JP2023157743A - ドラム式洗濯乾燥機およびドラム回転制御方法 - Google Patents

ドラム式洗濯乾燥機およびドラム回転制御方法 Download PDF

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Toshio Ishiwatari
英新 中島
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Abstract

【課題】ドラム式洗濯乾燥機の構造的な特徴を考慮して、脱水工程時におけるドラム回転軸の振動を抑制することが出来るドラム式洗濯乾燥機を提供する。【解決手段】実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、脱水工程のドラムの回転方向が第1回転方向に固定されているドラム式洗濯乾燥機であって、前記脱水工程に入る前の期間を強制逆回転期間と定め、前記強制逆回転期間に入るタイミングを検出した時、前記ドラムの回転方向に関係なく、前記ドラムの回転を停止した後、前記ドラムを前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、コインランドリー等に設けられるドラム式洗濯乾燥機およびドラム回転制御方法に関する。
コインランドリー、各種社会福祉施設、病院、社員寮等には、業務用の洗濯乾燥機が多数(コインランドリーでは数十台)設置されている。洗濯乾燥機は、利用者が設定したコースに応じて、洗浄(洗濯)工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程、冷却工程の各工程が順次実行される。その脱水工程では、ドラムを一定方向に高速回転させて被洗濯物の水分を脱水する。このため、洗浄又はすすぎ工程を終えた被洗濯物が片寄ったままの状態で脱水工程が行われると、ドラム内でガタが発生してドラム回転軸の振動が大きくなって、機械の故障原因となる。
これを解決するため、脱水プログラムスイッチが閉じて脱水工程に入った時、洗濯ドラムを低速度にて反脱水方向と脱水方向に反転せしめた後、脱水工程に入り、その脱水工程では最初に反脱水方向に低速回転後、脱水方向に移行して高速回転することで、洗浄工程時のもつれた洗濯物をほぐし、高速移行時のモータ負荷を軽減することが提案されている(例えば、特許文献1)。ほぐし工程では、制御装置がインバータを介してモータの回転を制御して、回転ドラムを繰り返し正逆回転させて洗濯物をほぐす操作を行うことを提案した(例えば、特許文献2)。
特開昭57-69888号公報 特開2007-236759号公報
本発明は、ドラム式洗濯乾燥機の構造的な特徴を考慮して、脱水工程時におけるドラム回転軸の振動を抑制することが出来るドラム式洗濯乾燥機およびドラム回転制御方法を提供することを目的とする。
実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、脱水工程のドラムの回転方向が第1回転方向に固定されているドラム式洗濯乾燥機であって、前記脱水工程に入る前の期間を強制逆回転期間と定め、前記強制逆回転期間に入るタイミングを検出した時、前記ドラムの回転方向に関係なく、前記ドラムの回転を停止した後、前記ドラムを前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転することを特徴とする。
実施形態のドラム式洗濯乾燥機の全体を示す正面図および斜視図である。 ドラム式洗濯乾燥機の給排水系統の構成を示す第1模式図である。 ドラム式洗濯乾燥機の側面から見た一部断面図である。 ドラム式洗濯乾燥機の制御系統を示すブロック図である。 実施形態のドラム式洗濯乾燥機のドラム回転制御を行うフローチャートである。 (a)はドラムの洗浄工程~脱水工程の回転制御の全体の流れを示し、(b)は(a)の洗浄工程およびすすぎ工程を拡大したドラム回転制御を示す図である。 中間脱水工程および本脱水工程前における強制逆回転期間のドラム回転制御の一例を示す図である。 中間脱水工程および本脱水工程前における強制逆回転期間のドラム回転制御の他の例を示す図である。 実施形態のドラム式洗濯乾燥機の給排水系統の構成を示す第2模式図である。 図9に示したドラム式洗濯乾燥機の中間脱水工程および本脱水工程前における強制逆回転期間のドラム回転制御の一例を示す図である。 図9に示したドラム式洗濯乾燥機の中間脱水工程および本脱水工程前における強制逆回転期間のドラム回転制御の他の例を示す図である。
以下、実施形態のドラム式洗濯乾燥機およびドラム回転制御方法について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態のドラム式洗濯乾燥機(以下、単に洗濯乾燥機と称する)の全体を示す正面図および斜視図である。図2は、洗濯乾燥機の給排水系統の構成を示す第1模式図である。図3は、洗濯乾燥機の側面から見た一部断面図である。なお、各図において、同じ構成については同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図1に示すように、洗濯乾燥機10は、直方体形の筐体20と、この筐体20の内部に配置された外胴(シェル)30(図2を参照)およびドラム40を備える。外胴30は、横向きの有底円筒体であり、筐体20の内部に配置される。ドラム40も横向きの有底円筒体であり、外胴30の内側に配置される。この外胴30およびドラム40によって洗濯槽が構成される。
