JP2006504406A - 哺乳動物のch1欠失ミメティボディ、組成物、方法および使用 - Google Patents

哺乳動物のch1欠失ミメティボディ、組成物、方法および使用 Download PDF

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Abstract

本発明は少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントをコードする単離された核酸を含む少なくとも1つの新規ヒトCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント、CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント、ベクター、宿主細胞、トランスジェニック動物もしくは植物、および治療用組成物、方法およびデバイスを含むそれらの作成および使用法に関する。

Description

発明の分野
本発明は、生物学的に活性なタンパク質、フラグメントまたリガンドに特異的な哺乳動物のCH1欠失ミメティボディ、特定部分およびバリアント、CH1欠失ミメティボディをコードする核酸および相補的核酸、宿主細胞、および治療用製剤、投与およびデバイスを含むそれらの作成および使用法に関する。
背景および関連技術
組換えタンパク質は新興している治療薬の種類である。そのような組換え治療薬は、タンパク質製剤および化学的修飾を進歩させた。そのような修飾は、半減期を上昇させ(例えばタンパク質分解酵素に対してそれらの暴露を遮断することにより)、生物学的活性を強化し、または望ましくない副作用を減少させることによるように、治療用タンパク質の治療的用途を潜在的に強化することができる。1つのそのような修飾は、エンテラセプト(enteracept)のようなレセプタータンパク質に融合した免疫グロブリンフラグメントの使用である。また、治療用タンパク質は、より長い半減期を提供するために、あるいはFc受容体結合、プロテインA結合および補体結合のような機能を包含するために、Fcドメインを使用して構築されてきた。
したがってこれらの、および当該技術分野で既知な他の問題をもう一つ克服する、改善され、かつ/または修飾された治療薬の変形を提供することが必要である。
発明の要約
本発明は、当該技術分野で知られている事柄と組み合わせて、本明細書に記載し、かつ/または本明細書で可能となるような、修飾された免疫グロブリン、その開裂産物および他の特定部分およびバリアントを含む単離されたヒトのCH1欠失ミメティボディ、ならびにCH1欠失ミメティボディ組成物、コードまたは相補的核酸、ベクター、宿主細胞、組成物、製剤、デバイス、トランスジェニック動物、トランスジェニック植物、およびそれらの作成および使用法を提供する。
また本発明は、本明細書に記載し、かつ/または当該技術分野で知られているような少なくとも1つの単離されたCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントも提供する。CH1欠失ミメティボディは任意選択により、少なくとも1つの可変抗体配列の少なくとも部分にさらに直接連結した少なくとも1つの治療用ペプチドに直接連結した任意選択のリンカー配列に直接連結した少なくとも1つの部分的V領域に直接連結した少なくとも1つのヒンジ領域もしくはそのフラグメントに直接連結した少なくとも1つのCH2領域に直接連結した少なくとも1つのCH3領域を含んでなることができる。好適な態様である、任意選択のN−末端抗体配列を含む1対のCH3−CH2−ヒンジ−部分的J配列−リンカー−治療用ペプチドでは、この対は会合もしくは共有結合、例えば限定するわけではないがCys−Cysジスルフィド結合により任意に連結されている。1つの態様では、CH1欠失ミメティボディは式(I):
(V1(n)−Pep(n)−Flex(n)−V2(n)−pHinge(n)−CH2(n)−CH3(n))(m)
[式中、V1は免疫グロブリン可変領域のN−末端の少なくとも1つの部分であり、Pepは少なくとも1つの生物活性ペプチドであり、Flexはミメティボディが代替的な方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造的柔軟性を提供するポリペプチドであり、V2は免疫グロブリン可変領域のC−末端の少なくとも1つの部分であり、pHingeは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部であり、nおよびmは1から10の間の整数であることができる]を含んでなり、免疫グロブリン分子の種々の型、例えば限定するわけではないがIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、IgM、IgD、IgE等またはそれらの組み合わせを模する。
すなわち本発明のCH1欠失ミメティボディは、その本来の特性および機能を持つ抗体または免疫グロブリン構造または機能の少なくとも部分を模すると同時に、治療用ペプチドおよびその本来の、または獲得したin vitro、in vivoまたはin situ特性または活性を提供する。本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディの抗体の種々の部分および治療用ペプチド部分は、当該技術分野で知られている事柄と組み合わせて本明細書に記載するように変動させることができる。
本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、ミメティボディのPep部分の少なくとも1つのリガンドへの結合を模するか、または少なくとも1つのタンパク質、サブユニット、フラグメント、部分またはそれらの組み合わせの少なくとも1つの生物学的活性を有する。
また本発明は、本明細書に記載し、かつ/または当該技術分野で知られている少なくとも1つの単離されたCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントも提供し、ここでCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、限定するわけではないが式IのPep部分に対応する少なくとも1つの生物活性ペプチドまたはポリペプチドの既知の生物活性のような少なくとも1つの活性を有する。すなわちCH1欠失ミメティボディを、タンパク質またはそのフラグメントに対する少なくとも1つの中和活性のような対応する活性について既知の方法に従いスクリーニングすることができる。
1つの観点では、本発明は少なくとも1つの配列番号1−979、または場合により本明細書に記載し、かつ/または当該技術分野で知られている1以上の置換、欠失もしくは挿入を含むものの少なくとも1つの生物学的に活性な部分を含んでなる少なくとも1つのPep(n)領域を含んでなる少なくとも1つの単離された哺乳動物のCH1欠失ミメティボディを提供する。
別の観点では、本発明は少なくとも1つの単離された哺乳動物のCH1欠失ミメティボディを提供し、ここでCH1欠失ミメティボディは、少なくとも1〜3から少なくとも1つのリガンドもしくは結合領域の全アミノ酸配列を含んでなる少なくとも1つのエピトープに特異的に結合し、このリガンドは少なくとも1つの配列番号1−1109、または場合により本明細書に記載し、または当該技術分野で知られている1以上の置換、欠失もしくは挿入を含むものの少なくとも一部に結合する。
少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディは、場合によりさらに(i)少なくとも10−9M、少なくとも10−10M、少なくとも10−11M、または少なくとも10−12Mの親和性で少なくとも1つのタンパク質と結合し、かつ/または(ii)少なくとも1つのタンパク質またはその部分の少なくとも1つの活性を実質的に中和する、から選択される少なくとも1つの特性を含んでなることができる。
本発明は1つの観点において、少なくとも1つの特定配列、そのドメイン、部分またはバリアントを含んでなる特異的ミメティボディまたはその特定部分またはバリアントをコードするポリヌクレオチドを含んでなる、それに相補的な、それに有意な同一性を有するか、またはハイブリダイズする単離された核酸分子を提供する。本発明はさらに、少なくとも1つの該単離されたCH1欠失ミメティボディ核酸分子を含んでなる組換えベクター、そのような核酸および/または組換えベクターを含む宿主細胞、ならびにそのようなCH1欠失ミメティボディ核酸、ベクターおよび/または宿主細胞の作成および/または使用法を提供する。
また提供するのは、少なくとも1つの単離された哺乳動物のCH1欠失ミメティボディをコードする単離された核酸であり;単離された核酸ベクターは単離された核酸を含んでなり、かつ/または原核もしくは真核宿主細胞は単離された核酸を含んでなる。宿主細胞は、場合によりCOS−1、COS−7、HEK293、BHK21、CHO、BSC−1、HepG2、653、SP2/0、293、HeLa、骨髄腫もしくはリンパ腫細胞、またはそれらの任意の誘導体、不死化または形質転換した細胞から選択される少なくとも1つであることができる。また提供されるのは、CH1欠失ミメティボディが検出可能または回収可能な量で発現されるように、in vitro、in vivoもしくはin situの条件下で、CH1欠失ミメティボディをコードする核酸を翻訳することを含んでなる、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディの生産法である。
また本発明は、(a)本明細書に記載する単離されたCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントをコードする核酸および/またはCH1欠失ミメティボディ;(2)および適切な担体もしくは希釈剤を含んで成る少なくとも1つの組成物も提供する。担体もしくは希釈剤は、既知の方法に従い任意の製薬学的に許容され得るものである。組成物は場合により少なくとも1つのさらなる化合物、タンパク質または組成物をさらに含むことができる。
また提供するのは、少なくとも1つの単離された哺乳動物のCH1欠失ミメティボディおよび少なくとも1つの製薬学的に許容され得る担体または希釈剤を含んでなる組成物である。組成物は場合により少なくとも1つの検出可能な標識もしくはレポーター、抗感染薬、心血管系(CV)薬、中枢神経系(CNS)薬、自律神経系(ANS)薬、気道薬、胃腸管(GI)薬、ホルモン薬、流体もしくは電解質バランスのための薬剤、血液製剤、抗腫瘍性薬、免疫調節薬、目、耳もしくは鼻の薬、局所薬、栄養剤、TNFアンタゴニスト、抗リウマチ薬、筋弛緩剤、麻薬、非−ステロイド系抗炎症薬(NTHE)、鎮痛剤、麻酔薬、鎮静剤、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗菌薬、止痒薬、コルチコステロイド、同化性ステロイド、エリスロポエチン、免疫感作、免疫グロブリン、免疫抑制剤、成長ホルモン、ホルモン代用薬、放射性薬品、抗鬱薬、抗精神病薬、刺激物質、喘息薬物療法、ベータアゴニスト、吸入ステロイド、エピネフリンもしくは類似体、サイトカインもしくはサイトカインアンタゴニストから選択される有効量の少なくとも1つの化合物またはタンパク質をさらに含んでなることができる。
本発明はさらに、本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディに対する少なくとも1つの抗−イディオタイプ抗体を提供する。抗−イディオタイプ抗体には限定するわけではないが、少なくとも1つの重もしくは軽鎖の相補性決定領域(CDR)またはそれらのリガンド結合部分、重鎖もしくは軽鎖可変領域、重鎖もしくは軽鎖定常領域、骨格領域、または本発明のCH1欠失ミメティボディに包含することができるそれらの任意の部分のような免疫グロブリン分子の少なくとも部分を含んで成る分子を含有する任意のタンパク質またはペプチドを含む。本発明のCH1欠失ミメティボディは限定するわけではないがヒト、マウス、ウサギ、ラット、齧歯類、霊長類等のような任意の哺乳動物を含むか、またはそれらに由来することができる。
本発明は、本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディに特異的に結合する抗−イディオタイプ抗体またはフラグメントをさらに提供する。
本発明は1つの観点において、少なくとも1つの特定した配列、それらのドメイン、部分またはバリアントを含んで成る少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディ抗−イディオタイプ抗体をコードするポリヌクレオチドを含んで成る、それに相補的またはそれにハイブリダイズする単離された核酸分子を提供する。本発明はさらに、該CH1欠失ミメティボディ抗−イディオタイプ抗体をコードする核酸分子を含んで成る組換えベクター、そのような核酸および/または組換えベクターを含む宿主細胞、ならびにそのような抗−イディオタイプ抗体核酸、ベクターおよび/または宿主細胞の作成および/または使用法を提供する。
また本発明は、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント、あるいはCH1欠失ミメティボディ抗イディオタイプ抗体を宿主細胞中で発現させる少なくとも1つの方法も提供し、この方法は本明細書に記載し、かつ/または当該技術分野で知られている宿主細胞を、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント、あるいは抗イディオタイプ抗体が検出可能かつ/または回収可能な量で発現される条件下で培養することを含んで成る。
本発明はさらに、限定するわけではないが、少なくとも1つの骨および関節障害、心血管障害、歯または経口障害、皮膚学的障害、耳、鼻もしくは喉の障害、内分泌もしくは代謝障害、胃腸管障害、婦人科学的障害、肝臓もしくは胆管障害、産科学的障害、血液学的障害、免疫学的もしくはアレルギー障害、感染性疾患、筋肉骨格障害、癌性障害、神経障害、栄養障害、眼科的障害、小児科学的障害、毒性障害、精神障害、腎臓障害、肺障害または任意の他の障害の症状をモジュレートするために、処置もしくは減少するために治療に有効な量で投与する時(例えばメルクマニュアル(Merck Manual)、第17版、メルクリサーチラボラトリーズ、メルク社(Merck and Co)、ホワイトハウス ステーション、ニュージャージー州(1999)を参照にされたい。これは引用により全部、本明細書に編入する)、当該技術分野で知られている関連疾患または処置条件の前、後または最中のような多くの異なる条件において必要に応じて、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディ、特定部分またはバリアントを方法または組成物に提供する。
本発明は、細胞、組織、器官、動物または患者における少なくとも1つの免疫、心血管、感染性、悪性および/または神経疾患の症状をモジュレートするために、処置もしくは減少するために治療に有効な量で投与する時、かつ/または限定するわけではないが、当該技術分野で知られ、かつ/または本明細書に記載するような関連疾患または処置条件の前、後または最中のような多くの異なる条件下で必要に応じて、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディ、特定部分またはバリアントを方法または組成物に提供する。
また本発明は、本発明に従い治療的もしくは予防的に有効な量の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを送達するための少なくとも1つの組成物、デバイスおよび/または方法も提供する。
また本発明は、(a)本明細書に記載する単離されたCH1欠失ミメティボディをコードする核酸および/またはCH1欠失ミメティボディ;および(b)適切な担体もしくは希釈剤を含んで成る少なくとも1つの組成物も提供する。担体もしくは希釈剤は、既知の担体または希釈剤に従い任意に製薬学的に許容され得るものである。組成物は場合により少なくとも1つのさらなる化合物、タンパク質または組成物をさらに含むことができる。
本発明はさらに、細胞、組織、器官、動物または患者における少なくとも1つのタンパク質関連状態をモジュレートまたは処置するために、かつ/または当該技術分野で知られ、かつ/または本明細書に記載するような関連状態の前、後または最中に、治療に有効量を投与するための少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディ法または組成物を提供する。
また本発明は、本発明に従い治療的もしくは予防的に有効な量の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディを送達するための少なくとも1つの組成物、デバイスおよび/または方法も提供する。
本発明はさらに、細胞、組織、器官、動物または患者の少なくとも1つのタンパク質関連状態を診断するための、かつ/または当該技術分野で既知であり、かつ/または本明細書に記載するような関連状態の前、後または最中に診断するための少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディ法または組成物を提供する。
また本発明は、本発明に従い少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディを診断するための少なくとも1つの組成物、デバイスおよび/または送達方法も提供する。
また提供するのは、(a)本発明の少なくとも1つの単離された哺乳動物のCH1欠失ミメティボディの有効量を含んで成る組成物を、細胞、組織、器官または動物に接触または投与することを含んで成る、細胞、組織、器官または動物の疾患状態を診断または処置する方法である。この方法は場合によりさらに、有効量の0.001〜50mg/(キログラムの細胞、組織、器官または動物)を使用することを含んでなることができる。この方法は場合によりさらに、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、網内、気管支内、腹内、嚢内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頸管内、胃内、肝臓内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内、胸膜腔内、前立腺内、肺内、直腸内、腎臓内、網膜内、脊椎内、滑液包内、胸内、子宮内、膀胱内、ボーラス、膣、直腸、頬内、舌下、鼻内または経皮から選択される少なくとも1つの様式による接触または投与を使用することを含んでなることができる。この方法は場合により、(a)少なくとも1つの検出可能な標識もしくはレポーター、抗感染薬、心血管系(CV)薬、中枢神経系(CNS)薬、自律神経系(ANS)薬、気道薬、胃腸管(GI)薬、ホルモン薬、流体もしくは電解質バランスのための薬剤、血液製剤、抗腫瘍薬、免疫調節薬、目、耳もしくは鼻の薬、局所薬、栄養剤、TNFアンタゴニスト、抗リウマチ薬、筋弛緩剤、睡眠薬、非−ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、鎮痛薬、麻酔薬、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断剤、抗菌剤、止痒薬、コルチコステロイド、タンパク質同化ステロイド、エリスロポエチン、免疫感作、免疫グロブリン、免疫抑制剤、成長ホルモン、ホルモン代用薬、放射性薬品、抗鬱薬、抗精神薬、刺激物、喘息薬物療法、ベータアゴニスト、吸入型ステロイド、エピネフリンもしくは類似体、サイトカインもしくはサインカインアンタゴニストから選択される有効量の少なくとも1つの化合物またはタンパク質を含んで成る少なくとも1つの組成物を接触または投与する前に、それと同時にまたは後に投与することをさらに含んでなることができる。
また本発明の少なくとも1つの単離された哺乳動物のCH1欠失ミメティボディを含んで成る医療用デバイスも提供し、ここでこのデバイスは非経口、皮下、筋肉内、静脈内、網内、気管支内、腹内、嚢内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頸管内、胃内、肝臓内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内、胸膜腔内、前立腺内、肺内、直腸内、腎臓内、網膜内、脊椎内、滑液包内、胸内、子宮内、膀胱内、ボーラス、膣、直腸、頬内、舌下、鼻内または経皮から選択される少なくとも1つの様式により、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディを接触または投与するのに適している。
また提供するのは、ヒトの製薬学的または診断的使用のための製品であり、これは包装材料および溶液もしくは凍結乾燥形態の本発明の少なくとも1つの単離された哺乳動物のCH1欠失ミメティボディを含んでなる容器を含んでなる。この製品は場合により構成要素として、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、網内、気管支内、腹内、嚢内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頸管内、胃内、肝臓内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内、胸膜腔内、前立腺内、肺内、直腸内、腎臓内、網膜内、脊椎内、滑液包内、胸内、子宮内、膀胱内、ボーラス、膣、直腸、頬内、舌下、鼻内または経皮送達デバイスまたはシステムの容器を有することを含んでなることができる。
また提供するのは本発明の少なくとも1つの単離された哺乳動物のCH1欠失ミメティボディを生産する方法であり、この方法は回収可能な量でCH1欠失ミメティボディを発現することができる宿主細胞またはトランスジェニック動物またはトランスジェニック植物または植物細胞を提供することを含んでなる。さらに本発明で提供するのは、上記方法により生産された少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディである。
本発明は、本明細書に記載する任意の発明をさらに提供する。
発明の説明
本発明は、単離された、組換えおよび/または合成のミメティボディまたは特定部分またはバリアント、ならびに少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディをコードする少なくとも1つのポリヌクレオチドを含んでなる、組成物およびコード核酸分子を提供する。本発明のそのようなミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、特異的なCH1欠失ミメティボディ配列、ドメイン、フラグメントおよびその特定部分を含んでなる。また本発明は治療用組成物、方法およびデバイスを含む該核酸およびミメティボディまたは特定部分またはバリアントの作成および使用法も提供する。
また本発明は本明細書に記載し、かつ/または当該技術分野で既知の少なくとも1つの単離されたCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントも提供する。CH1欠失ミメティボディは任意選択により、少なくとも1つの可変抗体配列の少なくとも部分にさらに直接連結した少なくとも1つの治療用ペプチドに直接連結した任意選択のリンカー配列に直接連結した少なくとも1つの部分的V領域に直接連結した少なくとも1つのヒンジ領域もしくはそのフラグメントに直接連結した少なくとも1つのCH2領域に直接連結した少なくとも1つのCH3領域を含んでなることができる。
好適な態様では、CH1欠失ミメティボディは式(I):
(V1(n)−Pep(n)−Flex(n)−V2(n)−pHinge(n)−CH2(n)−CH3(n))(m)
[式中、V1は免疫グロブリン可変領域のN−末端の少なくとも1つの部分であり、Pepは少なくとも1つの生物活性ペプチドであり、Flexはミメティボディが代替的な方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造的柔軟性を提供するポリペプチドであり、V2は免疫グロブリン可変領域のC−末端の少なくとも1つの部分であり、pHingeは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部であり、nおよびmは1から10の間の整数であることができる]を含んでなり、免疫グロブリン分子の種々の型、例えば限定するわけではないがIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、IgM、IgD、IgE等またはそれらの組み合わせを模する。m=1である単量体は会合または共有結合、例えば限定するわけではないがCys−Cysジスルフィド結合により他の単量体と連結することができる。すなわち本発明のCH1欠失ミメティボディは、その本来の特性および機能を持つ抗体構造を模すると同時に、治療用ペプチドおよびその本来の、または獲得したin vitro、in vivoまたはin situ特性または活性を提供する。抗体の種々の部分および本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディの治療用ペプチド部分は、当該技術分野で知られている事柄と組み合わせて本明細書に記載するように変動させることができる。
本明細書で使用する「CH1欠失ミメティボディ」、「CH1欠失ミメティボディ部分」または「CH1欠失ミメティボディフラグメント」および/または「CH1欠失ミメティボディバリアント」等の模造物(mimics)は、限定するわけではないが、少なくとも1つの配列番号1−979の少なくとも1つの生物学的に活性な部分のような少なくとも1つのタンパク質の少なくとも1つのリガンド結合または少なくとも1つの生物学的を、in vitro、in situおよび/または好ましくはin vivoで有するか、または刺激する。例えば本発明の適当なCH1欠失ミメティボディ、特定部分またはバリアントは、少なくとも1つのタンパク質リガンドに結合することができ、そして少なくとも1つのタンパク質リガンド、受容体、可溶性受容体等を含む。適当なCH1欠失ミメティボディ、特定部分またはバリアントは、少なくとも1つのタンパク質受容体シグナリングまたは他の測定可能もしくは検出可能な活性をモジュレート、増加、修飾、活性化することもできる。
本発明の方法および組成物に有用なミメティボディは、タンパク質リガンドまたは受容体に対する適切な結合親和性を特徴とし、そして場合により、そして好ましくは低い毒性を有する。特にCH1欠失ミメティボディは、可変領域、定常領域(CH1部分を含まない)および骨格の部分、またはそれらの任意の部分(例えば可変重または軽鎖のJ、DまたはV領域の部分;ヒンジ領域、定常重鎖または軽鎖等)のような個々の成分が個別に、かつ/または集合的に任意に、そして好ましくは低い免疫原性を有する場合に本発明に適している。本発明に使用することができるミメティボディは場合により良好から優れた症状の緩和および低毒性で長期間、患者を処置するそれらの能力を特徴付とする。低い免疫原性および/または高い親和性、ならびに他の不確定な特性は、達成される治療的結果に貢献し得る。本明細書では「低い免疫原性」は、処置した患者の約75%未満、または好ましくは約50、45、40、35、30、35、20、15、10、9、8、7、6、5、4、3、2および/または1%未満に有意なHAMA、HACAまたはHAHA応答を生じ、かつ/または処置した患者に低い力価を生じる(二重抗原酵素イムノアッセイで測定した時、約300未満、好ましくは約100未満)と定める(例えばElliott et al.,Lancet 344:1125−1127(1994)を参照にされたい)。
用途
本発明の単離された核酸は、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディ、そのフラグメントまたは特定バリアントの生産に使用することができ、これは限定するわけではないが少なくとも1つの免疫障害もしくは疾患、心血管障害もしくは疾患、感染、悪性および/または神経障害もしくは疾患、貧血;免疫/自己免疫:および/またはガン/感染、ならびに他の既知の、または特定されたタンパク質関連状態から選択される少なくとも1つのタンパク質関連状態の症状をモジュレートし、処置し、緩和し、発生の防止を助け、または低減するために、細胞、組織、器官または動物(哺乳動物およびヒトを含む)で行うために使用できる。
そのような方法は少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを含んでなる有効量の組成物または製薬学的組成物を、症状、効果もしくはメカニズムにおいてそのようなモジュレーション、処置、緩和、防止または低減が必要な細胞、組織、器官、動物または患者に投与することを含んでなることができる。有効量は単回または多回投与あたり約0.0001〜500mg/kgの量、または単回または多回投与あたり約0.0001〜5000μg/mlの血清濃度を達成する量、または本明細書に記載する、または関連する技術分野で知られている既知の方法を使用してなされ、そして決定された任意の有効範囲またはその中の値の量を含んでなることができる。
引用
本明細書に引用するすべての刊行物または特許は全部、それらが本発明のこの時点の技術の状況を示し、かつ/または本発明の説明および可能性を提供するので参考により本明細書に編入する。刊行物とは任意の科学的もしくは特許公報、またはすべての記録された、電子的または印刷形式を含む任意の媒体形式で入手できる任意の他の情報を称する。以下の参考文献は引用により全部、本明細書に編入する:Ausubel,et al.編集、分子生物学の現在のプロトコール(Current Protocols in Molecular Biology)、ジョン ウィリー&サンズ社(John Wiley & Sons,Inc.)、ニューヨーク、ニューヨーク州(1987−2002):Sambrook,et al.、モレキュラークローニング:ア ラボラトリーマニュアル(Molecular Cloning:A Laboratory Manual)、第2版、コールドスプリングハーバー、ニューヨーク州(1989);Harlow and Lane、抗体(Antibodies)、ア ラボラトリーマニュアル、コールドスプリングハーバー、ニューヨーク州(1989);Colligan,et al.編集、免疫学の現在のプロトコール(Current Protocols in Immunology)、ジョン ウィリー&サンズ社、ニューヨーク州(1994−2002);Colligan,et al.,タンパク質科学の現在のプロトコール(Current Protocols in Protein Science)、ジョン ウィリー&サンズ社、ニューヨーク、ニューヨーク州、(1997−2002)。
本発明のミメティボディ
CH1欠失ミメティボディは任意選択により、少なくとも1つの可変抗体配列の少なくとも部分にさらに直接連結した少なくとも1つの治療用ペプチドに直接連結した任意選択のリンカー配列に直接連結した1つの部分的V領域に直接連結した少なくとも1つのヒンジ領域またはそのフラグメントに直接連結した少なくとも1つのCH2領域に直接連結した少なくとも1つのCH3領域を含んでなることができる。任意選択のN−末端抗体配列を含む1対のCH3−CH2−ヒンジ−部分的J配列−リンカー−治療用ペプチドの好適な態様では、この対は会合もしくは共有結合、例えば限定するわけではないがCys−Cysジスルフィド結合により任意に連結されている。すなわち本発明のCH1欠失ミメティボディは、その本来の特性および機能を持つ抗体構造を模すると同時に、治療用ペプチドおよびその本来の、または獲得したin vitro、in vivoまたはin situ特性または活性を提供する。本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディの抗体の種々の部分および治療用ペプチド部分は、当該技術分野で知られている事柄と組み合わせて本明細書に記載するように変動させることができる。
特定の態様では、ミメティボディはそれらの少なくとも1つの抗体またはそのフラグメントまたは部分の少なくとも1つの相補性決定領域(CDR、例えばHCもしくはLC可変領域のCDR1、CDR2またはCDR3)の少なくとも1つの部分に対応する少なくとも1つのリガンド結合領域(LBR)を含んでなり、ここで少なくとも1つのリガンドタンパク質が、抗体またはその部分の少なくとも1つのCDRの少なくとも一部に挿入されるか、または置き換えられる。本発明のそのようなミメティボディは、すなわち既知のタンパク質に比べて、限定するわけではないが少なくとも1つの増加した半減期、増加した活性、より特異的な活性、増加したアビディティ、増加または減少したオフレイト(off rate)、選択された、またはより適切な活性のサブセット、低い免疫原性、少なくとも1つの治療効果の増加した質または期間、低い副作用等のような、少なくとも1つの所望する適切な特性を提供する。
そのようなフラグメントは、当該技術分野で知られ、かつ/または本明細書に記載するような酵素的開裂、合成または組換え技術により生産することができる。例えばパパインまたはペプシン開裂は、それぞれCH1欠失ミメティボディのFabまたはF(ab’)フラグメントを生成することができる。必要な基質特異性を有する他のプロテアーゼも、FabまたはF(ab’)フラグメントまたはそれらの部分を生成するために使用することができる。ミメティボディは1以上の終結コドンが天然の終結部位の上流に導入された抗体遺伝子を使用して、種々の短縮形で生成することもできる。例えばF(ab’)重鎖部分をコードするキメラ遺伝子は、重鎖のCHドメインおよび/またはヒンジ領域をコードするDNA配列を含むように設計することができる。ミメティボディの種々の部分は通常の技術により化学的に一緒に連結することができ、または遺伝子工学技術を使用して連続するタンパク質として調製することができる。例えばヒト抗体鎖の可変および定常領域をコードする核酸は、本発明のミメティボディで使用するための連続タンパク質を生産するために発現させることができる。例えば単鎖抗体に関してはLadner et al.,米国特許第4,946,778号明細書、およびBird,R.E.et al.,Science242:423−426(1988)を参照にされたい。
