JP7479802B2 - 筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、筆記具に関し、特に、筒状の軸筒と、軸筒の内側に配置される内筒と、内筒の内側に配置される回転子と、を備えた筆記具に関する。
従来より、ノック式のボールペンなどの筆記具に関し、筒状の軸筒の後端部に内筒を取り付け、内筒の後端からノック部材を挿入し、このノック部材を押圧することにより、内部の回転子が回転して、筆先の出没を切り替えるカーンノック式の筆記具が知られている。
このような筆記具に関して、例えば、特許文献1には、内筒の外周面に突起部を形成するとともに、軸筒に径止部を形成しておき、内筒を軸筒内に配置する際に突起部を径止部に係止させることにより、内筒を軸筒に固定する構成が開示されている。
特開2016-159491号公報
しかしながら、特許文献1に記載された筆記具では、使用者がリフィルを交換する際などに筆記具を分解すると、回転子が内筒や軸筒から外れてしまい、回転子を紛失してしまうという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するべくなされたおのであり、その目的は、リフィルを交換する際などに筆記具を分解しても、回転子が外れないような筆記具を提供することである。
本発明の筆記具は、筒状の軸筒と、軸筒の内側に配置される内筒と、内筒の内側に配置される回転子と、を備えた筆記具であって、内筒には、組立状態における回転子よりも先端側の位置に、軸筒内に配置された際に内方に向かって、回転子の外径よりも内方まで突出する弾性変形部が形成されている、ことを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、内筒を軸筒内に配置すると弾性変形部が内方に向かって、回転子の外径よりも内方まで突出する。これにより、リフィルを交換する際などに筆記具を分解しても、回転子が弾性変形部に当接するため、軸筒から回転子が離脱するのを防止できる。
本発明において、好ましくは、軸筒の内周面には縮径部が形成されており、弾性変形部は外周面が縮径部に当接することにより、内方に向かって突出する。
上記構成の本発明によれば、内筒を軸筒内に配置することにより弾性変形部を内方に向かって突出させることができ、組み立てが容易になるとともに、内筒の構成を複雑にすることなく回転子の離脱を防止できる。
本発明において、好ましくは、内筒は外周面に段部を有し、軸筒の内側に内筒が配置された状態で、内筒に引き抜き力が作用すると段部が縮径部に係合し、引き抜き力に抵抗する。
上記構成の本発明によれば、段部が縮径部に係合するため、軸筒に内筒を固定することができる。
本発明において、好ましくは、弾性変形部は、後方に向かって延びる片持ち梁形状である。
上記構成の本発明によれば、簡単な構成で内筒が軸筒内に配置された際に弾性変形部を内方に突出するように構成することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、軸筒に沿って設けられたクリップ部材を有し、軸筒と内筒によりクリップ部材を保持するクリップ保持部が形成される。
上記構成の本発明によれば、クリップ部材の取付作業を簡単に行うことができる。
本発明において、好ましくは、クリップ保持部は貫通孔を有し、クリップ部材の少なくとも一部が線材からなり、線材からなる部分が貫通孔内に配置されて保持されており、貫通孔は軸筒と内筒との境界面に形成されている。
上記構成の本発明によれば、クリップ部材を貫通孔により保持するため、クリップ部材が簡単に外れることを防止できるとともに、貫通孔が軸筒と内筒との境界面に配置されているため、容易にクリップ部材を貫通孔内に配置することができる。
本発明によれば、リフィルを交換する際などに、回転子が外れないような筆記具が提供される。
