、このカーテン吊りビームからカーテンＦが吊
り下げられ、上記中間ビーム１の当板２に沿って下方に
垂れ下がっている。しかして、中間ビーム１の下方には
、左右両端部下面に固定された金具３を介してレバー４
が揺動自在に連結され、この左右のレバー４の下端間に
幅方向の揺動ビーム５が固定され、上記レバー４を介し
て垂下される。そして、上記レバー４の上端が、上記中
間ビーム１の背面にブラケット６を介して前後揺動自在
に取付けられたテーブル用エアシリンダ７の下向きに突
出するピストンロッド８の下端に連結され、このピスト
ンロッド８の突出によりレバー４が図１の時計方向に回
転して揺動ビーム５が鎖線の下向き位置から実線の前向
き位置まで９０度回転する。

【００１２】上記下向き位置の揺動ビーム５の前方に幅
方向の押さえビーム９が進退自在に設けられ、揺動ビー
ム５および押さえビーム９間がエアシリンダ（図示され
ていない）によって開閉される。そして、揺動ビーム５
の前面に第１テーブル板１１が、また押さえビーム９の
背面に第２テーブル板１２がそれぞれ固定され、これら
がカーテン挟持テーブルを構成し、押さえビーム９が閉
じられたとき、上記のテーブル板１１、１２間にカーテ
ン地Ｆが挟持される。なお、第１テーブル板１１は、第
２テーブル板１２よりも上下方向の幅が若干大きく作ら
れている。

【００１３】上記下向き位置の第１テーブル板１１の下
方に幅方向の下部ビーム１３が固定して設けられ、この
下部ビーム１３の前面に当板１４が固定され、この当板
１４と下向き位置の第１テーブル板１１との間を水平カ
ッタ１５が走行し、カーテンＦを所望の高さで切断する
。なお、下向き位置の第１テーブル板１１の下端部およ
び当板１４の上端部の各前方には、上記切断の際に、カ
ーテンＦの切断線の上下を挟持するための押さえバー（
図示されていない）がそれぞれ前後摺動自在に設けられ
る。

【００１４】上記下部ビーム１３の前方に幅方向に長い
ミシン用レール台２０を介して板状レール２１が敷設さ
れ、この板状レール２１上にモータ駆動で走行するミシ
ン用走行台車２２が車輪２３を介して乗せられ、この走
行台車２２上に固定された前後方向（カーテン幅方向に
対して直角の方向）のガイドシャフト２４にミシン受け
台２５の下面の摺動ブロック２６が摺動自在に嵌合し、
このミシン受け台２５がエアシリンダ（図示されていな
い）で駆動されて前後に進退する。そして、このミシン
受け台２５上に芯付け用のミシン本体２７および芯テー
プ用支持ブラケット２８が固定され、この支持ブラケッ
ト２８に芯テープＴの巻き枠２９が取付けられ、上記ミ
シン台車２２が板状レール２１に沿って前進するとき（
図１の紙面手前側から紙背側に進むとき）に巻き枠２９
から芯テープＴが引き出され（図２参照）、ガイドロー
ラ３０、３１、３２を介してミシン本体２７の布受けテ
ーブル３３上に導かれてカーテンＦおよび第２テーブル
板１２の上に重ねられ、ミシン針３４によって縫合され
るようになっている。

【００１５】上記のミシン受け台２５上にカッター用摺
動ベース４０がミシン本体２７の走行方向後側に近接し
て、かつ摺動ガイド４１を介して前後摺動自在に設けら
れる。そして、上記ミシン受け台２５の端部にベース摺
動用エアシリンダ４２の基部が連結され、そのピストン
ロッド４３の先端が上記摺動ベース４０に連結され、ベ
ース摺動用エアシリンダ４２の作動により、摺動ベース
４０が前後に摺動する。そして、摺動ベース４０の中央
に昇降用エアシリンダ４４が、また周囲に複数個の昇降
ガイド４６がそれぞれ固定され、昇降用エアシリンダ４
４のピストンロッド４５の先端および昇降ガイド４６に
対し上下摺動自在のスライドロッド４７の各先端が上方
のカッター支持台４８に接続される。

