JPS596787Y2 - ミシンの布搬入装置 - Google Patents

ミシンの布搬入装置

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JPS596787Y2
JPS596787Y2 JP13346580U JP13346580U JPS596787Y2 JP S596787 Y2 JPS596787 Y2 JP S596787Y2 JP 13346580 U JP13346580 U JP 13346580U JP 13346580 U JP13346580 U JP 13346580U JP S596787 Y2 JPS596787 Y2 JP S596787Y2
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cloth
along
tape
sewing machine
bed
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JP13346580U
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義明 本間
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ジューキ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ミシン縫合部の布送り方向手前において縫
合部を通る布送り線の一側方に固定配置し柔軟なテープ
を布送り線に沿い且つ布送り線に向けて側方に開放する
ように折りたたむバインダを有し、折りたたんだテープ
の間に被縫物の布送り方向に沿う一側端縁を挾んで被縫
物にテープを縫合するミシンにおいて、布に係合し縫合
部手前の準備位置からの布送り方向に沿う一側端縁をテ
ープの開放部より折曲部内に移動し且つ先端を送り歯上
に移動するミシンの布搬入装置に関するものである。
従来、この種の布搬入装置としては、特願昭54−15
5724号(特公昭57−17553号)の明細書及び
図面に示されたものがあるが、この従来のものにおいて
は、下降して布をベッドとの間に扶持した後に水平移動
して布の一側端縁をテープ間に移動する保合片が一枚の
板ばねによって構威されていたために次のような欠点が
あった。
即ち、厚い布を移動させる場合または板ばねが疲労して
弾性力が低下した場合には、布の扶持力が不足して布を
円滑に移送できなくなって、テープ間に布の一側端縁が
確実に挿入されず、布の一側端縁が縫目線からはずれた
り先端縁が送り歯上に送られず縫合不能となる等の欠点
を生じるとともに、準備位置への布の配置が確実に行な
われないときには、係合片の剣先状の端縁から布の先端
縁または一側端縁が外方に突出し、係合片が水平移動の
ときに突出した布端縁が係合片上方へめくれ上がり、布
端が折曲したままテープ間に挿入されたり送り歯上に移
動してテープに縫合され、商品の品質を著しく低下する
等の欠点を生じた。
この考案は上記従来のものの欠点を除去することを目白
勺とする。
この考案の実施例を図面により説明すると、ミシン1は
モータ(図示しない)に連動して二本の針2と一箇のル
ーパー(図示しない)とにより二条の環縫目N(第12
図)を形戒する公知の飾り縫いミシンであり、針板3の
送り溝4より上方に出没する送り歯は複数列の主送り歯
5及び主送り歯の外端の歯の布送り方向手前に配置した
一列の副送り歯6とよりなり、これらは常には等しい送
り量をもちベッド7下方のエアシリンダ8の作用により
副送り歯6の送り量が主送り歯5よりも多くなるように
連結し、いわゆる差動送りが可能にしてある。
ベッド7の布送り方向手前には、布送り方向において緩
やかに湾曲した主布受け台9及び主布受け台9の曲面に