本明細書で使用する「ヒトのミメティボディ」という用語は、実質的にタンパク質の各部分(例えばLBR、骨格、C、Cドメイン(例えばC1、C2、C3)、ヒンジ(V、V))が実質的に非免疫原性であると予想され、わずかな配列の変化(change)または変更(variation)を含む抗体を指す。そのような変化または変更は任意に、そして好ましくは非修飾ヒト抗体または本発明のミメティボディに比べて、ヒトにおける免疫原性を保持しているか、または減少している。すなわちヒト抗体および対応する本発明のCH1欠失ミメティボディは、キメラまたはヒト化抗体とは区別される。ヒト抗体およびCH1欠失ミメティボディは、機能的に再配列されたヒトの免疫グロブリン(例えば重鎖および/または軽鎖)遺伝子を発現することができる非ヒト動物または細胞により生産されることができると指摘され、そしてCH1欠失抗体に関しては、少なくとも1つのIg CDRが少なくとも1つのリガンドタンパク質またはフラグメントのLBRにより置き換えられている。
少なくとも1つのタンパク質リガンドまたはその受容体に特異的なヒトのミメティボディは、単離されたような適切なリガンド、かつ/またはタンパク質受容体もしくはリガンド、またはそれらの部分(合成ペプチドのような合成分子を含む)に対して設計することができる。そのようなミメティボディの調製を既知の技術を使用して行って、少なくとも1つのタンパク質またはその部分のリガンド結合領域または配列を同定し、そして特性決定する。
好適な態様では、CH1欠失ミメティボディは式(I):
(V1(n)−Pep(n)−Flex(n)−V2(n)−pHinge(n)−CH2(n)−CH3(n))(m)
[式中、V1は免疫グロブリン可変領域のN−末端の少なくとも1つの部分であり、Pepは少なくとも1つの生物活性ペプチドであり、Flexはミメティボディが代替的な方向性および結合特性を有することを可能とすることにより構造的柔軟性を提供するポリペプチドであり、V2は免疫グロブリン可変領域のC−末端の少なくとも1つの部分であり、pHingeは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部であり、nおよびmは1から10の間の整数であることができる]
を含んでなり、免疫グロブリン分子の種々の型、例えば限定するわけではないがIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、IgM、IgD、IgE等またはそれらの組み合わせを模する。m=1である単量体は会合または共有結合、例えば限定するわけではないがCys−Cysジスルフィド結合により他の単量体と連結することができる。
好適な態様では、本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、少なくとも1つの細胞株、混合細胞株、不死化細胞、または不死化および/または培養細胞のクローン群により生産される。不死化したタンパク質生産細胞は、適当な方法を使用して生産することができる。好ましくは少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、機能的に再配列されたか、または機能的な再配列を受けることができ、そしてさらに本明細書に記載するミメティボディ構造、例えば限定するわけではないが式(I)を含んでなる少なくとも1つのヒト免疫グロブリン座から誘導されるか、またはそれに実質的に類似する配列を有するDNAを含んでなる核酸またはベクターを提供することにより生成され、ここで既知の部分:当該技術分野で知られているようにC−およびN−末端可変領域はV1およびV2に、ヒンジ領域はpHingeに、CH2はCH2に、そしてCH3はCH3に使用することができる。
本明細書で使用する用語「機能的に再配列された」とは、V(D)J組換えを受け、それにより免疫グロブリン鎖(例えば重鎖、軽鎖)、またはその任意の部分をコードする免疫グロブリン遺伝子を生産する免疫グロブリン座に由来する核酸のセグメントを指す。機能的に再配列された免疫グロブリン遺伝子は、例えばヌクレオチドシークエンシング、ハイブリダイゼーション(例えばサザンブロッティング、ノーザンブロッティング)のような適切な方法を使用して、遺伝子セグメント間のコーディングジョイント(coding joints)にアニールすることができるプローブ、または遺伝子セグメント間のコーディングジョイントにアニールすることができるプライマーを用いた免疫グロブリン遺伝子の酵素的増幅(例えばポリメラーゼ連鎖反応)を使用して、直接的または間接的に同定することができる。細胞が特定の可変領域または特定の配列(例えば少なくとも1つのPep配列)を含んでなる可変領域を含んでなるCH1欠失ミメティボディまたは部分またはバリアントを生産するかどうかも、適切な方法を使用して決定することができる。
本発明のミメティボディ、特定部分およびバリアントは、そのようなミメティボディまたは特定部分またはバリアントを乳の中に生産するヤギ、ウシ、ウマ、ヒツジ等のようなトランスジェニック動物または哺乳動物を提供するために、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントをコードする核酸を使用して調製することもできる。そのような動物は抗体コード配列について応用される既知の方法を使用して提供することができる。例えば限定するわけではないが、米国特許第5,827,690号;同第5,849,992号;同第4,873,316号;同第5,849,992号;同第5,994,616号;同第5,565,362号;同第5,304,489号明細書等(これらの各々は引用により全部、本明細書に編入する)を参照にされたい。
本発明のミメティボディ、特定部分およびバリアントは、そのようなミメティボディ、特定部分またはバリアントを、植物の一部またはそれらから培養した細胞中に生産するトランスジェニック植物および培養植物細胞(例えば限定するわけではないが、タバコおよびトウモロコシ)を提供するために、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントをコードする核酸を使用してさらに調製することができる。非限定的な例として、組換えタンパク質を発現するトランスジェニックタバコの葉が、例えば誘導性プロモーターを使用して大量の組換えタンパク質を提供するために成功裏に使用された。例えばCramer et al.,Curr.Top.Microbol.Immunol.240:95−118(1999)およびそこに引用されている技術文献を参照にされたい。またトランスジェニックトウモロコシは、他の組換え系で生産されたものに、または天然の起源から精製されたものに等しい生物学的活性を持つ哺乳動物のタンパク質を工業的生産レベルで発現するために使用された。例えばHood et al.,Adv.Exp.Med.Biol.464:127−147(1999)およびそこに引用されている技術文献を参照にされたい。1本鎖ミメティボディ(scFv’s)のような抗体フラグメントを含め、抗体はタバコ種子およびジャガイモの塊茎を含むトランスジェニック植物の種子からも大量に生産された。例えばConrad et al.,Plant Mol.Biol.38:101−109(1998)およびそこに引用されている技術文献を参照にされたい。すなわち本発明のミメティボディ、特定部分およびバリアントは、既知の方法に従いトランスジェニック植物を使用して生産することもできる。また例えば、Fischer et al.,Biotechnol.Appl.Biochem.30:99−108(Oct.,1999)、Ma et al.,Trends Biotechnol.13:522−7(1995);Ma et al.,Plant Physiol.109:341−6(1995);Whitelam et al.,Biochem.Soc.Trans.22:940−944(1994);およびそこに引用されている技術文献を参照にされたい。上記参考文献は引用により全部、本明細書に編入する。
本発明のミメティボディは、広い範囲の親和性(K)でヒトのタンパク質リガンドに結合することができる。好適な態様では、本発明の少なくとも1つのヒトCH1欠失ミメティボディは場合により高い親和性で少なくとも1つのタンパク質リガンドに結合することができる。例えば本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディは、約10−9M以下のK、またはより好ましくは約0.1〜9.9(またはこの中の任意の範囲もしくは値)X10−10M、10−11、10−12、10−13以下のK、またはこの中の任意の範囲もしくは値で少なくとも1つのタンパク質リガンドに結合することができる。
少なくとも1つのタンパク質リガンドに関するCH1欠失ミメティボディの親和性またはアビディティーは、例えば抗体−抗原結合親和性またはアビディティを決定するために使用されるような適当な方法を使用して実験的に定めることができる。(例えばBerzofsky,et al.,「抗体−抗原相互作用(Antibody−Antigen Interactions)」、基本的免疫学(Fundamental Immunology)で、Paul,W.E.編集、ラベン(Raven)出版:ニューヨーク、ニューヨーク州(1984);Kuby,Janis 免疫学(Immunology)、W.H.フリーマン アンド カンパニー(Freeman and Company):ニューヨーク、ニューヨーク州(1992);およびそこに記載されている方法を参照にされたい)。測定された特定のCH1欠失ミメティボディ−リガンド相互作用の親和性は、異なる条件下(例えば、塩濃度、pH)で測定すれば変動し得る。すなわち親和性および他のリガンド−結合パラメーター(例えばK、K、K)の測定は、好ましくはCH1欠失ミメティボディおよびリガンドの標準化された溶液、および本明細書に記載するバッファーのような標準化バッファーを用いて作成される。
核酸分子
本明細書に提供する情報を使用して、例えば少なくとも1つの配列番号1−1009ならびに抗体の少なくとも1つの部分の連続するアミノ酸の少なくとも90−100%をコードするヌクレオチド配列(ここで上記配列は式(I)のPep配列として挿入されて、本発明のCH1欠失ミメティボディを提供し、さらに特定のフラグメント、バリアントまたはそのコンセンサス配列を含んでなる)、またはこれらの配列の少なくとも1つを含んでなる寄託されたベクター、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントをコードする本発明の核酸分子は、本明細書に記載する方法または当該技術分野で知られているように得ることができる。
本発明の核酸分子は、mRNA、hnRNA、tRNAまたは他の任意の形態のようなRNAの形態、あるいは限定するわけではないがクローニングにより得た、または合成的に生成されたcDNAおよびゲノムDNAを含むDNAの形態、またはそれらの任意の組み合わせであることができる。DNAは3本鎖、2本鎖もしくは1本鎖、またはそれらの組み合わせであることができる。DNAまたはRNAの少なくとも1つの鎖の部分はコード鎖(センス鎖としても知られている)であることができ、またはそれは非コード鎖(アンチ−センス鎖とも言われる)であることができる。
本発明の単離された核酸分子は、場合により1以上のイントロンを含むオープンリーディングフレーム(ORF)を含んでなる核酸分子、CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントのコード配列を含んでなる核酸分子;および上記のものとは実質的に異なるが、遺伝子暗号の縮重によりそれでも本明細書に記載し、かつ/または当該技術分野で既知の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディをコードするヌクレオチド配列を含んで成る核酸分子を含むことができる。もちろん遺伝子暗号は当該技術分野では周知である。すなわち当業者には本発明の特異的なCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントをコードするそのような縮重核酸バリアントを生成することは日常的なことである。例えばAusubel,et al.,同上を参照にされたい、そしてそのような核酸バリアントは本発明に包含される。
本明細書に示すように、CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントをコードする核酸を含んで成る本発明の核酸分子は、限定するわけではないが自身によりCH1欠失ミメティボディフラグメントのアミノ酸配列をコードするもの;全CH1欠失ミメティボディまたはそれらの部分のコード配列;CH1欠失ミメティボディ、フラグメントまたは部分のコード配列、ならびに少なくとも1つのシグナルリーダーまたは融合ペプチドのコード配列、イントロン、非コード5’および3’配列、例えば転写、mRNAプロセシング(スプライシングおよびポリアデニル化シグナルを含む(例えば、リボソーム結合およびmRNAの安定性))に役割を果たす転写された、非翻訳配列のようなさらなる配列;さらなる機能性を提供する配列のようなさらなるアミノ酸をコードするさらなるコード配列を含むことができる。すなわちCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントをコードする配列は、CH1欠失ミメティボディフラグメントまたは部分を含んで成る融合CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの精製を容易にするペプチドをコードする配列のようなマーカー配列と融合させることができる。
本明細書に記載するポリヌクレオチドに選択的にハイブリダイズするポリヌクレオチド
本発明は選択的なハイブリダイゼーション条件下で、本明細書に開示するポリヌクレオチド、またはその特定バリアントもしくは部分を含む本明細書に開示する他のものとハイブリダイズする単離された核酸を提供する。すなわち本態様のポリヌクレオチドは、そのようなポリヌクレオチドを含んで成る核酸を単離し、検出し、かつ/または定量するために使用することができる。
低または中程度のストリンジェンシーのハイブリダイゼーション条件は典型的には(しかし排他的ではなく)、相補的配列に比べて低下した配列同一性を有する配列に採用する。中および高ストリンジェンシー条件も、より大きな同一性の配列のために場合により使用することができる。低ストリンジェンシー条件は、約40−99%の配列同一性を有する配列の選択的ハイブリダイゼーションを可能とし、そしてオーソロガス(orthologous)またはパラロガス(paralogous)配列を同定するために使用することができる。
場合により本発明のポリヌクレオチドは、本明細書に記載するポリヌクレオチドによりコードされるCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの少なくとも一部をコードするだろう。本発明のポリヌクレオチドは、本発明のCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントをコードするポリヌクレオチドへの選択的ハイブリダイゼーションに使用できる核酸配列を包含する。例えばAusubel、同上;Colligan、同上を参照にされたい、各々、引用により全部、本明細書に編入する。
核酸の構築
本発明の単離された核酸は、当該技術分野で周知な(a)組換え法、(b)合成技術、(c)精製技術、またはそれらの組み合わせを使用して作成することができる。
核酸は本発明のポリヌクレオチドに加えた配列を都合よく含んで成ることができる。例えばポリヌクレオチドの単離を補助するために、1以上のエンドヌクレアーゼ制限部位を含んで成るマルチクローニング部位を核酸に挿入することができる。また翻訳可能な配列を、本発明の翻訳されたポリヌクレオチドの単離を補助するために挿入することができる。例えばヘキサ−ヒスチジンマーカー配列は、本発明のタンパク質を精製するための便利な手段を提供する。本発明の核酸(コード配列を除く)は場合により、本発明のポリヌクレオチドのクローニングおよび/または発現のためのベクター、アダプターまたはリンカーである。
クローニングおよび/または発現における機能を至適化するために、ポリヌクレオチドの単離を補助するために、またはポリヌクレオチドの細胞への導入を向上させるために、そのようなクローニングおよび/発現配列にさらなる配列を加えることができる。クローニングベクター、発現ベクター、アダプターおよびリンカーの使用は、当該技術分野では周知である。例えばAusubel、同上;またはSambrook、同上を参照にされたい。
核酸を構築するための組換え法
RNA、cDNA、ゲノムDNAまたはそれらの任意の組み合わせのような本発明の単離された核酸組成物は、当業者に既知な多数のクローニング法を使用して生物起源から得ることができる。幾つかの態様では、cDNAまたはゲノムDNAライブラリー中の所望する配列を同定するために、適切なストリンジェンシー条件下で本発明のポリヌクレオチドと選択的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドプローブを使用する。RNAの単離、およびcDNAおよびゲノムライブラリーの構築は、当業者には周知である。(例えばAusubel、同上;またはSambrook、同上を参照にされたい)。
核酸分子を構築するための合成法
本発明の単離された核酸は、既知の方法で直接的な化学合成により調製することもできる(例えばAusubel et al.、同上を参照にされたい)。化学合成は一般に1本鎖オリゴヌクレオチドを生成し、これを相補的配列とのハイブリダイゼーションにより、または1本鎖を鋳型として使用したDNAポリメラーゼによる重合化により2本鎖DNAに転換することができる。当業者はDNAの化学合成は約100余りの塩基の配列に限定されるが、より長い配列は短い配列の連結により得ることができると認識するだろう。
組換え発現カセット
本発明はさらに、本発明の核酸を含んでなる組換え発現カセットを提供する。本発明の核酸配列、例えば本発明のCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントをコードするcDNAまたはゲノム配列は、少なくとも1つの所望する宿主細胞に導入することができる組換え発現カセットを構築するために使用することができる。組換え発現カセットは典型的には、意図する宿主細胞でポリヌクレオチドの転写を支配する転写開始調節配列に操作可能に連結された本発明のポリヌクレオチドを含んでなる。ヘテロロガスおよび非ヘテロロガス(すなわち内因性)の両方のプロモーターを使用して、本発明の核酸の発現を支配することができる。
幾つかの態様では、プロモーター、エンハンサーまたは他の要素として役立つ単離された核酸は、本発明のポリヌクレオチドの発現をアップまたはダウンレギュレートするように、非ヘテロロガス状態の本発明のポリヌクレオチドの適当な位置(上流、下流またはイントロン中)に導入することができる。例えば内因性プロモーターを当該技術分野で知られているように突然変異、欠失および/または置換によりインビボまたはインビトロで改変することができる。本発明のポリヌクレオチドは、所望によりセンスまたはアンチセンス方向のいずれかで発現することができる。センスまたはアンチセンス方向のいずれかの遺伝子発現の制御は、観察可能な特性に直接的な影響を有することができると考えられる。サプレッションの別の方法はセンスサプレッションである。センス方向に形成された核酸の導入は、標的遺伝子の転写を遮断する効果的な手段であることが示された。
ベクターおよび宿主細胞
本発明は、本発明の単離された核酸分子を含むベクター、組換えベクターにより遺伝的に操作された宿主細胞、および当該技術分野で周知な組換え法による少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの生産に関する。例えばSambrook,et al.、同上;Ausubel et al.、同上(各々、引用により全部、本明細書に編入する)を参照にされたい。
ポリヌクレオチドは場合により、宿主中での増殖のための選択可能なマーカーを含むベクターに連結することができる。一般にプラスミドベクターは電気穿孔等のような適当な既知の方法を使用して細胞に導入され、他の既知の方法にはリン酸カルシウム沈殿のような沈殿として、または荷電した脂質との複合体でのベクターの使用を含む。ベクターがウイルスである場合、適当なパッケージング細胞株を使用してインビトロでパッケージングし、そして次いで宿主細胞に形質導入することができる。
DNA挿入物は適当なプロモーターに操作可能に連結されるべきである。発現構築物は任意に少なくとも1つの転写開始、終結用の部位、および転写領域中に翻訳のためのリボソーム結合部位をさらに含むだろう。構築物により発現された成熟転写産物のコード部分は、好ましくは最初に翻訳開始、および翻訳されるべきmRNAの終わりに適切に位置する終結コドン(例えばUAA、UGAまたはUAG)を含み、UAAおよびUAGが哺乳動物または真核細胞の発現には好適である。
発現ベクターは好ましくは、しかし任意に少なくとも1つの選択可能なマーカーを含む。そのようなマーカーには例えば限定するわけではないが、真核細胞培養用のメトトレキセート(MTX)、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR、米国特許第4,399,216号;同第4,634,655号;同第4,656,134号;同第4,956,288号;同第5,149,636号;同第5,179,017号明細書、アンピシリン、ネオマイシン(G418)、マイコフェノール酸、またはグルタミンシンテターゼ(GS、米国特許第5,122,464号;同第5,770,359号;同第5,827,739号細書)耐性、そして大腸菌(E.coli)および他の細菌または原核細胞での培養にはテトラサイクリンまたはアンピシリン耐性遺伝子を含む(上記の特許明細書は引用により全部、本明細書に編入する)。上記の宿主細胞に関する適当な培養基および条件は、当該技術分野では既知である。適当なベクターは当業者には直ちに明らかである。ベクター構築物の宿主細胞への導入は、リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デキストラン媒介トランスフェクション、カチオン性脂質媒介トランスフェクション、電気穿孔、形質導入、感染または他の既知の方法により行うことができる。そのような方法はSambrook、同上、第1〜4および16〜18章;Ausubel、同上、第1、9、13、15、16章のように当該技術分野で記載されている。
本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、融合タンパク質のように修飾された形態で発現することができ、そして分泌シグナルだけでなく、さらにヘテロロガスな機能的領域を含むことができる。例えばさらなるアミノ酸の領域、特に荷電したアミノ酸を、CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントのN−末端に付加して、宿主細胞中の、精製中の、あるいは後の取り扱いおよび保存中の安定性および持続性を向上させることができる。またペプチド部分を本発明のCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントに付加して、精製を容易することができる。そのような領域は、CH1欠失ミメティボディまたはその少なくとも1つのフラグメントの最終調製前に除去することができる。そのような方法は多くの標準的な研究室用マニュアル、例えば:Sambrook、同上、第17.29〜17.42および18.1〜18.74章;Ausubel、同上、第16、17および18章に記載されている。
当業者は本発明のタンパク質をコードする核酸の発現に利用可能な多数の発現系についての知識がある。
ミメティボディ、その特定部分またはバリアントの生産に有用な細胞培養の具体例は哺乳動物細胞である。哺乳動物細胞系は単層状態の細胞であることが多いが、哺乳動物細胞懸濁物またはバイオリアクターも使用することができる。完全なグリコシル化タンパク質を発現することができる多数の適当な宿主細胞株が当該技術分野で開発され、そしてそれにはCOS−1(例えばATCC CRL 1650)、COS−7(例えばATCC CRL−1651)、HEK293、BHK21(例えばATCC CRL−10)、CHO(例えばATCC CRL 1610)およびBSC−1(例えばATCC CRL−26)細胞株、hepG2細胞、P3X63Ag8.653、SP2/0−Ag14、293細胞、HeLa細胞等を含み、これらは例えばバージニア州マナッサスのアメリカンタイプカルチャーコレクションから容易に入手できる。好適な宿主細胞には骨髄腫およびリンパ腫細胞のようなリンパ節起源の細胞を含む。特に好適な宿主細胞は、P3X63Ag8.653細胞(ATCC寄託番号 CRL−1580)およびSP2/0−Ag14細胞(ATCC寄託番号 CRL−1851)である。特に好適な態様では、組換え細胞はP3X63Ab8.653またはSP2/0−Ag14細胞である。
これらの細胞用の発現ベクターは、限定するわけではないが1以上の以下のような発現制御配列を含むことができる;複製起点;プロモーター(例えば後期または初期SV40プロモーター、CMVプロモーター(米国特許第5,168,062号;同第5,385,839号明細書)、HSV tkプロモーター、pgk(ホスホリグリセレート キナーゼ)プロモーター、EF−1アルファプロモーター(米国特許第5,266,491号明細書)、少なくとも1つのヒト免疫グロブリンプロモーター;エンハンサーおよび/またはリボソーム結合部位、RNAスプライス部位、ポリアデニル化部位(例えばSV40ラージTAgポリA付加部位)および転写終結配列のようなプロセッシング情報部位。例えば、Ausubel,et al.、同上;Sambrook、et al.、同上を参照にされたい。本発明の核酸またはタンパク質の生産に有用な他の細胞は知られており、かつ/または例えば細胞株およびハイブリドーマのアメリカンタイプカルチャーコレクションカタログ(www.atcc.org)あるいは既知の他の市販の供給源から入手可能である。
真核宿主細胞を使用する時、典型的にはポリアデニル化または転写終結配列をベクターに包含する。終結配列の例は、ウシ成長ホルモン遺伝子に由来するポリアデニル化配列である。転写の正確なスプライシングのための配列も含むことができる。スプライシング配列の例は、SV40に由来するVP1イントロン(Sprague,et al.,J.Virol.45:773−781(1983))である。さらに当該技術分野で既知であるように、宿主細胞中で複製を制御する遺伝子配列をベクターに包含することができる。
CH1欠失ミメティボディまたはその特定部分またはバリアントの精製
CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、限定するわけではないがプロテインA精製、硫酸アンモニウムもしくはエタノール沈殿、酸抽出、アニオンもしくはカチオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティクロマトグラフィー、ハイドロキシルアパタイトクロマトグラフィーおよびレクチンクロマトグラフィーを含む周知な方法により、組換え細胞培養から回収し、そして精製することができる。高性能液体クロマトグラフィー(“HPLC”)も精製に使用することができる。例えばColligan、免疫学における現在のプロトコール、またはタンパク質科学における現在のプロトコール、ジョン ウィリー & サンズ、ニューヨーク、ニューヨーク州(1997−2002)、例えば第1、4、6、8、9、10章を参照にされたい(各々が全部、引用により本明細書に編入される)。
本発明のミメティボディまたは特定部分またはバリアントには、自然に精製された生成物、化学合成法の生成物、および例えば酵母、高等植物、昆虫および哺乳動物細胞を含む真核細胞宿主から組換え技術により生産される産物を含む。組換え生産法で使用する宿主に依存して、本発明のCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントはグリコシル化されることができ、または非グリコシル化であることができるが、グリコシル化が好適である。そのような方法は:Sambrook、同上、第17.37〜17.42;Ausubel、同上、第10、12、13、16、18および20章、Colligan、タンパク質科学(Protein Science)、同上、第12〜14(すべて引用により本明細書に編入する)のような多くの標準的な研究室マニュアルに記載されている。
ミメティボディ、特定フラグメントおよび/またはバリアント
本発明の単離されたミメティボディは、本明細書でさらに完全に検討する本発明の1つのポリヌクレオチドによりコードされるCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント、あるいは任意の単離もしくは調製されたCH1欠失ミメティボディまたはその特定部分またはバリアントを含んでなる。
好ましくはCH1欠失ミメティボディまたはリガンド結合部分またはバリアントは、少なくとも1つのタンパク質リガンドまたは受容体に結合し、これにより対応するタンパク質またはそのフラグメントの少なくとも1つの生物活性を提供する。種々の治療的または診断的に重要なタンパク質が当該技術分野では周知であり、そしてそのようなタンパク質の適切なアッセイまたは生物学的活性も当該技術分野では周知である。以下は本明細書の教示に従い使用することができる種々のタンパク質、ペプチドおよび生物学的分子の一般的考察である。これらの記載は本発明の範囲を限定するのではなく、むしろ本発明の広さを具体的に説明するために役立つ。
すなわち本発明の態様は1以上の増殖因子を標的とすることができ、あるいは逆に1以上の増殖因子の標的結合部分を引き出すことができる。簡単に説明すると、増殖因子は、細胞表面上の受容体に結合するホルモンまたはサイトカインタンパク質であり、細胞増殖および/または分化を活性化する主たる結果を有する。多くの増殖因子は極めて用途が広く、多くの異なる細胞型の細胞分裂を刺激する;一方、他のものは特定の細胞型に特異的である。以下の表1は幾つかの因子を提示するが、これが包括的または完全であることを意図せず、より一般的な既知の因子およびそれらの主要活性を紹介するだけである。
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本発明に従い生産できるさらなる増殖因子にはアクチビンを含む(Vale et al.,321 Nature 776(1986);Ling et al.,321 Nature 779(1986))、インヒビン(米国特許第4,737,578号;同第4,740,587号明細書)および骨形成タンパク質(BMP)(米国特許第5,846,931号明細書;Wozney,Cellular & Molecular Biology of Bone 131−167(1993))。
上で検討した増殖因子に加えて、本発明は他のサイトカインを標的にし、または使用することができる。白血球から主に分泌されるサイトカインは、液性および細胞性免疫応答の両方、ならびに食細胞の活性化を刺激する。リンパ球から分泌されるサイトカインはリンホカインと呼ばれ、一方、単球またはマクロファージにより分泌されるものはモノカインと呼ばれる。大きなファミリーのサイトカインは、身体の種々の細胞により生産される。リンホカインの多くは白血球により分泌されるだけでなく、白血球の細胞性応答にも影響を及ぼすことができるので、インターロイキン(IL)としても知られている。より具体的にはインターロイキンは造血細胞起源の細胞を標的とする増殖因子である。同定されたインターロイキンの一覧は増えつつある。例えば米国特許第6,174,995号;同第6,143,289号明細書;Sallusto et al.,18 Annu.Rev.Immunol.593(2000)Kunkel et al.,59 J.Leukocyto Biol.81(1996)を参照にされたい。
本発明に包含されるさらなる増殖因子/サイトカインは、ヒト成長ホルモン(HGH)、卵胞刺激ホルモン(FSH、FSHαおよびFSHβ)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG、HCGα、HCGβ)、uFSH(尿性卵胞性刺激ホルモン)、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GRH)、成長ホルモン(GH)、黄体形成ホルモン(LH、LHα、LHβ)、ソマトスタチン、プロラクチン、甲状腺刺激ホルモン(TSH、TSHα、TSHβ)、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)、副甲状腺ホルモン、エストロゲン、プロゲステロン、テストステロンのような下垂体ホルモン、あるいはそれらの構造的または機能的類似体を含む。これらタンパク質およびペプチドのすべてが、当該技術分野で知られている。
サイトカインファミリーには腫瘍壊死因子、コロニー刺激因子およびインターフェロンも含む。例えばCosman,7 Blood Cell(1996);Gruss et al.,85 Blood 3378(1995);Beutler et al.,7 Annu.Rev.Immunol.625(1989):Aggarwal et al.,260 J.Biol.Chem.2345(1985);Pennica et al.,312 Nature 724(1984);R&Dシステムズ、サイトカインミニ−レビュー、http://www.rndsystems.comを参照にされたい。幾つかのサイトカインを以下の表2で簡単に紹介する。
