以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る飲料供給装置10の正面図である。第1実施形態に係る飲料供給装置10は、コンビニエンスストアなどの店舗やオフィスのリフレッシュルームなどに設置され、主に顧客が持参した容器C(カップ、タンブラー又はボトルなど)に飲料(コーヒー、紅茶又は緑茶など)を供給するように構成された装置である。但し、これに限られるものではなく、飲料供給装置10は、店舗等に予め用意されている容器Cに飲料を供給するようにしてもよい。なお、以下の説明において、左側とは飲料供給装置10を正面から見たときの左側のことをいい、右側とは飲料供給装置10を正面から見たときの右側のことをいう。
図1に示されるように、飲料供給装置10は、飲料を生成する飲料生成部11を筐体の内部に有している。飲料生成部11は、例えば、コーヒー豆を挽いて得られるコーヒー粉からコーヒーを抽出し、茶葉から紅茶や緑茶を抽出し、及び/又は、粉末原料を湯水に溶かすように構成され得る。なお、符号12はコーヒー豆などが収容されるキャニスタを示している。
接客面である飲料供給装置10の前面には、複数の飲料選択ボタン13と、表示部14と、操作入力部15と、決済処理部16と、飲料供給室17と、金額等表示部18とが設けられている。
複数の飲料選択ボタン13は、顧客が飲料を選択するためのボタンである。本実施形態においては8個の飲料選択ボタン13が設けられている。8個の飲料選択ボタン13のそれぞれには互いに種類が異なる飲料が割り当てられており、有効化されたいずれかの飲料選択ボタン13を顧客が操作(押下操作)することで飲料の選択が行われる。ここで、「種類が異なる」には、飲料自体の種類が異なることはもちろん、飲料自体の種類は同じで供給量が異なる(少量、普通、多量など)ことも含まれる。また、本実施形態において、飲料供給装置10の前面における左側の領域と右側の領域とのそれぞれに4個の飲料選択ボタン13が上下方向に互いに間隔をあけて配置されている。各飲料選択ボタン13は、円形に形成されており、図1において拡大して示されるように、対応する飲料が選択(販売)可能であること及び有効化されている(操作が有効であること)ことを示す円環状の販売可能灯13aを内蔵している。つまり、各飲料選択ボタン13は、対応する飲料が選択(販売)可能であること及び有効化されていることを顧客が視認可能なように形成されている。
表示部14は、例えば液晶パネルで構成されており、各種の情報を表示可能である。本実施形態において、表示部14は、主に複数の飲料選択ボタン13のそれぞれに割り当てられている飲料を示す情報(飲料の名称や価格等)を表示する。具体的には、表示部14は、各飲料選択ボタン13に隣接する位置に、各飲料選択ボタン13の操作によって選択される飲料を示す情報を表示するように構成されている。
本実施形態において、表示部14は、複数(8個)の飲料選択ボタン13の上述のような配置に対応するように、略矩形状の左側表示部14L及び右側表示部14Rを有している。そして、例えば、左上の飲料選択ボタン13によって選択される飲料が飲料A1である場合、左側表示部14Lは左上の飲料選択ボタン13に対応する領域141に「飲料A1」を示す情報を表示し、右下から二番目の飲料選択ボタン13によって選択される飲料が飲料A7である場合、右側表示部14Rは右下から二番目の飲料選択ボタン13に対応する領域142に「飲料A7」を示す情報を表示する。
操作入力部15は、顧客が飲料供給装置10に対して指示や設定などを行うために利用される。本実施形態において、操作入力部15は、左側表示部14Lと右側表示部14Rとの間に、すなわち、飲料供給装置10の前面における左右方向のほぼ中央に配置されている。操作入力部15は、メニュー切替ボタン151、杯数設定ボタン152及びキャンセルボタン153を含み、これらのボタンが上下方向に互いに間隔をあけて配置されている。具体的には、メニュー切替ボタン151が一番上に配置され、キャンセルボタン153が一番下に配置され、杯数設定ボタン152がメニュー切替ボタン151とキャンセルボタン153との間に配置されている。図2は、操作入力部15の拡大図である。
メニュー切替ボタン151は、顧客がメニューの切り替えを指示するためのボタンである。具体的には、メニュー切替ボタン151は、8個の飲料選択ボタン13のそれぞれに割り当てられている飲料を一斉に切り替えるためのボタンである。すなわち、顧客がメニュー切替ボタン151を操作(押下操作)すると、8個の飲料選択ボタン13のそれぞれに割り当てられている飲料が一斉に切り替わる。また、これに合わせて表示部14(左側表示部14L及び右側表示部14R)の表示も変更される。
本実施形態においては、メインメニュー及びサブメニューの2つのメニューが用意されており、8個の飲料選択ボタン13によって合計16種類の飲料を選択することが可能になっている。つまり、メニュー切替ボタン151が操作される毎に、8個の飲料選択ボタン13によって選択可能な飲料がメインメニューに含まれる飲料(例えば、飲料A1~A8)とサブメニューに含まれる飲料(例えば、飲料B1~B8)との間で交互に切り替えられる。表示部14(左側表示部14L及び右側表示部14R)は、前記メインメニューに含まれる飲料(飲料A1~A8)を示す情報又は前記サブメニューに含まれる飲料(飲料B1~B8)を示す情報を交互に表示する。本実施形態において、メニュー切替ボタン151は、円形に形成されており、有効化されている(操作が有効である)ことを示す円環状の第1操作可能灯151aを内蔵している。つまり、メニュー切替ボタン151は、有効化されていることを顧客が視認可能なように形成されている。なお、メニュー切替ボタン151は、例えば、前記メインメニューが選択されているときには点灯し、前記サブメニューが選択されているときには点滅することで、いずれのメニューが選択されているか(飲料供給装置10がいずれのメニューで動作しているか)を報知することができる。
