JP7539962B2 - トルク駆動式薬物送達デバイス - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
2017年6月8日に出願の米国仮特許出願第62/516,762号明細書に対する優先権を主張するものであり、その全内容は参照により本明細書中に組み込まれる。
本開示の分野
本開示は、概して、インジェクタ、より具体的には、ダンパー機構及びフィルタリングデバイスを任意選択的に有するトルク駆動式インジェクタに関する。
オートインジェクタ及びオンボディ型インジェクタは、薬剤及び/又は治療の送達においていくつかの利点を提供する。利点の1つとしては、例えば、従来のシリンジを使用する従来の送達方法と比較したときの使用の簡単さを挙げることができる。
多くのインジェクタシステムでは、コイルばね構造を使用して、針挿入及び薬剤送達などの機能のための作動エネルギーを供給する。ばねの使用は、ユーザにとっての簡単さ及びデバイスの自動化という利点を提供することができるが、特定の制約を有し得る。例えば、力と線形ばねアクチュエータの変位との間には直線関係がある。薬物送達を開始する際、プランジャ行程の最後に薬物送達に十分なエネルギーを供給するために、過剰量のエネルギーがシステムに入力される場合がある。
更に、より粘度の高い薬物がオートインジェクタにより送達される際、必要となるばね力は増大するものと思われる。ばね定数が高いばねほど移動の開始時に薬物製品及び一次容器に伝える移動距離当たりの力が大きくなる。多くのオートインジェクタでは、プランジャフェースとユーザに注入する前の薬剤を収容する保管部との間に空気間隙が存在する。薬物が投与されるとき、ばねは空気間隙内でプランジャフェースを薬剤に向かって推進させる。プランジャフェースは空気間隙を移動する際に抵抗をほとんど示さないため、及びプランジャを推進させる大きな力によって、プランジャフェースは薬剤を収容する保管部と急な接触をする場合がある。ばね駆動式プランジャは薬物を保管する一次容器のストッパに衝突するため、患者は、この過剰なエネルギーを「叩きつけ(slap)」又は同様の物理的な「ぶつかり(bump)」と感じる場合がある。更に、ユーザはまた、回転運動が始まるときに、加速の急な変化によって急な跳ね、跳ね返り、及び/又は反力を経験する場合がある。このような機械的なぶつかりはインジェクタのユーザを当惑及び/又は不安にさせる場合があり、適切な投与管理に影響を及ぼす可能性がある。更に、過剰エネルギーによって生じた「叩きつけ」及び「ぶつかり」が場合によっては、せん断荷重に起因する一次容器の破壊及び薬物製品の損傷などの破滅的な結果を引き起こす可能性がある。更に、高力ばねは、薬物製品に対して不必要に高いせん断速度を生成する場合がある。
加えて、プレフィルドシリンジが初めに充填される場合、不要な粒子が薬剤中に分散する場合があると考えられる。これらの粒子は送達を複雑にする及び/又は薬剤を汚染する可能性がある。
第1の態様によれば、インジェクタは、ハウジングであって、少なくとも部分的にハウジング内に配置されたシリンジアセンブリと作動機構とを有するハウジングを含む。シリンジアセンブリは、ユーザに注入される薬剤を保管するシリンジバレルと、針アセンブリと、針アセンブリに隣接して配置された任意のフィルタ部材とを含み得る。作動機構はシリンジアセンブリに動作的に結合されており、薬剤をフィルタ部材内で推進させてユーザに注入するトルクを作用させるトルクばねを含む。作動機構は、トルクばねによって作用されたトルクを減衰させるために反対の力又はトルクを作用させるダンパー機構を更に含む。
この態様において、シリンジバレルは、第1端部と、第2端部と、長手方向軸線とを有する。針アセンブリは、シリンジバレルの第2端部に結合されており、針ハブと針ハブに取り付けられた針とを含む。フィルタ部材は、薬剤中に分散した粒子が針アセンブリに入るのを制限する。
作動機構は、フレーム部材と、ねじ山付きプランジャロッドとプランジャフェースとを含むプランジャアセンブリと、プランジャロッドガイドとを更に含む。フレーム部材はハウジングに結合されており、その第1表面と第2表面との間に形成されたねじ山付き開口部を有する。ねじ山付きプランジャロッドは、フレーム部材のねじ山付き開口部にねじ式に結合されている。プランジャフェースはシリンジバレルの第1端部の近傍に配置されている。プランジャアセンブリはシリンジバレルの長手方向軸線に沿って移動可能である。プランジャロッドガイドは、プランジャアセンブリの回転運動を案内するために、及びトルクを伝達するために、プランジャアセンブリに結合されている。トルクばねによって作用されたトルクによりプランジャロッドガイドが回転すると、プランジャアセンブリはシリンジバレルに向かって前進し、薬剤をフィルタ及び針アセンブリ内で推進させる。
いくつかの手法では、フィルタ部材は少なくとも部分的に針ハブの一部分内に配置されており、薬剤を通過させる一方で、薬剤中に分散した粒子の通過を制限する複数の開口部を含む。任意の数のこれら開口部は、約10μm~約50μmの直径を有してもよい。開口部は、円錐形、円筒形等などの任意の形状又は構成のものであってもよい。
1つの形態では、トルクばねは、約1~約30巻を有し、きつく巻かれてもよい。きつく巻かれたトルクばねを使用することにより、作動プロセスの全体を通して一定量のトルクが生成される。いくつかの手法では、ねじ山付きプランジャロッド及び/又はフレーム部材のねじ山付き開口部は、約2mm~約6mmのねじピッチを有してもよく、これをきつく巻かれたトルクばね(及びダンパー)と併用すると、薬剤に低い速度で大きな力を与えるため、プランジャフェースとシリンジバレルとの間の全体的な衝撃速度が低下する。
いくつかの例では、ダンパー機構は、プランジャロッドガイドの一部分とハウジングとの間に配置された粘性材料を含んでもよい。あるいは、他の例では、ダンパー機構は、異なる回転要素とハウジングとの間に、直線可動部とハウジングとの間に、又は互いに対して移動する2つの任意の他の要素との間に配置されてもよい。ダンパー機構は、プランジャアセンブリがシリンジバレルに向かって前進すると少なくとも部分的に変形するように適合された変形領域を含む。更に他の例では、ダンパー機構は、プランジャロッドガイドとプランジャアセンブリとの間に配置された回転又は線形減衰デバイスを含む。
第2の態様によれば、ハウジングであって、少なくとも部分的にハウジング内に配置され、シリンジアセンブリに結合された作動機構を有する、ハウジングを更に含むインジェクタ用のシリンジアセンブリが提供される。シリンジアセンブリは、シリンジバレルと、針アセンブリと、フィルタ部材とを含む。シリンジバレルは、第1端部と、第2端部と、長手方向軸線とを有し、ユーザに注入される薬剤を保管する。針アセンブリはシリンジバレルの第2端部に結合されており、針ハブと、針ハブに取り付けられた針とを含む。フィルタ部材は針ハブに隣接して配置されている。フィルタ部材は、薬剤中に分散した粒子が針アセンブリに入るのを制限する。
第3の態様によれば、ハウジングであって、少なくとも部分的にハウジング内に配置され、作動機構に結合されたシリンジアセンブリを有するハウジングを更に含むインジェクタ用の作動機構が提供される。作動機構は、フレーム部材と、プランジャアセンブリと、プランジャロッドガイドと、トルクばねと、ダンパー機構とを含む。フレーム部材はハウジングに結合されており、第1表面と第2表面との間に形成されたねじ山付き開口部を有する。プランジャアセンブリは、ねじ山付きプランジャロッドとプランジャフェースとを含む。ねじ山付きロッドは、フレーム部材のねじ山付き開口部にねじ式に結合する。プランジャフェースは、シリンジアセンブリの近傍に配置されている。プランジャロッドガイドは、プランジャアセンブリの回転運動を案内するために、及びそれにトルクを伝達するために、プランジャアセンブリに結合されている。トルクばねは、プランジャロッドガイドを回転させるトルクをプランジャロッドガイドに作用させるために、プランジャロッドガイドに結合される。ダンパー機構は、少なくともプランジャロッドガイドの一部分又はプランジャロッドガイドに結合された部品によって形成される。トルクばねがプランジャロッドガイドにトルクを作用させると、ダンパー機構は反対の力をプランジャロッドガイドに作用させ、プランジャアセンブリとシリンジアセンブリとの間の衝撃力及び/又は速度を低減する。
上記ニーズは、特に図面と併せて研究される、以下の詳細な説明に記載されるトルク駆動式薬物送達デバイスの提供によって少なくとも一部満たされる。
様々な実施形態による、ダンパー機構とフィルタ部材とを有する例示的なトルク駆動式インジェクタを示す。 様々な実施形態による、例示的なフィルタ部材の斜視図を示す。 様々な実施形態による、例示的なフィルタ部材構成の断面図を示す。 様々な実施形態による、例示的なフィルタ部材構成の断面図を示す。 様々な実施形態による、フィルタ部材が高い台である別のフィルタ部材構成の断面図を示す。 様々な実施形態による別のフィルタ部材構成の図を示す。 様々な実施形態による別のフィルタ部材構成の図を示す。 様々な実施形態による別のフィルタ部材構成の図を示す。 様々な実施形態による別のフィルタ部材構成の図を示す。 様々な実施形態による、図1のトルク駆動式インジェクタのシリンジアセンブリ内の例示的なフィルタ部材配置の断面図を示す。 様々な実施形態による、図1のトルク駆動式インジェクタのシリンジアセンブリ内の例示的なフィルタ部材配置の断面図を示す。 様々な実施形態による、図1のトルク駆動式インジェクタの例示的な作動機構の一部分の断面図を示す。 様々な実施形態による、図1のトルク駆動式インジェクタの例示的な作動機構の一部分の断面図を示す。 様々な実施形態による、図1のトルク駆動式インジェクタの例示的な作動機構の一部分の断面図を示す。 様々な実施形態による、図1のトルク駆動式インジェクタの例示的なダンパー機構を示す。 様々な実施形態による、図1のトルク駆動式インジェクタの例示的なダンパー機構を示す。 様々な実施形態による、図1のトルク駆動式インジェクタの例示的なダンパー機構を示す。 様々な実施形態による、図1のトルク駆動式インジェクタの例示的なダンパー機構を示す。 様々な実施形態による、図1のトルク駆動式インジェクタの例示的なダンパー機構を示す。 様々な実施形態による、図1のトルク駆動式インジェクタの例示的なダンパー機構を示す。 様々な実施形態による、図1のトルク駆動式インジェクタの例示的なダンパー機構を示す。 ばね案内機構を有する別のトルク駆動式インジェクタを示す。 請求項6に記載の例示的なトルク駆動式インジェクタの断面図を示す。 様々な実施形態による、別のばね案内機構を有するトルク駆動式インジェクタを示す。 様々な実施形態による、別のばね案内機構を有するトルク駆動式インジェクタを示す。 様々な実施形態による、別のばね案内機構を有するトルク駆動式インジェクタを示す。
当業者であれば、図中の要素は簡略化及び明確化のために描かれているものであり、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことは理解するであろう。例えば、図中の要素のいくつかの寸法及び/又は相対位置は、本発明の各種実施形態の理解を向上させるために他の要素に対して誇張される場合がある。また、商業的に実現可能な実施形態において有用又は必要な、一般的ではあるが十分に理解されている要素は、これら様々な実施形態の図をあまり妨げないようにするために示されないことが多い。更に、特定の行為及び/又は工程は、特定の発生順序で記載される又は示される場合があることは認識されるであろうが、当業者であれば、順序に関するそのような特定性は実際には必要ないことは理解するであろう。本明細書で使用される用語及び表現は、異なる特定の意味が本明細書で説明されている場合以外は、上述のように、このような用語及び表現に当業者が与えるような通常の技術的な意味を有することも理解されよう。
詳細な説明
概して、これら様々な実施形態に従い、トルク駆動式インジェクタは、ハウジングと、ユーザに注入される薬剤を収容するシリンジアセンブリと、トルクばねを使用してユーザに薬剤を注入する回転可能な作動アセンブリとを含む。薬剤がシリンジアセンブリを通過する際、任意のフィルタ機構が、薬剤中の任意の不要な異物をユーザに注入するのを制限してもよい。このように構成されることで、フィルタ機構はユーザに不要な異物を注入するリスクを確実に軽減することができる。
更に、作動機構が回転する際、ダンパー機構は、プランジャフェースが薬剤及び/又は薬剤保管デバイスに最初に接触するときに生じる「叩きつけ」又は「ぶつかり」を低減又は排除する。ダンパー機構はまた、機構が解放されたときの「急な跳ね(jerk)」又は跳ね返りを低減してもよい。したがって、ユーザは、薬物送達プロセス中、この突然の動きを感じず、薬剤を快適且つ安全に投与することができる。更に、以下で詳述する多い巻数を使用するトルクばねは、従来のばね及びより少ない巻数を有するばねに比べてほぼ一定の開始及び終了トルクを維持することができる。その結果、より小型のオートインジェクタが使用されてもよく、総合的なユーザの快適性を高めることができる。
