JPS645584Y2 - - Google Patents

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JPS645584Y2
JPS645584Y2 JP12247085U JP12247085U JPS645584Y2 JP S645584 Y2 JPS645584 Y2 JP S645584Y2 JP 12247085 U JP12247085 U JP 12247085U JP 12247085 U JP12247085 U JP 12247085U JP S645584 Y2 JPS645584 Y2 JP S645584Y2
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fabric
cloth
sewing machine
flap
transfer mechanism
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は衣服を構成するための被縫布に玉状
の縁飾りのついたポケツト孔を形成すると同時
に、そのポケツト孔に雨蓋を縫着可能とした玉縁
形成装置に関するものである。
この種の装置においては、第3図に示すよう
に、布転送機構先端のクランプ部下面とミシンテ
ーブル面の間に挾持した被縫布W上に縁飾り布P
を逆T字状に折曲保持すると共に、雨蓋を構成す
るためのフラツプ布Fの端部をその縁飾り布Pの
一方の折曲部上に重合保持した上記布転送機構
が、これら布をともなつてミシンテーブル面に沿
い第2図の二点鎖線で示す位置から実線で示す位
置まで移動し、この移動の間に、それら二位置の
中間位置に配置した二本針ミシンが駆動して、第
5,6図に示すように、縁飾り布の両側折曲部上
に二本の平行な予定の長さのミシン縫いS,Sを
行なつて縁飾り布P及びフラツプ布Fを被縫布W
に縫着してミシンを停止し、同時に、ミシンに同
期して作動するメス機構により上記両縫目間にお
いて被縫布W及び縁飾り布P上に縫目線に平行に
且つ縫目線の長さに対応した長さの孔Hを切り開
き、さらに、上記実線位置においてミシンテーブ
ルの下方に配置したコーナメス機構により上記孔
Hの両端に楔状の切り込みC,Cを形成し、そし
て、その孔Hを通つて縁飾り布Pを被縫布Wの裏
面側に反転させれば、第7図に示すように、玉状
の縁飾り及び雨蓋がついたポケツト孔が形成され
る。
そこで、ポケツト孔の寸法を決定する場合、従
来は、フラツプ布を縁飾り布の一方の折曲部上に
重合するにあたつて、フラツプ布の後端を予定の
基準位置に合うように重合し、布転送機構の移動
によりフラツプ布の先端がミシン縫合点に到達す
るときをセンサーにより検出してミシンを駆動
し、フラツプ布の後端が上記縫合点を通過する時
期に布転送機構によつて作動されるように関連配
置したマイクロスイツチのその作動によりミシン
を停止することによつて、縫目及び縫目間に形成
される孔の寸法、すなわちポケツト孔の寸法を決
定するようにしたものが考案された。
しかし、従来のものにおいては、ポケツト孔の
寸法はフラツプ布の寸法に対応し、フラツプ布の
両側端縁がポケツト孔の両端から垂れ下がるよう
になるので、第8図に示すように、ポケツト孔の
形成後に、閂止めミシン等によりポケツト孔の両
端の補強のための閂止め縫いLを行なう場合、フ
ラツプ布Fの付け根付近の側端縁がともに縫われ
てしまい、フラツプ布F、すなわち雨蓋の開閉に
支障が生じて縫製品の商品価値を著しく低下させ
る欠点があり、また、これを防止するには、上記
閂止め縫いLのために被縫布をミシンの布挾持機
構にセツトするにあたつて、上記フラツプ布の側
端縁が布挾持機構に挾持されないように注意しな
がらセツトしなければならず、閂止め縫い作業が
著しく低下する欠点があつた。
この考案は、第6図に示すように、ミシン縫い
S,Sをフラツプ布Fの両側端より数針だけ余分
に形成すると共に、その余分の縫いに対応して孔
Hを余分に切り開くようにミシンを駆動及び停止
可能とした構成とすることにより、第7図に示す
ように、ポケツト孔の両端とフラツプ布Fの両側