杯数設定ボタン152は、顧客が飲料の「杯数」(=飲料の供給量)を設定するためのボタンであり、主に顧客の容器Cが比較的容量が大きい場合に利用される。本実施形態においては、顧客が杯数設定ボタン152を操作(押下操作)する毎に、飲料の杯数が「1杯」→「2杯」→「3杯」→「4杯」の順に循環して設定され、且つ、設定されている杯数を示す数字が点灯するようになっている。杯数設定ボタン152は、メニュー切替ボタン151と同様、円形に形成されており、有効化されている(操作が有効である)ことを示す円環状の第2操作可能灯152aを内蔵している。つまり、杯数設定ボタン152は、有効化されていることを顧客が視認可能なように形成されている。なお、杯数設定ボタン152は、顧客が飲料供給装置10による飲料の供給量を設定するための供給量設定ボタンということもできる。
キャンセルボタン153は、顧客がキャンセルを指示するためのボタンである。キャンセルボタン153は、例えば、顧客が既に行った飲料の選択や杯数の設定をリセットしたいときや飲料の購入を中断したいときなどに利用され得る。キャンセルボタン153は、メニュー切替ボタン151及び杯数設定ボタン152と同様、円形に形成されており、有効化されていること(操作が可能であること)を示す円環状の第3操作可能灯153aを内蔵している。つまり、キャンセルボタン153は、有効化されていることを顧客が視認可能なように形成されている。
図1に戻り、決済処理部16は、飲料供給装置10の前面における右下側の領域に設けられている。決済処理部16は、選択された飲料の決済処理(電子マネー決済処理)を行う。本実施形態において、決済処理部16は、各種電子マネーに対応可能なリーダ/ライタ16aと、リーダ/ライタ16aに電子マネー媒体をかざす操作を誘導する矩形環状の操作誘導灯16bとを有している。そして、決済処理部16は、リーダ/ライタ16aが顧客のかざした電子マネー媒体との間でデータを送受信することで前記電子マネー決済処理を行う。なお、図示省略するが、決済処理部16が電子マネーの種別を選択するための電子マネー種別選択ボタンを有してもよい。この場合、決済処理部16は、顧客が電子マネーの種別を選択した後に電子マネー媒体をリーダ/ライタ16aにかざすことにより、前記電子マネー決済処理を行う。
飲料供給室17は、操作入力部15の下方に設けられている。飲料供給室17は、飲料供給装置10の前面に開口する開口部17aを有し、前面が開放されるとともに奥行きのある空間として形成されている。飲料供給室17内の上部にはノズル17bが設けられ、飲料供給室17内の底部には容器Cが載置される載置部17cが設けられている。飲料供給室17内では、飲料生成部11で生成された飲料がノズル17bを介して載置部17cに載置された容器Cに供給される。なお、図示は省略するが、載置部17cの上方に折り畳み式の第2の載置部がさらに設けられてもよい。前記第2の載置部は、水平状態に保持されるとともに、例えば後端部が飲料供給装置10の奥側の面に設けられた支持部に上下方向に回動可能に軸支されている。この場合、顧客は、容器Cのサイズが小さい場合には容器Cを水平状態にある前記第2の載置部に載置し、容器Cのサイズが大きい場合には前記第2の載置部を上方に回動させた上で容器Cを載置部17cに載置することができる。また、飲料供給室17には、開口部17aを開閉する開閉扉19が設けられている。
開閉扉19は、飲料供給室17の開口部17aを覆うことのできる大きさを有するとともに飲料供給室17の内部が視認できるように透明又は半透明な樹脂で形成されている。開閉扉19は、飲料供給室17の開口部17aを覆うように設けられ、左側端部が飲料供給装置10の前面に設けられた支持部に前後方向に回動可能に軸支されている。また、開閉扉19は、図示省略の付勢部材によって閉方向に常時付勢されている。つまり、開閉扉19は、飲料供給室17の開口部17aを常時閉鎖している(閉状態)。
顧客は、手で開閉扉19を開くことによって、すなわち、開閉扉19を前方に回動させて飲料供給室17の開口部17aを開放させることによって、飲料供給室17内の載置部17cに容器Cを載置すること及び飲料供給室17内の載置部17cから容器Cを取り出すことが可能である。また、顧客が開閉扉19から手を離すことにより、開閉扉19は前記付勢部材の付勢力によって後方に回動して飲料供給室17の開口部17aを閉鎖する(閉状態に戻る)。
図3は、飲料供給室17の内部及び開口部17aの近傍を示す図である。図3に示されるように、飲料供給室17の内部には、容器Cが載置部17cに載置されたこと及び容器Cのサイズを検知するための容器検知部31が設けられている。本実施形態において、容器検知部31は、上下方向に互いに間隔をあけて配置された3個の反射型光電センサによって構成されており、容器Cのサイズを3段階(大、中、小)に検知することが可能である。但し、これに限られるものではない。容器検知部31は、容器Cが飲料供給室17内に載置されたこと及び容器Cのサイズを検知できればよく、容器検知部31を構成するセンサの種類、個数及び配置などは任意に選択又は設定可能である。
また、飲料供給室17の開口部17aの右側近傍には、扉ロック機構20及び扉開閉検知部32が設けられている。扉ロック機構20は、後述する制御部30によって動作制御される電動アクチュエータを含み、閉状態にある開閉扉19(図3において二点鎖線で示す)をロックして開閉扉19の前方への回動(開操作)を阻止すること及びロックを解除して開閉扉19の前方への回動(開操作)を許容することが可能に構成されている。扉開閉検知部32は、例えば公知の扉開閉センサによって構成され、開閉扉19の開閉状態(特に開閉扉19が開かれたこと及び閉じられたこと)を検知する。
図1に戻り、金額等表示部18は、決済処理部16の上方に設けられている。金額等表示部18は、飲料が選択された場合には、選択された飲料の価格(杯数に応じた価格)を表示するように構成されている。また、金額等表示部18は、決済処理部16において電子マネー決済処理が行われた場合には、決済後の前記電子マネー媒体の残高を表示するように構成されている。さらに、金額等表示部18は、容器Cへの飲料の供給が開始されると、容器Cへの飲料の供給が終了するまでの残り時間を表示するように構成されている。
