以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1~図14を参照して、本開示の実施形態による光電変換装置について説明する。図1は、本実施形態による光電変換装置100の概略構成を示すブロック図である。図1に示されるように、光電変換装置100は、画素アレイ101、駆動制御部102、水平転送部104、アナログフロントエンド(AFE)105、デジタル信号処理部(DSP)107、出力部108を含む。
画素アレイ101には、複数の画素201が複数の行および複数の列を構成するように配されている。駆動制御部102は、画素アレイ101を駆動する。水平転送部104は、画素アレイ101の複数の列からそれぞれ垂直信号線202を介して出力されたアナログ信号を順番にAFE105へ出力する。AFE105は、アナログアンプやAD変換部を備え、水平転送部から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。DSP107は、AFE105から出力されるデジタル信号に対してデジタル信号処理を行う。出力部108は、DSP107から出力されるデジタルデータを光電変換装置100の外部へ出力するためのインタフェースである。
光電変換装置100は、さらに、駆動制御部102の動作を制御するクロック信号を生成する第1クロック生成部103と、水平転送部104およびAFE105を制御するクロック信号を生成する第2クロック生成部106と、を含む。第1クロック生成部103は、第1クロック信号を用いて駆動制御部102を制御する。第2クロック生成部106は、第2クロック信号および第3クロック信号を用いて水平転送部104およびAFE105を制御する。第1クロック生成部103、第2クロック生成部106およびそれぞれのクロック信号については後述する。
図2は、画素アレイ101に配される画素201の構成例である。画素201の出力ノードは、垂直信号線202に接続されている。垂直信号線202は、定電流源(不図示)および水平転送部104に接続されている。
画素201は、光電変換素子311、電荷転送スイッチ312、フローティングディフュージョンFD、リセットスイッチ313、信号増幅スイッチ314、行選択スイッチ315を含む。光電変換素子311は、光電変換素子311に入射した光量に応じた電荷を生成する、例えば、フォトダイオードPDなどの素子でありうる。
電荷転送スイッチ312は、光電変換素子311とフローティングディフュージョンFDとの間に配される。電荷転送スイッチ312は、光電変換素子311に蓄積された電荷を読み出すための転送用トランジスタでありうる。電荷転送スイッチ312は、制御信号PTXによって、導通(オン)状態および非導通(オフ)状態の制御が行われる。
リセットスイッチ313は、電源電圧VDDとフローティングディフュージョンFDとの間に配される。リセットスイッチ313は、フローティングディフュージョンFDに電源電圧VDDを供給し、回路をリセットするためのリセット用トランジスタでありうる。リセットスイッチ313は、制御信号PRESによって、導通(オン)状態および非導通(オフ)状態の制御が行われる。
信号増幅スイッチ314は、フローティングディフュージョンFDに蓄積された電荷を電圧に変換して増幅し、電圧信号として垂直信号線202に出力するソースフォロア用トランジスタでありうる。信号増幅スイッチ314の制御端子は、フローティングディフュージョンFDに接続される。信号増幅スイッチ314の2つの主端子は、それぞれ電源電圧VDDおよび行選択スイッチ315に接続される。
行選択スイッチ315は、信号増幅スイッチ314の出力と垂直信号線202との間に配される。行選択スイッチ315は、画素信号を出力する行を選択するためのトランジスタでありうる。行選択スイッチ315は、制御信号PSELによって、導通(オン)状態および非導通(オフ)状態の制御が行われる。
それぞれの画素201において、例えば、ノイズ信号(N信号)が読み出された後に、シグナル信号(S信号)が読み出される。フローティングディフュージョンFDのリセットを解除した後のフローティングディフュージョンFDの電荷が、N信号として信号増幅スイッチ314を介して読み出される。次いで、電荷転送スイッチ312を介して光電変換素子311の電荷がフローティングディフュージョンFDに転送され、光電変換素子311からフローティングディフュージョンに転送された電荷が、S信号として信号増幅スイッチ314を介して読み出される。画素201から出力されるS信号、N信号に対して、AFE105において相関2重サンプリング処理を実施することによって、フローティングディフュージョンFDのリセットノイズが除去される。
駆動制御部102は、図示しない外部制御装置からの制御に従い、光電変換装置100の制御を行う。駆動制御部102は、外部制御装置とのシリアル通信に従い内部ステートマシンの制御を行い、停止状態から撮像状態へと遷移する。駆動制御部102は、撮像状態に入ると、例えば駆動制御部102内に配される水平カウンタ、垂直カウンタの値に従い、画素アレイ101に対して制御信号PTX、PRES、PSELを生成し、画素201の露光制御と読出動作との制御を実施する。制御信号PTX、PRES、PSELは、画素アレイ101の各行に対して生成され、画素201に対するリセット行走査と読出行走査とを並行して制御することによって、スリットローリング動作が行われてもよい。