接続し布送り方向先方に向かって登るように傾斜する副
布受け台10とを配置し、主副布受け台9,10及びベ
ッド7の側方にはアンダーシャツ(ランニングシャツ)
の身頃Wの裾部を扶持しエアシリンダ11の作用により
布送り方向先方へ移動する運搬体12を配置する。
送り歯上方に対向し、エアシリンダ(図示しない)の作
用により昇降する押え棒下端に固定した布押え足13の
布送り方向手前には、エアシリンダ(図示しない)の作
用によりベッド7上面に圧接されるマニピレータ14(
特開昭52−121446により公知)が配置しており
、押え足13との間に配置したセンサー15上に常に布
側端縁が位置するように、センサー15の検知信号によ
り先端の歯車16を正逆回動させて布送り方向との交叉
方向へ身頃Wを移動する。
押え足13の布送り方向手前に固定配置したバインダー
17は、一枚に広げられたテープTがその中を通過する
間に、第11図に示すように徐々に三重に折りたたんで
縫合部手前に引き出される。
布搬入装置1Bについて、運搬体12に保持された身頃
Wの眉部W1,W2の一方を縫い開始前に縫合部へ送り
込むためのもので、ミシン1の面部に固定した保持体1
9に垂直軸線を中心に回動可能に枠体20を支持し、こ
の枠体20をして後述する保合片27が縫合部手前のベ
ッド面上方に対向する作用位置に弾性により係止可能と
した係止片36を機粋に支持する。
この枠体2Qにエアシリンダ21の上端を水平軸?2に
より回動可能に支持し、そのプランジャー23の下端に
は枠体20に形威したL字状の溝カム24に遊嵌する突
起25をもつ作動片26を固定し、作動片26の下端に
は弾性を有し下端面を凹凸状とした板状の主副係合片2
7a,27bを上下に重合して固定する。
両係合片27a,bの自由端は身頃Wの肩部W1の布送
り方向先端縁及び一側端縁に沿うように剣先状に形或し
、且つ下方に向けてわずかに傾斜させるとともに、常に
はベッド7上面から上方へ離隔する。
エアシリンダ21の作用によって作動片26が下降する
のに関連してピン25が溝カム24に沿い移動するとき
その垂直部24 aに沿うときには主保合片27 aの
自由端が肩部Wの端縁に係合し且つ副保合片27 bの
自由端がそれよりも内方の肩部W1に係合するように双
方の自由端がベッド上面に下降して圧接し、水平部24
bに沿うときには、肩部W1の一側縁が縫合部を通る布
送り線を越えてバインダー17により三つ折りにされた
テープTの折り目内方に挿入するように、押え足13の
布送り方向手前に向って布送り方向との交叉方向(第7
図矢印a方向)へ水平移動する。
布案内装置2Bについて、布搬入装置18の主保合片2
7 aがベッド7上に下降するとき、その自由端の布送
り方向先端縁及び一側端縁に沿う外方の三位置において
ベッド7の上面に上下に貫通する案内孔29を形或し、
この各案内孔29よりベッド上面の上方へ出没可能とす
る三箇の突出部30を直立して設けた作動板31がベッ
ド7下面に固定した支持板32に対し水平軸線を中心に
回動可能に支持してあり、各突出部30には巻きばね3
3を巻装する。
機粋に固定したエアシリンダ34のプランジャー35を
作用板31に係合可能とし、その作用により作用板31
を回動して巻きばね33をベッド7との間でたわませな
がら突出部30をベッド7上方へ案内孔29により突出
させる。
補助押え装置37(第1図)について、中間部を布送り
方向との直交軸38により機枠に回動可能に支持した棒
状の押圧体39は、その一端を折曲して押え部39 a
を形威し、この押え部39 aを布押え足13の布送り
方向手前の一側方において針板3上面に対向配置し、上
方へ起立した他端を自身の回転軸線方向に沿い折曲して
係合部39 bとし、その保合部39 bより間隙をも
つU字状の嵌合部39 Cを水平方向に突出する。
