JPH01101365A - ポリアミド組成物 - Google Patents

ポリアミド組成物

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JPH01101365A
JPH01101365A JP25909787A JP25909787A JPH01101365A JP H01101365 A JPH01101365 A JP H01101365A JP 25909787 A JP25909787 A JP 25909787A JP 25909787 A JP25909787 A JP 25909787A JP H01101365 A JPH01101365 A JP H01101365A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は、耐熱性、耐熱変色性、引張強度、引張り伸び
、柔軟性および耐衝撃性に優れたポリアミド組成物に関
する。
b、従来の技術 ポリアミド樹脂材料は、耐熱性、耐油性および機械的強
度に優れた樹脂材料であり、例えばチューブ、ホース、
電子または電気部品、自動車部品などに広(利用されて
いる。しかしながら、靭性が劣っているため、クランク
の伝播に対する抵抗性が欠けている。この欠陥のため、
ポリアミド樹脂材料から射出成形または押出成形により
得られる成形製品には切欠き脆性、脆性破壊、時には突
発破壊が生じやすい。
すなわち、ポリアミド樹脂材料の脆性による破壊の傾向
は、その用途をかなり制限するものとなっている。
ポリアミド樹脂材料の脆性破壊すなわち衝撃強度を改良
する方法としては、各種軟質ポリマーとのブレンドによ
る改良方法が知られている。例えば、特公開55−44
108号および特開昭57−147519号には、ポリ
アミドと軟質ポリオレフィン共重合体とからなるポリア
ミド組成物が開示されている。
しかし、かかるポリアミド組成物は、耐衝撃性は改良さ
れるものの未だ満足すべきものではなく、さらに耐熱性
、耐熱変色性および引張強度、伸びなどの機械的強度の
物性バランスが十分でなく、その改良が望まれていた。
C0発明が解決しようとする問題点 本発明はかかる問題点を解決しようとするものであり、
その目的は耐熱性、引張強度、伸び、耐熱変色性、柔軟
性および耐衝撃性の優れたポリアミド組成物を提供する
ことにある。
d0問題点を解決するための手段 本発明のポリアミド組成物は、(^)低融点ポリアミド
成分5〜70重量%、(8)高融点ポリアミド成分15
〜85重量%および(C)ゴム成分5〜70重量%から
なり、前記(A)低融点ポリアミド成分/前記(C)ゴ
ム成分の重量比が0.2〜5の組成物である。
本発明のポリアミド組成物は、低融点ポリアミド、高融
点ポリアミドおよびゴムを特定の割合にて配合すること
によって耐熱性、耐熱変色性、引張強度、伸びおよび耐
衝撃性を改良したものである。
(A)低融点ポリアミドは融点が200℃未満、好まし
くは160℃〜190℃のものであり、その例としては
、ナイロン11ナイロン12、ナイロン6/12、ナイ
ロン6/6.6などがあるが、これらの中でもナイロン
11、ナイロン12などのポリラクタム類が特に好まし
い。
(B)高融点ポリアミドは融点が200℃以上、好まし
くは200℃〜250℃のものであり、その例としては
、ナイロン6などのポリラクタム類、ナイロン4゜6、
ナイロン6.6、ナイロン6、lO、ナイロン6.12
などのジカルボン酸とジアミンとから得られるポリアミ
ド類、ナイロン6/6.6、ナイロン6/j、to。
ナイロン6/12、ナイロン6、6/12、ナイロン6
/6、6/6.10、ナイロン6/6.6/12などの
共重合ポリアミド類、ナイロン6/6T(T;テレフタ
ル酸成分)、イソフタル酸のような芳香族ジカルボン酸
とメタキシレンジアミンあるいは脂環族ジアミンとから
得られる半芳香族ポリアミド類が挙げられる。
これらの中でナイロン6、ナイロン6.6、ナイロン4
.6が特に好ましい。
(C)ゴム成分としては、天然ゴム、高シスポリイソプ
レン、乳化重合スチレン−ブタジェン共重合体、溶液重
合スチレン−ブタジェン共重合体(特に、結合スチレン
がlO〜4G’!fEI%、ビニル含量が10〜80重
量%の溶液重合スチレン−ブタジェン共重合体)、ニッ
ケル、コバルト、チタンおよび/またはネオジム触媒を
