JP7488060B2 - 洗濯乾燥機および洗濯乾燥機の洗浄方法 - Google Patents

洗濯乾燥機および洗濯乾燥機の洗浄方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、洗濯乾燥機および洗濯乾燥機の洗浄方法に関する。
コインランドリー、各種社会福祉施設、病院、社員寮等には、業務用の洗濯乾燥機が多数(コインランドリーでは十台以上)設置されている。特に、容量が20Kg以上の大型の洗濯乾燥機は、一般の洗濯物以外に布団の洗濯・乾燥も行うことができる。洗濯乾燥機は、複数の工程を経て被洗濯物に対する処理を行う。洗濯処理においては、洗濯工程、濯ぎ工程、脱水工程等を経て被洗濯物を処理する。乾燥処理においては、乾燥工程、冷却工程等を経て洗濯物を処理する。洗濯・乾燥においては、洗濯工程、濯ぎ工程、脱水工程、乾燥工程、冷却工程を連続実行して、被洗濯物に対して洗濯処理と乾燥処理を行う。
特許第3311684号公報
例えば、コインランドリーでは、不特定多数の利用者が洗濯乾燥機を使用して、いろんなものの洗濯物を洗濯・乾燥を行っている。したがって、洗濯乾燥機を長時間使用していると、排気側のダクト内にリント(綿くず)が付着することがある。特に、大型の洗濯乾燥機で布団等を洗濯・乾燥した場合では、排気側のダクト内にリントが多く付着することがある。このような洗濯乾燥機をそのまま使用を続けると、リントの量が増加することが予想されるので、衛生面から洗濯乾燥機を清潔に保つ必要があるため、排気側のダクトを洗浄してリントを除去することが望まれる。
本発明は、上記した事情に鑑み提案されたものであり、排気側のダクトを洗浄してリントを除去することができる洗濯乾燥機および洗濯乾燥機の洗浄方法を提供することを目的とする。
実施形態の洗濯乾燥機は、横向きの外胴の中央より左側上面又は右側上面の位置上部に設けられる排気孔と温風排出路が接続されて形成される排気ダクトと、前記排気ダクトを洗浄するためのスイッチと、前記外胴内に設けられたドラムに被洗濯物を入れて、前記ドラムを回転させて洗濯・乾燥を制御する制御部と、を有する。前記制御部は、前記スイッチが押下されると、前記排気ダクトを洗浄処理するために、前記外胴に設定量の洗浄水を注入し、前記ドラムの回転数を洗濯時より高速で、且つ脱水時の回転方向と逆の方向に回転することで、前記外胴内の前記洗浄水を前記排気孔から前記排気ダクトに向けて噴出させることを特徴とする。
実施形態の洗濯乾燥機の全体を示す正面図および斜視図である。 実施形態の洗濯乾燥機の給排水系統の構成を示す模式図である。 実施形態の洗濯乾燥機の側面から見た一部断面図である。 実施形態の洗濯乾燥機の制御系統を示すブロック図である。 実施形態の洗濯乾燥機の洗浄工程を示す第1フローチャートである。 実施形態の洗濯乾燥機の洗浄工程を定期的に自動実行する第2フローチャートである。
以下、実施形態の洗濯乾燥機について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の洗濯乾燥機の全体構成を示す正面図および斜視図である。図2は、同洗濯乾燥機の給排水系統の構成を示す模式図である。図3は、同洗濯乾燥機の側面から見た一部断面図である。図4は、洗濯乾燥機の制御系統を示すブロック図である。なお、各図において同じ構成については同一の符号を付す。
図1に示すように、洗濯乾燥機10は、直方体形の筐体20と、この筐体20の内部に配置された外胴(シェル)30(図2を参照)およびドラム40を備える。外胴30は、横向きの有底円筒体であり、筐体20の内部に配置される。ドラム40も横向きの有底円筒体であり、外胴30の内部に配置される。