本発明の第1実施形態による筆記具を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による筆記具を示す正面図である。 本発明の第1実施形態による筆記具を示す側面図である。 図1に示す筆記具の軸筒を示す軸方向に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態による筆記具の後方軸筒を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による筆記具の後方軸筒を示す正面図である。 本発明の第1実施形態による筆記具の後方軸筒を示す側面図である。 本発明の第1実施形態による筆記具の後方軸筒を示し、図5CにおけるD-D断面図である。 本発明の第1実施形態による筆記具の後方軸筒を示し、図5BにおけるE-E断面図である。 本発明の第1実施形態による筆記具の後方軸筒を示す前方から見た図である。 本発明の第1実施形態による筆記具の後方軸筒を示す後方から見た図である。 図1に示す筆記具の内筒を示す斜視図である。 図1に示す筆記具の内筒を示す正面図である。 図1に示す筆記具の内筒を示す右側面図である。 図1に示す筆記具の内筒を示す左側面図である。 図1に示す筆記具の内筒を示し、図6BのE-E断面図である。 図1に示す筆記具の内筒を示し、図6CのF-F断面図である。 図1に示す筆記具の内筒を示し、図6CのG-G断面図である。 図1に示す筆記具の内筒を示し、図6CのH-H断面図である。 図1に示す筆記具のクリップ部材を示す斜視図である。 図1に示す筆記具のクリップ部材を示す正面図である。 図1に示す筆記具のクリップ部材を示す側面図である。 本発明の第1実施形態の筆記具におけるクリップ部材を内筒に取り付け、内筒を後方軸筒に取り付ける方法を説明するための斜視図(その1)である。 図8Aに対応する側面図である。 本発明の第1実施形態の筆記具におけるクリップ部材を内筒に取り付け、内筒を後方軸筒に取り付ける方法を説明するための斜視図(その2)である。 図9Aに対応する側面図である。 本発明の第1実施形態の筆記具におけるクリップ部材を内筒に取り付け、内筒を後方軸筒に取り付ける方法を説明するための斜視図(その3)である。 図10Aに対応する側面図である。 本発明の第1実施形態の筆記具におけるクリップ部材を内筒に取り付け、内筒を後方軸筒に取り付ける方法を説明するための斜視図(その4)である。 図11Aに対応する側面図である。 本発明の第1実施形態の筆記具におけるクリップ部材を取り付けた内筒を後方軸筒に取り付け、ノック部材及び回転子を取り付けた状態を示す図4に対応する断面図である。 図12AにおけるB-B断面図である。 図12BにおけるC部の拡大断面図である。 図12AにおけるD-D断面図である。
以下、本発明の第1実施形態による筆記具について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、リフィルの筆先が出没する側を筆先側、先端側又は前方といい、出没機構のノック部が延出する側を後端側又は後方という。また、筆記具の軸方向を長手方向又は軸方向という。また、筆記具の軸方向に対して垂直な方向を半径方向といい、軸に近接する方向を半径方向内側、軸から離間する方向を半径方向外側という。
図1~図3は、本発明の第1実施形態による筆記具を示し、図1は斜視図、図2は正面図、図3は側面図である。また、図4は、図1に示す筆記具の軸筒を示す軸方向に沿った断面図である。本実施形態による筆記具1は、いわゆるカーンノック式のボールペンであり、後端のノック部材16を押し込むことにより、リフィル部材4の筆先部4aが軸筒2の先端から突出した状態と、リフィル部材4の筆先部4aが軸筒2内に収容された状態とを切り替えることができる。
図1~図4に示すように、本実施形態の筆記具1は、筆記具本体7と、筆記具本体7の側部に保持されたクリップ部材8とを備える。クリップ部材8は、筆記具本体7の後方の側部に形成されたクリップ保持部18に保持されている。筆記具本体7は、円筒状の長尺な軸筒2と、軸筒2内に収容されたリフィル部材4と、軸筒2の後端部に設けられた出没機構6と、を備える。出没機構6は、内筒10と、回転子12と、スプリング部材14と、ノック部材16とを備える。