用いて得られる高シスポリブタジェン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体、ハロゲン化ブチルゴム、ハロゲン化エチレン−
プロピレン−ジエン三元共重合体、スチレン−ブタジェ
ンブロック共重合体またはその水素添加物、スチレン−
イソプレン共重合体またはその水素添加物、アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体、アクリルゴム、フッ素ゴ
ム、クロロプレンゴムなどを用いることができるが、特
にこれらのゴムをその製造時にあるいは製迩後に変性剤
によって変性したカルボキシル基、ヒドロキシル基、エ
ポキシ基から選ばれた少なくとも一種の官能基を有する
ゴムを使用することが望ましい。
前記変性剤によって変性された官能基を有するゴムとし
ては、以下のものが挙げられる。
カルボキシル共を するゴム カルボキシル基を存するゴムとしては、次の(イ)〜(
ニ)の方法によって製造されたものが使用される。
(イ)カルボキシル基を有する単量体を前記ゴムを構成
する単量体と共重合する。
(ロ)前記ゴムにカルボキシル基を有する単量体を加え
、熱またはラジカル発生剤によりラジカルを発生させ、
カルボキシル基を有する単量体をグラフト共重合させる
(ハ)二重結合を有する単量体を(共)重合したのち、
酸素および/またはオゾンにより該(共)重合体を一部
切断するとともにカルボキシル基を導入する。
(ニ)加水分解などによりカルボキシル基を有する単量
体を前記ゴムを構成する単量体と共重合したのち、特定
の処理をすることによってカルボキシル基を有するゴム
にする。
これらの中で、(イ)および(ロ)の方法によって製造
されたゴムがより好ましい。
前記(イ)の方法は、通常の乳化重合、溶液重合または
懸濁重合によって行なわれ、前記変性剤として用いるカ
ルボキシル基を含有する単量体としては、アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマール酸、
イタコン酸などのモノマーまたはジカルボン酸を挙げる
ことができる。さらにジカルボン酸の酸無水物または下
記の一般的で示されるモノアルキルエステル、モノアミ
ド類を挙げることができる。
具体的なカルボキシル基含有ビニル単量体としては、 コハク酸モノ−(メタ)アクリロオキシエステル、マレ
イン酸モノ−(メタ)アクリロオキシエステル、フタル
酸モノ−(メタ)アクリロオキシエステル、ヘキサヒド
ロフタル酸(メタ)アクリロオキシエステル、コハク酸
モノ−(メタ)アクリロオキシプロピルエステル、マレ
イン酸モノ−(メタ)アクリロオキシプロピルエステル
、フタル酸モノ (メタ)アクリロオキシプロピルエス
テル、ヘキサヒドロフタル酸モノ−(メタ)アクリロオ
キシプロピルエステル、アジピン酸モノ (メタ)アク
リロオキシエチルエステルおよびフロン酸モノ (メタ
)アクリロオキシエチルエステルなどが挙げられる。
前記(イ)の方法による共重合によって製造可能なゴム
としては、スチレン−ブタジェン共重合ゴム、ブタジエ
ンゴ、ム、ブタジェン−1−クロロブタジェン共重合ゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリ
ルゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴムなどが挙げ
られる。これらの中ではメタアクリル酸を共重合したス
チレン−ブタジェン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合ゴムおよびアクリルゴムが最も好ましい
前記(ロ)の方法によって製造されるゴムとしては、エ
チレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン
第三モノマー共重合ゴム、エチレン−ブテン−1共重合
ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジェンブロック
共重合ゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合ゴム
などが挙げられ、これらの中ではエチレン−プロピレン
共重合ゴムおよびエチレン−プロピレン−第三モノマー
共重合ゴムが最も好ましい。
前記(ハ)の方法によって製造されるゴムとしては、天
然ゴム、イソプレゴムなどが挙げられる。
前記(ニ)の方法によって製造されるゴムとしては、メ
タアクリレートまたはアクリレートを共重合したスチレ