端縁との間に上記閂止め縫いのための余分の間隙
を形成して上記欠点のない縫製品の形成を可能と
した玉縁形成装置を得ることを目的とするもので
ある。
以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。第1図に示した玉縁形成装置は、ミシンテー
ブル1上の中間に配置したミシン2と、被縫布
W、縁飾り布P及びフラツプ布Fをミシンテーブ
ル1面に沿いミシン2の縫合点を挾んだ手前側の
第一位置(第2図の二点鎖線)から縫合点より後
方の第二位置(第1,2図の実線位置)に転送す
るための布転送機構3と、第一位置においてその
布転送機構の先端部に設けたクランプ部と協働し
て被縫布W上に縁飾り布Pを逆T字状に折曲して
重ね合わせるための折り重ね機構4と、上記各布
が第二位置に転送されたとき、上記ミシン2の駆
動に同期して作動するセンターメスにより被縫布
W及び縁飾り布Pに切り開かれたポケツト孔の両
端に楔状の切り込みを行なうためのコーナメス機
構5と、これらミシン2及び各機構3,4,5を
予定の順序で制御するための制御装置とから成
る。上記ミシンは、その針棒6の下端に上記布転
送方向との直交方向に並列する二本の針7を備え
た周知の二本針ミシンであり、そのミシンベツド
部には針板(図示しない)の針孔を貫通した上記
各針7と協働して二本の平行な直線の縫目線を作
り出すための釜あるいはルーパー機構(図示しな
い)及び縫目形成後に被縫布の下面と釜あるいは
ルーパーに連なる下糸を切断するための下糸切断
機構が配置されており、また、上記針板の各針孔
間には布転送方向に平行なスリツトが設けられ、
このスリツト内にはミシンベツド部内に配置した
作動機構(図示しない)に連動して被縫布W及び
縁飾り布Pにポケツト孔を切り開くためのセンタ
ーメス8がミシンベツド面上に出没可能に配置さ
れている。さらに、ミシンあご部には、針棒6の
直後方において、縫目形成後に被縫布W及び縁飾
り布Pに形成された各縫目線の後端と各針7とに
連なる各上糸を捕捉し且つ切断するための上糸切
断機構9が配置されている。
折り重ね機構4はエア・モータAMに連動して
昇降可能とした昇降体10と、その昇降体10の
下端に着脱可能に配置され昇降体10の下降によ
り針7の直前位置において上記センターメス8を
通る布転送方向に平行な経路に沿いミシンテーブ
ル1面上に下降可能とした布押え足11とから成
り、この折り重ね機構4のさらに詳しい構成・作
用については、本願の出願人の出願に係る特願昭
53−69129号の明細書及び図面を参照されたい。
次に、布転送機構3の構成について説明する。
ミシン2の後方において、上記ミシンテーブル1
には、布転送方向(第1図の右方から左方)に沿
つて切欠孔12が設けられ、テーブル1の下面に
は、その切欠孔12に沿つて案内軸13が一対の
支枠14,14により支持されている。そして、
後方の支枠14にはパルスモータPMが支持さ
れ、さらに、支枠14,14間には上記パルスモ
ータPMに連動して回転可能としたねじ軸15が
上記案内軸13に平行に支持されている。このね
じ軸15には、一側面に上記案内軸13に係合す
る案内部(図示しない)を設けた基台16の下端
部をねじ軸15の回転により案内軸13に沿い移
動するように螺合支持し、上記切欠孔12を通つ
てテーブル1面上に突出する基台16の上端部両
側面に一対のクランプ腕17,17の各後端部を
支軸18により布転送方向に直交する水平軸線を
中心に回動可能に且つ各先端部がミシン方向に水
平に延びるように支持し、基台16の上端面には
先端部を基台16の前端面より前方に突出する突
出部19aを設けた支板19を配置し、この支板
19の両側縁と各クランプ腕17,17との間に
ばね20(一方のみ図示)を掛け渡して各クラン
プ腕17,17に反時計方向、すなわちそれらの
各先端部がテーブル1面から上昇する方向の弾性
作用力を付与し、上記突出部19aには各クラン
プ腕17,17をその弾性作用力に抗して押下す
るための一対のエア・シリンダ21(一方のみ図
示)を配置する。
第2,3,4図に示すように、各クランプ腕1