筐体20は、フロントパネル20aのほぼ中央に、円形状のパネル開口20bを有する。外胴30は、衣類やシーツなどの被洗濯物を出し入れする投入口60を有し、この投入口60がパネル開口20bに露出するように固定される。フロントパネル20aには、投入口60を開閉する開閉扉70がヒンジ機構を介して設けられる。開閉扉70は、投入口60を閉塞できる円板形を有し、中央部分には内部の被洗濯物の覗き窓が設けられる。開閉扉70と投入口60の縁部との間には、気密性を高めるためのシール部材(不図示)が配置される。
開閉扉70の中央縁部には、ハンドル式の扉ロック80が設けられる。洗濯乾燥機10の利用者は、扉ロック80のハンドルを用いて開閉扉70を開閉したり、開閉扉70をラッチ(空締まり)したり、ラッチを外したりできる。また、扉ロック80は、後述する制御部300により開閉扉70の施錠と解錠が制御される。すなわち、制御部300は、開閉扉70を閉じてラッチした状態でハンドルを固定することができる。
図1(b)に示すように、利用者は開閉扉70を開けて、内部に横向きに配置した円筒形のドラム40内に被洗濯物を投入し、洗濯・乾燥終了後に開閉扉70を開けて被洗濯物を取り出す。
洗濯乾燥機10のドラム40の側周面には、洗濯用水や乾燥用空気(温風)が通過する多数の開口孔40aが形成されている。さらに、ドラム40の内周面には、被洗濯物を撹拌してほぐす羽根部材40bを周方向に例えば等間隔に間隔を開けて設けている。羽根部材40bは、ドラム40の奥行方向に沿って延びる断面山形の部材である。羽根部材40bは、一例として、周方向に90度間隔で4つ設けている。
フロントパネル20aの上部には、操作パネル20cが配置される。操作パネル20cの各スイッチ(一例としてコース選択ボタン24)、および表示手段(一例として表示ランプ23、表示部27)等は、図4に示すように制御部300に接続されており、利用者が洗濯物処理運転を設定する時に操作が行われる。操作パネル20cはタッチ式表示部で構成してもよい。一例として示した表示部27は、洗濯物処理運転に関する情報等を表示する。洗濯物処理運転に関する情報として、例えば洗濯乾燥機の利用時間、利用料金(超過料金、加重超過料金を含む)が表示される。
次に、図2および図3に示す第1模式図を参照して、洗濯乾燥機10の内部構造について説明する。
図2に示すように、外胴30は、上側に被洗濯物の洗浄及びすすぎに用いる水又は温水又は混合のぬるま湯の給水管90と、下側に洗濯排水を排出する排水管100が接続されている。外胴30は、給水管90から供給された水又は温水又は混合のぬるま湯を貯留し、そして貯留した水又は温水又は混合のぬるま湯を、排水管100を経由して外部に排出する。給水管90には、洗剤ポンプA,B,Cも接続されており、種類に応じた洗剤を外胴30内に供給することができる。外胴30には、水位を検出する水位センサ310が設けられる。水位センサ310は、その検出データを制御部300に出力する。
また、図2および図3に示すように、外胴30には、ドラム40と開閉扉70の間に設けられるインポートに乾燥用の温風を供給する温風供給路120が接続され、外胴30の上面の斜め後方に設けられる排気孔190に温風排出路130が接続されている。温風供給路120には、ガスバーナで構成される加熱ユニット140や入力温度センサ320、不図示の過熱防止装置や安全装置等が設けられる。一方、温風排出路130には、糸などのごみを捕獲するリントフィルタ150、ファン160、逆流防止のチャッキダンパ170、不図示の過熱防止装置等が設けられる。そして、外胴30の上面の斜め後方に設けられる排気孔190と温風排出路130と間を接続する排気ダクト180が設けられる。排気ダクト180は、内蔵するドラム40の回転動作の振動が外胴30にも伝達されることから、その振動に対応できるジャバラホース構造となっている。
乾燥運転において、温風排出路130に設けられるファン160を回転させると、加熱ユニット140により加熱された空気(温風)が温風供給路120に導かれ、外胴30の内部に供給される。これにより、外胴30内で回転するドラム40に投入された被洗濯物が乾燥する。この時、湿気を含んだ空気が外胴30の排気孔190から排気ダクト180を経由して温風排出路130に導かれ、外部に排出される。
温風排出路130には、出口温度センサ330が配置される。出口温度センサ330は、外胴30から排気ダクト180を経由して温風排出路130に導かれる空気の温度を測定する。そして、出口温度センサ330は、測定データを制御部300に出力する。
また図3に示すように、ドラム40は、外胴30に対して所定の隙間を隔てつつ、その開口が外胴30の投入口60に一致するように配置される。ドラム40は、後方に向けて延びる回転軸230を有し、この回転軸230が外胴30により支持される。回転軸230の後端には、駆動モータ200等を備える回転駆動部が接続される。回転駆動部は、駆動モータ200の回転をプーリとベルトを介して回転軸230に伝達して、ドラム40を回転駆動する。駆動モータ200は、洗濯乾燥の各工程で、インバータ又は減速機により調整された回転速度でドラム40を回転させる。その他、図2に示すように、外胴30には、ドラム内部のエアー抜きと、給水のオーバーフローを行う風管210、ドラム内に「ナノイー(登録商標)」を放出するナノイーユニット220等も接続されている。
利用者は、ドラム40内に被洗濯物を入れて、コース選択ボタン24から希望する洗濯コースを選択後、料金入力部24から選択したコースに応じた料金を入れる(支払い方法は現金、カード、スマートフォン決済等のいずれでも可)することで運転が開始される。