ン−ブタジェン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合ゴム、アクリルゴムなどが挙げられる。
ヒドロキシル を  るゴム ヒドロキシル基を有するゴムとしては、ヒドロキシル基
を含有するビニル1WLN体を用いて、前記カルボキシ
基を有するゴムと同様の方法によって製造されたものが
挙げられる。
前記ヒドロキシル基を含有するビニル単量体としては、
一般式 %式% で表わされるアクリル酸エステル化合物を挙げることが
できる。これらの中では特にヒドロキシエチルメタクリ
レート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキ
シエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレー
トが好ましい。
カルボキシル基、ヒドロキシル基、または下記のエポキ
シ基を有する単量体は、ゴム重合体成分中に0.01〜
15重量%、好ましくは0.1〜10重景%重量合で共
重合される。
エポキシ    るゴム エポキシ基を有するゴムとしては、エポキシ基を含有す
るビニル単量体を用いて、前記カルボキシル基を有する
ゴムと同様の方法によって製造されたものが挙げられる
前記エポキシ基を含有するビニル単量体としては、分子
中にビニル基とエポキシ基とを含有する化合物全てが使
用可能である。好ましいエポキシ基含有ビニル化合物と
しては、−船式 %式% で示される化合物および一般式 C式中のRは上記式と同じ〕 で示される化合物が挙げられる。
好ましい具体的化合物としては、アクリル酸グリシジル
、メタクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジル、
イタコン酸グリシジル、アリルグリシジルエーテルがあ
り、とくに好ましいエポキシ基含有ビニル化合物は、ア
クリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、アリル
グリシジルエーテルである。
これらのエポキシ基含有ビニル化合物は、単独でまたは
2種以上組み合せて使用される。
本発明において用いられる(C)ゴム成分は、その粒子
径とゲル含量および官能基の量が所定の範囲内にあるこ
とが好ましい。
(C)ゴム成分は本発明のポリアミド組成物中に分散し
ており、その粒子径は好ましくは10μ−以下、さらに
好ましくは、1μ−以下、特に好ましくは0゜5μm以
下で、最も好ましくは0.3μ霜以下である。
(C)ゴム成分の粒子径が大きいと、本発明のポリアミ
ド組成物の耐衝撃性と機械的強度が劣るので好ましくな
い。
、(C)ゴム成分のゲル含量は20%以上であることが
好ましい。より好ましくは50%以上、さらに好ましく
は70%以上である。架橋されたゴムの量が20%未満
の場合は、本発明のポリアミド組成物の耐衝撃性の方向
依存性が太き(なるため好ましくない。ゲル含量は架橋
性単量体や架橋剤の添加量によって制御することが可能
である。上記架橋性単量体としては例えばジビニルベン
ゼン、1,3.5−1−ジビニルベンゼンのような芳香
族化合物、ジアリルフタレート、ジアリルフマレートな
どのエステル化合物、トリメチロールプロパントリメタ
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、テ
トラエチレングリコールジメタクリレート、1.3−ブ
タンジオールジメタクリレート、ジエチレングリコール
ジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリ
レートなどのアクリル酸エステル類を挙げることができ
る。
架橋性単量体の使用量は0.01〜20重世%であり、
この撥より少ないと口約とするゲル含量が得られない。
またこの量より多いと柔軟性が劣り、またコストアップ
となり好ましくない。
(C)ゴム成分を架橋するための架橋剤としては、金属
化合物、過酸化物、イオウ、フェノール樹脂、ポリイソ
シアナート、ポリエポキシ化合物などの公知の架橋剤を
用いることができる。
これらの架橋剤の添加量は(C)ゴム成分100重量部
に対し0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重
量部である。
本発明のポリアミド組成においては、(A)低融点ポリ
アミドと(B)高融点ポリアミド成分とは、特定の配合