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本明細書に記載する発明により生産され得る目的の他のサイトカインには、接着分子(R&Dシステムズ、接着分子I(1996)、http://www.rndsystems.comで);アンギオゲニン(米国特許第4,721,672号明細書;Moener et al.,226 Eur.J.Biochem。483(1994));アネキシンV(Cookson et al.,20 Genomics 463(1994);Grundmann et al.,85 Proc.Natl.Acad.Sci.USA 3708(1988);米国特許第5,767,247号明細書);カスパセス(米国特許第6,214,858号明細書;Thornberry et al.,281 Science 1312(1998));ケモカイン(米国特許第6,174,995号;同第6,143,289明細書;Sallusto et al.,18 Annu.Rev.Immunol.593(2000)Kunkel et al.,59 J.Leukocyte Biol.81(1996));エンドセリン(米国特許第6,242,485号;同第5,294,569号;同第5,231,166号明細書);エオタキシン(米国特許第6,271,347号明細書;Ponath et al.,97(3)J.Clin.Invest.604−612(1996));Flt−3(米国特許第6,190,655号明細書);ヘレグリン(米国特許第6,284,535号;同第6,143,740;同第6,136,558号;同第5,859,206号;同第5,840,525号明細書);レプチン(Leroy et al.,271(5)J.Biol.Chem.2365(1996);Maffei et al.,92 Proc.Natl.Acad.Sci.USA 6957(1995);Zhang Y.et al.,(1994)Nature 372:425−432);マクロファージ刺激タンパク質(MSP)(米国特許第6,248,560号;同第6,030,949号;同第5,315,000号明細書);好中球因子(米国特許第6,005,081号;同第5,288,622号明細書);プレイオトロフィン/ミドカイン(PTN/MK)(Pedraza et al.,117 J.Biochem.845(1995);Tamura et al.,3 Endocrine 21(1995);米国特許第5,210,026号明細書;Kadomatsu et al.,151 Biochem.Biophys.Res.Commun.1312(1988));STATタンパク質(米国特許第6,030,808号;同第6,030,780号明細書;Darnell et al.,277 Science 1630−1635(1997));腫瘍壊死因子ファミリー(Cosman,7 Blood Cell(1996);Gruss et al.,85 Blood 3378(1995);Beutler et al.,7 Annu.Rev.Immunol.625(1989);Aggarwal et al.,260 J.Biol.Chem.2345(1985);Pennica et al.,312 Nature 724(1984))を含む。
またサイトカインに関して興味深いのは、マトリックスメタロプティナーゼ(MMP)(米国特許第6,307,089号明細書;Nagase、健康および疾患における亜鉛マトリックスメタロプロティナーゼにおけるマトリックスメタロプロティナーゼ(1996))、および一酸化窒素シンターゼ(NOS)(Fukuto,34 Adv.Pharm 1(1995);米国特許第5,268,465号明細書)のようなサイトカインと相互作用するタンパク質または化学的部分である。
本発明は血液タンパク質(一般的に血漿中を循環する莫大なタンパク質群の総称であり、そして凝固および血塊溶解を調節するために重要)に影響を及ぼすために使用することもできる。例えばwww.haemtech.comでヘマトロジック テクノロジーズ(Haematologic Technologies)社、HTIカタログを参照にされたい。表3は非限定的な様式で本発明により包含される幾つかの血液タンパク質を紹介する。
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本明細書で企図するさらなる血液タンパク質には、以下のヒト血清タンパク質を含み、それらはタンパク質の別の種類(ホルモンまたは抗原のような)に置くこともできる:アクチン、アクチビン、アミロイド血清P、アポリポタンパク質E、B2−ミクログロブリン、C−反応性タンパク質(CRP)、コレステリルエステルトランスファータンパク質(CETP)、補体C3B、セルプラスミン、クレアチンキナーゼ、シスタチン、サイトケラチン8、サイトケラチン14、サイトケラチン18、サイトケラチン19、サイトケラチン20、デスミン、デスモコリン3、FAS(CD95)、脂肪酸結合タンパク質。フェリチン、フィラミン、グリアフィラメント酸性タンパク質、グリコーゲンホスホリラーゼ アイソエンザイムBB(GPBB)、ハプトグロブリン、ヒトミオグロビン、ミエリン塩基性タンパク質。ニューロフィラメント、胎盤ラクトーゲン、ヒトSHBG、ヒト甲状腺ペルオキシダーゼ、受容体結合タンパク質、ヒト心臓トロポニンC、ヒト心臓トロポニンI、ヒト心臓トロポニンT、ヒト骨格トロポニンI、ヒト骨格トロポニンT、ビメンチン、ビンクリン、トランスフェリン受容体、プレアルブミン、アルブミン、アルファ−1−酸性糖タンパク質、アルファ−1−アンチキモトリプシン、アルファ−1−アンチトリプシン、アルファ−フェトプロテイン、アルファ−1−ミクログロブリン、ベータ−2−ミクログロブリン、C−反応性タンパク質、ハプトグロブリン、ミオグロブリン、プレアルブミン、PSA、前立腺酸性ホスファターゼ、レチノール結合タンパク質、チログロブリン、甲状腺ミクロソーム抗原、チロキシン結合グロブリン、トランスフェリン、トロポニンI、トロポニンT、前立腺酸性ホスファターゼ、レチノール結合タンパク質(RBP)。これらすべてのタンパク質およびそれらの起源は、当該技術分野では知られてる。これら多くのタンパク質が例えば、リサーチダイアグノスティックス(Research Diagnostics)社(フランダース、ニュージャージー州)から販売されている。
本発明の目標には、神経伝達物質またはその機能的部分も含み、そして標的とすることができる。神経伝達物質はニューロンにより作られる化学物質であり、そしてそれらによりシグナルを別の神経を刺激するニューロンまたは非ニューロン細胞(例えば骨格筋;心筋層、松果体細胞)に伝達するために使用することができる。神経伝達物質はそれらの効果を、それらの元のニューロンが始動した時(すなわち脱分極になる)にシナプスに放出することにより生成し、次いでシナプス後の細胞の膜中の受容体に結合する。これは膜をわたる特定イオンの流動に変化を生じ、神経伝達物質がたまたま興奮性であれば細胞はより脱分極するようになり、あるいはそれが阻害性であれば脱分極しなくなる。神経伝達物質はそれらの効果をシナプス細胞後の他のシグナル伝達分子(「二次メッセンジャー」)の生産をモジュレートすることによっても生じることができる。一般にCOOPER,BLOOM&ROTH、神経薬理学の生物化学的基礎(THE BIOCHEMICAL BASIS OF NEUROPHARMACOLOGY)(第7版、オックスフォード大学出版、NYC、1996);http://web.indstate.edu/theme/mwking/nervesを参照にされたい。本発明で企図する神経伝達物質には、限定するわけではないがアセチルコリン、セロトニン、γ−アミノ酪酸(GABA)、グルタメート、アスパルテート、グリシン、ヒスタミン、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミン、アデノシン、ATP、硝酸オキシド、およびプレ−オピオメラノコルチン(POMC)に由来するような任意のペプチド神経伝達物質ならびに前記のアンタゴニストおよびアゴニストを含む。
多数の他のタンパク質またはペプチドは、本明細書に記載するように標的として、または標的に結合する部分の供給源のいずれかとして役立つことができる。表4は非限定的項目であり、そして本発明の標的として役立つ、または機能的誘導体の供給源として役立つ幾つかの薬理学的に活性なペプチドを記載する。
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ペプチド
任意の数のペプチドを本発明と関連して使用することができる。特に興味深いのは、EPO、TPO、成長ホルモン、G−CSF、GM−CSF、IL−1ra、レプチン、CTLA4、TRAIL、TGF−αおよびTGF−βの活性を模するペプチドである。ペプチドアンタゴニストも興味深く、特にTNF、レプチン、任意のインターロイキン(IL−1〜IL−23等)の活性に拮抗するもの、および補体活性化(例えばC3b)に関与するタンパク質は興味深い。標的とするペプチドも興味深く、それらには腫瘍ホーミングペプチド、膜輸送ペプチド等を含む。これらすべてのクラスのペプチドは本明細書および他の技術文献に引用されている参考文献に記載された方法により見いだすことができる。
特に好適なペプチド群は、サイトカイン受容体に結合するものである。サイトカインは最近、それらの受容体コードに従い分類された。Inglot(1997),Archivum Immunologiae e Therapiae Experimentalis 45:353−7(これは引用により本明細書に編入する)を参照にされたい。
本発明の方法に適当なペプチドの非限定的例は、以下の表5から21を通して見られる。これらのペプチドは当該技術分野で開示され、かつ/または知られている方法により調製することができる。1文字のアミノ酸略号を多くの場合で使用する。これらの配列(および本明細書を通して、特別な場合で他に特定しない限り)におけるXは、20種の自然に存在するアミノ酸残基またはそれらの既知の誘導体、あるいはそれらの既知の修飾されたアミノ酸が存在し得ることを意味する。これらのペプチドのいずれもリンカーを用いて、もしくは用いずに直列(tandem)(すなわち連続して)に連結されることができ、そして幾つかの直列連結した例を表に提供する。リンカーは“Δ”として掲げ、そして本明細書に記載するいかなるリンカーでもよい。直列反復はおよびリンカーは、明確にするために斜線により分けて示す。システイン残基を含むペプチドは、場合により他のCys−含有ペプチドと架橋連結されることができ、その1方もしくは両方を媒介物に連結することができる。2、3の架橋結合した例を表に提供する。1より多くのCys残基を有するペプチドは、ペプチド内ジスルフィド結合も形成することができる;例えば表5のEPO−模倣ペプチドを参照にされたい。ペプチド内ジスルフィド結合したペプチドの2、3の例を、表に具体的に表す。これらの任意のペプチドは本明細書に記載するように誘導化され、そして2、3の誘導化された例を表に提供する。カルボキシル末端がアミノ基でキャップされた誘導体については、キャップ化されたアミノ基を−NHとして表す。アミノ酸残基がアミノ酸残基以外の部分により置換されている誘導体については、置換基をδにより示し、これは例えばBhatnagar et al.(1996),J.Med.Chem.39:3814−9およびCuthbertson et al.(1997),J.Med.Chem.40:2876−82(これらは引用により全部、本明細書に編入する)に記載されている当該技術分野で既知の任意の部分を示す。J置換基およびZ置換基(Z、Z.....Z40)は、米国特許第5,608,035号、同第5,786,331号および同第5,880,096号明細書に定義されている(これらは引用により全部、本明細書に編入する)。EPO−模倣配列(表5)について、置換基XからX11および整数“n”は国際公開第96/40772号パンフレットに定義されている通りである(これは引用により全部、本明細書に編入する)。置換基“Ψ”、“Θ”および“+”は、Sparks et al.(1996),Proc.Natl.Acad.Sci.93:1540−4に定義されている通りである(これは引用により全部、本明細書に編入する)。X4、X5、X6およびX7は米国特許第5,773,569号明細書に定義されている通りであるが(これは引用により全部、本明細書に編入する);インテグリン結合ペプチドに関して、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7およびX8(表10)は、1995年6月1日に公開された国際公開第95/14714号パンフレットおよび1997年3月6日に公開された国際公開第97/08203号パンフレット(これは引用により全部、本明細書に編入する)に定義されていること;ならびにVIP−模倣ペプチド(表13)に関しては、X、X’、X”、X、X、X、X、XおよびZ;および整数mおよびnについて1997年10月30日に公開された国際公開第97/40070号パンフレット(これは引用により全部、本明細書に編入する)に定義されていることを除く。以下のXaaおよびYaaは、1998年3月12日に公開された国際公開第98/09985号パンフレット(これは引用により全部、本明細書に編入する)に定義されている通りである。AA、AA、AB、ABおよびACは1998年12月3日に公開された国際公開第98/53842号パンフレット(これは引用により全部、本明細書に編入する)に定義されている通りである。表18のX、X、XおよびXのみは、1999年4月28日に公開された欧州特許出願公開第0911393号明細書(これは引用により全部、本明細書に編入する)に定義されている通りである。太字で書かれた残基はD−アミノ酸であるが、場合によりL−アミノ酸でもよい。すべてのペプチドは特記しない限りペプチド結合を介して連結されている。略号はこの明細書の最後に列挙する。「配列番号」のカラムで、“NR”は所定の配列に必要な配列表が無いことを意味する。
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本発明はまた:VEGF関連状態、例えば限定するわけではないが癌(ここでペプチドはVEGF模倣もしくはVEGF受容体アンタゴニスト、HER2アゴニストもしくはアンタゴニスト、CD20アンタゴニスト等である);喘息(ここで目的タンパク質は、CKR3アンタゴニスト、IL−5受容体アンタゴニスト等である);血栓症(ここで目的タンパク質はGPIIbアンタゴニスト、GPIIIaアンタゴニスト等である);自己免疫疾患および免疫調節が関与する他の状態(ここで目的タンパク質は、IL−2受容体アンタゴニスト、CD40アゴニストもしくはアンタゴニスト、CD40Lアゴニストまたはアンタゴニスト、サイモポイエチン模倣物等である)の処置に活性を有するペプチドで特に有用である。
例えばEPOの生物活性は当該技術分野では周知である。例えばAnagnostou A et al.のエリスロポエチンは有糸分裂促進効果および陽性の化学走性効果を内皮細胞に有する、を参照にされたい。Proceedings of the National Academy of Science(USA)87:5978−82(1990);Fandrey J and Jelkman WE インターロイキン1および腫瘍壊死因子−アルファは、インビトロでエリスロポエチン生産を阻害する。Annals of New York Academy of Science 628:250−5(1991);Geissler K et al 組換えヒトエリスロポエチン:インビボおよびインビトロの多能性造血増殖因子。Contrib.Nephrol.87:1−10(1990);Gregory CJ 造血系の分化マーカーとしてのエリスロポエチン感受性。培養における3種のエリスロポエチンコロニー応答の研究。Journal of Cellular Physiology 89:289−301(1976);Jelkman W et al モノカインはヒト肝癌培養および単離された潅流ラット腎臓におけるエリスロポエチン生産を阻害する。Life Sci.50:301−8(1992);Kimata H et al ヒト組換えエリスロポエチンは無血清培地でB細胞免疫グロブリン生産および増殖を直接刺激する。Clinical and Experimental Immunology 85:151−6(1991);Kimata H et al エリスロポエチンは無血清培地でヒト血漿細胞による免疫グロブリン生産および増殖を強化する。Clin.Immunology Immunopathol.59:495−501(1991):Kimata H et al インビトロでヒトIgE生産に及ぼす組換えヒトエリスロポエチンの効果 Clinical and Experimental Immunology 83:483−7(1991);Koury MJ and Bondurant MC エリスロポエチンは赤芽球前駆細胞におけるDNA分解を遅らせ、そしてプログラムされた細胞死を防止する。Science 248:378−81(1990);Lim VS et al 組換えヒトエリスロポエチンがヒトの腎機能に及ぼす効果。Kidney International 37:131−6(1990);Mitjavila MT et al エリスロポエチンによるオートクライン刺激、およびインビトロでのヒト赤芽球白血病細胞の自律的成長。Journal of Clinical Investigation 88:789−97(1991);Andre M et al 貧血および真性赤血球増加症患者からの検体に関するエリスロポエチンのイムノラジオメトリックアッセイの性能および結果。Clinical Chemistry 38:758−63(1992);Hankins WD et al エリスロポエチン依存的およびエリスロポエチン生産細胞株。調査および白血病治療における密接な関係。Annals of the New York Academy of Science 554:21−8(1989);Kendall RGT et al エリスロポエチンのラジオイムノアッセイ用のサンプル保存および調製。Clin.Lab.Haematology 13:189−96(1991);Krumvieh D et al 生物学的に活性なエリスロポエチンの測定に関する関連生物アッセイの比較。Dev.Biol.Stand.69:15−22(1988);Ma DD et al RIAおよびインビトロバイオアッセイと比較したヒト血清エリスロポエチンを測定するためのEIAの評価。British Journal of Haematology 80:431−6(1992);Noe G et al ヒト血清中のエリスロポエチンを測定するための感度があるサンドイッチELISA British Journal of Haematology 80:285−92(1992);Pauly JU et al 血清中のヒトインターロイキン3(IL−3)およびヒトエリスロポエチン(EPO)に対する抗体用の高度に特異的かつ高度に感受性の酵素イムノアッセイ。Behring Institut Mitteilungen 90:112−25(1991);Sakata S and Enoki Y CFU−Eコロニー形成に基づく血漿エリスロポエチンに関する改善されたマイクロバイオアッセイ。Ann.Hematology 64:224−30(1992);Sanengen T et al 超輸血(hypertransfused)新生児および成体マウスに由来する血漿中の免疫反応性エリスロポエチンおよび造血刺激因子(1つまたは複数)。エリスロポエチンに関するラジオイムノアッセイおよび細胞培養アッセイを用いた実験に対する応用。Acta Physiol.Scand.135:11−6(1989);Widness JA et al 感受性があり、しかも特異的なエリスロポエチン免疫沈降アッセイ:薬物動態学的実験。Journal of Lab.Clin.Med.119:285−94(1992):さらなる情報については、個々のバイオアッセイで使用した個々の細胞株も参照にされたい。上記の各参考文献は引用により全部、本明細書に編入する。EPOは因子に応答するHCD57、NFS−60、TF−1およびUT−7のような細胞株を使用することによりアッセイすることができる。EPO活性は、骨髄細胞からCFU−Eの数を測定することによりコロニー形成アッセイでも評価することができる。別の、および全く異なる検出法は、サイトカインのRT−PCR定量である。
部分的に、または好ましくは実質的に少なくとも1つのタンパク質またはフラグメントの少なくとも1つの生物活性を提供するCH1欠失ミメティボディ、またはその特定部分もしくはバリアントは、タンパク質またはフラグメントリガンドに結合することができ、そしてこれによりタンパク質の少なくとも1つのタンパク質リガンドもしくは受容体への結合を介して、または他のタンパク質依存的もしくは媒介型メカニズムを介して媒介される少なくとも1つの活性を提供する。本明細書で使用する用語「CH1欠失ミメティボディ活性」とは、約20〜10,000%まで、好ましくはアッセイに依存して少なくとも約60、70、80、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、250、300、350、400、450、500、550、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000%以上までの少なくとも1つのタンパク質依存的活性をモジュレートまたは引き起こすことができるCH1欠失ミメティボディを指す。
CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントが少なくとも1つのタンパク質依存的活性を提供する能力は、好ましくは本明細書に記載し、かつ/または当該技術分野で既知の少なくとも1つの適当なタンパク質生物学的アッセイにより評価される。本発明のヒトCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、任意のクラス(IgG、IgA、IgM等)またはアイソタイプに類似することができ、そして少なくとも1つのカッパまたはラムダ軽鎖を含んでなることができ、ここでLBRの少なくとも1つが本明細書に記載する少なくとも1つのLBRに置き換えられる。1つの態様では、ヒトCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントはIgG重鎖または定めたフラグメント、例えば少なくとも1つのアイソタイプ、IgG1、IgG2、IgG3またはIgG4を含んでなる。別の態様では、ヒトのタンパク質CH1欠失ミメティボディまたはその特定部分またはバリアントは、IgG1重鎖およびIgG1軽鎖を含んでなる。
本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、少なくとも1つのタンパク質、サブユニット、フラグメント、部分またはそれらの組み合わせに対して特異的な少なくとも1つの特定リガンドに結合する。本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディ、特定部分またはバリアントの少なくとも1つのLBRは、場合によりリガンドの少なくとも1つの特定したリガンドエピトープに結合することができる。結合エピトープは、少なくとも1〜3個のアミノ酸から、受容体またはその部分のようなタンパク質リガンドからなる群から選択される配列の連続するアミノ酸の全特定部分の少なくとも1つのアミノ酸配列の組み合わせを含んでなることができる。
一般に本発明のCH1欠失ミメティボディまたはリガンド結合フラグメントは、リガンド結合領域(LBR)(例えばLBR1、LBR2およびLBR3)、または少なくとも1つの重鎖可変領域および少なくとも1つのリガンド結合領域(LBR1、LBR2およびLBR3)に提供されるバリアント、または少なくとも1つの軽鎖可変領域に提供されるバリアントを含んでなることができる。非限定的な例として、CH1欠失ミメティボディまたはリガンド結合部分またはバリアントは、少なくとも1つの重鎖LBR3、および/または軽鎖LBR3を含んでなることができる。特定の態様では、CH1欠失ミメティボディまたはリガンド結合フラグメントは、LBR1、2および/または3に対応するアミノ酸配列を有する少なくとも1つの重鎖LBR(すなわちLBR1、LBR2および/またはLBR3)の少なくとも一部を含んでなるリガンド結合領域を有することができる。別の特別な態様では、CH1欠失ミメティボディまたはリガンド結合部分またはバリアントは、LBR1、2および/または3に対応するアミノ酸配列を有する少なくとも1つの軽鎖LBR(すなわちLBR1、LBR2および/またはLBR3)の少なくとも一部を含んでなるリガンド結合領域を有することができる。そのようなミメティボディは、既知の技術を使用してCH1欠失ミメティボディの種々の部分(例えばLBR、骨格)を一緒に連結することにより、組換えDNA技術の既知の技術を使用してCH1欠失ミメティボディをコードする少なくとも1つ(すなわち1以上)の核酸分子を調製し、そして発現させることにより、あるいは化学合成のような他の適切な方法を使用することにより調製することができる。
CH1欠失ミメティボディは、定めたアミノ酸配列を有する少なくとも1つの重または軽鎖可変領域を含んでなることができる。ヒトのタンパク質リガンドまたは受容体に結合し、そして定めた重または軽鎖可変領域を含んでなるミメティボディは、ファージディスプレイ(Katsube,Y.,et al.,Int J Mol.Med,1():863−868(1998))、または当該技術分野で知られ、かつ/または本明細書に記載するようなトランスジェニック動物を使用する方法のような適切な方法を使用して調製することができる。CH1欠失ミメティボディ、特定部分またはバリアントは、コード核酸またはその部分を適当な宿主細胞で使用して発現させることができる。
本発明はまた、配列中に本明細書に記載するアミノ酸配列と実質的に同じであるアミノ酸を含んでなるミメティボディ、リガンド結合フラグメント、免疫グロブリン鎖およびLBRにも関する。好ましくはそのようなミメティボディまたはリガンド結合フラグメントおよびそのような鎖またはLBRを含んでなるミメティボディは、ヒトのタンパク質リガンドと高い親和性で(例えば約10−9M以下のK)で結合できる。本明細書に記載する配列と実質的に同じアミノ酸配列には、保存的アミノ酸置換、ならびにアミノ酸欠失および/または挿入を含んで成る配列を含む。保存的アミノ酸置換とは、第1アミノ酸と類似の化学的および/または物理的特性(例えば、荷電、構造、極性、疎水性/親水性)を有する第2のアミノ酸に、第1アミノ酸を置き換えることを言う。保存的置換には、以下の群内で1つのアミノ酸が別のアミノ酸に置き換わることを含む:リシン(K)、アルギニン(R)およびヒスチジン(H);アスパルテート(D)およびグルタメート(E);アスパラギン(N)、グルタミン(Q)、セリン(S)、トレオニン(T)、チロシン(Y)、K、R、H、DおよびE;アラニン(A)、バリン(V)、ロイシン(L)、イソロイシン(I)、プロリン(P)、フェニルアラニン(F)、トリプトファン(W)、メチオニン(M)、システイン(C)およびグリシン(G);F、WおよびY;C、SおよびT。
アミノ酸暗号
本発明のミメティボディまたは特定部分またはバリアントを作るアミノ酸は、しばしば略記される。アミノ酸の命名法は当該技術分野で周知であるように、その1文字暗号、その3文字暗号、名前または3ヌクレオチドコドン(1つまたは複数)によるアミノ酸の命名により示すことができる(Alberts,B.,et al.,細胞の分子生物学(Molecular Biology of The Cell)、第3版、ガーランド(Garland)出版社、ニューヨーク、1994を参照にされたい):
Figure 2006504406
本発明のCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、本明細書に記載するように天然の突然変異またはヒトの操作のいずれかに由来する1以上のアミノ酸置換、欠失または付加を含むことができる。
もちろんアミノ酸の置換は、上記のようなものを含む多くの因子に依存して当業者が作成するだろう。一般に、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディLBR、可変、定常、軽もしくは重鎖、またはIgに関するアミノ酸置換、挿入または欠失の数は、本明細書に特定する1〜30またはその中の範囲もしくは値のように40、30、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1個のアミノ酸を越えることはない。
機能に必須な本発明のCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント中のアミノ酸は、位置指定突然変異誘発法またはアラニン−走査突然変異誘発法(例えばAusubel、同上、第8、15章;Cunningham and Wells,Science 244:1081−1085(1989))のような当該技術分野で既知の方法により同定することができる。後者の手法は、1つのアラニン突然変異を分子の各残基に導入する。生成した突然変異体分子は次いで、本明細書に記載するか、または当該技術分野で既知の、限定するわけではないが少なくとも1つのタンパク質関連活性のような生物活性に関して試験される。CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント結合に重要な部位も、結晶化、核磁気共鳴または光親和性標識のような構造分析により同定することができる(Smith,et al.,J.Mol.Biol.224:899−904 (1992)およびde Vos,et al.,Science 255:306−312(1992))。
本発明のミメティボディまたは特定部分またはバリアントは限定するわけではないが、式(I)のPep部分として、少なくとも1つの配列番号1〜979の3個からすべてから選択される少なくとも1つの部分、配列または組み合わせを含んでなることができる。少なくとも1つの列挙した活性を強化または維持することができる非限定的なバリアントには、限定するわけではないが、該CH1欠失ミメティボディの適切な生物活性または機能に有意な影響を及ぼさない少なくとも1つの置換、挿入もしくは欠失に対応する少なくとも1つの突然変異をさらに含んでなる上記任意のポリペプチドを含む。
CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは式(I)のPep部分として、さらに場合により少なくとも1つのポリペプチドの少なくとも1つの機能的部分、配列番号1−1109の少なくとも1つの90〜100%を含んで成ることができる。CH1欠失ミメティボディはさらに場合により式(I)のPep部分のために、1以上の配列番号1−1109から選択されるアミノ酸配列を含んでなることができる。
1つの態様では、免疫グロブリン鎖のPepアミノ酸配列またはそれらの部分(例えば少なくとも1つの特定した可変領域、LBRを含んでなる)は、少なくとも1つの配列番号1−979の対応する部分のアミノ酸配列に対して、約90〜100%の同一性(すなわち90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100またはこの中の任意の範囲または値)を有する。好ましくは90〜100%のアミノ酸同一性(すなわち、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100またはこの中の任意の範囲または値)が、当該技術分野で知られている適当なコンピューターアルゴリズムを使用して決定される。
本発明のミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、本発明のCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントに由来する任意の数の連続するアミノ酸残基を含んでなることができ、ここでその数はCH1欠失ミメティボディ中の連続する残基数の10〜100%からなる整数の群から選択される。場合により連続アミノ酸のこのサブ配列は、少なくとも約2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250以上のアミノ酸長、またはその中の任意の範囲または値である。さらにそのようなサブ配列の数は、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20のような1〜20からなる群から選択される任意の整数またはそれ以上であることができる。
当業者は、本発明が少なくとも1つの生物的に活性な本発明のCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを含むと考えるだろう。生物的に活性なミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、天然(非−合成)、内因性または関連する、および既知の挿入され、または融合されたタンパク質または特定部分またはバリアントの少なくとも20%、30%または40%、そして好ましくは少なくとも50%、60%または70%、そして最も好ましくは少なくとも80%、90%または95%〜1000%の比活性を有する。酵素活性および基質特異性を測定するアッセイおよび定量法は、当業者には周知である。
別の観点では、本発明は有機部分の共有結合によりさらに修飾された本明細書に記載するヒトのミメティボディおよびリガンド結合フラグメントに関する。そのような修飾は改善された薬物動態学的特性(例えばインビボ血清半減期の上昇)を持つCH1欠失ミメティボディまたはリガンド結合フラグメントを生じることができる。この有機部分は直鎖または分岐した親水性のポリマー性基、脂肪酸基、または脂肪酸エステル基であることができる。特定の態様では親水性のポリマー性基は約800〜約120,000ダルトンの分子量を有することができ、そしてポリアルカングリコール(例えばポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG))、炭水化物ポリマー、アミノ酸ポリマーまたはポリビニルピロリドンであることができ、そして脂肪酸または脂肪酸エステル基は約8〜約40個の炭素原子を含んで成ることができる。