筐体20は、フロントパネル20aのほぼ中央に、円形状のパネル開口20bを有する。外胴30は、衣類やシーツなどの洗濯物を出し入れする投入口60を有し、この投入口60がパネル開口20bに露出するように固定される。フロントパネル20aには、投入口60を開閉する開閉扉70がヒンジ機構を介して設けられる。開閉扉70は、投入口60を閉塞できる円板形を有し、中央部分には内部の被洗濯物の覗き窓が設けられる。開閉扉70と投入口60の縁部との間には、気密性を高めるためのシール材(不図示)が配置される。
開閉扉70の中央縁部には、ハンドル式の扉ロック80が設けられる。洗濯乾燥機10の利用者は、扉ロック80のハンドルを用いて開閉扉70を開閉したり、開閉扉70をラッチ(空締まり)したり、ラッチを外したりできる。また、扉ロック80は、後述する制御部300により開閉扉70の施錠と解錠が制御される。すなわち、制御部300は、開閉扉70を閉じてラッチした状態でハンドルを固定することができる。つまり、制御部300は、扉ロック80により開閉扉70を施錠して、投入口60を密閉した状態を維持できる。制御部300が開閉扉70を解錠すると、手動でハンドルを引いてラッチを外すことが可能になり、さらに開閉扉70を開いて投入口60を開放できる。扉ロック80には、開閉扉70を閉じてラッチした状態を検出する開閉センサ340が設けられる。開閉センサ340は、検出データを制御部300に出力する。
図1(b)に示すように、利用者は開閉扉70を開けて、内部に横向きに配置した円筒形のドラム40に被洗濯物を投入し、洗濯・乾燥終了後に開閉扉70を開けて被洗濯物を取り出す。
フロントパネル20aの上部には、操作パネル20cが配置される。操作パネル20cは、制御部300に接続されており、利用者が洗濯物処理運転に対する操作を行う。操作パネル20cに隣接して、表示部を配置してもよい。表示部は、洗濯物処理運転に関する情報等を表示する。洗濯物処理運転に関する情報として、例えば洗濯乾燥機の利用時間、利用料金(超過料金、加重超過料金を含む)が表示される。
ここでは操作パネル20cに、使用中であるか否かを示す表示ランプ23、コインランドリーに設けられる集中精算機を利用せず洗濯乾燥機10側で洗濯・乾燥コースを選ぶコース選択ボタン24等が配置される。また、その下側には利用料金を支払う料金入力部25、利用者が携帯電話等の番号を入力する操作入力部26等が設けられる。利用者は、洗濯乾燥(洗濯サービスの洗濯乾燥も含む)が終了したことの音声ガイダンスを自分の携帯電話で受け取る場合に、操作入力部26を用いて携帯番号を入力する。また、開閉扉70を開錠するパスワードとして携帯番号を入力するようにしてもよい。操作入力部26に代えて他の利用者認証装置(例えば、指紋認証)としてもよい。また、コース選択ボタン24,料金入力部25及び操作入力部26を洗濯乾燥機10に設置するのを省略して、集中精算機側で行えるようにしてもよい。
図2に示すように、外胴30は、上側に被洗濯物の洗い及び濯ぎに用いる水又は温水又は混合のぬるま湯の給水管90、下側に洗濯排水を排出する排水管100が接続されている。外胴30は、給水管90から供給された水又は温水又は混合のぬるま湯を貯留したり、貯留した水又は温水又は混合のぬるま湯を排水管100を経由して外部に排出する。給水管90には、洗剤ポンプA,B,Cも接続されており、種類に応じた洗剤を外胴30内に供給することができる。外胴30には、水位を検出する水位センサ310が設けられる。水位センサ310は、その検出データを制御部300に出力する。
また、図2および図3に示すように、外胴30には、ドラム40と開閉扉70の間に設けられるインポートに乾燥用の温風を供給する温風供給路120が接続され、外胴30の上面後方(位置の説明は後述)に設けられる排気孔190に温風排出路130が接続されている。温風供給路120には、ガスバーナで構成される加熱ユニット140や入力温度センサ320、不図示の過熱防止装置や安全装置等が設けられる。一方、温風排出路130には、糸などのごみを捕獲するリントフィルタ150、ファン160、逆流防止のチャッキダンパ170、不図示の過熱防止装置等が設けられる。そして、外胴30の上面後方に設けられる排気孔190と温風排出路130と間を接続する排気ダクト180が設けられる。排気ダクト180は、内蔵するドラム40の回転動作の振動が外胴30にも伝達されることから、その振動に対応できる構造(例えば、断面蛇腹形状)となっている。