割合で併用される。
(A)低融点ポリアミドの配合割合は5〜70重量%、
好ましくは10〜60重量%である。配合割合が5重量
%未満の場合、耐熱変色性が低下し、配合割合が70重
量%を超えた場合、耐衝撃性が低下するため好ましくな
い。
(B)高融点ポリアミド成分の配合割合は、15〜85
重量%、好ましくは15〜80重量%である。配合割合
が15重量%未満の場合、引張強度が低下し、配合割合
が85重量%を超えた場合、耐衝撃性が低下するので好
ましくない。
(C)ゴム成分の配合割合は5〜70重世%、好ましく
は10〜55重量%であり、さらに好ましくは10〜4
5重量%である。配合割合が5重量%未満の場合、柔軟
性および耐衝撃性が低下し、配合割合が70重量%を超
えた場合、耐熱変色性が低下するので好ましくない。
本発明のポリアミド組成物において、(A)低融点ポリ
アミド成分/(C)ゴム成分の重量比は0.2〜5であ
り、好ましくは0.3〜3である。(A)低融点ポリア
ミド成分/(C)ゴム成分の重量比が0.2未満の場合
、組成物の耐熱変色性が低下し、重量比が5を超えた場
合、耐衝撃性が低下するので好ましくない。
(八)〜(C)成分を混合して本発明のポリアミド組成
物を製造する際の好ましい混合温度は、(B)高融点ポ
リアミド成分の融点以上の温度から400℃以下までの
温度であり、さらに好ましくは(B)高融点ポリアミド
成分の融点より5℃高い温度から290°C以下の温度
までである。この温度範囲で混合すると本発明のポリア
ミド組成物は一段と優れた特性を有するものになる。
本発明のポリアミド組成物の好ましい混合方法としては
、(A)低融点ポリアミド成分の50重量%以上、好ま
しくは70重量%以上、さらに好ましくは90重量%も
しくは全量と、(C)ゴム成分の50重量%以上、好ま
しくは70重1%以上、さらに好ましくは90重1%以
上もしくは全量と、(B)高融点ポリアミド成分の50
重量%以下、好ましくは30重量%以下、さらに好まし
くは10重世%以下(もしくは使用せず)とを先ず溶融
混合し、混合物を得る。次いで、この混合物と残りの成
分とを溶融混合し本発明のポリアミド組成物を得る。こ
の混合方法で製造されたポリアミド組成物は一段と優れ
た耐熱変色性を有するものとなる。
また、上記方法によると、まず(C)ゴム成分が(A)
低融点ポリアミドで包囲されるため、(C)ゴム成分の
酸素などとの接触が遮断される。次いで、高温になって
(B)高融点ポリアミドと混合される。このため高融点
ポリアミド成分を混合した際の(C)ゴム成分の熱劣化
が防止される。
本発明のポリアミド組成物を製造する際には、溶融混合
装置として、開放型ミキシングロール、非開放型のバン
バリーミキサ−1押出機、ニーダ−1連続ミキサーなど
の公知のものを使用することができる。
本発明のポリアミド組成物には、流動性および耐衝撃性
を損わない範囲で、充填剤、例えば炭酸カルシウム、ケ
イ酸カルシウム、クレー、カオリン、タルク、シリカ、
ケイソウ土、雲母粉、アスベスト、アルミナ、硫酸バリ
ウム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、塩基性炭酸
マグネシウム、二酸化モリブデン、グラファイト、カー
ボン繊維、ガラス繊維など、あるいは着色剤、例えばカ
ーボンブラック、群青、酸化チタン、亜鉛華、べんがら
、紺青、アゾ顔料、ニトロン顔料、レーキ顔料、フタロ
シアニン顔料などを配合することができる。
またプロセスオイル、またはエクステングーオイルと呼
ばれる鉱物油系ゴム用軟化剤、ジオクチルフタレート、
ジブチルフタレート、ジエチルフタレート、ジメチルフ
タレート、トリクレジルホスフェート、トリエチルホス
フェート、トリプチルホスフエ−ト、トリー2−エチル
へキシルホスフェート、トリメリット酸エステル、アジ
ピン酸ジオクチル、アゼライン酸ジオクチル、セバシン
酸ジオクチル、エポキシ脂肪酸エステルなどの可塑剤お
よび液状NBR1液状アクリルゴム、液状ポリブタジェ
ンゴムなどの液状ゴム、ベンゼンスルホン酸ブチルアマ
イド、POBO(吉富製薬01)サンソサイザーN40
0 (新日本理化■)などのナイロン用可塑剤を、機械
的強度および耐衝撃性を損なわない範囲で配合すること
により、流動性を改善することができる。
さらに、混合時にフェニレンジアミン系酸化防止剤(大
向新興化学工業側製のツクラックCD、ツクランクTD
、ツクラックGL、ツクランクWRITE)やイミダゾ