図4は、飲料供給装置10の制御系構成を示すブロック図である。図4に示されるように、飲料供給装置10は、飲料供給装置10の全体動作を制御する制御部30を有している。制御部30には、容器検知部31及び扉開閉検知部32を含む各種センサや各種スイッチなどの出力信号が入力される。また、制御部30は、飲料生成部11、複数の飲料選択ボタン13、表示部14(左側表示部14L、右側表示部14R)、操作入力部15(メニュー切替ボタン151、杯数設定ボタン152、キャンセルボタン153)、決済処理部16、金額等表示部18及び扉ロック機構20に電気的に接続されており、これらを適宜制御するように構成されている。
次に、制御部30が実施する制御の一例について説明する。
なお、以下の説明においては、飲料選択ボタン13の販売可能灯13aを点灯/点滅/消灯させることを単に「飲料選択ボタン13を点灯/点滅/消灯させる」といい、メニュー切替ボタン151の第1操作可能灯151aを点灯/消灯させることを単に「メニュー切替ボタン151を点灯/消灯させる」といい、杯数設定ボタン152の第2操作可能灯152aを点灯/消灯させることを単に「杯数設定ボタン152を点灯又は消灯させる」といい、キャンセルボタン153の第3操作可能灯153aを点灯又は消灯させることを単に「キャンセルボタン153を点灯/消灯させる」という。また、表示部14に前記メインメニューに含まれる飲料を示す情報又は前記サブメニューに含まれる飲料を示す情報を表示させることを単に「表示部14に前記メインメニュー又は前記サブメニューを表示させる」という。
図5~図13は、制御部30が実施する制御の一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、制御部30は、飲料供給装置10が待機状態にあるとき、表示部14に前記メインメニュー又は前記メインメニュー若しくは前記サブメニューに含まれる飲料の販促情報を表示させ、金額等表示部18に例えば「販売中」の文字を表示させ、全ての飲料選択ボタン13、メニュー切替ボタン151、杯数設定ボタン152、キャンセルボタン153及び決済処理部16の操作誘導灯16bを消灯させるものとする。但し、これに限られるものではない。飲料選択ボタン13に関し、制御部30は、飲料供給装置10が待機状態にあるときに、全ての飲料選択ボタン13を有効化せずに点灯させ、有効化と異なる態様で点灯させ、又は、点滅させるようにしてもよい。
図5において、ステップS1では、開閉扉19が開かれたか否かを判定する。この判定は、扉開閉検知部32の出力信号に基づいて行われる。そして、開閉扉19が開かれるとステップS2に進む。
ステップS2では、飲料供給室17内に容器Cがセットされているか否かを判定する。具体的には、容器Cが飲料供給室17内の載置部17cに載置され且つ開閉扉19が閉じられているか否かを判定する。この判定は、容器検知部31の出力信号及び扉開閉検知部32の出力信号に基づいて行われる。容器Cがセットされていない場合にはステップS3に進み、飲料供給装置10を待機状態としてSTARTに戻る。一方、容器Cがセットされている場合はステップS4に進む。
ステップS4では、容器検知部31の出力信号に基づき、飲料供給室17内の載置部17cに載置された容器Cのサイズを検知し、記憶する。
ステップS5では、前記メインメニューに含まれる飲料の中からステップS4で検知された容器Cのサイズに応じた飲料を選別する。本実施形態において、制御部30は、ステップS4で検知された容器Cのサイズが大きいほど多くの量の飲料を供給可能であると判定する。そして、制御部30は、例えば、ステップS4で検知された容器Cのサイズが小さい場合には前記メインメニューに含まれる飲料の中から供給量が少量に設定されている飲料のみを選別し、ステップS4で検知された容器Cのサイズが中程度である場合には前記メインメニューに含まれる飲料の中から供給量が少量及び中量に設定されている飲料を選別し、ステップS4で検知された容器Cのサイズが大きい場合には前記メインメニューに含まれる全ての飲料を選別する。
ステップS6では、ステップS5と同様にして、前記サブメニューに含まれる飲料の中からステップS4で検知された容器Cのサイズに応じた飲料を選別する。
ステップS7では、ステップS4で検知された容器Cのサイズに基づき、容器Cに複数杯の飲料を供給できるか否かを判定する。例えば、制御部30は、ステップS4で検知された容器Cのサイズが中程度以上である場合に、容器Cに複数杯の飲料を供給できると判定する。そして、容器Cに複数杯の飲料を供給できないと判定した場合(ステップS7:NO)にはステップS8(図6)に進み、容器Cに複数杯の飲料を供給できると判定した場合(ステップS7:YES)にはステップS40(図10)に進む。
ステップS8(図6)は、表示部14に前記メインメニューを表示させる。前記メインメニューが既に表示されている場合には前記メインメニューの表示を継続する。
ステップS9では、ステップS5で選別された飲料の飲料選択ボタン13、つまり、ステップS5で選別された飲料が割り当てられた少なくとも一つの飲料選択ボタン13を有効化して点灯させ、それ以外の飲料選択ボタン13を消灯させる(無効化する)。
ステップS10では、メニュー切替ボタン151を有効化して点灯させる。メニュー切替ボタン151が既に点灯している(有効化されている)場合にはその状態を維持する。
ステップS11では、メニュー切替ボタン151が操作されたか否かを判定する。メニュー切替ボタン151が操作されない場合(ステップS11:NO)にはステップS12に進み、メニュー切替ボタン151が操作された場合(ステップS11:YES)にはステップS13に進む。
