JP3820667B2 - ランドリー機器の蓋ロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器本体の開口部を開閉する蓋体をロックするランドリー機器の蓋ロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の蓋ロック装置を備えたランドリー機器は図7に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図に示すように、回転ドラム1は、外周部に多数の通水孔2を全面に設け、外槽3内に回転自在に配設している。回転ドラム1の回転中心に回転軸4の一端を固定し、回転軸4の他端にドラムプーリー5を固定している。モータ6は、ベルト7によりドラムプーリー5と連結し、回転ドラム1を回転駆動する。機器本体8の開口部に蓋体9を開閉自在に設け、ロック装置(図示せず)により蓋体9を閉状態に保持するように構成している。回転ドラム1に熱風供給手段(図示せず)より熱風を供給するように構成している。
【0004】
外槽3は、機器本体8よりばね体10で吊り下げ、防振ダンパー11により脱水時の振動が機器本体8に伝達されないように防振支持するとともに、脱水時の振動を低減する重り12を設けている。ヒータ13は、外槽3内の洗濯水を加熱するものである。制御装置14は、モータ6、ヒータ13、熱風供給手段などの動作を制御し、入力設定手段(図示せず)により異なる洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を有する「標準コース」、「スピーディー」コース、「毛布」コース、「ウール」コースなどの洗濯行程と、乾燥行程とを設定可能とし、設定したコースを逐次制御する。また、制御装置14は、運転中に蓋体9を開くことができないようにロック装置を保持するように構成している。
【0005】
上記構成において動作を説明すると、蓋体9を開いて回転ドラム1内に洗濯物を投入し、運転を開始すると、蓋体9に設けたロック装置を保持し、蓋体9を開くことができない状態にする。洗い行程では、回転ドラム1はモータ6によって低速で回転駆動され、回転ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下される。こうして「洗い」が進行する。「すすぎ」においても「洗い」と同様の動作を行う。
【0006】
「脱水」では、回転ドラム1は高速で回転駆動され、洗濯物は遠心脱水される。このとき、回転ドラム1内の洗濯物の片寄り、すなわちアンバランスが生じると、回転ドラム1および外槽3は振動するが、防振ダンパー11により振動を減衰して機器本体9に伝達されることはない。「脱水」が終了すると、蓋体9に設けたロック装置の保持を解除し、蓋体9を開くことができるようにし、洗濯物を取り出す。
【0007】
また、洗濯行程と乾燥行程とを設定すると、洗濯物を洗濯、すすぎ、脱水した後、熱風供給手段より回転ドラム1に熱風を供給し、回転ドラム1内の洗濯物を乾燥する。乾燥行程が終了すると、蓋体9に設けたロック装置の保持を解除し、蓋体9を開くことができるようにし、洗濯物を取り出す。
【0008】
したがって、蓋体9は、通常は、手動操作によって自由に開閉することができ、洗濯物を投入または取り出すことができ、また、運転を開始すると、自動的に蓋体9を開くことができない状態にし、不用意に蓋体9を開くことにより回転ドラム1内の洗濯水が飛散したり、熱風供給手段からの熱風が噴出するのを防止することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、運転を開始すると、蓋体9を開くことができないようにロック装置を保持するように構成しているため、運転の途中で洗濯物の追加、または取り出しができないという問題を有していた。
【0010】
運転の途中でも蓋体9を開けるようにして、洗濯物の追加、取り出しができるように構成すると、洗濯行程で、回転ドラム1内に所定の水位まで給水して回転しているとき、または回転ドラム1に給水しているときに蓋体9を開くと、機器本体8の開口部より水が飛散し、乾燥行程で蓋体9を開くと、熱風供給手段からの熱風が噴出するという問題を有していた。