この押圧体39は一端を機粋に係止した巻きばね40に
より常には押え部39 aが針板3上面に圧接するよう
に回動方向(第1図時計方向)への弾性力を受けている
機粋に固定したエアシリンダ41のプランジャ42に連
結棒43を固定し、連結棒43は下方へ傾斜する案内部
43 aをもち、案内部43 aを押圧体39の嵌合部
39 Cの間隙内に貫通して保合部39 b下端に対向
配置し、エアシリンダ41の作用によってプランジャー
42が上昇するのに関連し、連結棒43の上昇によって
傾斜案内部43 aが押圧体39の係合部39b下端に
係合するとき、係合部39 bはその傾斜による側方向
(布送り方向先方)への分力を受け、押圧体39は巻き
ばね40の弾性力に抗して押え部39bが針板3から上
方へ離れるように反時計方向(第1図)へ回動する。
またこの実施例の押え足13は、主送り歯5に対向する
主部13a及びその外側端より押圧体39の押え部3−
9aの側方まで布送り方向に沿い伸長する延長部13b
と、押え足13に対し基端を上下動可能に支持し、且つ
副送り歯6に対向して常には下方への弾性力を受け延長
部13 bに沿って押え部39 a側方に伸長する従部
13 Cとにより構威される。
また針板3はその主送り歯5に対応し針落ち点より布送
り方向手前側をテープTの厚さ分だけ低くして段部3a
とし、搬入装置1Bの保合片27による身頃Wの搬入を
容易にし且つテープTがめくれないようにテープTの新
曲下端が挿入可能になっている(第5,6図)。
テープテンシ装置44(第2図)について、ミシン1の
手前側に一対の支持台45を固定してそれぞれに後述す
る三箇のテープ案内棒を設ける。
その双方の支持台45において、直線上の経路を移動す
るテープTの移動経路の一側方に対向して起立する固定
案内棒46を各支持台45に固定し、各支持台45に垂
直軸線を中心に回動可能に回転体47を各別に支持し、
その回転体47に固定案内棒46と同じくテープの直線
移動経路の一側方に対向する第一案内棒48 a及び他
側方に対向する第二案内棒48 bとを起立して固定し
、テープTが直線経路に沿い移送されるときにはテープ
T移動方向手前の回転体47の第一及び第二案内棒48
a,bと移動方向先方の回転体47の第二案内棒48
bとはテープTには触れない。
機粋に固定したエアシリンダ49のプランジャ50を双
方の支持台45の回転体47に連結した作動体51に連
結し、その作用時に第一及び第二案内棒48a,48b
がテープTの移動経路に交叉するように回転体47を一
定角度回動し、テープTを固定案内棒46と第一及び第
二案内棒48a,bとの間でL字状に折曲して所定張力
を付与する。
テープカッター装置52(第1図)について、押え足1
3の布送り方向後方において、布送り方向に交叉し且つ
身頃Wに縫合されたテープTの移動経路に対向して固定
刃53をベッド7上面に固定配置し、ミシン1の後方に
おいて布送り方向に沿う軸54を中心に回動可能に支持
した移動刃55は、その基端を機粋に固定した電磁石5
6に連結し、先端の刃部55 aを固定刃53上方に対
向し、電磁石56の作用により回動するとき双方の協働
により固定刃53上を移動するテープTを切断可能とす
る。
ブロアー装置(第1図)について、搬入装置18の枠体
20に固定した二本の管57, 58は基端を圧縮空気
源(図示しない)に後述する電磁弁■9,V1oを介し
て各別に連通し、その一方の管57の開孔端は係合片2
7の下降位置上方に対向し且つ縫合部を通る布送り線に
近ずく布送り方向との交叉方向に沿い下方に向け開孔す
るように配置し、他方の管58はそれより外方において
布送り方向に沿い下方に向け開孔するように配置する。
布センサー59, 60 a, 60 bは光源(図示
しない)の光を受光してベッド7上の布の有無を検出し
、それぞれの状態の布検知信号を発生する。