乾燥運転において、温風排出路130に設けられるファン160を回転させると、加熱ユニット140により加熱された空気(温風)が温風供給路120に導かれ、外胴30の内部に供給される。これにより、外胴30内で回転するドラム40に投入された被洗濯物が乾燥する。この時、湿気を含んだ空気が外胴30の排気孔190から排気ダクト180を経由して温風排出路130に導かれ、外部に排出される。したがって、排気ダクト180には、その形状から後述するリント(綿くず)が付着することがある。
温風排出路130には、出口温度センサ330が配置される。出口温度センサ330は、外胴30から排気ダクト180を経由して温風排出路130に導かれる空気の温度を測定する。そして、出口温度センサ330は、測定データを制御部300に出力する。
ドラム40は、外胴30に対して所定の隙間を隔てつつ、その開口が外胴30の投入口60に一致するように配置される。ドラム40は、後方に向けて延びる回転軸230を有し、この回転軸230が外胴30により支持される。回転軸230の後端には、駆動モータ200等を備える回転駆動部が接続される。回転駆動部は、駆動モータ200の回転をプーリとベルトを介して回転軸230に伝達して、ドラム40を回転駆動する。駆動モータ200は、洗濯乾燥の各工程で、インバーター又は減速機により調整された回転速度でドラム40を回転させる。その他、外胴30には、ドラム内部のエアー抜きと、給水のオーバーフローを行う風管210、ドラム内に「ナノイー」を放出するナノイーユニット220等も接続されている。
洗濯乾燥機10のドラム40の側周面には、洗濯用水や乾燥用空気(温風)が通過する多数の開口孔40aが形成されている。さらに、ドラム40の内周面には、被洗濯物を撹拌してほぐす羽根部材40bを周方向に例えば等間隔に間隔を開けて設けている。羽根部材40bは、ドラム40の奥行方向に沿って延びる断面山形の部材である。羽根部材40bは、一例として、周方向に90度間隔で4本設けている。羽根部材40bには、洗濯ネットのフックを掛ける開口穴(不図示)を設けている。
利用者は、洗濯運転の開始前に、扉ロック80を解錠するためのパスワードを操作入力部26から入力して設定することができる。パスワードは、例えば四桁程度の数字やアルファベットである。操作入力部26は、入力されたパスワード情報を制御部300に出力する。また、利用者は、洗濯物処理運転の完了後に、パスワードを操作入力部26から入力して、扉ロック80を解錠させることもできる。操作入力部26から入力されたパスワードが、洗濯運転の開始前に設定したパスワードと一致している場合は、操作入力部26は、パスワード一致情報(利用者一致情報)を制御部30に出力する。なお、操作入力部26と制御部300が協働して、パスワードの一致を判断してもよい。
図4に示すように、筐体20の内部には、洗濯乾燥機10を統括的に制御する制御部300が設けられる。制御部300は、例えばCPU,ROM,内部メモリ(RAM)300a等から構成されるマイクロコンピュータである。制御部300は、ドラム40に投入された被洗濯物に対する洗濯物処理運転(洗濯処理、乾燥処理)を、予め設定された複数の運転工程を経て行う制御を実行する。そして、制御部300には、上述した各種センサからのデータ、各装置からの信号が入力されている。
次に、実施形態の洗濯乾燥機10の動作について説明する。
洗濯工程では、外胴30内に洗濯水と洗剤を注入し、駆動モータ200によりドラム40を回転させることによって行う。濯ぎ工程は、外胴30内に洗濯水を注入・排出しながら、ドラム40を回転させることによって行う。脱水工程は、濯ぎ水を外胴30から排出した後、ドラム40を回転させて遠心力の作用によって行う。乾燥工程は、温風を外胴30内に導きながらドラム40を回転させることによって行う。
