JP6777389B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
例えばドラム式の洗濯機においては、水槽内の下部にヒータを設け、水槽(洗い槽)内に貯留される水を前記ヒータにより加熱する構成としたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような構成のものでは、洗濯時に水槽内の水を加熱して温水化し、その温水で洗い行程を実行することで、洗浄性能の向上を図ることが期待できる。また、特許文献1では、使用者の安全性を確保するために、温水での洗い運転時に、洗濯水の温度が所定温度以上になった場合に、循環ポンプの駆動を停止するようになっている。
特開2012−170688号公報
温水での洗い行程を実行している途中で、ユーザの意思或いは停電等の事情で、洗濯運転が一時停止(中断)されることがある。このよう場合において、洗い槽内が未だ高温の状態で、洗濯運転を再設定してスタートするケースが考えられ、安全性を確保することが重要となる。
そこで、温水での洗い行程を実行している途中で洗濯運転が一時停止された場合の、安全性を確保することができる洗濯機を提供する。
本実施形態の洗濯機は、洗濯機本体内に設けられ洗濯物が収容される洗い槽と、前記洗い槽に対して洗濯物を出し入れする出入口を開閉する扉と、前記扉を閉塞状態にロックするための扉ロック機構と、洗濯運転に関する情報を表示する表示装置と、前記洗い槽内の洗濯物に対する、洗い、すすぎ、脱水の少なくともいずれか一つの行程を含む洗濯運転を制御する制御手段と、前記洗い槽内において温水を生成する或いは当該洗い槽に温水を供給することが可能な温水供給手段とを備え、第1の温度以上の温水を使用して洗い行程を行う温水洗浄コースの洗濯運転が可能に構成されていると共に、前記制御手段は、前記温水洗浄コースの実行に伴い温水洗浄を記憶する記憶手段を含んで構成され、洗濯運転が一時停止された場合に、前記記憶手段に温水洗浄が記憶されている温水留意状態においては、前記扉ロック機構による扉のロック状態を維持し、且つ、前記表示装置にエラー報知を行い、洗濯運転の一時停止後に、ユーザにより設定された洗濯運転を実行させるにあたって、前記温水留意状態で洗い行程を含む洗濯運転を実行する場合には、エラー報知を終了してそのまま洗濯運転を実行し、前記温水留意状態で洗い行程を含まない洗濯運転を実行する場合には、最初に前記洗い槽を冷却する冷却行程から洗濯運転を開始する。
第1の実施形態に係る洗濯機の全体構成を概略的に示す縦断右側面図 水槽底部のヒータユニット部分の構成を示す斜視図 操作パネルの平面図 洗濯機の電気的構成を示すブロック図 温水洗浄コースにおける行程の流れを示すフローチャート 温水洗浄コースの途中で運転停止された場合に制御装置が実行する制御手順を示すフローチャート 電源オン時に制御装置が実行する制御手順を示すフローチャート(その1) 電源オン時に制御装置が実行する制御手順を示すフローチャート(その2) 第2の実施形態を示すもので、温水洗浄コースにおける行程の流れを示すフローチャート
(1)第1の実施形態
以下、循環ポンプを備えたドラム式の洗濯機に適用した第1の実施形態について、図1から図8を参照しながら説明する。まず、図1を参照しながら、本実施形態に係る洗濯機1の全体構成について述べる。この洗濯機1は、ほぼ矩形箱状をなし洗濯機本体を構成する外箱2を有している。この外箱2の前面の中央部には、洗濯物出入口3が設けられていると共に、その洗濯物出入口3を開閉する扉4が配設されている。詳しく図示はしないが、外箱2には、前記扉4の開閉状態を検出する扉スイッチ5が設けられていると共に、該扉4を閉塞状態にロックするための扉ロック機構6(共に図4にのみ図示)が設けられている。また、詳しくは後述するが、外箱2の前面上部には、操作パネル40(図3参照)が設けられ、その裏側(外箱2内)には、ドラム式洗濯機1の全体を制御する制御手段としての制御装置41が設けられている。
前記外箱2内には、横軸円筒状の水槽7が後下がりにやや傾斜した状態で、複数(例えば左右一対)のサスペンション8(一部のみ図示)を介して支持されている。この水槽7の後端側中心部には、例えばブラシレスDCモータからなるアウタロータ形のモータ9が配設されている。前記水槽7内には、洗濯物(衣類)が収容される洗い槽としての円筒状のドラム10が回転可能に支持されている。このドラム10は、前後方向に延び且つ後下がりにやや傾斜した傾斜軸を中心に回転するように構成されている。前記モータ9の回転軸9aが、水槽7の背面を貫通して、ドラム10の後端側中央部に連結されている。これにて、ドラム10はモータ9により直接的に回転駆動される。尚、モータ9部分には、該モータ9の位置を検出する回転センサ39(図4にのみ図示)が設けられている。
前記ドラム10の周壁部には通水(通気)用の多数個の孔10aが形成され、また、ドラム10の内周面部には、洗濯物掻き上げ用(撹拌用)の複数個(例えば3個)のバッフル11が設けられている。このドラム10の前面部には、衣類が出し入れされる開口部12が設けられている。前記水槽7の前面部には、前記開口部12に連なる投入口13が形成されており、この投入口13と前記洗濯物出入口3とがベローズ14を介して連通している。
前記水槽7の背面側の底部には、排水口15が形成されている。この排水口15には、機内排水ホース16の基端部が接続されている。前記外箱2の底部を構成する底板2aには、前側部に位置してフィルタユニット17が設けられている。詳しく図示はしないが、このフィルタユニット17は、円筒状のケース内にリントフィルタを収容して構成され、その前面開口部にキャップ18が開閉可能に装着されている。前記リントフィルタは、洗濯水中の比較的大きなリント(糸くず)を捕獲する機能を有する。前記外箱2には、キャップ18の前方に位置して出し入れ用の開口部が設けられ、その開口部がカバー2bにより開閉可能に塞がれている。