ここで図面、特に図1を参照すると、例示的なオートインジェクタ100は、シリンジアセンブリ110と作動機構150とを有するハウジング102を含む。シリンジアセンブリ110及び作動機構150の少なくとも一部分はハウジング102内に配置されている。シリンジアセンブリ110は、シリンジバレル112と、針アセンブリ114と、針アセンブリ114に隣接して配置された任意のフィルタ部材120とを含む。作動機構150は、フレーム部材152と、プランジャアセンブリ160と、プランジャロッドガイド170と、トルクばね(例えば、ぜんまい)180と、任意のダンパー機構190とを含む。
シリンジバレル112はユーザに注入される薬剤を保管し、第1端部112aと、第2端部112bと、長手方向軸線「L」とを有する。図示される例では、シリンジバレル112は、薬剤を保管するための空洞を画定する、基部112c及び側壁112dを更に含む。更に、シリンジバレル112は、基部112cを貫通して配置された、薬剤を針アセンブリ114に送ることを可能にするための少なくとも1つの開口部112eを含んでもよい。シリンジバレル112の第1端部112aは、プランジャアセンブリ160を収容するために開かれていてもよく、これについては以下で詳述する。
シリンジバレル112は、様々な量の薬剤を収容するための任意の所望の形状及び/又はサイズであってもよいことは理解されたい。いくつかの例では、シリンジバレル112は環状オレフィンポリマー(「COP」)で構築され得る。他の材料例も可能である。
図1、図3a及び図3bを参照すると、針アセンブリ114は、任意の種類の結合機構及び/又は構造を介してシリンジバレル112の第2端部112bに結合されており、針ハブ116と、針ハブ116に取り付けられた針118とを含む。針ハブ116は、薬剤が任意の数の開口部118aを通って針118に入ることを可能にする空洞を画定する。針ハブ116は、シリンジバレル112の基部112cに形成された開口部112eの下に配置されている。このように構成されることで、針ハブ116は、薬剤がシリンジバレル112を出る際に薬剤を受け入れ、薬剤は、その後、針118に入り、ユーザに投与される。インジェクタ100は、薬剤をユーザに投与するのを補助するためのリターンばね、針シールド及び/又はガード等のような任意の数の付加的な構成要素を含んでもよいことは理解されたい。簡略化のために、これらの付加的な構成要素については特に詳細には説明しない。
引き続き図1~図3bを参照すると、フィルタ部材120は、シリンジバレル112と針アセンブリ114とに隣接して配置されている。いくつかの例(図3a)では、フィルタ部材120は、シリンジバレル112の基部112cに形成された開口部112e内に直接配置されていてもよい。他の例では、及び図3bに示されるように、フィルタ部材120は、バレル112の基部112cを遠位に越えた、針ハブ116によって画定される空洞の一部分内に配置されていてもよい。更に他の例では(図示しない)、フィルタ部材120は、シリンジバレル112の基部112cと針ハブ116との間に配置されていてもよい。あるいは、フィルタ部材120はシリンジバレル112内に配置され、シリンジバレル112の実質的に断面積全体を占めてもよい。
図2a~図2cに示されるように、フィルタ部材120は、略円筒形及び/又はウェーハ形状であってもよい。フィルタ部材120はポリフッ化ビニリデン(PVDF)などのポリマーで構築されてもよいが、他の材料例も可能である。フィルタ部材120は、上面120aと、下面120bと、上面120aと下面120bとを接続する側壁120cとを含んでもよい。フィルタ部材120はまた、薬剤を通過させる(例えば、シリンジバレル112の開口部112eから上面120aを通過して下面120bに)一方で、薬剤中に分散した粒子の通過を制限するいくつかの孔又は開口部122を含む。いくつかの例では、各開口部122は、約10μm~約50μm、好ましくは、約15μm~約30μmの直径、長さ、又は他の断面寸法(図2bに参照符号「D」で示される)を有してもよい。しかしながら、開口部122は、薬剤から所望のサイズの粒子を適切にろ過するために所望の寸法にされてもよいことは理解されたい。
図示される図2bの例では、開口部122は形状がほぼ一致する(generally parallel in shape)。換言すると、上面120aと下面120bの両方に配置された開口部122の直径はほぼ等しい。したがって、開口部122は略円筒形である。しかしながら、開口部122は、直方体、角柱状等などの任意の形状のものであってもよいことは理解される。この例では、寸法Dよりも大きなあらゆる粒子は開口部122を通過するのを制限され、その代わりとして、フィルタ部材120の上面120aに載る。
いくつかの例では、及び図2cに示されるように、フィルタ部材120の上面120aを貫通して配置された開口部の直径、長さ、又は他の断面寸法(参照符号「D」で示される)は、下面120bを貫通して配置された開口部(参照符号「D」で示される)よりも大きい。これらの例では、開口部122は、例えば、部分的に円錐形であってもよい。これらの例では、寸法Dよりも大きなあらゆる粒子は開口部122を通過することができず、その代わりとして、開口部122によって形成された空洞内に配置されたままになる。図2b及び図2cに示される開口部122の任意の構成は別々に又は組み合わせて使用されてもよいことは理解されたい。
高粘度の薬剤が使用される実施形態などのいくつかの例では、フィルタ部材120の上面120aを貫通して配置された開口部は、下面120bを貫通して配置された開口部よりも小さい。このように構成されることで、薬剤は最初に小さな直径側を通って流れ、大きな直径側を通って出ることにより、広がり流れ特性を呈する。したがって、粒子は円錐管内に捕捉又は捕集されず、それにより、圧力損失が減少し、更には、薬剤を排出するのに必要な力が少なくなり得る。
フィルタ部材120はまた、側壁120cに配置された、フィルタ部材120をインジェクタ100内の所望の位置に固定するための結合機構124を含んでもよい。結合機構124はフィルタ部材120と一体形成されてもよい、又は別個の構成要素であってもよい。図2a~図2cに図示される例では、結合機構124は、所望の構成要素(例えば、シリンジバレル112の基部112cに形成された開口部112e、針ハブ116等)に形成された対応する切欠き部又は溝(図示せず)に挿入する環状突起物又はリングである。他の結合機構124も可能である。
いくつかの例では、結合機構124は、軸線Lに沿った任意の方向の軸方向移動を制限してもよい。これらの例では、結合機構124は、多方向ロッキングタブであってもよい。しかしながら、他の例では、結合機構124は、軸線Lに沿った下方向の軸方向移動(すなわち、薬剤がインジェクタ100から排出されるとき)のみを制限してもよい。シリンジはプレフィルド型のため、多方向ロッキング機構を有する必要がない場合がある。なぜなら、そのような構成要素は総コストを増大させる場合があるからである。
いくつかの例では、及び図2bに示されるように、任意の数の(1つ以上の)開口部122は、上面120aが開口部122を形成する場所に丸みのある、斜角をつけた、及び/又は面取りされた領域122aを含んでもよい。このように構成されることで、フィルタ部材120は、大きな望ましくない粒子がフィルタ部材120を通過するときに小さなサイズに分割することはない。このような分割は、粒子を、フィルタ部材120を通過させてユーザに到達させるおそれがある。
いくつかの例では、及び図2dに示されるように、フィルタ部材120はシリンジバレル112の一部分内に配置されてもよい。この例では、フィルタ部材120は高くなった又は棚部分120dを含む。このように構成されることで、フィルタ120の下面120bはシリンジバレル112の第2端部112bから距離(図2dに「h」で示される)を開けて配置される。この構成は、薬剤がユーザに投与されるときにより滑らかな流れを提供し得る。
図2e~図2hを参照すると、シリンジバレル112の一部分内に配置された別のフィルタアセンブリが提供されている。フィルタアセンブリは、保持リング120e(図2f)と、フィルタシート120f(図2g)と、支持部材120g(図2h)とを含む。保持リング120eは、フィルタシート120fを所定の位置に保持し、フィルタシート120fの上方水平方向の移動を制限するように適合されている。フィルタシート120fは多孔質であってもよく、流体が流れることは可能にするが、薬剤中の粒子は制限するような多孔度を有してもよい。フィルタシート120fは支持部材120g上に載置されてもよく、支持部材120gは、その開口部を4つの象限120iに分離するウェブの形態の中央支持構造体120hを有してもよい。開口部を象限に分割し、支持構造体120hを設けることにより、高い差圧下にあるときのフィルタシート120fの撓みが限定され、したがって、流体の流れに影響を及ぼさない。更に、支持構造体120hは流体の流れを制限する表面積を最小限にする。図2eに示されるように、支持部材120gは、リリーフとして機能し、個々の象限間の流体の流れを可能にする上昇部分120jを有してもよい。
図1を再度、及び加えて図4a~図4cを参照すると、作動機構150のフレーム部材152は任意の数の手法によりハウジング102にしっかりと結合されてもよい。いくつかの構成では、フレーム部材152はハウジング102と一体形成されてもよい。フレーム部材152は、第1表面152aと、第2表面152bと、第1表面152aと第2表面152bとの間に形成された、ねじ山付き開口部152cとを含んでもよい。
プランジャアセンブリ160はシリンジバレル112の長手方向軸線Lに沿って移動可能であり、ねじ山付き部分162aを有するプランジャロッド162を含み、ねじ山付き部分162aは、フレーム部材152のねじ山付き開口部152cにねじ式に結合され且つその中に配置される。プランジャロッド162のねじ山付き部分162a、及び同様に、フレーム部材152のねじ山付き開口部152cは、任意の所望の薬物送達速度又はトルクばね180によって駆動されるときの力/トルクの組み合わせに好適なねじピッチを有してもよい。プランジャロッド162とフレーム部材152との間の相対回転により、プランジャロッド162を軸方向に前進させる。プランジャアセンブリ160は、シリンジバレル112の第1端部112aの近傍に配置されたプランジャフェース164を更に含む。
プランジャロッドガイド170は、ロッド部分172と、ロッド部分172に結合されたカップ部分174とを含む。プランジャロッドガイド170のロッド部分172は、例えば、プランジャアセンブリ160がプランジャロッドガイド170に対して軸方向に移動することを可能にするスプライン式の接続又は溝付き構成によるものを含む任意の数の手法によりプランジャアセンブリ160に結合されている。したがって、プランジャロッドガイド170はプランジャアセンブリ160の回転運動を案内する。いくつかの例では、プランジャロッドガイド170のカップ部分174はフレーム部材152を少なくとも部分的に包囲し、その周りを回転するように適合されており、相互接続された可動構成要素のアライメントの維持を助ける。他の例では、カップ部分174はフレーム部材152を包囲する必要はなく、むしろ、減衰構成要素は互いに軸方向に位置揃えされていてもよい。換言すると、カップ部分174は任意の適切な形状又は構成をとってもよい。これらの例では、減衰構成要素とカップ部分174との間の相対運動により適切な減衰力を提供してもよい。
トルクばね180の内部部分180aは、プランジャロッドガイド170に力を作用させ、プランジャロッドガイド170を軸線Lを中心に回転させるために任意の既知の手法によりプランジャロッドガイド170のロッド部分172に結合されている。いくつかの例では、トルクばね180は、シリンジバレル112から薬剤を排出するのに必要な適切な回転移動を提供するために多い巻数を有してもよいが、材料特性及び任意の適用される熱処理などの、ばね設計の付加的なパラメータがそのトルク出力に影響を及ぼす可能性がある。トルクばね180の予成形もその性能に影響を及ぼす可能性がある。一例として、オートインジェクタでは、プレストレスを導入したばねが好まれる場合がある。なぜなら、プレストレス工程は、一般に、ばねを意図した動作条件の反対方向に最初にコイリングすることによりばねのトルク出力を増し、それによりスチールバンドに永久ひずみを生じさせるからである。このひずみにより材料の応力が最大になり、それによりトルクを増加させる。このようなトルクの増加は、デバイスのサイズ及び重量を最小限にするのに有益である。