【0011】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、外槽内の水位が所定水位以下で、回転ドラムが回転停止したことを検知したときに、外部からの操作で蓋体を開閉できるようにし、運転の途中で洗濯物の追加、または取り出しができるようにすることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、洗濯物を収納し略水平方向に回転軸を有する回転ドラムと、回転ドラムを内部に回転自在に配設する外槽と、回転ドラムの開口部を開閉する蓋体、この蓋体を閉状態にロックするロック装置と、ロック装置をロック状態に保持する保持装置と、回転ドラムを回転駆動するモータと、モータの回転数を検知することで回転ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、外槽内の洗濯水の水位を検知する水位検知手段と、入力設定手段、回転数検知手段および水位検知手段等の出力を入力し保持装置およびモータ等を制御する制御手段とを備え、制御手段は、入力設定手段のスタート・一時停止スイッチにより運転を一時停止したとき、水位検知手段により検知した外槽内の水位が所定水位以下で、回転数検知手段により回転ドラムが回転停止したことを検知した後、保持装置が、ロック装置のロック状態を解除るように構成したものである。
【0013】
これにより、外槽内の水位が所定水位以下で、回転ドラムが回転を停止したことを検知したときに、外部からスタート・一時停止スイッチを操作することで蓋体を開閉することができ、運転の途中で洗濯物の追加、または取り出しをすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、洗濯物を収納し略水平方向に回転軸を有する回転ドラムと、前記回転ドラムを内部に回転自在に配設する外槽と、前記回転ドラムの開口部を開閉する蓋体と、前記蓋体を閉状態にロックするロック装置と、前記ロック装置をロック状態に保持する保持装置と、スタート・一時停止スイッチを有する入力設定手段と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知することで前記回転ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、前記外槽内の洗濯水の水位を検知する水位検知手段と、前記入力設定手段、回転数検知手段および水位検知手段等の出力を入力し前記保持装置およびモータ等を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記入力設定手段の前記スタート・一時停止スイッチにより運転を一時停止したとき、前記水位検知手段により検知した前記外槽内の水位が所定水位以下で、前記回転数検知手段により前記回転ドラムが回転停止したことを検知した後、前記保持装置が、前記ロック装置のロック状態を解除るように構成したものであり、外部からスタート・一時停止スイッチを操作することで、水位検知手段により検知した前記外槽内の水位が所定水位以下で、前記回転数検知手段により前記回転ドラムが回転を停止したことを検知した後、蓋体を開閉することができ、運転の途中で洗濯物の追加、または取り出しをすることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、外槽内に給水する給水手段を備え、制御手段は、前記給水手段の動作を伴う行程では、保持装置が、ロック装置のロック保持状態を解除ないように構成したものであり、給水手段の動作を伴う行程では、給水手段から回転ドラムへは洗剤入れやホースを通して給水するのが一般的であり、スタート・一時停止スイッチにより運転を一時停止して給水手段の動作を停止させ、回転ドラムの回転を停止させたとき、洗剤入れやホース内に水が残っている場合があるため、給水手段の動作を伴う行程では、ロック装置のロック保持状態を解除できないように構成することで、回転ドラムの回転を停止させた後に、洗剤入れやホース内に残った水が外部へ流れ出るのを防止することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、回転ドラム内の洗濯物を乾燥する乾燥行程を有し、制御手段は、乾燥行程においては、保持装置が、ロック装置のロック保持状態を解除ないように構成したものであり、乾燥行程では、回転ドラム内に熱風を供給しており、回転ドラムの温度が高くなっているため、乾燥行程でロック装置のロック保持状態を解除できないように構成することで、不用意に蓋体を開けて高温の回転ドラムや蓋体の裏側に触れるのを防止することができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0018】
(実施例1)
図2および図3に示すように、第1のモータ15は、回転ドラム1を低速N1(たとえば、53rpm)で回転させるものであり、第2のモータ16は、回転ドラム1を高速N2(たとえば、1000rpm)で回転させる。これら第1のモータ15および第2のモータ16は、インダクションモータで構成し、それぞれベルト17、18を介して従動プーリー19に連結している。
【0019】
従動プーリー19は、2種の減速比を有しており、第1のモータ15をベルト17を介して減速比が大きい従動プーリー19aと連結し、第2のモータ16をベルト18を介して減速比が小さい従動プーリー19bと連結し、回転ドラム1の回転中心に一端を固定した回転軸4の他端に固定している。