このフィルタユニット17の上部には、ホース接続口17aが設けられ、このホース接続口17aに、前記機内排水ホース16の先端部が接続されている。また、フィルタユニット17の下部には、排水弁19が接続され、この排水弁19の出口側に排水パイプ20が接続されている。この排水パイプ20の先端部は、底板2aを通って機外に臨み、図示しない機外排水ホースに接続される。これにて、排水弁19が開放動作されると、水槽7内の洗濯水が、フィルタユニット17を通った後、排水パイプ20から排出される。
前記フィルタユニット17の後端部には、循環ポンプ21が設けられている。この循環ポンプ21は、前記フィルタユニット17に臨んで吸入口を有しており、前記水槽7及びドラム10内の水を排水口15、機内排水ホース16及びフィルタユニット17を介して吸引する。この循環ポンプ21の上部には、吐出口21aが設けられ、この吐出口21aに送水ホース22の基端部が接続されている。この送水ホース22は、中間部が前記ベローズ14の周側方から上方へ延びており、その先端部が前記水槽7の投入口13の上部に形成された噴水ノズル23に接続されている。
前記噴水ノズル23は、洗濯水を前記ドラム10の内下部(厳密には正面から見てやや右寄りの下部)に向けて、矢印X方向に噴射するように構成されている。これにより、循環ポンプ21が駆動されると、前記水槽7内の洗濯水が、排水口15、機内排水ホース16、フィルタユニット17及び送水ホース22を通って、噴水ノズル23からドラム10内にシャワー状に放水される。洗濯水が前記フィルタユニット17を通る際に、リントフィルタにより比較的大きなリントが捕獲されるようになっている。
前記フィルタユニット17の前方上部には、エアトラップ24が設けられている。一方、外箱2内の最上部には水位センサ25が配設されている。これらエアトラップ24と水位センサ25とが、エアチューブ26によって接続されている。これにて、水位センサ25により、前記水槽7内の水位が、前記機内排水ホース16、フィルタユニット17、エアトラップ24及びエアチューブ26を介して検出される。
一方、前記外箱2内の上部には、前記水槽7内への給水を行う給水機構27が設けられる。即ち、前記外箱2の後端上面部には、水道に接続される給水口28が設けられている。この給水口28は、給水弁29に接続され、この給水弁29は、接続パイプ30を介して注水ケース31の入口部に接続されている。前記注水ケース31の出口部が、給水ホース32を介して前記水槽7に接続されている。図示はしないが、前記注水ケース31の内部には、洗剤貯留部等が設けられている。これにて、給水弁29の開放動作により、水道水が、給水口28から給水弁29、接続パイプ30、注水ケース31、給水ホース32を介して水槽7に供給される。
そして、本実施形態では、図2に示すように、前記水槽7の底部の洗濯水が溜められる部分には、左寄り部位に位置して凹所33が設けられ、この凹所33内に位置して水槽7内で温水を生成するためのヒータユニット34が設けられている。このヒータユニット34は、例えばシーズヒータからなる温水ヒータ35、温水ヒータ35の熱から水槽7を保護するヒータカバー36、ヒータカバー36上で温水ヒータ35を保持するヒータホルダ37等から構成されている。このヒータユニット34が、水槽7(ドラム10)内で温水を生成する温水供給手段として機能する。また、凹所33内には、例えばサーミスタからなり、洗濯水(ヒータユニット34の近傍部分)の温度を検出する水温検出手段としての水温センサ38が設けられている。
尚、図示はしないが、前記外箱2内には、ドラム10内に温風を循環供給して洗濯物を乾燥させるための乾燥ユニットが設けられている。この乾燥ユニットは、水槽7に設けられた給気口と排気口とを該水槽7の外側でつなぐように設けられた循環ダクト、この循環ダクト内に設けられた送風ファン及びヒータ等から構成されている。前記循環ダクト内に、除湿手段(例えばヒートポンプ)を設けても良い。
ここで、図3を参照しながら、前記操作パネル40について述べる。この操作パネル40には、電源入りキー42、電源切りキー43が設けられていると共に、洗濯運転(各行程)を開始・一時停止させるためのさせるスタートキー44が設けられている。また、洗濯運転を自動で実行させるコースのいずれかを選択するためのコース選択キー45、選択(設定)されたコースを表示するコース表示部46が設けられている。尚、コースのうち「標準コース」が、デフォルト設定とされ、ユーザの操作がない場合には、標準コースが自動的に設定される。また本実施形態では、後述のように、常温よりも高く洗浄効果の向上が図られる温度である温水を使用して洗い行程を行う「温水洗浄コース」(60℃除菌コース)の実行が可能となっている。
更に、操作パネル40には、洗濯運転の各行程の時間や回数、水位の設定等をマニュアルで行うためのマニュアル操作キー47、マニュアル設定に関する必要な表示を行う設定表示部48、例えば4個のセグメント表示器を使用した時間表示部49が設けられている。時間表示部49には、洗濯運転時における残り時間や回数等の必要な表示が行われると共に、エラー発生時のエラー報知が行われ、表示装置として機能する。エラー報知においては、時間表示部49に、例えば「E52」といったエラー番号の表示が行われる。