洗濯工程では、利用者は、洗濯乾燥機10の開閉扉70を開いて、投入口60から被洗濯物をドラム40に投入する。そして、利用者は、開閉扉70を閉じて、扉ロック80により開閉扉70をラッチする。さらに、利用者は、コース選択ボタン24を操作して、洗濯コース(洗濯物処理)等を選択する。次いで、利用者は、利用料金を料金入力部25に投入する。利用料金は、例えば、洗濯物が10kg、洗濯処理が20分、乾燥処理が40分の場合は、1600円である。
次いで、利用者は、操作入力部26を操作して、任意の数字やアルファベットを入力する。制御部300は、入力された情報を扉ロック80を解錠するためのパスワードとして設定する。そして、利用者は、操作入力部26の運転開始ボタンを押下する。なお、運転開始ボタンは別な所に設けても良い。
操作入力部26の運転開始ボタンが押下されると、制御部300は、開閉扉70の開閉センサ340からの入力信号に基づいて開閉扉70のラッチを確認し、扉ロック80により開閉扉7を施錠する。そして、制御部300は、外胴30の水位センサ310や各温度センサ320,330,350からの入力信号を受信しつつ、給水管90や排水管100の制御弁、駆動モータ200、ファン160、加熱ユニット140等を制御して、洗濯物処理運転(洗濯処理、乾燥処理)を行う。
洗濯処理中での洗浄工程では、制御部300は、給水管90から外胴30に設定量の水又は温水又は混合のぬるま湯を供給し、駆動モータ200によりドラム40を正逆回転、強弱回転等を制御する。
洗浄工程が終了すると、制御部300は、濯ぎ工程を開始する。濯ぎ工程では、排水管100の制御弁を開放して外胴30に貯留された水又は温水又は混合のぬるま湯を排水管100から排出した後、再び給水管90から外胴30に濯ぎ水を供給しながらドラム40を回転させる。濯ぎが終了すると、制御部300は、排水管100の制御弁を開放して外胴30に貯留された濯ぎ水を排水管100から外へ全て排出する。
濯ぎ工程が終了すると、制御部300は、脱水工程を開始する。脱水工程では、排水管100の制御弁を開放した状態で、駆動モータ200によりドラム40を一方向(例えば、時計回り)に回転させて、その遠心力により洗濯物の脱水を行う。
次に、乾燥工程では、制御部300は、駆動モータ200によりドラム40を一方向(例えば、時計回り)に回転させながら、ファン160、加熱ユニット140を動作させる。すなわち、制御部300は、ファン160を駆動して、加熱ユニット140により昇温した空気(温風)を温風供給路120を経由して外胴30に供給する。この温風にドラム40の洗濯物(脱水された洗濯物)を晒して乾燥させる。そして、制御部300は、ファン160を駆動して、洗濯物から蒸発した水分を含んだ温風を排気ダクト180を経由して温風排出路130から外部に排出させる。
制御部300は、乾燥工程において、洗濯温度センサ350からの入力信号に基づいて洗濯物の乾燥状態を判定する。例えば、洗濯温度センサ350の測定値(温度)が60℃以上になると、洗濯物が乾燥したと判定する。
制御部300は、洗濯物が乾燥したと判定したら、冷却工程を行う。冷却工程では、加熱ユニット140を停止させて、駆動モータ200によりドラム40を一方向(例えば、時計回り)に回転させながら、ファン160のみを駆動させる。そして、制御部300は、洗濯温度センサ350の測定温度に基づき、利用者が火傷をしない程度の温度まで洗濯物を冷して、洗濯物処理運転を完了させる。このように、制御部300は、洗濯温度センサ350からの入力信号に基づいて洗濯物処理運転の完了を判断する。