本発明の修飾されたミメティボディおよびリガンド結合フラグメントは、直接的または間接的にCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントに共有的に結合した1以上の有機部分を含んで成ることができる。本発明のCH1欠失ミメティボディまたはリガンド結合フラグメントに結合する各有機部分は、独立して親水性ポリマー性基、脂肪酸基または脂肪酸エステル基であることができる。本明細書で使用する用語「脂肪酸」は、モノ−カルボン酸およびジ−カルボン酸を包含する。本明細書で使用する用語「親水性のポリマー性基」とは、水中でオクタン中よりも溶解性の有機ポリマーを指す。例えばポリリシンは水中でオクタン中より可溶性である。すなわちポリリシンの共有結合により修飾されたCH1欠失ミメティボディは、本発明に包含される。本発明のミメティボディを修飾するために適する親水性ポリマーは直鎖または分岐であることができ、そして例えばポリアルカングリコール(例えば、PEG、モノメトキシ−ポリエチレングリコール(mPEG)、PPG等)、炭水化物(例えばデキストラン、セルロース、オリゴ糖、多糖等)、親水性アミノ酸のポリマー(例えばポリリシン、ポリアルギニン、ポリアスパルテート等)、ポリアルカンオキシド(例えばポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド等)、およびポリビニルピロリドンを含む。好ましくは本発明のCH1欠失ミメティボディを修飾する親水性ポリマーは、別個の分子量の物体として約800〜約150,000ダルトンの分子量を有する。例えばPEG2500、PEG5000、PEG7500、PEG9000、PEG10000、PEG12500、PEG15000およびPEG20,000(ここで下付文字は、ダルトンでのポリマーの平均分子量である)を使用することができる。
親水性のポリマー性基は1〜約6個のアルキル、脂肪酸または脂肪酸エステル基で置換することができる。脂肪酸または脂肪酸エステル基で置換される親水性ポリマーは、適当な方法を使用することにより調製することができる。例えばアミン基を含んで成るポリマーは、脂肪酸または脂肪酸エステルのカルボキシレートにカップリングすることができ、そして脂肪酸または脂肪酸エステル上で活性化されたカルボキシレート(例えばN,N−カルボニルジイミダゾールにより活性化される)を、ポリマー上のヒドロキシル基にカップリングすることができる。
本発明のミメティボディを修飾するために適切な脂肪酸および脂肪酸エステルは飽和であることができ、あるいは1以上の不飽和単位を含むことができる。本発明のミメティボディを修飾するために適切な脂肪酸には、例えばn−ドデカノエート(C12、ラウレート)、n−テトラデカノエート(C14、ミリステート)、n−オクタデカノエート(C18、ステアレート)、n−エイコサノエート(C20、アラキデート)、n−ドコサノエート(C22、ベヘネート)、n−トリアコンタノエート(C30)、n−テトラコンタノエート(C40)、シス−Δ9−オクタデカノエート(C18、オレート)、オールシス−Δ5,8,11,14−エイコサテトラエノエート(C20、アラキドネート)、オクタン二酸、テトラデカン二酸、オクタデカン二酸、ドコサン二酸等を含む。適当な脂肪酸エステルには、直鎖もしくは分枝低級アルキル基を含んで成るジカルボン酸のモノ−エステルを含む。低級アルキル基は、1から約12、好ましくは1から約6個の炭素原子を含んで成ることができる。
修飾されたヒトミメティボディおよびリガンド結合フラグメントは、1以上の修飾剤を用いた反応によるような適当な方法を使用して調製することができる。本明細書で使用する用語「修飾剤」は、活性化基を含んで成る適当な有機基(例えば親水性ポリマー、脂肪酸、脂肪酸エステル)を指す。「活性化基」は、適当な条件下で第2の化学基と反応し、これにより修飾剤と第2の化学基との間に共有結合を形成することができる化学的部分または官能基である。例えばアミン反応性の活性化基には、トシラート、メシラート、ハロ(クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード)、N−ヒドロキシスクシンイミジルエステル(NHS)等のような求電子性基を含む。チオールと反応することができる活性化基には、例えばマレイミド、ヨードアセチル、アクリロリル、ピリジルジスルフィド、5−チオール−2−ニトロ安息香酸チオール(TNB−チオール)等を含む。アルデヒド官能基をアミンまたはヒドラジドを含有する分子にカップリングさせることができ、そしてアジド基を三価のリン基と反応させてホスホルアミデートまたはホスホルイミド結合を形成することができる。活性化基を分子に導入する適当な方法は、当該技術分野で既知である(例えば、Hermanson,G.T.生物結合法(Bioconjugate Techniques)、アカデミック出版;サンディエゴ、カリフォルニア州、(1996)を参照にされたい)。活性化基は有機基(例えば親水性ポリマー、脂肪酸、脂肪酸エステル)に直接、またはリンカー部分、例えば二価のC−C12基(ここで1以上の炭素原子が酸素、窒素または硫黄のようなヘテロ原子に置き換わることができる)を介して結合させることができる。適当なリンカー部分には、例えばテトラエチレングリコール、−(CH−、−NH−(CH−NH−、−(CH−NH−および−CH−O−CH−CH−O−CH−CH−O−CH−NH−を含む。リンカー部分を含んで成る修飾剤は、例えばモノ−Boc−アルキルジアミン(例えばモノ−Boc−エチレンジアミン、モノ−Boc−ジアミノヘキサン)を、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)の存在下で脂肪酸と反応させて、遊離アミンと脂肪酸カルボキシレートとの間にアミド結合を形成することにより生成することができる。Boc保護基はトリフルオロ酢酸(TFA)を用いた処理により生成物から除去し、記載した別のカルボキシレートにカップリングすることができる1級アミンを露出することができるか、または無水マレイン酸と反応させ、そして生じた生成物を環化して脂肪酸の活性化マレイミド誘導体を生成することができる(例えばThompson,et al.,国際公開第92/16221号パンフレットを参照にされたい(この教示は全部、引用により本明細書に編入する))。
本発明の修飾したミメティボディは、ヒトCH1欠失ミメティボディまたはリガンド結合フラグメントを修飾剤と反応させることにより生成することができる。例えば有機部分は、アミン−反応性修飾剤(例えばPEGのNHSエステル)を使用することにより、非−部位特異的様式でCH1欠失ミメティボディに結合させることができる。修飾したヒトミメティボディまたはリガンド結合フラグメントは、CH1欠失ミメティボディまたはリガンド結合フラグメントのジスルフィド結合(例えば鎖内ジスルフィド結合)を還元することにより調製することもできる。還元されたCH1欠失ミメティボディまたはリガンド結合フラグメントは、次いでチオール−反応性の修飾剤と反応させて、本発明の修飾されたCH1欠失ミメティボディを生成することができる。本発明のCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの特異的部位に結合する有機部分を含んで成る修飾されたヒトミメティボディおよびリガンド結合フラグメントは、逆タンパク質溶解(Fisch et al.,Bioconjugate Chem.,3:147−153(1992);Werlen et al.,Bioconjugate Chem.,5:411−417(1994);Kumaran et al.,Protein Sci.6(10):2233−2241(1997);Itoh et al.,Bioorg.Chem.,24(1);59−68(1996);Capellas et al.,Biotechnol.Bioeng.,56(4):456−463(1997))のような適当な方法、およびHermanson,G.T.,生物結合法(Bioconjugate Techniques)、アカデミック出版;サンディエゴ、カリフォルニア州1996)に記載されている方法を使用して調製することができる。
CH1欠失ミメティボディ組成物
また本発明は、自然には存在しない組成物、混合物または形態で提供される、本明細書に記載し、かつ/または当該技術分野で既知であるような少なくとも1つの、少なくとも2つの、少なくとも3つの、少なくとも4つの、少なくとも5つの、少なくとも6以上のミメティボディまたはその特定部分またはバリアントを含んで成る、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物を提供する。そのような組成物の割合は、当該技術分野で既知の、または本明細書に記載するような液体もしくは乾燥溶液、混合物、懸濁液、乳液またはコロイドとしての重量、容量、濃度、容量モル濃度または重量モル濃度による。そのような組成物の割合は、限定するわけではないが0.00001、0.00003、0.00005、0.00009、0.0001、0.0003、0.0005、0.0009、0.001、0.003、0.005、0.009、0.01、0.02、0.03、0.05、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.3、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、99.1、99.2、99.3、99.4、99.5、99.6、99.7、99.8、99.9%のような、当該技術分野で既知の、または本明細書に記載するような液体、ガスもしくは乾燥溶液、混合物、懸濁液、乳液またはコロイドとしての重量、容量、濃度、容量モル濃度またはモル重量濃度で0.00001〜99.9999パーセントを含んでなることができる。本発明のそのような組成物は、このように限定するわけではないが0.00001〜100mg/mlおよび/または0.00001〜100mg/gを含む。
組成物は場合により、さらに少なくとも1つの抗感染薬、心血管系(CV)薬、中枢神経系(CNS)薬、自律神経系(ANS)薬、気道薬、胃腸管(GI)薬、ホルモン薬、流体もしくは電解質バランスのための薬剤、血液製剤、抗腫瘍薬、免疫調節薬、目、耳もしくは鼻の薬、局所薬、栄養剤等から選択される少なくとも1つの化合物またはタンパク質の有効量を含んでなることができる。そのような薬剤は当該技術分野では周知であり、本明細書で提示するそれぞれについて製剤、適用、投薬および投与を含む(例えばNursing 2001 薬剤のハンドブック(Handbook of Drugs)、第21版、スプリングハウス(Springhouse)社、スプリングハウス、ペンシルバニア州、2001:健康の専門家の薬剤ガイド(Health Professional’s Drug Guide)2001、編集、Shannon,Wilson,Stang、プレンティス−ホール(Prentice−Hall)社、アッパー サドル リバー、ニュージャージー州;薬理治療ハンドブック(Pharmacotherapy Handbook)、Wells et al.、編集、アペルトン&ランゲ(Appleton & Lange)、スタムフォード、コネチカット州を参照にされたい(それぞれ引用により全部、本明細書に編入する)。
抗感染薬は、殺アメーバー薬または少なくとも1つの抗原虫薬、駆虫薬、抗真菌薬、抗マラリア薬、抗結核薬、または少なくとも1つの抗癩病薬、アミノグルコシド、ペニシリン、セファロスポリン、テトラサイクリン、スルホンアミド、フルオロキノロン、抗ウイルス薬、マクロライド抗感染薬、他方面(miscellaneous)抗感染薬から選択される少なくとも1つであることができる。CV薬は、強心薬、抗不整脈薬、抗狭心薬、抗高血圧症薬、抗高脂血症薬および他方面の心臓薬から選択される少なくとも1つであることができる。CNS薬は、非麻酔性鎮痛薬から選択される少なくとも1つ、または解熱薬、非ステロイド系抗炎症薬、麻酔薬、またはオピオイド系鎮痛薬、鎮痛−睡眠薬、鎮痙薬、抗鬱薬、抗不安薬、抗精神薬、中枢神経系刺激物、抗パーキンソン病薬、他方面の中枢神経系から選択される少なくとも1つであることができる。ANS薬は、コリン作用薬(副交感神経作用薬)、抗コリン作用薬、アドレナリン作用薬(交感神経作用薬)、アドレナリン遮断薬(交感神経遮断薬)、骨格筋弛緩薬、神経筋肉遮断薬から選択される少なくとも1つであることができる。気道薬は抗ヒスタミン薬、気管支拡張薬、去痰薬、少なくとも1つの鎮咳薬、他方面の呼吸薬から選択される少なくとも1つであることができる。GI管薬は、制酸または少なくとも1つの吸着薬または少なくとも1つの抗発張剤(antiflatulent)、消化酵素または少なくとも1つの胆石溶解剤、止瀉薬、緩下薬、制吐薬、抗潰瘍薬から選択される少なくとも1つであることができる。ホルモン薬はコルチコステロイド、アンドロゲン、または少なくとも1つの同化性ステロイド、エストロゲン、または少なくとも1つのプロゲスチン、ゴナドトロピン、抗糖尿病薬、または少なくとも1つのグルカゴン、甲状腺ホルモン、甲状腺ホルモンアンタゴニスト、下垂体ホルモン、副甲状腺様薬から選択される少なくとも1つであることができる。流体および電解質バランスのための薬剤は、利尿剤、電解質または少なくとも1つの代替溶液、酸化剤または少なくとも1つのアルカリ化剤から選択される少なくとも1つであることができる。血液製剤は造血薬、抗凝固薬、血液誘導体、血栓溶解酵素から選択される少なくとも1つであることができる。抗腫瘍薬はアルキル化剤、代謝拮抗物質、抗生物質系抗腫瘍薬、ホルモンバランスを改変する抗腫瘍薬、他方面の抗腫瘍性薬から選択される少なくとも1つであることができる。免疫調節薬は免疫抑制剤、ワクチンまたは少なくとも1つの毒素、抗毒素または少なくとも1つの抗蛇毒素、免疫血清、生物学的応答モディファイヤーから選択される少なくとも1つであることができる。目、耳および鼻の薬は、目の抗感染薬、目の抗炎症薬、縮瞳薬、散瞳薬、目の血管収縮薬、他方面の目、耳、鼻の薬から選択される少なくとも1つであることができる。局所薬は局所用抗感染薬、殺疥癬虫薬、または少なくとも1つの殺シラミ薬、局所用コルチコステロイドから選択される少なくとも1つであることができる。栄養剤はビタミン、無機物または熱量源(caloric)から選択される少なくとも1つであることができる。例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブック(Nursing 2001 Drug Handbook)、同上を参照にされたい。
少なくとも1つの殺アメーバー薬または抗原虫薬は、アトバクオン(atovaquone)、塩酸クロロキン、リン酸クロロキン、メトロニダゾール、塩酸メトロニダゾール、ペンタミジンイセチオネートから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの駆虫薬は、メベンダゾール、ピランテルパモエート、チアベンダゾールから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗真菌薬は、アンホテリシンB、アンホテリシンB硫酸コレステリル複合体、アンホテリシンB脂質複合体、アンホテリシンBリポソーマル、フルコナゾール、フルシトシン、グリセオフルビンマイクロサイズ、グリセオフルビンウルトラマイクロサイズ、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ニスタチン、塩酸テルビナファイン(terbinafine)から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗マラリア薬は、塩酸クロロキン、リン酸クロロキン、ドキシサイクリン、硫酸ヒドロキシクロロキン、塩酸メフロキン、リン酸プリマキン、ピリメタミン、スルファドキシンを含むピリメタミンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗結核または抗癩病薬は、クロファジミン、シクロセリン、ダプソン、塩酸エタンブトール、イソニアジド、ピラジナミド、リファブチン(rifabutin)、リファンピン、リファペンチン(rifapentin)、硫酸ストレプトマイシンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのアミノグリコシドは、硫酸アミカシン(amikacin)、硫酸ゲンタマイシン、硫酸ネオマイシン、硫酸ストレプトマイシン、硫酸トブラマイシンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのペニシリンは、アモキシリン/クラブラネートカリウム、アモキシリン三水和物、アンピシリン、アンピシリンナトリウム、アンピシリン三水和物、アンピシリンナトリウム/スルバクタムナトリウム、クロキサシリンナトリウム、ジクロキサシリンナトリウム、メズロシリンナトリウム、ナフシリンナトリウム、オキサシリンナトリウム、ペニシリンGベンザチン、ペニシリンGカリウム、ペニシリンGプロカイン、ペニシリンGナトリウム、ペニシリンVカリウム、ピペラシリンナトリウム、ピペラシリンナトリウム/タゾバクタム(tazobactam)ナトリウム、チカルシリン二ナトリウム、チカルシリン二ナトリウム/クラブラネートカリウムから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのセファロスポリンは、少なくとも1つのセファクロール、セファドロキシル、セファゾリンナトリウム、セフジニル(cefdinir)、塩酸セフェピム(cefepime)、セフィキシム(cefixime)、セフメタゾール(cefmetazole)ナトリウム、セフォニシドナトリウム、セフォペラゾンナトリウム、セフォタキシムナトリウム、セフォテタンジナトリウム、セフォキシチンナトリウム、セフポドキシム プロキセチル(cefpodoxime proxetil)、セフプロジル(cefprozil)、セフタジジム、セフチブテン(ceftibuten)、セフチゾキシム(ceftizoxime)ナトリウム、セフトリアゾンナトリウム、セフロキシム アキセチル(cefuroxime axetil)、セフロキシムナトリウム、塩酸セファレキシン、セファレキシン一水和物、セフラジン、ロラカルベフ(loracarbef)から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのテトラサイクリンは、塩酸デメクロサイクリン、ドキシサイクリンカルシウム、ドキシサイクリン ハイクレート(hyclate)、塩酸ドキシサイクリン、ドキシサイクリン一水和物、塩酸ミノサイクリン、塩酸テトラサイクリンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのスルホンアミドは、コートリモキサゾール(co−trimoxazole)、スルファジアジン、スルファメトキサゾール、スルフィソキサゾール、スルフィソキサゾールアセチルから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのフルオロキノロンは、メシル酸アラトロフロキサシン(alatrofloxacin)、シプロフロキサシン、エノキサシン、レボフロキサシン(levofloxacin)、塩酸ロメフロキサシン(lomefloxacin)、ナリジクス酸、ノルフロキサシン、オフロキサシン(ofloxacin)、スパルフロキサシン(sparfloxacin)、メシル酸トロバフロキサシン(trovafloxacin)から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのフルオロキノロンは、メシル酸アラトロフロキサシン(alatrofloxacin)、シプロフロキサシン、エノキサシン、レボフロキサシン(levofloxacin)、塩酸ロメフロキサシン(lomefloxacin)、ナリジクス酸、ノルフロキサシン、オフロキサシン(ofloxacin)、スパルフロキサシン(sparfloxacin)、メシル酸トロバフロキサシン(trovafloxacin)から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗ウイルス薬は、硫酸アバカビル(abacavir)、アシクロビルナトリウム、塩酸アマンタジン、アンプレナビル(amprenavir)、シドホビル(cidofovir)、メシル酸デラビルジン(delavirdine)、ジダノシン(didanosine)、エファビレンズ(efavirenz)、ファムシクロビル(famciclovir)、フォミビルゼン(fomivirsen)ナトリウム、フォスカルネットナトリウム、ガンシクロビル、硫酸インジナビル、ラミブジン(lamivudine)、ラミブジン/ジドブジン、メシル酸ネルフィナビル(nelfinavir)、ネビラピン(nevirapine)、リン酸オセルタミビル(oseltamivir)、リバビリン、塩酸リマンタジン、リトナビル(ritonavir)、サキナビル(saquinavir)、メシル酸サキナビル、スタブジン(stavudine)、塩酸バラシクロビル(valacyclovir)、ザルシタビン(zalcitabine)、ザナミビル、ジドブジンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのマクロリン抗−感染薬は、アジスロマイシン(azithromycin)、クラリスロマイシン(clarithromycin)、ジリスロマイシン(dirithromycin)、エリスロマイシン塩基、エリスロマイシンエストレート、エチルコハク酸エリスロマイシン、エリスロマイシンラクトバイオネート(lactobionate)、エリスロマイシンステアレートから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの他方面の抗感染薬は、アズトレオナム、バシトラシン、コハク酸クロラムフェニコールナトリウム、塩酸クリンダマイシン、塩酸クリンダマイシンパルミテート、リン酸クリンダマイシン、イミペネムおよびシラスタチンナトリウム、メロペネム(meropenem)、ニトロフラントイン マクロクリスタル(macrocrystal)、ニトロフラントイン ミクロクリスタル(microcrystal)、キヌプリスチン(quinupristin)/ダルホプリスチン(dalfopristin)、塩酸スペクチノマイシン、トリメトプリム、塩酸バンコマイシンから選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第24〜214頁を参照にされたい。)
少なくとも1つの筋収縮薬は乳酸アムリノン、ジゴキシン、乳酸ミルリノンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗不整脈薬はアデノシン、塩酸アミオダロン、硫酸アトロピン、ブレチリウムトシラート、塩酸ジルチアゼム、ジソピラミド、リン酸ジソピラミド、塩酸エスモロール、酢酸フレカイニド、フマル酸イブチリド(ibutilide)、塩酸リドカイン、塩酸メキシレチン、塩酸モリシジン(moricizine)、フェニトイン、フェニトインナトリウム、塩酸プロカインアミド、塩酸プロパフェノン、塩酸プロプラノロール(propranolol)、重硫酸キニジンビ、グルコン酸キニジン、ポリガラクツロン酸キニジン、硫酸キニジン、ソタロール、塩酸トカイニド、塩酸ベラパミルから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗狭心症薬は、アムロジピジン(amlodipidine)ベシレート、アミルニトリット、塩酸ベプリジル(bepridil)、塩酸ジルチアゼム、イソソルビドジニトレート、イソソルビドモノニトレート、ナドロール、塩酸ニカルジピン、ニフェジピン、ニトログリセリン、塩酸プロパノロール、ベラパミル、塩酸ベラパミルから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗高血圧症薬は、塩酸アセブトロール、アムロジピンベシレート、アテノロール、塩酸ベナゼプリル(benazepril)、塩酸ベタキソロール、フマル酸ビソプロロール(bisoprolol)、カンデサルタン シレキセチル(candesartan cilexetil)、カプトプリル、塩酸カルテオロール(carteolol)、カルベディロール、クロニジン、塩酸クロニジン、ジアゾキシド、塩酸ジルチアゼム、メシル酸ドキサゾシン、エナラプリラート、マレイン酸エナラプリル、メシル酸エプロサルタン(eprosartan)、フェロジピン、メシル酸フェノルドパム(fenoldopam)、フォシノプリル(fosinopril)ナトリウム、酢酸グアナベンズ、硫酸グアナドレル、塩酸グアンファシン、塩酸ヒドララジン、イルベサルタン(irbesartan)、イスラジピン(isradipine)、塩酸ラベタロール、リジノプリル、ロサルタン(losartan)カリウム、メチルドパ、塩酸メチルドペート、コハク酸メトプロロール、酒石酸メトプロロール、ミノキシジル、塩酸モエキシプリル(moexipril)、ナドロール、塩酸ニカルジピン、ニフェジピン、ニソルジピン、ニトロプルシドナトリウム、硫酸ペンブトロール(penbutolol)、ペリンドプリル エルブミン(perindopril erbumine)、メシル酸フェントラミン、ピンドロール、塩酸プラゾシン、塩酸プロパノロール、塩酸キナプリル、ラミプリル(ramipril)、テルミサルタン(telmisartan)、塩酸テラゾシン、マレイン酸チモロール、トランドラプリル(trandolapril)、バルサルタン(valsartan)、塩酸ベラパミルから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗高脂血症薬は、アトルバスタチン(atorvastatin)カルシウム、セリバスタチン(cerivastatin)ナトリウム、コレスチラミン、塩酸コレスチポール、フェノフィブレート(fenofibrate)(微結晶化)、フルバスタチン(fluvastatin)ナトリウム、ゲムフィブロジル、ロバスタチン、ナイアシン、プラバスタチンナトリウム、シンバスタチンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの他方面のCV薬はアブシキシマブ、アルプロスタジル、塩酸アルブタミン(arbutamine)、シロスタゾル(cilostazol)、重硫酸クロピドグレル(clopidogrel)、ジピリダモール、エプチフィバチド(eptifibatide)、塩酸ミドドリン(midodrine)、ペントキシフィリン(pentoxifylline)、塩酸チクロピジン(ticlopidine)、塩酸チロフィバン(tirofiban)から選択される少なくとも1つであることができる(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第215〜336頁を参照にされたい。)
少なくとも1つの非麻酔性鎮痛薬または解熱薬は、アセトアミノフェン、アスピリン、トリサリチル酸マグネシウムコリン、ジフルニサル、サリチル酸マグネシウムから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの非ステロイド系抗炎症薬は、セレコキシブ(celecoxib)、ジクロフェナクカリウム、ジクロフェナクナトリウム、エトドラク(etodolac)、フェノプロフェンカルシウム、フルビプロフェン(flubiprofen)、イブプロフェン、インドメタシン、インドメタシンナトリウム三水和物、ケトプロフェン、ケトロラクトロメタミン、ナブメトン(nabumetone)、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、オキサプロジン(oxaprozin)、ピロキシカム、ロフェコキシブ(rofecoxib)、スリンダクから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの麻酔性またはオピオイド系鎮痛薬は、塩酸アルフェンタニル、塩酸ブプレノルフィン、酒石酸ブトルファノール、リン酸コデイン、硫酸コデイン、クエン酸フェンタニル、フェンタニル経皮系、フェンタニル経粘膜系、塩酸ヒドロモルホン、塩酸メペリジン、塩酸メタドン、塩酸モルフィン、硫酸モルフィン、酒石酸モルフィン、塩酸ナルブフィン、塩酸オキシコドン、ペクチン酸オキシコドン、塩酸オキシモルフォン、塩酸ペンタゾシン、塩酸ペンタゾシンおよび塩酸ナロキソン、乳酸ペンタゾシン、塩酸プロポキシフェン、プロポキシフェンナプシレート、塩酸レミフェンタニル(remifentanil)、クエン酸サフェンタニル、塩酸トラマドールから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの鎮痛−睡眠薬はクラロール水和物、エスタゾラム、塩酸フルラゼパム、ペントバルビタール、ペントバルビタールナトリウム、フェノバルビタールナトリウム、セコバルビタールナトリウム、テマゼパム、トリアゾラム、ザレプロン(zaleplon)、酒石酸ゾルピデムから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの鎮痙剤は、アセタゾルアミドナトリウム、カルバマゼピン、クロナゼパム、ジカリウムクロラゼペート、ジアゼパム、ジバルプロックスナトリウム、エトスクシミド、ホスフェニトインナトリウム、ガバペンチン、ラモトリジン、硫酸マグネシウム、フェノバルビタール、フェノバルビタールナトリウム、フェニトイン、フェニトインナトリウム、フェニトインナトリウム(増量:extended)、プリミドン、塩酸チアガビン(tiagabine)、トピラメート(topiramate)、バルプロ酸ナトリウム、バルプロ酸から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗鬱薬は、塩酸アミトリプチリン、パモ酸アミトリプチリン、アモキサピン(amoxapine)、塩酸ブプロピオン、臭化水素酸シタロプラム(citalopram)、塩酸クロミプラミン、塩酸デシプラミン、塩酸ドキセピン、塩酸フルオキセチン、塩酸イミプラミン、パモ酸イミプラミン、ミルタザピン(mirtazapine)、塩酸ネファゾドン(nefazodone)、塩酸ノルトリプチリン、塩酸パロキセチン、硫酸フェネルジン、塩酸セルトラリン(sertraline)、硫酸トラニルシプロミン、マレイン酸トリミプラミン、塩酸ベンラファキシン(venlafaxine)から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗不安薬は、アルプラゾラム(alprazolam)、塩酸ブスピロン(buspirone)、クロルジアゼポキシド、塩酸クロルジアゼポキシド、ジカリウムクロラゼペート(clorazepate)、ジアゼパム、塩酸ドキセピン、ヒドロキシジンエンボネート、塩酸ヒドロキシジン、パモ酸ヒドロキシジン、ロラゼパム(lorazepam)、メフロバメート(mephrobamate)、塩酸ミダゾラム(midazolam)、オキサゼパムから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗精神薬は、塩酸クロルプロマジン、クロザピン、フルフェナジンデカノエート、フルフェナジンエナンテート、塩酸フルフェナジン、フルフェナジン、ハロペリドール、デカン酸ハロペリドール、乳酸ハロペリドール、塩酸ロキサピン、コハク酸ロキサピン、メソリダジンベシレート(mesoridazine besylate)、塩酸モリンドン(molindone)、オランザピン(olanzapine)、ペルフェナジン、ピモジド(pimozide)、プロクロルペラジン(prochlorperazine)、フマル酸クェチアピン(quetiapine)、リスペリドン(risperidone)、塩酸チオリダジン、チオチキセン,塩酸チオチキセン、塩酸トリフルオペラジンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの中枢神経系刺激物は、硫酸アンフェタミン、カフェイン、硫酸デキストロアンフェタミン、塩酸ドキサプラム、塩酸メタンフェタミン、塩酸メチルフェニデート、モダフィニル、ペモリン、塩酸フェンテルミンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗パーキンソン病薬は、塩酸アマンタジン、メシル酸ベンズトロフィン、塩酸ビペリデン、乳酸ビペリデン、メシル酸ブロモクリプチン、カルビドパ−レボドパ、エンタカポン(entacapone)、レボドパ、メシル酸ペルゴリド(pergolide)、プラミペキソールジヒドロクロライド、塩酸ロピニロール(ropinirol)、塩酸セレジリン、トルカポン(tolcapone)、塩酸トリヘキシフェニジルから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの他方面の中枢神経系薬は、塩酸ブプロピオン、塩酸ドネペジル(donepezil)、ドロペリドール、マレイン酸フルボキサミン(fluvoxamine)、炭酸リチウム、クエン酸リチウム、塩酸ナラトリプタン(naratriptan)、ニコチンポラクリレクス(polacrilex)、ニコチン経皮系、プロポホル(propofol)、安息香酸リザトリプタン(rizatriptan)、塩酸シブトラミン(sibutramine)一水和物、コハク酸スマトリプタン(sumatriptan)、塩酸タクリン、ゾルミトリプタン(zolmitriptan)から選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第337〜530頁を参照にされたい。)