図4は、上記した制御装置41を中心とした、洗濯機1の電気的構成を概略的に示している。制御装置41は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを主体として構成され、洗濯機1全体を制御して洗濯運転の各行程を実行する。また、制御装置41には、EEPROM等の不揮発性メモリ50が接続されている。この不揮発性メモリ50には、後述するように、温水洗浄(温水洗浄フラグFの値)が記憶されるようになっており、記憶手段として機能する。
この制御装置41には、前記操作パネル40の操作部(各操作キー42〜45、47)からの操作信号が入力されると共に、制御装置41が操作パネル40の各表示部46、48、49の表示を制御するようになっている。また、制御装置41には、前記水温センサ38、水位センサ25、扉スイッチ5、回転センサ39からの検知信号が入力される。制御装置41は、報知用のブザー50を制御する。そして、制御装置41は、モータ駆動回路52を介して前記モータ9を駆動制御すると共に、駆動回路53、54、55、56、57を介して、前記給水弁29、排水弁19、循環ポンプ21、温水ヒータ35、扉ロック機構6を夫々制御する。
以上の構成により、制御装置41は、操作パネル40にてユーザにより設定される運転コースに応じて、各センサからの入力信号や予め記憶された制御プログラムに基づいて、洗濯機本体1の各機構を制御し、周知の洗い、すすぎ、脱水の各行程からなる洗濯運転を自動で実行するようになっている。このとき、制御装置41は、洗濯運転の実行に併せて扉ロック機構6に対する制御を行うのであるが、通常の洗濯運転中は、扉ロック機構6により扉4を閉塞状態にロックし、運転が終了した時点で、後述する温水洗浄コースに関連するケースを除いて、扉4のロックを解除するように構成されている。
さて、本実施形態では、ユーザの操作パネル40の操作によるコース選択に基づき、制御装置41は、温水洗浄コース(60℃除菌コース)の洗濯運転を実行することが可能とされている。この温水洗浄コースでは、洗い行程を、常温(室温)よりも高く衣類の除菌に有効な第1の温度(例えば58℃)以上の温水で実行するものであり、制御装置41は、そのソフトウエア構成(制御プログラムの実行)により、水槽7内への給水後に、温水ヒータ35により洗濯水を60℃前後に加熱しながら、洗い行程を進める。この場合、温水洗浄コースを設定する際には、洗い、すすぎ、脱水の行程を連続して実行する連続温水洗浄コース以外にも、洗い行程のみを行うコースや、洗い行程の後にすすぎ行程を行わずに脱水行程を行うコース等の実行も可能とされている。
また、後の作用説明でも述べるように、洗い、すすぎ、脱水の行程を順に行う温水洗浄コース(連続温水洗浄コース)では、制御装置41は、温水を用いた洗い行程の終了後に、ドラム10(水槽7)を冷却する冷却行程を実行した上で排水を行い、すすぎ行程の第1脱水に進むようになっている。さらに、温水洗浄コースにおいては、洗い行程後の第1脱水の行程において、モータ9の最高回転数を、温水を利用しないコースの場合(最高回転数が例えば1200rpm)よりも低く設定する(例えば400rpm)ようになっている。
そして、温水洗浄コースの実行中の洗い行程あるいはすすぎ行程において、ユーザの意思(例えばスタートキー44の操作)や停電等の事情によって、洗濯運転が一時停止されることがある。次の作用説明(フローチャート説明)で述べるように、本実施形態では、制御装置41は、温水洗浄コースが実行されたときに、前記不揮発性メモリ50に、温水洗浄を記憶する。具体的には、水温センサ38が第2の温度(例えば45℃)以上を検出したときに、温水洗浄フラグFを、0から1にする。これと共に、制御装置41は、洗濯運転が一時停止されたときに、不揮発性メモリ50に温水洗浄が記憶されている(温水洗浄フラグFが1である)場合に、温水留意状態であると判断する。温水留意状態であると判断した場合には、制御装置41は、扉ロック機構6による扉4のロック状態を維持し、且つ、操作パネル40の時間表示部49にエラー報知、例えば「E52」のエラー表示を行う。
このとき本実施形態では、制御装置41は、操作パネル40の電源入りキー42がオンされた時に、不揮発性メモリ50に温水洗浄が記憶(温水洗浄フラグFが1)されており、且つ、水温センサ38の検出温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度以上を検出している条件で、温水留意状態と判断する。このとき、第2の温度は、それより低い場合であればユーザ(人体)にとって安全な温度とされ、例えば45℃に設定される。また、制御装置41は、温水留意状態と判断して時間表示部49にエラー報知を行う場合、電源入りキー42により電源がオンされた直後のタイミングで報知を行うようになっている。制御装置41は、電源がオンされてエラー報知を行った場合、洗い行程を含む洗濯運転がスタートされたタイミングで、エラー報知を終了する。
更に、本実施形態では、制御装置41は、不揮発性メモリ50に温水洗浄が記憶されている場合に、洗い行程を含む洗濯運転を実行するときに、洗い行程終了時に水温センサ38が検出した水温が、第3の温度(第1の温度より低く第2の温度よりもやや高い、例えば48℃)以上の場合には、洗い行程後の排水後に、冷却行程を実行する。前記第3の温度とは、それ以上になると、ドラム10を高速回転させた場合に、振動や水槽7との接触を引き起こす虞のある温度であり、脱水行程に制限を付与する(モータ9の許容最大回転数を低くする)必要のある温度に設定される。