軸筒2は先端部が先細り状である円筒形状に形成されている。軸筒2は、先端側の前方軸筒2Aと、後端側の後方軸筒2Bとが接続されて形成されている。図5A~図5Gは、本発明の第1実施形態による筆記具の後方軸筒を示し、図5Aは斜視図、図5Bは正面図、図5Cは側面図、図5Dは図5CにおけるD-D断面図、図5Eは図5BにおけるE-E断面図、図5Fは前方から見た図、図5Gは後方から見た図である。図4に示すように、前方軸筒2Aの後端部の外周面には螺条2A1が形成されている。また、図5A~図5Gに示すように、後方軸筒2Bの内周面には螺条2B1が形成されている。前方軸筒2Aの後端部が後方軸筒2Bの前端側から内側には入り込み、前方軸筒2Aの螺条2A1と後方軸筒2Bの螺条2B1とが螺合することにより、前方軸筒2Aと後方軸筒2Bとが連結されて軸筒2は形成されている。前方軸筒2Aの先端部には先端開口2aが形成されている。また、後方軸筒2Bの後端には後端開口2bが形成されている。
後方軸筒2Bの後端部の内面には半径方向内側に向かって突出する一対の縮径部2cが形成されている。縮径部2cは、半径方向内側から見て矩形状に形成されており、後端部に傾斜面が形成されている。一対の縮径部2cは中心軸を挟んで対向する位置に配置されている。
また、後方軸筒2Bの後端の縁には、後述する内筒10の延出部10b1に相当する形状の切欠部2dが形成されている。切欠部2dの前端部には第1のクリップ保持部2eが形成されている。第1のクリップ保持部2eは、後方軸筒2Bの外周面に立設された基台部2e1と、基台部2e1に接続された係合部2e2とを備える。基台部2e1の半径方向外側面は平坦に形成されている。基台部2e1の後方面は半径方向外方に向かって前方に向かうように傾斜している。基台部2e1の半径方向外側面には、一方の横方向の縁から幅方向中間位置まで延びるような凹部2e3が形成されている。係合部2e2は、基台部2e1の半径方向外側面の前端部に立設されている。係合部2e2の半径方向外側面は平坦に形成されており、係合部2e2の後端部は半径方向内側に向かって前方に傾斜している。
図6A~図6Hは、図1に示す筆記具の内筒を示し、図6Aは斜視図、図6Bは正面図、図6Cは右側面図、図6Dは左側面図、図6Eは図6BのE-E断面図、図6Fは図6CのF-F断面図、図6Gは図6CのG-G断面図、図6Hは図6CのH-H断面図である。図6A~図6Hに示すように、内筒10は、円筒状の本体部10aと、本体部10aの後端側に接続された後端部10bと、本体部10aの後端側に接続された第2のクリップ保持部10cとを備える。これら、本体部10aと、後端部10bと、第2のクリップ保持部10cとは一体に成形されている。
本体部10aは略円筒状であり、本体部10aの外径は軸筒2の内径よりもわずかに小さい。本体部10aの前方側には半径方向内側に向かって凹む凹部10dが形成されており、凹部10dの周縁部は段部として形成されている。凹部10d内には、凹部10dの前方の縁に沿うように形成された基部10e1と、基部10e1から後方に向かって延びる弾性変形部10e2とが形成されている。基部10e1の内周面は本体部10aの内周面と同一の円筒面状となっており、基部10e1の外周面は本体部10aよりも小径の円筒面状になっている。弾性変形部10e2は基部10e1と同一の円筒面状であり、基部10e1の後方縁から後方に向かって延びる片持ち梁形状に形成されている。基部10e1の先端部には半径方向外方に向かって突出する凸部10e3が形成されている。基部10e1の後方及び周方向両側は貫通穴10e4により包囲されている。
また、本体部10aの後端部の内周面にはカム部10f(図6E)が形成されている。カム部10fは、回転子12のカム部12bと協働して、ノック部材16を押圧することにより、回転子12を回動させてリフィル部材4の筆先部4aが軸筒2の先端開口2aから突出した状態と、軸筒2内に収容された状態とを切り替えるための部位である。内筒10のカム部10f及び回転子12のカム部12bの構成としては、周知の構成を採用することができる。本実施形態では、内筒10のカム部10fは前方に向かって延びる凸部と、凸部の間に後方に向かって延びるように形成された凹部とを有している。
後端部10bは、円環状に形成されており、外径は軸筒2の外径と略等しくなっている。後端部10bには前後方向に貫通する円形の貫通穴が形成されている。また、後端部10bは、本体部10aの外周面に沿って前方に向かって延びる延出部10b1を備える。
