JP2015008773A - 洗濯乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドラムに設けられた内蓋を閉じる係止部の固定が内部の衣類や振動によって外れてしまっても、ドアの破損や大きな騒音を発生させることを低減した信頼性の高い洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】衣類を収容するドラム2と、洗濯用の水を貯める水槽3と、洗濯乾燥機本体の本体開口を閉じるドア5と、ドラム2の開口部2dを閉じる内蓋16と、停止時のドラム2の角度位置を検知するドラム角度検知装置27と、ドラム2を回転させるモータ4と、ドラム2内に乾燥用空気を吹き込む送風装置9と、送風装置9とドラム2とに乾燥用空気が循環するように接続する送風経路6と、洗濯乾燥機の一連の運転を制御する制御装置26とを備え、内蓋16は、ドラム2が所定角度P以外にある場合は開放されないように構成された洗濯乾燥機である。
【選択図】図2
【解決手段】衣類を収容するドラム2と、洗濯用の水を貯める水槽3と、洗濯乾燥機本体の本体開口を閉じるドア5と、ドラム2の開口部2dを閉じる内蓋16と、停止時のドラム2の角度位置を検知するドラム角度検知装置27と、ドラム2を回転させるモータ4と、ドラム2内に乾燥用空気を吹き込む送風装置9と、送風装置9とドラム2とに乾燥用空気が循環するように接続する送風経路6と、洗濯乾燥機の一連の運転を制御する制御装置26とを備え、内蓋16は、ドラム2が所定角度P以外にある場合は開放されないように構成された洗濯乾燥機である。
【選択図】図2
Description
本発明は、衣類の洗濯と乾燥を行う洗濯乾燥機に関するものである。
従来、ドラム式洗濯乾燥機では、ドラムと非回転部分との間に衣類が挟みこまれるのを防止するために、ドアの一部を大きく張り出して挟み込みを防止する形状とすることが一般的となっている。
図6は、特許文献1に示された従来の洗濯乾燥機を示すものである。図6に示すように、従来の洗濯乾燥機は、衣類を収容するドラム37と、ドラム37を回転駆動するモータ40と、水を貯める水槽38と、ドラム37の開口部を閉じるドア39と、衣類の乾燥時に機能する、送風装置41と、送風経路42と、乾燥用空気を除湿する熱交換器43aと、乾燥用空気を加熱する熱交換器43bとで構成されている。ドア39は、ドラム34と水槽35との近接部に衣類が挟み込まれないように、ドラム34と水槽35の隙間を覆うような凸形状部39aを有している。
従来の構成では、凸形状部によりドラムの実質的な内容積が小さくなってしまい、洗濯や乾燥性能が低下してしまうという課題があった。この課題を解決するひとつの手段としては、ドラムに内蓋を設け、ドラム内の衣類が内蓋より外に出てこないようにするという手段が考えられる。しかしながら、ドラムに内蓋を設ける構成とすると、脱水時や乾燥時に内蓋のロックが外れてドラム回転中に内蓋が開いてしまう恐れがある。ドラム回転中に勢いよく内蓋が開いてしまうと内蓋がドアにぶつかり、ドアや内蓋が破損したり、騒音の原因になったりしてしまう恐れがあった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ドラム回転中に内蓋に開放するような力が加わって内蓋が開いても、ドアや内蓋が破損したり、騒音を発生させたりすることを低減する洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、衣類を収容するドラムと、洗濯用の水を貯める水槽と、洗濯乾燥機本体の本体開口を閉じるドアと、前記ドラムの開口部を閉じる内蓋と、停止時の前記ドラムの角度位置を検知するドラム角度検知装置と、前記ドラムを回転させるモータと、前記ドラム内に乾燥用空気を吹き込む送風装置と、前記送風装置と前記ドラムとに前記乾燥用空気が循環するように接続する送風経路と、洗濯乾燥機の一連の運転を制御する制御装置とを備え、前記内蓋は、前記ドラムの角度位置が所定角度以外にある場合は開放されないように構成されたものである。
これによって、もしドラムの回転中に内蓋を閉じる係止部の固定が外れた場合には、内蓋は少し開くことはあってもドラムが所定角度以外にある場合は開放されない。そして、ドラムは回転しているため所定角度は一瞬で通過してしまい、内蓋は開放されることはほとんどなく、ドアに接触することを低減することができるので、ドアが破損したり騒音を