ステップS12では、ステップS9で点灯させた(有効化した)飲料選択ボタン13のうちのいずれかが操作されたか否かを判定する。そして、飲料選択ボタン13が操作されるとステップS17(図7)に進む。なお、ステップS12で操作可能な飲料選択ボタン13は、前記メインメニューに含まれる飲料を選択するためのボタンである。
ステップS13では、表示部14に前記サブメニューを表示させる。
ステップS14では、ステップS6で選別された飲料の飲料選択ボタン13、つまり、ステップS6で選別された飲料が割り当てられた少なくとも一つの飲料選択ボタン13を有効化して点灯させ、それ以外の飲料選択ボタン13を消灯させる(無効化する)。
ステップS15では、メニュー切替ボタン151が操作されたか否かを判定する。メニュー切替ボタン151が操作された場合(ステップS15:YES)にはステップS8に戻り、メニュー切替ボタン151が操作されない場合(ステップS15:NO)にはステップS16に進む。
ステップS16では、ステップS14で点灯させた(有効化した)飲料選択ボタン13のうちのいずれかが操作されたか否かを判定する。そして、いずれかの飲料選択ボタン13が操作されるとステップS17(図7)に進む。なお、ステップS16で操作可能な飲料選択ボタン13は、前記サブメニューに含まれる飲料を選択するためのボタンである。
ステップS17(図7)では、扉ロック機構20を動作させて開閉扉19を閉状態でロックする。すなわち、飲料供給室17内から容器Cを取り出せない状態とする。
ステップS18では、操作された飲料選択ボタン13を点滅させる。なお、操作された飲料選択ボタン13以外の飲料選択ボタン13(以下「他の飲料選択ボタン13という」)については点灯状態(有効化状態)とされる。したがって、顧客は、前記他の飲料選択ボタン13のうちのいずれかを操作することによって他の飲料を選択すること(すなわち、飲料の選択を変更する)ことが可能である。
ステップS19では、操作された飲料選択ボタン13に割り当てられている飲料、すなわち、選択された飲料を仮記憶する。
ステップS20では、キャンセルボタン153を有効化して点灯させる。キャンセルボタン153が既に点灯している(有効化されている)場合にはその状態を維持する。
ステップS21では、金額等表示部18に、ステップS19で仮記憶した飲料(すなわち、選択された飲料の価格を表示させる。
ステップS22では、決済処理部16の操作誘導灯16bを点灯させる。すなわち、電子マネー媒体をリーダ/ライタ16aにかざして前記選択された飲料の決済(電子マネー決済)を行うように顧客を誘導する。決済処理部16の操作誘導灯16bが既に点灯している場合にはその状態を維持する。
ステップS23では、キャンセルボタン153が操作されたか否かを判定する。キャンセルボタン153が操作されない場合(ステップS23:NO)にはステップS24に進み、キャンセルボタン153が操作された場合(ステップS23:YES)にはステップS34(図9)に進む。
ステップS24では、前記他の飲料選択ボタン13のうちのいずれかが操作されたか否かを判定する。前記他の飲料選択ボタン13が操作されない(ステップS24:NO)場合にはステップS25(図8)に進む。
一方、前記他の飲料選択ボタン13のうちのいずれかが操作された場合(ステップS24:YES)にはステップS18に戻る。そして、ステップS18~S24の処理を繰り返す。なお、飲料選択ボタン13の操作が繰り返し行われた場合には最終的に操作された飲料選択ボタン13に割り当てられている飲料が選択された飲料として仮記憶される。
ステップS25(図8)では、キャンセルボタン153が操作されたか否かを判定する。キャンセルボタン153が操作されない場合(ステップS25:NO)にはステップS26に進み、キャンセルボタン153が操作された場合(ステップS25:YES)にはステップS34(図9)に進む。
ステップS26、S27では、ステップS22で操作誘導灯16bを点灯させてから予め設定された決済待機時間が経過するまでに前記選択された飲料の決済処理(電子マネー決済処理)が行われたか否かを判定する。そして、前記決済待機時間が経過するまでに前記選択された飲料の決済処理が行われた場合(ステップS26:YES)にはステップS28に進む。一方、前記選択された飲料の決済処理が行われずに前記決済待機時間が経過した場合(ステップS26:NO、ステップS27:YES)にはステップS34(図9)に進む。なお、前記電子マネー決済処理が行われた場合、金額等表示部18に、飲料の価格に代えて、前記電子マネー決済処理に用いられた前記電子マネー媒体の決済後の残高を表示させ、操作誘導灯16bを消灯させる。
ステップS28では、容器Cに供給する飲料を確定する。具体的には、ステップS19で仮記憶した飲料(前記選択された飲料)を容器Cに供給する飲料として確定する。
ステップS29では、飲料生成部11を動作させて前記確定された飲料を生成し、生成された飲料を、ノズル17bを介して容器Cに供給する。なお、ここで供給される飲料の量は1杯分の量である。また、併せて、金額等表示部18に、前記電子マネー媒体の残高に代えて、飲料の供給が終了するまでの残り時間を表示させる。
ステップS30では、容器Cに対する飲料の供給が終了したか否かを判定する。容器Cに対する飲料の供給が終了した場合(ステップS30:YES)にはステップS31に進み、容器Cに対する飲料の供給が終了していない場合(ステップS30:NO)にはステップS29に戻り、飲料の生成及び供給を継続する。なお、容器Cに対する飲料の供給が終了すると、金額等表示部18による前記残り時間の表示を停止させる。
ステップS31では、扉ロック機構20を動作させて開閉扉19のロックを解除する。これにより、顧客は、飲料供給室17内から容器Cを取り出すことが可能になる。
ステップS32では、容器Cを取り出すことを指示する情報や飲料の供給が終了したことを示す情報を表示部14に表示させて容器Cの取り出しを促す。なお、ビープ音などの報知音によって容器Cの取り出しを促す(飲料の供給が終了したこと)を報知するようにしてもよい。