【0020】
送風ファン20は、温風ヒータ21とともに温風供給手段22を構成するもので、ファンモータ23により駆動され、一端を熱交換器24を通して回転ドラム1に連通し、他端を送風ダクト25を通して回転ドラム1に連通している。
【0021】
蓋体9は、機器本体8の開口部を開閉自在に設け、図1に示すように、フック26を蓋開閉レバー27を介して矢印A方向に移動自在に装着し、このフック21を機器本体8に設けたロック装置28に係止して蓋体9を閉状態にロックできるようにしている。
【0022】
すなわち、ロック装置28は、ばね29により上下方向に移動自在としており、蓋体9を閉じると、フック26がばね29のばね力に抗してロック装置28を下方に押しながら開口部に矢印B方向に入り、フック26の爪部26aがロック装置28より奥に入ると、ロック装置28がばね29により上方に移動し、フック26の爪部26aがロック装置28に係止されて蓋体9を閉状態にロックする。蓋体9を開くときは、蓋開閉レバー27を矢印C方向に操作するによりフック26を上方に回動させてロック装置28とのロックを外し、蓋体9を開くことができる。
【0023】
保持装置30は、運転時にロック装置28をロック状態に保持するもので、ソレノイド31と、ソレノイド31に通電することにより動作する作動体32と、作動体32を2位置に係止する係止装置(図示せず)とを備えており、ソレノイド31に通電すると作動体32を引き込むとともに、ソレノイド31の通電を遮断しても作動体32をその状態に係止する。再度、ソレノイド31に通電すると作動体32の係止を外して、作動体32を元の位置に復帰させるように構成している。
【0024】
作動体32の先端に作動片32aを設け、蓋体9を閉じた状態で、作動体32を引き込んだとき、ロック装置28に設けた保持部28aを係止し、ロック装置28がばね29のばね力で上方に移動できないようにしている。
【0025】
制御装置33は、第1のモータ15、第2のモータ16などを制御するもので、図4に示すように構成している。制御手段34は、マイクロコンピュータで構成し、双方向性サイリスタなどで構成したパワースイッチング手段35を介して、ヒータ13、第1のモータ15、第2のモータ16、温風ヒータ21、ファンモータ23、ソレノイド31、給水弁36、排水ポンプ37などを制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一連の洗濯行程を逐次制御し、洗濯行程につづいて乾燥行程を制御する。ヒータ13は、外槽3内の洗濯水を加熱し、給水弁36は外槽3内に給水し、排水ポンプ37は外槽3内の洗濯水を排水するものである。
【0026】
入力設定手段38は、使用者が必要な設定コース、動作のスタートなどを入力するもので、制御手段34に入力している。表示手段39は、入力設定手段38による設定内容、動作状態などを表示する。水位検知手段40は、外槽3内の水位を検知し、水温検知手段41は、外槽3内の水温を検知して、それぞれ制御手段34に入力している。回転数検知手段42は、第1のモータ15の回転数を検知することで回転ドラム1の回転数を検知し、制御手段34に入力している。記憶手段43は、一連の制御に必要なデータなどを記憶している。なお、44は電源スイッチ、45は商用電源である。
【0027】
入力設定手段38は、図5に示すように、「洗濯行程と乾燥行程とを運転」、「洗濯行程を運転」、「乾燥行程を運転」を設定する洗濯・乾燥設定スイッチ38aと、洗濯行程での異なる洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を有する「標準コース」、「スピーディー」コース、「毛布」コース、「ウール」コースなどを設定するコース設定スイッチ38bと、動作のスタート・一時停止を入力するスタート・一時停止スイッチ38cと、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、乾燥時間をそれぞれ個別に設定する洗い時間設定スイッチ38d、すすぎ回数設定スイッチ38e、脱水時間設定スイッチ38f、乾燥時間設定スイッチ38gとで構成している。
【0028】
表示手段39は、洗濯・乾燥設定スイッチ38aにより設定された行程と動作状態を表示する行程表示ランプ39aと、コース設定スイッチ38bにより設定されたコースを表示するコース表示ランプ39bと、洗い時間設定スイッチ38d、すすぎ回数設定スイッチ38e、脱水時間設定スイッチ38f、乾燥時間設定スイッチ38gにより個別に設定された洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、乾燥時間を表示する洗い時間表示ランプ39c、すすぎ回数表示ランプ39d、脱水時間表示ランプ39e、乾燥時間表示ランプ39fと、運転終了までの残時間を表示する残時間表示ランプ39gと、蓋体9のロック状態を表示する蓋ロック表示ランプ39hとで構成している。