7,17の先端部下面には、テーブル1上面に配
置した縫製プレート26上面との間で被縫布Wを
挾持するための下面を摩擦面とした第一クランプ
板22,22をそれぞれの内端縁がセンターメス
8を通る布転送方向に平行な経路を挾んで対向し
且つ上記折り重ね機構4の布押え足11の幅より
やや広幅の間隙を形成するように固定配置すると
共に、各先端部上面には、フラツプ布Fを受ける
ための受板23,23をそれぞれの内端縁が同様
の間隙を形成し且つ内方下りに傾斜するように固
定配置し、それら各第一クランプ板22,22と
受板23,23との空間内において、上面を反射
面とした規制板24,24をそれぞれ第一クラン
プ板22,22の上面に沿い第3図の左右方向に
摺動可能に配置する。これら規制板24,24は
各クランプ腕17,17との間に設けたばね(図
示しない)により常には互いに離隔する方向に弾
性作用力が付与されており、各クランプ腕17,
17の中間位置に配置した一対のエア・シリンダ
25(一方のみ図示)の作動により互いの内端縁
が閉鎖する方向にそれぞれ摺動されて、第3図に
示すように、各第一クランプ板22,22の内端
縁間の上記間隙内に下降した布押え足11の下面
と被縫布W上面との間に挾持された縁飾り布Pの
左右両側部を布押え足11の周囲に沿い逆T字状
に折曲するようになつている。第一クランプ板2
2,22の直後方において、それぞれの水平部2
7a,27aを上記規制板24,24により逆T
字状に折曲された縁飾り布Pの両側折曲部を規制
板24,24を介して押圧するための押圧部とし
たT字状の第二クランプ板27,27を、その垂
直部27b,27bの下端をそれぞれ各クランプ
腕17,17の内端面に設けた軸受部(図示しな
い)に対しそれぞれ布転送方向に平行な水平軸線
を中心に回動可能に且つその回動により上記各押
圧部27a,27aが第3図の実線で示す上記縁
飾り布Pの両側折曲部を押圧する作用位置と二点
鎖線で示す不作用位置との間を開閉移動するよう
に支持し、これら第二クランプ板27,27の垂
直部27b,27bに対向して内方上りに傾斜し
た支枠28,28をそれぞれ各クランプ腕17,
17の外端面に固定する。そして、これら各支枠
28,28と上記各垂直部27b,27bとの間
にはばね29,29を掛け渡して各第二クランプ
板27,27に対しそれぞれの押圧部27a,2
7aが常に二点鎖線で示す不作用位置に開放する
ように弾性作用力を付与すると共に、各支枠2
8,28には、さらにエア・シリンダ30,30
をそれぞれのプランジヤが内下りに突出して第二
クランプ板27,27の垂直部27b,27bを
押圧し、各押圧部27a,27aを上記弾性作用
力に抗して実線で示す作用位置に閉鎖するように
配置し、また、上記第二クランプ板27,27の
押圧部27a,27aには、布転送方向に沿いそ
れぞれ前後に二つの細長い切欠孔31,31、3
2,32を形成すると共に、それら押圧部27
a,27aの上面にはその先端から前方の切欠孔
31,31に至るまで光を反射するためのテープ
41,41を貼付する。上記縫製プレート26
は、上記布転送機構3の移動経路に沿いミシンテ
ーブル1上面に固定配置されており、その中間部
にミシン2の針7がミシンベツドの針板の針孔に
針落ちし且つミシンベツド部のセンターメス8が
上下に出没するのを許容するための切欠孔26a
が形成されており、また、後端部においては、被
縫布上及び縁飾り布Pに楔状の切り込みを行なう
ためにコーナメス機構5の一対のコーナメスの上
昇を許容するための切欠孔26bが形成されてい
る。そして、コーナメス機構5は、一方を固定メ
ス33とし他方を上記布転送機構3に連動して移
動可能とした可動メス34とした一対のコーナメ
スを備えており、布転送機構3が上記第二位置に
移動したとき、それら固定メス33と可動メス3
4の間隔は、センターメス8により被縫布W及び
縁飾り布Pに切り開かれた孔の長さに対応するよ
うになつており、ミシン縫いの完了後に作動され
るエア・シリンダ35によりそれら各メス33,
34が同時に上昇されるような構成となつてい
る。このコーナメス機構5の詳細については、先