ステップS33では、飲料供給室17内から容器Cが取り出されたか否かを判定する。この判定は、容器検知部31の出力信号及び扉開閉検知部32の出力信号に基づいて行われる。そして、飲料供給室17内から容器Cが取り出されるとステップS3(図5)に進み、飲料供給装置10を待機状態としてSTARTに戻る。
ステップS34(図9)では、飲料の選択をリセットする。これにより、飲料供給装置10は、飲料が選択されていない状態(飲料選択ボタン13が操作されていない状態)に戻る。
ステップS35では、扉ロック機構20を動作させて開閉扉19のロックを解除する。
ステップS36では、メニュー切替ボタン151及びキャンセルボタン153を消灯させる(無効化する)。
ステップS37では、開閉扉19が開かれたか否かを判定する。開閉扉19が開かれない場合には容器Cがそのまま飲料供給室17内に残されている。このため、開閉扉19が開かれない場合(ステップS37:NO)にはステップS8(図6)に戻り、ステップS8以降の処理を行う。この場合、ステップS5及びステップS6の選別結果に基づく飲料選択ボタン13の有効化が維持され、前記メインメニューの表示と容器Cのサイズに応じた飲料選択ボタン13の点灯とが速やかに行われる。
一方、開閉扉19が開かれた場合には容器Cが取り出されたり、容器Cがサイズの異なる別の容器に変更されたりする可能性がある。このため、開閉扉19が開かれた場合(ステップS37:YES)にはステップS38に進み、記憶している容器Cのサイズをクリアし、さらに、ステップS39においてステップS5及びステップS6の選別結果に基づく飲料選択ボタン13の有効化を解除した後にステップS2(図5)に戻り、ステップS2以降の処理を行う。この場合、全ての飲料選択ボタン13が一旦消灯され、ステップS4~S6の処理を経た後、ステップS9又はステップS14で容器Cのサイズに応じた飲料選択ボタン13の点灯が行われる。
上述のように、ステップS7(図5)で容器Cに複数杯の飲料を供給できると判定された場合にはステップS40(図10)に進む。
ステップS40、S41では、ステップS8、S9(図6)と同じ処理を行う。すなわち、表示部14に前記メインメニューを表示させ、ステップS5で選別された飲料の飲料選択ボタン13を有効化して点灯させ、それ以外の飲料選択ボタン13を消灯させる(無効化する)。
ステップS42では、杯数設定ボタン152を有効化して点灯させる。杯数設定ボタン152が既に点灯している(有効化されている)場合にはその状態を維持する。
ステップS43、S44では、ステップS10、S11(図6)と同じ処理を行う。すなわち、メニュー切替ボタン151を有効化して点灯させ、メニュー切替ボタン151が操作されたか否かを判定する。そして、メニュー切替ボタン151が操作されない場合(ステップS44:NO)にはステップS45に進み、メニュー切替ボタン151が操作された場合(ステップS44:YES)にはステップS47に進む。
ステップS45、S46では、ステップS41で点灯させた(有効化した)飲料選択ボタン13のうちのいずれかが操作され且つ杯数設定ボタン152により杯数が設定されたか否かを判定する。そして、飲料選択ボタン13が操作され且つ杯数が設定されるとステップS52(図11)に進む。
ステップS47、S48では、ステップS13、S14(図6)と同じ処理を行う。すなわち、表示部14に前記サブメニューを表示させ、ステップS6で選別された飲料の飲料選択ボタン13を有効化して点灯させ、それ以外の飲料選択ボタン13を消灯させる(無効化する)。
ステップS49では、メニュー切替ボタン151が操作されたか否かを判定する。メニュー切替ボタン151が操作された場合(ステップS49:YES)にはステップS40に戻り、メニュー切替ボタン151が操作されない場合(ステップS49:NO)にはステップS50に進む。
ステップS50、S51では、ステップS48で点灯させた(有効化した)飲料選択ボタン13のうちのいずれかが操作され且つ杯数設定ボタン152により杯数が設定されたか否かを判定する。そして、飲料選択ボタン13が操作され且つ杯数が設定されるとステップS52(図11)に進む。
ステップS52~S54(図11)では、ステップS17~S19(図7)と同じ処理を行う。すなわち、扉ロック機構20を動作させて開閉扉19を閉状態でロックし、操作された飲料選択ボタン13を点滅させ、操作された飲料選択ボタン13に割り当てられている飲料、すなわち、選択された飲料を仮記憶する。なお、操作された飲料選択ボタン13以外の他の飲料選択ボタン13については点灯状態(有効化状態)とされる。
ステップS55では、設定された杯数の数字を点灯状態に維持する。例えば、杯数が2杯に設定された場合には杯数を示す数字「2」(図2参照)が点灯状態に維持される。
ステップS56では、設定された杯数を仮記憶する。
ステップS57では、キャンセルボタン153を有効化して点灯させる。キャンセルボタン153が既に点灯している(有効化されている)場合にはその状態を維持する。
ステップS58では、金額等表示部18に、ステップS54で仮記憶した飲料のステップS56で記憶した杯数分の価格、すなわち、選択された飲料の杯数に応じた価格を表示させる。
ステップS59~S60では、ステップS22~S23(図7)と同じ処理を行う。すなわち、決済処理部16の操作誘導灯16bを点灯させ、キャンセルボタン153が操作されたか否かを判定する。そして、キャンセルボタン153が操作されない場合(ステップS60:NO)にはステップS61に進み、キャンセルボタン153が操作された場合(ステップS60:YES)にはステップS72(図13)に進む。
ステップS61では、前記他の飲料選択ボタン13のうちのいずれかが操作されたか否かを判定する。前記他の飲料選択ボタン13が操作されない(ステップS61:NO)場合にはステップS62に進み、杯数設定ボタン152により杯数が設定されるとステップS53に戻り、杯数が設定されない場合はステップS63(図12)に進む。