また、駆動制御部102は、水平転送部104に対する水平転送制御信号、読出制御信号、AFE105、第2クロック生成部106に対する撮像制御信号を、水平カウンタや垂直カウンタ、ステートマシンに従い生成する。水平転送制御信号は、画素アレイ101の最上位行の撮像が完了し、読出準備ができるとアサートされ、最終行の読出動作が完了するとデアサートされる。水平転送制御信号は、画素アレイ101のそれぞれの画素201からアナログ信号を出力させる期間を示す信号といえる。読出制御信号は、垂直信号線202を介したN信号およびS信号の画素201からの出力を制御する信号である。撮像制御信号は、画素アレイ101で撮像を行う撮像期間を示す信号であり、駆動制御部102のステートマシンが撮像状態にある場合にアサートされる。撮像制御信号は、AFE105および第2クロック生成部106の動作を制御する信号である。
駆動制御部102の水平カウンタおよび垂直カウンタの制御は、例えば、光電変換装置100の外部から入力される同期信号に従う外部同期方式でもよいし、水平カウンタ、垂直カウンタが内部生成した同期信号に従って動作する内部同期方式でもよい。光電変換装置100の内視鏡などの用途に向けた超小型化を考慮した場合、内部同期方式の方が入力端子数を削減できる。また、本実施形態ではスリットローリング動作で画素駆動を実施する方式としているが、画素構造がグローバルシャッタに対応している場合、全画素同時にシャッタ走査を実施する構成にしてもよい。
水平転送部104は、駆動制御部102から転送される水平転送制御信号に応じて、第2クロック生成部106から供給される第2クロック信号に同期して、画素アレイ101から出力される画素201のアナログ信号をAFE105に出力する機能を備える。また、1水平期間を示す水平同期信号を生成し、AFE105へ出力する機能を備える。
図3は、水平転送部104の構成例を示すブロック図である。水平転送部104は、エッジ検出回路1041、水平転送制御部1042、2セットの垂直信号線選択部1043、出力制御部1044を含む。
エッジ検出回路1041は、駆動制御部102が画素アレイ101のそれぞれの画素201からアナログ信号を出力させるとともに水平転送部104に出力する水平転送制御信号のエッジを検出する。エッジ検出回路1041は、水平転送制御信号のエッジを検出すると、1クロック幅のパルスを水平転送制御部1042に出力する。
水平転送制御部1042は、1クロックごとにパルスを転送するシフトレジスタを備える。シフトレジスタは、複数のレジスタFFが直列接続され、複数のレジスタFFのうち最終段のレジスタの出力が複数のレジスタFFのうち初段のレジスタの入力に接続されるリング形式の回路構成を有しうる。エッジ検出回路1041の出力パルスとシフトレジスタの最終段のレジスタの信号との論理和信号が、シフトレジスタの初段のレジスタに入力される。
水平転送制御部1042のシフトレジスタは、画素アレイ101の1つの行に対応する信号を転送する1つの水平転送期間において、初段のレジスタから最終段のレジスタまでパルスが1周する構成をとる。例えば、図4に示されるように、1つの水平転送期間に、水平同期信号を出力する期間や水平ブランキング期間など水平同期期間Hblkが2期間、また、1期間に1つの画素201から信号が出力され、m個の画素201から信号を出力する場合を考える。水平同期期間Hblkは、画素201からの信号が出力されない期間である。この場合、水平転送制御部1042のシフトレジスタは、m期間+水平同期期間Hblk(本実施形態において2期間)で1周するシフトレジスタによって構成できる。つまり、水平転送制御部1042のシフトレジスタの複数のレジスタFFの数が、複数の画素201のうち1つの水平転送期間において信号が転送される画素201の数と、水平同期期間と、によって規定される、といえる。水平転送制御部1042は、シフトレジスタのパルス位置に応じて、垂直信号線選択部1043の読出動作を制御するよう、垂直信号線選択部1043のスイッチSWTに接続される。
垂直信号線選択部1043は、垂直信号線202を介して入力する画素201のS信号およびN信号を保持するメモリ機能を備える。例えば、スイッチSWTとスイッチSWS、SWNとの間の配線容量が、メモリとして機能しうる。垂直信号線選択部1043は、水平転送制御部1042から入力される制御信号に応じて、1つの水平転送期間に画素アレイ101の各列のS信号およびN信号をAFE105に出力する機能を備える。
垂直信号線選択部1043は、例えば、2つの水平転送期間を用いて画素アレイ101の1つの行に配された画素201から出力されたアナログ信号をAFE105へ転送する。図5は、水平転送におけるタイミングチャートを示す。まず、第1水平転送期間において、駆動制御部102から入力されるN信号の読出制御信号P_TN1とS信号の読出制御信号P_TS1に従い、画素201から1行目のN信号とS信号とが垂直信号線202に順番に出力される。垂直信号線選択部1043は、N信号およびS信号を保持する。ここでは、垂直信号線選択部1043のメモリN、メモリSにそれぞれN信号、S信号が保持されると示す。次に、第2水平転送期間において、保持したN信号とS信号とが、水平転送制御部1042のシフトレジスタから出力される制御信号に従い、順番にAFE105へ出力される。水平転送制御部1042のシフトレジスタは、1つの水平転送期間にパルスが1周するため、1つの水平転送期間で1行分の画素201から出力された信号がAFE105へ出力される。水平転送期間内において画素信号を出力しない水平同期期間Hblkは、垂直信号線選択部1043は、垂直信号線202ではなく所定の固定電位を選択し、固定電位がAFE105に出力される。また、水平転送制御部1042の初段のレジスタの出力は、水平同期信号HSとしてAFE105に出力される。