上述した洗濯乾燥機10は、図2および図3に示すように、開閉扉70から見て、ドラム40の後方で右斜め上方に排気孔190が設けられる特徴を有している。このような構造的特徴から、洗濯乾燥機10の脱水工程時のドラム40の回転方向は、時計方向(図2の矢印Aの右回転)に固定設定されている。即ち、脱水工程時のドラム40の回転方向を反時計方向(左回転)に設定すると、洗浄又はすすぎ工程を終えた被洗濯物を上方に持ち上げる途中に排気孔190が位置することになる。このため、被洗濯物や水分に紛れている綿ごみ等が排気孔190、および又は排気ダクト180、および又は温風排出路130にリントとして付着・蓄積する虞がある。また、洗浄又はすすぎ工程で使用した水がドラム内の排気孔190等に付着して、洗濯後の被洗濯物を汚す恐れがある。更に、排気孔190や排気ダクト180等の排気路に水が入って、そこで溜まりやすい状態となる。水が溜まると、排気路にゴミが着きやすい環境となる。
これに対し、洗濯乾燥機10では、脱水工程時のドラム40の回転方向を時計方向(右回転)に固定している。従って、脱水工程時には被洗濯物が下る途中に排気孔190が位置することになる。これにより、被洗濯物や水分に紛れている綿ごみ等が排気孔190、および又は排気ダクト180、および又は温風排出路130に付着・蓄積するのを抑制できる構成を提供する。また、ドラム内の水が排気孔190や排気ダクト180等の排気路に付着するのを抑止できるので、洗濯後の被洗濯物を汚すこともない。
次に、図4乃至図7を参照して、実施形態に係る洗濯乾燥機10の動作とドラム回転制御方法について説明する。図4は、洗濯乾燥機の制御系統を示すブロック図である。図5は、洗濯乾燥機のドラム回転制御を示すフローチャートである。図6(a)は、ドラムの洗浄工程~脱水工程の回転制御の全体の流れを示し、同(b)は(a)の洗浄工程およびすすぎ工程を拡大したドラム回転制御を示す図である。図7は、洗濯乾燥機の中間脱水工程前、および本脱水工程前の強制逆時間期間の動作タイミングの一例を示す図である。
図4に示すように、筐体20の内部には、洗濯乾燥機10を統括的に制御する制御部300が設けられる。制御部300は、例えばCPU,ROM,タイマー,内部メモリ(RAM)300aを内蔵するマイクロコンピュータである。RAM300aには、後述する設定時刻、設定時間を含む各種データが記憶される。制御部300には、ドラム40の回転制御を実行するプログラムが実装されている。制御部300は、ドラム40に投入された被洗濯物に対する洗濯物処理運転を実行する。そして、制御部300には、上述した操作パネル20c、各種センサや各種ユニットと接続され、各種センサからのデータ、各種ユニットからの信号が入力されている。
図6に示すように、洗濯乾燥機10は、洗浄(洗濯)工程、強制左回転(強制逆回転)、バランス取り、中間脱水工程、すすぎ工程、強制左回転(強制逆回転)、バランス取り、本脱水工程を経て、乾燥工程が実施される。実施形態の強制逆回転制御を説明する前に、基本工程の主な制御を説明する。
まず、洗浄工程では、外胴30内に水と洗剤を注入し、駆動モータ200によりドラム40を回転させることによって被洗濯物の洗濯を行う。洗浄工程のドラム回転数は、例えば5段階(44rpm、46rpm、48rpm、50rpm、52rpm)設けられている。利用者は、被洗濯物の素材や繊維状態に応じて、自由に希望する回転数を選択することが出来る。利用者による選択指示が無ければ、デフォルトで定めている回転数(例えば、46rpm)で洗浄工程が実施される。
中間脱水工程は、外胴30に水を注入しないでドラム40を回転して、ドラム40内の被洗濯物の水を脱水(絞る)する。中間脱水工程のドラム回転数は、例えば540rpmであり、脱水時間は後述する本脱水工程よりも短い時間が設定される。中間脱水工程および本脱水工程とは、遠心力によってドラム内壁面に被洗濯物を保持したままドラム40を回転させ、その被洗濯物から水分を絞り出す工程を意味するもので、そのドラム回転方向が構造的特徴から第1回転方向に固定されている。
すすぎ工程は、洗濯槽(30,40)内に水を注入し、ドラム40を回転させることによって被洗濯物のすすぎを行う。すすぎ工程のドラム回転数は、例えば5段階(44rpm、46rpm、48rpm、50rpm、52rpm)設けられている。利用者は、被洗濯物の素材や繊維状態に応じて、自由に希望する回転数を選択することが出来る。利用者による選択指示が無ければ、デフォルトで定めている回転数(例えば、46rpm)ですすぎ工程が実施される。図6では、簡略化のため1回のすすぎ工程だけ示しているが、例えば2回(複数回)のすすぎ工程を実施する制御でも良い。
脱水工程は、すすぎ水を外胴30から排出した後、ドラム40を高速回転させて遠心力によって脱水を行う。脱水工程のドラム回転数は、例えば5段階(550rpm、700rpm、750rpm、800rpm、850rpm)設けられている。利用者は、被洗濯物の素材や繊維状態に応じて、自由に希望する回転数を選択することが出来る。利用者による選択指示が無ければ、デフォルトで定めている回転数(例えば、850rpm)で脱水工程が実施される。なお、本脱水工程前に予備脱水工程を設けても良い。予備脱水工程のドラム回転数は、例えば200rpmである。
乾燥工程は、加熱ユニット140からの温風を外胴30-ドラム40内に導きながらドラム40を回転させることによって乾燥を行う。乾燥工程のドラム回転数は、例えば5段階(53rpm、55rpm、57rpm、59rpm、61rpm)設けられている。利用者は、被洗濯物の素材や繊維状態に応じて、自由に希望する回転数を選択することが出来る。利用者による選択指示が無ければ、デフォルトで定めている回転数(例えば、57rpm)で乾燥工程が実施される。
最初に利用者は、洗濯乾燥機10の開閉扉70を開いて、投入口60から被洗濯物をドラム40に投入する。そして、利用者は、開閉扉70を閉じて、扉ロック80により開閉扉70をラッチする。さらに、利用者は、複数のコース選択ボタン24の中から希望する洗濯コースを選択する。次いで、利用者は、利用料金を料金入力部25に投入する。