一方、前記他の飲料選択ボタン13のうちのいずれかが操作された場合(ステップS61:YES)にはステップS53に戻る。そして、ステップS53~S61(及びS62)の処理を繰り返す。なお、飲料選択ボタン13の操作(及び杯数の設定)が繰り返し行われた場合には最終的に操作された飲料選択ボタン13に割り当てられている飲料が選択された飲料として仮記憶されるとともに、最終的に設定された杯数が仮記憶される。
ステップS63(図12)では、キャンセルボタン153が操作されたか否かを判定する。そして、キャンセルボタン153が操作されない場合(ステップS63:NO)にはステップS64に進み、キャンセルボタン153が操作された場合(ステップS63:YES)にはステップS72(図13)に進む。
ステップS64、S65では、ステップS59で操作誘導灯16bを点灯させてから予め設定された決済待機時間が経過するまでに前記選択された飲料の決済処理(電子マネー決済処理)が行われたか否かを判定する。そして、前記決済待機時間が経過するまでに前記選択された飲料の決済処理が行われた場合(ステップS64:YES)にはステップS66に進む。一方、前記選択された飲料の決済処理が行われずに前記決済待機時間が経過した場合(ステップS64:NO、ステップS65:YES)にはステップS72(図13)に進む。なお、前記電子マネー決済処理が行われた場合には、金額等表示部18に前記電子マネー媒体の決済後の残高を表示させるとともに、操作誘導灯16bを消灯させる。
ステップS66では、容器Cに供給する飲料及び杯数を確定する。具体的には、ステップS55で仮記憶した飲料(前記選択された飲料)及び杯数を容器Cに供給する飲料及び杯数として確定する。
ステップS67では、飲料生成部11を動作させて前記選択された飲料を生成し、生成された飲料を、ノズル17bを介して容器Cに供給する。なお、ここで供給される飲料の量は前記設定された杯数分の量である。また、金額等表示部18に、飲料の供給が終了するまでの残り時間を表示させる。
ステップS68では、容器Cに対する飲料の供給が終了したか否かを判定する。容器Cに対する飲料の供給が終了した場合(ステップS68:YES)にはステップS69に進み、容器Cに対する飲料の供給が終了していない場合(ステップS68:NO)にはステップS67に戻り、飲料の生成及び供給を継続する。なお、容器Cに対する飲料の供給が終了すると、金額等表示部18による前記残り時間の表示を停止させる。
ステップS69~S71では、ステップS31~S33(図8)と同じ処理を行う。すなわち、扉ロック機構20を動作させて開閉扉19のロックを解除し、容器Cの取り出しを促し、及び、飲料供給室17内から容器Cが取り出されたか否かを判定する。そして、飲料供給室17内から容器Cが取り出されるとステッS3(図5)に進み、飲料供給装置10を待機状態としてSTARTに戻る。
ステップS72(図13)では、飲料の選択をリセットし、ステップS73では、杯数の設定をリセットする。これにより、飲料供給装置10は、飲料が選択されていない状態(飲料選択ボタン13が操作されていない状態)に戻る。
ステップS74では、扉ロック機構20を動作させて開閉扉19のロックを解除する。
ステップS75では、メニュー切替ボタン151、杯数設定ボタン152及びキャンセルボタン153を消灯させる(無効化する)。なお、点灯状態にある杯数の数字も消灯させる。
ステップS76では、開閉扉19が開かれたか否かを判定する。開閉扉19が開かれない場合には容器Cがそのまま飲料供給室17内に残されている。このため、開閉扉19が開かれない場合(ステップS76:NO)にはステップS40(図10)に戻り、ステップS40以降の処理を行う。この場合、ステップS5及びステップS6の選別結果に基づく飲料選択ボタン13の有効化が維持され、前記メインメニューの表示と容器Cのサイズに応じた飲料選択ボタン13の点灯とが速やかに行われる。
一方、開閉扉19が開かれた場合には容器Cが取り出されたり、容器Cがサイズの異なる別の容器に変更されたりする可能性がある。このため、開閉扉19が開かれた場合(ステップS76:YES)にはステップS77に進み、記憶している容器Cのサイズをクリアし、さらに、ステップS78においてステップS5及びステップS6の選別結果に基づく飲料選択ボタン13の有効化を解除した後にステップS2(図5)に戻り、ステップS2以降の処理を行う。この場合、全ての飲料選択ボタン13が一旦消灯され、ステップS4~S6の処理を経た後、ステップS41又はステップS48で容器Cのサイズに応じた飲料選択ボタン13の点灯が行われる。
以上のように、第1実施形態に係る飲料供給装置10は、飲料選択ボタン13が操作された後(すなわち、飲料が選択された後)であって且つ電子マネー決済が行われる前にキャンセルボタン153が操作された場合、飲料の選択をリセットするとともに開閉扉19のロックを解除するように構成されている。
このため、顧客は、例えば飲料の選択などをリセットしたり、飲料の購入を中断したりしたい場合にはキャンセルボタン153を操作すればよく、決済待機時間の経過を待つ必要がない。したがって、実施形態に係る飲料供給装置10によれば、顧客の無駄な待ち時間を短縮することが可能である。特に、飲料の選択がリセットされるだけではなく、開閉扉19のロックも解除されるので、例えば飲料の購入を中断した顧客は、自身が飲料供給室17内に載置した容器Cを飲料供給室17内から速やかに取り出すことができ、次の顧客の待ち時間も短縮され得る。
また、複数の飲料選択ボタン13のそれぞれは、対応する飲料が選択(販売)可能であること及び有効化されていることを顧客が視認可能なように形成されており、飲料供給装置10(の制御部30)は、飲料供給室17にセットされた容器Cのサイズを検知し、複数の飲料選択ボタン13のうちの容器Cのサイズに応じた少なくとも一つの飲料選択ボタン13を有効化するように構成されている。このため、顧客が容器Cに合わない飲料を選択することが防止され、顧客は容器Cに応じた飲料を選択して購入することができる。