このように、2つの水平転送期間を用いて画素アレイ101に配された1行分の画素201の信号の出力とAFE105への水平転送が行われる。それぞれの水平転送期間において、画素201から出力されたアナログ信号をAFE105に転送するため、水平転送部104は、少なくとも2セットの垂直信号線選択部1043を備えうる。2組の垂直信号線選択部1043は、出力制御部1044によって水平転送期間ごとに交互に、画素201からの信号の読出しと、水平転送と、を実施するように制御される。図5には、1行目、および、2行目の水平転送動作が示されている。
水平転送部104は、上述の動作を画素アレイ101の全ての領域の読出走査が完了し、駆動制御部102から入力される水平転送制御信号がデアサートされるまで繰り返す。これによって、1フレームの画像用の信号が、画素アレイ101からAFE105へ転送される。水平転送部104は、水平転送制御信号がアサートされ、次のフレームの転送を開始するまでの間、リセットされうる。
AFE105は、水平転送部104から出力されるアナログ信号のS信号およびN信号に対して、ゲイン調整処理や相関2重サンプリング処理、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換処理を実施する。図6に、本実施形態におけるAFE105の構成例が示されている。AFE105は、AMP部1051、AD変換部1052、水平同期信号遅延回路1053を含む。
AMP部1051は、水平転送部104から転送されるS信号およびN信号に対し、相関2重サンプリング処理およびゲイン調整処理を実施する。ゲイン調整処理は、図示しないレジスタからの設定値ごとに調整可能なプログラマブルゲインアンプ(PGA)を用いて実施されてもよい。AMP部1051は、駆動制御部102から転送される画素アレイ101で撮像を行う撮像期間を示す撮像制御信号を受信すると、第2クロック生成部106から供給される第2クロック信号に同期して入力する水平転送部104のからのアナログ信号の処理結果をAD変換部1052に出力する。
AD変換部1052は、AMP部1051から転送されるアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換を行う。本実施形態において、AD変換部1052が、逐次比較型のAD変換部であるとして、構成例と動作例とを示す。図7に示されるように、AD変換部1052は、AD変換制御部10521、サンプルホールド部10522、逐次比較レジスタ10524、DAC10525、比較器10523を含む。AD変換制御部10521は、AD変換部1052におけるAD変換動作を制御する。サンプルホールド部10522は、AMP部1051から転送されたアナログ信号の電圧を保持する。DAC10525は、逐次比較レジスタ10524の出力値と基準電圧とに基づいてDA変換を行う。比較器10523は、DAC10525の出力電圧とサンプルホールド部10522の電圧とを比較する。
図8は、AD変換部1052の動作例を示すタイミング図である。AD変換部1052は、駆動制御部102から転送される撮像制御信号に基づいて、アナログ信号をデジタル信号に変換する動作を開始する。より具体的には、AD変換制御部10521は、撮像制御信号を受信すると、第2クロック生成部106から供給される第3クロック信号に同期して、サンプルホールド部10522、比較器10523、逐次比較レジスタ10524に対する制御信号を生成する。これによって、AD変換処理が開始される。以下、1つの画素201から出力されたアナログ信号をAD変換する動作を説明する。
サンプルホールド部10522は、AMP部1051から入力されるアナログ信号V_INの安定期に電圧をAD変換制御部10521のサンプリング信号に従い取り込む。上述したように、水平転送部104(およびAMP部1051)は、第2クロック生成部106から供給される第2クロック信号に同期してアナログ信号を出力する。ここで、水平転送部104におけるアナログ信号の出力をトリガしたクロック信号のエッジから、当該アナログ信号をAMP部1051が処理した後に出力したアナログ信号V_INが安定するまでの時間を時間T_STBLとする。この場合、サンプルホールド部10522は、第2クロック信号の立ち上がりから時間T_STBL以上の期間を経過した後にアナログ信号V_INを取り込む必要がある。つまり、AD変換部1052は、第2クロック生成部106から供給される第2クロック信号に同期して水平転送部104から出力されたアナログ信号を、当該アナログ信号の出力をトリガしたクロック信号のエッジから所定の時間を経過した後にサンプリングする必要がある。このため、AD変換制御部10521は、第2クロックの立ち上がりから時間T_STBL以上経過したタイミングでサンプリング信号をアサートする。サンプリング信号のアサートタイミングは、例えば、上述の外部制御装置から設定できる構成としてもよい。アナログ信号V_INのサンプリングが完了すると、サンプルホールド部10522は、電圧V_SMPLを比較器10523に出力する。
逐次比較レジスタ10524は、AD変換制御部10521から供給されるSAR制御信号に従い、DAC10525が比較器10523に出力する電圧を制御する機能、および、AD変換結果を出力する機能を備える。逐次比較レジスタ10524は、AD変換部1052の出力精度以上の制御Bit数を備えうる。ここでは、AD変換部1052の出力Bit数を10bitとし、逐次比較レジスタ10524のBit数も10bitであるとして説明を行う。