次いで、利用者は、操作入力部26を操作して、任意の数字やアルファベットを入力する。制御部300は、扉ロック80を解錠するためのパスワードとして設定する。そして、利用者は、操作入力部26の運転開始ボタンを押下する。
操作入力部26の運転開始ボタンが押下されると、制御部300は、開閉扉70の開閉センサ340からの入力信号に基づいて開閉扉70のラッチを確認し、扉ロック80により開閉扉7を施錠する。そして、制御部300は、外胴30の水位センサ310や各温度センサ320,330,350からの入力信号を受信しつつ、給水管90や排水管100の制御弁、駆動モータ200、ファン160、加熱ユニット140等を制御して、洗濯物処理運転を行う。なお、開閉扉70のロックが確認され、料金入力部25に利用料金が投入されれば、自動的に洗濯・乾燥動作を開始するようにしても良い。
以下、図5のフローチャートを参照して洗濯乾燥機10の動作を説明する。最初の洗浄(洗濯)工程では、制御部300は、給水管90から外胴30にコースに応じた設定量の水又は温水又は混合のぬるま湯を供給したドラム40に洗剤を投入し、駆動モータ200によりドラム40を正逆回転、強弱回転等を制御する。
図6(a)は、洗浄工程~本脱水工程のドラム回転制御の流れを示している。同(b)は、洗浄工程およびすすぎ工程の一部を拡大したドラム回転制御を示している。図6(b)に示すように、制御部300は、洗浄工程ではドラム40を右回転、左回転を交互に行いドラム内の被洗濯物の洗浄(洗濯)を実施する。即ち、排水管100の制御弁を閉じた状態で「15秒間右回転-5秒間停止-15秒間左回転-5秒間停止」を1サイクルとし、選択したコースに応じた設定時間の洗浄工程を実行する(図5のS100)。制御部300は、洗浄工程の終了ステージ(ここでは、洗浄工程終了20秒前から終了までとする)に入るタイミングを検出すると(図5のS110のYes)、中間脱水工程に備えドラム40を「5秒間ドラム停止-15秒間強制左回転」を実行する(図5のS120)。
さらに、制御部300は、「強制左回転」の制御が終了すると(図5のS130のYes)、所定時間のバランス取り制御(低速右回転)を実行する(図5のS140)。バランス取り制御では、ドラム40を停止状態から水を排水しながら30秒間右回転を実施する。制御部300は、バランス取り制御終了後に(図5のS150のYes)、中間脱水工程に実行する。中間脱水工程では、右回転のまま設定時間の脱水を実施する(図5のS160)。制御部300は、中間脱水工程の例えば1分前を検出すると(図5のS170のYes)、ドラム40の減速処理を実行し(S180)、その後停止する(図5のS190)。
次に、図7を参照して、図6(a)に示した強制左回転制御について説明する。なお、図7には、後述するすすぎ工程の強制左回転も併せて例示している。
上述したように、洗濯乾燥機10は、その構造的特徴から中間脱水工程および後述する本脱水工程時のドラム40の回転方向を時計周りの方向(図2の矢印Aの右回転)に固定設定されている。
そこで、図7に示すように、洗浄工程期間TAの終了ステージ(中間脱水工程の前)を強制左回転制御(強制逆回転期間とも言う)T1と設定している。制御部300は、強制左回転制御T1では、洗浄工程のドラム40の回転パターンに関係なく(図7では左回転を例示している)、洗浄工程終了の20秒前になると、ドラム40を5秒間停止させ、15秒間左回転を行うように制御する。強制左回転時のドラム40の回転数は、例えば46rpmである。つまり、洗浄工程の1サイクル(15秒間右回転-5秒間停止-15秒間左回転-5秒間停止)に対し、強制逆回転期間T1は1/2サイクルの時間(5秒間停止と、15秒間の左回転)で実行される。このように、停止時間の倍数でドラム回転時間を設定しているので、ドラム回転制御の設計が容易である。
上記した洗浄工程期間TAの終了ステージに設定される強制左回転制御T1に入るタイミングは、洗浄工程の時間をカウントダウン又はカウントアップすることで検出できる。
例えば、選択したコースにおける洗浄工程が10分であると仮定すると、制御部300はRAM300a内のタイマーに「10分」を設定して、洗浄工程の時間をカウントダウンしながら監視する。そして、タイマーの値が20秒に到達すると、強制左回転制御T1に入るタイミングと判断する。
例えば、選択したコースにおける洗浄工程が10分であると仮定すると、制御部300はRAM300a内のタイマーを洗浄工程開始(0秒)からカウントアップしながら監視し、洗浄工程の20秒前の9分40秒に到達すると、強制左回転制御T1に入るタイミングと判断するようにしても良い。
強制左回転制御T1を実行により、洗浄工程の終了は、ドラム40を必ず左回転を行って終了する。図7では、洗浄工程期間TA内にて強制逆回転制御T1を設定してドラム40を逆回転させるため、全工程時間が伸びることがない。
図7に示すように、制御部300は、強制左回転制御T1を実行した後、バランス取り制御を実行する。中間脱水工程を行う前に、必ずバランス取り制御を実行する。図7のバランス取り制御T2では、被洗濯物を均等に張付かせるために、制御部300は水を排水しながら、ドラム40を停止状態から例えば30秒間低速(例えば85rpm)にて右回転して安定させる。
図5に戻り、制御部300は、ステップS190の停止後、すすぎ工程を開始する。制御部300は、排水管100の制御弁を閉じて、給水管90から外胴30にすすぎ水等を供給して、ドラム40に所定量のすすぎ水等を給水し、ドラム40を回転させる。制御部300は、ドラム40の回転モータ200に接続されたインバータへ、「右回転」、「左回転」、「回転数の指令」の信号により制御する。
