JPH0319347Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は複数針偏平縫いミシンのみによりオーバ
ーロツクミシンによる縫製との二工程縫製を要せ
ずして、エンドレスのリブテープをエンドレスに
仕上げた被縫製物に添接しつつ縫着する装置に係
るものである。

「従来の技術」 従来、肌着、Ｔシヤツ、トレーナー等のように
エンドレスリブテープをエンドレスに仕上げた被
縫製物に縫着するに当たつては、一度オーバーロ
ツクミシンでリブテープと被縫製物の端部とを添
接し切断しつつ合わせ縫いを施し、次に縫合部を
偏平状に開き、複数針偏平縫いミシンによつて再
度縫着を行うか、又はエンドレス成形前にリブテ
ープ２４と被縫製物を合わせ縫いした後、更にと
じ縫いを施していたものである。

「考案が解決しようとする問題点」 前述のようにリブテープ２４と被縫製物を切断
しつつ、一度合わせ縫いを施し、次に再度偏平縫
いを施すと云う二重の縫製作業を必要とし、操作
が二重となり、非能率的である欠点があり、また
エンドレス成形前にリブテープ２４と被縫製物と
を合わせ縫い後、とじ縫いを施す場合はエンドレ
ス成形時、被縫製物のサイズに差異が発生した
り、形状の変化が起こる等の問題点があつた。本
考案は斯くの如き問題点を解決するのがその目的
である。

「問題点を解決するための手段」 前記目的を達成するために本案においてはリブ
テープ２４を二つ折れ又は三つ折れとするテープ
ガイド装置２９と被縫製物をリブテープに挿入し
易くするためにテープガイド装置２９の手前のリ
ブテープ２４を上下に開くためのオープンスペー
ス３を設けるため、テープガイド装置２９の手前
下側に移動可能ガイド２と一体となつたセパレー
ター４を設け、該セパレーター４とは別にリブテ
ープ２４より上側より回転、スライドするリブテ
ープガイド５を設けた。

「実施例並びに作用」 今、ここに本実施例の一例を示した添付図面に
就いて詳説する。

１は固定状ガイド、２はリブテープの巾に応じ
て移動調整できるようにした移動可能ガイドで、
該両ガイド１，２によりリブテープ２４を二つ又
は三つ折りにし、被縫製物２５と共に縫製位置へ
移動させるものである。３はオープンスペース
で、被縫製物を操作し易くするために設け４もの
である。４はセパレータでオープンスペース３の
被縫製物を操作するための布地を受けるものであ
る。５はリブテープガイドで、リブテープを固定
状ガイド１、移動可能ガイド２間にガイドする作
用を有する。６はリブテープガイド取付板で、リ
ブテープガイドを取付け、その基端は動力たるエ
アシリンダ（図示せず）の作動によりリブテープ
ガイド５の作用を司らしめるものである。７は定
規台で、左方の移動可能ガイド２及びセパレータ
ー４が取付けられており、下記エアーシリンダ９
で移動が司られる。８はガイドローラで、被縫製
物２５、リブテープ２４の環状縫製物に不必要な
布送り抵抗を与えることのないよう、被縫製物２
５とリブテープ２４とを適当な張り具合に調整す
る作用があるものである。９はエアシリンダで移
動可能ガイド２の移動を司らしめるものである。
１０はガイドロールで、被縫製物２５の送りを補
足する。１１はガイドローラ支え、１２はカバ
ー、１３は布押さえ、１４は押さえ棒、１５は針
板、１６は滑り板で、何れも公知の装置である。
１７は固定状ガイド１を取付けるための固定状ガ
イド取付板、１８はシリンダガイド棒支えで、シ
リンダ９を支持する。１９はシリンダガイド棒で
ある。２０はストツプカラーで、移動可能ガイド
２の移動量を調節するものである。２１は滑り
板、２２は針止めで針２８が取付けられる。２３
は針棒、２４はリブテープ、２５は被縫製物たる
布地、２６はミシンフレーム、２７はミシンアー
ム、２８は針、２９はテープガイド装置である。

本考案は以上のような構成を有し、二つ折れ又
は三つ折れのエンドレス状リブテープ２４内に布
地２５の縁端を挿入するために、該リブテープ２
４の縫い始め位置を開放（オープンスペース３）
する必要がある。そこで、該オープンスペース３
を作るために、リブテープガイド取付板６に固着
し、該取付板６の基端に動力源たるエアシリンダ
（図示せず）を設け、該エアシリンダの作用によ
つてリブテープガイド５がスイングダウンしたと
き、リブテープ２４の縫い始め位置にオープンス
ペース３を形成させる。

また、リブテープ２４はエンドレス状であるた
め、縫製作業が進行し縫い始め位置が該リブテー
プガイド５に接近したとき、つまり縫製作業が一
周に近づくと、前記したエアシリンダ９の作用に
よつて、リブテープガイド５をスイングアツプさ
せた後、縫製をつづけるとリブテープ２４が袋状
となるものである。

尚、セパレーター４は、布地２５にリブテープ
２４を縫着作業中、布地２５の縁端をエンドレス
状リブテープ２４のオープンスペース２３に挿入
するため布地２５の受け台として設けられてい
る。

「考案の効果」 上述したように本考案においては、エンドレス
のリブテープ間にエンドレスに仕上がつた被縫製
物を挿入しながら複数針偏平縫いに合わせて縫い
を施すようにしたもので、オーバーロツクミシン
でリブテープと被縫製物を切断しつつ合わせ縫い
を施した後、縫合部を開いて複数針偏平縫いを行
い、またリブテープと被縫製物を合わせ縫い後と
じ縫いを施すという二重の縫製作業を行うことな
く、一工程で可能とし、縫製作業を高能率化した
もので、その効果誠に大である。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案実施の一例を示すもので、第
１図はリブテープガイドがリブテープに挿入さ
れ、該テープをガイドしながら縫製を行つている
斜視図、第２図は縫い始めがリブテープガイドに
接近した時リブテープガイドがはずれた状態の斜
視図、第３図は縫製中、手で布地をガイドするた
めのオープンスペース部分の斜視図、第４図は縫
製品の斜視図で甲はリブテープ縫着部一部を切断
したもの、乙はリブテープを縫着した衣類であ
る。 １……固定状ガイド、２……移動可能ガイド、
３……オープンスペース、４……セパレータ、５
……リブテープガイド、６……リブテープガイド
取付板、７……定規台、８……ガイドローラ、９
……エアシリンダ、１０……ガイドローラ、１１
……ガイドローラ支え、１２……カバー、１３…
…布押さえ、１４……押さえ棒、１５……針板、
１６……滑り板、１７……固定状ガイド取付板、
１８……シリンダガイド棒支え、１９……シリン
ダガイド棒、２０……ストツプカラー、２１……
滑り板、２２……針止め、２３……針棒、２４…
…リブテープ、２５……布地、２６……ミシンフ
レーム、２７……ミシンアーム、２８……針、２
９……テープガイド装置、３０……縫い。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定状ガイド１並びに移動可能ガイド２を有す
   るテープガイド装置２９を設け、移動可能ガイド
   ２と一体状にセパレーター４を設け、該セパレー
   ター４とは別個に回転並びにスライドを可能とす
   る動力によつて作動するオープンスペース３成形
   用リブテープガイド５を設けたことを特徴とする
   複数針偏平縫いミシンによるリブテープ縫着装
   置。