いくつかの例では、トルクばね180は巻かれた又は荷重がかけられた構成において約1~約30巻、好ましくは、約12巻を有してもよい。いくつかの例では、ばねの総巻数は、動作範囲の両端のマージン約20%によってより多くなってもよく、これにより、範囲は、約1*1.4=1.4~30*1.4=42となり得る。投与機構の巻数は、ピッチと必要移動長さから導き出される。前述のように、必要とするトルク入力及び作動力が低くなるため、より小さなピッチが好ましい。よって、作動力も低下する。高い軸力が必要ない場合はピッチを上げて必要なばねの巻数を少なくすることができるため、デバイスを小さくすることができる。いくつかの例では、トルクばね180は、使用可能なトルクを有するためにいくつかの初期又は予荷重巻数を有してもよい。予荷重巻数の後、トルクばね180は更に、機能巻数(working turns)、即ち、注入中にデバイスで使用される巻数が巻かれる。非限定的な例として、トルクばね180は、約2.5の予荷重巻数及び約6の機能巻数を有してもよい。したがって、組み立て中の総巻数は約8.5である。しかしながら、ばね末端の角位置の公差が潜在的に大きいために、トルクばね180は、密な状態(solid state)に達する前に初期遊びを有してもよく、したがって、合計約10巻を有してもよい。異なる薬物量及び粘度を有するデバイスは、同じ投与量が望まれる場合、トルクばね180から異なる平均トルクを生じさせることが必要となり得る。平均トルク出力は、トルクばね180に用いられるバンドの幅(例えば、デバイス内に配置されるときのトルクばね180の軸方向長さ)を調整すること、及び同じ数の機能巻数を維持することによって制御されてもよい。このようにすることで、薬物の量及び/又は粘度を変更することができる一方で、デバイスと同じ構成で異なるばねを使用すること、及び同様の注入回数を有することを可能にしてもよい。
いくつかの例では、針を通して薬物を排出するのに必要なエネルギー(EFLOW)は、薬物量、粘度、針流路寸法、及び目標投与時間の任意の組み合わせによって決定される。トルクばね180が送達するエネルギー(ESPRING)は、機能巻数の数(N)と機能巻数中の平均ばねトルク(T)との任意の組み合わせによって決定されてもよい。ばねにより送達されるエネルギーは、次式:ESPRING=2*π*N*Tを用いて計算され得る。系内の摩擦損失を除外する場合、次の関係が存在する:EFLOW=ESPRING=2*π*N*T。したがって、次の関係がもたらされる:EFLOW/(2*π)=N*T。換言すると、所与の量の所与の薬物を所与の針を通して所与の時間で排出するための十分なエネルギーをトルクばね180が有するには、積(N*T)は一定のままであるため、トルクが高いほど機能巻数が少なくなり得る。
プランジャロッド162とフレーム部材152との間のねじ接合により、トルクばね180の入力トルクと出力軸力との間の変換を提供する。トルクばね180に高い巻数(turn count)を与えることにより、同等の伝動仕様を有する線形ばね、又は少数の巻数及びより少ないピッチを持つ他のねじりばねと比較して、全体的なトルクが低下するとともに、開始トルクと終了トルクの変化が小さくなる。加えて、プランジャロッド162及びフレーム部材152のねじ山は、巻数の増加によってより少ないピッチを有することができる一方で、プランジャアセンブリ160の同様の直線運動をなお達成する。ねじピッチが小さい場合、高ピッチのねじ山及び高トルクばねと同じ出力を提供するためにはより小さな入力トルクが必要である。したがって、作動力はプランジャアセンブリ160を駆動するために使用されなければならない入力トルクに直接関係するため、本明細書中に記載される高い巻数(例えば、約1~約30巻)低トルクの系は作動力の低下を可能にする。加えて、保管中(例えば、使用前)にトルクばね180からのトルクに抵抗するのに必要な内部構造の力が減少するため、より小型のインジェクタ設計の使用及びより安価な原料の使用を可能にする。更に、巻数の増加は、その構成要素間の速度増加によるより柔軟な減衰システム(これについては以下で詳述する)につながり得る。加えて、プランジャロッド162とフレーム部材152との間のねじ接合は、ねじ山付きプランジャロッドを、シリンジバレルに保管された異なる量の薬剤に適応するように調整することを可能にする。必要であれば、ねじ山付きプランジャロッド162は、シリンジバレル112内により少量の薬物製品が配置されたインジェクタ100内のより低い位置にまず取り付けられてもよい。したがって、固有の構成要素の数が減少し、バリエーション管理が簡略化される。ねじ山付きプランジャロッド162はまた、製造及び/又は組立プロセス中に必要に応じて様々な深さに調節可能に取り付けられてもよい。
図4a~図5gを参照すると、ダンパー機構190は、トルクばね180によってプランジャロッドガイド170に作用されたトルクに逆らう。ダンパー機構190は、任意の数の構成を有することができる。例えば、図4a及び図5aは、ハウジング102の内部表面102aとプランジャロッドガイド170のカップ部分174の外部表面174aとの間の領域に配置された粘性流体の形態のダンパー機構190aを示す。粘性流体190aは、ハウジング102とカップ部分174との間の領域に沿った任意の位置に配置されてもよく、いくつかの例では、領域又はチャンバ190b内に収容されてもよい。いくつかの実施形態では、チャンバ190bは密閉されてもよく、他の実施形態では、チャンバ190bは密閉されなくてもよいことは理解されたい。いくつかの用途では、密閉された粘性ダンパーは速度依存性ではない又は実際に速度が高くなるほど減少し得る摩擦抵抗を本質的に導入し、これは設計意図に反することから、非密閉チャンバが好ましい場合がある。これは、薬剤が最大抵抗をもたらす低速の送達において、シールが無視できないほどの摩擦抵抗を与え続ける場合があることを意味する。非密閉ダンパーはより少数の構成要素を有すると考えられ、速度が高いほど生成される減衰力が高くなり、速度が低いほど生成される減衰力が低くなるという意図に従い挙動する抵抗力が増す。図5aに示されるように、カップ部分174は、ハウジング102の内部表面102aに接触する突起物174aを有してもよい。これら突起物174aは、粘性流体190aがハウジング102内に漏れる可能性を低下させる又は排除するようにチャンバ190b内の粘性流体を効果的に制限する。インジェクタ100の所望の構成及びシリンジバレル112内に収容される薬剤に応じて所望の減衰量を達成するために、異なる粘度を有する任意の数の粘性流体を用いてもよいことは理解されたい。例えば、低いせん断で高い粘度を有し、粘性流体190aが輸送中は静止したままであるが、作動中には十分な減衰を提供することを可能にする降伏応力をもたらす「運動制御」減衰粘性流体190a又はグリースが提供されてもよい。好適な減衰粘性流体190aの一例としては、Nye Lubricants製のNyemed 7325が挙げられ得る。
他の例では、及び図5bに示されるように、粘性流体190aは、ハウジング102とプランジャロッドガイド170のロッド部分172との間などの他の位置に配置されてもよい。更に、粘性流体は、ねじ山付きプランジャロッド162とフレーム部材152との間のねじ接合部などの、薬剤の押出し中に相対運動を有する2つの構成要素間の間隙に配置されてもよい。いくつかの例では、間隙の長さは間隙の幅の少なくとも約3倍である。
更に他の例では、及び図5gに示されるように、粘性流体190aは、上部フレーム部材184とハウジング102のキャップ102b内又はその近傍に配置された回転部材186との間のボイド又はチャンバ190c内に配置されてもよい。これらの例では、上部フレーム部材184は任意の数の手法によりハウジング102に固定されている。回転部材186はプランジャロッドガイド170及び/又はトルクばね180に取り付けられていてもよい。構成要素の公差及びばらつきにより減衰性能の変動性に影響を及ぼす短く小さい隙間の接合部よりも変動性の少ない効果的な減衰を可能にするために、ボイド190cは、かみ合いの「W」として示される十分な幅(又は隙間)及び「L」として示される長さを有していなければならない。例えば、ボイドの幅は約1mmであってもよく、かみ合い長さは約8mmであってもよい。他の例も可能である。いくつかの例では、上部フレーム部材184は、用量の投与の状態及び/又は完了を示すために視覚、可聴、触覚及び/又は他の形態のフィードバックを提供し得る投与フィードバック構成要素を含んでもよいことは理解されたい。
いくつかの例では、ダンパー機構190は、衝突前、以下の数学モデルに従い機能してもよい。
Figure 0007539962000001
Figure 0007539962000002
RPS、粘度、及びシリンダの幾何学的形状の関数としてのトルク
トルクの等式は、シリンダの幾何学的形状に適用されるプレート間の動的粘性率の理論から導き出される。
Figure 0007539962000003
シリンダの幾何学的形状及びRPSの関数としてのせん断変形の速度
せん断速度u/yの等式は、シリンダの幾何学的形状に適用されるプレート間の動的粘性率の理論から導き出される。
Figure 0007539962000004
シリンダの幾何学的形状及びトルクの関数としてのせん断応力
せん断応力τの等式は、シリンダの幾何学的形状に適用されるプレート間の動的粘性率の理論から導き出される。
Figure 0007539962000005
更に、ダンパー機構190は、衝突後、及び投与段階中、以下の数学モデルに従い機能してもよい。
Figure 0007539962000006
Figure 0007539962000007
RPS、粘度、及びシリンダの幾何学的形状の関数としてのトルク
トルクの等式は、シリンダの幾何学的形状に適用されるプレート間の動的粘性率の理論から導き出される。
Figure 0007539962000008
シリンダの幾何学的形状及びRPSの関数としてのせん断変形の速度
せん断速度u/yの等式は、シリンダの幾何学的形状に適用されるプレート間の動的粘性率の理論から導き出される。
Figure 0007539962000009
シリンダの幾何学的形状及びトルクの関数としてのせん断応力
せん断応力τの等式は、シリンダの幾何学的形状に適用されるプレート間の動的粘性率の理論から導き出される。
Figure 0007539962000010
したがって、ダンパー機構190は、衝突前にはより多くの減衰、用量送達中には相対的に少ない減衰を生じさせる。
いくつかの例では、及び図4bに示されるように、ダンパー機構190は、プランジャロッド162の端部に配置された、プランジャアセンブリ160がシリンジバレル112に向かって前進すると変形する変形領域192の形態であってもよい。変形領域192は、プランジャロッド162がプランジャフェース164に交わる又は結合する場所の近傍に位置するものとして図示されているが、変形領域192は、プランジャフェースの前面がシリンジバレル112に接触する部分の近傍のプランジャフェース164自体、及び/又は高い慣性及び運動エネルギーを有する軸力及び/若しくは回転力ループ内の任意の接合部を含む、プランジャアセンブリ160の任意の部分であってもよい。変形領域192の目的は、衝突時間を延ばすことで、衝撃力及び構成要素の応力を低減し、破損を低減及び/又は回避することである。このように構成されることで、プランジャフェース164の質量は、シリンジバレル112との接触時、限定的且つ大きく低減された衝撃を生じさせる。この変形領域192は、プランジャアセンブリ160の残部と異なる材料から構築されてもよい。例えば、変形領域192は、プランジャフェース164とシリンジバレル112との間の衝撃を吸収することができる「より柔らかい」又はより柔軟な材料から構築されてもよい。例示的な材料としては、発泡体、エラストマー、押しつぶすことが可能なハニカム又は3D格子構造体等が挙げられ得る。このように構成されることで、プランジャフェース164がシリンジバレル112の一部分(ストッパなど)に衝突するようにプランジャロッド162を前進させると、変形領域192はつぶれて衝撃力の効果を減衰させる。
いくつかの例(図示しない)では、プランジャロッド162はそれに結合された、ハウジング102内でプランジャロッド162の位置を保持するための変形可能なリテーナを有してもよい。変形可能なリテーナは、放出(例えば、破壊)前にプランジャロッドを特定の回転数(例えば、1~3回転)遅らせてもよい。したがって、変形可能なリテーナはトルクばね180によって作用されるトルク又は力を減衰し、破壊時にダンパーとして機能することを停止する。