逐次比較レジスタ10524は、時刻T_SAR1にて、それぞれの画素201から出力されるアナログ信号のAD変換の初期値として、MSBに1、それ以外を0、即ち最大出力値の中間値をDAC10525に出力する。DAC10525は、逐次比較レジスタ10524の出力値に従い、中間値の電圧V_DAC1を比較器10523に出力する。比較器10523は、時刻T_COMP1において、AD変換制御部10521の出力する比較器制御信号に従い、サンプルホールド部10522が出力する電圧V_SMPLと、DAC10525が出力する電圧V_DAC1と、の比較を行う。比較の結果、電圧V_SMPLが電圧V_DAC1よりも大きい場合、比較器10523は1を出力し、逐次比較レジスタ10524は、MSBを1と確定する。電圧V_SMPLが電圧V_DAC1よりも小さい場合、比較器10523は0を出力し、逐次比較レジスタ10524はMSBを0と確定する。
次のサイクルである時刻T_SAR2では、逐次比較レジスタ10524は、MSBを上述の確定した値、MSBより1bit下位のBitの値を1、それ以外のBitの値を0として、DAC10525に電圧V_DAC2を生成させる。比較器10523は、サンプリング電圧V_SMPLと電圧V_DAC2との比較を行う。
上述の動作をAD変換のBit精度(LSB)まで繰り返すことによって、各Bitの値を確定させ、AD変換が完了する。AD変換部1052から出力されるデジタル信号(デジタルデータ)は、第3クロック信号に同期したシリアルデータであってもよいし、第2クロック信号に同期したパラレルデータであってもよい。ここでは、AD変換部1052から出力されるデジタル信号は、第3クロック信号に同期したシリアルデータであるとして説明する。この場合、比較器10523が出力した比較結果が、逐次比較レジスタ10524から出力される。また、出力されるデジタル信号に同期したクロック信号(本実施形態において第3クロック信号)が、AFE105からDSP107に出力される。また、AFE105の水平同期信号遅延回路1053は、水平転送部104から転送される水平同期信号をAFE105の内部遅延だけ遅延させ、DSP107へ供給する。
本実施形態では、1つのAD変換部1052にてAD変換を実施する例を示した。しかしながら、これに限られることはない。AD変換の精度を高めるために、例えば、AD変換を上位Bitと下位Bitとで分割し、下位BitのAD変換時には入力電圧のゲインを高くする増幅器を設けて下位BitのAD変換精度を高めてもよい。また、複数の基準電圧を設定し、AMP部1051の出力信号を並列の比較器で並列比較するフラッシュ型AD変換や、パイプライン型AD変換、ΔΣ型AD変換など、種々の方式のAD変換を用いることができる。光電変換装置100の小型化のために、AD変換部1052として回路規模の小さい方式を適宜、選択すればよい。また、画素201からの信号が出力されない水平同期期間Hblkの期間は、上述のように所定の固定電位に応じたデジタル信号が出力されてもよいし、例えば、適当な付加情報を出力する期間としてもよい。
DSP107は、AFE105のAD変換部1052から出力されたデジタル信号に対して、デジタルゲイン処理やシェーディング補正処理などの各種のデジタル処理を実施する。DSP107に、第2クロック生成部106からAD変換部1052を含むAFE105を介して第3クロック信号が供給され、第3クロック信号に同期してデジタル信号に対するデジタル処理が行われる。DSP107は、処理を実施したデジタル信号を、出力部108へ出力する。
出力部108は、デジタル信号を光電変換装置100の外部に出力するためのインタフェースであり、例えば、LVDSなどの差動出力を用いることができる。出力部108として必要とするピン数が少ないクロック埋め込み方式のプロトコルを用いることによって、光電変換装置100の回路規模を抑制できるが、これに限るものではない。例えば、MIPIやHDMI(登録商標)などの通信規格が、出力部108に用いてられてもよい。本実施形態において、水平転送期間は、毎行同一サイクルであり、図4に示されるように、2期間分の水平同期期間の信号が出力された後に、m画素分のデジタル信号が出力される。
次に、第1クロック生成部103、第2クロック生成部106、および、第1クロック生成部103からクロック信号が分配されるクロックツリー、第2クロック生成部106からクロック信号が分配されるクロックツリーについて説明する。
第1クロック生成部103は、駆動制御部102の動作制御を行う第1クロック信号を生成する。駆動制御部102が水平転送部104に転送する水平転送制御信号および読出制御信号の分解能は、駆動制御部102が画素アレイ101を駆動する際の駆動パルスの分解能よりも低い。同様に、駆動制御部102が第2クロック生成部106およびAFE105に転送する撮像制御信号の分解能は、駆動制御部102が画素アレイ101を駆動する駆動バルスの分解能よりも低い。したがって、駆動制御部102の動作周波数は、画素アレイ101を駆動する駆動パルスの分解能によって第1クロック信号の周波数が定まる。本実施形態において、第1クロック生成部103が、駆動制御部102が画素アレイ101に配されたそれぞれの画素201を駆動するために駆動制御部102に供給する第1クロック信号の周波数を5MHzとする。
第2クロック生成部106は、水平転送部104およびAFE105の動作制御を行う第2クロック信号および第3クロック信号を生成する。より具体的には、上述のように、第2クロック生成部106は、第2クロック信号を生成し、水平転送部104およびAFE105に供給する。また、第2クロック生成部106は、第3クロック信号を生成し、AFE105に供給する。図8に示されるように、第3クロック信号に同期して動作するAD変換部1052は、第2クロック信号に同期して動作するAMP部1051よりも高速で動作する必要がある。つまり、第2クロック生成部106からAD変換部1052に供給される第3クロック信号の周波数が、第2クロック生成部106から水平転送部104およびAMP部1051に供給される第2クロック信号の周波数よりも高くなる。例えば、第2クロック信号の周波数は10MHzであり、第3クロック信号の周波数は120MHzであってもよい。