次に、図5を用いて排気ダクト180に付着したリントを除去するための洗浄処理について説明する。上述したように、大型の洗濯乾燥機で大量の一般洗濯物や布団等を洗濯・乾燥した場合では、排気側のダクト内にリントが付着することがある。特に、布団を洗濯・乾燥した場合では、多くのリントが付着することがある。そこで、洗濯乾燥機10を清潔に保つためにも、排気ダクト180を付着したリントを除去するための洗浄処理が新たに設けられる。
図5に示す洗浄処理では、例えば保守員等によって操作される排気ダクトの洗浄のためのスイッチ500が設けられる。スイッチ500は、図1に示すように、既存スイッチ(布団洗濯用スイッチ)を長押しした場合、洗浄工程がスタートするようにしても良いし、専用のスイッチを設けても良い。
制御部300は、開閉センサ340からの信号に基づき、開閉扉70を閉じてラッチした状態であって、保守員などにより洗浄スイッチ500が長押しされたか否かを繰り返し判定し、長押しされたと判断した場合、洗浄工程を開始する(S10のYes)。制御部300は、洗浄工程中、洗濯乾燥機10が使用できないように、開閉扉70の扉ロック80を自動ロックする。
スイッチ操作により洗浄が開始すると、制御部300は排水管100の制御弁を閉塞して、給水管90から外胴30に設定量(例えば、外胴30の垂直な直径の1/4程度)の洗浄水を注入する。そして、制御部300は、駆動モータ200によりドラム40を高速回転させる(S20)。ドラム40の回転速度としては、ドラム容量に応じて120rpm~160rpmが好ましい。160rpm以上では、洗浄水が風管210からオーバーフローする虞がある。また120rpm以下では、排気孔190を経由して排気ダクト180内に洗浄水を十分噴出させることができない。高速回転の一例として、ドラムの容量12kgでは154rpm、ドラム容量22kgでは142rpm、ドラム容量32kgでは123rpmである。つまり、ドラム容量が大きくなる程、ドラム40の回転数は小さくする。通常の洗濯モードでのドラム40の回転数は、37rpm(容量大)~54rpm(容量小)であるので、洗浄モード時のドラム40の回転数は通常の洗濯モード(洗濯動作時とも言う)より高速回転であると言える。また、ドラム40は、脱水モード(脱水時とも言う)の回転方向とは逆の回転方向(反時計回り)に高速回転させる。
通常、図2又は図3に示すように、排気孔190は、洗濯乾燥機を正面から見た外胴30の中央よりやや右側奥の上面に設けられる。これは、脱水時にドラム40を時計方向に回転させて、排気ダクト180に洗浄水が流れ込まないようにするためである。この排気孔190の位置に応じて、ドラム40を反時計回りに高速回転させることにより、外胴30内の洗浄水を排気孔190から排気ダクト180に向けて勢いよく噴出させることができる。これにより、排気ダクト180の内部が洗浄される。したがって、排気ダクト180が、洗濯乾燥機を正面から見て外胴30の中央より左側上面に位置する構成とするならば、ドラム40は脱水時の回転方向とは逆の回転方向(時計回り)に回転させで排気ダクト180を洗浄する。
次に、制御部300は、予め設定した洗浄時間が経過したか否かをチェックする(S30)。洗浄時間は、短い時間間隔で定期的に洗浄を行っている場合は、例えば2-3分程度でよい。しかしながら、長い期間洗浄していない場合は、更に長い時間を設定することが望ましい。
次に、制御部300は、設定した洗浄時間が経過したと判断した場合(S30のYes)、外胴30の洗浄水を排水管100から外部に排水し、扉ロック80のロックを解除して終了する(S40)。
図6に示す洗浄処理では、設定した日時に自動的に洗浄を行う工程を示す。つまり、保守員のスイッチ操作に関係なく、処理部300の内部メモリ(RAM)300aに洗浄予定日時を登録し、当該日時になると自動的に洗浄を行う洗浄処理である。洗浄予定日時とは、利用状況を考慮して、例えば毎週又は毎月の使用頻度が低い曜日(例えば、月曜日や火曜日)の夜間等が設定される。それ以外に、制御部300に設けられる電子カレンダー等を用いて任意に設定しても良い。処理部300の内部メモリ(RAM)300aへの洗浄予定日時の登録は、操作入力部26から行っても良いし、管理者又は保守員のスマートフォンから通信手段を用いて処理部300に設定しても良い。
