JP7644116B2 - リチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料、及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本願は、2020年6月18日に、日本に出願された特願2020-105303号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
リチウムイオン二次電池の負極材料としては、人造黒鉛材料などの黒鉛が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
[1] リチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料の製造方法であって、
原料油組成物をディレードコーキングプロセスによってコーキング処理して原料炭組成物を生成する工程と、
前記原料炭組成物を熱処理して熱処理原料炭組成物を得る工程と、
前記熱処理原料炭組成物を粉砕して、原料炭粉体を得る工程と、
前記原料炭粉体を黒鉛化して黒鉛粉体を得る工程と、
前記黒鉛粉体を粉砕する工程とを少なくとも含み、
前記原料炭粉体の揮発分が3.71%未満であり、前記原料炭粉体の真密度が1.22g/cm3超1.73g/cm3未満である、リチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料の製造方法。
[4] 前記[1]から[3]のいずれか一項に記載の製造方法で得られた人造黒鉛材料を含むリチウムイオン二次電池用負極。
[5] 前記[4]に記載の負極を有するリチウムイオン二次電池。
Xバンドを用いた電子スピン共鳴法により、g=2.0付近に出現する炭素ラジカル由来の吸収スペクトルを有し、温度4.8Kでの信号強度から算出したスピン密度I(4.8K)(spins/g)とS(BET)の比率I(4.8K)/S(BET)が、5.2×1017~6.8×1017spins/m2であることを特徴とするリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料。
本実施形態の人造黒鉛材料は、下記(1)~(2)の条件を全て満たすものである。また、本実施形態の人造黒鉛材料は、好ましくは下記(1)~(3)の条件を全て満たすものである。
(1)窒素吸着比表面積S(BET)が2.5~6.2m2/gである。
(2)Xバンドを用いた電子スピン共鳴法により、g=2.0付近に出現する炭素ラジカル由来の吸収スペクトルを有し、温度4.8Kでの信号強度から算出されるスピン密度I(4.8K)(spins/g)とS(BET)の比率I(4.8K)/S(BET)が、5.2×1017~6.8×1017spins/m2である。
(3)X線広角回折法で測定される(112)回折線から算出された結晶子の大きさL(112)が4~30nmである。
本実施形態の人造黒鉛材料は、例えば、以下に示す製造方法により製造できる。
すなわち、本実施形態のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料の製造方法は、
原料油組成物をディレードコーキングプロセスによってコーキング処理して原料炭組成物を生成する工程(以下、「工程A」ともいう)と、
前記原料炭組成物を熱処理して熱処理原料炭組成物を得る工程(以下、「工程B」ともいう)と、
前記熱処理原料炭組成物を粉砕して、原料炭粉体を得る工程(以下、「工程C」ともいう)と、
前記原料炭粉体を黒鉛化して黒鉛粉体を得る工程(以下、「工程D」ともいう)と、
前記黒鉛粉体を粉砕する工程(以下、「工程E」ともいう)とを少なくとも含む。
本実施形態のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料の製造方法において、前記原料炭粉体の揮発分は3.71%未満、好ましくは0.1%以上3.6%以下であり、前記原料炭粉体の真密度は1.22g/cm3超1.73g/cm3未満であり、好ましくは1.26g/cm3以上1.68g/cm3以下である。
工程Aにおける原料油組成物としては、例えば、流動接触分解油のボトム油(FCC DO)、高度な水添脱硫処理を施した重質油、減圧蒸留残油(VR)、石炭液化油、石炭の溶剤抽出油、常圧蒸留残油、シェールオイル、タールサンドビチューメン、ナフサタールピッチ、コールタールピッチ、エチレンボトム油などの重質油が挙げられる。また原料油組成物としては、上記いずれかの重質油に、水素化精製などの各種処理をほどこしたものなどを用いてもよい。
また、温度が、400~600℃であることが好ましく、490~540℃であることがより好ましい。
そのため、コーキング処理における圧力が上記の好ましい範囲内であると、原料油組成物より発生するガスの系外への放出速度をより制限しやすくなる。
また、コーキング処理における温度が上記の好ましい範囲内であると、本発明の効果を得るために調整された原料油組成物からより良好なメソフェーズを成長させることができる。
また、コーキング処理における温度が高すぎ、かつ圧力が低すぎる場合は、コーキング処理時のガス発生量が過多となり、その後の黒鉛化工程で熱処理しても黒鉛結晶組織が成長しにくく、高容量が発現しないためリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料として好ましくない。
工程Bでは、コーキング処理して生成した原料炭組成物を熱処理して熱処理原料炭組成物を得る。
原料炭組成物を熱処理して原料炭粉体を得る方法としては、例えば、窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガス雰囲気下、最高到達温度が、好ましくは450~750℃、より好ましくは500~700℃、さらに好ましくは550~650℃で、最高到達温度の保持時間が、好ましくは0.1~3時間、より好ましくは0.2~2時間、さらに好ましくは0.5~1時間の加熱処理を行う方法が挙げられる。このとき雰囲気ガスには0.01~21体積%の範囲で酸素ガスを導入しても良い。加熱方法としては、例えば、原料炭組成物をサヤに投入し、ローラーハースキルンを使用する方法や、ロータリーキルンに原料炭組成物を直接投入する方法等が挙げられる。
熱処理温度が低すぎる場合には長時間を要し、製造コストが不必要に増大するため好ましくない。また、熱処理温度が高すぎると熱処理原料炭組成物及び原料炭粉体の性状(揮発分と真密度)のバラツキが大きくなり、品質安定性の観点から好ましくない。