発生させたりすることを防いだ信頼性が高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
発生させたりすることを防いだ信頼性が高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
本発明の洗濯乾燥機は、ドラムに設けられた内蓋を閉じる係止部の固定が内部の衣類や振動によって外れてしまっても、ドアの破損や大きな騒音を発生させることを低減した信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
第1の発明は、衣類を収容するドラムと、洗濯用の水を貯める水槽と、洗濯乾燥機本体の本体開口を閉じるドアと、前記ドラムの開口部を閉じる内蓋と、停止時の前記ドラムの角度位置を検知するドラム角度検知装置と、前記ドラムを回転させるモータと、前記ドラム内に乾燥用空気を吹き込む送風装置と、前記送風装置と前記ドラムとに前記乾燥用空気が循環するように接続する送風経路と、洗濯乾燥機の一連の運転を制御する制御装置とを備え、前記内蓋は、前記ドラムの角度位置が所定角度以外にある場合は開放されないように構成された洗濯乾燥機である。これにより、もしドラムの回転中に内蓋を閉じる係止部の固定が外れた場合には、内蓋は少し開くことはあってもドラムが所定角度以外にある場合は開放されない。そして、ドラムは回転しているため所定角度は一瞬で通過してしまい、内蓋は開放されることはほとんどなく、ドアに接触することを低減することができるので、ドアが破損したり騒音を発生させたりすることを防いだ信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
第2の発明は、特に第1の発明に加えて、前記内蓋の外周に突出部が外周側に突出するように形成され、前記突出部は前記水槽の内側に構成され、前記水槽には、ドラムが所定角度にある場合のみ前記突出部が通過して前記内蓋が開放可能になる切り欠き部が形成されたものである。これにより、もしドラムの回転中に内蓋を閉じる係止部の固定が外れた場合には、水槽に内蓋の突出部が接触する。そして、内蓋は開放されることはほとんどなく、ドアに接触することを低減することができるので、ドアが破損したり騒音を発生させたりすることを防いだ信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
第3の発明は、特に第2の発明に加えて、前記ドアを閉じたことを検知するドア閉検知装置と、前記切り欠き部を覆う内蓋開放阻止装置とを有し、前記制御装置は、前記ドアが閉じたことを検知して前記内蓋開放阻止装置を駆動して前記切り欠き部を覆うように制御するものである。これにより、もしドラムの回転中に内蓋を閉じる係止部の固定が外れた場合には、内蓋は水槽に接触し、切り欠き部においても内蓋開放阻止装置により内蓋は開放されることはなく、ドアには接触しないので、ドアが破損したり騒音を発生させたりすることを防止したより信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
第4の発明は、特に第1〜第3のうちいずれかの発明に加えて、前記内蓋はバネにより閉じる方向に付勢されたものである。これにより、もしドラムの回転中に内蓋を閉じる係
止部の固定が外れた場合には、内蓋が開放されて水槽に接触することを低減することができるので、騒音を発生させることを低減したより信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
止部の固定が外れた場合には、内蓋が開放されて水槽に接触することを低減することができるので、騒音を発生させることを低減したより信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