少なくとも1つのコリン作用薬(例えば副交感神経作用薬)は、塩化ベタニコール、塩化エドロホニウム、臭化ネオスチグミン、メチル硫酸ネオスチグミン、サリチル酸フィソスチグミン、臭化ピリドスチグミンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗コリン作用薬は、硫酸アトロピン、塩酸ジシクロミン、グリコピロレート(glycopyrrolate)、ヒヨスチアミン、硫酸ヒヨスチアミン、臭化プロパンセリン(propantheline)、スコポラミン、スコポラミンブチルブロミド、スコポラミンヒドロブロミドから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのアドレナリン作用薬(交感神経作用薬)は、塩酸ドブタミン(dobutamine)、塩酸ドーパミン、重酒石酸メタラミノール、重酒石酸ノルエピネフリン、塩酸フェニレフリン、塩酸プソイドエフェドリン、硫酸プソイドエフェドリンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのアドレナリン遮断薬(交感神経遮断薬)は、メシル酸ジヒドロエルゴタミン、酒石酸エルゴタミン、マレイン酸メチセルジド、塩酸プロパラノールから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの筋弛緩剤は、バクロフェン、カリソプロドール、クロルゾキサゾン、塩酸シクロベンザプリン、ダントロレンナトリウム、メトカルバモール、塩酸チザニジン(tizanidine)から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの神経筋遮断薬はアトラクリウムベシレート、シスアトラクリウムベシレート、塩化ドキサクリウム、塩化ミバクリウム、臭化パンクロニウム、臭化ピペクロニウム、臭化ラパクロニウム、臭化ロクロニウム、塩化スクシニルコリン、塩化ツボクラリン、臭化ベクロニウムから選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第531〜84頁を参照されたい。)
少なくとも1つの抗ヒスタミン薬は、マレイン酸ブロモフェニラミン、塩酸セチリジン(cetirizine)、マレイン酸クロロフェニラミン、フマル酸クレマスチン、塩酸シプトヘプタジン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸フェキソフェナジン(fexofenadine)、ロラタジン(loratadine)、塩酸プロメタジン、プロメタジンテオクレート(theoclate)、塩酸トリプロリジンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの気管支拡張薬は、アルブテロール、硫酸アルブテロール、アミノフィリン、硫酸アトロピン、硫酸エフェドリン、エピネフリン、重酒石酸エピネフリン、塩酸エピネフリン、臭化イプラトロピウム、イソプロテレノール、塩酸イソプロテレノール、硫酸イソプロテレノール、塩酸レバルブテロール(levalbuterol)、硫酸メタプロテレノール、オキシトリフィリン、酢酸ピルブテロール、ザルメテロール キシナフエート(salmeterol xinafoate)、硫酸テルブタリン、テオフィリンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの去痰薬または鎮咳薬は、ベンゾナテート、リン酸コデイン、硫酸コデイン、デキストラメトロファン(dextramethorphan)ヒドロブロミド、塩酸ジフェンヒドラミン、グアイフェネシン、塩酸ヒドロモルホンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの他方面の呼吸薬は、アセチルシステイン、ベクロメタゾン ジプロピオネート、ベラクタント(beractant)、ブデソニド(budesonide)、カルファクタント(calfactant)、クロモリンナトリウム、ドルナーゼ(dornase)アルファ、エポプロステノールナトリウム、フルニソリド、プロピオン酸フルチカゾン(fluticasone)、モンテルカストナトリウム、ネドクロミル(nedocromil)ナトリウム、パリビズマブ(palivizumab)、トリアムシノロンアセトニド、ザフィルルーカスト、ジロウトン(zileuton)から選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第585〜642頁を参照されたい。)
少なくとも1つの制酸薬、吸着薬または抗発張薬は、炭酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、マガルドレート、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、シメチコーン、重炭酸ナトリウムから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの消化酵素または胆石溶解薬は、パンクレアチン、パンクレリパーゼ、ウルソジオール(ursodiol)から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの止瀉薬はアタパルジャイト、次サリチル酸ビスマス、ポリカルボフィルカルシウム、塩酸ジフェノキシレートもしくは硫酸アトロピン、ロペラミド、酢酸オクトレオチド(octreotide)、オピウムチンキ、オピウムチンキ(樟脳処理)から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの緩下薬は、ビソコジル(bisocodyl)、ポリカルボフィルカルシウム、カスカラサグラダ、カスカラサグラダ芳香性流エキス剤、カスカラサグラダ流エキス剤、ひまし油、ドキュセートカルシウム、ドキュセートナトリウム、グリセリン、ラクチュロース、クエン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、メチルセルロース、鉱物油、ポリエチレングリコールもしくは電解質溶液、車前子(psyllium)、センナ、リン酸ナトリウムから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの制吐薬は、塩酸クロルプロマジン、ジメンヒドリネート、メシル酸ドラセトロン(dolasetron)、ドロナビノール、塩酸グラニセトロン(granisetron)、塩酸メクリジン、塩酸メトクロプラミド、塩酸オンダンセトロン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、プロクロルペラジンエジシレート(edisylate)、マレイン酸プロクロルペラジン、塩酸プロメタジン、スコポラミン、マレイン酸チエチルペラジン、塩酸トリメトベンザミドから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗潰瘍薬は、シメチジン、塩酸シメチジン、ファモチジン、ランソプラゾール(lansoprazole)、ミソプロストール、ニザチジン、オメプラゾール、ラベプラゾールナトリウム、クエン酸ランチジン(rantidine)ビスマス、塩酸ラニチジン、スクラルフェートから選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第643〜95頁を参照されたい。)
少なくとも1つのコルチコステロイドはベタメタゾン、酢酸ベタメタゾンまたはリン酸ナトリウムベタメタゾン、リン酸ナトリウムベタメタゾン、酢酸コルチゾン、デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、リン酸ナトリウムデキサメタゾン、酢酸フルドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンシピオネート、リン酸ナトリウムヒドロコルチゾン、コハク酸ナトリウムヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、コハク酸ナトリウムメチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、酢酸プレドニゾロン、リン酸ナトリウムプレドニゾロン、プレドニゾロンテブテート、プレドニゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセテート、トリアムシノロンジアセテートから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのアンドロゲンまたは同化性ステロイドは、ダナゾール、フルオキシメステロン、メチルテストステロン、ナンドロロンデカノエート、ナンドロロンフェンプロピオネート、テストステロン、テストステロンシピオネート、テストステロンエナンタート、テストステロンプロピオネート、テストステロン経皮系から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのエストロゲンまたはプロゲスチンは、エステル化エストロゲン、エストラジオール、エストラジオールシピオネート、エストラジオール/酢酸ノルエチンドロン経皮系、吉草酸エストラジオール、エストロゲン(共役)、エストロピペート(estropipate)、エチニルエストラジオール、エチニルエストラジオールおよびデソゲストレル(desogestrel)、エチニルエストラジオールおよびエチノジオールジアセテート、エチニルエストラジオールおよびデソゲストレル、エチニルエストラジオールおよびエチノジオールジアセテート、エチニルエストラジオールおよびレボノルゲストレル(levonorgestrel)、エチニルエストラジオールおよびノルエチンドロン、エチニルエストラジオールおよび酢酸ノルエチンドロン、エチニルエストラジオールおよびノルゲスチメート(norgestimate)、エチニルエストラジオールおよびノルゲストレル、エチニルエストラジオールおよびノルエチンドロンおよびアセテートおよびフマル酸鉄、レボノルゲストレル、酢酸メドロキシプロゲステロン、メストラノールおよびノルエチンドロン、ノルエチンドロン、酢酸ノルエチンドロン、ノルゲストレル、プロゲステロンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのゴナドトロピンは、酢酸ガニレリックス、酢酸ゴナドレリン、酢酸ヒストレリン(histrelin)、メノトロピンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗糖尿病薬またはグルカオンはアカルボース、クロロプロパミド、グリメピリド(glimepiride)、グリピジド(glipizide)、グルカゴン、グリブリド、インスリン、塩酸メトホルミン、ミグリトール(miglitol)、塩酸ピオグリタゾン(pioglitazone)、レパグリニド(repaglinide)、マレイン酸ロシグリタゾン(rosiglitazone)、トログリタゾンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの甲状腺ホルモンは、レボチロキシン(levothyroxine)ナトリウム、リオチロニン(liothyronine)ナトリウム、リオトリックス(liotrix)、チロイド(thyroid)から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの甲状腺ホルモンアンタゴニストは、メチマゾール、ヨウ化カリウム、ヨウ化カリウム(飽和溶液)、プロピルチオウラシル、放射性ヨウ素(ヨウ化ナトリウム131I)、強いヨウ素溶液から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの下垂体ホルモンは、コルチコトロピン、コシントロピン、酢酸デスモプレシン、酢酸ロイプロリド、呼吸コルチコトロピン、ソマトレム、ソマトロピン、バソプレッシンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの副甲状腺様薬は、カルシフェジオール(calcifediol)、カルシトニン(ヒト)、カルシトニン(サケ)、カルシトルオール、ジヒドロタキステロール(dihydrotachysterol)、エチドロネート二ナトリウムから選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第696〜796頁を参照されたい。)
少なくとも1つの利尿剤は、アセタゾルアミド、アセタゾルアミドナトリウム、塩酸アミロライド、ブメタニド(bumetanide)、クロルサリドン、エタクリネートナトリウム、エタクリン酸、フロセミド、ヒドロクロロチアジド、インダパミド(indapamide)、マンニトール、メトラゾン、スピロノラクトン、トルセミド(torsemide)、トリアムテレン、尿素から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの電解質または代替溶液は、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、カルシウムグルビオネート、カルシウムグルセプテート、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、リン酸カルシウム(二塩基性)、リン酸カルシウム(三塩基性)、ゼキストラン(高分子量)、デキストラン(低分子量)、ヘタスターチ、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸カリウム、重炭酸カリウム、塩化カリウム、グコン酸カリウム、リンゲル注入液、リンゲル注入液(乳酸化)、塩化ナトリウムから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの酸性化剤またはアルカリ性化剤は、重炭酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、トロメタミンから選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第797〜833頁を参照されたい。)
少なくとも1つの造血薬は、フマル酸鉄、グルコン酸鉄、硫酸鉄、硫酸鉄(乾燥化)、デキストラン鉄、ソルビトール鉄、多糖−鉄錯体、グルコン酸鉄ナトリウム錯体から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗凝固薬は、アルデパリン(ardeparin)ナトリウム、ダルテパリン(dalteparin)ナトリウム、ダナパロイド(danaparoid)ナトリウム、エノキサパリン(enoxaparin)ナトリウム、ヘパリンカルシウム、ヘパリンナトリウム、ワルファリンナトリウムから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの血液誘導体は、アルブミン5%、アルブミン25%、抗血友病因子、抗−インヒビター凝固複合体、アンチトロンビンIII(ヒト)、第IX因子(ヒト)、第IX因子複合体、血漿タンパク質画分から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの血栓溶解酵素はアルテプラーゼ(alteplase)、アニストレプラーゼ(anistreplase)、レテプラーゼ(reteplase)(組換え)、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼから選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001ドラッグハンドブックの第834〜66頁を参照されたい。)
少なくとも1つのアルキル化剤は、ブスルファン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、シクロフォスファミド、イフォスファミド(ifosfamide)、ロムスチン、塩酸メクロレタミン、メルファラン、塩酸メルファラン、ストレプトゾシン、テモゾロミド、チオテパから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの代謝拮抗物質は、カペシタビン(capecitabine)、クラドリビン(cladribine)、シタラビン、フロクスウリジン、リン酸フルダラビン(fludarabine)、フルオロウラシル、ヒドロキシウレア、メルカプトプリン、メトトレキセート、メトトレキセートナトリウム、チオグアニンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの抗生物質系抗腫瘍薬は、硫酸ブレオマイシン、ダクチノマイシン、クエン酸ダウノルビシンリポソーム、塩酸ダウノルビシン、塩酸ドキソルビシン、塩酸ドキソルビシンリポソーム、塩酸エピルビシン(epirubicine)、塩酸イダルビシン(idarubicin)、マイトマイシン、ペントスタチン、プリカマイシン、バルルビシン(valrubicin)から選択される少なくとも1つであることができる。ホルモンバランスを改変する少なくとも1つの抗腫瘍薬は、アナストロゾール(anastrozole)、ビカルタミド(bicalutamide)、エストラムスチンリン酸ナトリウム、エグゼメスタン(exemestane)、フルタミド(flutamide)、酢酸ゴセレリン、レトロゾール(letrozole)、酢酸ロイプロリド、酢酸メゲストロール、ニルタミド(nilutamide)、クエン酸タモキシフェン、テストラクトン、クエン酸トレミフェン(toremifene)から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの他方面の抗腫瘍薬は、アスパラギナーゼ、桿菌カルメット−ゲラン(BCG)(生嚢内)、ダカルバジン、ドセタキセル、エトポシド、リン酸エトポシド、塩酸ジェムシタビン(gemcitabine)、塩酸イリノテカン(irinotecan)、ミトーテン、塩酸ミトザントロン、パクリタキセル、ペガスパルガーゼ(pegaspargase)、ポルフィマー(porfimer)ナトリウム、塩酸プロカルバジン、リタキシマブ、テニポシド、塩酸トポテカン、トラスツズマブ(trastuzumab)、トレチノイン、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリスチン、酒石酸ビノレルビン(vinorelbine)から選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第867〜963頁を参照されたい。)
少なくとも1つの免疫抑制剤は、アザチオプリン、バシリキシマブ(basiliximab)、シクロスポリン、ダクリズマブ(daclizumab)、リンパ球免疫グロブリン、マウス−モノクローナル抗体CD3、マイコフェノレート モフェチル(mycophenolate mofetil)、塩酸マイコフェノレート モフェチル、シロリムス(sirolimus)、タクロリムス(tacrolimus)から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つのワクチンまたは毒素は、BCGワクチン、コレラワクチン、ジフテリアおよび破傷風毒素(吸着)、ジフテリアおよび破傷風毒素および無細胞百日咳ワクチン(吸着)、ジフテリアおよび破傷風毒素および全細胞百日咳ワクチン、ヘモフィルス(Haemophilius)b共役ワクチン、A型肝炎ワクチン(不活化)、B型肝炎ワクチン(組換え)、インフルエンザウイルスワクチン1999−2000三価型A&B(精製表面抗原)、インフルエンザウイルスワクチン1999−2000三価型A&B(サブビリオンまたは精製ビリオン)、インフルエンザウイルスワクチン1999−2000三価型A&B(全ビリオン)、日本脳炎ウイルスワクチン(不活化)、ライム病ワクチン(組換えOspA)、麻疹およびムンプスおよび風疹ウイルスワクチン(生)、麻疹およびムンプスおよび風疹ウイルスワクチン(弱毒化生)、麻疹ウイルスワクチン(弱毒化生)、髄膜炎菌多糖ワクチン、ムンプスウイルスワクチン(生)、悪疫ワクチン、肺炎球菌ワクチン(多価)、ポリオウイルスワクチン(不活化)、ポリオウイルスワクチン(生、経口、三価)、狂犬病ワクチン(吸着)、狂犬病ワクチン(ヒト二倍体細胞)、風疹およびムンプスウイルスワクチン(生)、風疹ウイルスワクチン(弱毒化生)、破傷風毒素(吸着)、破傷風毒素(流体)、チフスワクチン(経口)、チフスワクチン(非経口)、チフスVi多糖ワクチン、水痘ウイルスワクチン、黄熱病ワクチンから選択される少なくとも1つであることがである。少なくとも1つの抗毒素はまたは抗蛇毒素は、クロゴケグモ抗毒素、ガラガラヘビ科の抗蛇毒素(多価)、ジフテリア抗毒素(ウマ)、Micrurus fulvius抗蛇毒素から選択される少なくとも1つであることがである。少なくとも1つの免疫血清はサイトメガロウイルス免疫グロブリン(静脈内)、B型肝炎免疫グロブリン(ヒト)、免疫グロブリン筋肉内、免疫グロブリン静脈内、狂犬病免疫グロブリン(ヒト)、呼吸合胞体ウイルス免疫グロブリン静脈内(ヒト)、Rh(D)免疫グロブリン(ヒト)、Rh(D)免疫グロブリン静脈内(ヒト)、破傷風免疫グロブリン(ヒト)、水痘−帯状疱疹免疫グロブリンから選択される少なくとも1つであることがである。少なくとも1つの生物学的応答モディファイヤーは、アルデスロイキン(aldesleukin)、エポエチン アルファ、フィルグラスチム、注射用の酢酸グラチラマー(glatiramer)、インターフェロン アルファコン−1、インターフェロン アルファ−2a(組換え)、インターフェロン アルファ−2b(組換え)、インターフェロン ベータ−1a、インターフェロン ベータ−1b(組換え)、インターフェロン ガンマ−1b、塩酸レバミソール、オプレルベキン(oprelvekin)、サルグラモスチンから選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第964〜1040頁を参照されたい。)
少なくとも1つの目の抗感染薬は、バシトラシン、クロラムフェニコール、塩酸シプロフロキサシン、エリスロマイシン、硫酸ゲンタマイシン、オフロキサシン0.3%、硫酸ポリミキシンB、スルファタミドナトリウム10%、スルファタミドナトリウム15%、スルファタミドナトリウム30%、トブラマイシン、ビダラビンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの目の抗炎症薬は、デキサメタゾン、リン酸ナトリウムデキサメタゾン、ジクロフェナクナトリウム0.1%、フルオロメトロン、フルルビプフェンナトリウム、ケトロラク トロメタミン、酢酸プレドニゾロン(懸濁液)、リン酸ナトリウムプレドニゾロン(溶液)から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの縮瞳薬は、塩化アセチルコリン、カルバコール(眼内)、カルバコール(局所)、ヨウ化エコチオフェート、ピロカルピン、塩酸ピロカルピン、硝酸ピロカルピンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの散瞳薬は硫酸アトロピン、塩酸シクロペントレート、塩酸エピネフリン、硼酸エピネフリル、塩酸ホマトロピン、塩酸フェニレフリン、スコポラミンヒドロブロミド、トロピカミドから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの目の血管収縮薬は、塩酸ナファゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸テトラヒドラゾリンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの他方面の目薬は、塩酸アプラクロニジン(apraclonidine)、塩酸ベタキソロール、酒石酸ブリモニジニン(brimonidine)、塩酸カルテオロール(carteolol)、塩酸ジピベフリン、塩酸ドルゾラミド(dorzolamide)、エメダスチン(emedastine)ジフマレート、フルオレセインナトリウム、フマル酸ケトチフェン(ketotifen)、ラタノプロスト(latanoprost)、塩酸レボブノロール、塩酸メチプラノロール(metipranolol)、塩化ナトリウム(高張性)、マレイン酸チモロールから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの耳の薬は、硼酸、過酸化カルバミド、クロラムフェニコール、オレイン酸トリエタノールアミンポリペプチド−縮合物から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの鼻の薬は、ベクロメタゾンジプロピオネート、ブデゾニド(budesonide)、硫酸エフェドリン、塩酸エピネフリン、フルニゾリド、プロピオン酸フルチカゾン(fluticasone)、塩酸ナファゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸フェニレフリン、塩酸テトラヒドロゾリン、トリアムシノロンアセトニド、塩酸キシロメタゾリンから選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第1041〜97頁を参照されたい。)
少なくとも1つの局所抗感染剤は、アシクロビル、アンフォテリシンB、アゼラ酸(azelaic acid)クリーム、バシトラシン、硝酸ブトコナゾール、リン酸クリンダマイシン、クロトリマゾール、硝酸エコナゾール、エリスロマイシン、硫酸ゲンタマイシン、ケトコナゾール、酢酸マフェナイド、メトロニダゾール(局所)、硝酸ミコナゾール、ムピロシン(mupirocine)、塩酸ナフチファイン、硫酸ネオマイシン、ニトロフラゾン、ニスタチン、銀スルファジアジン、塩酸テルビナファイン(terbinafine)、テルコナゾール(terconazole)、塩酸テトラサイクリン、チオコナゾール、トルナフテートから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの殺疥癬虫薬または殺シラミ薬は、クロタミトン、リンダン、ペルメトリン(permethrin)、ピレトリンから選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの局所コルチコステロイドは、ベタメタゾンジプロピオネート、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、デソニド、デスオキシメタゾン、デキサメタゾン、リン酸ナトリウムデキサメタゾン、ジフロラゾンジアセテート、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルランドレノリド、プロピオン酸フルチカゾン(fluticasone)、ハルシオニド(halcionide)、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン、モメタゾンフロエート(mometasone furoate)、トリアムシノロンアセトニドから選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第1098〜1136頁を参照されたい。)
少なくとも1つのビタミンまたは無機物は、ビタミンA、ビタミンB複合体、シアノコバラミン、葉酸、ヒドロキソコバラミン、ロイコボリンカルシウム、ナイアシン、ナイアシンアミド、塩酸ピリドキシン、リボフラビン、塩酸チアミン、ビタミンC、ビタミンD、コレカルシフェロール、エルゴカルシフェロール、ビタミンD類似体、ドキセルカルシフェロール(doxercalciferol)、パリカルシトール(paricalcitol)、ビタミンE、ビタミンK類似体、フィトナジオン、弗化ナトリウム、弗化ナトリウム(局所)、微量元素、クロム、銅、ヨウ素、マンガン、セレン、亜鉛から選択される少なくとも1つであることができる。少なくとも1つの熱量源は、アミノ酸浸剤(結晶)、デキストロース中のアミノ酸浸剤、電解質とのアミノ酸浸剤、デキストロース中の電解質とのアミノ酸浸剤、肝不全のためのアミノ酸浸剤、高代謝ストレスのためのアミノ酸浸剤、腎不全のためのアミノ酸浸剤、デキストロース、脂肪乳剤、中鎖トリグリセリドから選択される少なくとも1つであることができる。(例えばナーシング 2001 ドラッグハンドブックの第1137〜63頁を参照されたい。)
本発明のCH1欠失ミメティボディ抗体またはポリペプチド組成物は、さらに少なくとも1つの適切な、かつ/または有効量の組成物または製薬学的組成物を含んでなることができるが、これら組成物はそのようなモジュレーション、処置または治療が必要な細胞、組織、器官、動物または患者に対する少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディタンパク質または抗体を含んでなり、さらに場合により少なくとも1つのTNFアンタゴニスト(例えば限定するわけではないがTNF化学物質もしくはタンパク質アンタゴニスト、TNFモノクローナル抗体もしくはポリクローナル抗体もしくはフラグメント、可溶性TNF受容体(例えばp55、p70もしくはp85)もしくはそのフラグメント、その融合ポリペプチド、または低分子TNFアンタゴニスト、例えばTNF結合タンパク質IもしくはII(TBP−1もしくはTBP−II)、ネレリモンマブ(nerelimonmab)、インフリキシマブ(infliximab)、エンテラセプト(enteracept)、CDP−571、CDP−870、アフェリモマブ(afelimomab)、レネルセプト(lenercept)等)、抗リウマチ薬(例えばメトトレキセート、オーラノフィン、オーロチオグルコース、アザチオプリン、エタネルセプト(etanercept)、金チオリンゴ酸ナトリウム、硫酸ヒドロキシクロロキン、レフルノミド(leflunomide)、スルファザルジン(sulfasalzine)、筋弛緩薬、麻薬、非ステロイド系炎症薬(NASID)、鎮痛剤、麻酔薬、鎮静剤、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗菌薬(例えばアミノグリコシド、抗真菌薬、抗寄生生物薬、抗ウイルス薬、カルバペネム、セファロスポリン、フルオロキノロン、マクロライド、ペニシリン、スルホンアミド、テトラサイクリン、他の抗微生物薬)、止痒薬、コルチコステロイド、同化性ステロイド、糖尿病関連薬、無機類、栄養物質、甲状腺薬、ビタミン、カルシウム関連ホルモン、止瀉薬、鎮咳薬、制吐薬、抗潰瘍薬、緩下薬、抗凝固薬、エリスロポエチン(例えばエポエチンアルファ)、フィルグラスチム(filgrastim)(例えばG−CSF、Neupogen)、サルグラモスチン(GM−CSF、Leukine)、免疫感作、免疫グロブリン、免疫抑制薬(例えばバシリキシマブ、シクロスポリン、ダクリズマブ)、成長ホルモン、ホルモン代用薬、エストロゲン受容体モジュレーター、散瞳薬、毛様体筋麻痺薬、アルキル化薬、代謝拮抗物質、有糸分裂インヒビター、放射性薬品、抗鬱薬、抗躁薬、抗精神病薬、抗不安薬、催眠薬、交換神経作用薬、刺激物質、ドネペジル(donepezil)、タクリン(tacrine)、喘息薬物療法、ベータアゴニスト、吸入ステロイド、ロイコトリエンインヒビター、メチルキサンチン、クロモリン、エピネフリンもしくは類似体、ドルナーゼアルファ(Pulmozyme)、サイトカインもしくはサイトカインアンタゴニストの少なくとも1つから選択される有効量の少なくとも1つを含んでなる。そのようなサイトカインの非限定的例は、限定するわけではないが任意のIL−1〜IL−23を含む。適切な投薬用量は、当該技術分野では周知である。例えばWells et al.、編集、薬理療法ハンドブック(Pharmacotherapy Handbook)、第2版、アペルトン アンド ランジ(Appleton and Lange)、スタムフォード、コネチカット州(2000):PDR薬局方、タラスコンポケット薬局方(Tarascon Pocket Pharmacopoeia)2000、豪華版、タラスコン出版社、ローマ リンダ、カリフォルニア州(2000)を参照にされたい(それぞれ引用により全部、本明細書に編入する)。
そのような組成物は、本発明の少なくとも1つの抗体またはポリペプチドに会合した、結合した、同時に配合(co−formulated)される、または一緒に投与される毒素分子を含むことができる。毒素は場合により病原性細胞または組織を選択的に殺すように作用することができる。病原性細胞はガン細胞または他の細胞であり得る。そのような毒素は限定するわけではないが、例えば少なくとも1つリシン、ジフテリア毒素、蛇毒または細菌の毒素から選択される毒素の少なくとも1つの機能的な細胞傷害性ドメインを含んで成る精製された、または組換え毒素または毒素フラグメントであることができる。毒素という用語はまた、死を引き起こし得る毒素ショックを含む任意の病理的状態をヒトまたは他の哺乳動物に引き起こす可能性がある自然に存在する変異体または組換え細菌またはウイルスにより生産されるエンドトキシンおよびエキソトキシンの両方を含む。そのような毒素は限定するわけではないが、腸内毒素生産性大腸菌(E.coli)の熱不安定エンテロトキシン(LT)、熱安定性エンテロトキシン(ST)、シゲラ(Shigella)のサイトトキシン、アエロモナス(Aeromonas)のエンテロトキシン、毒素性ショック症候群毒素−1(TSST−1)、ブドウ球菌のエンテロトキシンA(SEA)、B(SEB)またはC(SEC)、ブドウ球菌のエンテロトキシン等を含むことができる。そのような細菌には限定するわけではないが、エンテロトキシン生産性の大腸菌(E.coli)株(ETEC)、腸内出血性大腸菌(E.coli)(例えば血清型0157;H7)、ブトウ球菌(Staphylococcus)種(例えば、黄色ブトウ球菌(Staphylococcus aureus)、スタフィロコッカス ピロゲネス(Staphylococcus pyogenes)、シゲラ(Shigella)種(例えばシゲラ ジセンテリア(Shigella dysenteriae)、シゲラ フレキシネリ(Shigella flexneri)、シゲラ ボイディ(Shigella boydii)およびシゲラ ソンネイ(Shigella sonnei))、サルモネラ(Salmonella)種(例えばチフス菌(Salmonella typhi)、サルモネラ コレラ−スイス(Salmonella cholera−suis)、腸炎菌(Salmonella enteritidis)、クロストリジウム(Clostridium)種(例えばクロストリジウム パーフリンゲンス(Clostridium perfringens)、クロストリジウム ディフィシル(Clostridium dificile)、クロストリジウム ボツリナム(Clostridium botulinum))、カンピロバクター種(Camphlobacter)種(例えばカンピロバクター ジェジュニ(Camphlobacter jejuni)、カンピロバクター フェタス(Camphlobacter fetus))、ヘリオバクター(Heliobacter)種(例えば、ヘリオバクター ピロリ(Heliobactor pylori)、アエロモナス(Aeromonas)種(例えばアエロモナス ソブリア(Aeromonas sobria)、アエロモナス ヒドロフィーラ(Aeromonas hydrophila)、アエロモナス カビエ(Aeromonas caviae)、プレイソモナス シゲロイデス(Pleisomonas shigelloides)、エルシナ エンテロコリティカ(Yersina enterocolitica)、ビブリオス(Vibrios)種(コレラ菌(Vibrios cholerae)、ビブリオス パラヘモリチカス(Vibrios parahemolyticus)、クレブシエーラ(Klebsiella)種、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)およびストレプトコッカイ(Streptococci)を含む。例えばStein、編集、INTERNATIONAL MEDICINE、第3版、第1〜13頁、リトル、ブラウン(Little,Brown)社、ボストン(1990):Evans et al.、編集、ヒトの細菌感染:疫学および防御(Bacterial Infections of Humans:Epidemiology and Control)、第2版、第239〜254、プレナム(Plenum)医学誌社、ニューヨーク(1990);Mandell et al,感染性疾患の原理および実際(Principles and Practice of Infectious Disease)、第3版、チャーチルリビングストン(Churchill Livingstone)、ニューヨーク(1990);Berkow et al.、編集、メルクマニュアル(The Merk Mianual)、第16版、メルク社、ラースウェイ、ニュージャージー州、1992;Wood et al,FEMS Microbiology Immunology,76:121−134(1991);Marrack et al.,Science,248:705−711(1990)を参照にされたい(この内容は引用により全部、本明細書に編入する)。