工程Cでは、熱処理処理して生成した熱処理原料炭組成物を粉砕して原料炭粉体を得る。原料炭粉体を得る方法としては、ハンマー式ミルを用いる方法など公知の方法を用いることができ、特に限定されない。
工程Dでは、熱処理原料炭組成物を粉砕して得られた前記原料炭粉体を黒鉛化して黒鉛粉体を得る。具体的には、前記原料炭粉体を更に熱処理して、前記原料炭粉体から揮発成分を除去し、脱水、熱分解して、固相黒鉛化反応させる。この黒鉛化処理を行うことにより、安定な品質の人造黒鉛材料が得られる。
工程Eにおいて、原料炭粉体を黒鉛化して得られた黒鉛粉体を粉砕する方法としては、気流式ジェットミルを用いる方法など公知の方法を用いることができ、特に限定されない。
次に、本実施形態のリチウムイオン二次電池用負極について説明する。本実施形態のリチウムイオン二次電池用負極は、前記実施形態の製造方法で得られる人造黒鉛材料を含む炭素材料と、バインダー(結着剤)と、必要に応じて含有される導電助剤とを含む。本実施形態のリチウムイオン二次電池用負極は、前記実施形態の製造方法で得られる人造黒鉛材料を含むものであればよく、必要に応じて、炭素材料として、前記実施形態の製造方法で得られる人造黒鉛材料だけでなく、公知の黒鉛材料又は非晶質炭素材料を1種または2種以上含んでいてもよい。
次に、本実施形態のリチウムイオン二次電池について説明する。図1は、本実施形態のリチウムイオン二次電池の一例を示した概略断面図である。図1に示すリチウムイオン二次電池10は、負極集電体12と一体化された負極11と、正極集電体14と一体化された正極13とを有している。図1に示すリチウムイオン二次電池10では、負極11として本実施形態の負極が用いられている。負極11と正極13とは、セパレータ15を介して対向配置されている。図1において、符号16は、アルミラミネート外装を示している。アルミラミネート外装16内には、電解液が注入されている。
(実施例1)
≪原料油組成物の製造≫
常圧蒸留残油を減圧蒸留し、更に水素化脱硫したもの(硫黄分380質量ppm、15℃における密度0.83g/cm3)を、反応温度530℃、全圧0.23MPa、触媒/油比13、接触時間7秒で流動接触分解し、流動接触分解残油を得た。触媒としては、シリカ・アルミナ触媒に白金が担持されたものを使用した。なお「硫黄分」とは、JIS K2541に従い測定される値を意味する。
原料油組成物のノルマルパラフィン含有量を、キャピラリーカラムが装着されたガスクロマトグラフによって測定した。具体的には、ノルマルパラフィンの標準物質によって検定した後、溶出クロマトグラフィーによって分離された非芳香族成分の試料をキャピラリーカラムに通して測定した。この測定値から原料油組成物の全質量を基準とした含有率(質量%)を算出した。
原料油組成物の芳香族指数faを、Knight法により求めた。具体的には、炭素の分布を13C-NMR法による芳香族炭素のスペクトルとして3つの成分(A1,A2,A3)に分割した。ここで、A1は芳香族環内部炭素数(置換されている芳香族炭素と置換していない芳香族炭素の半分(13C-NMRの約40~60ppmのピークに相当))、A2は置換していない残りの半分の芳香族炭素(13C-NMRの約60~80ppmのピークに相当)、A3は脂肪族炭素数(13C-NMRの約130~190ppmのピークに相当)である。芳香族指数faは、A1,A2,A3を用いてfa=(A1+A2)/(A1+A2+A3)により求めた。
次に、実施例1の原料油組成物を試験管に入れ、コーキング処理として、常圧500℃で3時間熱処理を行ってコークス化し、実施例1の原料炭組成物を得た。
得られた実施例1の原料炭組成物を、窒素ガス気流下550℃で加熱し、実施例1の熱処理原料炭組成物を得た。
熱処理方法としては、室温から550℃までの昇温時間を1時間、550℃の保持時間を1時間、550℃から400℃までの降温時間を1時間とし、400℃以降は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。
得られた実施例1の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、実施例1の原料炭粉体を得た。得られた原料炭粉体の揮発分と真密度を、以下に示す方法により求めた。それの結果を表1に示す。なお、後述する実施例2~5、9~13及び比較例1~16で得られた原料炭粉体の揮発分と真密度も、同様の方法で求めた。結果を表1~2に示す。
原料炭粉体の揮発分[質量分率(%)]を、JIS M 8812(2004)の「石炭類及びコークス類―工業分析方法」に記載される「7.揮発分定量方法」の「7.2 縦形管状電気炉法」、「b)コークスの場合」に準拠して求めた。
原料炭粉体の真密度[g/cm3]は、JIS K 2151(2004)の「コークス類-試験方法」に記載される「7.密度・気孔率試験方法」の「7.3 真密度試験方法」に準拠して求めた。
実施例1の原料炭粉体を、グラファイトからなる坩堝に投入し、その坩堝をアチソン炉内の加温材、保温材であるパッキングコークスに埋め込んだ後、2950℃で黒鉛化した。黒鉛化処理としては、室温から2950℃までの昇温時間を130時間、2950℃の保持時間を8時間とし、25日間放冷した後に取り出す処理を行い、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、実施例1のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
実施例1のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料に、内部標準としてSi標準試料を10質量%混合し、ガラス製試料ホルダー(窓枠の大きさが16mm×20mm、深さ0.2mm)に詰め、JIS R7651(2007)に準拠して広角X線回折法で測定を行い、結晶子の大きさL(112)を算出した。X線回折装置としては(株)リガク社製のULTIMA IVを用い、X線源としてはCuKα線(KβフィルターNiを使用)を用いた。また、X線管球への印可電圧及び電流を40kV及び40mAとした。
ここで、L:結晶サイズ(nm)
K:形状因子定数(=1.0)
λ:X線の波長(=0.15406nm)
θ:ブラッグ角(補正された回折角度)
β:真の半値幅(補正値)