第2クロック生成部106は、このように、第2クロック生成部106における基準クロック信号に基づいて、水平転送部104とAD変換部1052とに互いに異なる周波数のクロック信号を供給する。例えば、第2クロック生成部は、120MHzの基準クロック信号を第3クロック信号としてAD変換部1052に供給し、基準クロック信号を12分周したクロック信号を第2クロック信号として水平転送部104およびAMP部1051に供給してもよい。また、例えば、10MHzの基準クロック信号を第2クロック信号として水平転送部104およびAMP部1051に供給し、基準クロック信号を12逓倍したクロック信号を第3クロックとしてAD変換部1052に供給してもよい。また、第2クロック生成部106における基準クロック信号が、第2クロック信号および第3クロック信号よりも高い周波数を有し、それぞれ所望の周波数に分周してもよい。
第1クロック生成部103および第2クロック生成部106における基準クロック信号は、外部から入力される構成であってもよい。また、例えば、第1クロック生成部103および第2クロック生成部106が、それぞれ第1~第3クロック信号を供給するための基準クロック信号を生成するための発振器を備えていてもよい。
本実施形態において、上述のように、第3クロック信号の周波数が、第1クロック信号および第2クロック信号の周波数よりも高い。つまり、第2クロック生成部106がAD変換部1052に供給する第3クロック信号の周波数が、第1クロック生成部103が駆動制御部102に供給するクロック信号の周波数よりも高い。さらに、第2クロック信号の周波数が、第1クロック信号の周波数よりも高い。つまり、第2クロック生成部106が水平転送部104およびAMP部1051に供給する第2クロック信号の周波数が、第1クロック生成部103が駆動制御部102に供給するクロック信号の周波数よりも高い。しかしながら、これに限られることはない。例えば、第1クロック信号の周波数が、第2クロック信号の周波数または第3クロック信号の周波数と同じであってもよい。
AD変換部1052は、上述のように、AMP部1051が出力するアナログ信号に対して、サンプルホールド部10522でサンプリングするタイミングを合わせる必要がある。このため、AD変換部1052と第2クロック生成部106とは、駆動制御部102から転送される撮像制御信号に応じて動作を開始する。さらに、第2クロック信号、第3クロック信号、サンプリング信号、比較器制御信号、SAR制御信号の位相関係が、図8に示される関係に揃うように動作する。
このように、水平転送部104およびAFE105(AMP部1051およびAD変換部1052)は、第1クロック生成部103から直接、または、駆動制御部102を介して第1クロック信号の供給を受けずに動作する。つまり、本実施形態において、第1クロック生成部103からクロック信号が分配されるクロックツリーと、第2クロック生成部106からクロック信号が分配されるクロックツリーと、が互いに別のクロックツリーを構成している。
図9には、光電変換装置100のブロックレイアウトと供給されるクロック信号とが示されている。本実施形態において、画素アレイ101の駆動は、第1クロック生成部103から供給される第1クロック信号によって制御され、水平転送部104およびAFE105の駆動は、第2クロック生成部106から供給される第2クロック信号および第3クロック信号によって制御される。また、水平転送部104およびAFE105の動作の開始は、分解能が低い、駆動制御部102から転送される水平転送制御信号、読出制御信号、撮像制御信号によって制御される。したがって、第1クロック生成部103からクロック信号が分配されるクロックツリーと、第2クロック生成部106からクロック信号が分配されるクロックツリーと、の間にタイミング制御用のクロックバッファを多く配置する必要がない。また、図9に示されるように、第2クロック生成部106からクロック信号が供給されるクロックツリーで動作する水平転送部104およびAFE105は、比較的近接して配することが可能なため、クロックバッファの数を抑制することができる。結果として、クロック制御に起因する光電変換装置100の回路規模および消費電力の増大を抑制し、光電変換装置100の小型化を実現することができる。
次いで、図10、図11を用いて、光電変換装置100のさらなる小型化のために、画素アレイ101において、隣接する2つ以上の画素(光電変換素子311)がフローティングディフュージョンFDを共有する場合について説明する。図10には、隣接する2つ以上の画素(光電変換素子311)がフローティングディフュージョンFDを共有する画素群901の構成例が、図11には、画素群901を備える画素アレイ101に対応する水平転送部1004の構成例が、それぞれ示されている。
本実施形態において、画素アレイ101は、n行m列のマトリクス状に配された画素(光電変換素子311)を備える。このとき、図10に示されるように、垂直信号線202に沿って並ぶK個および行方向に沿って並ぶL個の光電変換素子311で1つのフローティングディフュージョンFDを共有する画素群901を構成する。換言すると、K×L個の光電変換素子311の出力ノードが、1つの垂直信号線202に接続される構成である。ここでは、図10に示されるように、K=4、L=2とし、計8個の光電変換素子311a~311hが、1つのフローティングディフュージョンFDを共有し、1つの垂直信号線202に接続されているとして説明する。