本発明のCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物は、さらに限定するわけではないが希釈剤、結合剤、安定化剤、バッファー、塩、親油性溶媒、保存剤、アジュバント等のような少なくとも1つの任意の適切な補助剤を含んで成ることができる。製薬学的に許容される補助剤が好適である。そのような滅菌溶液の非限定的な例および調製法は、限定するわけではないがGennaro、編集、レミングトンの製薬科学、第18版、メルク出版社(イーストン、ペンシルバニア州)1990のように当該技術分野では周知である。CH1欠失ミメティボディ組成物の投与様式、溶解性および/または安定性に適する製薬学的に許容され得る担体は日常的に、ならびに当該技術分野で周知であるように、または本明細書に記載するように通常に選択され得る。
本組成物に有用な製薬学的賦形剤および添加剤には、限定するわけではないがタンパク質、ペプチド、アミノ酸、脂質および炭水化物(例えば単糖、二−、三−、四−およびオリゴ糖;アルジトール、アルドン酸、エステル化糖のような誘導化糖;および多糖または糖ポリマーを含む糖類)を含み、これは単独もしくは1〜99.99重量もしくは容量%の組み合わせを含め、単独または組み合わせて存在することができる。例示的タンパク質は賦形剤は、ヒト血清アルブミン(HSA)、組換えヒト血清アルブミン(rHA)のような血清アルブミン、ゼラチン、カゼイン等を含む。緩衝能においても機能し得る代表的なアミノ酸/CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント成分には、アラニン、グリシン、アルギニン、ベタイン、ヒスチジン、グルタミン酸、アスパラギン酸、システイン、リシン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、フェニルアラニン、アスパルテーム等を含む。1つの好適なアミノ酸はグリシンである。
本発明の使用に適する炭水化物賦形剤には、例えばフルクトース、マルトース、ガラクトース、グルコース、D−マンノース、ソルボース等のような単糖;ラクトース、シュクロース、トレハロース、セルビオース糖の二糖;ラフィノース、メレジトース、マルトデキストリン、デキストラン、澱粉糖の多糖;マンニトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、キシリトール、ソルビトール(グルシトール)、ミオイノシトール等のアルジトールを含む。本発明の使用に適する好適な炭水化物賦形剤は、マンニトール、トレハロースおよびラフィノースである。
CH1欠失ミメティボディ組成物は、バッファーまたはpH調整剤を含むこともできる;典型的にはバッファーは有機酸または塩基から調製される塩である。代表的なバッファーには、クエン酸、アスコルビン酸、グルコン酸、カルボン酸、酒石酸、コハク酸、酢酸またはフタル酸の塩のような有機酸塩;Tris、トロメタミン塩酸塩またはリン酸バッファーを含む。本組成物の使用に好適なバッファーはクエン酸塩のような有機酸塩である。
さらに本発明のCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物は、ポリビニルピロリドン、フィコール(ポリマー性糖)、デキストレート(例えば2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンのようなシクロデキストリン)、ポリエチレングリコールのようなポリマー性賦形剤/添加剤、風味剤、抗微生物剤、甘味剤、酸化防止剤、帯電防止剤、表面活性剤(例えば“TWEEN 20”および“TWEEN 80”のようなポリソルベート)、脂質(例えばリン脂質、脂肪酸)、ステロイド(例えばコレステロール)およびキレート化剤(例えばEDTA)を含むことができる。
本発明によるCH1欠失ミメティボディ組成物で使用するために適するこれらのおよびさらに知られている製薬学的賦形剤および/または添加剤は当該技術分野では既知であり、例えば「レミングトン:薬学の科学&実践(Remington:The Science & Practice of Pharmacy)」、第19版、ウィリアムス&ウィリアムス(Williams & Williams)、(1995)および「医師の卓上レファレンス(Physician’s Desk Reference)」、第52版、メディカル エコノミックス、モントバレー、ニュージャージー州(1998)に列挙され、この開示は引用により全部、本明細書に編入する。好適なキャリアーまたは賦形剤材料は炭水化物(例えば糖およびアルジトール)およびバッファー(例えばクエン酸塩)またはポリマー性剤である。
製剤
上記のように本発明は安定な製剤を提供し、これは好ましくは食水または選択した塩を含む適当なバッファー、ならびに保存剤を含有する任意選択の保存溶液および製剤、ならびに製薬学的または獣医学的使用に適する多用途保存製剤であり、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを製薬学的に許容される製剤中に含んで成る。保存製剤は少なくとも1つの既知の保存剤または任意に少なくとも1つのフェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、亜硝酸フェニル水銀、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド、クロロブタノール、塩化マンガン(例えばヘキサヒドレート)、アルキルパラベン(メチル、エチル、プロピル、ブチル等)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンズエトニウム、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびチメロサール、またはそれらの混合物から成る群から選択される保存剤を水性希釈剤中に含む。適当な濃度または混合物は、0.001〜5%のような、または限定するわけではないが0.001、0.003、0.005、0.009、0.01、0.02、0.03、0.05、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.3、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9またはこの中の任意の範囲または値のような、当該技術分野で知られているように使用することができる。非限定的な例には、保存剤なし、0.1〜2% m−クレゾール(例えば0.2、0.3、0.4、0.5、0.9、1.0%)、0.1〜3%ベンジルアルコール(例えば0.5、0.9、1.1、1.5、1.9、2.0、2.5%)、0.001〜0.5%チメロサール(例えば0.005、0.01)、0.001〜2.0%フェノール(例えば0.05、0.25、0.28、0.5、0.9、1.0%)、0.0005〜1.0%アルキルパラベン(1つまたは複数)(例えば0.00075、0.0009、0.001、0.002、0.005、0.0075、0.009、0.01、0.02、0.05、0.075、0.09、0.1、0.2、0.3、0.5、0.75、0.9、1.0%)等を含む。
上記のように、本発明は包装材料および場合により水性希釈剤中に処方されたバッファーおよび/または保存剤を含む少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの溶液を含んで成る少なくとも1つのバイアルを含んで成る製品を提供し、ここで該包装材料は、そのような溶液が1、2、3、4、5、6、9、12、18、20、24、30、36、40、48、54、60、66、72時間以上保持できることを示すラベルを含んで成る。本発明はさらに、包装材料、凍結乾燥した少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを含んで成る第1バイアル、および処方されたバッファーまたは保存剤の水性希釈剤を含んで成る第2バイアルを含んで成る製品を含んで成り、ここで該包装材料は患者が少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを水性希釈剤中に再構成して、24時間以上の期間にわたり保持できる溶液を形成することを指導するラベルを含んで成る。
本発明に従い使用する少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは、哺乳動物細胞またはトランスジェニック調製物を含む組換え手段により生産できるか、または本明細書に記載し、または当該技術分野で既知の他の生物起源から精製することができる。
本発明の生成物中の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの量の範囲は、湿潤/乾燥系である場合、構成時に約1.0μg/ml〜約1000mg/mlの濃度を生じる量を含むが、より低および高濃度も操作可能であり、そして意図する送達賦形剤に依存し、例えば溶液組成は経皮用パッチ、肺、経粘膜または浸透圧もしくはミクロポンプ法とは異なるだろう。
好ましくは水性希釈剤は場合によりさらに製薬学的に許容できる保存剤を含んで成る。好適な保存剤には、フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、アルキルパラベン(メチル、エチル、プロピル、ブチル等)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンズエトニウム、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびチメロサール、またはそれらの混合物から成る群から選択されるものを含む。製剤中に使用する保存剤の濃度は、抗−微生物効果を生じるために十分な濃度である。そのような濃度は選択した保存剤に依存し、そして当業者により容易に決定される。
他の賦形剤、例えば張性調整剤、バッファー、酸化防止剤、保存強化剤を場合により、そして好ましくは希釈剤に加えることができる。グリセリンのような張性調整剤は既知の濃度で通常に使用される。生理学的に耐容されるバッファーは好ましくはpH制御の改善を提供するために加える。製剤は約pH4〜約pH10のような広いpH範囲を網羅することができ、そして好ましい範囲は約pH5〜約pH9、そして最も好ましくは約6.0〜約8.0の範囲である。好ましくは本発明の製剤は約6.8から約7.8の間のpHを有する。好適なバッファーにはリン酸バッファー、最も好ましくはリン酸ナトリウム、特にリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)を含む。
Tween 20(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート)、Tween 40(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミテート)、Tween 80(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレート)、Pluronic F68(ポリオキシエチレン ポリオキシプロピレン ブロック コポリマー)およびPEG(ポリエチレングリコール)、あるいはポリソルベート20もしくは80、またはポリオキサマー184もしくは188、Pluronic(商標)ポリリス(polyls)、他のブロック コポリマーのような非イオン性表面活性剤のような製薬学的に許容される可溶化剤、およびEDTAおよびEGTAのようなキレーターのような他の添加剤を、凝集を減らすために製剤または組成物に場合により加えることができる。これらの添加剤は製剤を投与するためにポンプまたはプラスチック容器が使用される場合に特に有用である。製薬学的に許容される表面活性剤の存在は、タンパク質が凝集する傾向を緩和する。
本発明の製剤は、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントおよびフェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、アルキルパラベン(メチル、エチル、プロピル、ブチル等)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンズエトニウム、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびチメロサールまたはそれらの混合物から成る群から選択される保存剤を水性希釈剤中で混合することを含んで成る方法により調製することができる。少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントおよび保存剤を水性希釈剤中で混合することは、通例の溶解および混合手順を使用して行う。適切な製剤を調製するためには、例えば所望の濃度のタンパク質および保存剤を提供するために十分な量で、バッファー溶液中の計測した量の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを、バッファー溶液中の所望の保存剤と合わせる。この方法の変法は当業者により認識されているだろう。例えば加える成分の順序、さらなる添加剤を使用するのかどうか、製剤が調製される温度およびpHは、濃度および使用する投与手段のために至適化されるすべての因子であり得る。
特許請求する製剤は、透明溶液として、または水、保存剤および/または賦形剤、好ましくはリン酸バッファーおよび/または食塩および選択した塩を水性希釈剤中に含む第2バイアルで再構成する凍結乾燥した少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントのバイアルを含んで成る2個のバイアルの状態で患者に提供することができる。単一溶液のバイアルまたは再構成が必要な2個のバイアルのいずれも複数回、再使用され、そして患者処置の単回または多回サイクルを満たし、そしてこれにより現在利用できるものより都合よい処置法を提供することができる。
特許請求する製品は、すぐに、そして24時間以上の期間にわたり投与するために有用である。したがってここで特許請求する製品は、患者に重要な利点を提供する。本発明の製剤は場合により約2〜約40℃の温度で安全に保存され、そして長期間にわたりタンパク質の生物活性を保持することができ、すなわちその溶液が6、12、18、24、36、48、72または96時間以上の期間にわたり保持でき、かつ/または使用できることを示す包装ラベルを付すことを可能とする。保存希釈剤を使用する場合、そのようなラベルは1〜12カ月、半年、および1年半および/または2年までの少なくとも1つの使用を含むことができる。
本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの溶液は、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを水性希釈剤中で混合することを含んで成る方法により調製することができる。混合は通例の溶解および混合手順を使用して行う。適当な希釈剤を調製するためには、例えば所望の濃度のタンパク質および場合により保存剤またはバッファーを提供するために十分な量で、水またはバッファー中の計測した少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント量を合わせる。この方法の変法は当業者により認識されているだろう。例えば加える成分の順序、さらなる添加剤を使用するかどうか、製剤が調製される温度およびpHは、濃度および使用する投与の手段のために至適化されるすべての因子である。
特許請求する製品は、透明溶液として、または水性希釈剤を含む第2バイアルで再構成する凍結乾燥した少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの第1バイアルを含んで成る2個のバイアルとして患者に提供することができる。単一溶液のバイアルまたは再構成が必要な2個のバイアルのいずれかは複数回、多数回再使用することができ、そして患者処置の単回または多回サイクルを満たし、そしてこれにより現在利用できるものより都合よい処置法を提供する。
特許請求する製品は、薬局、医院または他のそのような研究所および施設に、透明溶液または水性希釈剤を含む第2バイアルで再構成する凍結乾燥した少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの第1バイアルを含んで成る2個のバイアルを提供することより、患者に間接的に提供することができる。この場合、透明溶液は1リットルまで、またはそれより大きなサイズであることができ、大きなリザーバーを提供して、そこからより小さいバイアルに移すために、より少量の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント溶液を1または多数回引き出され、そして薬局または医院により使用者および/または患者に提供され得る。
これらの単一バイアル系を含んで成る認識されているデバイスは、Humaject(商標)、NovoPen(商標)、B−D(商標)Pen、AutoPen(商標)およびOptiPen(商標)のような溶液送達用のペン型注入デバイスを含む。2個のバイアル系を含んで成る認識されているデバイスは、HumatroPen(商標)のような再構成された溶液を送達するためのカートリッジ中で、凍結乾燥された薬剤を再構成するためのペン−注入系を含む。
ここで特許請求する製品には包装材料を含む。包装材料は管理会社が必要とする情報に加えて、製品を使用できる条件を提供する。本発明の包装材料は、2つのバイアルの湿潤/乾燥製品について、患者が水性希釈剤中で少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを再構成して溶液を形成し、そして2〜24時間以上の期間にわたり溶液を使用するための使用説明を提供する。単一バイアルの溶液製品については、ラベルはそのような溶液が2〜24時間以上にわたり使用できることを示す。ここで特許請求する製品は、ヒトの医薬品としての使用に有用である。
本発明の製剤は少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントおよび選択されたバッファー、好ましくは食塩または選択した塩を含むリン酸バッファーを混合することを含んで成る方法により調製することができる。少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントおよびバッファーを水性希釈剤中で混合することは、通例の溶解および混合法を使用して行う。適当な製剤を調製するためには、例えば所望の濃度のタンパク質およびバッファーを提供するために十分な量で、水またはバッファー中の計測した量の少なくとも1つCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを、水中の所望の緩衝剤と合わせる。この方法の変法は当業者により認識されているだろう。例えば加える成分の順序、さらなる添加剤を使用するかどうか、製剤が調製される温度およびpHは、濃度および使用する投与の手段のために至適化され得るすべての因子である。
特許請求する安定な、または保存された製剤は、透明溶液として、または水性希釈剤中に保存剤またはバッファーおよび賦形剤を含む第2バイアルで再構成する凍結乾燥した少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントのバイアルを含んで成る2個のバイアルとして患者に提供することができる。単一溶液のバイアルまたは再構成が必要な2個のバイアルのいずれも多数回、再使用することができ、そして単回または複数のサイクルで患者を処置するために十分であり、すなわち現在利用できるものよりも都合良い処置法を提供することができる。
本明細書に記載する安定な、または保存された製剤または溶液のいずれかの中の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント抗体は、本発明に従いSCまたはIM注射;経皮、肺、経粘膜、インプラント、浸透圧ポンプ、カートリッジ、ミクロポンプまたは当業者により、あるいは当該技術分野で周知であるような他の手段を含む種々の送達法を介して患者に投与することができる。
治療的応用
ミメティボディに関する本発明は、細胞、組織、器官、動物または患者の、限定するわけではないが、少なくとも1つの貧血、癌の処置に関連する貧血、放射線療法もしくは化学療法に関連する貧血、ウイルスもしくは細菌の処置に関する貧血、腎性貧血、早熟の貧血(anemia of prematurity)、小児および/または成人の癌に付随する貧血、リンパ腫、骨髄腫、多発性骨髄腫に関連する貧血、AIDSに付随する貧血を含む貧血をモジュレートまたは処置する方法、選択的手術を待つ、術前もしくは術後の自己血液供与、自己血液供与もしくは輸血、周術期管理を受けた、または受けていない患者、周期性好中球減少症もしくはコストマン症候群(先天性顆粒球減少症)、末期腎疾患、透析に関連する貧血、慢性腎不全、先天性低形成貧血のような原発性造血疾患、サラセミアメジャー、または鎌状赤血球症、鎌状赤血球症の血管閉塞性合併症の同時処置を提供する。Furman et al.,Pediatrics 1992;90:716−728,Goldberg Science.1988;242:1412−1415;Paul et al.,Exp Hematol.1984;12:825−830;Elrslev et al.,Arch Intern Med.1968;122:230−235;Ersley et al.,Ann Clin Lab Sci.1980;10:250−257;Jacobs et al.,Nature,1985;313:806−810;Lin et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1985;82:7580−7584;Law et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.1986;83:6920−6924;Goldwasser et al.,J.Biol.Chem.1974;249;4202−4206;Eaves et al.,Blood.1978;52:1196−1210;Sawyer et al.,Blood.1989;74:103−109;Winearls et al.,Lancet.1986;2:1175−1178;Eschbach et al.,N Engl J Med.1987;316:73−78;Eschbach et al.,Ann Intern Med.1989;111:992−1000(それぞれ引用により全部、本明細書に編入する)。
本発明のミメティボディは、例えば慢性感染、炎症プロセス、放射療法および細胞増殖抑制性薬剤処置により誘導される非腎性状態の貧血にも使用することができ、そして非腎性貧血の患者において有望な結果が報告された。例えばAbels RI and Rudnick SA エリスロポエチン:進化する臨床的応用(Erythropoietin;evolving clinical application)。Experimental Hematology 19:842−50(1991);Graber SE and Krantz SB エリスロポエチン:生物学および臨床的使用(Erythropoietin;Biology and Clinical use)。Hematology/Oncol.Clin.North Amer.3:369−400(1989);Jelkman W and Gross AJ(編集)エリスロポエチン(Erythropoietin)。Springer,Berlin 1989;Koury MJ and Bondurant MC エリスロポエチン作用の分子メカニズム(The molecular mechanism of erythropoietin action)。European Journal of Biochemistry 210:649−63(1992);Krantz SB エリスロポエチン(Erythropoietin)。Blood 77:419−34(1991);Tabbara IA エリスロポエチン。生物学および臨床的応用(Erythropoietin.Biology and clinical applications)。Archives of International Medicine 153:298−304(1993)を参照にされたい(それぞれ引用により全部、本明細書に編入する)。
また本発明は、細胞、組織、器官、動物または患者の貧血または血液細胞関連状態をモジュレートまたは処置する方法も提供し、ここで該貧血または血液細胞関連状態は、限定するわけではないが少なくとも1つの免疫関連疾患、心血管疾患、感染性疾患、悪性疾患および/または神経疾患を含む少なくとも1つに関連する。そのような方法は場合により、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを含んでなる有効量の少なくとも1つの組成物もしくは製薬学的組成物を、そのようなモジュレーション、処置または治療が必要な細胞、組織、器官、動物または患者に投与することを含んでなることができる。
本発明はまた、細胞、組織、器官、動物または患者の癌/感染性疾患をモジュレートまたは処置する方法も提供し、それらは限定するわけではないが少なくとも1つの急性または慢性細菌疾患、細菌、ウイルスおよび真菌感染を含む急性および慢性寄生性または感染性プロセス、HIV感染/HIVニューロパシー、髄膜炎、肝炎、敗血性関節炎、腹膜炎、肺炎、咽頭蓋炎、大腸菌0157:h7、溶血性尿毒症症候群/血栓性血小板減少性紫斑症、マラリア、デング出血熱、リーシュマニア症、らい病、毒素性ショック症候群、ストレプトコッカス筋炎、ガス壊疽、結核症、細胞内トリ結核菌、カリニ肺炎、骨盤炎症状疾患、精巣炎/精巣上体炎、レジオネラ属、ライム病、インフルエンザ、エプスタイン−バールウイルス、ウイルス随伴血球貧食症候群、ウイルス性脳炎/無菌髄膜炎等を含む;(ii)白血病、急性白血病、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、B−細胞、T−細胞またはFAB ALL、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ芽球性白血病(CLL)、ヘアリーセル白血病、骨髄異形性症候群(MDS)、リンパ腫、ホジキン病、悪性リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、多発性骨髄腫、カポジ肉腫、結腸直腸癌、膵臓癌、鼻咽頭癌、悪性組織球症、悪性の新生物随伴症候群/高カルシウム血症、充実性腫瘍、腺癌、肉腫、悪性黒色腫等;あるいは(iii)神経変性疾患、多発性硬化症、偏頭痛、AIDS痴呆複合体、多発性硬化症および急性横断脊髄炎のような脱髄疾患;皮質脊髄系の損傷のような錐体外路および小脳障害;脳幹神経節または小脳障害のような障害;ハンチントン舞踏病および老年舞踏病のような運動亢進の運動障害;CNSドーパミン受容体を遮断する薬剤により誘導されるような薬剤が誘導する運動障害;パーキンソン病のような運動低下の運動障害;進行性核上麻痺;小脳の構造的損傷;脊髄性運動失調、Friedreich運動失調、小脳皮質性萎縮症、多系統変性症(Mencel、Dejerine−Thomas、Shi−DragerおよびMachado−Joseph)のような旧小脳変性;全身性障害(レフサム病、無β−リポ蛋白血症、運動失調、毛細管拡張症およびミトコンドリア多系統障害);多発性硬化症、急性横断脊髄炎のような脱髄コア(demyelinating core)障害;および神経性筋肉萎縮症のような運動単位の障害(筋萎縮側索硬化症、乳児脊髄性筋萎縮症および若年性脊髄性筋萎縮症のような前角細胞変性);アルツハイマー病;中年のダウン症候群;びまん性Lewy小体病;Lewy小体病型の老年痴呆;ヴェルニッケ−コルサコフ症候群;慢性アルコール依存症;クロイツフェルト−ヤコブ病;亜急性硬化性汎脳炎、Hallerrorden−Spatz病;および拳闘化痴呆等を含む。そのような方法は場合により少なくとも1つのTNF抗体または特定部分またはバリアントを含んで成る有効量の組成物または製薬学的組成物を、そのようなモジュレーション、処置または治療が必要な細胞、組織、器官、動物または患者に投与することを含んで成ることができる。例えばメルクマニュアル(Merck Manual)、第16版、メルク&カンパニー(Merck & Company)、ラーウェイ、ニュージャージー州(1992)の参照にされたい。
そのような方法は場合により、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを含んで成る有効量の少なくとも1つの組成物または製薬学的組成物を、そのようなモジュレーション、処置または治療が必要な細胞、組織、器官、動物または患者に投与することを含んで成ることができる。
また本発明は、細胞、組織、器官、動物または患者の、限定するわけではないが少なくとも1つの心失神(cardiac stun)症候群、心筋梗塞、うっ血性心不全、発作、虚血性発作、出血、動脈硬化症、アテローム硬化症、糖尿病性動脈硬化性疾患、高血圧症、動脈性高血圧症、腎血管性高血圧症、失神、ショック、心血管系梅毒、心不全、肺性心、原発性肺高血圧症、心律動異常、心房異所性拍動、心房粗動、心房細動(持続的または発作性)、無秩序もしくは多病巣性心房性頻拍、規則的な細いQRS心房頻拍、特別な不整脈、心室細動、ヒス束不整脈、房室ブロック、脚ブロック、心筋虚血性疾患、冠状動脈疾患、狭心症、心筋梗塞、心筋症、拡張型うっ血性心筋症、拘束型心筋症、弁心臓(valvular heart)疾患、心内膜炎、心膜疾患、心腫瘍、大動脈および末梢動脈瘤、大動脈切開、大動脈の炎症、腹部大動脈およびその分枝の閉塞、末梢脈管障害、閉塞性大動脈障害、末梢アテローム硬化症、閉塞性血栓血管炎、機能的末梢動脈障害、Raynaud現象および疾患、先端チアノーゼ、先端紅痛症、静脈疾患、静脈血栓症、拡張蛇行静脈、動静脈瘻、リンパ水腫、脂肪浮腫、不安定狭心症、再潅流損傷、ポストポンプ症候群、虚血的再潅流損傷等を含む少なくとも1つの心血管疾患を、モジュレートまたは処置するための方法も提供する。そのような方法は場合により、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを含んで成る有効量の組成物または製薬学的組成物を、そのようなモジュレーション、処置または治療が必要な細胞、組織、器官、動物または患者に投与することを含んで成る。