第5の発明は、特に第1〜第4のうちいずれかの発明に加えて、前記内蓋を前記ドラムに固定して開かなくする内蓋ロック装置を有し、前記内蓋ロック装置は前記ドラムが所定角度にあるときにロック操作可能に構成され、前記制御装置は前記内蓋ロック装置により前記内蓋を固定するものである。これにより、もしドラムの回転中に内蓋を閉じる係止部の固定が外れた場合には、内蓋ロック装置により内蓋は開放されることはなく、内蓋は水槽にもドアにも接触しないので、ドアが破損したり騒音を発生させたりすることを防止したより信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機の側面断面模式図である。図1において、本発明の第1の実施の形態の洗濯乾燥機は、洗濯乾燥機本体1と、衣類を収納するドラム2と、ドラム2の外側に配置され洗濯用の水を貯める水槽3と、水槽3の外側下方に固定されドラム2をベルトドライブ方式で回転させるモータ4と、水槽3の前方の本体開口を閉じるドア5とを有している。
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機の側面断面模式図である。図1において、本発明の第1の実施の形態の洗濯乾燥機は、洗濯乾燥機本体1と、衣類を収納するドラム2と、ドラム2の外側に配置され洗濯用の水を貯める水槽3と、水槽3の外側下方に固定されドラム2をベルトドライブ方式で回転させるモータ4と、水槽3の前方の本体開口を閉じるドア5とを有している。
洗濯乾燥機本体1内には、乾燥用空気が循環する送風経路6が設けられている。送風経路6の入口は水槽3の上部前側に接続され、出口は水槽3の後部に接続されている。本実施の形態では、この出口を投入口6aと称する。送風経路6内には乾燥用空気の流れの上流側から順に、フィルタ7、熱交換器からなる除湿器8、送風装置9、熱交換器からなる加熱装置10が設置されている。これにより、送風経路6は送風装置9とドラム2とを乾燥用空気が循環するように接続する。2つの熱交換器は、詳細には図示しないがヒートポンプ装置の一部である。
ドラム2は、有底円筒形であり、水平軸周りに回転し、前面に設けられた開口部2aは開閉自在なドア5に対向するように構成されている。開口部2aには内蓋16が開閉自在に設けられている。ドラム2は、周側面2bにドラム2の内外を貫通するように全周に亘って多数の孔2cを備えている。また、ドラム2の内側には、洗濯物をドラム2の回転に伴って上方向に持ち上げる複数のバッフル板2dが設けられている。ドラム2はドラム回転軸11に固定されている。ドラム回転軸11は、軸受からなる回転支持部12により回転自在に保持されている。樹脂製の水槽3の後部にはメカケース13が固定されており、このメカケース13が回転支持部12を固定している。水槽3から後方に突き出たドラム回転軸11にプーリ14が設けられている。プーリ14は、モータ4のモータ回転軸4aに固定されたモータプーリ4bとベルト15で連結されている。
水槽3には、水槽3と洗濯乾燥機本体1外の水栓17とを連通接続する給水経路18が接続されている。水栓17は水道水等を洗濯乾燥機に供給する。給水経路18の途中には、洗剤ケース(図示せず)と給水弁19とが設けられている。洗剤ケースは、供給される水に洗剤や漂白剤などを混入させる。給水弁19は、給水経路18と水槽3との連通を開閉する。また、水槽3の底部には、水槽3内の水を排出するための排水経路20が接続され、排水経路20には排水ポンプ21が設けられている。
洗濯乾燥機本体1の最外郭は筐体22からなっている。水槽3の振動を抑え、水槽3の振動を筐体22に伝達することを低減するために、水槽3の上部に水槽3を吊り下げるバ
ネ23が設けられ、水槽3と筐体22との間に水槽3を下方から弾性支持するダンパ24が設けられている。さらに筐体22の底面には弾性体の脚25が設けられ、洗濯乾燥機本体1は脚25を介して床に設置されている。また、洗濯乾燥機本体1内には、モータ4、除湿器8、送風装置9、加熱装置10、給水弁19および排水ポンプ21などを制御し、洗濯乾燥機の一連の運転を制御する制御装置26が設けられている。使用者は、制御装置26に設けられた操作ボタン(図示せず)を操作し、所望の運転を行う。
ネ23が設けられ、水槽3と筐体22との間に水槽3を下方から弾性支持するダンパ24が設けられている。さらに筐体22の底面には弾性体の脚25が設けられ、洗濯乾燥機本体1は脚25を介して床に設置されている。また、洗濯乾燥機本体1内には、モータ4、除湿器8、送風装置9、加熱装置10、給水弁19および排水ポンプ21などを制御し、洗濯乾燥機の一連の運転を制御する制御装置26が設けられている。使用者は、制御装置26に設けられた操作ボタン(図示せず)を操作し、所望の運転を行う。