このとき、制御装置41は、冷却行程終了時に水温センサ38が検出した水温が第3の温度以上であった場合には、冷却行程を再度実行する。これと共に、冷却行程の繰返し回数が所定回数(例えば4回)に至った場合に、冷却行程終了時の検出水温が第3の温度以上であった場合に、排水後、洗濯運転を停止して異常報知を行う。一方、制御装置41は、不揮発性メモリ50に温水洗浄が記憶されている場合に、洗い行程を含む洗濯運転を実行するときに、洗い行程終了時に水温センサ38が検出した水温が、第3の温度(例えば48℃)を下回っていた場合には、不揮発性メモリ50に温水洗浄の記憶をクリアし(温水洗浄フラグFを0にする)、脱水行程の制限を解除する。
また、制御装置41は、不揮発性メモリ50に温水洗浄が記憶されている場合に、洗い行程を含まない洗濯運転(すすぎ行程或いは脱水行程)を実行(開始)するときに、最初に冷却行程を実行し、その後、すすぎ行程或いは脱水行程を実行する。この場合、冷却行程が完了すると、不揮発性メモリ50に温水洗浄の記憶をクリアし(温水洗浄フラグFを0にする)、脱水行程の最高回転数の制限を解除するようになっている。
次に、上記構成の洗濯機1の作用について、図5から図8も参照して述べる。図5のフローチャートは、制御装置41が実行する、洗い、すすぎ、脱水の行程を順に行う温水洗浄コース(連続温水洗浄コース)の詳細な行程(処理ステップ)を示している。ユーザは、温水洗浄コースの洗濯運転を実行させたい場合、ドラム10内に衣類を投入し、注水ケース31内に必要量の洗剤を投入した上で、操作パネル40を操作して温水洗浄コースを設定し、スタートキー44をオン操作する。尚、このスタートキー44のオン操作に伴い、扉ロック機構6により扉4が閉塞状態にロックされる。
すると、図5に示すように、まずステップS1にて、布量判定のルーチンが実行される。この布量判定は、布量に応じてドラム10の回転負荷が変化することを利用するもので、給水前の状態で、ドラム10を所定の短時間だけ回転させ、その際のモータ9の回転数(回転センサ39の出力パルス数)を検出することが行われる。布量は、例えば「大」、「中」、「小」の3段階で判定される。ステップS2では、洗い行程が開始され、給水弁29の駆動により、その布量に応じた適切な給水水量の給水が行われ、水槽7(ドラム10)内に適切な水位まで洗濯水が溜められる。
ステップS3では、温水ヒータ35がオンされ、水槽7(ドラム10)内の洗濯水が加熱される。温水ヒータ35は、例えば、水温センサ38の検出した洗濯水の温度が設定温度よりもやや高い目標温度(例えば65℃)になるまで連続通電され、その後温水ヒータ35はオフされる。ステップS4では、所定時間(例えば15分)の温水洗い動作が実行される。この洗い動作は、ドラム10を比較的低速で正方向及び逆方向に所定時間間隔で交互に回転させると共に、循環ポンプ21を適宜駆動することにより行われる。これにて、第1の温度(例えば58℃)以上の温水を使用して、洗浄効果の高い洗い行程が実行されるのである。
温水洗い動作(洗い行程)が終了すると、冷却行程が実行される。この冷却行程では、まずステップS5において約1分間の給水が行われ、次のステップS6において撹拌動作が例えば2分間行われる。これにより、洗濯水が低温の水道水で薄められてその温度が低下し、これと共に、水槽7(ドラム10)の温度も低下する。冷却行程の終了後、ステップS7にて、排水弁19が動作されて排水が行われる。
排水が終了すると、ステップS8〜ステップS13にて、すすぎ行程が実行される。ここでは、すすぎ行程として、ステップS8の第1脱水、ステップS9のシャワーすすぎ、ステップS10の高速脱水、ステップS11のためすすぎ、ステップS12の高速脱水、ステップS13のためすすぎの動作が順に実行される。このとき、ステップS8の第1脱水の行程では、排水弁19の開放状態でドラム10が一方向回転されるのであるが、この際、モータ9の最高回転数が400rpmに制限される。ステップS10及びS12の高速脱水では、排水弁19の開放状態でドラム10が高速で一方向回転され、このときのモータ9の最高回転数は、例えば1200rpmに設定される。
ステップS9のシャワーすすぎは、水槽7内の所定水位までの給水後、ドラム10を低速で正逆方向に回転させながら、循環ポンプ21を駆動することにより行われる。ステップS11、S13のためすすぎでは、水槽7内の所定水位までの給水後、ドラム10を低速で正逆方向に回転させることにより行われる。このすすぎ行程が終了すると、ステップS14にて、最終脱水の行程が実行される。この最終脱水行程も、排水弁19の開放状態で、ドラム10が高速で一方向回転される。このときのモータ9の最高回転数は、例えば1200rpmとされる。最終脱水行程の終了後、扉4のロックが解除され、電源がオフされる。
さて、上述のように、制御装置41は、温水洗浄コースの実行に伴い、不揮発性メモリ50に温水洗浄を記憶する。そして、温水洗浄コースの実行中(洗い行程あるいはすすぎ行程)において、例えばスタートキー44が操作されて洗濯運転が停止されたときに、扉ロック機構6による扉4のロック状態を維持し、一時停止の大気中や、その後洗濯運転の再開時に、不揮発性メモリ50に温水洗浄が記憶されているときには、。エラー報知を行う。
図6のフローチャートは、洗濯運転のスタート後に制御装置41が実行する温水洗浄の記憶に関する処理手順を示している。即ち、ステップS21では、水温センサ38の検出水温が第2の温度(例えば45℃)以上かどうかが判断される。検出水温が第2の温度以上である場合には(ステップS21にてYes)、ステップS22にて、不揮発性メモリ50の温水洗浄フラグFが1とされ、ステップS23に進む。水温センサ38の検出水温が第2の温度未満の場合には(ステップS21にてNo)、そのままステップS23に進む。