いくつかの例では、及び図4c及び図5c~図5fに示されるように、ダンパー機構190は回転式減衰デバイス194の形態である。図示される例では、回転式減衰デバイス194はプランジャロッドガイド170のカップ部分174の表面の下に配置されている。特に、図5c及び図5dは、中央プッシュホイール198が回転すると枢軸197を中心に揺動するアンカー196を有する回転式減衰デバイス194を示す。中央プッシュホイール198がプランジャロッドガイド170とともに回転すると、個々のスプライン198aはアンカー196の第1の側196a及び第2の側196bに選択的に接触する。この揺動運動は連続的に逆転する加速を生じさせ、更には、トルクばね180によって作用されるトルクを減衰する。減衰力の量は、アンカー196の揺動角度、アンカー196の慣性モーメント、及び中央プッシュホイール198の角速度を変更することによって調整されてもよい。中央プッシュホイール198が速く回転するほどアンカー196の揺動速度も増加し、更には連続的に逆転する加速を増加させ、それにより、より大きな減衰力を提供する。他の例では、回転式減衰デバイス194は、プランジャロッド162及びフレーム部材152などの相対可動部を有する任意の数の構成要素であってもよい。
図5e及び図5fに示される例では、回転式減衰デバイス194は、中央部材200と、各々の枢軸204の周りを回転するいくつかのアーム202とを含む遠心ダンパーアセンブリの形態である。各アーム202はその先端部208に配置された加重部分206を有する。各アーム202は突起物210も含む。この例では、プランジャロッドガイド170のカップ部分174の内部表面又は縁は中央部材200に対して固定されたままであり、いくつかの交互に配された凹部212及び突起物214を有する。図5fに示されるように、プランジャロッドガイド170が回転すると、遠心力により加重部分206、したがって、アーム202はカップ部分174に向かって外側に移動する。したがって、各アーム202の突起物210はカップ部分174の交互に配された突起物214及び凹部212に接触し、更には、摩擦を生じさせ、減衰力を生じさせる。この例では、角速度の増加により重量部分206はカップ部分174に向かってより強く押されるため、減衰量はプランジャロッドガイドによって作用される角速度に依存する。
減衰力又はトルクを生成するために任意の数の代替的な回転デバイスを使用してもよいことは理解されたい。加えて、トルクばね180の質量は慣性力と併せて、減衰運動も提供するが、これは、この質量が加速されなければならないためである。よって、得られる加速は減少する。別の例として、回転式減衰デバイス194は、回転し、開始及び回転中にトルクばね180によって送達されるエネルギーを吸収するフライホイールダンパー(図示しない)であってもよい。
このように構成されることで、インジェクタ100が作動されると、トルクばね180は巻き戻り始め、プランジャロッドガイド170にトルクを作用させて、軸線Lを中心に回転させる。プランジャロッドガイド170の継続的な回転はプランジャアセンブリ160をシリンジバレル112に向かって前進させ、薬剤を任意のフィルタ機構120及び針アセンブリ114内で推進させ、その一方で、フィルタ機構120は、薬剤中に配置された粒子が針アセンブリ114を通過することを制限するように機能する。プランジャロッドガイド170が回転している間、ダンパー機構190は反対の力をプランジャロッドガイド170及び/又は可動部のいずれかに作用し、あらゆる「急な跳ね」、「叩きつけ」又は「ぶつかり」を低減及び/又は排除する。
図6~図8bを参照すると、別のインジェクタ300が提供されている。インジェクタ300は、図1~図5gのインジェクタ100に関して記載した任意の数の特徴及び/又は構成要素を含んでもよいことは理解されたい。インジェクタ300は、ハウジング302と、作動効率及び一貫性を向上させるためにばねガイド320によって案内されるトルクばね310とを含む。ばねガイド320は、トルクばね310の外端部312に結合された、トルクを増加させ、トルクばね310の巻き戻りを補助し、ヒステリシスを低減し、トルクばね310のサイクル寿命を向上させる板ばね又は添え金の形態であってもよい。更に、ばねガイドは、トルクばね310の適切な同心解放(concentric release)を確実とするのを補助してもよい。
図7に示されるように、ばねガイド320により、トルクばね310の外端部312は、任意の数の案内突起物303を含んでもよいハウジング302に向かって外側に押される。トルクばね310の外端部312は屈曲部312aを含む。ハウジング302は、トルクばね310の屈曲部312aを収容するための第1の切欠き部302aを含む。このように構成されることで、ばねガイド320はトルクばね310の外端部312に外向きの力を作用させるため、屈曲部312aは第1の切欠き部302a内に保持される。
ばねガイド320は任意の数の手法を用いてハウジングに結合されてもよい。例えば、図7に示されるように、ばねガイドの端部320aは、ハウジング302の第2の切欠き部302b内に保持される屈曲部320bを含んでもよい。更に、ばねガイド320はハウジング302に固定されてもよい及び/又はハウジング302の内側又は外側に配置された柱に結合されてもよい。他の例も可能である。
他の例では、及び図8a及び図8bに示されるように、ハウジング302はそれ自体がばねガイド320’として機能してもよい。これらの例では、ハウジング302は開口部304を含む。トルクばね310の外端部312は開口部304を通過してもよく、トルクばね310の屈曲部312aは第3の切欠き部302c内に保持されてもよい。いくつかの例では、第3の切欠き部302cは第2の開口部(図示せず)と入れ替えてもよく、第2の開口部にトルク310を通してもよい。トルクばねをハウジング302及び/又はばねガイド320に固定するために、トルクばね310の外端部312の構成は必要に応じて変更してもよいことは理解されたい。
更に他の例では、及び図9に示されるように、ばねガイド320はハウジング302により形成されたリブ302dを介してハウジング302に結合される及び/又は拘束される。トルクばね312は第1のスロット又は開口部320dにおいて一部分ばねガイド320に入り、第2のスロット又は開口部320eにおいてばねガイド320を出る。その後、トルクばね312の端部312bはばねガイド320のスロット又は開口部320cの周りでかぎ状に曲げられることで、ハウジング302内に弱い箇所を生じさせ潜在的な変形、ゆがみ及び/又は高応力下にある場合の破損のリスクにつながる可能性のある、ハウジング302内での切断の必要を排除する。
前述の記載では本明細書中に開示されるトルク駆動システムに組み込まれてもよいダンパー機構のタイプの複数の異なる「実施形態」を提供しているが、異なるダンパー機構も所望のように互いに組み合わせることができることは認識されたい。即ち、当業者であれば、本明細書中に開示される粘性減衰システム(例えば、図4a~図4c及び図5g)は本明細書中に開示される機械的な減衰システム(例えば、図5c~図5f)と組み合わせることができることは理解するであろう。
上記の記載では、薬物送達デバイスで使用するための様々なシステム及び方法について説明している。システム、薬物送達デバイス、又は方法は、以下に記載される薬剤の使用を更に含むことができることは明確とすべきであり、ただし以下のリストは全て包含的又は限定的のいずれでもないと考えるべきである。薬剤はシリンジバレル内に入れられる。場合によっては、シリンジバレルは、治療のために薬剤が充填される又は予め充填済みのいずれかである一次容器である。一次容器は、カートリッジ又は予め充填済みのシリンジであり得る。
例えば、薬物送達デバイス、又はより具体的には、デバイスのシリンジバレルには、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)などのコロニー刺激因子が充填されていてもよい。このようなG-CSF剤としては、Neupogen(登録商標)(フィルグラスチム)及びNeulasta(登録商標)(ペグフィルグラスチム)が挙げられるが、これらに限定されない。他の様々な実施形態では、薬物送達デバイスは、赤血球造血刺激因子製剤(ESA)などの様々な医薬品と共に使用してもよく、これらは液体又は凍結乾燥形態であってもよい。ESAは、Epogen(登録商標)(エポエチンα)、Aranesp(登録商標)(ダルベポエチンα)、Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ)、Mircera(登録商標)(メチオキシ(methyoxy)ポリエチレングリコールエポエチンβ)、Hematide(登録商標)、MRK-2578、INS-22、Retacrit(登録商標)(エポエチンゼータ)、Neorecormon(登録商標)(エポエチンβ)、Silapo(登録商標)(エポエチンゼータ)、Binocrit(登録商標)(エポエチンα)、エポエチンαHexal、Abseamed(登録商標)(エポエチンα)、Ratioepo(登録商標)(エポエチンシータ)、Eporatio(登録商標)(エポエチンシータ)、Biopoin(登録商標)(エポエチンシータ)、エポエチンα、エポエチンβ、エポエチンゼータ、エポエチンシータ、及びエポエチンデルタなどの赤血球生成を刺激する任意の分子、並びにその各々の全体を参照により本明細書に組み込む以下の特許又は特許出願、米国特許第4,703,008号明細書、米国特許第5,441,868号明細書、米国特許第5,547,933号明細書、米国特許第5,618,698号明細書、米国特許第5,621,080号明細書、米国特許第5,756,349号明細書、米国特許第5,767,078号明細書、米国特許第5,773,569号明細書、米国特許第5,955,422号明細書、米国特許第5,986,047号明細書、米国特許第6,583,272号明細書、米国特許第7,084,245号明細書、及び米国特許第7,271,689号明細書、及びPCT国際公開第91/05867号パンフレット、国際公開第95/05465号パンフレット、国際公開第96/40772号パンフレット、国際公開第00/24893号パンフレット、国際公開第01/81405号パンフレット、及び国際公開第2007/136752号パンフレットに開示される分子又はその変異体若しくは類似体である。
ESAは、赤血球産生刺激タンパク質であり得る。本明細書で使用する場合、「赤血球産生刺激タンパク質」とは、例えば、受容体に結合し、受容体の二量化を引き起こすことによってエリスロポエチン受容体の活性化を直接的又は間接的に引き起こす任意のタンパク質を意味する。赤血球産生刺激タンパク質としては、エリスロポエチン受容体に結合し、これを活性化させるエリスロポエチン及びその変異体、類似体、若しくは誘導体、エリスロポエチン受容体に結合し、この受容体を活性化させる抗体、又はエリスロポエチン受容体に結合し、活性化させるペプチドが挙げられる。赤血球産生刺激タンパク質としては、エポエチンα、エポエチンβ、エポエチンデルタ、エポエチンオメガ、エポエチンイオタ、エポエチンゼータ、及びそれらの類似体、PEG化エリスロポエチン、カルバミル化エリスロポエチン、模倣ペプチド(EMP1/hematideを含む)、並びに模倣抗体が挙げられるが、これらに限定されない。