さらに、洗濯乾燥機本体1内には、停止時のドラム2が所定角度にあるか検知するドラム角度検知装置27が取り付けられている。ドラム角度検知装置27はマグネット28と磁力検知装置29とからなる。マグネット28はドラム2に取り付けられ、磁力検知装置29は水槽3の外側には取り付けられている。ドラム角度検知装置27は、マグネット28が最も磁力検知装置29に近接した位置でドラム2の所定角度Pを検知する。
図2は、本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機のドアを開いた状態の内蓋近傍の正面図で、内蓋が開閉可能な位置でドラムが停止している状態を示す。図3は、同洗濯乾燥機の内蓋近傍の要部平面断面図である。図2において、ドア5には閉止固定用のレバー5aが設けられている。筐体22の前面にはレバー5aが係合する係合穴22aが設けられている。ドア5が閉じたときにレバー5aが係合穴22aに係合し、ドア5は閉じた状態で固定される。係合穴22aの奥にはドア閉検知装置30が設けられている。ドア閉検知装置30は、レバー5aによって押されたことを検知してドアが閉状態であることを判別する。
図2と図3において、内蓋16はドア5と同じ左方向に開き、左側にヒンジ16aが設けられる。内蓋16は、ヒンジ16aとは反対の右側の表面に取っ手16dが設けられ、裏面に固定レバー16bが設けられている。固定レバー16bは取っ手16dを操作することにより動作し、ドラム2の開口部2aに設けられた係止穴16eに係止されることで内蓋16の閉止を固定する。このように、固定レバー16bと係止穴16eで内蓋16を閉止する係止部が構成されている。
さらに、固定レバー16bより外側の内蓋16外周に、突出部16cが外周側に突出するように形成されている。突出部16cは水槽3に設けられたフランジ3bより内側、すなわちドラム側に位置するように構成されている。フランジ3bには一部に切り欠き部3aが形成されている。内蓋16は、突出部16cが切り欠き部3aと重なる位置、すなわち、図2に示されるドラム2の角度位置にきたときのみ開閉が可能な状態になる。この時のドラム角度検知装置27によるドラムの角度位置を、所定角度Pとする。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用について説明する。まず、洗濯の手順の概要を説明する。洗濯は、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程からなり、必要に応じて乾燥工程も含まれる。使用者は、最初にドア5を開放してドラム2内に衣類を収容する。使用者はドア5を閉じ、操作ボタンを押して所望の運転プログラムを選択して運転を開始させる。
制御装置26は、ドア閉検知装置30からの信号によりドア5が閉じられていることを確認した後、モータ4を駆動して、回転数などから衣類の量を判定する。その後、制御装置26は給水弁19を開放して水栓17と水槽3を連通させ、水槽に水を溜め始める。給水弁19を通って水槽3に供給される水は洗剤ケースを通過しており、事前に準備された洗剤を水槽3に流し込む。このとき、排水ポンプ21は停止状態に制御され、排水は行われない。水を溜めながら、制御装置26はモータ4を駆動してドラム2を回転させることで、収容された衣類を満遍なく濡らす。制御装置26は、所定量の水が水槽3に貯まると給水弁19を閉じ、モータ4を正転、反転を繰り返すなど所定のプログラムにしたがって
駆動してドラム2を回転させ、衣類の汚れを落とす。制御装置26は、所定時間が経過すると洗い工程を終了する。
駆動してドラム2を回転させ、衣類の汚れを落とす。制御装置26は、所定時間が経過すると洗い工程を終了する。
洗い工程が終了すると、次にすすぎ工程が開始される。制御装置26は、すすぎ工程では、排水、給水、モータ4の駆動によるドラム2の回転、という一連のすすぎ作業を2回行う。1回目のすすぎ作業では、制御装置26は、排水ポンプ21を駆動して洗剤や汚れと共に洗濯水を水槽3から排出する。次に、制御装置26は給水弁19を開放して水栓17と水槽3を連通させ、再び水槽3に水を供給する。所定量の水を水槽3に供給すると給水弁19を閉じる。この間、排水ポンプ21は停止状態に制御され、排水は行われない。水槽3に水を溜めた状態で制御装置26はモータ4を駆動してドラム2を回転させ、すすぎを実施する。制御装置26は、所定時間が過ぎると1回目のすすぎ作業を終了し、これを2回繰り返した後水槽3内の水を排出してすすぎ工程を終了する。