本発明の任意の方法は、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを含んで成る有効量の組成物または製薬学的組成物を、そのようなモジュレーション、処置または治療が必要な細胞、組織、器官、動物または患者に投与することを含んで成る。そのような方法は場合よりさらにそのような免疫疾患を処置するために同時投与または併用療法を含んで成ることができ、ここで該少なくとも1つCH1欠失ミメティボディ、それらの特定部分またはバリアントの投与は、さらに事前、同時および/または後に、少なくとも1つのTNFアンタゴニスト(例えば限定するわけではないが、TNF抗体もしくはフラグメント、可溶性TNF受容体もしくはフラグメント、それらの融合タンパク質、または低分子TNFアンタゴニスト)、抗リウマチ薬、筋弛緩剤、麻薬、非−ステロイド系抗炎症剤(NSAID)、鎮痛剤、麻酔薬、鎮静剤、局所麻酔薬、神経筋遮断剤、抗菌剤(例えばアミノグルコシド、抗菌・カビ剤、駆虫剤、抗ウイルス剤、カルバペネム(carbapenem)、セファロスポリン、フルオロルキノロン(flurorquinolone)、マクロライド、ペニシリン、スルホンアミド、テトラサイクリン、他の抗微生物剤)、止痒剤、コルチコステロイド、同化性ステロイド、糖尿病関連薬、無機類、栄養、甲状腺剤、ビタミン、カルシウム関連ホルモン、止冩薬、鎮咳剤、制吐剤、抗潰瘍剤、緩下剤、抗凝血剤、エリスロポエチン(例えばエポエチン アルファ)、フィルグラスチム(filgrastim)(例えばG−CSF、Neupogen)、サルグラモスチン(GM−CSF、Leukine)、免疫感作、免疫グロブリン、免疫抑制薬(例えばバシリキシマブ、シクロスポリン、ダクリズマブ)、成長ホルモン、ホルモン代用薬、エストロゲン受容体モジュレーター、散瞳薬、毛様体筋麻痺薬、アルキル化薬、代謝拮抗物質、有糸分裂インヒビター、放射性薬品、抗鬱薬、抗躁薬、抗精神病薬、抗不安薬、催眠薬、交換神経作用薬、刺激物質、ドネゼピル、タクリン、喘息薬物療法、ベータアゴニスト、吸入ステロイド、ロイコトリエンインヒビター、メチルキサンチン、クロモリン、エピネフリンもしくは類似体、ドルナーゼアルファ(Pulmozyme)、サイトカインもしくはサイトカインアンタゴニストから選択される少なくとも1つを投与すること含んでなる。適切な投薬用量は、当該技術分野では周知である。例えばWells et al.、編集、薬理療法ハンドブック(Pharmacotherapy Handbook)、第2版、アペルトン アンド ランジ(Appleton and Lange)、スタムフォード、コネチカット州(2000):PDR薬局方、タラスコンポケット薬局方(Tarascon Pocket Pharmacopoeia)2000、豪華版、タラスコン出版社、ローマ リンダ、カリフォルニア州(2000)を参照にされたい(それぞれ引用により全部、本明細書に編入する)。
またミメティボディは、自己骨髄培養のようにエクスビボで使用することもできる。簡単に説明すると、骨髄を化学療法前の患者から取り出し、そして場合によりミメティボディと組み合わせて、場合により1以上のさらなるサイトカインと組み合わせてTPOおよび/またはEPOで処理する。次いで処理した骨髄を化学療法後の患者に戻し、骨髄の回復を急ぐ。加えてTPOは単独で、およびEPOミメティボディおよび/またはEPOと組み合わせて、骨髄もしくは末梢血前駆細胞(PBPC)のエクスビボ拡張に使用することができる。化学療法の処置前に、骨髄を幹細胞因子(SCF)またはG−CSFで刺激して、初期前駆細胞を末梢循環に放出することができる。これらの前駆細胞は場合により集められ、そして末梢血から濃縮され、次いでカルチャー中で場合により1以上の他のサイトカイン(限定するわけではないがSCF、G−CSF、IL−3、GM−CSF、IL−6もしくはIL−11)と組み合わせたTPOおよびミメティボディで処理されて、高密度の巨核球カルチャーに分化、そして増殖させ、これは場合により高投与化学療法に従い患者に戻される。骨髄のエクスビボ処置用のTPO用量は、100pg/ml〜10ng/ml、好ましくは500pg/ml〜3ng/mlの範囲となるだろう。ミメティボディの用量は、0.1単位/ml〜20単位/ml、好ましくは0.5単位/ml〜2単位/mlまたはこの中の任意の範囲もしくは値で使用するEPOに対する活性に等しい。
本発明の組成物、併用療法、同時投与、デバイスおよび/または方法に適するTNFアンタゴニスト(さらに本発明の少なくとも1つの抗体、それらの特定部分およびバリアントを含む)には、限定するわけではないが、抗−TNF抗体、それらのリガンド結合フラグメント、およびTNFに特異的に結合する受容体分子;サリドマイド、テニダップ(tenidap)、ホスホジエステラーゼインヒビター(たとえばペントキシフィリンおよびロリプラム(rolipram))、A2bアデノシン受容体アゴニストおよびA2bアデノシン受容体エンハンサーのようなTNF合成、TNFの放出またはその標的細胞に対する作用を防止および/または阻害する化合物;マイトジェン活性化タンパク質(MAP)キナーゼインヒビターのようなTNF受容体シグナル伝達を防止および/または阻害する化合物;メタロプロティナーゼインヒビターのような膜TNF開裂を遮断および/または阻害する化合物;アンギオテンシン転換酵素(ACE)インヒビター(例えばカプトプリル)のようなTNF活性を遮断および/または阻害する化合物;およびMAPキナーゼインヒビターのようなTNF生産および/または合成を遮断および/または阻害する化合物を含む。
本明細書で使用する「腫瘍壊死因子抗体」、「TNF抗体」、「TNFα抗体」またはフラグメント等は、in vitro、in situおよび/または好ましくはin vivoでTNFα活性を低下させ、遮断し、阻害し、排除し、または妨害する。例えば本発明の適当なTNFヒト抗体はTNFαに結合することができ、そして抗−TNF抗体、それらの抗原結合フラグメント、およびTNFαに特異的に結合するそれらの特定した変異体またはドメインを含む。適当なTNF抗体またはフラグメントは、TNF RNA、DNAまたはタンパク質合成、TNF放出、TNF受容体シグナル伝達、膜TNF開裂、TNF活性、TNF生産および/または合成を低下させ、遮断し、排除し、妨害し、防止し、および/または阻害することもできる。
キメラ抗体cA2は、A2と命名された高親和性の中和マウス抗−ヒトTNFαIgG抗体の抗原結合可変領域、およびヒトIgG1カッパ免疫グロブリンの定常領域から成る。ヒトIgG1 Fc領域は同種抗体エフェクター機能を向上させ、循環血清半減期を上昇させ、そして抗体の免疫原性を低下させる。キメラ抗体cA2のアビディティおよびエピトープ特異性は、マウス抗体A2の可変領域に由来する。特定の態様では、マウス抗体A2の可変領域をコードする核酸の好適な供給源はA2ハイブリドーマ細胞株である。
キメラA2(cA2)は、自然なおよび組換えヒトTNFαの両方の細胞傷害効果を用量依存的様式で中和する。キメラ抗体cA2および組換えヒトTNFαの結合アッセイから、キメラ抗体cA2の親和性定数を1.04×1010−1と算出した。モノクローナル抗体の特異性および親和性を競合阻害により決定する好適な方法は、Harlow,et al.,抗体:ア ラボラトリーマニュアル(Antibodies:A Laboratory Manual)、コールドスプリングハーバーラボラトリー出版、コールドスプリングハーバー、ニューヨーク、1988;Colligan et al.編集、免疫学における現在のプロトコール(Current Protocols in Immunology)、グリーネ出版アソシエイツ アンド ウィリー インターサイエンス(Greene Publishing Assoc.and Wiley Interscience)、ニューヨーク、(1992−2002);Kozbor et al.,Immunol.Today,4;72−79(1983);Ausubel et al.編集、分子生物学における現在のプロトコール(Current Protocols in Molecular Biology)、ウィリー インターサイエンス( Wiley Interscience)、ニューヨーク、(1987−2002);およびMuller,Meth.Enzymol.,92:589−601(1983)に見いだすことができ、これらは引用により全部、本発明に編入する。
特定の態様では、マウスモノクローナル抗体A2はc134Aと命名された細胞株により生産される。キメラ抗体cA2はc168Aと命名された細胞株により生産される。
さらに本発明に使用することができるモノクローナル抗−TNF抗体の例は、従来技術により記載されている(例えば米国特許第5,231,024号明細書;Moeller,A.et al.,Cytokine 2(3):162−169(1990);米国特許出願第07/943,852号明細書(1992年9月11日に出願)Rathjen et al.,国際公開第91/02078号パンフレット(1991年2月21日に公開);Rubin et al.,国際公開第0218868号パンフレット(1987年4月22日に公開);Yone et al.,欧州特許出願公開第0288088号明細書(1988年10月26日);Liang,et.al,Biochem.Biophys.Res.Comm.137:847−854(1986);Meager,et al.,Hybridoma 6:305−311(1987);Fendly et al.,Hybridoma 6:359−369(1987);Bringman,et al.,Hybridoma 6:489−507(1987);およびHirai,et al.,J.Immunol.Meth.96:57−62(1987)を参照にされたい(これらの参考文献は引用により全部、本明細書に編入する)。
TNF受容体分子
本発明に有用な好適なTNF受容体分子は、TNFαに高親和性で結合するものであり(例えばFeldmann et al.、国際公開第92/07076号パンフレット(1992年4月30日公開);Schall et al.,Cell 61:361−370(1990);およびLoetscher et al.,Cell 61:351−359(1990)を参照にされたい、これらは引用により全部、本明細書に編入する)、そして場合により低い免疫原性を有するものである。特に55KDa(p55 TNF−R)および75kDa(p75 TNF−R)TNF細胞表面受容体が本発明に有用である。受容体またはそれらの機能的部分の細胞外ドメイン(ECD)を含んで成るこれらの受容体の短縮された形態も(例えばCorcoran et al.,Eur.J.Biochem.223:831−840(1994)を参照にされたい)、本発明に有用である。ECDを含んで成るTNF受容体の短縮化形は、尿および血清中に30kDaおよび40kDaのTNFα阻害結合タンパク質として検出された(Engelmann,H.,et al.,J.Biol.Chem.265:1531−1536(1990))。TNF受容体多量体分子およびTNF免疫受容体融合分子、およびそれらの誘導体およびフラグメントまたは部分は、本発明の方法および組成物に有用なTNF受容体分子のさらなる例である。本発明で使用できるTNF受容体分子は、症状の良好から優れた緩和および低い毒性で長期間、患者を処置するためのそれらの能力が特徴である。低い免疫原性および/または高い親和性、ならびに他の不確定な特性は、達成される治療的結果に寄与し得る。
本発明に有用なTNF受容体多量体分子は、1以上のポリペプチドリンカーまたはポリエチレングリコール(PEG)のような他の非ペプチドリンカーを介して連結された2以上のTNF受容体のECDの全てまたは機能的部分を含んで成る。多量体分子はさらに多量体分子を発現させるために、分泌されるタンパク質のシグナルペプチドを含んで成ることができる。これらの多量体分子およびそれらの生産法は、米国特許出願第08/437,533号明細書(1995年5月9日出願)に記載され、その内容は引用により全部、本明細書に編入する。
本発明の方法および組成物に有用なTNF免疫受容体融合分子は、1以上の免疫グロブリン分子の少なくとも一部および1以上のTNF受容体の全てまたは機能的部分を含んで成る。これらの免疫受容体融合分子は、単量体またはヘテロ−もしくはホモ−多量体として集成することができる。この免疫受容体融合分子は、一価または多価であることができる。そのようなTNF免疫受容体融合分子の例は、TNF受容体/IgG融合タンパク質である。TNF免疫受容体融合分子およびそれらの生産法は従来技術に記載されている(Lesslauer et al.,Eur.J.Immunol.21:2883−2886(1991);Ashkenazi et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:10535−10539(1991);Peppel et al.,J.Exp.Med.174:1483−1489(1991);Kolls et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:215−219(1994);Butler et al.,Cytokine 6(6):616−623(1994);Baker et al.,Eur.J.Immunol.24:2040−2048(1994);Beutler et al.,米国特許第5,447,851号明細書;および米国特許出願第08/442,133号明細書(1995年5月16日に出願)、これら各々は引用により全部、本明細書に編入する)。免疫受容体融合分子の生産法も、Capon et al.、米国特許第5,116,964号明細書;Capon et al.、米国特許第5,225,538号明細書;およびCapon et al.,Nature 337:525−531(1989)に見いだすことができ、これらの参考文献は引用により全部、本明細書に編入する。
TNF受容体分子の機能的均等物、誘導体、フラグメントまたは領域とは、本発明に使用することができる(例えば高親和性でTNFに結合し、そして低い免疫原性を有する)、TNF受容体分子に機能的に似ている十分なサイズおよび配列のTNF受容体分子の部分、またはTNF受容体分子をコードするTNF受容体分子の配列の部分を称する。TNF受容体分子の機能的均等物には、本発明に使用することができるTNF受容体分子に機能的に似ている修飾TNF受容体分子も含む(例えば高い親和性でTNFαに結合し、そして低い免疫原性を有する)。例えばTNF受容体分子の機能的均等物は、“SILENT”コドンまたは1以上のアミノ酸置換、欠失または付加(例えば1つの酸性アミノ酸の別の酸性アミノ酸への置換;または同じかまたは異なる疎水性アミノ酸をコードする1コドンの疎水性アミノ酸をコードする別のコドンへの置換)を含むことができる。Ausubel et al.、分子生物学における現在のプロトコール(Current Protocols in Molecular Biology)、グリーネ出版アソシエイツ アンド ウィリー インターサイエンス、ニューヨーク、(1987−2002)を参照にされたい。
サイトカインには限定するわけではないが既知のすべてのサイトカインを含む。例えばCopewithCytokines.comを参照にされたい。サイトカインアンタゴニストには、限定するわけではないが任意の抗体、フラグメントまたは模造物、任意の可溶性受容体、フラグメントまたは模造物、任意の低分子アンタゴニスト、またはそれらの組み合わせを含む。
本発明の任意の方法はタンパク質が媒介する障害を処置するための方法を含んで成ることができ、この方法は少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを含んで成る有効量の組成物または製薬学的組成物を、そのようなモジュレーション、処置または治療が必要な細胞、組織、器官、動物または患者に投与することを含んで成る。そのような方法は任意にさらにそのような免疫疾患を処置するための同時投与または併用療法を含んで成ることができ、ここで該少なくとも1つCH1欠失ミメティボディ、それらの特定部分またはバリアントの投与は、さらに事前に、同時におよび/または後に、IL−3、IL−6およびIL−11;幹細胞因子;G−CSFおよびGM−CSFのような少なくとも1つのサイトカインから選択される少なくとも1つを投与することを含んでなる。例えばGM−CSFとの併用療法は、低好中球レベルの患者の治療に必要が示される。
典型的には病的状態の処置は少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディ組成物の有効量または投薬用量を投与することにより行われ、これは組成物中に含まれる比活性に依存して投与あたり全部で、平均して、範囲で少なくとも約0.01から500ミリグラムの少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント/患者1キログラム、そして好ましくは単回または多回投与あたり少なくとも約0.1〜100ミリグラムのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント/患者体重である。あるいは効果的な血清濃度は、単回または多回投与あたり0.1〜5000μg/mlの血清濃度を含んで成ることができる。適当な投薬用量は医師が知っており、そしてもちろん特定の疾患状態、投与する組成物の比活性、および処置を受ける特定の患者に依存する。場合により所望する治療的量を達成するために、繰り返し投与、すなわち特定の監視され、または計量された用量の反復個別投与を提供することが必要となり、ここで個別投与は所望の毎日の用量または効果が達成されるまで繰り返される。
好適な用量は任意に、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29および/または30mg/kg投与、あるいはそれらの任意の範囲、値または画分を含むことができ、あるいは単回または多回投与あたり0.1、0.5、0.9、1.0、1.1、1.2、1.5、1.9、2.0、2.5、2.9、3.0、3.5、3.9、4.0、4.5、4.9、5.5、5.9、6.0、6.5,6.9、7.0、7.5、7.9、8.0、8.5、8.9、9.0、9.5、9.9、10、10.5、10.9、11、11.5、11.9、20、12.5、12.9、13.0、13.5、13.9、14.0、14.5、4.9、5.0、5.5、5.9、6.0、6.5、6.9、7.0、7.5、7.9、8.0、8.5、8.9、9.0、9.5、9.9、10、10.5、10.9、11、11.5、11.9、12、12.5、12.9、13.0、13.5、13.9、14、14.5、15、15.5、15.9、16、16.5、16.9、17、17.5、17.9、18、18.5、18.9、19、19.5、19.9、20、20.5、20.9、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、96、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1500、2000、2500、3000、3500、4000、4500および/または5000μg/ml血清濃度あるいはそれらの任意の範囲、値または画分の血清濃度を達するために含むことができる。
あるいは投与する投薬用量は、特定の薬剤の薬物動態学的特性、およびその投与の様式および経路;受容体の年齢、健康および体重;症状の性質および程度、現行処置の種類、処置の頻度、および所望する効果のような既知の因子に大変依存し得る。通常、有効成分の投薬用量は、体重1キログラムあたり約0.1〜100ミリグラムとなり得る。多くは投与あたり1キログラムにつき0.1〜50、そして好ましくは0.1〜10ミリグラム、あるいは徐放性形態が所望の効果を得るために効果的である。
非限定的な例として、ヒトまたは動物の処置は、1日あたり0.5、0.9、1.0、1.1、1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、40、45、50、60、70、80、90または100mg/kgのような0.1〜100mg/kgの本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを1回に、または周期的用量として、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39または40日に少なくとも1回、あるいは1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20週に少なくとも1回、あるいはそれらを組み合わせて、単回、注入または反復投与を使用して提供することができる。
内部投与に適する剤形(組成物)は、一般に単位または容器あたり約0.0001ミリグラム〜約500ミリグラムの有効成分を含む。これらの製薬学的組成物では、有効成分は通常、組成物の総重量に基づき約0.5〜95重量%の量で存在するだろう。
非経口投与には、CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは溶液、懸濁液、乳液または凍結乾燥粉末として製剤することができ、一緒にまたは別に製薬学的に許容される非経口賦形剤が提供される。そのような賦形剤の例は、水、塩水、リンゲル溶液、デキストロース溶液および5%ヒト血清アルブミンである。リポソームおよび固定油のような非水性賦形剤を使用することもできる。賦形剤または凍結乾燥粉末は、等張性(例えば塩化ナトリウム、マンニトール)および化学的安定性(例えばバッファーおよび保存剤)を維持するための添加剤を含むことができる。製剤は既知のまたは適当な技術で滅菌される。
適当な製薬学的キャリアーは、この分野の標準的な参考書である最新版のレミングトンの製薬科学(Remington’s Pharmaceutical Sciences)、A.Osolに記載されている。
治療的応用
本発明に従い多くの既知の、および開発された様式を、本発明の少なくとも1つのCH1ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを投与するために使用することができる。肺投与を以下の記載で使用するが、他の投与様式を本発明に従い使用して適切な結果を得ることができる。
本発明のCH1欠失ミメティボディは、溶液、乳液、コロイドもしくは懸濁液として、または粉末として、吸入または本明細書に記載し、もしくは当該技術分野で既知の他の様式により投与するために適する種々のデバイスおよび方法を使用することにより担体中で送達することができる。
非経口製剤および投与
非経口投与用の製剤は、通常の賦形剤として滅菌水または塩水、ポリエチレングリコールのようなポリアルキレングリコール、植物起源の油、水素化ナフタレン等を含むことができる。注入用の水性または油性懸濁液は、既知の方法に従い適当な乳化剤または加湿剤および沈殿防止剤を使用して調製することができる。注入用の薬剤は、水溶液または溶媒中の滅菌された注入可能溶液または懸濁液のような非毒性で、非経口投与性の希釈剤であることができる。使用可能な賦形剤または溶剤として、水、リンゲル溶液、等張性塩水等を利用できる;通例の溶媒、または沈殿防止溶媒として、滅菌された非揮発性油を使用することができる。これらの目的のために、任意の種類の非揮発性油および脂肪酸を使用でき、それらには天然または合成または半合成の脂肪油または脂肪酸;天然または合成または半合成のモノ−もしくはジ−またはトリ−グリセリドを含む。非経口投与は当該技術分野で知られており、そして限定するわけではないが通例の注入手段、米国特許第5,851,198号明細書に記載されたガスで圧縮した、針を含まない注入デバイス、および米国特許第5,839,446号明細書に記載されたレーザーパーホレーターデバイスを含む(これらの明細書は引用により全部、本明細書に編入する)。
代替送達
本発明はさらに少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの、非経口的、皮下、筋肉内、静脈内、ボーラス、膣、直腸、頬内、舌下、鼻内または経皮による投与に関する。タンパク質,CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物は、非経口(皮下、筋肉内もしくは静脈内)投与、特に液体溶液もしくは懸濁液の状態で使用するために;膣または直腸投与、特にクリームおよび坐薬のような半固体形で使用するために;頬内、または舌下投与、特に錠剤またはカプセル形態で;あるいは鼻内、特に粉末、点鼻またはエーロゾルまたは特定薬剤(certain agent)の形態で;あるいは皮膚構造をモディファイし、または経皮パッチ中の薬剤濃度を上げるためのジメチルスルフォキシドのような化学的エンハンサー(Junginger et al.、「薬剤の浸透強化(Drug Permeation Enhancement)」;Hsieh,D.S.、編集、第59−90頁(マルセルデッカー(Marcel Dekker)社、ニューヨーク 1994、引用により全部、本明細書に編入する)を用いて、またはタンパク質およびペプチドを含む製剤の皮膚上への適用を可能にする酸化剤(国際公開第98/53847号パンフレット)を用いて、または電気穿孔のような一過性の輸送路を作るために電場を適用して、またはイオン導入法のような皮膚を通る荷電した薬剤の移動性を上げるために、またはソノホレシス(sonophoresis)のような超音波を適用して(米国特許第4,309,989号および同第4,767,402号明細書)、経皮的に、特にゲル、軟膏、ローション、懸濁液またはパッチ送達系で使用するために調製することができる(上記の刊行物および特許は引用により全部、本明細書に編入する)。
肺/鼻投与
肺投与には、好ましくは少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物は、肺または洞のより低い気道に到達するために効果的な粒子サイズで送達される。本発明に従い、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントは吸入による治療薬の投与について当該技術分野で既知の種々の吸入または鼻デバイスにより送達することができる。エーロゾル化した製剤を患者の洞腔または肺胞に沈積させることができるこれらのデバイスには、計量用量吸入器(metered dose inhaler)、ネブライザー、乾燥粉末ジェネレーター、噴霧器等を含む。CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを肺または鼻投与に向けるための適当な他のデバイスも当該技術分野では既知である。すべてのそのようなデバイスが、エーロゾル中のCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを分配するための投与に適する製剤に使用することができる。そのようなエーロゾルは、溶液(水性または非水性の両方)または固体粒子のいずれかから成ることができる。Ventolin(商標)計量用量吸入器のような計量用量呼入器は、多くは推進ガスを使用し、そして吸息中の作動が必要である(例えば国際公開第94/16970号、同第98/35888号パンフレットを参照にされたい)。Turbuhaler(商標)(アストラ:Astra)、Rotahaler(商標)(グラクソ:Glaxo)、Diskus(商標)(グラクソ)、Spiros(商標)呼入器(ジュラ:Dura)、インハーレセラピューティクス(Inhale Therapeutics)により販売されているデバイスおよびSpinhaler(商標)粉末呼入器(フィソンス:Fisons)のような粉末吸入器は、混合粉末の呼吸作動を使用する(米国特許第4668218号明細書 アストラ、欧州特許第237507号明細書 アストラ、国際公開第97/25086号パンフレット グラクソ、国際公開第94/08552号パンフレット ジュラ、米国特許第5458135号明細書 インハーレ、国際公開第94/06498号パンフレット フィソンス、すべて引用により本明細書に編入する)。AERx(商標)アラディギム(Aradigm)、Ultravent(商標)ネブライザー(マリンクロッド:Mallinckrodt)、およびAcornII(商標)ネブライザー(マークエスト メディカル プロダクツ:Marquest Medical Products)(米国特許第5404871号明細書 アラディギム、国際公開第97/22376号パンフレット)のようなネブライザー(上記技術文献は引用により全部、本明細書に編入する)は、溶液からエーロゾルを生成するが、計量用量吸入器、乾燥粉末吸入器等は、小さい粒子のエーロゾルを生成する。市販されている吸入器デバイスのこれらの具体的例は、本発明の実施に適する具体的なデバイスの代表であり、本発明の範囲を限定するものではない。好ましくは少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを含んで成る組成物は、乾燥粉末吸入器または噴霧器により送達される。これらは本発明の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを投与するための吸入デバイスの幾つかの望ましい特徴である。例えば吸入デバイスによる送達は有利には、信頼性があり、再現性があり、そして正確である。吸入デバイスは場合により、良好な呼吸適性のために小さい乾燥粒子(例えば約10μm未満、好ましくは約1〜5μm)を送達することができる。
噴霧としてのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物の投与
CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質を含む噴霧は、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの懸濁液または溶液を加圧下のノズルを通すことにより生成することができる。ノズルのサイズおよび形状、かける圧力および液体供給速度は、所望の出力および粒子サイズを達成するために選択することができる。電気噴霧は例えば毛細管またはノズル供給部に連結した電場により生成できる。有利には噴霧器により送達される少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質の粒子は、約10μm未満、好ましくは約1〜約5μmの範囲、そして最も好ましくは約2μm〜3μmの粒子サイズを有する。
噴霧器で使用するために適当な少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質の製剤は典型的には水溶液中、1mlの溶液あたり約1mg〜約20mgの少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質を含む。製剤は賦形剤、バッファー、張性調整剤、保存剤、表面活性剤および好ましくは亜鉛のような作用物質(agent)を含むこともできる。製剤はまた、CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質を安定化するために、バッファー、還元剤、バルクタンパク質または炭水化物のような賦形剤または作用物質を含むことができる。CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質を製剤するために有用なバルクタンパク質には、アルブミン、プロタミン等を含む。CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質を製剤するために有用な典型的な炭水化物には、シュクロース、マンニトール、ラクトース、トレハロース、グルコース等を含む。CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質製剤はエーロゾルを形成する溶液の噴霧化により引き起こされるCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質の表面が誘導する凝集を下げ、または防止することができる表面活性剤を含むこともできる。ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルのような種々の通例の表面活性剤を使用することができる。量は一般に製剤の0.001から14重量%の間である。本発明の目的に特に好適な表面活性剤は、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリソルベート80、ポリソルベート20等である。ミメティボディのようなタンパク質または特定部分またはバリアントの製剤のために、当該技術分野で既知のさらなる作用物質も製剤に含むことができる。
ネブライザーによるCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物の投与
CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質は、ジェットネブライザーまたは超音波ネブライザーのようなネブライザーにより投与することができる。典型的にはジェットネブライザーでは、圧縮空気源を使用して開口部を通る高速エアジェットを作成する。ガスがノズルを越えて膨張すると低圧領域が作成され、これが液体リザーバーに連結された毛細管を通ってCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質の溶液を引き出す。毛細管からの液流は、管から出る時に不安定なフィラメントおよび液滴に剪断され、エーロゾルを作成する。ある範囲の形状、流速、およびそらせ型を使用して、上記のジェットネブライザーから所望の性能特性を達成することができる。超音波ネブライザーでは、高周波電気エネルギーを使用して、典型的には圧電変圧器を使用して、振動的、機械的エネルギーを作成することができる。このエネルギーを直接的に、またはカップリング流体を通すいずれかでCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質の製剤に伝え、CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質を含むエーロゾルを作成する。有利にはネブライザーにより送達されるCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質の粒子は、約10μm未満、好ましくは約1μm〜約5μmの範囲、そして最も好ましくは約2μm〜3μmの粒子サイズを有する。