上述の実施形態において、画素アレイ101の1つの行に配された画素201から1つの水平転送期間でアナログ信号を出力させることができる。一方、図10に示されるように、画素アレイ101が、行方向に2つの光電変換素子311でフローティングディフュージョンFDを共有する構成を有する場合、奇数列に配された画素(光電変換素子311)と偶数列に配された画素(光電変換素子311)との信号は、異なる水平転送期間で出力させる必要がある。
このため、図10に示される画素群901を有する画素アレイ101に対応する水平転送部1004は、図11に示されるように、m/L本の垂直信号線202と接続される構成を備える。1つの水平転送期間は、上述と同様に、水平同期期間Hblkと画素から信号を出力する期間となる。したがって、水平転送部1004の水平転送制御部1042のシフトレジスタは、m/L期間+水平同期期間Hblk(例えば、上述と同様に2期間)において、初段のレジスタから最終段のレジスタまでパルスが1周する構成になる。この場合、シフトレジスタの複数のレジスタFFの数は、m/L+2個でありうる。このように、水平転送制御部1042のシフトレジスタの複数のレジスタFFの数が、複数の画素201のうち1つの水平転送期間において信号が転送される画素201の数と、水平同期期間と、フローティングディフュージョンFDを共有する光電変換素子311a~311hのうち行方向に並ぶ光電変換素子311の数と、によって規定される、といえる。
駆動制御部102は、1水平転送期間ごとに画素群901内の1つの光電変換素子311から信号を読み出す。駆動制御部102は、8水平転送期間をかけて、例えば、光電変換素子311a、311b、…、311hの順番に信号を読み出すよう画素群901と水平転送部1004への転送制御信号を制御する。光電変換素子311a、311c、311e、311gから信号を出力させる際は、N信号読出制御信号1、S信号読出制御信号1を接続状態にして垂直信号線選択部1043に信号を転送し、次の水平転送期間において信号をAFE105へ出力する。また、光電変換素子311b、311d、311f、311hから信号を出力させる際は、N信号読出制御信号2、S信号読出制御信号2を接続状態にして垂直信号線選択部1043に信号を転送し、次の水平転送期間において信号をAFE105へ出力する。
このように、行方向に並ぶ2つ以上の複数の画素(光電変換素子311)でフローティングディフュージョンFDを共有する場合、シフトレジスタのレジスタFFの構成段数を、m/L期間+水平同期間Hblkでバルスが1周するよう構成する。これによって、上述の水平転送部104と同様に動作する水平転送部1004が構成できる。図10、図11に示される構成を用いることによって、画素アレイ101の回路規模を縮小し、光電変換装置100の更なる小型化が実現できる。
図1に示される構成では、第1クロック生成部103と第2クロック生成部106とは、それぞれ第1クロック信号~第3クロック信号を別々に生成する例を示した。しかしながら、クロック信号の生成は、図1に示される構成に限られるわけではない。光電変換装置100が、発振器109を含み、第1クロック生成部103および第2クロック生成部106が、発振器109の出力に基づいてそれぞれクロック信号を生成してもよい。
図12(a)は、発振器109を含む光電変換装置100の構成例、図12(b)は、光電変換装置100のブロックレイアウトと供給されるクロック信号とを示す。図12(a)に示されるように、第1クロック生成部103と第2クロック生成部106とは発振器109が出力するクロック信号を受け、第1クロック生成部103は第1クロック信号を、第2クロック生成部106は第2クロック信号および第3クロック信号を生成する。第1クロック信号が分配されるクロックツリーは、第2クロック信号および第3クロック信号が分配されるクロックツリーとは異なるクロックツリーになるため、発振器109から供給されるクロック信号の位相は、第1クロック生成部103と第2クロック生成部106とで揃う必要はない。発振器109の周波数は、例えば、図示しない外部電源から供給される電圧による調整ができる構成であってもよい。また、発振器109の周波数は、上述の外部制御装置からの通信によって調整ができる構成であってもよい。
ここで、発振器109は、120MHzのクロック信号を生成するとし説明する。この場合、第1クロック生成部103は、発振器109から供給される120MHzのクロック信号を12分周し、10MHzのクロック信号を第1クロック信号として出力してもよい。第2クロック生成部106は、120MHzのクロック信号を12分周し、10MHzのクロック信号を第2クロック信号として出力してもよい。また、第2クロック生成部106は、発振器109から供給される120MHzのクロック信号を、そのまま120MHzの第3クロック信号として出力してもよい。
図12(a)、12(b)に示されるように、発振器109が光電変換装置100に配される場合、1つの発振器109から出力されるクロック信号から光電変換装置100内の各構成を制御するための第1クロック信号、第2クロック信号および第3クロック信号が生成されるため、クロック偏差によるずれが発生し難い。また、図12(a)、12(b)に示される構成においても、第1クロック生成部103からクロック信号が分配されるクロックツリーと、第2クロック生成部106からクロック信号が分配されるクロックツリーと、の間にタイミング制御用のクロックバッファを多く配置する必要がない。また、図9に示されるように、第2クロック生成部106からクロック信号が供給されるクロックツリーで動作する水平転送部104およびAFE105は、比較的近接して配することが可能なため、クロックバッファの数を抑制することができる。結果として、クロック制御に起因する光電変換装置100の回路規模および消費電力の増大を抑制し、光電変換装置100の小型化を実現することができる。