に引用した特願昭53−69129号の明細書及び図面
を参照されたい。
第1,2,4図に示すように、ミシンあご部の
前側面において、支枠36を固定し、この支枠3
6には、ミシンの縫合点、すなわち針落位置より
手前側に一定の距離lを隔てた位置Mに且つ上記
閉鎖状態にある各第二クランプ板27,27の押
圧部27a,27aの移動経路に向けて垂直に光
を照射するための発光ダイオードとその光の反射
光を受光するためのフオト・トランジスターとを
内蔵する一対の布端検出器37,38を布転送方
向との直交方向に並列するように配置する。これ
ら布端検出器37,38の各フオト・トランジス
ターは、第9図に示すように、ワイヤード・オア
接続されてその出力が、後述の電気制御装置を構
成するマイクロコンピユータのCPUに入力する
ようになつており、両方のフオト・トランジスタ
ーが発光ダイオードの反射光を受光しているとき
は高レベルの信号を出力し、少なくとも一方の受
光が遮断されると低レベルの信号を出力するよう
になつている。
そこで、第9図に示した電気制御装置のブロツ
ク図の説明及びこのブロツク図を中心に各機構の
作用について説明する。まず、マイクロコンピユ
ータの入力端子には、布転送機構3のパルスモー
タPMを駆動するためのパルスを発振する発振回
路と、ミシンの駆動及び停止の基準信号を発生す
る上記布端検出器37,38と、そのミシン駆動
の基準信号の発生からミシンの駆動時期を任意に
設定するためのプリセツトデジタルスイツチA
と、ミシン停止の基準信号の発生からミシンの停
止時期を任意に設定するためのプリセツトデジタ
ルスイツチBと、図示しないが、制御装置をリセ
ツト状態にするためのリセツトスイツチと、ミシ
ンテーブル1の下方に配置したペダル39の数段
階にわたる踏み込み操作毎に順次作動されるよう
に上記ペダル39に連結された複数のマイクロス
イツチ群(これらスイツチはミシンテーブル1下
方のスイツチボツクス40内に配置されている)
とが接続され、また、マイクロコンピユータの出
力端子には、パルスモータ駆動回路と、ミシンモ
ータ駆動回路と、各エア・シリンダ(エア・モー
タAMを含む)の電磁弁駆動回路とが接続されて
いる。まず、上記リセツトスイツチを作動すれ
ば、マイクロコンピユータのCPUから布転送機
構3を第一位置に移動するようにパルスモータ
PMを逆回転するための指令と共に発振回路から
の駆動パルスがパルスモータ駆動回路に印加さ
れ、パルスモータPMの回転にともなうねじ軸1
5の回転により布転送機構3が第一位置に移動さ
れる。このとき、各エア・シリンダは不作動状態
にあり、各クランプ腕17,17はばね20の作
用により反時計方向に回動されて各第一クランプ
板22,22は縫製プレート26から上昇し、各
規制板24,24は互いに離隔する方向に弾発維
持され、各第二クランプ板27,27は第3図の
二点鎖線で示す不作用位置に開放し、さらに、折
り重ね機構4の布押え足11は縫製プレート26
から上昇している。そこで、第一クランプ板2
2,22の下面と縫製プレート26上面との間
に、例えば衣服の前身頃を構成する被縫布Wを挿
入して上記ペダル39を第一段階まで踏み込む
と、マイクロスイツチからの信号によりCPUか
らエア・シリンダ21を作動する指令信号が出力
されてシリンダ21が作動され、各クランプ腕1
7,17がばね20に抗して時計方向に回動さ
れ、各第一クランプ板22,22が被縫布W上に
下降して押圧する。次に、縁飾り布Pをその中心
部が各第一クランプ板22,22の内端縁間の間
隙に位置するように挿入してペダル39を第二段
階まで踏み込むと、マイクロスイツチからの信号
によりCPUからエア・モータAMを作動する指令
信号とわずかに遅れてエア・シリンダ25を作動
する指令信号が出され、布押え足11が各第一ク
ランプ板22,22間の間隙内に下降して縁飾り
布Pの中心部を被縫布W上に押圧した後に、各規
制板24,24が互いに閉鎖する方向に摺動され
て縁飾り布Pの左右両側部を、第3図に示すよう
に、布押え足11の周囲に沿い逆T字状に折曲す
る。次に、雨蓋を構成するためのフラツプ布F