布センサー59はベッド7の案内孔29に対し布送り方
向手前においてマニピュータ14の側方に配置し縫い始
め時に身頃Wの肩部W1を突出部30に沿い配置するの
を検出するためのものであり、センサー60a,60b
は押え足13の側方において布送り方向に前後して離隔
して配置し、テープカッター装置52の電磁石56の作
動時期を設定するためのものであり、常にはその一方の
みが選択的に有効化される。
即ち布送り方向後方のセンサー60 aは身頃Wの布先
端縁からテープTが所定長さ突出した状態で切断すると
き使用し、布送り方向手前のセンサー60 bは身頃W
の布後端縁がらテープTを所?長さ突出した状態で切断
するときに使用する。
なお、本実施例のミシンは常には針下位置に月応して停
止するようにしてある。
次にこの実施例の電気回路について説明する。
図において、■1〜■1oは各エアシリンダの電磁弁で
あり、v1は布搬入装置18のエアシリンダ21の電磁
弁、v2は布案内装置28のエアシリンダ34の電磁弁
、V3は押え棒を昇降するためのエアシリンダ(図示し
ない)の電磁弁、V4はマニピレータ14をベッド7上
面に圧接するためのエアシリンダ(図示しない)の電磁
弁、■5は布運搬体12を作動するエアシリンダ11の
電磁弁、V6は差動送りを行なうためのエアシリンダ8
の電磁弁、■7はテープテンション装置44のエアシリ
ンダ49の電磁弁、V8は補助押え装置37のエアシリ
ンダ41の電磁弁であり、またv9はブロア装置の管5
7に発生する空気流を開閉する電磁弁、V1oは管58
に発生する空気流を開閉する電磁弁である。
これら電磁弁V1〜V1oはそれぞれの電磁弁制御回路
C1〜C10の制御により各別に作用または不作用とな
る。
特に布運搬体12のエアシリンダ11の制御回路らは運
搬体12をミシン駆動による身頃Wの移動速度とほぼ等
速で移動するように電磁弁v5を制御する。
Zは警報を発生するブザーであり、ブザー制御回路C1
の制御により作業者が設定する時間の間、間欠的に音を
発生する。
テープカッター装置52の電磁石56は電磁石制御回路
C1の制御により一定時間付勢してから消勢する。
Mはミシン主軸(図示しない)に連結したモータであり
、モータ制御回路C13の制御により駆動または停止す
るとともに、その駆動時には、低速駆動回路D1または
高速駆動回路D2の一方からの駆動電流により駆動され
る。
低速駆動回路D1はモータMを一定の低速度で駆動し、
高速駆動回路D2は速度設定回路Kの指定する中速度、
高速度の一方で駆動する。
速度設定回路には後述する縫区間X及びyにおける駆動
速度を設定し、この速度はx>yとする。
X,Yは第13図に示すアンダーシャツの肩部及び襟部
の直線区間X及び曲線区間yとを縫うための計数をそれ
ぞれ設定する計数設定回路であり、外部より作業者によ
って任意の計数に設定可能と?る。
E1,E2は比較回路であり、針位置検知手段Pからの
位置信号(ミシン主軸の一回転につきーパルス発信)を
計数し、E1は針敷設定回路Xの設定した計数と計数値
が一致するとき一致信号を発生し、E2はE1からの一
致信号発生に関連して位置信号を計数し始め、設定回路
Yの設定した計数と計数値が一致するとき一致信号を発
生する。
Fは切換回路であり、電磁弁■6〜V9の制御回路Q〜
C9及び高速駆動回路D2が縫い区間Xまたはyの所定
の一方の縫目形威時に作動するように、作動時期を縫い
区間Xまたはyの一方に選択的に設定するものである。
Sは差動送り及びテープテンション装置を作動する電磁
弁■6,■7を有効、無効に選択する選択スイッチであ
る。
T1〜T1oはそれぞれ各別の設定時間△t〜△tto
をもつタイマー回路であり、特にT1,T6,T9は外
部より設定時間を調節可能とし、また、T3は搬入装置