第2のクリップ保持部10cは、延出部10b1の前端部に連続して設けられており、側方に向かって延びる柱体状に形成されている。第2のクリップ保持部10cの横方向(図6Bにおける左右方向)の両側面は平行に形成されている。
第2のクリップ保持部10cは、本体部10aから半径方向外方に立設された起立部10c1と、起立部10c1の半径方向外側の先端に連続して設けられた延出部10c2と、を有する。起立部10c1の前方の面は半径方向外方に向かって前方へ傾斜している。延出部10c2の起立部10c1よりも前方の部分には半径方向内側に突出する突出部10c3が形成されている。起立部10c1と突出部10c3との間、かつ、延出部10c2との接続部の前方側の角部には第1の凹部10gが形成されている。また、起立部10c1と延出部10c2との接続部の後方側の角部には第2の凹部10hが形成されている。突出部10c3の前方側の面は半径方向外方に向かって後方に傾斜している。
第1の凹部10gは、半径方向内側に向かって開放されており、横方向(図6Bの左右方向)に貫通している。第1の凹部10gは半径方向外部(底部)が半円状断面であり、半径方向内部が矩形状断面であり、全体としてU字形の断面形状になっている。第1の凹部10gは横方向の一方側の部分(図6Fの右側の部分)に比べて、他方側の部分(図6Fの他方側の部分)が拡径されて逃げ部が形成されている。第2の凹部10hは、後方に向かって開放されており、横方向に貫通している。
回転子12は、後方側の基端部12aと、前方側のカム部12bとを有する。基端部12aは円筒状に形成されており、その外径はノック部材16の内径よりも小さい。カム部12bは円筒状に形成されており、その外径は内筒10の本体部10aの内径よりもわずかに小さい。カム部12bの外面には後方に向かって延びる凸部と、凸部の間に前方に向かって延びるように形成された凹部とを有する。
ノック部材16は上方が閉鎖され、下方が開放された円筒状に形成されている。ノック部材16の外径は、内筒10の後端部10bの貫通穴の内径と略等しくなっている。また、ノック部材16の外周面の下端部には、周方向にわたって半径方向外方に突出する突部16aが形成されている。
スプリング部材14は、後方端部がリフィル部材4の先端部に当接し、先端部が軸筒2の先端部に当接している。これにより、スプリング部材14は、リフィル部材4を後方に向かって付勢している。
組み立て状態において、内筒10は、本体部10aが軸筒2の後端開口2bから挿入され軸筒2の内側に位置し、後端部10bが軸筒2の後端縁に当接するように配置されている。また、ノック部材16は、内筒10の後端部10bの貫通穴に前方から挿入され、内筒10の後方に突出しており、突部16aが内筒10の本体部10aの内側に位置している。また、回転子12は、基端部12aがノック部材16の内側に前方から挿入されており、ノック部材16の先端縁が回転子12のカム部12bの後端面に当接している。また、回転子12のカム部12bの先端面がリフィル部材4に当接している。これにより、回転子12及びノック部材16はリフィル部材4を介して後方に向かって付勢されている。
このような状態でノック部材16を押し込むことにより、回転子12が回転し、内筒10のカム部10fの凹部に回転子12のカム部12bの凸部が入り込んだ状態と、内筒10のカム部10fの凸部の先端と、回転子12のカム部12bの凸部の先端とが当接した状態とが切り替わり、リフィル部材4の筆先部4aが軸筒2内に収容された状態と、軸筒2の先端から突出した状態とを切り替えることができる。
図7A~図7Cは、図1に示す筆記具のクリップ部材を示し、図7Aは斜視図、図7Bは正面図、図7Cは側面図である。なお、図7A~図7Cにおいては、クリップ部材を内筒から取り外した状態を示している。図7A~図7Cに示すように、クリップ部材8は、一本のステンレス等の金属線材が曲げ加工されて形成されている。クリップ部材8は、Uの字形に形成された先端部8Aと、Uの字形の形成された後端部8Cと、先端部8A及び後端部8Cの間の中間部8Bと、を有する。