また、飲料供給装置10において、飲料供給室17(の開口部17a)を開閉する開閉扉19は、有効化された前記少なくとも一つの飲料選択ボタン13のいずれかが操作されたことを契機にロックされるようになっている。換言すれば、開閉扉19は、顧客の飲料購入意思が確認されたといえる状態になった後に速やかにロックされる。このため、必要以上に開閉扉19がロックされてしまうことを回避しつつ、飲料供給室17内に容器Cがない状態で飲料が供給されてしまうことが抑制される。
また、飲料供給装置10において、キャンセルボタン153は、有効化されていることを顧客が視認可能なように形成されており、有効化された前記少なくとも一つの飲料選択ボタン13のいずれかが操作されたことを契機に有効化される。このため、顧客が、キャンセルボタン153が有効化されたことを容易に把握することができ、必要に応じてキャンセルボタン153を容易に操作することが可能である。
また、飲料供給装置10において、杯数設定ボタン(供給量設定ボタン)152は、有効化されていることを顧客が視認可能なように形成されており、容器Cのサイズに応じて有効化される。このため、例えば、比較的容量の大きい容器Cを持参した顧客が一度に複数杯分の飲料を購入することが可能になり、顧客に利便性を提供することができる。
また、キャンセルボタン153が操作されて開閉扉19のロックが解除された後、開閉扉19が開かれた場合には記憶した容器Cのサイズがクリアされるとともに前記少なくとも一つの飲料選択ボタン13の有効化が解除され、開閉扉19が開かれない場合には記憶した容器Cのサイズ及び前記少なくとも一つの飲料選択ボタン13の有効化が維持されている。このため、例えば顧客がキャンセルボタン153の操作後に飲料の選択(及び杯数の設定)をやり直す場合に、操作可能な飲料選択ボタン13、換言すれば、選択可能な飲料を速やかに顧客に提示することができる。
なお、上述の実施形態において、制御部30は、飲料選択ボタン13、メニュー切替ボタン151、杯数設定ボタン152及びキャンセルボタン153を有効化する際にこれらのボタンを点灯させるようにしている。しかし、これに限られるものではない。制御部30は、これらのボタンの少なくとも一つを有効化する際に点滅させるようにしてもよい。なお、制御部30は、飲料選択ボタン13を有効化するとともに点滅させる場合、操作された飲料選択ボタン13を点灯させるようにするのが好ましい。
また、上述の実施形態において、キャンセルボタン153は、有効化された前記少なくとも一つの飲料選択ボタン13のいずれかが操作されたことを契機に有効化されている。しかし、これに限られるものではない。例えば、キャンセルボタン153は、複数の飲料選択ボタン13のうちの少なくとも一つの飲料選択ボタン13が有効化(点灯)されたこと、メニュー切替ボタン151が有効化(点灯)されたこと、及び/又は、杯数設定ボタン152が有効化(点灯)されたことを契機に有効化されるように構成されてもよい。
また、上述の実施形態において、制御部30は、容器Cのサイズに応じて杯数設定ボタン152を有効化している。具体的には、制御部30は、容器Cのサイズに基づいて容器Cに複数杯の飲料を供給できるか否かを判定し、容器Cに複数杯の飲料を供給できる場合に杯数設定ボタン152を有効化している。しかし、これに限られるものではない。制御部30は、杯数設定ボタン152を有効化するとともに容器Cのサイズに基づいて設定可能な杯数(供給量)を制限するようにしてもよい。あるいは、制御部30は、容器Cのサイズに基づいて飲料の供給量を設定するとともに、飲料生成部11を動作させて設定された供給量の飲料を容器Cに供給するようにしてもよい。例えば、飲料供給装置10は、容器Cのサイズが小さい場合には予め設定された1杯分の量の飲料を供給し、容器Cのサイズが中程度の場合には1.5~2杯分の量の飲料を供給し、容器Cのサイズが大きい場合に杯数設定ボタン152を有効化する(すなわち、顧客が杯数を設定する)ように構成され得る。
また、上述の実施形態においては、飲料選択ボタン13と杯数設定ボタン152とが別々に設けられている。しかし、これに限られるものではない。飲料選択ボタン13に飲料及び杯数が割り当てられていてもよい。例えば、右側の4個の飲料選択ボタン13が上から順に「飲料A:1杯」、「飲料A:2杯」、「飲料A:3杯」、「飲料A:4杯」のように割り当てられていてもよい。この場合、これらの飲料選択ボタン13は、杯数設定ボタン152としての機能も有することになる。
また、上述の実施形態においては、キャンセルボタン153が操作されて開閉扉19のロックが解除された後、開閉扉19が開かれた場合には記憶した容器Cのサイズがクリアされるとともに前記少なくとも一つの飲料選択ボタン13の有効化が解除され、開閉扉19が開かれない場合には記憶した容器Cのサイズ及び前記少なくとも一つの飲料選択ボタン13の有効化が維持されている。しかし、これに限られるものではない。キャンセルボタン153が操作されると前記少なくとも一つの飲料選択ボタン13の有効化が解除され、開閉扉19のロックが解除された後、開閉扉19が開かれた場合には記憶した容器Cのサイズがクリアされ、開閉扉19が開かれない場合には記憶した容器Cのサイズが維持されるように構成してもよい。
[第2実施形態]
図14は、本発明の第2実施形態に係る飲料供給装置50の正面図である。第2実施形態に係る飲料供給装置50も、第1実施形態に係る飲料供給装置10と同様、容器Cに飲料を供給するように構成されている。なお、以下の説明において、第1実施形態に係る飲料供給装置10と同じ構成要素については同じ符号を用いてその説明は適宜省略する。