【0029】
制御手段34は、洗濯行程では、洗濯開始時に回転ドラム1内の洗濯物の量を検知した後、給水弁36を御して回転ドラム1内に給水し、回転ドラム1を第1のモータ15によって低速で回転駆動して洗濯し、洗濯が終了すると、排水ポンプ37を駆動して排水し、「すすぎ」に入り、シャワーすすぎに後、「洗濯」と同様の動作を行うためすすぎと中間脱水との組み合わせを複数回行う。中間脱水では、回転ドラム1は高速で回転駆動し、洗濯物を遠心脱水する。「すすぎ」の後の「脱水」でも、中間脱水と同様に、回転ドラム1を高速で回転駆動し、洗濯物を遠心脱水するようにしている。
【0030】
また、洗濯・乾燥設定スイッチ38aにより、「洗濯行程と乾燥行程を運転」を設定すると、脱水した後、熱風供給手段22より回転ドラム1に熱風を供給し、回転ドラム1内の洗濯物を乾燥するようにしている。
【0031】
洗濯開始時に行う洗濯物の量を検知では、洗濯物が乾いた状態で、回転数検知手段42の出力を入力し、回転ドラム1を第2のモータ16で洗濯物がドラム1の内壁に張り付く回転数(たとえば、600rpm)で駆動し、第2のモータ16を遮断した後のドラム1の惰性回転数の変化(たとえば、500rpmから6秒後の回転数の変化)でドラム1内の洗濯物の量を検知するようにしている。
【0032】
中間脱水と「すすぎ」の後の「脱水」では、排水した後、回転ドラム1を洗濯時の回転数N1(53rpm)で駆動する布ほぐし行程と、洗濯時の回転数から洗濯物が回転ドラム1の内壁に張り付く回転数N3(100rpm)に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、回転数N3で回転ドラム1内の洗濯物の片寄りを判定する布アンバランス判定行程と、布アンバランス判定行程の後に洗濯物を脱水する回転数N2で駆動する脱水行程とを有しいる。
【0033】
また、制御手段34は、スタート・一時停止スイッチ38cをオンして運転を開始したとき、ソレノイド31に通電して作動体32を動作させ、ロック装置28の動きを規制してロック状態に保持し、運転中にスタート・一時停止スイッチ38cにより運転を一時停止したとき、回転ドラム1内の水位が所定水位以下で、回転ドラム1が回転停止後、ソレノイド31に通電して作動体32を動作させ、ロック装置28のロック状態を解除できるように構成している。
【0034】
上記構成において動作を説明すると、蓋体9を開いて回転ドラム1内に洗濯物を投入し、蓋体9を閉じて電源スイッチ44をオンした後、入力設定手段38のスタート・一時停止スイッチ38cをオンすると、ソレノイド25に通電され、ロック装置28の動きを規制してロック状態に保持し、蓋体9を開くことができないようにした後、運転を開始する。
【0035】
洗濯開始時に、回転ドラム1を第2のモータ16で洗濯物がドラム1の内壁に張り付く回転数(600rpm)で駆動し、第2のモータ16を遮断した後のドラム1の惰性回転数の変化でドラム1内の洗濯物の量を検知した後、給水弁36をオンして給水し、水位検知手段40により所定の水位を検知すると給水を停止し、第1のモータ15を駆動する。「洗濯」では、回転ドラム1は第1のモータ15によって低速N1で回転駆動され、回転ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下される。
【0036】
このとき、ヒータ13に通電して外槽3内の洗濯水を加熱し、水温検知手段41により外槽3内の水温を検知して、洗濯水の温度をほぼ一定の温度に制御する。「洗濯」が終了すると、排水ポンプ37が動作して外槽3内の洗濯水を排水する。その後、すすぎ行程を経由して脱水行程では、回転ドラム1は高速で回転駆動され、洗濯物は遠心脱水される。
【0037】
つぎに、ロック装置28をロック状態に保持し、蓋体9を開閉できないようにするときの動作を図6を参照しながら説明する。図6(a)は蓋体9を閉じてロック装置28により閉状態にロックされた状態を示しており、ソレノイド31に通電していないため、作動体32は引き込まれていない。この状態では、作動体32の先端に設けた作動片32aと、ロック装置28に設けた保持部28aとは係止されないため、蓋開閉レバー27を操作してフック26を上方に回動させることにより、ロック装置28とのロックを外し、蓋体9を開くことができる。
【0038】
つぎに、蓋体9を閉じて、電源スイッチ44をオンし、スタート・一時停止スイッチ38cをオンすると、ソレノイド31に通電され、作動体32は図6(b)に示すように、引き込まれる。このため、ロック装置28に設けた保持部28aは、作動体32の先端に設けた作動片32aに係止され、ロック装置28の動きを規制してロック状態に保持し、蓋開閉レバー27を操作しても蓋体9を開くことができない。このとき、蓋体9をロック状態に保持していることを表示する蓋ロック表示ランプ39hを点灯し、蓋体9のロック状態を表示する。