ジェットまたは超音波のいずれのネブライザーを用いても、使用するために適当な少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの製剤は、典型的には、1mlの溶液あたり約1mg〜約20mgの濃度の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントタンパク質で水溶液中にCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク含む。製剤は賦形剤、バッファー、張性調整剤、保存剤、表面活性剤および好ましくは亜鉛のような作用物質(agent)を含むこともできる。また製剤は、バッファー、還元剤、バルクタンパク質または炭水化物のような、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質を安定化するための賦形剤または作用物質を含むこともできる。少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質を製剤するために有用なバルクタンパク質には、アルブミン、プロタミン等を含む。少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを製剤するために有用な典型的な炭水化物には、シュクロース、マンニトール、ラクトース、トレハロース、グルコース等を含む。少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント製剤はエーロゾルを形成する溶液の噴霧化により引き起こされる少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの表面が誘導する凝集を下げ、または防止することができる表面活性剤を含むこともできる。ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびアルコールおよびポリオキシエチレンソルビタル脂肪酸エステルのような種々の通例の表面活性剤を使用することができる。量は一般に製剤の0.001から4重量%の間の範囲である。本発明の目的に特に好適な表面活性剤は、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリソルベート80、ポリソルベート20等である。CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントタンパク質のようなタンパク質の製剤のために当該技術分野で既知のさらなる作用物質も製剤に含むことができる。
計量用量吸入によるCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物の投与
計量用量吸入器(metered dose inhaler:MDI)では、推進剤、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント、および任意の賦形剤または他の添加剤を、液化圧縮ガスを含む混合物としてキャニスターに含む。計量バルブの作動は好ましくは、約10μm以下、好ましくは約1μm〜約5μm、そして最も好ましくは約2μm〜3μmの範囲のサイズの粒子を含むエーロゾルとしての混合物を放出する。所望のエーロゾル粒子サイズは、ジェット−ミル(jet−milling)、噴霧乾燥、臨界点縮合等を含む当業者に既知の様々な方法により生成されるCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物タンパク質の製剤を使用することにより得られる。好適な計量用量吸入器には、3Mまたはグラクソにより製造され、そしてヒドロフルオロカーボン推進剤を採用するものを含む。
計量用量吸入器デバイスを用いて使用するための少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの製剤は、一般に少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを含む細かく分割した粉末を、懸濁液として非水性媒質中に、例えば表面活性剤により推進剤に懸濁して含む。推進剤は、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタノールおよび1,1,1,2−テトラフルオロエタン、HFA−134a(ヒドロフルオロアルカン−134a)、HFA−227(ヒドロフルオロアルカン−227)等を含むクロロフルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、ヒドロフルロカーボンまたは炭化水素のような、この目的に使用される任意の通例の材料であることができる。好ましくは推進剤はヒドロフルオロカーボンである。表面活性剤は、推進剤中の懸濁液として少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを安定化するために、化学分解等に対して活性剤を保護する等のために選択することができる。適当な表面活性剤にはソルビタントリオレート、ダイズ レシチン、オレイン酸等を含む。場合により溶液エーロゾルは、エタノールのような溶媒を使用することが好ましい。タンパク質のようなタンパク質の製剤に当該技術分野で既知のさらなる作用物質を、製剤に含むこともできる。
当業者は、本発明の方法を本明細書に記載していないデバイスを介して少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアント組成物を肺投与することにより達成できることを認識しているだろう。
粘膜製剤および投与
粘膜表面を通して吸収させるために、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを投与する組成物および方法には、複数のミクロン以下の粒子、粘膜接着性高分子、生物活性ペプチドおよび水性の連続相を含んで成る乳液を含み、これは乳液粒子の粘膜接着を達成することにより粘膜表面を通る吸収を促進する(米国特許第5,514,670号明細書)。本発明の乳液の適用に適する粘膜表面には、角膜、結膜、頬、舌、鼻、膣、肺、胃、腸および直腸経路の投与を含む。膣または直腸投与用の製剤、例えば坐薬は、賦形剤として例えばポリアルキレングリコール、ワセリン、カカオ脂等を含むことができる。鼻内投与用の製剤は固体であることができ、そして賦形剤として例えばラクトースを含み、または点鼻の水性もしくは油性溶液であることができる。頬内投与には賦形剤は糖、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、糊化(pregelinated)澱粉等を含む(米国特許第5,849,695号明細書)。
経口製剤および投与
経口用の製剤は、腸壁の透過性を人工的に上げるための補助剤(例えばレゾルシノールおよびポリオキシエチレンオレイルエーテルおよびn−ヘキサデシルポリエチレンエーテルのような非イオン性表面活性剤)の同時投与、ならびに酵素的分解を阻害するための酵素阻害剤(例えば膵臓トリプシンインヒビター、ジイソプロピルフルオロホスフェート(DFF)およびトラシロール)の同時投与に依存する。経口投与用の固体型剤形の活性成分化合物を、シュクロース、ラクトース、セルロース、マンニトール、トレハロース、ラフィノース、マルチトール、デキストラン、澱粉、寒天、アルギネート、キチン、キトサン、ペクチン、トラガカントガム、アラビアガム、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、合成もしくは半合成ポリマーおよびグリセリドを含む少なくとも1つの添加剤と混合することができる。これらの剤形は他の種類(1つまたは複数)の添加剤、例えば不活性な希釈剤、ステアリン酸マグネシウム、パラベンのような潤滑剤、ソルビン酸、アスコルビン酸、アルファ−トコフェロールのような保存剤、システインのような酸化防止剤、崩壊剤、結合剤、増粘剤、緩衝剤、甘味料、風味剤(flavoring agent)、香料等も含むことができる。
錠剤およびピルはさらに腸溶性コート調製物に加工することができる。経口投与用の液体調製物には、医学的使用が可能な乳液、シロップ、エリキシル、懸濁液および溶液調製物を含む。これらの調製物は該分野で通常使用されている不活性希釈剤、例えば水を含むことができる。インスリンおよびヘパリンの薬剤送達系としてリポソームも記載された(米国特許第4,239,754号明細書)。さらに最近では、混合アミノ酸(プロテイノイド)の人工ポリマーの微小球も薬剤を送達するために使用された(米国特許第4,925,673号明細書)。さらに米国特許第5,879,681号および同第5,5,871,753号明細書に記載された担体化合物も生物学的に活性な作用物質を経口で送達するために使用され、そして当該技術分野で既知である。
経皮製剤および投与
経皮投与には、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントをリポソームまたはポリマー性ナノ粒子、マイクロ粒子、マイクロカプセルまたは微小球(特に言及しない限り、集合的にマイクロ粒子と呼ぶ)のような送達デバイスにカプセル化する。多数の適当なデバイスが知られており、それらにはポリ乳酸、ポリグリコール酸およびそれらのコポリマーのようなポリヒドロキシ酸、ポリオルトエステル、ポリ無水物およびポリホスファゼンのような合成ポリマー、ならびにコラーゲン、ポリアミノ酸、アルブミンおよび他のタンパク質、アルギネートおよび他の多糖およびそれらの組み合わせのような天然ポリマーから作られたマイクロ粒子を含む(米国特許第5,814,599号明細書)。
持効性投与および製剤
本発明の化合物は個体に長期間、例えば単回投与から1週間から1年の期間送達することがしばしば望ましい。種々の緩効性、貯蔵またはインプラント剤形を利用することができる。例えば剤形は、体液中での溶解度が低い化合物の製薬学的に許容される非毒性塩、例えば(a)リン酸、硫酸、クエン酸、酒石酸、タンニン酸、パモ酸、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレン モノ−もしくはジ−スルホン酸、ポリガラクツロン酸等のような多塩基性酸との酸付加塩;(b)亜鉛、カルシウム、ビスマス、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、コバルト、ニッケル、カドミウム等のような多価金属カチオン、または例えばN,N’−ジベンジル−エチレンジアミンまたはエチレンジアミンから形成される有機カチオンとの塩;あるいは(c)(a)および(b)の組み合わせ、例えばタンニン酸亜鉛塩を含むことができる。さらに本発明の化合物は、または好ましくは今ちょうど記載したような比較的不溶性の塩をゲル、例えば注入に適するゴマ油を含む例えばモノステアリン酸アルミニウムゲルに配合することができる。特に好適な塩は、亜鉛塩、タンニン酸亜鉛塩、パモ酸塩等である。注入用の別の種類の緩効性貯蔵製剤は、例えば米国特許第3,773,919号明細書に記載されているようなポリ乳酸/ポリグリコール酸ポリマーのような緩効分解型の非毒性、非抗原性ポリマー中にカプセル化するために分散した化合物または塩を含む。化合物または好ましくは上記の比較的不溶性の塩は、特に動物で使用するために、コレステロールマトリックスシラスティック(silastic)ペレット中に配合することもできる。さらなる緩効性の、貯蔵またはインプラント製剤、例えばガスまたは液体リポソームが技術文献で知られている(米国特許第5,770,222号明細書および「徐放性および放出制御薬剤送達系(Sustained and Controlled Release Drug Delivery Systems)」、J.R.Robinson 編集、マルセルデッカー社、ニューヨーク、1978)。
本発明を一般的に記載してきたが、これは具体的説明により提供され、そして限定を意味しない以下の実施例を参照することにより、より容易に理解できるだろう。
哺乳動物細胞中でのCH1欠失ミメティボディのクローニングおよび発現
典型的な哺乳動物発現ベクターは、mRNAの転写の開始を媒介する少なくとも1つのプロモーター要素、CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントのコード配列および転写の終結および転写産物のポリアデニル化に必要なシグナルを含む。さらなる要素にはエンハンサー、Kozak配列およびRNAスプライシングのための供与および受容部位により挟まれた介在配列を含む。高度に効率的な転写はSV40に由来する初期および後期プロモーター、レトロウイルス、例えばRSV、HTLVI、HIVIに由来する長い末端反復配列(LTRS)、およびサイトメガロウイルス(CMV)の初期プロモーターにより達成され得る。しかし細胞要素(例えばヒトアクチンプロモーター)も使用することができる。本発明の実施に使用するために適当な発現ベクターには、例えばpIRES1neo、pRetro−Off、pRetro−On、PLXSNまたはpLNCX(クローンテック ラボズ(Clonetech Labos)、パロアルト、カリフォルニア州)、pcDNA3.1(+/−)、pcDNA/Zeo(+/−)またはpcDNA3.1/Hygro(+/−)(インビトロジェン(Invitrogen))、PSVLおよびPMSG(ファルマシア(Pharmacia)、ウプサラ、スウェーデン)、pRSVcat(ATCC37152)、pSV2dhfr(ATCC37146)およびpBC12MI(ATCC67109)のようなベクターを含む。使用できた哺乳動物宿主細胞には、ヒトHela 293、H9およびJurkat細胞、マウスNIH3T3およびC127細胞、Cos1、Cos7およびCV1、quailQC1−3細胞、マウスL細胞およびチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を含む。
あるいは遺伝子は染色体に組み込まれた遺伝子を含む安定な細胞株で発現させることができる。dhfr、gpt、ネオマイシンまたはハイグロマイシンのような選択可能なマーカーを用いたコートランスフェクションにより、トランスフェクトした細胞の同定および単離が可能となる。
トランスフェクトした遺伝子は、大量のコードされたCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントを発現させるために増幅することもできる。DHFR(ジヒドロ葉酸レダクターゼ)マーカーは、数百またはさらに数千の目的遺伝子のコピーを持つ細胞株を開発するために有用である。別の有用な選択マーカーは、酵素グルタミンシンターゼ(GS)(Murphy,et al.,Biochem.J.227:277−279(1991);Bebbington,et al.,Bio/Technology 10:169−175(1992))である。これらのマーカーを使用して、哺乳動物細胞を選択培地で成長させ、そして最高の耐性を持つ細胞を選択する。これらの細胞株は、染色体に組み込まれた増幅した遺伝子(1つまたは複数)を含む。チャイニーズハムスター卵巣(CHO)およびNSO細胞は、CH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの生産によく使用される。
発現ベクターpC1およびpC4は、ラウス肉腫ウイルスの強力なプロモーター(LTR)(Cullen et al.,Molec.Cell.Biol.5:438−447(1985))に加えてCMV−エンハンサーのフラグメント(Boshart,et al.,Cell 41:521−530(1985))を含む。多クローニング部位、例えば制限酵素開裂部位であるBamHI、XbaIおよびAsp718は、目的遺伝子のクローニングを容易にする。ベクターは3’イントロンに加えて、ラットのプレプロインスリン遺伝子のポリアデニル化および終結シグナルを含む。
CHO細胞中でのクローニングおよび発現
ベクターpC4をCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの発現に使用する。プラスミドpC4は、プラスミドpSV2−dhfr(ATCC寄託番号37146)の誘導体である。プラスミドはマウスDHFR遺伝子をSV40初期プロモーターの制御下に含む。これらのプラスミドでトランスフェクトしたジヒドロ葉酸活性を欠くチャイニーズハムスター卵巣または他の細胞は、細胞を化学療法剤であるメトトレキセートを補充した選択培地(例えばアルファマイナスMEM、ライフテクノロジーズ(Life Technologies)、ゲチスバーグ、メリーランド州)中で成長させることにより選択することができる。メトトレキセート(MTX)に対して耐性の細胞中のDHFR遺伝子の増幅が十分に示された(例えば、F.W.Alt,et al.,J.Biol.Chem.253:1357−1370(1978);J.L.Hamlin and C.Ma.Biochem.et Biophys.Acta 1097:107−143(1990);およびM.J.Page and M.A.Sydenham,Biotechnology 9:64−68(1991)を参照にされたい)。MTXの濃度を上昇させて成長させた細胞は、DHFR遺伝子の増幅の結果として目的酵素であるDHFRの過剰生産により薬剤への耐性を生じる。第2遺伝子がDHFR遺伝子に連結されている場合、これは通常、同時に増幅され(co−amplified)、そして過剰に発現される。当該技術分野では、この取り組みを使用して1,000コピー以上の増幅した遺伝子(1つまたは複数)を持つ細胞株を発生できることが知られている。続いてメトトレキセートを離脱する時、宿主細胞の1以上の染色体(1つまたは複数)に組み込まれた増幅された遺伝子を含む細胞株が得られる。
プラスミドpC4は目的遺伝子を発現するために、ラウス肉腫ウイルスの長い末端反復配列(LTR)の強力なプロモーター(Cullen et al.,Molec.Cell.Biol.5:438−447(1985))に加えて、ヒトサイトメガロウイルス(CMV)の前初期遺伝子のエンハンサーから単離されたフラグメント(Boshart,et al.,Cell 41:521−530(1985))を含む。プロモーターの下流は、遺伝子の組み込みを可能とするBamHI、XbaIおよびAsp718制限酵素開裂部位である。これらのクローニング部位の後に、プラスミドはラットのプレプロインスリン遺伝子の3’イントロンおよびポリアデニル化部位を含む。他の高効率プロモーター、例えばヒトb−アクチンプロモーター、SV40初期および後期プロモーターまたは他のレトロウイルス(例えばHIVおよびHTLVI)に由来する長い末端反復配列も発現に使用することができる。クロンテックのTet−OffおよびTet−On遺伝子発現系および同様な系は、哺乳動物細胞中で調節された様式でEPOを発現させるために使用できる(M.Gossen,and H.Bujard,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:5547−5551(1992))。mRNAのポリアデニル化には、他のシグナル、例えばヒト成長ホルモンまたはグロビン遺伝子に由来するシグナルも使用することができる。染色体に組み込まれた目的の遺伝子を持つ安定な細胞株は、gpt、G418またはハイグロマイシンのような選択可能マーカーを用いたコ−トランスフェクションでも選択できる。始めに1より多くの選択可能なマーカー(例えばG418に加えてメトトレキセート)を使用することが有利である。
プラスミドpC4は制限酵素で消化し、そして次いでウシの腸ホスファターゼを使用して当該技術分野で既知の手法により脱リン酸化される。次いでベクターは1%アガロースゲルから単離される。
例えば本発明のCH1欠失ミメティボディのHCおよびLC可変領域に対応する配列番号13、14、15、16、17、18に提示するような、完全なCH1欠失ミメティボディまたは特定部分またはバリアントをコードするDNA配列を、既知の方法の工程に従い使用する。適切なヒト定常領域(すなわちHCおよびLC領域)をコードする単離された核酸もこの構築物に使用される(例えばベクター1351に提供されるように)。
単離された可変および定常領域をコードするDNAおよび脱リン酸化ベクターは、次いでT4 DNAリガーゼで連結される。次いで大腸菌(E.coli)HB101またはXL−1ブルー細胞を形質転換し、そしてプラスミドpC4中に挿入されたフラグメントを含む細菌が、例えば制限酵素分析を使用して確認される。
活性なDHFR遺伝子を欠くチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞をトランスフェクションに使用する。5μgの発現プラスミドpC4を0.5μgのプラスミドpSV2−neoを用いてリポフェクチンを使用してコ−トランスフェクトする。プラスミドpSV2neoは、G418を含む抗生物質群に対する耐性を付与する酵素をコードするTn5に由来するドミナント選択性マーカーであるneo遺伝子を含む。この細胞を、1μg/mlのG418を補充したアルファマイナスMEMにまく。2日後、細胞をトリプシン処理し、そして10、25または50ng/mlのメトトレキセートに加えて1μg/mlのG418を補足した、ハイブリドーマクローニングプレート(グレイナー(Greiner)、独国)中のアルファマイナスMEMにまく。約10〜14日後、1つのクローンをトリプシン処理し、そして異なる濃度のメトトレキセート(50nM、100nM、200nM、400nM、800nM)を使用して6−ウェルのペトリ皿または10mlのフラスコにまく。最高濃度のメトトレキセートで成長するクローンを、さらにより高濃度のメトトレキセート(1mM、2mM、5mM、10mM、20mM)を含む新たな6−ウェルプレートに移す。100〜200mM濃度で成長するクローンが得られるまで、同じ手順を繰り返す。所望の遺伝子産物の発現を例えばSDS−PAGEおよびウエスタンブロットにより、または逆相HPLC分析により分析する。
望ましくない活性を回避するために、1つまたは多数のアミノ酸変化をもつさらなる構築物を発現させることができる。これらの変化は単独または1つの構築物中に組み合わせられた複数の変化で現れることができる。通常、HCとLCとの間のジスルフィド結合に関与するシステインは、アラニンへと変異される。このシステインは第3のジスルフィド架橋を形成することにより構築物の安定化に関与することができると同時に、構築物中の他のシステインとジスルフィド結合を異常に形成するかもしれない可能性があり、あるいは2つの構築物の間にジスルフィド連結を形成し得る。システインを除くことにより、正しいフォールディングおよび集成が強化され、そして恐らく自己会合は消失し得る。
IgG1中の下のヒンジ領域中の2つのリシン(L)残基、L234&L235のアラニン(A)への変異は、免疫グロブリンが補体依存的な細胞傷害性(CDC)および抗体依存的に細胞傷害性(ADCC)を媒介する能力を排除することが示された(Hezereh et al.,2001,J.Virol.,75(24),1261−68)。
免疫エフェクター機能の媒介に減少をもたらす別の修飾は、グリコシル化結合(attachment)部位の除去である。これはアスパラギンのグルタミン(Q)への突然変異により達成することができる。IgG1サブクラスのグリコシル化変形は、免疫エフェクター機能の良くないメディエーターとなることが知られている(Jedderis et al.1998,Immunol.Rev.,vol.163,50−76)。
現在追求されているさらなる修飾は、G1ヒンジ領域を残しながらIgG1 CH2およびCH3領域のIgG4サブタイプの同じ領域への置き換えである。すでに検討したように、IgG4サブクラスが免疫エフェクター機能を媒介する能力はG1サブクラスよりも大変低い。したがってこの構築物は潜在的な免疫エフェクター機能を心配せずに、NfusCG1の活性を保持すると期待される。
他に構想する修飾は、構築物の潜在的な免疫原性を減少するものである。免疫原性の1つの重要な決定基は、T細胞に対して効率的に結合し、そしてMHC分子により提示され、そして細胞に基づく免疫応答または抗体応答に関するT細胞の援助を誘導するタンパク質に由来するペプチドの能力である。MHC結合に関する公的に利用可能なウェブベースのアルゴリズム(SYFPEYHI、Ramensee et al.,1999,Immunogenetics,vol.50,213−19およびBIMAS)を使用して、NfusCG1中の潜在的MHC結合エピトープを分析した。1以上のペプチドの予想される免疫原性を減少させる突然変異は、免疫原性に関するインビボ効果について評価する。
利点:新規構築物である上記のNfusCG1は、生物活性ペプチドを提示する選択肢を提供する。さらに提案する修飾は本発明のミメティボディの新規特徴と組み合わせて、そしてそれに加えて、それらの用途を強化すると期待される。
本発明が前述の記載および実施例に特に記載した以外にも実施できることは明確である。
本発明の多くの修飾および変更が上記の教示に照らして可能であり、したがって本発明の範囲内である。

Claims (23)

  1. 式(I):
    (V1(n)−Pep(n)−Flex(n)−V2(n)−pHinge(n)−CH2(n)−CH3(n))(m)
    [式中、V1は免疫グロブリン可変領域のN−末端の少なくとも1つの部分であり、Pepは少なくとも1つの生物活性ペプチドであり、Flexはミメティボディが代替的な方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造的柔軟性を提供するポリペプチドであり、V2は免疫グロブリン可変領域のC−末端の少なくとも1つの部分であり、pHingeは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部であり、nおよびmは1から10の間の整数であることができる]
    のポリペプチドをコードする少なくとも1つのポリヌクレオチドを含んでなる少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディ核酸。
  2. 式(I):
    (V1(n)−Pep(n)−Flex(n)−V2(n)−pHinge(n)−CH2(n)−CH3(n))(m)
    [式中、V1は免疫グロブリン可変領域のN−末端の少なくとも1つの部分であり、Pepは配列番号43−518から選択された少なくとも1つの生物活性ペプチドであり、Flexはミメティボディが代替的な方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造的柔軟性を提供するポリペプチドであり、V2は免疫グロブリン可変領域のC−末端の少なくとも1つの部分であり、pHingeは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部であり、nおよびmは1から10の間の整数であることができる]
    のポリペプチドを含んでなる少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディポリペプチド。
  3. 式(I):
    (V1(n)−Pep(n)−Flex(n)−V2(n)−pHinge(n)−CH2(n)−CH3(n))(m)
    [式中、V1は免疫グロブリン可変領域のN−末端の少なくとも1つの部分であり、Pepは配列番号519−1110から選択された少なくとも1つの生物活性ペプチドであり、Flexはミメティボディが代替的な方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造的柔軟性を提供するポリペプチドであり、V2は免疫グロブリン可変領域のC−末端の少なくとも1つの部分であり、pHingeは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部であり、nおよびmは1から10の間の整数であることができる]
    のポリペプチドを含んでなる少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディポリペプチド。
  4. 上記ポリペプチドが少なくとも1つのPepポリペプチドの少なくとも1つの活性を有する、請求項1ないし3のいずれかに記載の(n)CH1欠失ミメティボディ核酸またはCH1欠失ミメティボディポリペプチド。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディポリペプチドに特異的に結合するモノクローナルもしくはポリクローナル抗体、融合タンパク質またはそのフラグメントを含んでなるCH1欠失ミメティボディ抗体。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディポリペプチドまたはCH1欠失ミメティボディ抗体をコードするCH1欠失ミメティボディ核酸。
  7. 請求項6に記載の少なくとも1つの単離された核酸を含んでなるCH1欠失ミメティボディベクター。
  8. 請求項7に記載の単離された核酸を含んでなるCH1欠失ミメティボディ宿主細胞。
  9. 上記宿主細胞が、COS−1、COS−7、HEK293、BHK21、CHO、BSC−1、HepG2、653、SP2/0、293、NSO、DG44CHO、CHOK1、HeLa、骨髄腫細胞もしくはリンパ腫細胞、またはそれらの任意の誘導体、不死化または形質転換した細胞から選択される少なくとも1つである、請求項8に記載のCH1欠失ミメティボディ宿主細胞。
  10. CH1欠失ミメティボディまたは抗体が検出可能もしくは回収可能な量で発現されるように、in vitro、in vivoもしくはin situの条件下で、請求項6に記載の核酸を翻訳することを含んでなる、少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディポリペプチドまたはCH1欠失ミメティボディ抗体の生産法。
  11. 請求項1ないし5のいずれかに記載のCH1欠失ミメティボディ核酸、CH1欠失ミメティボディポリペプチドまたはCH1欠失ミメティボディ抗体の少なくとも1つを含んでなる組成物。
  12. 上記組成物が、少なくとも1つの製薬学的に許容され得る担体または希釈剤をさらに含んでなる請求項11に記載の組成物。
  13. 少なくとも1つの検出可能な標識もしくはレポーター、TNFアンタゴニスト、抗感染薬、心血管系(CV)薬、中枢神経系(CNS)薬、自律神経系(ANS)薬、気道薬、胃腸管(GI)薬、ホルモン薬、流体もしくは電解質バランスのための薬剤、血液製剤、抗腫瘍薬、免疫調節薬、目、耳もしくは鼻の薬、局所薬、栄養剤、サイトカインまたはサイトカインアンタゴニストから選択される、治療的に有効量の少なくとも1つの化合物、組成物またはポリペプチドを含んで成る少なくとも1つの組成物をさらに含んでなる、請求項11に記載の組成物。
  14. 液体、ガスまたは乾燥物、溶液、混合物、懸濁液、乳液もしくはコロイド、凍結乾燥調製物もしくは粉末から選択される少なくとも1つの形態である、請求項11に記載の組成物。
  15. 細胞、組織、器官または動物のCH1欠失ミメティボディリガンド関連状態を診断または処置する方法であって、
    (a)有効量の請求項1ないし5のいずれかに記載の少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディ核酸、ポリペプチドまたは抗体を含んでなる組成物を、該細胞、組織、器官または動物に接触または投与することを含んでなる上記方法。
  16. 上記の有効量が、上記細胞、組織、器官または動物1キログラムあたり0.001〜50mgのCH1欠失ミメティボディ抗体;0.000001〜500mgの該CH1欠失ミメティボディ;または0.0001〜100μgの該CH1欠失ミメティボディ核酸である、請求項15に記載の方法。
  17. 上記接触または上記投与が、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、網内、気管支内、腹内、嚢内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頸管内、胃内、肝臓内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内、胸膜腔内、前立腺内、肺内、直腸内、腎臓内、網膜内、脊椎内、滑液包内、胸内、子宮内、膀胱内、病変内局所、ボーラス、膣、直腸、頬内、舌下、鼻内または経皮から選択される少なくとも1つの様式による、請求項15に記載の方法。
  18. 上記(a)の接触または投与の前、同時または後に少なくとも1つの検出可能な標識もしくはレポーター、TNFアンタゴニスト、抗感染薬、心血管系(CV)薬、中枢神経系(CNS)薬、自律神経系(ANS)薬、気道薬、胃腸管(GI)薬、ホルモン薬、流体もしくは電解質バランスのための薬剤、血液製剤、抗腫瘍薬、免疫調節薬、目、耳もしくは鼻の薬、局所薬、栄養剤、サイトカインまたはサイトカインアンタゴニストから選択される、有効量の少なくとも1つの化合物またはポリペプチドを含んで成る少なくとも1つの組成物を投与することをさらに含んでなる、請求項15に記載の方法。
  19. 請求項1ないし5のいずれかに記載の少なくとも1つの単離されたCH1欠失ミメティボディポリペプチド、抗体または核酸を含んでなるデバイスであって、該デバイスが該少なくとも1つの該CH1欠失ミメティボディポリペプチド、抗体または核酸を、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、網内、気管支内、腹内、嚢内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頸管内、胃内、肝臓内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内、胸膜腔内、前立腺内、肺内、直腸内、腎臓内、網膜内、脊椎内、滑液包内、胸内、子宮内、膀胱内、病変内局所、ボーラス、膣、直腸、頬内、舌下、鼻内または経皮から選択される少なくとも1つの様式により接触または投与するために適する上記デバイス。
  20. 包装材料および請求項1ないし5のいずれかに記載の少なくとも1つの単離されたCH1欠失ミメティボディポリペプチド、抗体または核酸を含んでなる容器を含んでなる、ヒトの製薬学的または診断的使用のための製品。
  21. 上記容器が非経口、皮下、筋肉内、静脈内、網内、気管支内、腹内、嚢内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頸管内、胃内、肝臓内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内、胸膜腔内、前立腺内、肺内、直腸内、腎臓内、網膜内、脊椎内、滑液包内、胸内、子宮内、膀胱内、病変内局所、ボーラス、膣、直腸、頬内、舌下、鼻内または経皮送達デバイスまたはシステムの構成要素である、請求項20に記載の製品。
  22. 検出可能または回収可能な量の上記ポリペプチド、抗体または核酸を発現することができる少なくとも1つの宿主細胞、トランスジェニック動物、トランスジェニック植物、植物細胞を準備することを含んでなる、請求項1ないし5のいずれかに記載の少なくとも1つの単離されたCH1欠失ミメティボディポリペプチド、抗体または核酸の生産法。
  23. 請求項22に記載の方法により生産された少なくとも1つのCH1欠失ミメティボディポリペプチド、抗体または核酸。
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