実施例1のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料の窒素吸着比表面積は、マイクロトラック・ベル株式会社製の比表面積測定装置(BELSORPminiII)を使用し、JIS Z 8830(2013)の「ガス吸着による粉体(固体)の比表面積測定方法」に準拠して測定・算出した。なお、人造黒鉛材料の予備乾燥は、減圧下300℃で3時間行った。その後、ガス流動法による窒素吸着BET多点法で比表面積の値(m2/g)を算出した。
実施例1のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料約1.5mgを試料管に入れ、ロータリーポンプで真空引きした後、試料管にHeガスを封入してESR測定を行った。ESR装置、マイクロ波周波数カウンター、ガウスメーター、クライオスタットは、それぞれBRUKER社製ESP350E、HEWLETT PACKARD社製HP5351P、BRUKER社製ER035M、OXFORD社製ESR910を用いた。マイクロ波はXバンド(9.60GHz)を用い、強度1mW、中心磁場3412G 、磁場変調100kHzの条件により測定を行った。測定温度は4.8Kで、その吸収強度(I4.8K)を算出し、表1に示した。信号強度は、ESRスペクトルを2回積分し、標準物質で補正することにより求めた値(spins/g)である。なおXバンド領域のマイクロ波を用いて測定される電子スピン共鳴法において出現する炭素ラジカル由来のピークは、いずれの実施例および比較例の負極材においても、g=2.0付近に出現することを確認した。得られた信号強度I(4.8K)と窒素素吸着比表面積S(BET)の比率I(4.8K)/S(BET)の値(spins/m2)を算出した。
≪原料油組成物の製造≫
硫黄分3.1質量%の常圧蒸留残油を、触媒存在下、水素化分解率が25%以下となるように水素化脱硫し、水素化脱硫油を得た。水素化脱硫条件は、全圧18MPa、水素分圧16MPa、温度380℃とした。
実施例2の原料油組成物を、実施例1と同じ方法のコーキング処理でコークス化し、原料炭組成物を得た。
得られた原料炭組成物を、窒素ガス気流下700℃で加熱し、熱処理原料炭組成物を得た。
熱処理方法としては、室温から700℃までの昇温時間を2時間、700℃の保持時間を1時間、700℃から400℃までの降温時間を2時間とし、400℃以降は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。
得られた熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、実施例2の原料炭粉体を得た。
実施例2の原料炭粉体を実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、実施例2のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪原料油組成物の製造≫
実施例1で得られた流動接触分解残油の飽和分と、流動接触分解残油の芳香族分とを質量比で70:30の割合で混合し、実施例3の原料油組成物を得た。
実施例3の原料油組成物を、実施例1と同じ方法のコーキング処理でコークス化し、原料炭組成物を得た。
得られた原料炭組成物を、窒素ガス気流下600℃で加熱し、熱処理原料炭組成物を得た。熱処理方法としては、室温から600℃までの昇温時間を1時間30分、600℃の保持時間を1時間、600℃から400℃までの降温時間を1時間30分とし、400℃以降は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。
得られた熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、実施例3の原料炭粉体を得た。
実施例3の原料炭粉体を実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、実施例3のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪原料油組成物の製造≫
実施例1で得られた減圧蒸留残渣油の飽和分と、同じく実施例1で得られた流動接触分解残油の芳香族分とを、質量比で30:70の割合で混合し、実施例4の原料油組成物を得た。
実施例4の原料油組成物を、実施例1と同じ方法のコーキング処理でコークス化し、原料炭組成物を得た。
得られた原料炭組成物を、窒素ガス気流下500℃で加熱し、熱処理原料炭組成物を得た。
熱処理方法としては、室温から500℃までの昇温時間を1時間、500℃の保持時間を1時間、500℃から400℃までの降温時間を1時間とし、400℃以降は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。
得られた熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、実施例4の原料炭粉体を得た。
実施例4の原料炭粉体を実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、実施例4のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪原料油組成物の製造≫
実施例1で得られた流動接触分解残油の飽和分と、同じく実施例1で得られた流動接触分解残油の芳香族分と、実施例2で得られた水素化脱硫油とを、質量比で20:20:60の割合で混合し、実施例5の原料油組成物を得た。
実施例5の原料油組成物を、実施例1と同じ方法のコーキング処理でコークス化し、原料炭組成物を得た。
得られた原料炭組成物を、窒素ガス気流下500℃で加熱し、熱処理原料炭組成物を得た。
熱処理方法としては、室温から500℃までの昇温時間を1時間、500℃の保持時間を1時間、500℃から400℃までの降温時間を1時間とし、400℃以降は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。
得られた熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、実施例5の原料炭粉体を得た。
実施例5の原料炭粉体を実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、実施例5のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