ール系酸化防止剤(入内新興化学工業■製のツクラック
MB、ツクラックMMB)やヒンダードフェノール系酸
化防止剤(BIT、大向新興化学工業側製のツクラック
300)を加えることができる。
また、スチレン−ブタジェンブロック重合体、スチレン
ーブタジエンースチレンブロソク重合体、スチレン−ブ
タジェン−スチレンラジアルテレブロック重合体などの
芳香族ビニル−共役ジエン系ブロック共重合体および該
ブロック共重合体の水素化物、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリカーボネート、PET 、 PBT 、
ポリアセタール、エポキシ樹脂、フッ化ビニリデン、ポ
リスルホン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、PPS樹
脂、ポリエーテルエーテルケトン、PPO樹脂、スチレ
ン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−無水マレ
イン酸共重合体、ゴム変性PPO樹脂、スチレン−マレ
イミド系共重合体、ゴム変性スチレン−マレイミド系共
重合体、ポリエステル系エラストマー以外のエラストマ
ー、例えばポリアミド系エラストマーなどの樹脂や熱可
塑性エラストマーなどと適宜配合するとこができる。本
発明のポリアミド組成物は、例えばボディパネル、バン
パ一部品、モールサイトシールド、ステアリングホイー
ル、ジヨイントブーツ、ストラットサスペンションブー
ツハンドルなどの自動車部品、靴底、サンダルなどの履
物、電線被覆、コネクター、キャンププラグなどの電気
部品、ゴルフクラブグリップ、野球バットのグリップ、
自動車やオートバイのグリップ、水泳用フィン、水中眼
鏡などのレジャー用品、ガスケット、防水布、油圧ホー
ス、燃料ホース、フレオンホース、パワステホース、コ
イルチューブ、・バッキング、ロール、ガーデンホース
、ベルト、制振鋼板用制振材料などの素材として使用す
ることができる。
e、実施例 次に実施例を挙げて本発明の詳細な説明するが、本発明
はこれらの実施例によって限定されるものではない。
また、物性の測定は下記の方法によって実施した。
なお、本実施例において「部」は特にことわらない限り
重量部を意味する。
実施例1 下記に示す乳化重合処方を用い、内容積201のオート
クレーブ中において、下記の重合条件で乳化重合を行う
ことによって架橋カルボキシ変性NBRゴムを製造した
乳化重合処方 単量体 水                       2
20第三級ドデシルメルカプタン      0.2過
硫酸アンモニウム          0.25シアノ
エチル化ジエタノールアミン   0.15合計 32
5.6 重合転化率が90%に達したのち、モノマー100部当
り0.2部のヒドロキシルアミン硫酸塩を添加し、重合
を停止させた。得られた重合生成物を加温し、減圧下で
約70℃にて水薫気蒸留によって残留モノマーを回収し
たのち、老化防止剤としてアルキル化フェノール2部を
添加し、次いで耐圧下に得られたラテックスを入れ、1
10℃に加温してラテックスを凝固せしめ、そののち凝
固物を80℃で真空乾燥し、架橋カルボキシ変性NBR
ゴムを得た。
このようにして得られた架橋カルボキシ変性NBRゴム
1gを細断してメチルエチルケトン100gを加え25
℃で一夜放置したのち、高速遠心分離機を用いてゲルを
沈降させ、上澄液を濾過して除いた。得られたゲルにメ
チルエチルケトンを加えて攪拌したのち、遠心分離を行
い、上澄液を濾過して除いた。さらに同様の操作を2回
繰り返した。その結果、ゲル状ゴム0.83gが得られ
た。したがって、上記架橋カルボキシ変性NBRゴムの
中のゲル含有率は83%と求められた。
上記の変性NBRゴム、ナイロン12 (ダイセル化学
工業■製ダイアミドX 1852) 、ナイロン6(東
し■製アミランC111017)および老化防止剤から
、下記の方法によりポリアミド組成物を製造した。表−
1に示したナイロン12、架橋カルボキシ変性NBRお
よび老化防止剤の各全量を50mmφの押出機を用いて
、210℃に混練りして混合物を得た0次にこの混合物
と表−1に示したナイロン6の全量を50鶴φ押出機を
用いて240℃で混練りを行ない実施例1のポリアミド
組成物を得た。評価方法は下記の方法で実施した。
(試験片の成形) 10オンスの射出成形機を用いて成形温度240℃で厚
さ21■、長さ12ca+、巾10aaのシート状成形
