JP7469044B2 - 情報処理装置、情報処理方法、および記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、および記録媒体 Download PDF

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Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、および記録媒体に関する。
物事に対する考え方や見方、また、何を大事に、大切に思っているか、重要視しているかなどといった、いわゆる「価値観」は、人によって異なるものであるが、従来、このような「価値観」を表す明確な基準は規定されておらず、他人の価値観を理解することは難しいものであった。
また、家族や小規模グループ(会社、学校、町内会など)等の特定コミュニティ内で生活しているうちに、自身の価値観が他のメンバーの価値観と自然と合ってきたり、逆にコミュニティ内の価値観と合っていない場合には何らかの問題が生じたりしていた。
特開2014-164629号公報 特開2004-326360号公報 特開2002-367049号公報
ここで、「価値観」については言及されていないが、例えば部屋の綺麗さなど整理整頓を価値観の一例として考えた場合に、例えば上記特許文献1では、撮像画像内の判定対象物の整理整頓度を判定し出力するシステムが開示されている。
また、上記特許文献2では、センサにより異常を検出すると撮像を開始し、撮像された画像を他装置に伝送、或いは表示部に出力するシステムが開示されている。また、上記特許文献3では、乳児が発する泣き声が所定値以上である場合、スピーカで監視者に通知するシステムが開示されている。
しかしながら、上述した先行技術では、予め定められた条件をベースに表示又は通知などを行うのみで、各個人の価値観(条件、事象)は取り扱っておらず、またその条件をどのように作成しているかは言及されていない。
また、価値観の相違等が問題となるのは、家族や小規模グループ(会社、学校、町内会など)等の特定コミュニティ内における場合が高く、近年の社会全体から収集したビッグデータの解析よりも、家族など小集団のコミュニティに注目して、そのデータを収集し、個人やコミュニティの価値観を解析することが重要となる。
そこで、本開示では、特定コミュニティの価値観を自動推定することが可能な情報処理装置、情報処理方法、および記録媒体を提案する。
本開示によれば、特定コミュニティに属するメンバーをセンシングすることにより得られたセンサデータを取得し、前記取得されたセンサデータに基づき、前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観を自動推定する、制御を行う制御部を備え、前記センサデータは、少なくともカメラで撮像された画像であり、前記制御部は、前記センサデータに基づき、前記メンバーの、食、家事および育児のうちの少なくとも何れかに係る予め定義されている行動を観測することにより、前記メンバーによる、前記食、前記家事および前記育児のうち少なくとも何れかに係る行動に対する指標である前記価値観を前記自動推定し、前記特定コミュニティに属する特定のメンバーの価値観と、基準となる価値観との関係が一定の状況になったときに、前記特定のメンバーに通知されるように制御する、情報処理装置を提案する。
本開示によれば、プロセッサが、特定コミュニティに属するメンバーをセンシングすることにより得られたセンサデータを取得することと、前記取得されたセンサデータに基づき、前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観を自動推定することと、を含み、前記センサデータは、少なくともカメラで撮像された画像であり、前記自動推定することは、前記センサデータに基づき、前記メンバーの、食、家事および育児のうちの少なくとも何れかに係る予め定義されている行動を観測することにより、前記メンバーによる、前記食、前記家事および前記育児のうち少なくとも何れかに係る行動に対する指標である前記価値観を前記自動推定し、前記特定コミュニティに属する特定のメンバーの価値観と、基準となる価値観との関係が一定の状況になったときに、前記特定のメンバーに通知されるように制御する、情報処理方法を提案する。
本開示によれば、コンピュータを、特定コミュニティに属するメンバーをセンシングすることにより得られたセンサデータを取得し、前記取得されたセンサデータに基づき、前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観を自動推定する、制御を行う制御部として機能させ、前記センサデータは、少なくともカメラで撮像された画像であり、前記制御部は、前記センサデータに基づき、前記メンバーの、食、家事および育児のうちの少なくとも何れかに係る予め定義されている行動を観測することにより、前記メンバーによる、前記食、前記家事および前記育児のうち少なくとも何れかに係る行動に対する指標である前記価値観を前記自動推定し、前記特定コミュニティに属する特定のメンバーの価値観と、基準となる価値観との関係が一定の状況になったときに、前記特定のメンバーに通知されるように制御する、ためのプログラムが記録された、記録媒体を提案する。
以上説明したように本開示によれば、特定コミュニティの価値観を自動推定することが可能となる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態による情報処理システムの概要について説明する図である。 本実施形態によるシステムの構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施例による価値観の自動推定処理の基本フローチャートである。 第1の実施例による食のしつけに関する価値観の記録処理を示すフローチャートである。 第1の実施例による皿の片付けに関する価値観の記録処理を示すフローチャートである。 第1の実施例によるオフィスの机の片付けに関する価値観の記録処理を示すフローチャートである。 第1の実施例による部屋の片付けに関する価値観の記録処理を示すフローチャートである。 第1の実施例による赤ちゃんの泣き声に関する価値観の記録処理を示すフローチャートである。 第1の実施例によるおもちゃに関する価値観の記録処理を示すフローチャートである。 第1の実施例による総合価値観の算出処理を示すフローチャートである。 第1の実施例によるメンバー個人の総合価値観毎の値の一例を示す表である。 第2の実施例によるメンバーの総合価値観を示すレーダーチャートの一例を示す図である。 第2の実施例による価値観可視化処理の一例を示すフローチャートである。 第3の実施例による特定コミュニティ内の基準となる価値観との差異が一定以上の関係になった際の通知処理を示すフローチャートである。 第3の実施例による特定コミュニティ内の基準となる価値観と一致した際の通知処理を示すフローチャートである。 第3の実施例による特定コミュニティ内の基準となる価値観と真逆になった際の通知処理を示すフローチャートである。 第4の実施例による価値観を用いたコミュニティ/メンバーの検索処理を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態による情報処理システムの概要