先端部8Aは、第1の縦部8bの前方部と、第2の縦部8cの前方部と、第1の縦部8bの前端と第2の縦部8cの前端とを接続する第1の円弧状部8aと、により構成されている。第1の縦部8bは、第1の円弧状部8aの右側(図7Bの右側)の端部から後方に向かって中間部8Bまで延びている。また、第2の縦部8cは、第1の円弧状部8aの左側(図7Bの左側)の端部から後方に向かって、中間部8Bを越えて後端部8Cまで延びている。
後端部8Cは、第2の縦部8cの後端部と、第2の縦部8cの後端部から右側(図7Bの右側)に円弧状に延びる第2の円弧状部8dと、第2の円弧状部8dの右側(図7Bの右側)の端部から前方に延びる第3の縦部8eと、により構成されている。
中間部8Bは、第3の縦部8eの前端部から左側(図7Bの左側)に向かって延びる第1の端部8fと、第1の縦部8bの後端部から左側(図7Bの左側)に向かって延びる第2の端部8gとを備える。第2の端部8gの先端には、左方向に向かって前方に傾斜する屈曲部8hが形成されている。
クリップ部材8を内筒10から取り外した状態では、第1の縦部8bは、第2の縦部8cが延びる方向に対して、後方に向かって半径方向外側(図7Cの左側)に傾斜している。このため、第1の端部8fは、第2の端部8gよりも筆記具本体側に位置している。
本実施形態の筆記具を組み立てる際には、まず、クリップ部材を内筒に取り付ける。図8A~図11Aは、本発明の第1実施形態の筆記具におけるクリップ部材を内筒に取り付け、内筒を後方軸筒に取り付ける方法を説明するための斜視図である。また、図8B~11Bは、それぞれ図8A~図11Aに対応する側面図である。
図8A及び図8Bに示すように、クリップ部材8を内筒10に取り付けるには、まず、図中矢印に示すように、クリップ部材8を前方に向かって移動させて、第1の端部8fを後方から第2の凹部10h内に挿入する。
次に、図9A及び図9Bに示すように、クリップ部材8の第2の端部8gを半径方向内側に内筒10に向かって押圧する。そして、第2の端部8gを半径方向内側から第1の凹部10g内に嵌め込む。この際、屈曲部8hが第1の凹部10gの拡径された部分に位置するように嵌め込む。
次に、図10A及び図10Bに示すように、内筒10の延出部10b1が後方軸筒2Bの切欠部2d内に入り込むように、図中矢印に示すように、内筒10を前方に移動して、後方軸筒2Bの後端開口2bに挿入する。このように、内筒10の延出部10b1が後方軸筒2Bの切欠部2d内に入り込むように配置することにより、内筒10の凹部10dが、後方軸筒2Bの縮径部2cと軸方向に整列する。
この際、図11A及び図11Bに示すように、クリップ部材8の後端部8Cを後方軸筒2Bに向かって半径方向内側に押し込むと、第2のクリップ保持部10cに保持された中間部8Bを支点として回動し、クリップ部材8の先端部8Aが後方軸筒2Bから離間するように半径方向外方に移動する。そして、このような状態で内筒10を前方に挿入すると、縮径部2cの後方部が傾斜面に形成されているため、内筒10の前方縁が縮径部2cを乗り越えることができる。内筒10の第2のクリップ保持部10cの起立部10c1の前方側の傾斜面が、後方軸筒2Bの基台部2e1の後方の傾斜面と当接するまで、内筒10を挿入する。これにより、内筒10の凹部10d内に後方軸筒2Bの縮径部2cが入り込む。これにより、内筒10に後方軸筒2Bに対して後方に向かうような引抜力が作用しても、後方軸筒2Bの縮径部2cの前方縁部が、内筒10の凹部10dの前方縁の段部と当接し、内筒10が後方軸筒2Bから離脱するのを防止できる。さらに、後方軸筒2Bの縮径部2cの半径方向内面が、弾性変形部10e2に形成された凸部10e3に当接し、弾性変形部10e2が半径方向内方に向かって湾曲される。これにより、弾性変形部10e2の後端部の内縁は回転子12のカム部12bの外径よりも内方まで突出する。