ステップS23では、洗濯運転が一時停止されたかどうかが判断される。一時停止されない場合には(ステップS23にてNo)、ステップS24にて、すすぎ行程まで終了したかどうかが判断される。すすぎ行程までが終了していない場合には(ステップS24にてNo)、ステップS21に戻る。すすぎ行程まで終了した場合には(ステップS24にてYes)、そのまま処理を終了する。
これに対し、洗い行程又はすすぎ行程の途中でスタートキー44が操作されて洗濯運転が停止されたときには(ステップS23にてYes)、次のステップS25にて、運転が停止される。そして、ステップS26にて、扉4のロック状態が維持され、処理が終了する。従って、この状態では、ユーザが扉4を開けることができず、ドラム10内の温水がある状態でユーザが扉4を開けてしまうことが未然に防止される。尚、運転の停止後、ユーザによる操作パネル40の操作なしに一定時間が経過すると、洗濯機1の電源は自動でオフされる。
図7及び図8のフローチャートは、温水洗浄コースの実行中(洗い行程あるいはすすぎ行程)において、停電や、ユーザの電源OFF操作による運転停止後、洗濯機1の電源入りキー42の再オン操作時に、主として、不揮発性メモリ50に温水洗浄が記憶されている(温水洗浄フラグFが1とされている)場合に、制御装置41が実行する処理手順を示している。即ち、電源がオンされると、まずステップS31にて、温水洗浄フラグFが1か否かが判断される。温水洗浄フラグFが1でない(0である)場合には(ステップS31にてNo)、ステップS32にて通常運転が行われる。
温水洗浄フラグFが1である場合には(ステップS31にてYes)、次のステップS33にて、水温センサ38の検出した水槽7内の洗濯水の温度が、第2の温度(例えば45℃)以上か否かが判断される。第2の温度未満である場合には(ステップS33にてNo)、ユーザ(人)にとって十分に安全であると考えらえるので、温水留意状態とは判断されることなく、ステップS34にて、温水洗浄フラグFが0にされると共に、脱水運転の回転数の制限が解除され、その後、ステップS32にて通常運転が行われる。これに対し、洗濯水の温度が第2の温度以上である場には(ステップS33にてYes)、安全性の確保が必要な温水留意状態と判断され、ステップS35以降の処理が行われる。
ステップS35では、扉4のロック状態が維持され、ステップS36では、操作パネル40の時間表示部49にエラー報知、例えば「E52」のエラー表示が行われる。これにて、ユーザが扉4を開けることはできないので、ユーザが水槽7内の温水に触れてしまうことはなく、安全性が確保される。また、電源オン直後にユーザに対し速やかにエラー報知が行われるので、ユーザは、洗濯水の温度が高いため扉4がロックされていることを容易に理解することができる。
ステップS37では、ユーザの設定操作が受付けられる。この場合、ユーザは、操作パネル40の操作により、実行させたい洗濯運転のコースを設定し、スタートキー44を操作する。尚、このとき、時間表示部49にユーザの設定に係る表示を行う必要がある場合には、設定の表示とエラー表示とを、一定時間間隔で交互に繰返すことができる。ステップS38では、設定後のスタートキー44の操作があったかどうかが判断され、スタートキー44が操作された場合には(ステップS38にてYes)、ステップS39にて、操作パネル40の時間表示部49におけるエラー表示が停止される。
次のステップS40では、実行すべき洗濯運転が洗い行程を含むものかどうかが判断される。洗い行程を含む場合には(ステップS40にてYes)、ステップS41にて、洗い行程が実行される。これに対し、実行すべき洗濯運転が洗い行程を含まない場合、例えば、すすぎ行程のみ、脱水行程のみ、すすぎと脱水の行程等の場合には(ステップS40にてNo)、ステップS42にて、冷却行程が実行される。この冷却行程は、図5のステップS5、S6と同様に行われ、水槽7内の洗濯水の温度が低下し、水槽7及びドラム10の温度も低下する。冷却行程終了後は排水が行われる。そして、ステップS43では、温水洗浄フラグFが0にされると共に、脱水運転の回転数の制限が解除される。ステップS44にて、設定された工程が実行される。
図8のフローチャートは、上記図7のステップS41にて洗い行程が実行され、その洗い行程が終了した後の処理手順を示している。洗い行程が終了すると、ステップS45にて、水温センサ38の検出した洗濯水の温度が第3の温度(例えば48℃)以上かどうかが判断される。洗濯水の温度が第3の温度よりも低い場合には(ステップS45にてNo)、後述のステップS49に進む。
これに対し、洗い運転終了時の洗濯水の温度が第3の温度以上であった場合には(ステップS45にてYes)、ステップS46にて排水が行われ、続くステップS47にて、冷却行程が実行される。この冷却行程では、洗い槽7内への給水後、ドラム10の低速正逆回転による撹拌が行われる。冷却行程が終了すると、ステップS48にて、再び、水槽7内の洗濯水の温度が第3の温度以上かどうかが判断される。洗濯水の温度が第3の温度未満まで低下している場合には(ステップS48にてNo)、ステップS49にて、温水洗浄フラグFが0にされると共に、脱水運転の回転数の制限が解除され、ステップS50にて、以降の行程が実行される。
一方、冷却行程を行ったにもかかわらず、洗濯水の温度が第3の温度以上である場合には(ステップS48にてYes)、次のステップS51にて、冷却行程の繰返し回数が所定回数(例えば5回)に至ったかどうかが判断される。冷却行程の繰返し回数が所定回数未満であれば(ステップS51にてNo)、ステップS46〜S48の処理が繰返される。これに対し、冷却行程を所定回数繰返したにもかかわらず、洗濯水の温度が第3の温度未満に低下していない場合には(ステップS51にてYes)、ステップS52にて、運転が停止されると共に、異常報知が行われて、処理が終了する。