実施例1と同様にして原料炭組成物を得た。
実施例1の原料炭組成物を、窒素ガス気流下400℃で加熱し、比較例1の熱処理原料炭組成物を得た。
熱処理方法としては、室温から400℃までの昇温時間を1時間、400℃の保持時間を1時間とし、その後は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。
得られた比較例1の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、原料炭粉体を得た。
比較例1の原料炭粉体を、実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例1のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
実施例1と同様にして原料炭組成物を得た。
実施例1の原料炭組成物を、窒素ガス気流下750℃で加熱し、比較例2の熱処理原料炭組成物を得た。
熱処理方法としては、室温から750℃までの昇温時間を2時間、750℃の保持時間を1時間、750℃から400℃までの降温時間を2時間とし、400℃以降は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。その後は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。
得られた比較例2の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例2の原料炭粉体を得た。
比較例2の原料炭粉体を、実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例2のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
実施例1と同様にして原料炭組成物を得た。
比較例3のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料の製造方法においては、原料炭組成物の熱処理を行わなかった。
実施例1の原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、原料炭粉体を得た。
このようにして得られた原料炭粉体を、実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例3のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪原料油組成物の製造≫
実施例1で得られた流動接触分解残油の芳香族分と、同じく実施例1で得られた流動接触分解残油の飽和分と、実施例2で得られた水素化脱硫油とを、質量比で15:20:65の割合で混合し、比較例4の原料油組成物を得た。
比較例4の原料油組成物を、実施例1と同じ方法のコーキング処理でコークス化し、原料炭組成物を得た。
得られた原料炭組成物を、窒素ガス気流下500℃で加熱し、熱処理原料炭組成物を得た。
熱処理方法としては、室温から500℃までの昇温時間を1時間、500℃の保持時間を1時間、500℃から400℃までの降温時間を1時間とし、400℃以降は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。
得られた熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例4の原料炭粉体を得た。
比較例4の原料炭粉体を実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例4のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪原料油組成物の製造≫
実施例1で得られた流動接触分解残油の芳香族分と、同じく実施例1で得られた流動接触分解残油の飽和分とを、質量比で50:50の割合で混合し、比較例5の原料油組成物を得た。
比較例5の原料油組成物を、実施例1と同じ方法のコーキング処理でコークス化し、原料炭組成物を得た。
得られた原料炭組成物を、窒素ガス気流下700℃で加熱し、熱処理原料炭組成物を得た。
熱処理方法としては、室温から700℃までの昇温時間を2時間、700℃の保持時間を1時間、700℃から400℃までの降温時間を2時間とし、400℃以降は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。
得られた熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例5の原料炭粉体を得た。
比較例5の原料炭粉体を実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例5のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪原料油組成物の製造≫
実施例1で得られた減圧蒸留残油の飽和分と、同じく実施例1で得られた流動接触分解残油の芳香族分とを、質量比で15:85の割合で混合し、比較例6の原料油組成物を得た。
比較例6の原料油組成物を、実施例1と同じ方法のコーキング処理でコークス化し、原料炭組成物を得た。
得られた原料炭組成物を、窒素ガス気流下600℃で加熱し、熱処理原料炭組成物を得た。
熱処理方法としては、室温から600℃までの昇温時間を1時間30分、600℃の保持時間を1時間、600℃から400℃までの降温時間を1時間30分とし、400℃以降は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。
得られた熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例6の原料炭粉体を得た。
比較例6の原料炭粉体を実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例6のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪原料油組成物の製造≫
実施例1で得られた減圧蒸留残油の飽和分と、同じく実施例1で得られた流動接触分解残油の芳香族分と、実施例2で得られた水素化脱硫油とを、質量比で4:91:5の割合で混合し、比較例7の原料油組成物を得た。