例示的な赤血球産生刺激タンパク質としては、エリスロポエチン受容体に結合し、これを活性化させるエリスロポエチン、ダルベポエチン、エリスロポエチン作動薬変異体、及びペプチド又は抗体(並びに各開示の内容全体を参照により本明細書に組み込む米国特許出願公開第2003/0215444号明細書及び米国特許出願公開第2006/0040858号明細書に報告されている化合物が挙げられる)、並びに各開示の内容全体を参照により本明細書に組み込む以下の特許又は特許出願、米国特許第4,703,008号明細書、米国特許第5,441,868号明細書、米国特許第5,547,933号明細書、米国特許第5,618,698号明細書、米国特許第5,621,080号明細書、米国特許第5,756,349号明細書、米国特許第5,767,078号明細書、米国特許第5,773,569号明細書、米国特許第5,955,422号明細書、米国特許第5,830,851号明細書、米国特許第5,856,298号明細書、米国特許第5,986,047号明細書、米国特許第6,030,086号明細書、米国特許第6,310,078号明細書、米国特許第6,391,633号明細書、米国特許第6,583,272号明細書、米国特許第6,586,398号明細書、米国特許第6,900,292号明細書、米国特許第6,750,369号明細書、米国特許第7,030,226号明細書、米国特許第7,084,245号明細書、及び米国特許第7,217,689号明細書、米国特許出願公開第2002/0155998号明細書、米国特許出願公開第2003/0077753号明細書、米国特許出願公開第2003/0082749号明細書、米国特許出願公開第2003/0143202号明細書、米国特許出願公開第2004/0009902号明細書、米国特許出願公開第2004/0071694号明細書、米国特許出願公開第2004/0091961号明細書、米国特許出願公開第2004/0143857号明細書、米国特許出願公開第2004/0157293号明細書、米国特許出願公開第2004/0175379号明細書、米国特許出願公開第2004/0175824号明細書、米国特許出願公開第2004/0229318号明細書、米国特許出願公開第2004/0248815号明細書、米国特許出願公開第2004/0266690号明細書、米国特許出願公開第2005/0019914号明細書、米国特許出願公開第2005/0026834号明細書、米国特許出願公開第2005/0096461号明細書、米国特許出願公開第2005/0107297号明細書、米国特許出願公開第2005/0107591号明細書、米国特許出願公開第2005/0124045号明細書、米国特許出願公開第2005/0124564号明細書、米国特許出願公開第2005/0137329号明細書、米国特許出願公開第2005/0142642号明細書、米国特許出願公開第2005/0143292号明細書、米国特許出願公開第2005/0153879号明細書、米国特許出願公開第2005/0158822号明細書、米国特許出願公開第2005/0158832号明細書、米国特許出願公開第2005/0170457号明細書、米国特許出願公開第2005/0181359号明細書、米国特許出願公開第2005/0181482号明細書、米国特許出願公開第2005/0192211号明細書、米国特許出願公開第2005/0202538号明細書、米国特許出願公開第2005/0227289号明細書、米国特許出願公開第2005/0244409号明細書、米国特許出願公開第2006/0088906号明細書、及び米国特許出願公開第2006/0111279号明細書、並びにPCT国際公開第91/05867号パンフレット、国際公開第95/05465号パンフレット、国際公開第99/66054号パンフレット、国際公開第00/24893号パンフレット、国際公開第01/81405号パンフレット、国際公開第00/61637号パンフレット、国際公開第01/36489号パンフレット、国際公開第02/014356号パンフレット、国際公開第02/19963号パンフレット、国際公開第02/20034号パンフレット、国際公開第02/49673号パンフレット、国際公開第02/085940号パンフレット、国際公開第03/029291号パンフレット、国際公開第2003/055526号パンフレット、国際公開第2003/084477号パンフレット、国際公開第2003/094858号パンフレット、国際公開第2004/002417号パンフレット、国際公開第2004/002424号パンフレット、国際公開第2004/009627号パンフレット、国際公開第2004/024761号パンフレット、国際公開第2004/033651号パンフレット、国際公開第2004/035603号パンフレット、国際公開第2004/043382号パンフレット、国際公開第2004/101600号パンフレット、国際公開第2004/101606号パンフレット、国際公開第2004/101611号パンフレット、国際公開第2004/106373号パンフレット、国際公開第2004/018667号パンフレット、国際公開第2005/001025号パンフレット、国際公開第2005/001136号パンフレット、国際公開第2005/021579号パンフレット、国際公開第2005/025606号パンフレット、国際公開第2005/032460号パンフレット、国際公開第2005/051327号パンフレット、国際公開第2005/063808号パンフレット、国際公開第2005/063809号パンフレット、国際公開第2005/070451号パンフレット、国際公開第2005/081687号パンフレット、国際公開第2005/084711号パンフレット、国際公開第2005/103076号パンフレット、国際公開第2005/100403号パンフレット、国際公開第2005/092369号パンフレット、国際公開第2006/50959号パンフレット、国際公開第2006/02646号パンフレット、及び国際公開第2006/29094号パンフレットに開示されるエリスロポエチン分子又はその変異体若しくは類似体が挙げられる。
本デバイスと共に使用するための他の医薬品の例としては、Vectibix(登録商標)(パニツムマブ)、Xgeva(商標)(デノスマブ)及びProlia(商標)(デノサマブ)などの抗体、Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬)、Neulasta(登録商標)(ペグフィルグラスチム、PEG化フィルガストリム、PEG化G-CSF、PEG化hu-Met-G-CSF)、Neupogen(登録商標)(フィルグラスチム、G-CSF、hu-MetG-CSF)、及びNplate(登録商標)(ロミプロスチム)などの他の生物学的製剤、Sensipar(登録商標)(シナカルセト)などの小分子薬物が挙げられ得るが、これらに限定されない。本デバイスは、治療用抗体、ポリペプチド、タンパク質、又は鉄、例えば、フェルモキシトール、鉄デキストラン、グリコネート(glyconate)第二鉄、及び含糖酸化鉄などの他の化学物質と共に使用してもよい。医薬品は、液体形態であってもよい、又は凍結乾燥形態から再構成されてもよい。
特定の例示的なタンパク質の中には、その融合物、断片、類似体、変異体、又は誘導体を含む、以下で説明する特定のタンパク質がある。
以下の公報に開示されるように各々の全体が参照により完全に本明細書に個々に且つ具体的に組み込まれる、以下の公報の図2に記載されている配列番号2の軽鎖及び/又は以下の公報の図4に記載されている配列番号4の重鎖のいずれかを有するOPGL特異抗体を含み、OPGL特異抗体及び抗体関連タンパク質に関して、特に、以下の公報の中に記載される配列を有するもので、具体的に、以下の公報の中に示されるもの(9H7、18B2、2D8、2E11、16E1、及び22B3)であるが、それらに限定されず、本明細書にその全体が組み込まれるPCT国際公開第03/002713号パンフレットに記載される抗体を含むが、それに限定されず、完全ヒト化及びヒトOPGL特異抗体、特に、完全ヒト化モノクローナル抗体を含む、(RANKL特異抗体、ペプチボディ等とも称される)OPGL特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等。
以下の公報に開示されるように各々の全体が参照により完全に本明細書に個々に且つ具体的に組み込まれる、TN8-19-1~TN8-19-40、TN8-19 con1、及びTN8-19 con2を含む、配列番号305~351のものを含む、mTN8-19ファミリーのペプチボディ、配列番号357~383のmL2ファミリー、配列番号384~409のmL15ファミリー、配列番号410~438のmL17ファミリー、配列番号439~446のmL20ファミリー、配列番号447~452のmL21ファミリー、配列番号453~454のmL24ファミリー、及び配列番号615~631ペプチボディを含むがそれに限定されない、特に、ミオスタチン特異的ペプチボディに特に部分的に関連して参照により全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2004/0181033号明細書及びPCT国際公開第2004/058988号パンフレットに記載されている、ミオスタチン特異的ペプチボディを含む、ミオスタチン結合タンパク質、ペプチボディ、及び関連タンパク質等。
以下の公報に開示されるように各々の全体が参照により完全に本明細書に個々に且つ具体的に組み込まれる、L1H1、L1H2、L1H3、L1H4、L1H5、L1H6、L1H7、L1H8、L1H9、L1H10、L1H11、L2H1、L2H2、L2H3、L2H4、L2H5、L2H6、L2H7、L2H8、L2H9、L2H10、L2H11、L2H12、L2H13、L2H14、L3H1、L4H1、L5H1、L6H1であるが、これらに限定されず、IL-4受容体特異抗体、特に以下の公報に記載されるような抗体等、特に、以下の公報に示されるものに特に部分的に関連して、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるPCT国際公開第2005/047331号パンフレット又は国際出願PCT/US2004/37242号明細書及び米国特許出願公開第2005/112694号明細書に記載されているものを含む、特にIL-4及び/又はIL-13の受容体への結合によって媒介される活動を抑制するもので、IL-4受容体特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等。
以下の公報に開示されるように各々の全体が参照により完全に本明細書に個々に且つ具体的に組み込まれる、以下の公報に示されているもの、即ち、15CA、26F5、27F2、24E12、及び10H7であるが、これに限定されない、部分的にIL1-R1特異結合タンパク質、特にとりわけモノクローナル抗体に関連して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2004/097712号明細書に記載されているものを含むが、これに限定されない、インターロイキン1-受容体1(「IL1-R1」)特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等。
以下の公報に開示されるように各々の全体が参照により完全に本明細書に個々に且つ具体的に組み込まれる、特に以下の公報に記載される配列のもので、L1(N)、L1(N)WT、L1(N)1K WT、2xL1(N)、2xL1(N)WT、Con4(N)、Con4(N)1K WT、2xCon4(N)1K、L1C、L1C 1K、2xL1C、Con4C、Con4C 1K、2xCon4C 1K、Con4-L1(N)、Con4-L1C、TN-12-9(N)、C17(N)、TN8-8(N)、TN8-14(N)、Con1(N)を含むがこれらに限定されない、Ang2特異抗体及びペプチボディ等に特に部分的に関連して参照によりその各々の全体が本明細書に組み込まれるPCT国際公開第03/057134号パンフレット及び米国特許出願公開第2003/0229023号明細書に記載されているものを含むがこれに限定されず、また、抗Ang2抗体及び製剤に関して、特に、以下の公報に記載される様々な順列のAb526、Ab528、Ab531、Ab533、Ab535、Ab536、Ab537、Ab540、Ab543、Ab544、Ab545、Ab546、A551、Ab553、Ab555、Ab558、Ab559、Ab565、AbF1AbFD、AbFE、AbFJ、AbFK、AbG1D4、AbGC1E8、AbH1C12、AblA1、AblF、AblK、AblP、及びAblPに関連して参照によりその全体が本明細書に組み込まれるPCT国際公開第2003/030833号パンフレットに記載されているもの等の抗Ang2抗体及び製剤を含む、Ang2特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等。
以下の公報に開示されるように各々の全体が参照により完全に本明細書に個々に且つ具体的に組み込まれる、具体的に、以下の公報に示されるNGF-特異抗体である4D4、4G6、6H9、7H2、14D10及び14D11を含むがそれに限定されない、NGF-特異抗体及びこれに関連するタンパク質に関して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2005/0074821号明細書及び米国特許第6,919,426号明細書に記載されているものを特に含むが、それに限定されない、NGF特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等。
例えば、エプラツズマブ(CAS登録番号501423-23-0)のヒトCD22特異完全ヒト化抗体を含むがそれに限定されない、例えば、ヒト-マウスモノクローナルhLL2κ鎖に結合したヒト-マウスモノクローナルhLL2γ鎖二硫化物の二量体等の、特にヒトCD22特異IgG抗体を含むがそれに限定されない、ヒト化及び完全ヒトモノクローナル抗体を含むがそれに限定されない、ヒト化及び完全ヒト抗体等であるが、それに限定されず、具体的には、ヒトCD22特異抗体である、CD22特異抗体及び関連タンパク質に関して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第5,789,554号明細書に記載されているものなどの、CD22特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等。