第1実施形態に係る飲料供給装置10と第2実施形態に係る飲料供給装置50との主な相違点は、(1)第1実施形態に係る飲料供給装置10は、液晶パネルなどで構成された表示部14(左側表示部14L、右側表示部14R)を有しているのに対し、第2実施形態に係る飲料供給装置50は、表示部14(左側表示部14L、右側表示部14R)に代えて透明窓部51(左側透明窓部51L、右側透明窓部51R)を有していること、(2)第1実施形態に係る飲料供給装置10においては、各飲料選択ボタン13に割り当てられている飲料を示す情報が表示部14に表示されるのに対し、第2実施形態に係る飲料供給装置50においては、各飲料選択ボタン13に割り当てられている飲料を示す情報が記載されたプレート材又はシート材(以下単に「プレート材」という)52が各飲料選択ボタン13の近く(例えば、下側)に取り付けられている(貼付されている)こと、(3)容器検知部31が容器Cのサイズを1杯用のレギュラーサイズ(Rサイズ)、1.5杯用のラージサイズ(Lサイズ)及びラージサイズを超えるエクストララージサイズ(XLサイズ)の3段階に検知すること、である。
透明窓部51は、例えば透明樹脂板で形成されており、顧客が飲料供給装置50の内部(特に飲料生成部11)を視認することが可能である。プレート材52には、例えば、上段に前記メインメニューに含まれる飲料(飲料A1~A8)のいずれかを示す情報が記載され、下段に前記サブメニューに含まれる飲料(飲料B1~B8)のいずれかを示す情報が記載される。
第2実施形態に係る飲料供給装置50において、制御部30は、飲料供給装置50が待機状態にあるとき、対応する飲料を選択可能な飲料選択ボタン13を点灯させ(有効化し)、金額等表示部18に例えば「販売中」の文字を表示させ、メニュー切替ボタン151及びキャンセルボタン153を点灯させ(有効化し)、杯数設定ボタン152及び決済処理部16の操作誘導灯16bを消灯させる。
また、制御部30は、第1実施形態に係る飲料供給装置10の場合と同様、開閉扉19が開かれて飲料供給室17内に容器Cがセットされると、セットされた容器Cのサイズを検知し、記憶する。そして、制御部30は、検知された容器CのサイズがXLサイズである場合に杯数設定ボタン152を点灯させる(有効化する)。
制御部30は、検知された容器CのサイズがRサイズ又はLサイズである場合、飲料選択ボタン13によって飲料が選択されると開閉扉19を閉状態でロックし、選択された飲料の電子マネー決済が行われると、飲料生成部11を動作させて前記選択された飲料を生成して容器Cに供給する。
具体的には、検知された容器CのサイズがRである場合、制御部30は、前記選択された飲料の1杯分の価格を金額等表示部18に表示させ、電子マネー決済が行われると、飲料生成部11を動作させて1杯分の前記選択された飲料を容器Cに供給する。また、検知された容器CのサイズがLサイズである場合、制御部30は、前記選択された飲料の1.5杯分の価格を金額等表示部18に表示させ、電子マネー決済が行われると、飲料生成部11を動作させて1.5杯分の前記選択された飲料を容器Cに供給する。
制御部30は、検知された容器CのサイズがXLサイズである場合、飲料選択ボタン13によって飲料が選択され且つ杯数設定ボタン152によって杯数が設定されると開閉扉19を閉状態でロックし、選択された飲料の電子マネー決済が行われると、飲料生成部11を動作させて前記選択された飲料を生成して容器Cに供給する。
具体的には、検知された容器CのサイズがXLサイズである場合、制御部30は、前記選択された飲料の設定された杯数分の価格を金額等表示部18に表示させ、電子マネー決済が行われると、飲料生成部11を動作させて設定された杯数分の前記選択された飲料を容器Cに供給する。
ここで、第2実施形態に係る飲料供給装置50においては、検知された容器CのサイズがRサイズ又はLサイズの場合、顧客は、飲料選択ボタン13を操作する前(すなわち、飲料を選択する前)にメニュー切替ボタン151を操作することが可能であり、検知された容器CのサイズがXLサイズの場合、顧客は、飲料選択ボタン13を操作する前にメニュー切替ボタン151及び杯数設定ボタン152を操作することが可能である。また、キャンセルボタン153は、飲料供給装置50の待機時に点灯している(有効化されている)ので、顧客は、任意のタイミングでキャンセルボタン153を操作することができる。
そのため、第2実施形態に係る飲料供給装置50では、顧客は、飲料を選択する前に、メニュー切替ボタン151を操作してメニューを切り替えた場合や杯数設定ボタン152を操作して杯数を設定した場合でも、キャンセルボタン153を操作することでメニューの切替や杯数の設定をリセットして初期状態に戻すことができる。この場合、開閉扉19はロックされていないので、顧客は、自身が飲料供給室17内に載置した容器Cを飲料供給室17内から取り出すことができる。
そこで、第2実施形態に係る飲料供給装置50において、制御部30は、飲料が選択される前であって且つメニュー切替ボタン151及び/又は杯数設定ボタン152が操作された後にキャンセルボタン153が操作されると、メニューの切替及び/又は杯数の設定をリセットする。その後、開閉扉19が開かれた場合、制御部30は記憶している容器Cのサイズをクリアし、開閉扉19が開かれない場合、制御部30は記憶している容器Cのサイズを維持する。
なお、第2実施形態に係る飲料供給装置50においても、第1実施形態に係る飲料供給装置10と同様、制御部30は、飲料が選択された後であって且つ電子マネー決済が行われる前にキャンセルボタン153が操作された場合、飲料の選択をリセットするとともに開閉扉19のロックを解除する。また、キャンセルボタン153が操作されて開閉扉19のロックを解除した後、開閉扉19が開かれた場合、制御部30は記憶した容器Cのサイズをクリアし、開閉扉19が開かれない場合、制御部30は記憶した容器Cのサイズを維持する。
第1実施形態に係る飲料供給装置10の変形例のうち適用可能なものについては第2実施形態に係る飲料供給装置50にも適用される。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、上述の実施形態や変形例に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいてさらなる変形及び変更が可能であることはもちろんである。