比較例7の原料油組成物を、実施例1と同じ方法のコーキング処理でコークス化し、原料炭組成物を得た。
得られた原料炭組成物を、窒素ガス気流下650℃で加熱し、熱処理原料炭組成物を得た。
熱処理方法としては、室温から650℃までの昇温時間を1時間30分、650℃の保持時間を1時間、650℃から400℃までの降温時間を1時間30分とし、400℃以降は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。
得られた熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例7の原料炭粉体を得た。
比較例7の原料炭粉体を実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例7のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪原料油組成物の製造≫
実施例1で得られた流動接触分解残油の芳香族分と、実施例2で得られた水素化脱硫油とを、質量比で15:85の割合で混合し、比較例8の原料油組成物を得た。
比較例8の原料油組成物を、実施例1と同じ方法のコーキング処理でコークス化し、原料炭組成物を得た。
得られた原料炭組成物を、窒素ガス気流下550℃で加熱し、熱処理原料炭組成物を得た。
熱処理方法としては、室温から550℃までの昇温時間を1時間、550℃の保持時間を1時間、550℃から400℃までの降温時間を1時間とし、400℃以降は窒素ガスの気流を継続しながら4時間放冷する処理を行った。
得られた熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が19.5~20.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例8の原料炭粉体を得た。
比較例8の原料炭粉体を実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が9.5~10.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例8のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
実施例1で得た人造黒鉛材料と、比較例3で得た人造黒鉛材料とを、質量比で50:50の割合で混合した混合物からなる実施例6のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
実施例1で得た人造黒鉛材料と、比較例3で得た人造黒鉛材料とを、質量比で30:70の割合で混合した混合物からなる実施例7のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
実施例1で得た人造黒鉛材料と、比較例3で得た人造黒鉛材料とを、質量比で20:80の割合で混合した混合物からなる実施例8のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
以下に示す方法により、評価用電池として図1に示すリチウムイオン二次電池10を作製した。負極11、負極集電体12、正極13、正極集電体14、セパレータ15としては、それぞれ以下に示すものを用いた。
実施例1~8、比較例1~8で得た何れかの人造黒鉛材料と、1.5質量%の濃度に調整された結着剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC(第一工業製薬株式会社製のBSH-6))水溶液と、48質量%の濃度で結着剤としてのスチレンブタジエンゴム(SBR)が分散した水溶液とを、固形分の質量比で98:1:1の割合で混合し、ペースト状の負極合剤を得た。
得られた負極合剤を、負極集電体12としての厚さ18μmの銅箔の片面全面に塗布し、乾燥及び圧延操作を行い、負極合剤からなる層である負極11が負極集電体12上に形成された負極シートを得た。
負極シートにおける負極合剤の単位面積当たりの塗布量は、黒鉛材料の質量として約9.4mg/cm2となるように調整した。
正極材料である平均粒子径10μmのコバルト酸リチウムLiCoO2(日本化学工業社製のセルシード(登録商標)C10N)と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(クレハ社製KF#1120)と、導電助剤としてのアセチレンブラック(デンカ社製のデンカブラック(登録商標))とを質量比で89:6:5に混合し、溶媒としてのN-メチル-2-ピロリジノンを加えて混練し、ペースト状の正極合剤を得た。
得られた正極合剤を、正極集電体14としての厚さ30μmのアルミニウム箔の片面全面に塗布し、乾燥及び圧延操作を行い、正極合剤からなる層である正極13が正極集電体14上に形成された正極シートを得た。
正極シートにおける正極合剤の単位面積当たりの塗布量は、コバルト酸リチウムの質量として、約20mg/cm2となるように調整した。
セパレータ15としては、セルロース系不織布(日本高度紙(株)製のTF40-50)を用いた。図1に示すリチウムイオン二次電池10を作製するために、まず、負極11と負極集電体12と負極リード板とが一体化された負極シートと、正極13と正極集電体14と正極リード板とが一体化された正極シートと、セパレータ15と、その他のリチウムイオン二次電池10に使用する部材とを乾燥させた。具体的には、負極シートおよび正極シートを、減圧下120℃で12時間以上乾燥させた。また、セパレータ15及びその他部材を、減圧下70℃で12時間以上乾燥させた。
実施例1~8、比較例1~8のリチウムイオン二次電池10について、以下に示す充放電試験を行った。
先ず、電池の異常を検知するための予備試験を行った。すなわち、電池を25℃の恒温室内に設置し、4mAの電流で、電池電圧が4.2Vとなるまで定電流で充電し、10分間休止した後、同じ電流で電池電圧が3.0Vとなるまで定電流で放電した。これらの充電、休止、および放電を1つの充放電サイクルとし、同様の条件で充放電サイクルを3回繰り返し、予備試験とした。
この予備試験により、実施例1~8、比較例1~8の電池は、全て異常がないことを確認した。その上で、以下の本試験を実施した。なお、予備試験は、本試験のサイクル数には含まない。