先に示した図6(b)に示すように、制御部300は、排水管100の制御弁を閉じた状態(洗濯槽に水が溜まった状態)で「15秒間右回転-5秒間停止-15秒間左回転-5秒間停止」を1サイクルとし、選択コースに応じた設定時間のすすぎ工程を実行する(図5のS200)。なお、給水中/給水完了直前時は、別途任意の回転パターンを持つことができる。ただし、温水設定されている場合は、ドラム40内の温水センサ(図示せず)を計測しながら温水弁と冷水弁を制御し 給水するため、強制的に給水時のドラム回転は左右回転のパターンとする。
制御部300は、すすぎ工程の終了ステージ(同様に、すすぎ工程終了20秒前から終了までとする)に入るタイミングを検出すると(図5のS210のYes)、本脱水工程に備えドラム40を「5秒間ドラム停止-15秒間強制左回転」を実行する(図5のS220)。
さらに、制御部300は、「強制左回転」の制御が終了すると(図5のS230のYes)、所定時間のバランス取り制御(低速右回転)を実行する(図5のS240)。バランス取り制御は、ステップS140と同じように、水を排水しながらドラム停止状態から30秒間右回転を実施する。制御部300は、バランス取り制御終了後に(図5のS250のYes)、本脱水工程を実行する。本脱水工程では、右回転のまま設定時間の脱水を実行する(図5のS260)。制御部300は、本脱水工程の例えば1分前を検出すると、ドラム40の減速処理を実行し(S270)、その後停止する(図5のS280)。その後、乾燥工程を実行する。
上記ステップS220の強制左回転制御は、先に説明したステップS120の動作と同じである。
即ち、図7に示すように、すすぎ工程期間TBの終了ステージ(本脱水工程の前)を強制左回転制御(強制逆回転期間とも言う)T1と設定している。制御部300は、強制左回転制御T1では、すすぎ工程のドラム40の回転パターンに関係なく(図7では左回転を例示している)、すすぎ工程終了の20秒前になると、ドラム40を5秒間停止させ、15秒間左回転を行うように制御する。強制左回転時のドラム40の回転数は、例えば46rpmである。つまり、すすぎ工程の1サイクル(15秒間右回転-5秒間停止-15秒間左回転-5秒間停止)に対し、強制逆回転期間T1は1/2サイクルの時間(5秒間停止と、15秒間の左回転)で実行される。
上記すすぎ工程期間TBの終了ステージの強制左回転制御T1に入るタイミングは、すすぎ工程の時間をカウントダウン又はカウントアップすることで検出できる。
例えば、選択したコースにおけるすすぎ工程が3分であると仮定すると、制御部300はRAM300a内のタイマーに「3分」を設定して、すすぎ工程の時間をカウントダウンしながら監視する。そして、タイマーの値が20秒に到達すると、強制左回転制御T1に入るタイミングと判断する。
例えば、選択したコースにおけるすすぎ工程が3分であると仮定すると、制御部300はRAM300a内のタイマーを洗浄工程開始(0秒)からカウントアップしながら監視し、すすぎ工程の20秒前の2分40秒に到達すると、強制左回転制御T1に入るタイミングと判断するようにしても良い。
強制左回転制御T1を実行により、すすぎ工程の終了時は、ドラム40を必ず左回転を行って終了する。図7では、すすぎ工程期間TB内にて強制逆回転期間T1を設定してドラム40を逆回転させるため、全工程時間が伸びることがない。
図7に示すように、すすぎ工程の強制左回転制御T1を実行した後もステップS160と同様に、バランス取り制御を実施する。本脱水工程を行う前も、必ずバランス取り制御が行われる。図7のバランス取り制御T2では、被洗濯物を均等に張付かせるために、制御部300は水を排水しながら、ドラム40を停止状態から例えば30秒間低速(例えば85rpm)にて右回転して安定させる。次に制御部300は、バランス取り制御終了後に本脱水工程を設定時間で実行する。本脱水工程では、右回転のまま、上述した回転数でドラム40を高速回転して脱水処理を行う。
図8は、洗浄工程およびすすぎ工程における強制逆回転制御の他の例を示している。図6(a)および図7の実施形態では、洗浄工程期間TAおよびすすぎ工程期間TBの終了ステージを強制逆回転期間T1と設定した。一方、図8(a)の実施形態では、洗浄工程期間TAの終了直後およびすすぎ工程期間TBの終了直後を強制左回転制御T1と設定したものである。制御部300は、図8(b)に示すように強制左回転制御T1では、洗浄工程およびすすぎ工程のドラム40の回転パターンに関係なく(図8では右回転を例示している)、洗浄工程期間TAの終了直後およびすすぎ工程TBの終了直後は、ドラム40を5秒間停止させ、15秒間左回転を行うように制御する(図5のS120、S220の動作)。その後、同様にバランス取り制御T2では、水を排水しながらドラム40を停止状態から右回転させて終了する(図5のS140、S240の動作)。強制左回転制御T1入るタイミングは、洗浄工程期間TA(例えば、10分)およびすすぎ工程期間TB(例えば、3分)をカウントアップ又はカウントダウンすることで検出することが出来る。この方式によれば、全体の時間は数十秒延びるが、ドラム回転軸の振動を抑制できる効果は同じである。
図9は、図2の示した洗濯乾燥機10とは逆に、開閉扉70から見てドラム40の後方で左斜め上方に排気孔190が設けられ、ドラム40の右斜め手前に加熱ユニット140からの温風が供給される温風供給路120が設けられる構成の洗濯乾燥機400の第2模式図を示している。従って、洗濯乾燥機400は、その構造的特徴から脱水時のドラム回転方向は、反時計方向(図9の矢印Bの左回転)に固定設定される。中間脱水工程に入る前の洗浄工程および本脱水工程に入る前のすすぎ工程の終了ステージでは強制右回転とする。なお、図9の洗濯乾燥機400は、図2の洗濯乾燥機10と左右の構成が逆構成である以外は同じものであるので、その説明は省略する。また、洗濯乾燥機400の動作は、図5に示したフローチャートと同じである。