また、内筒10の起立部10c1の前方側の傾斜面が、後方軸筒2Bの基台部2e1の後方の傾斜面と当接することにより、後方軸筒2Bの第1のクリップ保持部2eと、内筒10の第2のクリップ保持部10cとにより、筆記具本体7から側方に立設されたクリップ保持部18が形成される。また、内筒10の第1の凹部10gと、後方軸筒2Bの凹部2e3とが一体となって貫通穴20を形成する。この貫通穴20は、一方の基端部に比べて他方の端部が大径になっている。貫通穴20内に第2の端部8gが配置され、貫通穴20内の大径の逃げ部に屈曲部8hが配置される。これにより、クリップ部材8の第2の端部8gが貫通穴20内に保持される。このようにクリップ部材8は、第1の端部8fが、内筒10の第2の凹部10hに取り付けられ、第2の端部8gが貫通穴20に取り付けられることにより固定されている。すなわち、クリップ保持部18を構成する内筒10の第2の凹部10h及び貫通穴20が取付部として機能する。このようにして形成された貫通穴20(取付部)は、内筒10の第2のクリップ保持部10cと、後方軸筒2Bの第1のクリップ保持部2eの境界面に形成されている。
そして、内筒10を後方軸筒2Bに取り付けた後、ノック部材16を後方軸筒2Bの前方から後方軸筒2B内に挿入し、さらに、回転子12を後方軸筒2Bの前方から後方軸筒2B内に挿入する。図12A~図12Dは、本発明の第1実施形態の筆記具におけるクリップ部材を取り付けた内筒を後方軸筒に取り付け、ノック部材及び回転子を取り付けた状態を示し、図12Aは図4に対応する断面図、図12Bは図12AにおけるB-B断面図、図12Cは図12BにおけるC部の拡大断面図、図12Dは図12AにおけるD-D断面図である。図12A~図12Dに示すように、弾性変形部10e2は基部10e1から後方に向かって延びているため、弾性変形部10e2が半径方向内方に突出していても、回転子12を挿入する際に回転子12をスムーズに挿入することができる。そして、一度回転子12を、弾性変形部10e2を乗り越えて後方まで挿入すると、回転子12を前方に移動しようとしても、弾性変形部10e2の後方の縁が回転子12の外径よりの内方まで突出しているため、回転子12の前方のカム部12bの外周縁が弾性変形部10e2の後方の端面に当接する。このため、リフィル4の交換時などに筆記具1を分解しても、回転子12は、弾性変形部10e2により後方軸筒2B内に保持されている。
次に、前方軸筒2Aの先端部にスプリング部材14を配置し、スプリング部材14の内側に先端部が挿入されるように、リフィル部材4を配置した状態で、前方軸筒2Aと後方軸筒2Bとを螺合接続させる。これにより、スプリング部材14によりリフィル部材4が後方に付勢されて回転子12の前端面に当接する。そして、回転子12を介してノック部材16が後方に付勢され、ノック部材16の突部16aが内筒10の後端部10bの前方の縁に当接する。これにより、筆記具1の組み立てが完了する。
組み立て状態において、クリップ部材8の後端部8Cを筆記具本体7に向かって半径方向内側に押し込むと、第2のクリップ保持部10cに保持された中間部8Bを支点として回動し、クリップ部材8の先端部8Aが筆記具本体7から離間するように半径方向外方に移動する。このため、本実施形態の筆記具1の使用者は、片手の人差し指、中指、薬指、小指で筆記具本体7の軸筒2を把持した状態で、クリップ部材8の後端部8Cを押し込むことにより、クリップ部材8の先端部8Aを筆記具本体7から離間させて、クリップ部材8と筆記具本体7とを開くことができる。
なお、本発明において、クリップが筆記具本体に向かって回動するとは、厳密に一つの軸を中心にクリップが回転する場合のみならず、上記実施形態のようにクリップ部の中間部が支持された状態で、クリップ部材の後部を半径方向内側に押圧することにより、クリップ部材の先端部が半径方向外側に移動する場合を含むものである。
本実施形態の筆記具1によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態の筆記具1は、筒状の軸筒2と、軸筒2の内側に配置される内筒10と、内筒10の内側に配置される回転子12と、を備え、内筒10には、組立状態において回転子12よりも先端側に、軸筒2内に配置された際に内方に向かって、回転子12の外径よりも内方まで突出する弾性変形部10e2が形成されている。このような構成によれば、内筒10を軸筒2内に配置すると弾性変形部10e2が内方に向かって、回転子12の外径よりも内方まで突出する。これにより、リフィル部材4を交換する際などにおいても、回転子12が弾性変形部10e2に当接するため、軸筒2から回転子12が離脱するのを防止できる。