【００１６】このカッター支持台４８の中間ビーム１側
表面に突設されたカッターブラケット５０にカッター用
固定刃５１およびクランプ用固定バー５３がそれぞれ先
端を中間ビーム１側に向けて片持ち状に固定され、上記
の固定刃５１および固定バー５３の各基部にそれぞれカ
ッター用可動刃５２およびクランプ用可動バー５４が上
下揺動自在に取付けられる。そして、上記カッター支持
台４８の反対側表面に突設されたシリンダブラケット５
５にカッター用エアシリンダ５６およびクランプ用エア
シリダ５８の基部がそれぞれ連結され、カッター用エア
シリンダ５６のピストンロッド５７が上記のカッター用
可動刃５２に、またクランプ用エアシリダ５８のピスト
ンロッド５９が上記のクランプ用可動バーダ５４にそれ
ぞれ連結される。

【００１７】上記の構造において、走行台車２２を板状
レール２１の一端（図１の紙面手前側端部）に位置させ
、かつ走行台車２２上のミシン受け台２５が中間ビーム
１側に、また該ミシン受け台２５上の摺動ベース４０を
中間ビーム１の反対側にそれぞれ位置させ、第１テーブ
ル板１１および第２テーブル板１２を下向き位置で開き
、カーテン吊りビームに裾縫いされたカーテンＦの裾縫
い部を幅方向に広げた状態で固定し、このカーテン吊り
ビームを所望の高さまで上昇させ、カーテンＦの下部を
第１テーブル板１１と第２テーブル板１２の間、および
その下方の当板１４と上下の押さえバー（図示されてい
ない）との間に順に挿入する。

【００１８】次いで、上記の第１テーブル板１１に対し
て第２テーブル板１２を、また当板１４に対して押さえ
バーをそれぞれ閉じてカーテンＦの下部を挟持し、水平
走行カッタ１５を幅方向に走行させてカーテンＦを第１
テーブル板１１と下方の当板１４との間で水平に切断し
、しかるのちテーブル用エアシリンダ７のピストンロッ
ド８を突出させて下向き位置の第１テーブル板１１およ
び第２テーブル板１２を実線の前向き位置まで９０度旋
回させる。このとき、カーテンＦの端部は、第１テーブ
ル板１１の端縁から若干突出しており、この状態で走行
台車２２を走行させることにより、上記第２テーブル板
１２およびその前端部から突出しているカーテンＦの端
部にまたがって芯テープＴが重ねられ、このカーテンＦ
と芯テープの重なり部が縫合され、芯付けが行われる。 図３において、Ｓは芯付けの縫い目である。

【００１９】こうして、芯付けが終了すると、ミシン本
体２７は、図３に示すように、カーテンＦの端部をオー
バーランした位置で停止する。このとき、ミシンの布受
けテーブル３３、開いた状態の固定刃５１および固定バ
ー５３は、第１テーブル板１１の下側に位置している。 次いで、図４に示すように、ミシン本体２７を後退させ
て第２テーブル板１２から離すと、ミシンの布受けテー
ブル３３とカーテンＦとにまたがる芯テープＴが水平面
内でカーテン幅方向に対して傾斜し、固定刃５１および
固定バー５３が第１テーブル板１１の手前に現れる。そ
して、この位置でカッター支持台４８を上昇させると、
カッター用固定刃５１およびクランプ用固定バー５３が
第２テーブル１２表面よりも高い位置に移動し、上記の
芯テープＴが持ち上げられる。