18の係合片27によりベッド7との間に扶持された肩
部W1が、送り歯5,6により送られて第一針の針落ち
が威されるまでタイマ一時間を設定してあり、T4はT
3の設定時間が切れた後に自身の設定時間が切れるよう
にしてある。
この考案は以上のような構戊であり、この実施例の作用
を第15図に示すタイムチャートに基づいて説明する。
初期状態において押え棒を昇降するエアシリンダ(図示
しない)及び布案内装置28のエアシリンダ34の両電
磁弁v2,v3が開いており、押え足13が針板3上方
へ離隔しているとともに作動板31の突出部30がベッ
ド7の案内孔29より上方へ突出している。
選択スイッチSを「有効」側に選択しておく。
アンダーシャツWの肩部W0先端を第7図のように突出
部30に沿わせて配置すると、、センサー59上に布が
載置するのでセンサー59から布検知信号が発生し、ブ
ザーZがタイマー回路T1の設定時間△t1の間音を間
欠的に発生するとともに管57に空気流が発生するよう
にその電磁弁v9を開く。
突出部30に沿わせた眉部W1は管57からの空気流に
よってしわが伸ばされてベッド7上面に密着し、△t1
経過後にブザーZが鳴り止み且つ電磁弁■9が閉じると
ともに、搬入装置18のエアシリンダ21の”電磁弁■
1を開き且つ布案内装置2Bのエアシリンダ34の電磁
弁v2を閉じる。
突出部30はベッド7下方に下降し、ピン25が溝カム
24の垂直部24 aに案内されて主副係合片27 a
, 27 bは下降して肩部W1をベッド7上面との間
に挾圧するとともに、ピン25が水平部24 bに案内
されて主副保合片27a,27bは第7図矢印の方向へ
移動し、ベッド上面との間の眉部W1のその布送り方向
に沿うご側端をテープTの折曲内に挿通するとともに先
端縁を押え足13の先端に対応して配置する(第7図W
′1)。
この状態においてセンサー15にはアンダーシャツWの
側端縁が位置するので(第7図)センサー15から布検
知信号が発生し、この信号によって電磁弁■3が閉じて
押え足13を下降し、且つマニピレータ14のエアシリ
ンダ(図示しない)の電磁弁■4を開いて先端の歯車1
6が身頃Wを挾んでベッド7面に適宜作用力によって押
圧するとともに、タイマーT2,T3をセットする。
タイマーT2の△t2経過後、モータ制御回路C13の
出力により、低速駆動回路D1の設定する低速度でモー
タMは駆動されるとともに、切換回路Fに作用してアン
ダーシャツの直線区間X(第13図)を縫うように回路
を設定し、同時に管58の電磁弁■1oを開いて布送り
方向先方に向けて空気流を発生してベッド7上の身頃W
を布送り方向先方へ移送するように作用し、またタイマ
ー回路T4,T5をセットする。
ミシン1は起動してから△t4の間低速で駆動され、そ
の間に身頃WとテープTとを送り歯により縫合部へ移送
し、その布送り方向先端に縫目を形或するのとほぼ同時
に(正確には針が下位置に下降したとき)、タイマー回
路T3の設定時間△ねが終了し、エアシリンダ21の電
磁弁V1が閉じて搬入装置18の係合片27が復帰し、
その直後にタイマー回路T4の設定時間△t4が終了し
て高速駆動回路D2を作用状態にすると、回路D2は速
度設定回路Kの指定する高速度でモータMを駆動するよ
うにモータMに電流を供給し、その後に身頃Wの先端縁
はセンサー60 aに達して検知信号を発生し、タイマ
ー回路T6をセットする。
その直後にタイマー回路T5の設定時間△t5が終了し
て運搬体12のエアシリンダ11の電磁弁■5を開き、
運搬体12はミシン1による身頃Wの移動速度とほぼ等
速で布送り方向先方へ移動する。
タイマー回路T6の設定時間△t6が終了して電磁石5
6が付勢され、テープ力ツタ装置52の可動刃55が回
動して固定刃53との協働により身頃Wの布先端より突
出するテープTを切断する。
ミシンの起動に伴ないマニピレータ14の歯車16はセ