次いで、上述の光電変換装置100の応用例として、光電変換装置100を備えるカメラモジュール、および、光電変換装置100を備えるカメラモジュールを用いた内視鏡、および、内視鏡システムについて説明する。図13は、上述の光電変換装置100を備えるカメラモジュール1310を用いた内視鏡1320を含む内視鏡システム1300の構成例を示すブロック図である。内視鏡システム1300は、光電変換装置100を備えるカメラモジュール1310と、カメラモジュール1310から出力される信号を伝送するケーブル1321と、を備える内視鏡1320を含む。また、内視鏡システム1300は、ケーブル1321に接続され、カメラモジュール1310から出力される信号を処理する信号処理部1331を備える制御装置1330を含む。内視鏡システム1300は、さらに、カメラモジュール1310から出力された信号に応じた画像を表示するための表示装置1340、カメラモジュール1310で撮像を行う際の光を供給する光源装置1350を含みうる。
内視鏡システム1300において、カメラモジュール1310およびケーブル1321を含む内視鏡1320のうち少なくとも一部は、体腔内に挿入され観察対象の観察に用いられる。カメラモジュール1310は、内視鏡1320の体腔内に挿入される端部1324に配される。カメラモジュール1310は、上述の光電変換装置100と、光電変換装置100に光を入射させる光学系1311を含む。光学系1311は、1または複数のレンズを含み構成される。
また、カメラモジュール1310が配される内視鏡1320の端部1324には、光源装置1350から出射された光を観察対象に照射するための照明用光学系1352が配されている。照明用光学系1352は、1または複数のレンズを含み構成される。光源装置1350から出射された光は、可撓性を有する光ファイバなどの光路1351を介して照明用光学系1352に供給され、観察対象を照明する。
内視鏡1320のケーブル1321は、可撓性を有しうる。ケーブル1321は、ユーザが内視鏡1320の操作部1322を操作することによって、任意の方向および角度に変形可能になっている。これによって、カメラモジュール1310を観察対象に応じた所望の方向に向けることが可能になる。ケーブル1321には、信号伝送線1323が配され、カメラモジュール1310から出力される信号を制御装置1330の信号処理部1331に伝送する。上述の光路1351も、ケーブル1321を通過しうる。
また、内視鏡1320の端部1324およびケーブル1321には、観察対象の生体組織を採取するための鉗子やワイヤ、注射針などを挿入するための挿入孔、同様に生体組織を採取するための電気メスを格納する格納孔などが配されうる。また、内視鏡1320の端部1324およびケーブル1321には、観察対象部位に対して送気や送水、あるいは液体の吸引を行うための流体通路が配されうる。
制御装置1330は、内視鏡システム1300の各構成要素を制御するための制御部1335を含む。制御部1335は、ソフトウェア(プログラム)を実行して処理を行うプロセッサ(例えば、CPUやMPU、ASICなど)を含む電子回路でありうる。プログラムは、例えば、制御装置1330のメモリ1332に記憶されており、ユーザが制御装置1330のユーザインタフェース1333を操作することによって、制御部1335に読み出されて実行されうる。プログラムは、ネットワーク、または、外付けメモリなど各種の記憶媒体を介して制御部1335に供給されてもよい。ユーザインタフェース1333は、例えば、内視鏡システム1300に付属するパソコンなどであってもよいし、タッチパネルなどであってもよい。また、表示装置1340が、ユーザインタフェース1333の一部として機能してもよい。
制御部1335は、ユーザの操作に従って、光電変換装置100における露光条件などの撮像条件の設定データを光電変換装置100に信号伝送線1323を介して転送する。また、制御部1335は、光電変換装置100によって得られた画像用の信号を処理することによって、例えば、表示装置1340に画像として表示可能なデータに変換する、信号処理部1331として機能しうる。図13に示される構成において、制御部1335の一部において、カメラモジュール1310から出力される信号を処理する構成を示しているが、制御部1335と信号処理部1331とは、それぞれ独立して配されていてもよい。信号処理部1331で処理された画像表示用のデータは、制御装置1330のメモリ1332に保存されてもよい。
表示装置1340は、例えば、液晶ディスプレイでありうる。制御装置1330と表示装置1340とは、有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。表示装置1340は、光電変換装置100で得られた信号に応じた観察対象の画像を表示するために使用されうる。また、表示装置1340は、内視鏡システム1300を用いて被検者の観察を行う際に、例えば、光電変換装置100の撮像条件など、内視鏡システム1300に含まれるそれぞれの構成要素の設定情報などを表示してもよい。
光源装置1350は、例えば、白色光を出射する光源であってもよい。また、光源装置1350は、白色以外の赤色や青色を出射する光源であってもよい。光電変換装置100の光電変換素子311が感度を有する色であれば、光源装置1350が出射する光は、可視光に限られるものではない。観察対象に応じて、適当な波長の光を出射するように光源装置1350は構成される。光源装置1350は、制御装置1330の制御部1335の制御に従って、設定された色の光を出射し、並行して、光電変換装置100が、制御装置1330の制御部1335の制御に従って、撮像を行うことによって、観察対象の画像を取得することができる。