すすぎ工程が終了すると、脱水工程が開始される。制御装置26は、モータ4を駆動してドラム2を高速(例えば1400rpm)に回転させる。このとき、回転数が増加するにつれて衣類に加わる遠心力が強まるため、衣類はドラム2の内側に張り付く。そして、衣類に含まれる水分は遠心力によりドラム2の周側面2bに移動し、周側面2bの孔2cを通してドラム2の外側に飛ばされる。これにより、衣類に含まれていた多くの水分は除去される。脱水された水分は水槽3に集められ、制御装置26が排水ポンプ21を駆動することで水槽3から排出される。
脱水工程が終了すると、乾燥工程が開始される。制御装置26は送風装置8の駆動を開始する。図1において、乾燥用空気は、水槽3から送風経路6に吸い込まれて矢印に示す方向に循環する。乾燥用空気は、ドラム2内で湿った衣類の水分の蒸発により湿度が高くなる。湿度が高くなって送風経路6に吸い込まれた乾燥用空気は、フィルタ7によって衣類から発生した塵埃を除去される。
その後、乾燥用空気はヒートポンプ装置(図示せず)の蒸発器で構成される除湿器8によって冷却される。冷却された乾燥用空気の飽和絶対湿度は低下するので、乾燥用空気に溶け込めなくなった水分は除去され、乾燥用空気は除湿される。このように冷却された乾燥用空気は、送風装置9を通過した後、ヒートポンプ装置の凝縮器で構成される加熱装置10によって加熱される。これにより、乾燥用空気の飽和絶対湿度は上昇し、相対湿度が低下して低湿度の乾燥空気となる。そして、乾燥用空気は投入口6aを通過して再び水槽3内に戻される。制御装置26は、所定時間が経過すると乾燥工程を終了する。
運転を停止する場合について説明する。予め使用者が設定したコースが終了したとき、あるいはコース途中で一時停止ボタンが押された場合など、制御装置26はモータ4を駆動することを停止する。この時、制御装置26は、ドラム角度検知装置27が所定角度Pを検知する位置でドラム2が停止するように、モータ4を制御する。すなわち、磁力検知装置29が一定以上の磁力を検知する位置、つまりマグネット28が最も磁力検知装置29に近接した位置でドラム2を停止させる。
このように所定角度Pでドラム2が停止すると、図2に示されるように、ドラム2に設けられた内蓋16は、常にヒンジ16aが左側、固定レバー16bが右側になる。このとき内蓋16の突出部16cは水槽3の切り欠き部3aと重なる位置にあり、使用者は、突出部16cが水槽3に当たることなく、内蓋16をスムーズに開閉することができる。その結果、内蓋16とドア5は同じ方向に開放することが可能となり、使用者は洗濯物を容易に取り出すことができる。
一方、洗濯乾燥機が運転中の場合には、ドラム2の角度は一定ではないので、もしドラ
ム2内から力を受けたり、振動を受けたりして固定レバー16bの係合が外れた場合には、内蓋16の突出部16cが水槽3のフランジ3bにぶつかってそれ以上開いて開放されることはない。
ム2内から力を受けたり、振動を受けたりして固定レバー16bの係合が外れた場合には、内蓋16の突出部16cが水槽3のフランジ3bにぶつかってそれ以上開いて開放されることはない。
以上のように、本実施の形態の洗濯乾燥機は、内蓋16が、ドラム2が所定角度P以外にある場合は開放されないように構成されたもので、また、内蓋16の一部である突出部16cが水槽3に設けられたフランジ3bの内側に構成されたものである。これにより、もし内蓋16を閉止する係止部の固定が外れ、内蓋16が開放される力が加わっても、内蓋16は少し開くことはあっても開放されることはなく、内蓋16がドア5に衝突してドア5が破損したり騒音を発生させたりすることを低減することが可能となる。これにより、信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