制御部300は、内部メモリ(RAM)300aに予め設定した洗浄予定日時になったことを内蔵タイマーで検出したとき(S50のYes)、当該洗濯乾燥機10の洗浄処理が可能か否かを判断する。すなわち、操作入力部26等からの信号に基づき洗濯乾燥機10が使用状態でないこと、開閉センサ340からの信号に基づき開閉扉70を閉じてラッチした状態であると判断した場合、洗浄工程を開始する(S60のYes)。制御部300は、洗浄工程中、洗濯乾燥機10が使用できないように、開閉扉70の扉ロック80を自動ロックする。
制御部300は、洗濯乾燥機10が使用状態中であると判断したとき、又は開閉扉70が開いている状態と判断したときでは、洗濯乾燥機10の洗浄処理が出来ない(ステップS60のNo)ので、洗浄予定日時を再設定する(S100)。再設定の日時は、同じ日の2~3時間後に設定、翌日の同じ時間に設定など適宜設定される。なお、再設定の日時は、当該洗浄工程が終了後にリセットされ、デフォルトの洗浄予定日時に戻る。
予定日時に洗浄が開始すると、制御部300は排水管100の制御弁を閉塞して、給水管90から外胴30に設定量(例えば、外胴30の垂直な直径の1/4程度)の洗浄水を注入する。そして、制御部300は、駆動モータ200によりドラム40を高速回転させる(S70)。上述の通り、ドラム40の回転速度としては、120rpm~160rpmが好ましい。また、ドラム40は、脱水時の回転方向とは逆の回転方向(反時計回り)に高速回転させる。なお、図5のステップ20、図6のステップ70では、給水管90から外胴30に設定量の洗浄水を注入した後で、ドラム40を高速回転するとしたが、ドラム40を回転しながら設定量の洗浄水を注入するようにしてもよい。
ドラム40を反時計回りに高速回転させることにより、外胴30に溜まった洗浄水を排気孔190から排気ダクト180に向けて勢いよく噴出させることができる。これにより、排気ダクト180の内部が洗浄される。
次に、制御部300は、予め設定した洗浄時間が経過したか否かをチェックする(S80)。洗浄時間は、短い時間間隔で定期的に洗浄を行っている場合は、例えば2~3分程度でよい。しかしながら、長い期間洗浄していない場合は、更に長い時間を設定することが望ましい。
次に、制御部300は、設定した洗浄時間が経過したと判断した場合(S80のYes)、外胴30の洗浄水を排水管100から外部に排水し、扉ロック80のロックを解除して終了する(S90)。
このように、実施形態の洗濯乾燥機によれば、外胴30内に設けられたドラム40に被洗濯物を入れて、ドラム40を回転させて洗濯・乾燥を行う洗濯乾燥機を制御する制御部300を有し、制御部300は、外胴40の上部に設けられる排気孔190と温風排出路130を接続する排気ダクト180を洗浄処理するために、ドラム40を高速回転させて洗浄水を排気孔190から排気ダクト180に向けて噴出させることで、排気ダクト180を簡単に洗浄することができる。
また、前記制御部300はドラム40を脱水時の回転方向と逆の方向に回転することで、外胴30内の洗浄水も同じ逆の方向に回転させることで、洗浄水を排気ダクト180に向けて噴出させることができる。
また、制御部300は洗浄処理を開始するとき、洗濯乾燥機10の開閉扉70を自動ロックすることで、洗浄中の開閉扉70の開きを防止できる。
また、排気ダクト180を洗浄するためのスイッチ500を設け、制御部300はスイッチ500が押下されたときに洗浄処理を行うことで、排気ダクト180の汚れに応じてタイムリーに洗浄することができる。
また、排気ダクト150を洗浄する予定日時を制御部300に登録し、制御部300は当該予定日時に洗浄処理が可能であると判断した時、自動的に洗浄処理を実行するので、保守員を必要とせず、自動的に排気ダクト180を洗浄することができる。