図10は、図9に示した洗濯乾燥機400の強制右回転制御の一例のタイミングを示している。図10の例では、図6(a)および図7と同様に、2つの脱水工程前の洗浄工程期間TAおよびすすぎ工程期間TBの終了ステージを強制右回転制御T10と設定したものである。制御部300は、洗浄工程期間TAおよびすすぎ工程期間TBの終了ステージに入るタイミングを検出した時、強制右回転制御T10を実行する。強制右回転制御T10では、洗浄工程およびすすぎ工程の左右の回転パターン(図10(b)では右回転を例示している)に関係なく、その工程終了の20秒前にドラム40を5秒間停止させ、15秒間右回転を行うように制御する(図5のS120、S220)。その後、制御部300は、中間脱水工程および本脱水工程を行う前に、必ずバランス取り工程を行う(図5のS140、S240)。図10のバランス取り制御T20では、被洗濯物を均等に張付かせるために、制御部300は水を排水しながら、ドラム40を停止状態から例えば30秒間低速(例えば85rpm)にて左回転して安定させる。
図11は、図9に示した洗濯乾燥機400の強制右回転制御の他の動作タイミングを示している。図11の例では、図8と同様に、2つの脱水工程前の洗浄工程期間TAおよびすすぎ工程期間TBの終了直後のステージを強制右回転制御T10と設定したものである。制御部300は、洗浄工程期間TAおよびすすぎ工程期間TBの終わりを検出した時、強制右回転制御T10を実行する。強制右回転制御T10では、洗浄工程およびすすぎ工程の左右の回転パターン(図11(b)では右回転を例示している)に関係なく、その工程の終了後にドラム40を5秒間停止させ、15秒間右回転を行うように制御する(図5のS120、S220)。その後、制御部300は、中間脱水工程および本脱水工程を行う前に、必ずバランス取り工程を行う(図5のS140、S240)。図10のバランス取り制御T20では、被洗濯物を均等に張付かせるために、制御部300は水を排水しながら、ドラム40を停止状態から例えば30秒間低速(例えば85rpm)にて左回転して安定させる。
以上説明したように、実施形態の洗濯乾燥機10(および400)は、その構造的特徴から脱水工程(中間脱水工程および本脱水工程)時のドラム40の回転方向が固定設定されている。例えば、図2の洗濯乾燥機10では時計周りの方向(図2の矢印Aの右回転)に固定設定されている。例えば、図9の洗濯乾燥機400では反時計周りの方向(図9の矢印Bの左回転)に固定設定されている。
そして、中間脱水工程に入る前の洗浄工程、および本脱水工程に入る前のすすぎ工程に強制逆回転制御T1およびT10(図6乃至図8、図10、図11の各実施形態を参照)が設定されている。その強制逆回転制御T1およびT10では、ドラム40の回転方向を必ず中間脱水工程および本脱水工程時の回転方向とは逆の回転方向となるように制御する。例えば、図2の洗濯乾燥機10では強制左回転を必ず実行する。例えば、図9の洗濯乾燥機400では強制右回転を必ず実行する。
洗濯乾燥機10では図6および図7のタイミングで制御すると、洗浄工程およびすすぎ工程内にて逆回転させるため、全工程時間が伸びることがない。同様に、洗濯乾燥機400では図10のタイミングで制御すると、洗浄工程およびすすぎ工程内にて逆回転させるため、全工程時間が伸びることがない。
このように、中間脱水工程および本脱水工程前に設定した強制逆回転期間T1およびT10では、ドラム40を中間脱水工程、および本脱水工程の回転方向(第1回転方向)とは逆方向の回転(第2回転方向)を実行して洗浄工程およびすすぎ工程を終了する構成であるので、ドラム40内の被洗濯物の片寄りを軽減し、その結果、中間脱水工程および本脱水工程におけるドラム回転軸の振動を抑制することが出来る。
この後は、洗濯乾燥機10および洗濯乾燥機400は、乾燥工程と冷却工程を実行する。乾燥工程では、制御部300は、駆動モータ200によりドラム40を固定設定された第1回転方向に回転させながら、ファン160、加熱ユニット140を動作させる。すなわち、制御部300は、ファン160を駆動して、加熱ユニット140により昇温した空気(温風)を、温風供給路120を経由して外胴30に供給する。この温風にドラム40の被洗濯物(脱水された洗濯物)を晒して乾燥させる。そして、制御部300は、ファン160を駆動して、洗濯物から蒸発した水分を含んだ温風を、排気ダクト180を経由して温風排出路130から外部に排出させる。
制御部300は、乾燥工程を30分間実施した後、冷却工程を行う。冷却工程では、加熱ユニット140を停止させて、駆動モータ200によりドラム40を往復回転させながら、ファン160のみを駆動して例えば1分間冷却を行い、全ての動作を終了する。
以上のように、実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、脱水工程のドラムの回転方向が第1回転方向に固定されているドラム式洗濯乾燥機10(400)であって、脱水工程に入る前の期間を強制逆回転期間T1(T10)と定め、強制逆回転期間T1(T10)に入るタイミングを検出した時、ドラム40の回転方向に関係なく、ドラム40の回転を停止した後、ドラム40を第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転する構成である。これにより、脱水工程前の強制逆回転期間T1(T10)では、ドラム40を脱水工程の回転方向(第1回転方向)とは逆方向の回転(第2回転方向)を実行して洗浄又はすすぎ工程を終了する構成であるので、ドラム40内の被洗濯物の片寄りを軽減し、その結果、脱水工程におけるドラム回転軸の振動を抑制することが出来る。