を、その縫着すべき端縁が上記縁飾り布Pの一方
の折曲部上に位置するように、一方の受板23上
に挿入(これは現在形成しようとしているポケツ
ト孔が衣服の左右いずれのポケツトかによつて左
右いずれかの受板上に選択的に挿入するようにな
つている)してペダル39をさらに第三段階まで
踏み込むと、マイクロスイツチからの信号により
CPUからエア・シリンダ30,30を作動する
指令信号が出力されてシリンダ30,30が作動
され、各第二クランプ板27,27はばね29,
29に抗して回動され、それぞれの押圧部27
a,27aが第3図の実線で示す作用位置に閉鎖
される。この場合、上記フラツプ布Fが挿入され
た側の押圧部27aはそのフラツプ布Fの端縁と
規制板24を介して縁飾り布Pの一方の折曲部上
を押圧し、他方の押圧部27aは規制板24を介
して縁飾り布Pの他方の折曲部上を押圧し、フラ
ツプ布Fの先端はその押圧部27aの前方側の切
欠孔31内に露出すると共に、後端は後方側の切
欠孔32内に露出する。そこで、ペダル39を第
四段階まで踏み込むと、マイクロスイツチからの
信号によりCPUからパルスモータPMを正回転す
るための指令と共に発振回路からの駆動パルスが
パルスモータ駆動回路に印加され、パルスモータ
PMの回転にともなうねじ軸15の回転により布
転送機構3が第一位置から第二位置に向けて移動
されるようになる。この布転送機構3が第一位置
から第二位置に移動するまでの上記電気制御装
置、特にマイクロコンピユータの制御作用につい
て、さらに、第10図のフローチヤートを中心に
説明する。まず、上記第四段階へのペダル39の
踏み込みに先立つて、上記プリセツトデジタルス
イツチAに対し、第二クランプ板27の押圧部2
7aと規制板24の間に保持されたフラツプ布F
の先端が上記布端検出器37(あるいは38)の
発光ダイオードが照射する位置Mに到達してから
針落位置Nのわずか手前の予定位置に到達するま
での移動量(その手前の位置と針落位置Nまでの
距離αとすれば、上記照射位置Mと針落位置Nま
での上記距離lからαを引いた距離)、すなわち、
布転送機構3が上記照射位置Mからl−α移動す
るのに必要とするパルスモータPMへの入力駆動
パルス数をデジタル値にて予め設定し、また、プ
リセツトデジタルスイツチBに対し、フラツプ布
Fの後端が上記照射位置Mに到達してから針落位
置Nのわずか後方の予定位置に到達するまでの移
動量(その後方の位置と針落位置Nの距離をβと
すれば、上記距離lにβを加えた距離)、すなわ
ち、布転送機構3が上記照射位置Mからl+β移
動するのに必要とするパルスモータPMへの入力
駆動パルス数を同じくデジタル値にて予め設定す
る。そこで、上記ペダル39の第四段階への踏み
込みにより布転送機構3が第二位置に向けて移動
を開始すると、上記第二クランプ板27の押圧部
27aの前方切欠孔31内に露出しているフラツ
プ布Fの先端が上記照射位置Mに到達するまでの
間、布端検出器37(あるいは38)の発光ダイ
オードから発する光は上記押圧部27aに貼付し
たテープ41及び前方切欠孔31内においてフラ
ツプ布Fに覆われていない規制板24の上端面か
ら反射してその反射光がフオト・トランジスタに
より受光され、マイクロコンピユータのCPUに
高レベルの信号が入力している。そして、フラツ
プ布Fの先端が上記照射位置Mに到達すると、上
記発光ダイオードの光の反射はフラツプ布Fによ
つて遮断されてCPUへの入力信号が低レベルに
変わり、これにより、CPUは上記デジタルスイ
ツチAに設定されたデジタル値をレジスタにラツ
チすると共に、発振回路から駆動パルスが入力す
る毎にそのデジタル値を減算する。そして、その
デジタル値が0になると、すなわちフラツプ布F
の先端が上記針落位置Nのわずか手前の予定位置
に達するとCPUからミシンを駆動する指令信号
が出力されてミシン2が駆動され、各第二クラン
プ板27,27の押圧部27a,27aのそれぞ
れの内端縁に沿つて針7,7が針落ちし、布転送
機構3の移動にともなつて被縫布Wとともに布押
え足11から抜け出しながら縫製プレート26上