さらに、制御部300は、予定日時に洗浄処理が出来ないと判断した時、予定日時を再設定するので、洗濯乾燥機が使用中又は開閉扉が開いて洗浄出来ない状態であって、再設定の日時に排気ダクト180を洗浄することができる。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
上記実施形態では、制御部300が洗濯温度センサ350の測定結果に基づいて洗濯物処理運転の完了を判断する場合について説明したが、これに限らない。例えば、洗濯物が乾燥不十分であっても、設定時間になると洗濯物処理運転を完了するようにしてもよい。
操作入力部26は、タッチパネルに限らない。操作入力部26は、利用者特定情報を入力できればよい。例えば、操作入力部として通信部を備え、スマートフォン等から通信により利用者特定情報を入力する場合であってもよい。
また、上記実施形態では、水又は温水又は混合のぬるま湯を使用して洗濯を行う水洗タイプの機器を例示して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、石油系溶剤等の溶剤を使用して洗濯を行うドライクリーニングタイプの洗濯機(洗濯乾燥機)に本発明を適用してもよい。
10…洗濯乾燥機、 20…筐体、 20a…フロントパネル、 20b…パネル開口
23…表示ランプ、 24…コース選択ボタン、 25…料金入力部、
26操作入力部、 30…外胴、 40…ドラム、 40a…開口孔
40b…羽根部材、 60…投入口、 70…開閉扉70、 80…扉ロック、
90…給水管、 100…排水管、 110…温風供給路、 120…温風供給路、
130…温風排出路、 140…加熱ユニット、 150…リントフィルタ、
60…ファン160、 170…チャッキダンパ、 180…排気ダクト、
190…排気孔、 200…駆動モータ、210…風管、 220…ナノイーユニット
230…回転軸、 300…制御部、 300a…内部メモリ(RAM)、
310…水位センサ、 320…入力温度センサ、
330…出力温度センサ、340…開閉センサ、 350…洗濯温度センサ
500…スイッチ

Claims (4)

  1. 正面から見て、横向きの外胴の中央より左側上面又は右側上面の位置に設けられる排気孔と温風排出路が接続されて形成される排気ダクトと、
    前記排気ダクトを洗浄するためのスイッチと、
    前記外胴内に設けられたドラムに被洗濯物を入れて、前記ドラムを回転させて洗濯・乾燥を制御する制御部と、
    を有し
    前記制御部は、前記スイッチが押下されると、
    前記外胴に設定量の洗浄水を注入し、
    前記ドラムの回転数を洗濯時より高速で、且つ脱水時の回転方向と逆の方向に前記ドラムを回転することで、前記外胴内の前記洗浄水を前記排気孔から前記排気ダクトに向けて噴出させて、前記排気ダクトの洗浄処理を実行することを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記洗浄処理時の前記ドラムの回転数は120rpm~160rpmであり、
    前記ドラムの容量が大きくなる程、前記ドラムの回転数は小さいことを特徴とする請求項1に記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記排気ダクトを洗浄する予定日時を前記制御部に登録し、
    前記制御部は当該予定日時に前記洗浄処理が可能であると判断した時、自動的に前記洗浄処理を実行することを特徴とする請求項に記載の洗濯乾燥機。
  4. 前記制御部は前記予定日時に前記洗浄処理が出来ないと判断した時、前記予定日時を再設定することを特徴とする請求項に記載の洗濯乾燥機。
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