また実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、中間脱水工程および本脱水工程のドラムの回転方向が第1回転方向に固定されているドラム式洗濯乾燥機10(400)であって、中間脱水工程に入る前の期間を第1強制逆回転期間T1と定め、第1強制逆回転期間T1(T10)に入るタイミングを検出した時、ドラム40の回転方向に関係なく、ドラム40の回転を停止した後、ドラム40を第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転し、本脱水工程に入る前の期間を第2強制逆回転期間T1(T10)と定め、第2強制逆回転期間T1(T10)に入るタイミングを検出した時、ドラム40の回転方向に関係なく、ドラム40の回転を停止した後、ドラムを第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転する構成である。これにより、中間脱水工程および本脱水工程前の第1および第2強制逆回転期間T1(T10)では、ドラム40を中間脱水工程および本脱水工程の回転方向(第1回転方向)とは逆方向の回転(第2回転方向)を実行して洗浄工程TAおよびすすぎ工程TBを終了する構成であるので、ドラム40内の被洗濯物の片寄りを軽減し、その結果、脱水工程におけるドラム回転軸の振動を抑制することが出来る。
また実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、乾燥時の温風を排気する排気孔が開閉扉側から見て右斜め上方に設置される場合(図2を参照)、第1回転方向は時計回りで、第2回転方向は反時計回りであり、排気孔が開閉扉側から見て左斜め上方に設置される場合(図9を参照)、第1回転方向は反時計回りで、第2回転方向は時計回りであるように制御される。これにより、洗濯乾燥機の構造的特徴から、中間脱水工程、および本脱水工程時のドラム回転方向が右回転又は左回転に固定されていても、被洗濯物の片寄りを軽減して、脱水することが出来るので、中間脱水工程、および本脱水工程におけるドラム回転軸の振動を抑制することが出来る。
また実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、強制逆回転期間T1(T10)後に、バランス取りを経て脱水工程を実行し、バランス取りでは、ドラムを停止状態から第1回転方向に設定時間回転する構成である。これにより、バランス取り制御T2(T20)では、ドラム40を停止状態から第1回転方向に回転させて、脱水工程前にドラム40内に被洗濯物を均等に張付かせることが出来る。
また実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、第1強制逆回転期間T1(T10)後に、バランス取りを経て中間脱水工程を実行し、第2強制逆回転期間T1(T10)後に、バランス取りを経て本脱水工程を実行し、バランス取りでは、ドラム40を停止状態から第1回転方向に設定時間回転する構成である。これにより、バランス取り制御T2(T20)では、ドラム40を停止状態から第1回転方向に回転させて、脱水工程前にドラム40内に被洗濯物を均等に張付かせることが出来る。
また実施形態のドラム回転制御方法は、脱水工程のドラムの回転方向が第1回転方向に固定されているドラム式洗濯乾燥機10(400)のドラム回転制御方法であって、脱水工程に入る前の期間を強制逆回転期間T1(T10)と定め、強制逆回転期間T1(T10)に入るタイミングを検出した時、ドラム40の回転方向に関係なく、ドラム40の回転を停止するステップと、ドラム40を第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転するステップと、を有する方法である。これにより、脱水工程前の強制逆回転期間T1(T10)では、ドラム40を脱水工程の回転方向(第1回転方向)とは逆方向の回転(第2回転方向)を実行して洗浄又はすすぎ工程を終了する構成であるので、ドラム40内の被洗濯物の片寄りを軽減し、その結果、脱水工程におけるドラム回転軸の振動を抑制することが出来る。
また実施形態のドラム回転制御方法は、中間脱水工程および本脱水工程のドラムの回転方向が第1回転方向に固定されているドラム式洗濯乾燥機10(400)のドラム回転制御方法であって、中間脱水工程に入る前の期間を第1強制逆回転期間T1(T10)と定め、第1強制逆回転期間に入るタイミングを検出した時、ドラム40の回転方向に関係なく、ドラム40の回転を停止した後、ドラム40を第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転するステップと、本脱水工程に入る前の期間を第2強制逆回転期間T1(T10)と定め、第2強制逆回転期間に入るタイミングを検出した時、ドラム40の回転方向に関係なく、ドラム40の回転を停止した後、ドラム40を第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転するステップと、を有する方法である。これにより、中間脱水工程および本脱水工程前の第1および第2強制逆回転期間T1(T10)では、ドラム40を中間脱水工程および本脱水工程の回転方向(第1回転方向)とは逆方向の回転(第2回転方向)を実行して洗浄工程TAおよびすすぎ工程TBを終了する構成であるので、ドラム40内の被洗濯物の片寄りを軽減し、その結果、脱水工程におけるドラム回転軸の振動を抑制することが出来る。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…洗濯乾燥機、 20…筐体、 20a…フロントパネル、 20b…パネル開口