ンサー15の布検知動作に基づいて、身頃Wの側端縁を
縫合部へ送り込むように布送り方向との交叉方向へ身頃
Wを移動制御し、また比較回路E1は針位置検知手段P
からの針位置信号を計数する。
その計数値が直線区間Xを縫うために必要な計数に予め
設定した計数設定回路Xの設定針数と一致するとき、即
ち直線区間Xと曲線区間yとの境が縫合部に達したとき
、比較回路E1から一致信号が発生して比較回路E2を
作用状態にするとともに切換回路Fを曲線区間yを縫う
ための回路状態に切換え、その出力によってモータMの
駆動速度が設定回路Kを制御する。
またその出力により制御回路C6〜C9を各電磁弁v6
〜v9が開くように制御する。
この曲線区間yを縫合するのには困難が件なつ。
即ち、マニピレータ14の歯車16はセンサー15上に
布側端縁が常に位置するように布を制御するために、布
側端縁の曲線が大きいときには第9図に示すようにセン
サー15の布送り方向先方の布側端縁が縫合部を通る布
送り線に対して外側にはずれる(二点鎖線)。
従って縫合部に送り込まれる身頃WがテープTの折目か
らはずれたり、ずれた状態のまま縫合されてしまう。
しかしここではミシンモータMの速度を低くしてマニピ
レータ14による布コントロールを容易にするとともに
、管57の電磁弁V9が開かれて空気流が矢印g方向(
第9図)に向けてベッド7上の身頃Wに噴射され、また
電磁弁■8が開かれて補助押え装置37の押圧体39が
回動し、その押え部39 aが押え足13に対し布送り
方向手前における側方において身頃Wをベッド7面に圧
接することにより、押え部39aを中心に反時計方向(
第9図)への回転モーメントを身頃Wに与えるとともに
、この空気流と回転モーメントによってセンサー15と
縫合部との間の身頃Wは前記布送り線方向へ作用力を受
けてその端縁をテープTの折曲部内に沿わせる。
この押え部39 aにより身頃Wが前記布送り線方向に
寄せられるとき、押え足13の布送り方向手前において
、押え足13の延長部13 bがない場合(第10図口
)には寄せられた身頃WがテープTと押え足13の従部
13Cとの間で大きなしわになるが、本実施例のように
延長部13 bが設けてある場合には延長部13 bに
よって身頃Wを押えるので大きなしわは作られない。
またアンダーシャツには一方向に伸縮自在なメリヤス布
地が使われ且つこのメリヤス地を横方向に伸縮するよう
に縫製するのは周知のことであるが、縦方向に沿う直線
区間Xと横方向に沿う曲線区間yとを縫う場合に等しい
押え圧を与えると、曲線区間yを縫うときには布地が伸
ばされたままテープTとともに縫合されるので、身頃と
テープとの正味の送り量が異なり、縫合されてから身頃
Wは収縮するから縫いしわを生じる。
そこで本実施例のようにエアシリンダ8の電磁弁V6を
開いて身頃Wを押え足の従部13 Cとの間で挾みなが
ら移送する副送り歯6の送り量が主送り歯5に対し多く
なるように″差動送り″をさせると、身頃Wの伸長度は
減少されて送られる。
またエアシリンダ49の電磁弁v7を開いてエアシリン
ダ49を作用しテープテンション装置44の回転体47
を回動させ、第一及び第二案内棒4Ba,48bがテー
プTの移動経路に交叉してテープを「<」字状に新曲す
ると、テープTにはテンションが加わって縫合部との間
のテープは延ばされながら縫合部に移送される。
この差動送りによる身頃Wの伸長の減少及びテープテン
ションによるテープの伸長による相乗効果により、縫合
時の身頃WとテープTの伸び量を等しくし縫合後の身頃
Wには縫いしわが生じない。
切換回路Fを切換えてから比較回路E2は針位置検知手
段からの針位置信号を計数し、その計数値が計数設定回
路Yの設定針数と一致するとき、即ち曲線区間yと次の
直線区間Xとの境が縫合部に達したとき、比較回路E2