このように本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。本実施形態の洗濯機1では、温水ヒータ35により水槽7内で温水を生成し、温水を使用して高い洗浄効果を得ることができる温水洗浄コースの洗濯運転の実行が可能となった。但し、常温よりも高い高温の温水を用いるため、ユーザ(人)に対する安全性の確保や、高温に伴う機構部(ドラム10の支持部)の支持強度の低下等に注意が必要となる。本実施形態では、温水洗浄コースが実行されたときに、不揮発性メモリ50の温水洗浄フラグFを1にし、その後洗濯運転が一時停止された場合に、温水洗浄フラグFを用いて温水留意状態を判断するようにした。
そして、制御装置41は、温水留意状態と判断した場合には、扉ロック機構6による扉4のロック状態を維持し、且つ、洗濯運転の再開時に、操作パネル40の時間表示部49にエラー報知を行う。これにより、水槽7内に比較的高温の温水が残っているような場合に、扉4が開けられることを未然に防止し、また、ユーザに報知がなされるので、安全性を確保できると共に、なぜ扉4が開かないかを知らせることができる。従って、本実施形態によれば、温水での洗い行程を実行している途中で洗濯運転が一時停止された場合でも、その後における比較的高温の温水が残っているようなケースでの安全性を確保することができるという優れた効果を奏する。
特に本実施形態では、制御装置41は、洗濯機1の電源がオンされた時に、温水洗浄フラグFが1であり、且つ、水温センサ38の検出した洗濯水の温度が第2の温度以上を検出している場合に、温水留意状態と判断する。これにより、実際の水槽7内の洗濯水の温度を考慮して、温水留意状態を判断することができるので、ユーザの安全性確保が必要な場合なのかどうかについて、より正確な判断を行うことができる。また、エラー報知を行う場合、電源オンされた直後のタイミングで報知を行うので、ユーザに対し速やかにエラー報知を行うことができ、ユーザは、扉4がロックされている理由を速やか且つ容易に理解することができる。
本実施形態では、電源がオンされた後に、洗い行程を含む洗濯運転がスタートされたときに、エラー報知を終了するように構成した。ここで、洗い行程に関しては、温水で実行することに不都合はないので、温水留意状態であっても、洗い行程を含む洗濯運転を実行することが許容され、ユーザにとっての利便性が高まる。運転が再開された場合には、そもそも扉4は閉塞状態にロックされるので、エラー報知を終了しても不具合はない。むしろエラー報知を継続させると、ユーザが不審に思ってしまったり、他の必要な表示が行えなくなったりする不都合を招くので、エラー報知を終了した方がユーザにとって親切な表示となる。
そして、本実施形態では、温水留意状態で洗い行程を含む洗濯運転を実行するときに、洗い行程終了時に水温センサ38が検出した水温が、脱水行程に制限を付与する第3の温度(例えば48℃)以上の場合には、洗い行程後の排水後に、冷却行程を実行するようにした。この冷却行程の実行により、洗い行程後の脱水すすぎや脱水の行程を高温状態で実行してしまうことを未然に防止することができる。
このとき、制御装置41は、冷却行程終了時に水温が第3の温度以上であった場合には、冷却行程を再度実行すると共に、冷却行程の繰返し回数が所定回数に至った場合に、排水後、洗濯運転を停止して異常報知を行う。冷却行程を所定回数(例えば5回)繰返しても温度が低下しない場合には、何らかの異常が発生していると考えられ、この場合には異常報知が行なわれるので、冷却行程を無用に何度も繰り返す無駄を抑えることができる。洗い行程終了時に水温が第3の温度を下回っていた場合には、温水洗浄フラグFを0にして、脱水回転数の制限を解除するようにしたので、脱水行程を含んだ洗濯運転を通常通りに実行できるようになる。
さらに、制御装置41は、温水留意状態で、洗い行程を含まない洗濯運転を実行するときには、最初に冷却行程から洗濯運転を開始することにより、水槽7やドラム10等を冷却して温度を低下させた上で、以降の各行程を実行できるようになる。この場合、制御装置41は、冷却行程が完了すると、温水洗浄フラグFを0にして、脱水回転数の制限を解除するので、冷却行程により水槽7やドラム10の温度を低下させた以降は、脱水行程を含んだ洗濯運転を通常通りに実行できるようになる。
(2)第2の実施形態、その他の実施形態
図9は、第2の実施形態を示すものであり、制御装置41が実行する、温水洗浄コースにおける行程の流れを示すフローチャートである。この第2の実施形態が、上記第1の実施形態と異なるところは、以下の点にある。温水洗浄コースにおいては、洗い、すすぎの行程を順に実行するコース、及び、洗い、すすぎ、脱水の含む行程を順に実行するコースがある。これらコースを連続温水洗浄コースという。また、洗い行工程のみを行うコース、洗い、脱水の行程を順に行うコースもある。
本実施形態では、制御装置41は、連続温水洗浄コースにおいては、洗い行程実行後に、水温センサ38が検出した水温が所定の第1終了判定温度(例えば58℃)に低下するまで冷却行程を行った後に、第1脱水(図5のステップS8)からのすすぎ行程を実行する。この第1脱水においては、機構部の保護のため、モータ9の最高回転数が、例えば400rpmに制限される。