以下の公開に開示される各々の全体が参照により完全に本明細書に個々に且つ具体的に組み込まれる、以下の公開に示されるIGF-1特異抗体であるL1H1、L2H2、L3H3、L4H4、L5H5、L6H6、L7H7、L8H8、L9H9、L10H10、L11H11、L12H12、L13H13、L14H14、L15H15、L16H16、L17H17、L18H18、L19H19、L20H20、L21H21、L22H22、L23H23、L24H24、L25H25、L26H26、L27H27、L28H28、L29H29、L30H30、L31H31、L32H32、L33H33、L34H34、L35H35、L36H36、L37H37、L38H38、L39H39、L40H40、L41H41、L42H42、L43H43、L44H44、L45H45、L46H46、L47H47、L48H48、L49H49、L50H50、L51H51、L52H52、及びIGF-1R-結合フラグメント及びその誘導体を含むがそれに限定されず、IGF-1受容体特異抗体及び関連タンパク質に関して参照によりその全体が本明細書に組み込まれるPCT国際公開第06/069202号パンフレットに記載されているものなどの、IGF-1受容体特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等。
また、本発明の方法及び組成物で使用するための抗IGF-1R抗体の非限定的例の中には、以下に記載されているものの各々がある。
(i)米国特許出願公開第2006/0040358号明細書(2006年2月23日公開)、米国特許出願公開第2005/0008642号明細書(2005年1月13日公開)、米国特許出願公開第第2004/0228859号明細書(2004年11月18日公開)に記載されている、例えば、抗体1A(DSMZ受託番号DSM ACC 2586)、抗体8(DSMZ受託番号DSM ACC 2589)、抗体23(DSMZ受託番号DSM ACC 2588)、及び抗体18を含むがこれらに限定されない、
(ii)PCT国際公開第06/138729号パンフレット(2006年12月28日公開)及び国際公開第05/016970号パンフレット(2005年2月24日公開)、及びLu et al.(2004),J.Biol.Chem.279:2856-2865に記載されている抗体2F8、A12、及びIMC-A12を含むがこれらに限定されない、
(iii)PCT国際公開第07/012614号パンフレット(2007年2月1日公開)、国際公開第07/000328号パンフレット(2007年1月4日公開)、国際公開第06/013472号パンフレット(2006年2月9日公開)、国際公開第05/058967号パンフレット(2005年6月30日公開)、及び国際公開第03/059951号パンフレット(2003年7月24日公開)、
(iv)米国特許出願公開第2005/0084906号明細書(2005年4月21日公開)に記載される抗体7C10、キメラ抗体C7C10、抗体h7C10、抗体7H2M、キメラ抗体*7C10、抗体GM607、ヒト化抗体7C10バージョン1、ヒト化抗体7C10バージョン2、ヒト化抗体7C10バージョン3、及び抗体7H2HMを含むがこれらに限定されない、
(v)米国特許出願公開第2005/0249728号明細書(2005年11月10日公開)、米国特許出願公開第2005/0186203号明細書(2005年8月25日公開)、米国特許出願公開第2004/0265307号明細書(2004年12月30日公開)、及び米国特許出願公開第2003/0235582号明細書(2003年12月25日公開)、並びにMaloney et al.(2003),Cancer Res.63:5073-5083に記載されている抗体EM164、再表面形成(resurfaced)EM164、ヒト化EM164、huEM164 v1.0、huEM164 v1.1、huEM164 v1.2、及びhuEM164 v1.3を含むがこれらに限定されない、
(vi)米国特許第7,037,498号明細書(2006年5月2日発行)、米国特許出願公開第2005/0244408号明細書(2005年11月30日公開)及び米国特許出願公開第2004/0086503号(2004年5月6日公開)、並びにCohen,et al.(2005),Clinical Cancer Res.11:2063-2073に記載されている、ATCC受託番号PTA-2792、PTA-2788、PTA-2790、PTA-2791、PTA-2789、PTA-2793、及び抗体2.12.1、2.13.2、2.14.3、3.1.1、4.9.2、及び4.17.3を有するハイブリドーマによって産生された抗体の各々を含むがこれらに限定されない、例えば、抗体CP-751,871、
(vii)米国特許出願公開第2005/0136063号明細書(2005年6月23日公開)及び米国特許出願公開第2004/0018191号明細書(2004年1月29日公開)に記載されている抗体19D12と、ATCCに受託番号PTA-5214で受託されているプラスミド15H12/19D12 HCA(γ4)のポリヌクレオチドによってコードされる重鎖、及びATCCに受託番号PTA-5220で受託されているプラスミド15H12/19D12 LCF(κ)のポリヌクレオチドによってコードされる軽鎖を含む抗体と、を含むがこれらに限定されない、並びに
(viii)特にIGF-1受容体を標的とする前述の抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等に関して参照により各々の全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2004/0202655号明細書(2004年10月14日公開)に記載されている抗体PINT-6A1、PINT-7A2、PINT-7A4、PINT-7A5、PINT-7A6、PINT-8A1、PINT-9A2、PINT-11A1、PINT-11A2、PINT-11A3、PINT-11A4、PINT-11A5、PINT-11A7、PINT-11A12、PINT-12A1、PINT-12A2、PINT-12A3、PINT-12A4、及びPINT-12A5を含むがこれらに限定されない。
B-7関連タンパク質1特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等(文献中でB7H2、ICOSL、B7h、及びCD275とも称される「B7RP-1」)、特にB7RP特異完全ヒトモノクローナルIgG2抗体、特にB7RP-1の最初の免疫グロブリン様ドメインのエピトープと結合する完全ヒトIgG2モノクローナル抗体、特にB7RP-1と特に活性化T細胞上のB7RP-1の自然受容体であるICOSとの相互作用を抑制するもの、特に、以下の公開に開示されているように各々の全体が参照により完全に本明細書に個々に且つ具体的に組み込まれる、16H(その中に軽鎖可変配列及び重鎖可変配列、それぞれ配列番号1及び配列番号7を有する)、5D(その中に軽鎖可変配列及び重鎖可変配列、それぞれ配列番号2及び配列番号9を有する)、2H(その中に軽鎖可変配列及び重鎖可変配列、それぞれ配列番号3及び配列番号10を有する)、43H(その中に軽鎖可変配列及び重鎖可変配列、それぞれ配列番号6及び配列番号14を有する)、41H(その中に軽鎖可変配列及び重鎖可変配列、それぞれ配列番号5及び配列番号13を有する)、並びに15H(その中に軽鎖可変配列及び重鎖可変配列、それぞれ配列番号4及び配列番号12を有する)以下の公報に示される抗体を含むがそれらに限定されない、このような抗体及び関連タンパク質に関して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2008/0166352号明細書及びPCT国際公開第07/011941号パンフレットに開示されているもの。
例えば、146B7などの、とりわけ、例えば、HuMax IL-15抗体及び関連タンパク質を含むがそれらに限定されないペプチボディを含む、IL-15特異抗体及び関連タンパク質に関して参照により各々の全体が本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2003/0138421号明細書、米国特許出願公開第2003/023586号明細書、及び米国特許出願公開第2004/0071702号明細書、並びに米国特許第7,153,507号明細書に開示されるもの等の、特に抗体、具体的にはヒト化モノクローナル抗体などの、IL-15特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等。
IFNγ特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等、特にヒトIFNγ特異抗体、特に、例えば、IFNγ特異抗体、特に、例えば、次の特許公開において1118、1118*、1119、1121、及び1121*と示されている抗体に関して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2005/0004353号明細書に記載されているもの等の完全ヒト抗IFNγ抗体。これら抗体の各々の重鎖及び軽鎖の配列全体と、これらの重鎖及び軽鎖可変領域並びに相補性決定領域の配列は各々、前述の公開及びThakur et al.(1999),Mol.Immunol.36:1107-1115に開示されるようにその全体が参照により完全に本明細書に個々に且つ具体的に組み込まれる。加えて、前述の公開に記載されているこれらの抗体の特性の説明もまた、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。特異抗体には、前述の公開で開示されているように、配列番号17の重鎖及び配列番号18の軽鎖を有するもの、配列番号6の重鎖可変領域及び配列番号8の軽鎖可変領域を有するもの、配列番号19の重鎖及び配列番号20の軽鎖を有するもの、配列番号10の重鎖可変領域及び配列番号12の軽鎖可変領域を有するもの、配列番号32の重鎖及び配列番号20の軽鎖を有するもの、配列番号30の重鎖可変領域及び配列番号12の軽鎖可変領域を有するもの、配列番号21の重鎖配列及び配列番号22の軽鎖配列を有するもの、配列番号14の重鎖可変領域及び配列番号16の軽鎖可変領域を有するもの、配列番号21の重鎖及び配列番号33の軽鎖を有するもの、並びに配列番号14の重鎖可変領域及び配列番号31の軽鎖可変領域を有するものが含まれる。企図される特異抗体は、前述の米国特許出願公開に開示されている配列番号17の完全重鎖を有し、前述の米国特許出願公開に開示されている配列番号18の完全軽鎖を有する、前述の米国特許出願公開に開示されている抗体1119である。
以下の公開に開示されているように各々の全体が参照により完全に本明細書に個々に且つ具体的に組み込まれ、TALL-1結合タンパク質、特に表4及び表5Bの分子に関して参照により各々の全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2003/0195156号明細書及び米国特許出願公開第2006/0135431号明細書に記載されているもの等の、TALL-1特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等、並びに他のTALL特異結合タンパク質。
PTHと結合するタンパク質に特に部分的に関連して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第6,756,480号明細書に記載されているもの等の、副甲状腺ホルモン(「PTH」)特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等。
TPO-Rと結合するタンパク質に特に部分的に関連して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第6,835,809号明細書に記載されているもの等の、トロンボポチエン受容体(「TPO-R」)特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等。