光電変換装置100の回路規模が上述されるように抑制され、光電変換装置100が小型化されることによって、カメラモジュール1310を小型化することが可能になる。これによって、内視鏡1320の体腔内に挿入される端部1324が小型化され、被験者の負担を低減させることができる。また、内視鏡1320の端部1324の大きさを変化させなくてもよい場合、カメラモジュール1310が小型化されることによって、上述の挿入孔や格納孔、流体通路などに使用可能なスペースに余裕が生じ、内視鏡1320の多機能化が実現できる。
光電変換装置100の応用例は、図13に示されるカメラモジュール1310、内視鏡1320、内視鏡システム1300に限られるものではない。図14は、本実施形態の光電変換装置100を備えた機器1400を説明する模式図である。光電変換装置100は、パッケージ1420に収容され、機器1400に搭載されうる。パッケージ1420は、光電変換装置100が固定された基体と、光電変換装置100の画素アレイ101に対向するガラスなどの蓋体と、を含むことができる。パッケージ1420は、さらに、基体に設けられた端子と光電変換装置100の出力部108に設けられた出力端子とを接続するボンディングワイヤやバンプなどの接合部材を含むことができる。
機器1400は、光学装置1440、制御装置1450、処理装置1460、表示装置1470、記憶装置1480、機械装置1490の少なくとも何れかを備えることができる。光学装置1440は、例えば、レンズやシャッタ、ミラーである。制御装置1450は、光電変換装置100を制御する。制御装置1450は、例えば、ASICなどの半導体装置である。
処理装置1460は、光電変換装置100から出力された信号を処理する信号処理部として機能する。処理装置1460は、アナログフロントエンド(AFE)あるいはデジタルフロントエンド(DFE)を構成するための、CPUやASICなどの半導体装置である。表示装置1470は、光電変換装置100で得られた情報(画像)を表示する、EL表示装置や液晶表示装置である。記憶装置1480は、光電変換装置100で得られた情報(画像)を記憶する、磁気デバイスや半導体デバイスである。記憶装置1480は、SRAMやDRAMなどの揮発性メモリ、あるいは、フラッシュメモリやハードディスクドライブなどの不揮発性メモリである。
機械装置1490は、モータやエンジンなどの可動部あるいは推進部を有する。機器1400では、光電変換装置100から出力された信号を表示装置1470に表示したり、機器1400が備える通信装置(不図示)によって外部に送信したりする。そのために、機器1400は、光電変換装置100が有する記憶回路や演算回路とは別に、記憶装置1480や処理装置1460をさらに備えていてもよい。機械装置1490は、光電変換装置100から出力され信号に基づいて制御されてもよい。
また、機器1400は、撮影機能を有する情報端末(例えば、スマートフォンやウエアラブル端末)やカメラ(例えば、レンズ交換式カメラ、コンパクトカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ)などの電子機器に適する。カメラにおける機械装置1490はズーミングや合焦、シャッタ動作のために光学装置1440の部品を駆動することができる。あるいは、カメラにおける機械装置1490は防振動作のために光電変換装置100を移動することができる。
また、機器1400は、車両や船舶、飛行体などの輸送機器であり得る。輸送機器における機械装置1490は移動装置として用いられうる。輸送機器としての機器1400は、光電変換装置100を輸送するものや、撮影機能により運転(操縦)の補助および/または自動化を行うものに好適である。運転(操縦)の補助および/または自動化のための処理装置1460は、光電変換装置100で得られた情報に基づいて移動装置としての機械装置1490を操作するための処理を行うことができる。あるいは、機器1400は上述のような内視鏡などの医療機器や、測距センサなどの計測機器、電子顕微鏡のような分析機器、複写機などの事務機器、ロボットなどの産業機器であってもよい。
上述した実施形態によれば、回路規模が小さく小型化され、また、消費電力も抑制された光電変換装置100が実現する。従って、光電変換装置100を備える機器1400の価値を高めることができる。ここでいう価値を高めることには、機能の追加、性能の向上、特性の向上、信頼性の向上、製造歩留まりの向上、環境負荷の低減、コストダウン、小型化、軽量化の少なくともいずれかが該当する。
従って、本実施形態に係る光電変換装置100を機器1400に用いれば、機器の価値をも向上することができる。例えば、光電変換装置100を輸送機器に搭載して、輸送機器の外部の撮影や外部環境の測定を行う際に優れた性能を得ることができる。よって、輸送機器の製造、販売を行う上で、本実施形態に係る半導体装置を輸送機器へ搭載することを決定することは、輸送機器自体の性能を高める上で有利である。特に、光電変換装置100で得られた情報を用いて輸送機器の運転支援および/または自動運転を行う輸送機器に光電変換装置100は好適である。
本明細書の開示内容は、本明細書に記載した概念の補集合を含んでいる。すなわち、本明細書に例えば「AはBである」旨(A=B)の記載があれば、「AはBではない」旨(A≠B)の記載を省略しても、本明細書は「AはBではない」旨を開示もしくは示唆しているものとする。なぜなら、「AはBである」旨を記載している場合には、「AはBではない」場合を考慮していることが前提だからである。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神および範囲から離脱することなく、様々な変更および変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。