実施例1~8のリチウムイオン二次電池では「-10℃で充放電を繰り返した後の放電容量維持率(%)」が67%以上であった。このことから、本発明の製造方法で得られた人造黒鉛材料を含む負極を用いたリチウムイオン二次電池は、-10℃の温度で充放電サイクルを繰り返しても放電容量は劣化し難いことが確認された。
比較例4、5、6のリチウムイオン二次電池の負極には、真密度が1.22g/cm3超1.73g/cm3未満の範囲外である熱処理された原料炭粉体を使用して得られた人造黒鉛材料が用いられている。
比較例2、7、8のリチウムイオン二次電池の負極には、揮発分が3.71%未満の範囲外であり、かつ、真密度が1.22g/cm3超1.73g/cm3未満の範囲外である熱処理された原料炭粉体を使用して得られた人造黒鉛材料が用いられている。
比較例3のリチウムイオン二次電池の負極には、熱処理されておらず、揮発分が3.71%未満の範囲外である原料炭粉体を使用して得られた人造黒鉛材料が用いられている。
≪工程A≫
実施例1と同様にして原料炭組成物を得た。
実施例1において、窒素ガスに替えて窒素と酸素の体積比率が83:17の混合ガスを用いた以外は実施例1と同様の方法により、実施例9の熱処理原料炭組成物を得た。
得られた実施例9の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が20.5~21.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、実施例9の原料炭粉体を得た。
実施例9の原料炭粉体を、グラファイトからなる坩堝に投入し、その坩堝をアチソン炉内の加温材、保温材であるパッキングコークスに埋め込んだ後、2950℃で黒鉛化した。黒鉛化処理としては、室温から2950℃までの昇温時間を130時間、2950℃の保持時間を8時間とし、25日間放冷した後に取り出す処理を行い、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が14.5~15.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、実施例9のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
実施例2と同様にして原料炭組成物を得た。
実施例2において、窒素ガスに替えて窒素と酸素の体積比率が98:2の混合ガスを用いた以外が実施例2と同様の方法により実施例10の熱処理原料炭組成物を得た。
得られた実施例10の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が14.5~15.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、実施例10の原料炭粉体を得た。
実施例10の原料炭粉体を実施例1と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が11.5~12.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、実施例10のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
実施例3と同様にして原料炭組成物を得た。
実施例3において、窒素ガスに替えて窒素と酸素の体積比率が90:10の混合ガスを用いた以外は実施例3と同様の方法により、実施例11の熱処理原料炭組成物を得た。
得られた実施例11の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が12.5~13.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、実施例11の原料炭粉体を得た。
実施例11の原料炭粉体をグラファイトからなる坩堝に投入し、高周波誘導炉を使用して、窒素ガス気流下、2850℃で黒鉛化した。黒鉛化処理としては、室温から2850℃までの昇温時間を23時間、2850℃の保持時間を3時間とし、6日間放冷した後に取り出す処理を行い、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が8.5~9.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、実施例11のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
実施例4と同様にして原料炭組成物を得た。
実施例4において、窒素ガスに替えて窒素と酸素の体積比率が83:17の混合ガスを用いた以外は実施例4と同様の方法により実施例12の熱処理原料炭組成物を得た。
得られた実施例12の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が20.5~21.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、実施例12の原料炭粉体を得た。
実施例12の原料炭粉体をグラファイトからなる坩堝に投入し、高周波誘導炉を使用して、窒素ガス気流下、2850℃で黒鉛化した。黒鉛化処理としては、室温から2850℃ までの昇温時間を23時間、2850℃の保持時間を3時間とし、6日間放冷した後に取り出す処理を行い、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体をレーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が10.5~11.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、実施例12のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
実施例5と同様にして原料炭組成物を得た。
実施例5において、窒素ガスに替えて窒素と酸素の体積比率が83:17の混合ガスを用いた以外は実施例3と同様の方法により、実施例13の熱処理原料炭組成物を得た。
得られた熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が20.5~21.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、実施例13の原料炭粉体を得た。