【００２０】次いで、摺動ベース４０によりカッター支
持台４８を、またミシン受け台２５によりミシン本体２
７をそれぞれ第２テーブル板１２側へ前進させると、図
５に示すように、芯テープＴがカーテン幅方向に対して
は平行に戻され、第２テーブル板１２の上面に対しては
固定刃５１および固定バー５３で持ち上げられて山形を
形成する。そこで、クランプ用可動バー５４およびカッ
ター用可動刃５２を閉じると、芯テープＴは、ミシン側
部分がクランプ５３、５４で挟持され、カーテン側部分
がカッター５１、５２で切り離される。そして、図６に
示すうに、上記のミシン受け台２５およびカッター支持
台４８を後退させ、更にこのカッター支持台４８を下降
させたのち、ミシンが走行台車２２によって最初の縫着
開始側に戻される。なお、第１テーブル板１１および第
２テーブル板１２を開くと、カーテンＦの取り出しが可
能になる。

【００２１】上記の実施例において、ミシン用走行台車
２２上のミシン受け台２５にカッター昇降用エアシリン
ダ４４および昇降ガイド４６を直接に設け、カッター用
摺動ベース４０の設置を省略してもよい。また、このカ
ッター用摺動ベース４０を、上記のミシン受け台２５を
介することなく、走行台車２２上に直接に設けてもよい
。また、上記の実施例は、カッター５１、５２のミシン
走行方向前側にクランプ５３、５４を設けたものである
が、芯テープＴの切れ味によっては、このクランプ５３
、５４を反対の後側に設けたり、または省略したりして
もよい。

【００２２】

【発明の効果】この発明は、上記のとおり、ミシン用走
行台車上にミシンをカーテン幅方向に対して直角の前後
方向に進退自在に設けると共に、このミシンの走行方向
後側にカッター支持台を昇降自在に、かつ上記の前後方
向に進退自在に設け、上記カッター支持台の上にカッタ
ーを設けたものであるから、ミシンを走行させて第２テ
ーブル板から突出するカーテンの天部に芯テープを縫着
した後、上記のミシンおよびカッター支持台をカーテン
幅方向に対し直角の方向に進退させ、かつカッター支持
台を上下に昇降させることにより、上記のカッターの上
に芯テープを乗せて第２テーブル板の上方に移動させ、
これをミシンとカーテンとの間で切断することができ、
芯テープの自動切断が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例の縦断面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】縫合終了直後のミシン本体およびカーテン端部
の平面図である。

【図４】ミシンが後退したときの平面図である。

【図５】カッター支持台が上昇してミシン本体と共に前
進したときの平面図である。

【図６】芯テープの切断が終了したときの平面図である
。

【符号の説明】

Ｆ：カーテン Ｔ：芯テープ Ｓ：縫い目線 １１：第１テーブル板 １２：第２テーブル板 ２１：板状レール ２２：ミシン用走行台車 ２５：ミシン受け台 ２７：ミシン本体 ２９：芯テープの巻き枠 ４０：カッター用摺動ベース ４４：カッター昇降用エアシリンダ ４６：昇降ガイド ４８：カッター支持台 ５１：カッター用固定刃 ５２：カッター用可動刃 ５３：クランプ用固定バー ５４：クランプ用可動バー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　幅方向に長く、かつ水平な第１テーブ
   ル板と、その上の第２テーブル板との間にカーテンの天
   部側端部を全幅にわたって端縁が突出するように挟持し
   、かつ幅方向にミシンを走行させることにより、ミシン
   上方の巻き枠から芯テープを引き出して上記カーテン地
   の突出端部および第２テーブル板にまたがって重ね、こ
   の芯テープを上記カーテン地の突出端部に縫着するよう
   にしたカーテンの芯テープ縫着装置において、ミシン用
   走行台車上にミシンをカーテン幅方向に対して直角の前
   後方向に進退自在に設けると共に、このミシンの走行方
   向後側にカッター支持台を昇降自在に、かつ上記の前後
   方向に進退自在に設け、上記カッター支持台の上にカッ
   ターを設けたことを特徴とするカーテンの芯テープ縫着
   装置。