から一致信号が発生して切換回路Fを直線区間Xを縫う
ための回路状態に切換え、電磁弁V6,v7,V9を閉
じ、差動、テープテンション、送り込みブロアの各装置
を不作用として、モータMを再ば高速度で駆動するよう
に速度設定回路Kを制御する。
(しかし比較回路玩は有効化されない。
)身頃Wの布送り方向後端縁がセンサ59を通過すると
、その検知信号によってタイマー回路T7がセットされ
、その設定時間△t7の間高速駆動回路D2は不作用と
なり、低速駆動回路D1によりモータMが所定の低速駆
動となってから身頃Wの後端縁はマニピレータ14を通
過し、さらにセンサー15が身頃Wの布後端縁を検知す
るとその検知信号によってタイマー回路T8をセットし
、その設定時間△t8の間にタイマー回路T7の設定時
間△t7が終了して高速駆動回路D2は再びモータMを
高速駆動させる。
身頃Wはマニピレータ14に押圧されている間は、その
押圧力により縫合部との間において伸長されて送られて
いたが、後端がマニピレータ14を通過してその押圧力
を解放されたとき一時的に収縮されてから定常の状態に
戻る。
この実施例においては身頃Wが定常状態に戻ってからタ
イマー回路T7の設定時間△t7が終了するようにして
あり、従ってその後にミシンは高速駆動される。
モータMが高速駆動された直後にタイマー回路T8の設
定時間△t8が終了し、電磁弁■4が閉じてマニピレー
タ14をベッド7上面から上方へ離隔する。
センサ60 bが身頃Wの後端を検出し、その検知信号
によってタイマー回路T,をセットし、その設定時間△
t9が終了するとき、エアシリンダ11の電磁弁v5を
閉じて運搬体12を復帰するとともに、電磁石56を付
勢してテープカッター装置52の可動刃55を作動し、
身頃Wの後端に連なるテープTを切断するとともに、電
磁弁■2を開いて布案内装置28のエアシリンダ34を
作用して突出部30がベッド7の案内孔29より突出す
るように作動板31を回動し、またこのとき、モータ制
御回路C13に作用してモータMを停止させミシン1を
針下位置に停止する。
(定位置停止手段は周知であるので図示しない。
)これと同時に運搬体12のエアシリンダ11の電磁弁
v5が閉じて原位置に復帰し、管5Bの電磁弁v1oを
閉じて空気流を遮断し、さらに補助押え装置37のエア
シリンダ41の電磁弁v8が閉じて押圧体39は復帰す
るとともにタイマー回路TIOをセットする。
、押圧体39がこの縫い終了時まで作用していることに
より、身頃Wの後端縁がマニピレータ14を通過してか
らの布送りを安定させる。
即ち、第10図イから明らかなように針落ち点より布送
り方向手前では身頃Wに直接係合するのは副送り歯6の
みであり、この副送り歯6は針落ち点を通る布送り線に
対し外方に位置するために身頃Wには外方への回転モー
メントが加わり、身頃Wの後端縁がマニピレータ14か
ら抜けてから縫合部へ送られるまでの間に第10図左方
(第7図左方)へ寄せられようとしてテーフ゜Tの折曲
部内からはずれてしまうが、押圧体39の押え部39
aが身頃に係合して前記したように送り歯6とは反対方
向の回転モーメントを与え、身頃Wの端縁を常にテープ
Tの折曲部内に位置させるように作用する。
その後にタイマー回路T1oの設定時間△tlOが終了
して電磁弁■3を閉じ押え足13を針板3上方へ離隔す
る。
糸通し等の作業のために縫合部手前を広く使用したいと
きには、布搬入装置18の枠体20を係止片36よりは
ずして垂直軸線を中心にミシン後方へ回動することによ
り、縫合部手前を広くして糸通し等の作業は容易となる
なお、本実施例においては布案内手段2Bとして案内孔
29及び突出部30とにより構戒するものを示したが、
単に布送り方向及びそれとの交叉方向とに沿う線により
構或してもよい。
また本実施例においては、上部係合片27 aを布の先