実施例12の原料炭粉体に替えて実施例13の原料炭粉体を用いたことと、平均粒子径が8.5~9.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕したこと以外は実施例12と同様の方法で実施例13のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
比較例1と同様にして原料炭組成物を得た。
比較例1において、窒素ガスに替えて窒素と酸素の体積比率が83:17の混合ガスを用いた以外は比較例1と同様の方法により比較例9の熱処理原料炭組成物を得た。
得られた比較例9の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が17.5~18.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例9の原料炭粉体を得た。
実施例12の原料炭粉体に替えて比較例9の原料炭粉体を用いたことと、平均粒子径が14.5~15.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕したこと以外は実施例12と同様の方法で比較例9のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
比較例1と同様にして原料炭組成物を得た。
比較例2において、窒素ガスに替えて窒素と酸素の体積比率が99:1の混合ガス気流下750℃で加熱し、比較例10の熱処理原料炭組成物を得た。
得られた比較例10の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が20.5~21.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例10の原料炭粉体を得た。
実施例12の原料炭粉体に替えて比較例10の原料炭粉体を用いたこと以外は実施例12と同様の方法で比較例10のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
実施例1と同様にして原料炭組成物を得た。
比較例11のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料の製造方法においては、原料炭組成物の熱処理を行わなかった。
実施例1の原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が17.5~18.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、原料炭粉体を得た。
このようにして得られた比較例11の原料炭粉体を、実施例9と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が12.5~13.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例11のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
比較例4と同様にして原料炭組成物を得た。
比較例4において、窒素ガスに替えて窒素と酸素の体積比率が83:17の混合ガスを用いたこと以外は比較例4と同様の方法により比較例12の熱処理原料炭組成物を得た。
得られた比較例12の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が15.5~16.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例12の原料炭粉体を得た。
実施例12の原料炭粉体に替えて比較例12の原料炭粉体を用いたことと、平均粒子径が13.5~14.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕したこと以外は実施例12と同様の方法で比較例12のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
比較例5と同様にして原料炭組成物を得た。
比較例5において、窒素ガスに替えて窒素と酸素の体積比率が98:2の混合ガスを用いた以外は比較例5と同様の方法により比較例13の熱処理原料炭組成物を得た。
得られた比較例13の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が20.5~21.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例13の原料炭粉体を得た。
比較例13の原料炭粉体をグラファイトからなる坩堝に投入し、高周波誘導炉を使用して、窒素ガス気流下、2850℃で黒鉛化した。黒鉛化処理としては、室温から2850℃までの昇温時間を23時間、2850℃の保持時間を3時間とし、6日間放冷した後に取り出す処理を行い、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体をレーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が7.5~8.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例13のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
比較例6と同様にして原料炭組成物を得た。
比較例6において、窒素ガスに替えて窒素と酸素の体積比率が90:10の混合ガスを用いた以外は比較例6と同様の方法により比較例14の熱処理原料炭組成物を得た。
得られた比較例14の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が18.5~19.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例14の原料炭粉体を得た。
比較例14の原料炭粉体を実施例9と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が7.5~8.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例14のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
比較例7と同様にして原料炭組成物を得た。