これに対し、制御装置41は、洗い行程のみを行うコース、及び、洗い、脱水の行程を行うコースでは、洗い行程実行後に、水温センサ38が検出した水温が、前記第1終了判定温度よりも低い第2終了判定温度(例えば45℃)に低下するまで冷却行程を行う。そして、洗い行程後(冷却行程後)に脱水行程を行う場合、モータ9の最高脱水回転数が、上記第1脱水の最高脱水回転数よりも高い、例えば1200rpm(或いは1000rpm)に設定される。
即ち、図9において、温水洗浄コースのコース設定が行われスタートされると、まずステップS51にて、連続温水洗浄コースかどうかが判断される。洗い、すすぎ、脱水の行程を行うコース、洗い、脱水の行程を行うコースの場合には(ステップS51にてYes)、ステップS52にて、第1脱水の最高回転数が400rpmに設定され、ステップS53にて、温水を用いた洗い行程が実行される。洗い行程が終了すると、ステップS54にて、給水及び撹拌からなる冷却行程が実行される。
冷却行程が終了すると、次のステップS55にて、水温センサ38の検出水温が、第1終了判定温度(58℃)以下かどうかが判断される。水温が第1終了判定温度よりも高い場合には(ステップS55にてNo),ステップS56にて排水が行われた後、ステップS54に戻って冷却行程が再度実行される。冷却行程により、水温が第1終了判定温度以下になった場合には(ステップS55にてYes)、ステップS57に進み、すすぎ行程、更には脱水行程が実行される。尚、このとき、すすぎ行程における第1脱水のステップでは、最高回転数が400rpmに制限される。
これに対し、連続温水洗浄コースではない場合、つまり、洗い行程のみを行うコース、洗い、脱水の行程を行うコースの場合には(ステップS51にてNo)、ステップS58にて、脱水行程の最高回転数が1200rpmに設定され、ステップS59にて、温水を用いた洗い行程が実行される。洗い行程が終了すると、ステップS60にて、給水及び撹拌からなる冷却行程が実行される。そして、冷却行程が終了すると、次のステップS61にて、水温センサ38の検出水温が、第2終了判定温度(45℃)以下かどうかが判断される。
水温が第2終了判定温度よりも高い場合には(ステップS61にてNo),ステップS62にて排水が行われた後、ステップS60に戻って冷却行程が再度実行される。冷却行程により、水温が第2終了判定温度以下になった場合には(ステップS61にてYes)、ステップS63に進み、終了或いは脱水行程が実行される。これにより、洗い行程のみを行うコース、又は、洗い、脱水の行程を行うコースの場合には、水温が十分に低下する(第2終了判定温度以下になる)まで、冷却行程が繰返されるので、冷却行程の終了時点でのユーザにとっての安全性を高めることができ、洗濯物をすぐに取出すことも可能となる。また、水槽7及びドラム10の温度が十分に低下した状態で、脱水行程を効率的に(高速で)行うことが可能となる。
尚、図示はしないが、以下に述べるいくつかの他の実施形態のように構成することも可能である。即ち、上記第1の実施形態では、制御装置41が温水留意状態と判断してエラー報知を行う場合、洗濯機1の電源がオンされた直後のタイミングで行うようにしたが、これに代えて、電源オンの後の洗濯運転のスタートが指示された直後のタイミングでエラー報知を行うようにしても良い。或いは、制御装置41が温水留意状態と判断してエラー報知を行う場合、洗濯運転のスタート後の給水前のタイミングで報知を行うようにしても良い。これらの構成によっても、ユーザに対し必要なエラー報知を行うことができ、ユーザは、扉4がロックされている理由を容易に理解することができる。
また、制御装置41は、不揮発性メモリ50に温水洗浄を記憶した(温水洗浄フラグFを1にする)後に、一定時間(例えば60分)が経過した場合にも、不揮発性メモリ50の温水洗浄記憶をクリアする(温水洗浄フラグFを0にする)ように構成しても良い。一定時間の経過後には、水槽7などの温度が低下していると考えられるので、温水洗浄をクリアすることにより、それ以降は脱水行程を含んだ洗濯運転を通常通りに実行できるようになる。
上記実施形態では、温水ヒータ35(加熱手段)を設けて、常温の水(水道水等)を加熱して温水にするように構成したが、温水供給手段としては、給湯器などから温水を洗濯機1に供給できる場合、風呂水ポンプにより風呂の残り湯(比較的温度の高いぬるま湯)を供給できる場合等であっても良い。その他、洗濯機としては、ドラム式の洗濯機に限られず、水槽および回転槽の中心軸線が上下方向に向く、いわゆる縦軸型の洗濯機にも適用することができる。また、第1〜第3の温度や所定回数などの具体的数値としても、一例を示したに過ぎず、適宜変更することが可能である等、要旨を逸脱しない範囲内で様々に変更して実施し得るものである。
図面中、1は洗濯機、2は外箱(洗濯機本体)、3は出入口、4は扉、6は扉ロック機構、7は水槽、9はモータ、10はドラム(洗い槽)、35は温水ヒータ(温水供給手段)、38は水温センサ(水温検出手段)、40は操作パネル、41は制御装置(制御手段)、42は電源入りキー、44はスタートキー、49は時間表示部(表示装置)、50は不揮発性メモリ(記憶手段)を示す。

Claims (15)

  1. 洗濯機本体内に設けられ洗濯物が収容される洗い槽と、
    前記洗い槽に対して洗濯物を出し入れする出入口を開閉する扉と、
    前記扉を閉塞状態にロックするための扉ロック機構と、
    洗濯運転に関する情報を表示する表示装置と、
    前記洗い槽内の洗濯物に対する、洗い、すすぎ、脱水の少なくともいずれか一つの行程を含む洗濯運転を制御する制御手段と、
    前記洗い槽内において温水を生成する或いは当該洗い槽に温水を供給することが可能な温水供給手段とを備え、