また、図3において、内蓋16はヒンジ16aにバネ31が取り付けられている。バネ31は、内蓋16が閉まる方向に付勢している。その結果、固定レバー16bが外れても内蓋16には閉まる方向に力が加わり、内蓋16が開放されて水槽3に接触することを低減することが可能となる。
なお、水栓17は建物に設置された水道栓に限定するものではなく、風呂水などの供給部であってもよい。また、ドア5と内蓋16のヒンジ16aは、右側に設けられてもよい。また、内蓋16のヒンジ16aは内蓋16のドラム2側にあってもドア5側にあっても、内蓋16が外側に開けばよい。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機のドアを開いた状態の内蓋近傍の正面図である。基本的な構成は実施の形態1で説明した洗濯乾燥機と同様であるので省略し、異なる部分について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機のドアを開いた状態の内蓋近傍の正面図である。基本的な構成は実施の形態1で説明した洗濯乾燥機と同様であるので省略し、異なる部分について説明する。
図4において、洗濯乾燥機は、水槽3の外側に内蓋開放阻止装置32が設けられている。内蓋開放阻止装置32はソレノイド32aと内蓋開放阻止部32bとから構成されており、内蓋開放阻止部32bは、ソレノイド32aにより矢印で示すように往復して動作する。制御装置26は、内蓋16が閉止されているときに内蓋開放阻止装置32を動作させる。これにより、内蓋開放阻止部32bが水槽3の切り欠き部3bを覆うように固定される。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用について説明する。制御装置26は運転を開始すると、内蓋開放阻止装置32を駆動して内蓋開放阻止部32bで水槽3の切り欠き部3bを覆う。これにより、もしドラム2の回転中に内蓋16を閉じる係止部の固定が外れて、内蓋16に開放される力が加わっても、内蓋16の突出部16cが水槽3のフランジ3aの内側に当接し、さらに、切り欠き部3bにおいても内蓋開放阻止部32bに当接することにより、内蓋16は開放されることはなく、内蓋16がドア5に衝突してドア5が破損したり騒音を発生させたりすることを防止することができる。
以上述べたように、内蓋開放阻止装置32を設けて、運転中は内蓋16が開放されてドア5に接触することがないようにすることで、ドア5の破損や騒音の発生を防止してより信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機の内蓋近傍の要部断面図で、図5(a)は内蓋ロック装置が作用している状態、図5(b)は内蓋ロック装置が解除されてい
る状態を示している。実施の形態1あるいは2と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図5は、本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機の内蓋近傍の要部断面図で、図5(a)は内蓋ロック装置が作用している状態、図5(b)は内蓋ロック装置が解除されてい
る状態を示している。実施の形態1あるいは2と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図5(a)、図5(b)において、内蓋16の突出部16cを係止する内蓋ロック装置33がドラム2に設けられている。内蓋ロック装置33はソレノイド34および着脱レバー35、バネ36などからなり、ソレノイド34は水槽3に着脱レバー33と対向するように設けられている。そして、ソレノイド34が着脱レバー33に対向する位置がドラム2の所定角度Pの位置であり、ソレノイド34と着脱レバー33とが対向する位置にあるときにのみ、ソレノイド34が着脱レバー33を押すことができ、ロック操作可能に構成されている。