比較例7において、窒素ガスに替えて窒素と酸素の体積比率が94:6の混合ガスを用いた以外は比較例7と同様の方法により比較例15の熱処理原料炭組成物を得た。
得られた比較例15の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が20.5~21.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例15の原料炭粉体を得た。
比較例15の原料炭粉体を実施例9と同じ方法で黒鉛化し、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が11.5~12.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例15のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
≪工程A≫
比較例8と同様にして原料炭組成物を得た。
比較例8において、窒素ガスに替えて窒素と酸素の体積比率が83:17の混合ガスを用いた以外は比較例8と同様の方法により比較例16の熱処理原料炭組成物を得た。
得られた比較例16の熱処理原料炭組成物を、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が17.5~18.5μmの範囲となるようにハンマー式ミルで粉砕し、比較例16の原料炭粉体を得た。
比較例16の原料炭粉体をグラファイトからなる坩堝に投入し、高周波誘導炉を使用して、窒素ガス気流下、2850℃で黒鉛化した。黒鉛化処理としては、室温から2850℃までの昇温時間を23時間、2850℃の保持時間を3時間とし、6日間放冷した後に取り出す処理を行い、黒鉛粉体を得た。
得られた黒鉛粉体をレーザー回折式粒度分布測定装置で測定される平均粒子径が10.5~11.5μmの範囲となるように気流式ジェットミルで粉砕し、比較例16のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
実施例9で得た人造黒鉛材料と、比較例11で得た人造黒鉛材料とを、質量比で50:50の割合で混合した混合物からなる実施例14のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
実施例9で得た人造黒鉛材料と、比較例11で得た人造黒鉛材料とを、質量比で30:70の割合で混合した混合物からなる実施例15のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
実施例9で得た人造黒鉛材料と、比較例11で得た人造黒鉛材料とを、質量比で20:80の割合で混合した混合物からなる実施例16のリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料を得た。
実施例1~8、比較例1~8で得た何れかの人造黒鉛材料に替えて実施例9~16、比較例9~16で得た何れかの人造黒鉛材料を用いたことと、正極材料として、平均粒子径10μmのコバルト酸リチウムLiCoO2に替えて平均粒子径12μmのニッケル・コバルト・マンガンとリチウムの複合酸化物NCM523(Beijing Easpring Material Technology Co., Ltd.製)を用いたこと、正極シートにおける正極合剤の単位面積当たりの塗布量をNCM523の質量として約17.2mg/cm2となるように調整したこと、電解液の溶媒として、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを体積比で3:7の割合で混合したものに替えて、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを体積比で3:4:3の割合で混合したものを用いたこと以外は上記「評価用電池の作製(1)」と同様にして、実施例9~16、比較例9~16の密閉型のリチウムイオン二次電池10を得た。
実施例9~16、比較例9~16のリチウムイオン二次電池10について、上記「評価用電池の充放電試験(1)」と同様にして評価した。結果を表2に示す。
実施例9~16のリチウムイオン二次電池では「-10℃で充放電を繰り返した後の放電容量維持率(%)」が75%以上であった。このことから、本発明の人造黒鉛材料、及び本発明の製造方法で得られた人造黒鉛材料を含む負極を用いたリチウムイオン二次電池は、-10℃の温度で充放電サイクルを繰り返しても放電容量は劣化し難いことが確認された。
比較例12、13のリチウムイオン二次電池の負極は、I(4.8K)/S(BET)が本発明の範囲内であるのに対し、S(BET)は本発明の範囲外である。
比較例9、14のリチウムイオン二次電池の負極は、S(BET)とI(4.8K)/S(BET)が共に本発明の範囲外である。
比較例9~16のリチウムイオン二次電池は、いずれも、「-10℃で充放電を繰り返した後の放電容量維持率(%)」は64%以下であり、実施例9~16と比較して、放電容量は劣化し易いことが確認された。
比較例12、13、14のリチウムイオン二次電池の負極には、真密度が1.22g/cm3超1.73g/cm3未満の範囲外である熱処理された原料炭粉体を使用して得られた人造黒鉛材料が用いられている。
比較例10、15、16のリチウムイオン二次電池の負極には、揮発分が3.71%未満の範囲外であり、かつ、真密度が1.22g/cm3超1.73g/cm3未満の範囲外である熱処理された原料炭粉体を使用して得られた人造黒鉛材料が用いられている。
比較例11のリチウムイオン二次電池の負極には、熱処理されておらず、揮発分が3.71%未満の範囲外である原料炭粉体を使用して得られた人造黒鉛材料が用いられている。
11・・・負極
12・・・負極集電体
13・・・正極
14・・・正極集電体
15・・・セパレータ
16・・・アルミラミネート外装
Claims (1)
- 窒素吸着比表面積S(BET)が2.5~6.2m2/gであり、
Xバンドを用いた電子スピン共鳴法により、g=2.0付近に出現する炭素ラジカル由来の吸収スペクトルを有し、温度4.8Kでの信号強度から算出されるスピン密度I(4.8K)(spins/g)とS(BET)の比率I(4.8K)/S(BET)が、5.2×1017~6.8×1017spins/m2であることを特徴とするリチウムイオン二次電池負極用人造黒鉛材料。
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