20c…操作パネル、 23…表示ランプ、 24…コース選択ボタン
25…料金入力部、 26…操作入力部、 30…外胴、 40…ドラム
40a…開口孔、 40b…羽根部材、 60…投入口、 70…開閉扉
80…扉ロック、 90…給水管、100…排水管
120…温風供給路、 130…温風排出路、 140…加熱ユニット
150…リントフィルタ、 60…ファン160、 170…チャッキダンパ
180…排気ダクト、 190…排気孔、 200…駆動モータ
210…風管、 220…ナノイーユニット、 230…回転軸
300…制御部、 300a…内部メモリ(RAM)、 310…水位センサ
320…入力温度センサ、 330…出力温度センサ
350…洗濯温度センサ、 400…洗濯乾燥機

Claims (8)

  1. 脱水工程のドラムの回転方向が第1回転方向に固定されているドラム式洗濯乾燥機であって、
    前記脱水工程に入る前の期間を強制逆回転期間と定め、
    前記強制逆回転期間に入るタイミングを検出した時、前記ドラムの回転方向に関係なく、前記ドラムの回転を停止した後、
    前記ドラムを前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転することを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 中間脱水工程および本脱水工程のドラムの回転方向が第1回転方向に固定されているドラム式洗濯乾燥機であって、
    前記中間脱水工程に入る前の期間を第1強制逆回転期間と定め、
    前記第1強制逆回転期間に入るタイミングを検出した時、前記ドラムの回転方向に関係なく、前記ドラムの回転を停止した後、前記ドラムを前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転し、
    前記本脱水工程に入る前の期間を第2強制逆回転期間と定め、
    前記第2強制逆回転期間に入るタイミングを検出した時、前記ドラムの回転方向に関係なく、前記ドラムの回転を停止した後、前記ドラムを前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転することを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  3. 乾燥時の温風を排気する排気孔が開閉扉側から見て右斜め上方に設置される場合、前記第1回転方向は時計回りで、前記第2回転方向は反時計回りであり、
    前記排気孔が開閉扉側から見て左斜め上方に設置される場合、前記第1回転方向は反時計回りで、前記第2回転方向は時計回りであることを特徴とする請求項1又は2に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  4. 前記強制逆回転期間後に、バランス取りを経て前記脱水工程を実行し、
    前記バランス取りでは、前記ドラムを停止状態から前記第1回転方向に設定時間回転することを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  5. 前記第1強制逆回転期間後に、バランス取りを経て前記中間脱水工程を実行し、
    前記第2強制逆回転期間後に、バランス取りを経て前記本脱水工程を実行し、
    前記バランス取りでは、前記ドラムを停止状態から前記第1回転方向に設定時間回転することを特徴とする請求項2に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  6. 脱水工程のドラムの回転方向が第1回転方向に固定されているドラム式洗濯乾燥機のドラム回転制御方法であって、
    前記脱水工程に入る前の期間を強制逆回転期間と定め、
    前記強制逆回転期間に入るタイミングを検出した時、前記ドラムの回転方向に関係なく、前記ドラムの回転を停止するステップと、
    前記ドラムを前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転するステップと、
    を有することを特徴とするドラム回転制御方法。
  7. 中間脱水工程および本脱水工程のドラムの回転方向が第1回転方向に固定されているドラム式洗濯乾燥機のドラム回転制御方法であって、
    前記中間脱水工程に入る前の期間を第1強制逆回転期間と定め、
    前記第1強制逆回転期間に入るタイミングを検出した時、前記ドラムの回転方向に関係なく、前記ドラムの回転を停止した後、前記ドラムを前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転するステップと、
    前記本脱水工程に入る前の期間を第2強制逆回転期間と定め、
    前記第2強制逆回転期間に入るタイミングを検出した時、前記ドラムの回転方向に関係なく、前記ドラムの回転を停止した後、前記ドラムを前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に設定時間回転するステップと、
    を有することを特徴とするドラム回転制御方法。
  8. 乾燥時の温風を排気する排気孔が開閉扉側から見て右斜め上方に設置される場合、前記第1回転方向は時計回りで、前記第2回転方向は反時計回りであり、
    前記排気孔が開閉扉側から見て左斜め上方に設置される場合、前記第1回転方向は反時計回りで、前記第2回転方向は時計回りであることを特徴とする請求項6又は7に記載のドラム回転制御方法。
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