また、本実施形態では、軸筒2の内周面には縮径部2cが形成されており、弾性変形部10e2は外周面が縮径部2cに当接することにより、内方に向かって突出する。このような構成によれば、内筒10を軸筒2内に配置することにより弾性変形部10e2を内方に向かって突出させることができ、内筒10の構成を複雑にすることなく回転子12の離脱を防止できる。
また、本実施形態では、内筒10は外周面の凹部10dの周縁に段部を有し、軸筒2の内側に内筒10が配置された状態で、内筒10に引抜力が作用すると段部が縮径部2cに係合し、引き抜き力に抵抗する。このような構成によれば、段部が縮径部2cに係合するため、内筒10を軸筒2に固定することができる。
また、本実施形態では、弾性変形部10e2は、後方に向かって延びる片持ち梁形状である。このような構成によれば、簡単な構成で内筒が軸筒内に配置された際に弾性変形部10e2を内方に突出するように構成することができる。
また、本実施形態では、筆記具1は軸筒2に沿って設けられたクリップ部材8を有し、軸筒2と内筒10によりクリップ部材8を保持するクリップ保持部18が形成される。このような構成によれば、クリップ部材8の取付作業を簡単に行うことができる。
また、本実施形態では、クリップ保持部18は貫通穴20を有し、クリップ部材8が線材からなり、線材からなる部分が貫通穴20内に配置されて保持されており、貫通穴20は軸筒2と内筒10との境界面に形成されている。このような構成によれば、クリップ部材8を貫通穴20により保持するため、クリップ部材8が簡単に外れることを防止できるとともに、貫通穴20が軸筒2と内筒10との境界面に配置されているため、容易にクリップ部材8を貫通穴20内に配置することができる。
なお、本実施形態では、ノック式のボールペンに本発明を適用した場合について説明したが、本発明が適用できる筆記具はこれに限定されない。例えば、ノック式のシャープペンシルや、ノック機構を備えていない筆記具にも適用できる。また、キャップ式の筆記具のキャップにクリップを取り付けることも可能である。
1 筆記具
2 軸筒
2A 前方軸筒
2A1 螺条
2B 後方軸筒
2B1 螺条
2a 先端開口
2b 後端開口
2c 縮径部
2d 切欠部
2e 第1のクリップ保持部
2e1 基台部
2e2 係合部
2e3 凹部
4 リフィル部材
4a 筆先部
6 出没機構
7 筆記具本体
8 クリップ部材
8A 先端部
8B 中間部
8C 後端部
8a 第1の円弧状部
8b 第1の縦部
8c 第2の縦部
8d 第2の円弧状部
8e 第3の縦部
8f 第1の端部
8g 第2の端部
8h 屈曲部
10 内筒
10a 本体部
10b 後端部
10b1 延出部
10c 第2のクリップ保持部
10c1 起立部
10c2 延出部
10c3 突出部
10d 凹部
10e1 基部
10e2 弾性変形部
10e3 凸部
10e4 貫通穴
10f カム部
10g 第1の凹部
10h 第2の凹部
12 回転子
12a 基端部
12b カム部
14 スプリング部材
16 ノック部材
16a 突部
18 クリップ保持部
20 貫通穴

Claims (2)

  1. 筒状の軸筒と、
    前記軸筒の内側に配置される内筒と、
    前記内筒の内側に配置される回転子と、を備えた筆記具であって、
    前記内筒には、組立状態における前記回転子よりも先端側の位置に、前記軸筒内に配置された際に内方に向かって、前記回転子の外径よりも内方に突出する弾性変形部が形成されていると共に、前記軸筒の内周面には縮径部が形成されており、
    前記弾性変形部は外周面が前記縮径部に当接することにより、内方に向かって突出することを特徴とする筆記具。
  2. 筒状の軸筒と
    前記軸筒の内側に配置される内筒と、
    前記内筒の内側に配置される回転子と、を備えた筆記具であって、
    前記内筒には、組立状態における前記回転子よりも先端側の位置に、前記軸筒内に配置された際に内方に向かって、前記回転子の外径よりも内方に突出する弾性変形部が形成されていると共に、前記弾性変形部は、後方に向かって延びる片持ち梁形状である、
    ことを特徴とする筆記具。
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