を移動するフラツプ布Fの両側折曲部上に二本の
平行なミシン縫いS,Sが行なわれると共に、こ
のミシン2の駆動に同期して作動するセンターメ
ス8が縫製プレート26上に出没し、上記ミシン
縫いS,Sの間で被縫布W及び縁飾り布Pにポケ
ツトのための孔Hが切り開かれる。次に、第二ク
ランプ板27の押圧部27aの後方切欠孔32内
に露出しているフラツプ布Fの後端が上記照射位
置Mに達すると、発光ダイオードの光がその後方
切欠孔32内においてフラツプ布Fに覆われてい
ない規制板24の上端面から再び反射してフオ
ト・トランジスタにより受光され、CPUへの入
力信号が再び高レベルに変わり、これにより、
CPUは上記デジタルスイツチBに設定されたデ
ジタル値をレジスタにラツチすると共に、発振回
路から駆動パルスが入力する毎にそのデジタル値
を減算する。そして、そのデジタル値が0になる
と、すなわちフラツプ布Fの後端が上記針落位置
Nのわずか後方の予定位置に達するとCPUから
ミシンを停止する指令信号が出力されてミシン2
が停止すると共に、センターメス8が不作動とな
り、これにより、第5,6図に示すように、フラ
ツプ布Fの両側端縁からわずかにはみ出す長さの
ミシン縫目S,Sによりフラツプ布F及び縁飾り
布Pが被縫布W上に縫着されると共に、被縫布W
及び縁飾り布Pにはそれら両縫目S,Sの間にお
いてそれら縫目に対応する長さの孔Hが切り開か
れる。このミシン縫いの完了後、布転送機構3が
第二位置に到達する前にミシンに配置された上糸
切断機構9及び下糸切断機構が作動され、形成さ
れた各縫目の後端から針7,7に連らなる上糸及
びミシンベツド部の釜あるいはルーパー機構に連
らなる下糸が切断され、布転送機構3が第二位置
に到達すると、CPUからの指令信号によりエ
ア・シリンダ35が作動されてコーナメス機構5
の各メス33,34が上昇し、上記孔Hの両端に
おいて楔状の切り込みC,Cが形成された後、各
シリンダが不作動となり、各クランプ腕17,1
7がばね20の作用により反時計方向に回動され
て第一クランプ板22,22による被縫布Wの押
圧が解除されると共に、各規制板24,24は互
いに離隔し、さらに、第二クランプ板27,27
は第3図の二点鎖線で示す不作用位置に開放され
る。
以上のように、この考案はフラツプ布の両側端
より数針分だけはみだす余分のミシン縫いをし且
つその縫いに対応してポケツトのための孔を切り
開くようにミシンを駆動及び停止可能とした構成
としたので、第7図に示すように、ポケツト孔の
両端とフラツプ布Fの両側端縁との間にポケツト
孔両端の補強のための閂止め縫目を形成できる余
分な隙間を形成することができ、このため、上記
閂止め縫いにおいて、フラツプ布Fの付け根付近
の側端縁をともに縫うのを未然に防止できると共
に、縫製品の外観が美麗になり、商品の価値の高
い縫製品の作成を可能にし、さらに、フラツプ布
の両側端よりはみ出す余分の縫いについては、入
出力手段としてのデジタルスイツチに設定する値
を任意に選択設定することにより、任意に変更す
ることができる等の効果がある。
なお、上記実施例においては、フラツプ布Fの
先端あるいは後端が布端検出器の照射位置Mから
針落位置Nの手前あるいは後方の予定位置に到達
するまでの布転送機構3の移動量をパルスモータ
PMへの入力駆動パルス数を基準に設定するよう
にしたものを示したが、入出力手段としてプリセ
ツトタイマーを使用して、布転送機構3が予定の
位置に移動するまでの時間を設定し、その設定時
間の経過によりミシン2を駆動あるいは停止する
ようにしても上記実施例と同様の効果が得られ
る。
また、上記実施例においては、ミシン2の駆動
及び停止の制御をマイクロコンピユータに設定し
たプログラムにもとずいてソフト的に行なうよう
にしたものを示したが、第11図に示すようなハ
ード的に構成した電気制御回路によつて制御する
こともできる。すなわち、布端検出器から低レベ
ルの信号が出力されると、プリセツトカウンタA
が動作し発振回路から駆動パルスが出力される毎
に、プリセツトスイツチAを介して予め設定され
たデジタル値を減算し、その値が0になると出力