具体的には、制御装置26がソレノイド34を駆動し、ソレノイド34が着脱レバー35を一度押すと、図5(a)に示されるように、着脱レバー35が突出部16cを係止して内蓋16をロックする。ソレノイド34が着脱レバー35をもう一度押すと、図5(b)に示されるように、着脱レバー35は突出部16cの係止を解除し、内蓋16のロックが解除される。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用について説明する。制御装置26は運転を開始すると、ソレノイド34を駆動して内蓋16をロックする。このとき、ドラム2は所定角度Pの位置で停止している。運転が終了したり、途中で運転が中止されたりした場合には、制御装置26は、モータ4の駆動を制御し、ソレノイド34が着脱レバー33に対向するようにドラム2が所定角度Pとなるように停止する。そして、位置決めが終わった後に、再びソレノイド34を駆動して内蓋16のロックを解除する。
以上述べたように、本実施の形態3の洗濯乾燥機は、内蓋16をドラム2にロックすることが可能になり、ドラム2の回転中に内蓋16を押し開く力が加わっても内蓋16が開くことなくドア5の破損や騒音の発生のない信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
なお、上記すべての実施の形態において、ドラム2を水平軸周りに回転させて洗濯する洗濯方式を採用しているが、必ずしも垂直軸周りに限定するものではなく傾斜した回転軸の洗濯乾燥機でもよい。
また、上記の内蓋ロック装置33が設けられていれば、内蓋16が運転中に開放されることはないので、必ずしも内蓋16の突出部16cが水槽3のフランジ3bの内側に配置されなくても、ドア5を破損したり騒音を発生させたりすることがない。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、回転体に開閉自在の内蓋を取り付け、回転中にその内蓋が開いてしまうことを防止するものであるので、衣類の乾燥以外にも、ミキサーや攪拌機など回転体を有する機械の用途にも適用できる。
1 洗濯乾燥機本体
2 ドラム
2a 開口部
3 水槽
3b 切り欠き部
4 モータ
5 ドア
6 送風経路
8 除湿器
9 送風装置
10 加熱装置
16 内蓋
16c 突出部
26 制御装置
27 ドラム角度検知装置
30 ドア閉検知装置
31 バネ
32 内蓋開放阻止装置
33 内蓋ロック装置
2 ドラム
2a 開口部
3 水槽
3b 切り欠き部
4 モータ
5 ドア
6 送風経路
8 除湿器
9 送風装置
10 加熱装置
16 内蓋
16c 突出部
26 制御装置
27 ドラム角度検知装置
30 ドア閉検知装置
31 バネ
32 内蓋開放阻止装置
33 内蓋ロック装置
Claims (5)
- 衣類を収容するドラムと、洗濯用の水を貯める水槽と、洗濯乾燥機本体の本体開口を閉じるドアと、前記ドラムの開口部を閉じる内蓋と、停止時の前記ドラムの角度位置を検知するドラム角度検知装置と、前記ドラムを回転させるモータと、前記ドラム内に乾燥用空気を吹き込む送風装置と、前記送風装置と前記ドラムとに前記乾燥用空気が循環するように接続する送風経路と、洗濯乾燥機の一連の運転を制御する制御装置とを備え、前記内蓋は、前記ドラムの角度位置が所定角度以外にある場合は開放されないように構成された洗濯乾燥機。
- 前記内蓋の外周に突出部が外周側に突出するように形成され、前記突出部は前記水槽の内側に構成され、前記水槽には、前記ドラムが前記所定角度にある場合のみ前記突出部が通過して前記内蓋が開放可能になる切り欠き部が形成された請求項1記載の洗濯乾燥機。
- 前記ドアを閉じたことを検知するドア閉検知装置と、前記切り欠き部を覆う内蓋開放阻止装置とを有し、前記制御装置は、前記ドアが閉じたことを検知して前記内蓋開放阻止装置を駆動して前記切り欠き部を覆うように制御する請求項2記載の洗濯乾燥機。
- 前記内蓋はバネにより閉じる方向に付勢された請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の洗濯乾燥機。
- 前記内蓋を前記ドラムに固定して開かなくする内蓋ロック装置を有し、前記内蓋ロック装置は前記ドラムが前記所定角度にあるときにロック可能に構成され、前記制御装置は前記内蓋ロック装置により前記内蓋を固定するように制御する請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の洗濯乾燥機。
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2013
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