【0039】
この状態で、たとえば、洗濯開始時に行う洗濯物の量の検知時、「すすぎ」での中間脱水時など、回転ドラム1内の水位が所定水位以下のときに、スタート・一時停止スイッチ38cにより運転を一時停止すると、一時停止により回転ドラム1が回転を停止した後、ソレノイド31に通電して作動体32を動作させ、ロック装置28のロック状態を解除する。その結果、蓋体9を開けることができる。
【0040】
したがって、洗濯開始時に回転ドラム1内の洗濯物の量を検知するときなどで、一時停止スイッチ38cにより運転を一時停止することにより、蓋体9を開けることができ、洗濯物の追加、または取り出しをすることができる。また、中間脱水または「すすぎ」の後の「脱水」で、布ほぐし行程での布ほぐしが不十分で、布アンバランス判定行程で回転ドラム1内の洗濯物の片寄りが大きいと判定し、布アンバランス判定行程の後の脱水行程で回転ドラム1の回転数が立ち上がらない場合に、一時停止スイッチ38cにより運転を一時停止し、蓋体9を開いて洗濯物をほぐすことにより、回転数N2まで立ち上げることができる。
【0041】
(実施例2)
図4における制御手段34は、給水弁36の動作を伴う行程では、運転中にスタート・一時停止スイッチ38cにより運転を一時停止しても、保持装置30を構成するソレノイド31に通電せずに、ロック装置28のロック状態を解除できないように構成している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0042】
給水弁36の動作を伴う行程は、「洗濯」、「すすぎ」などの給水する場合、給水した後、回転ドラム1の回転によって、洗濯物に水が浸み込むため補給水する場合、シャワーすすぎなどが挙げられる。なお、シャワーすすぎは、洗濯終了後の「すすぎ」の最初に、回転ドラム1を洗濯物が回転ドラム1の内壁に張り付く回転数で駆動しながら、給水弁36を開いて洗濯物に水を注いで、すすぐものである。
【0043】
上記構成において動作を説明すると、蓋体9を開いて回転ドラム1内に洗濯物を投入し、蓋体9を閉じて電源スイッチ44をオンした後、入力設定手段38のスタート・一時停止スイッチ38cをオンすると、ソレノイド25に通電され、ロック装置28の動きを規制してロック状態に保持し、蓋体9を開くことができないようにした後、運転を開始する。
【0044】
給水弁36の動作を伴う行程では、給水弁36から回転ドラム1へはホースや洗剤入れ(図示せず)を通して給水するのが一般的であり、スタート・一時停止スイッチ38cにより運転を一時停止して給水弁36の動作を停止させ、回転ドラム1の回転を停止させたとき、洗剤入れやホース内に水が残っている場合がある。このため、回転ドラム1の回転を停止させた後に、ロック装置28のロック保持状態を解除できるようにすると、蓋体9を開けたとき、洗剤入れやホース内に残った水が飛散する。
【0045】
本実施例では、給水弁36の動作を伴う行程では、ロック装置28のロック保持状態を解除できないように構成することで、回転ドラム1の回転を停止させた後に、洗剤入れやホース内に残った水が外部へ流れ出るのを防止することができる。
【0046】
(実施例3)
図4における制御手段34は、入力設定手段38の洗濯・乾燥設定スイッチ38aにより、「洗濯行程と乾燥行程とを運転」または「乾燥行程を運転」を設定し、乾燥行程に入ったとき、スタート・一時停止スイッチ38cにより運転を一時停止しても、保持装置30を構成するソレノイド31に通電せずに、ロック装置28のロック状態を解除できないように構成している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0047】
上記構成において動作を説明すると、蓋体9を開いて回転ドラム1内に洗濯物を投入し、蓋体9を閉じて電源スイッチ44をオンした後、入力設定手段38のスタート・一時停止スイッチ38cをオンすると、ソレノイド25に通電され、ロック装置28の動きを規制してロック状態に保持し、蓋体9を開くことができないようにした後、運転を開始する。
【0048】
熱風供給手段22より回転ドラム1内に熱風を供給しており、回転ドラム1の温度が高くなっている。スタート・一時停止スイッチ38cにより運転を一時停止して回転ドラム1の回転を停止させた後に、ロック装置28のロック保持状態を解除できるようにすると、高温の回転ドラム1や蓋体9の裏側に触れるおそれがある。
【0049】