してフリツプ・フロツプ回路をセツトし、そのセ
ツト出力によりミシンを駆動する。そして、布端
検出器から信号が高レベルに変わると、プリセツ
トカウンタBが動作し発振回路から駆動パルスが
出力される毎に、プリセツトスイツチBを介して
予め設定されたデジタル値を減算し、その値が0
になると出力して上記フリツプ・フロツプ回路を
リセツトし、ミシンを停止する。この場合、上記
と同様にプリセツトカウンタに代えてプリセツト
タイマーを使用することにより、時間的に制御を
行なうようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は装置全体の左側面図、第2図はミシン
と布転送機構のクランプ部を示す斜視図、第3図
は布転送機構のクランプ部と折り重ね機構の協働
作用状態を示す正面図、第4図は第3図の拡大上
面図、第5図は縫合が完了した被縫布、縁飾り布
及びフラツプ布の縫着状態を示す斜視図、第6図
は被縫布の上面図、第7図は第6図に示す状態か
ら被縫布及び縁飾り布に形成されたポケツト孔を
通つて縁飾り布を被縫布の裏面側に反転した状態
を示す被縫布の上面図、第8図は一部を除いた第
7図に対応する被縫布の上面図で、従来の状態を
示す。第9図は電気制御装置のブロツク図、第1
0図は電気制御装置によるミシンの駆動停止作用
を説明するフローチヤート、第11図は他の実施
例を示す電気制御装置のブロツク図である。 布転送機構は3、ミシンは2、メス機構は8、
検出手段は37,38、第一入出力手段はプリセ
ツトデジタルスイツチA、第二入出力手段はプリ
セツトデジタルスイツチBである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 衣服を構成するための被縫布上に縁飾り布を逆
    T字状に折曲保持すると共にその縁飾り布の一方
    の折曲部上にポケツトの雨蓋を構成するためのフ
    ラツプ布を重合し予定の二位置間にわたつてこれ
    ら布をミシンテーブル面に沿い転送可能とした布
    転送機構と、 布転送機構の上記二位置の中間に配置し布の転
    送の間に縁飾り布の両側折曲部上に二本の平行な
    ミシン縫いを行なつて縁飾り布とフラツプ布を被
    縫布上に縫着するための二本針のミシンと、 両縫目間において被縫布及び縁飾り布上に縫目
    線に平行に且つ縫目線の長さに対応した長さのポ
    ケツト孔を切り開くためのメス機構とを備えた玉
    縁形成装置において、 縁飾り布上にフラツプ布を重合して押圧保持す
    るために、布転送機構に対して上下動自在に支持
    すると共にフラツプ布の前、後端に対応する部分
    の二箇所に布転送方向に沿う長孔を形成した第二
    クランプ板と、 第二クランプ板の長孔に対向しミシン縫合点よ
    り布転送方向の手前側の位置でフラツプ布の先端
    及び後端を検出可能に配置しそれらの検出にもと
    ずいてそれぞれ予定の信号を出力可能とした検出
    手段と、 検出手段によるフラツプ布の先端検出信号にも
    とずいて動作可能とし且つその先端検出からフラ
    ツプ布の先端がミシン縫合点より手前の所望の位
    置に至るまでの布転送機構の移動量あるいは設定
    時間の経過により予定の信号を出力可能とした第
    一入出力手段と、 検出手段によるフラツプ布の後端検出信号にも
    とずいて動作可能とし且つその後端検出からフラ
    ツプ布の後端がミシン縫合点より後方の所望の位
    置に至るまでの布転送機構の移動量あるいは時間
    を予め任意に設定可能としその設定量の移動ある
    いは設定時間の経過により予定の信号を出力可能
    とした第二入出力手段と、 第一入出力手段からの出力信号によりミシンの
    駆動信号を出力可能とし且つ第二入出力手段から
    の出力信号によりミシンの停止信号を出力可能と
    した電気制御手段 とを備えた玉縁形成装置における駆動停止装置。
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