    第1の温度以上の温水を使用して洗い行程を行う温水洗浄コースの洗濯運転が可能に構成されていると共に、
    前記制御手段は、前記温水洗浄コースの実行に伴い温水洗浄を記憶する記憶手段を含んで構成され、
    洗濯運転が一時停止された場合に、前記記憶手段に温水洗浄が記憶されている温水留意状態では、前記扉ロック機構による扉のロック状態を維持し、且つ、前記表示装置にエラー報知を行い、
    洗濯運転の一時停止後に、ユーザにより設定された洗濯運転を実行させるにあたって、前記温水留意状態で洗い行程を含む洗濯運転を実行する場合には、エラー報知を終了してそのまま洗濯運転を実行し、前記温水留意状態で洗い行程を含まない洗濯運転を実行する場合には、最初に前記洗い槽を冷却する冷却行程から洗濯運転を開始する洗濯機。
  2. 前記洗い槽内の洗濯水の温度を検出する水温検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記洗濯機本体の電源がオンされた時に、前記記憶手段に温水洗浄が記憶されており、且つ、前記水温検出手段が前記第1の温度よりも低い第2の温度以上を検出している条件で、温水留意状態と判断する請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記制御手段は、温水留意状態と判断して前記表示装置にエラー報知を行う場合、前記洗濯機本体の電源がオンされた直後のタイミングで報知を行う請求項1又は2記載の洗濯機。
  4. 前記洗濯機本体の電源がオンされた後に、洗い行程を含む洗濯運転がスタートされたときに、前記エラー報知を終了する請求項3記載の洗濯機。
  5. 前記制御手段は、温水留意状態と判断して前記表示装置にエラー報知を行う場合、前記洗濯機本体の電源がオンされた後に洗濯運転のスタートが指示された直後のタイミングで報知を行う請求項1又は2記載の洗濯機。
  6. 前記制御手段は、洗濯運転のスタートが指示された際に、洗い行程を含まない洗濯運転である場合に限りエラー報知を行い、洗い行程を含む洗濯運転の場合には、エラー報知を取り止める請求項5記載の洗濯機。
  7. 前記制御手段は、温水留意状態と判断して前記表示装置にエラー報知を行う場合、洗濯運転のスタート後の給水前のタイミングで報知を行う請求項1又は2記載の洗濯機。
  8. 前記洗い槽内の洗濯水の温度を検出する水温検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に温水洗浄が記憶されている場合に、洗い行程を含む洗濯運転を実行するときに、洗い行程終了時に前記水温検出手段が検出した水温が、脱水行程に制限を付与する第3の温度以上の場合には、洗い行程後の排水後に、前記洗い槽を冷却する冷却行程を実行する請求項1から7のいずれか一項に記載の洗濯機。
  9. 前記制御手段は、前記冷却行程終了時に前記水温検出手段が検出した水温が第3の温度以上であった場合には、冷却行程を再度実行すると共に、冷却行程の繰返し回数が所定回数に至った場合に、排水後、洗濯運転を停止して異常報知を行う請求項8記載の洗濯機。
  10. 前記洗い槽内の洗濯水の温度を検出する水温検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に温水洗浄が記憶されている場合に、洗い行程を含む洗濯運転を実行するときに、洗い行程終了時に前記水温検出手段が検出した水温が、脱水行程に制限を付与する第3の温度を下回っていた場合には、前記記憶手段の温水洗浄記憶をクリアして脱水行程の制限を解除する請求項1から7のいずれか一項に記載の洗濯機。
  11. 前記制御手段は、前記記憶手段に温水洗浄が記憶されている場合に、洗い行程を含まない洗濯運転を実行するときには、最初に冷却行程を実行する請求項1から7のいずれか一項に記載の洗濯機。
  12. 前記制御手段は、冷却行程が完了すると、前記記憶手段の温水洗浄記憶をクリアして脱水行程の制限を解除する請求項11記載の洗濯機。
  13. 前記制御手段は、前記記憶手段に温水洗浄を記憶した後に、一定時間が経過した場合に、前記記憶手段の温水洗浄記憶をクリアする請求項1から12のいずれか一項に記載の洗濯機。
  14. 前記洗い槽内の洗濯水の温度を検出する水温検出手段を備え、
    前記制御手段は、洗い及びすすぎの行程を含む連続温水洗浄コースにおいては、洗い行程実行後に、前記水温検出手段が検出した水温が所定の第1終了判定温度に低下するまで冷却行程を行った後にすすぎ行程を実行し、
    洗い行程のみを行う温水洗浄コースにおいては、洗い行程実行後に、前記水温検出手段が検出した水温が、前記第1終了判定温度よりも低い第2終了判定温度に低下するまで冷却行程を行う請求項1から13のいずれか一項に記載の洗濯機。
  15. 前記洗い槽内の洗濯水の温度を検出する水温検出手段を備え、
    前記制御手段は、洗い、すすぎ、脱水の行程を含む連続温水洗浄コースにおいては、洗い行程実行後に、前記水温検出手段が検出した水温が所定の第1終了判定温度に低下するまで冷却行程を行った後にすすぎ行程を実行し、
    すすぎ行程を行わずに洗い及び脱水の行程を行う温水洗浄コースにおいては、洗い行程実行後に、前記水温検出手段が検出した水温が、前記第1終了判定温度よりも低い第2終了判定温度に低下するまで冷却行程を行うと共に、その後の脱水行程における最高脱水回転数を、前記連続温水洗浄コースにおけるすすぎ行程の第1脱水の最高脱水回転数よりも高く設定する請求項1から14のいずれか一項に記載の洗濯機。
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