HGFと結合するタンパク質に特に部分的に関連して参照により各々の全体が本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2005/0118643号明細書及びPCT国際公開第2005/017107号パンフレットに記載されている肝細胞増殖因子/分散(HGF/SF)と、米国特許第7,220,410号明細書に記載されているhuL2G7と、米国特許第5,686,292号明細書及び米国特許第6,468,529号明細書並びにPCT国際公開第96/38557号パンフレットに記載されているOA-5d5と、を中和する完全ヒトモノクローナル抗体等のHGF/SF:cMet軸(HGF/SF:c-Met)を標的にするものを含む、肝細胞増殖因子(「HGF」)特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等。
TRAIL-R2と結合するタンパク質に特に部分的に関連して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第7,521,048号明細書に記載されているもの等の、TRAIL-R2特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等。
アクチビンAと結合するタンパク質に特に部分的に関連して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2009/0234106号明細書に記載されているものを含むが、それらに限定されない、アクチビンA特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等。
TGF-βと結合するタンパク質に特に部分的に関連して参照により各々の全体が本明細書に組み込まれる米国特許第6,803,453号明細書及び米国特許出願公開第2007/0110747号明細書に記載されているものを含むが、それらに限定されない、TGF-β特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等。
アミロイドβタンパク質と結合するタンパク質に特に部分的に関連して参照によりその全体が本明細書に組み込まれるPCT国際公開第2006/081171号パンフレットに記載されているものを含むが、それらに限定されない、アミロイドβタンパク質特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等。企図される1つの抗体は、前述の公開に開示されているような、配列番号8を含む重鎖可変領域及び配列番号6を有する軽鎖可変領域を有する抗体である。
c-Kit及び/又は他の幹細胞因子受容体と結合するタンパク質に特に部分的に関連して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2007/0253951号明細書に記載されているものを含むが、それらに限定されない、c-Kit特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等。
OX40L及び/又はOX40受容体の他のリガンドと結合するタンパク質に特に部分的に関連して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2006/0002929号明細書に記載されているものを含むが、それらに限定されない、OX40L特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等。
Activase(登録商標)(アルテプラーゼ、tPA)、Aranesp(登録商標)(ダルベポエチンα)、Epogen(登録商標)(エポエチンα、又はエリスロポエチン)、GLP-1、Avonex(登録商標)(インターフェロンβ-1a)、Bexxar(登録商標)(トシツモマブ、抗CD22モノクローナル抗体)、Betaseron(登録商標)(インターフェロン-β)、Campath(登録商標)(アレムツズマブ、抗CD52モノクローナル抗体)、Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ)、Velcade(登録商標)(ボルテゾミブ)、MLN0002(抗α4β7 mAb)、MLN1202(抗CCR2ケモカイン受容体mAb)、Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬)、Eprex(登録商標)(エポエチンα)、Erbitux(登録商標)(セツキシマブ、抗EGFR/HER1/c-ErbB-1)、Genotropin(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン)、Herceptin(登録商標)(トラスツズマブ、抗HER2/neu(erbB2)受容体mAb)、Humatrope(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン)、Humira(登録商標)(アダリムマブ)、溶液中のインスリン、Infergen(登録商標)(インターフェロンalfacon-1)、Natrecor(登録商標)(ネシリチド、遺伝子組換え型ヒトB型ナトリウム利尿ペプチド(hBNP)、Kineret(登録商標)(アナキンラ)、Leukine(登録商標)(サルガモスチム、rhuGM-CSF)、LymphoCide(登録商標)(エピラツズマブ、抗CD22 mAb)、Benlysta(商標)(リンフォスタットB、ベリムマブ、抗BlyS mAb)、Metalyse(登録商標)(テネクテプラーゼ、t-PA類似体)、Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール-エポエチンβ)、Mylotarg(登録商標)(ゲムツズマブオゾガマイシン)、Raptiva(登録商標)(エファリズマブ)、Cimzia(登録商標)(セルトリズマブペゴル、CDP870)、Soliris(商標)(エクリズマブ)、パキセリズマブ(抗補体C5)、Numax(登録商標)(MEDI-524)、Lucentis(登録商標)(ラニビズマブ)、Panorex(登録商標)(17-1A、エドレコロマブ)、Trabio(登録商標)(レルデリムマブ)、TheraCim hR3(ニモツズマブ)、Omnitarg(ペルツズマブ、2C4)、Osidem(登録商標)(IDM-1)、OvaRex(登録商標)(B43.13)、Nuvion(登録商標)(ビジリズマブ)、カンツズマブメルタンシン(huC242-DM1)、NeoRecormon(登録商標)(エポエチンβ)、Neumega(登録商標)(オプレルベキン、ヒトインターロイキン-11)、Neulasta(登録商標)(PEG化フィルガストリム、PEG化G-CSF、PEG化hu-Met-G-CSF)、Neupogen(登録商標)(フィルグラスチム、G-CSF、hu-MetG-CSF)、Orthoclone OKT3(登録商標)(ムロモナブ-CD3、抗CD3モノクローナル抗体)、Procrit(登録商標)(エポエチンα)、Remicade(登録商標)(インフリキシマブ、抗TNFαモノクローナル抗体)、Reopro(登録商標)(アブシキシマブ、抗GP lIb/Ilia受容体モノクローナル抗体)、Actemra(登録商標)(抗IL6受容体mAb)、Avastin(登録商標)(ベバシズマブ)、HuMax-CD4(ザノリムマブ)、Rituxan(登録商標)(リツキシマブ、抗CD20 mAb)、Tarceva(登録商標)(エルロチニブ)、Roferon-A(登録商標)(インターフェロンalfa-2a)、Simulect(登録商標)(バシリキシマブ)、Prexige(登録商標)(ルミラコキシブ)、Synagis(登録商標)(パリビズマブ)、146B7-CHO(抗IL15抗体、米国特許第7,153,507号明細書を参照)、Tysabri(登録商標)(ナタリズマブ、抗α4インテグリンmAb)、Valortim(登録商標)(MDX-1303、抗炭疽菌防御抗原mAb)、ABthrax(商標)、Vectibix(登録商標)(パニツムマブ)、Xolair(登録商標)(オマリズマブ)、ETI211(抗MRSA mAb)、IL-1 trap(ヒトIgG1のFc部分及び両IL-1受容体成分(I型受容体及び受容体補助タンパク質)の細胞外ドメイン)、VEGF trap(IgG1 Fcと融合したVEGFR1のIgドメイン)、Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ)、Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ、抗IL-2Rα mAb)、Zevalin(登録商標)(イブリツモマブチウキセタン)、Zetia(登録商標)(エゼチマイブ)、Orencia(登録商標)(アタシセプト、TACI-Ig)、抗CD80モノクローナル抗体(ガリキシマブ)、抗CD23 mAb(ルミリキシマブ)、BR2-Fc(huBR3/huFc融合タンパク質、可溶性BAFF拮抗薬)、CNTO148(ゴリムマブ、抗TNFα mAb)、HGS-ETR1(マパツズマブ、ヒト抗TRAIL受容体-1 mAb)、HuMax-CD20(オクレリズマブ、抗CD20ヒトmAb)、HuMax-EGFR(ザルツムマブ)、M200(ボロシキシマブ、抗α5β1インテグリンmAb)、MDX-010(イピリムマブ、抗CTLA-4 mAb、及びVEGFR-1(IMC-18F1)、抗BR3mAb、抗C.クロストリジウム・ディフィシル毒素A並びに毒素B C mAbs MDX-066(CDA-1)及びMDX-1388)、抗CD22 dsFv-PE38抱合体(CAT-3888及びCAT-8015)、抗CD25 mAb(HuMax-TAC)、抗CD3 mAb(NI-0401)、アデカツムマブ、抗CD30 mAb(MDX-060)、MDX-1333(抗IFNAR)、抗CD38 mAb(HuMax CD38)、抗CD40L mAb、抗Cripto mAb、抗CTGF特発性肺線維症第1期フィブロゲン(FG-3019)、抗CTLA4 mAb、抗エオタキシン1 mAb(CAT-213)、抗FGF8 mAb、抗ガングリオシドGD2 mAb、抗ガングリオシドGM2 mAb、抗GDF-8ヒトmAb(MYO-029)、抗GM-CSF受容体mAb(CAM-3001)、抗HepC mAb(HuMax HepC)、抗IFNα mAb(MEDI-545、MDX-1103)、抗IGF1R mAb、抗IGF-1R mAb(HuMax-Inflam)、抗IL12 mAb(ABT-874)、抗IL12/IL23 mAb(CNTO1275)、抗IL13 mAb(CAT-354)、抗IL2Ra mAb(HuMax-TAC)、抗IL5受容体mAb、抗インテグリン受容体mAb(MDX-018、CNTO95)、抗IP10潰瘍性大腸炎mAb(MDX-1100)、抗LLY抗体、BMS-66513、抗マンノース受容体/hCGβ mAb(MDX-1307)、抗メソテリンdsFv-PE38抱合体(CAT-5001)、抗PD1mAb(MDX-1106(ONO-4538))、抗PDGFRα抗体(IMC-3G3)、抗TGFβ mAb(GC-1008)、抗TRAIL受容体-2ヒトmAb(HGS-ETR2)、抗TWEAK mAb、抗VEGFR/Flt-1 mAb、抗ZP3 mAb(HuMax-ZP3)、NVS抗体第1番、及びNVS抗体第2番を含む、他の例示的なタンパク質。
ロモソズマブ、ブロソズマブ、又はBPS804(Novartis)などであるがこれらに限定されないスクレロスチン抗体もまた、含まれ得る。リロツムマブ、ビキサロマー、トレバナニブ、ガニツマブ、コナツムマブ、モテサニブ二リン酸塩、ブロダルマブ、ヴィデュピプラント、パニツムマブ、デノスマブ、NPLATE、PROLIA、VECTIBIX、又はXGEVAなどの治療薬が更に含まれ得る。加えて、ヒトプロタンパク転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)に結合するモノクローナル抗体(IgG)をデバイスに含めることができる。このようなPCSK9特異抗体としては、あらゆる目的において各々の全体が参照として本明細書に組み込まれる以下の特許又は特許出願、米国特許第8,030,547号明細書、米国特許出願公開第2013/0064825号明細書、国際公開第2008/057457号パンフレット、国際公開第2008/057458号パンフレット、国際公開第2008/057459号パンフレット、国際公開第2008/063382号パンフレット、国際公開第2008/133647号パンフレット、国際公開第2009/100297号パンフレット、国際公開第2009/100318号パンフレット、国際公開第2011/037791号パンフレット、国際公開第2011/053759号パンフレット、国際公開第2011/053783号パンフレット、国際公開第2008/125623号パンフレット、国際公開第2011/072263号パンフレット、国際公開第2009/055783号パンフレット、国際公開第2012/0544438号パンフレット、国際公開第2010/029513号パンフレット、国際公開第2011/111007号パンフレット、国際公開第2010/077854号パンフレット、国際公開第2012/088313号パンフレット、国際公開第2012/101251号パンフレット、国際公開第2012/101252号パンフレット、国際公開第2012/101253号パンフレット、国際公開第2012/109530号パンフレット、及び国際公開第2001/031007号パンフレット、に開示されているようなRepatha(登録商標)(エボロクマ)及びPraluent(登録商標)(アリロクマブ)並びにその分子、変異体、類似体、又は誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