本実施例では、乾燥行程では、ロック装置28のロック保持状態を解除できないように構成することで、不用意に蓋体9を開けて、高温の回転ドラム1や蓋体9の裏側に触れるのを防止することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、洗濯物を収納し略水平方向に回転軸を有する回転ドラムと、前記回転ドラムを内部に回転自在に配設する外槽と、前記回転ドラムの開口部を開閉する蓋体と、前記蓋体を閉状態にロックするロック装置と、前記ロック装置をロック状態に保持する保持装置と、スタート・一時停止スイッチを有する入力設定手段と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知することで前記回転ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、前記外槽内の洗濯水の水位を検知する水位検知手段と、前記入力設定手段、回転数検知手段および水位検知手段等の出力を入力し前記保持装置およびモータ等を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記入力設定手段の前記スタート・一時停止スイッチにより運転を一時停止したとき、前記水位検知手段により検知した前記外槽内の水位が所定水位以下で、前記回転数検知手段により前記回転ドラムが回転停止したことを検知した後、前記保持装置が、前記ロック装置のロック状態を解除るように構成したから、外部からスタート・一時停止スイッチを操作することで、水位検知手段により検知した前記外槽内の水位が所定水位以下で、前記回転数検知手段により前記回転ドラムが回転を停止したことを検知した後、蓋体を開閉することができ、運転の途中で洗濯物の追加、または取り出しをすることができる。
【0051】
また、請求項2に記載の発明によれば、外槽内に給水する給水手段を備え、制御手段は、前記給水手段の動作を伴う行程では、保持装置が、ロック装置のロック保持状態を解除ないように構成したから、スタート・一時停止スイッチにより運転を一時停止して給水手段の動作を停止させ、回転ドラムの回転を停止させたとき、洗剤入れやホース内に残った水が外部へ流れ出るのを防止することができる。
【0052】
また、請求項3に記載の発明によれば、回転ドラム内の洗濯物を乾燥する乾燥行程を有し、制御手段は、乾燥行程においては、保持装置が、ロック装置のロック保持状態を解除ないように構成したから、不用意に蓋体を開けて高温の回転ドラムや蓋体の裏側に触れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のランドリー機器の蓋ロック装置の一部切欠した斜視図
【図2】 同蓋ロック装置を備えたランドリー機器の断面図
【図3】 同蓋ロック装置を備えたランドリー機器の一部切欠した斜視図
【図4】 同蓋ロック装置を備えたランドリー機器のブロック回路図
【図5】 同蓋ロック装置を備えたランドリー機器の操作表示部の拡大正面図
【図6】 (a)同ランドリー機器の蓋ロック装置の蓋体をロックした状態の斜視図
(b)同ランドリー機器の蓋ロック装置の蓋体をロック保持状態の斜視図
【図7】 従来の蓋ロック装置を備えたランドリー機器の断面図
【符号の説明】
1 回転ドラム
4 回転軸
9 蓋体
28 ロック装置
30 保持装置
38 入力設定手段
38c スタート・一時停止スイッチ

Claims (3)

  1. 洗濯物を収納し略水平方向に回転軸を有する回転ドラムと、前記回転ドラムを内部に回転自在に配設する外槽と、前記回転ドラムの開口部を開閉する蓋体と、前記蓋体を閉状態にロックするロック装置と、前記ロック装置をロック状態に保持する保持装置と、スタート・一時停止スイッチを有する入力設定手段と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知することで前記回転ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、前記外槽内の洗濯水の水位を検知する水位検知手段と、前記入力設定手段、回転数検知手段および水位検知手段等の出力を入力し前記保持装置およびモータ等を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記入力設定手段の前記スタート・一時停止スイッチにより運転を一時停止したとき、前記水位検知手段により検知した前記外槽内の水位が所定水位以下で、前記回転数検知手段により前記回転ドラムが回転停止したことを検知した後、前記保持装置が、前記ロック装置のロック状態を解除るように構成したランドリー機器の蓋ロック装置。
  2. 外槽内に給水する給水手段を備え、制御手段は、前記給水手段の動作を伴う行程では、保持装置が、ロック装置のロック保持状態を解除ないように構成した請求項1記載のランドリー機器の蓋ロック装置。
  3. 回転ドラム内の洗濯物を乾燥する乾燥行程を有し、制御手段は、乾燥行程においては、保持装置が、ロック装置のロック保持状態を解除ないように構成した請求項1記載のランドリー機器の蓋ロック装置。
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