品および厚さ0.64mm、長さ5cIl、中1.27
amのアイゾツト衝撃強度測定用試験片を成形した。
シート状成形品から、JIS K−6301に従って、
JIS3号ダンベル状試験片を打ち抜き、引張強度・引
張伸び測定用試験片を得た。
(試験方法) (1)  硬度(ショアーD)     : JIS 
K−6301(2)引張強度・引張伸び   : JI
S K−6301(3)アイゾツト衝撃強度   : 
ASTM D2560:変色なし Δ:やや変色 ×:変色 実施例2〜7 表−1に示した低融点ポリアミド、高融点ポリアミドお
よびゴム成分を用いて、実施例2〜7のポリアミド組成
物を製造し、実施例1と同様の方法で評価を行ない表−
1の評価結果を得た。
なお、表−1に示されているゴム成分C−2およびC−
3は下記に示したものである。
エチレン−プロピレンゴム(日本合成ゴム■製JSRE
PO2) 100重量部に対し無水マレイン酸1重量部
およびジクミルパーオキサイド0.3重量部を加えた配
合物を、50鶴φ押出機械を用いてシリンダー温度20
0℃、スクリューの回転数3Or、p、mの条件下でマ
レイン化反応させて得られる無水マレイン酸付加エチレ
ン−プロピレンゴム。
C−3ニアクリルゴム(日本合成ゴムI4′@製JSR
AR201)比較例1〜8 表−1に示した比較例1〜8の配合成分を実施例1と同
様の方法で混合し、評価を行なった。
表−1に示す結果から明らかなように、本発明にかかる
実施例1〜7のポリアミド組成物から得られた成形品は
、耐熱変色性、アイゾツト衝撃強度、引張強度、引張伸
び、柔軟性などの物性のバランスがよい。
これに対して、比較例1および2の組成物から得られる
成形品は(^)低融点ポリアミド成分の配合割合が本発
明の範囲外であるものの例であり、範囲未満の比較例1
では耐熱変色性が劣る。一方、範囲を超えている比較例
2ではアイゾツト衝撃強度が劣っている。
比較例3および8の組成物から得られる成形品は(B)
高融点ポリアミド成分の配合割合が本発明の範囲外の例
であり、範囲未満の比較例3では引張強度、伸びが劣る
。一方、範囲を超えている比較例8ではアイゾツト衝撃
強度が劣る。
比較例4および5は(C)ゴム成分の配合割合が本発明
の範囲外の例であり、範囲未満の比較例4では柔軟性に
とぼしく、かつアイゾツト衝撃強度が劣る。
一方、範囲を超えている比較例5では耐熱変色性、引張
強度が劣る。
比較例6および7の組成物から得られる成形品は(A)
低融点ポリアミド成分/(C)ゴム成分のllt比が本
発明の範囲外の例であり、範囲未満の比較例6では耐熱
変色性が劣る。一方、範囲を超えている比較例7ではア
イゾツト衝撃強度が劣る。
10発明の効果 本発明のポリアミド組成物は、融点200℃未満のポリ
アミド成分、融点200℃以上のポリアミド成分および
ゴム成分を特定の配合割合で配合して得られる耐熱性、
耐熱変色性、引張強度、引張伸びおよび耐衝撃性の物性
バランスが高水準にある柔軟性に富むポリアミド組成物
である。その優れた性能を有することから工業的に極め
て有用な成形材料であり、その適用範囲は従来のポリア
ミド樹脂材料に比べ大きく拡がった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)低融点ポリアミド成分5〜70重量%、(
    B)高融点ポリアミド成分15〜85重量%および(C
    )ゴム成分5〜70重量%からなり、前記(A)低融点
    ポリアミド成分/前記(C)ゴム成分の重量比が0.2
    〜5であることを特徴とするポリアミド組成物。
  2. (2)(C)ゴム成分がアクリロニトリル−ブタジエン
    系共重合体、ポリアクリル酸エステル系(共)重合体、
    フッ化ビニリデン系共重合体、変性エチレン−プロピレ
    ン系共重合体および変性軟質ポリオレフィンから選ばれ
    た少なくとも1種であることを特徴とする特許請求の範
    囲第(1)項記載のポリアミド組成物。
  3. (3)(C)ゴム成分がカルボキシル基、ヒドロキシル
    基、エポキシ基、から選ばれた少なくとも1種の官能基
    を含有することを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    または第(2)項記載のポリアミド組成物。
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