端縁及び一側端縁に沿わせ、下部保合片27 bをそれ
より内方に係合するように設けたが、布の先端縁及び一
側端縁が上部保合片と下部保合片の各先端間に位置する
ように設けてもよい。
以上のようにこの考案によれば、 上下に重合した一対の係合片27a,bが下降するとき
、上側保合片が案内手段に配置した布の先端縁及び一側
端縁に係合し、下側保合片がそれよりも内側に係合する
ようにしたことにより、布をベッド面との間で確実に扶
持して移動させることができるとともに、移動するとき
に布の一側端縁がまくれてテープ間に挿入されることが
なくなるので、常に布の一側端縁をテープにより挾んで
確実に縫合することができるから商品の品質を向上し、
搬入作業を繰り返す煩雑な作業がなくなり作業能率を向
上する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例のミシンを後方側から見た斜視図、第
2図はミシンを手前側から見た斜視図、第3図は押え足
、送り歯、針板の斜視図、第4図は搬入装置の斜視図、
第5図は搬入装置の初期状態の作用を示す部分断面図、
第6図は搬入装置の後期作用を示す部分断面図、第7図
は搬入装置の作用を示す縫合部付近の平面図、第B図は
案内装置の斜視図、第9図は布の移動を示す縫合部付近
の平面図、第10図イは本実施例の布送り部の断面図、
口は従来の布送り部の断面図、第11図はテープの折曲
状態を示す斜視図、第12図は身頃とテープの縫合状態
を示す斜視図、第13図はアンダーシャツの斜視図、第
14図は電気回路のブロック図、第15図はタイムチャ
ートである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ミシン縫合部の布送り方向手前において縫合部を通る布
    送り線の一側方に固定配置し柔軟なテープを布送り線に
    沿い且つ布送り線に向けて側方に開放するように折りた
    たむバインダを有し、折りたたんだテープの間に被縫物
    の布送り方向に沿う一側端縁を挾んで被縫物にテープを
    縫合するミシンにおいて、ベッド上方のミシン機枠に固
    定した枠体20と、枠体に対し水平軸線を中心に回動可
    能に支持し上下動可能に支持した作動片26を電気信号
    の発生に関連して下降するように関連した駆動体21と
    、折りたたんだテープの開放側に対向して先端を布送り
    方向に沿う一辺及び布送り方向との水平交叉方向に沿う
    他辺とにより剣先状とし且つ下方へ傾斜した平板状の二
    枚の板ばねを上下に重合し且つ上側を下側より先端方向
    に突出させて作動片に固定した。 係合片27 a, 27 bと、縫合部の布送り方向手
    前において縫合部を通る布送り線の一側方のベッド上面
    に配置し布送り方向に沿い布の一側端縁を沿わせる第一
    案内部及び布送り方向との交叉線に沿い布の先端縁を沿
    わせる第二案内部とをもつ布案内手段28と、作動片の
    下降によりその前半では両保合片の一辺を第一案内部内
    方に沿わせ且つ他辺を第二案内部内方に沿わせるように
    両保合片が略垂直に下降してベッド上面に係合し後半で
    は両保合片がベッド上面に沿い移動し送り歯上方に進入
    するように作動片に連結して枠体に固定配置した溝カム
    24とをして、両保合片が下降するとき布の先端縁及び
    一側端縁が両係合片の剣先状端縁間に位置するようにし
    たことを特徴としたミシンの布搬入装置。
JP13346580U 1980-09-19 1980-09-19 ミシンの布搬入装置 Expired JPS596787Y2 (ja)

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