黒色腫又は他の癌の治療用のタリモジーンラハーパレプベック又は別の腫瘍溶解性HSVもまた含めることができる。腫瘍溶解性HSVの例としては、タリモジーンラハーパレプベック(米国特許第7,223,593号明細書及び米国特許第7,537,924号明細書)、OncoVEXGALV/CD(米国特許第7,981,669号明細書)、OrienX010(Lei et al.(2013),World J. Gastroenterol.,19:5138-5143)、G207、1716、NV1020、NV12023、NV1034、及びNV1042(Vargehes et al.(2002),Cancer Gene Ther.,9(12):967-978)が挙げられるが、これらに限定されない。
TIMPもまた含まれる。TIMPは、メタロプロテイナーゼの内在性組織阻害剤(TIMP)であり、多くの自然過程において重要である。TIMP-3は、様々な細胞により発現される、又は及び細胞外基質内に存在し、主要なあらゆる軟骨分解メタロプロテアーゼを抑制し、リウマチ様関節炎及び変形性関節症を含む結合組織の多くの分解疾患における役割、並びに癌及び心臓血管状態において役割を果たし得る。TIMP-3のアミノ酸配列、及びTIMP-3をコードするDNAの核酸配列は、2003年5月13日発行の米国特許第6,562,596号明細書に開示されており、この開示は、参照により本明細書に組み込まれる。TIMP変異の説明は、米国特許出願公開第2014/0274874号明細書及びPCT国際公開第2014/152012号パンフレットに見ることができる。
ヒトカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体の拮抗的抗体並びにCGRP受容体及び他の頭痛標的を標的とする二重特異性抗体分子もまた含まれる。これら分子に関する更なる情報は、PCT国際公開第2010/075238号パンフレットに見ることができる。
加えて、二重特異性T細胞誘導(BiTE(登録商標))抗体、例えば、BLINCYTO(登録商標)(ブリナツモマブ)を、デバイスにおいて使用することができる。あるいは、APJ巨大分子作動薬、例えば、アペリン又はその類似体をデバイスに含めることができる。このような分子に関する情報は、PCT国際公開第2014/099984号パンフレットに見ることができる。
ある特定の実施形態において、薬剤は、治療上有効な量の抗胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)又はTSLP受容体抗体を含む。このような実施形態に使用してもよい抗TSLP抗体の例としては、米国特許第7,982,016号明細書及び米国特許第8,232,372号明細書、並びに米国特許出願公開第2009/0186022号明細書に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない。抗TSLP受容体抗体の例としては、米国特許第8,101,182号明細書に記載されているものが挙げられるが、これに限定されない。特に好適な実施形態において、薬剤は、米国特許第7,982,016号明細書内にA5として示されている治療上有効な量の抗TSLP抗体を含む。
薬物注入デバイス、ドライブダンパー機構、システム、方法、及びその要素を、例示的実施形態の点から説明してきたが、これらに限定されるものではない。可能なあらゆる実施形態を説明することは不可能ではないにしても実用的ではないため、詳細な説明は単なる例示であり、本発明の可能なあらゆる実施形態を説明するものではないと解釈すべきである。現在の技術又は本特許の申請日以降に開発された技術のいずれかを使用して、多くの代替的な実施形態を実施することができるが、このような実施形態はなお、本発明を定義する特許請求の範囲内に含まれることになる。
本発明の法的範囲は、本特許の最後に記載されている特許請求の範囲における語によって定義されることは理解すべきである。添付の特許請求の範囲は、デバイス、ドライブダンパー機構、システム、方法、及びそれらの要素の均等物の範囲を逸脱することなく当業者によって作製され得る他の変形形態及びその実施形態を含むように広く解釈されるべきである。

Claims (12)

  1. ハウジングであって、少なくとも部分的に前記ハウジング内に配置されたシリンジアセンブリと作動機構とを有する、ハウジングを含み、
    前記シリンジアセンブリは、
    第1端部と、第2端部と、長手方向軸線とを有するシリンジバレルであって、患者に投与するための薬剤を保管するように適合されたシリンジバレルと、
    前記シリンジバレルの前記第2端部に結合された針アセンブリであって、針ハブと前記針ハブに取り付けられた針とを有する針アセンブリと、
    を含み、
    前記作動機構は前記シリンジアセンブリに動作的に結合されており、
    前記ハウジング内に配置されたフレーム部材であって、第1表面と第2表面との間に形成されたねじ山付き開口部を有する、フレーム部材と、
    ねじ山付きプランジャロッドとプランジャフェースとを含み、前記ねじ山付きプランジャロッドは、前記フレーム部材の前記ねじ山付き開口部にねじ式に結合されており、前記プランジャフェースは前記シリンジバレルの前記第1端部の近傍に配置されており、前記プランジャアセンブリは、前記シリンジバレルの前記長手方向軸線に沿って移動可能である、プランジャアセンブリと、
    少なくとも前記フレーム部材と前記プランジャアセンブリとの間のアライメントを維持すべく前記プランジャアセンブリに結合されたプランジャロッドガイドと、
    トルクを作用させ、(a)前記フレーム部材と前記プランジャアセンブリとの間、および、(b)前記フレーム部材と前記プランジャロッドガイドとの間の、少なくとも1つの間で、相対回転を引き起こすように構成されたトルクばねであって、相対回転が前記プランジャアセンブリを前記シリンジバレルに向かって前進させ、前記薬剤を前記針アセンブリ内で推進させる、トルクばねと、
    互いに関し回転する、インジェクタにおける2つの構成要素の間に配置された粘性材料を備えるダンパー機構であって、反対の力を前記プランジャロッドガイドに作用させトルクばねの効果を減衰させるように構成された当該ダンパー機構と、
    を含む、インジェクタ。
  2. (a)前記針ハブに隣接して配置されたフィルタ部材であって、前記薬剤中に分散した粒子が前記針アセンブリに入るのを制限する、フィルタ部材、又は
    (b)前記フレーム部材、前記プランジャアセンブリ、及び前記プランジャロッドガイドのうちの少なくとも1つによって形成されている、ダンパー機構、
    のうちの少なくとも1つを更に含む、請求項1に記載のインジェクタ。
  3. 上記(a)において、前記フィルタ部材は、前記薬剤を通過させる一方で、前記薬剤中に分散した粒子の通過を制限する複数の開口部を含み、前記複数の開口部は、10μm~50μmの直径を有する、請求項2に記載のインジェクタ。
  4. 上記(a)において、前記フィルタ部材は、前記薬剤を通過させる一方で、前記薬剤中に分散した粒子の通過を制限する複数の開口部を含み、前記複数の開口部は略円錐形を有する、請求項2に記載のインジェクタ。
  5. 上記(a)において、前記フィルタ部材は少なくとも部分的に前記針ハブの一部分内に配置されている、請求項2に記載のインジェクタ。
  6. 上記(a)において、前記フィルタ部材は少なくとも部分的に、前記シリンジバレルの前記第2端部によって画定される開口部内に配置されている、請求項2に記載のインジェクタ。
  7. 上記(a)において、前記フィルタ部材は前記シリンジバレルの直径全体を占める、請求項2に記載のインジェクタ。
  8. 前記粘性材料は、前記プランジャロッドガイドの一部分と前記ハウジングとの間に配置されている、請求項1に記載のインジェクタ。
  9. 前記ダンパー機構は、前記プランジャロッドガイドの前記一部分と前記ハウジングとの間に形成された、密閉又は非密閉チャンバを含む、請求項8に記載のインジェクタ。
  10. インジェクタ用の作動機構であって、前記インジェクタは、ハウジングであって、少なくとも部分的に前記ハウジング内に配置され、前記作動機構に結合されるように適合されたシリンジアセンブリを有するハウジングを含み、前記作動機構は、
    前記ハウジングに結合されるように適合されたフレーム部材であって、第1表面と第2表面との間に形成されたねじ山付き開口部を有する、フレーム部材と、
    ねじ山付きプランジャロッドとプランジャフェースとを含み、前記ねじ山付きプランジャロッドは、前記フレーム部材の前記ねじ山付き開口部にねじ式に結合されており、前記プランジャフェースは前記シリンジアセンブリの近傍に配置されている、プランジャアセンブリと、
    少なくとも前記フレーム部材と前記プランジャアセンブリとの間のアライメントを維持すべく前記プランジャアセンブリに結合されたプランジャロッドガイドと、
    トルクを作用させ、(a)前記フレーム部材と前記プランジャアセンブリとの間、および、(b)前記フレーム部材と前記プランジャロッドガイドとの間の、少なくとも1つの間で相対回転を引き起こすように構成されたトルクばねと、
    前記トルクばねの効果を減衰させるダンパー機構であって、互いに関し回転する、インジェクタにおける2つの構成要素の間に配置された粘性材料を備える当該ダンパー機構と、
    を含み、
    前記トルクばねがトルクを作用させると、前記ダンパー機構は反対の力を前記プランジャロッドガイドに作用させ、前記プランジャアセンブリと前記シリンジアセンブリとの間の衝撃力を低減する、
    作動機構。
  11. 前記粘性材料、(a)前記プランジャロッドガイドの一部分と前記ハウジングとの間に配置されている、あるいは、(b)前記プランジャロッドガイドの一部分、前記プランジャロッド、前記フレーム部材のうちの少なくとも1つと前記ハウジングとの間に配置されている、請求項10に記載の作動機構。
  12. インジェクタ用の作動機構を調整する方法であって、前記インジェクタは、ハウジングであって、少なくとも部分的に前記ハウジング内に配置され、前記作動機構に結合されたシリンジアセンブリを有するハウジングを含み、前記作動機構は、プランジャロッドガイドを含み、前記方法は、
    フレーム部材を前記ハウジングに配置することであって、前記フレーム部材は、第1表面と第2表面との間に形成されたねじ山付き開口部を有する、ことと、
    ねじ山付きプランジャロッドとプランジャフェースとを含み、前記ねじ山付きプランジャロッドは、前記フレーム部材の前記ねじ山付き開口部にねじ式に結合されており、前記プランジャフェースは前記シリンジアセンブリの近傍に配置されている、プランジャアセンブリを用意することと、
    製造中に前記ねじ山付きプランジャロッドを前記フレーム部材に対して所望の深さに配置することであって、前記所望の深さは、前記シリンジバレル内の薬剤の量に対応する、ことと、
    少なくとも前記フレーム部材と前記プランジャアセンブリとの間のアライメントを維持すべくプランジャロッドガイドを前記プランジャアセンブリに結合することと、
    a)前記フレーム部材と前記プランジャアセンブリとの間、および、(b)前記フレーム部材と前記プランジャロッドガイドとの間の、少なくとも1つの間で、相対回転を引き起こす力を作用させるために、トルクばねを前記プランジャロッドガイドに結合することと、
    反対の力を前記プランジャロッドガイドに作用させ前記トルクばねの効果を減衰させるために、互いに関し回転する、インジェクタにおける2つの構成要素の間に配置された粘性材料を備えるダンパー機構を用意することと、
    を含む、方法。
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