2.構成例
3.各実施例
3-1.第1の実施例
3-2.第2の実施例
3-3.第3の実施例
3-4.第4の実施例
4.まとめ
<<1.本開示の一実施形態による情報処理システムの概要>>
図1は、本開示の一実施形態による情報処理システムの概要について説明する図である。本開示では、家族または小規模グループ(会社、学校、町内会など)等の特定コミュニティに着目し、特定コミュニティに属するメンバーから収集したデータに基づいて、価値観を自動推定する。本明細書において「価値観」とは、物事に対する考え方や見方、また、何を大事に、大切に思っているか、重要視しているかなどといったことである。そして、その特定コミュニティ内で基準となる価値観(例えばメンバーの価値観の平均値や、特定メンバーの価値観)を自動生成し、その基準となる価値観から外れたメンバーに対し、基準となる価値観を通知することを可能とする。
例えば、部屋の片付けや整理整頓の価値観に関し、ユーザ自身はまだそこまで散らかっていないと思っていても、両親や姉など、家族の他のメンバーの価値観では、整理整頓具合や、散らかっていると思う基準が異なる場合がある。そこで、例えば部屋に設置されたカメラ等により部屋の整理整頓具合を検出(例えば、床に落ちている物の数、床やテーブル、机の上に置かれた物の散乱具合、ゴミを検出)し、家族の各メンバーの整理整頓の価値観を自動推定する。そして、家族のあるメンバーの部屋が、家族の整理整頓の価値観から外れている場合、図1に示すように、家族の基準となる整理整頓の価値観を提示する。
図1に示す例では、ユーザが装着するAR(Augmented Reality)メガネ端末32aの透過型表示部に、通知画像321が表示されている。通知方法は図1に示す例に限定せず、例えばユーザが所有するスマートフォンや携帯電話端末、タブレット端末等に通知するようにしてもよいし、プロジェクターにより室内に通知画像を投影してもよいし、壁やテーブルに設置されたディスプレイに通知画像を表示してもよい。また、スピーカにより音声で通知するようにしてもよい。
図1に示す通知画像321は、例えばユーザが部屋に入った際に表示される。家族の基準となる整理整頓の価値観は、ユーザの部屋の撮像画像を利用して提示してもよい。すなわち、家族の価値観ではこの程度の整理整頓具合になりますといったことを、ユーザの部屋の撮像画像から生成して(若しくは綺麗だったときの部屋の撮像画像を用いて)提示する。これによりユーザは、目の前の部屋の状況と、提示された家族の価値観が反映された部屋の状況とを見比べて、直感的に、家族の価値観と自分の価値観が外れていることを把握することができる。
<<2.構成例>>
図2は、本実施形態によるシステム10の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態によるシステム10は、情報処理装置20、センサ30(またはセンサシステム)、および出力デバイス32(または出力システム)を含む。
(センサ30)
センサ30は、特定コミュニティに属するメンバー(ユーザ)に関するあらゆる情報を取得する装置/システムである。例えば、センサ30は、部屋に設置されたカメラやマイク等の環境側センサ、ユーザが所有するスマートフォンやウェアラブルデバイス等に設けられるモーションセンサ(加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ等)、生体センサ、位置センサ、カメラ、およびマイク等といったユーザ側の各種センサが含まれ得る。また、ネットワーク上からユーザの行動履歴(移動履歴、SNS、ショッピング履歴等)を取得してもよい。センサ30により、日常的に特定コミュニティに属するメンバーの行動をセンシングし、情報処理装置20に収集される。
(出力デバイス32)
出力デバイス32は、情報処理装置20により自動推定された価値観をメンバーに通知する表出装置であって、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話端末、PC、ウェアラブルデバイス(HMD、スマートアイグラス、スマートバンド等)、TV、照明装置、スピーカ、振動デバイス等の広くIoTデバイスが含まれ得る。
(情報処理装置20)
情報処理装置20は、通信部210、制御部200、および記憶部220を有する。情報処理装置20は、ネットワーク上のクラウドサーバにより構成されてもよいし、中間サーバやエッジサーバにより構成されてもよいし、ホームエージェント等の家庭に置かれる専用端末により構成されてもよいし、PCやスマートフォン等の情報処理端末により構成されてもよい。
・制御部200
制御部200は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置20内の動作全般を制御する。制御部200は、例えばCPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。また、制御部200は、使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、及び適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。
また、本実施形態による制御部200は、ユーザ管理部201、価値観推定部202、価値観比較部203、および提示部204としても機能する。
ユーザ管理部201は、ユーザを識別するための情報や、対象となる行動・モノに対する各ユーザの価値観を管理し、適宜記憶部220に格納する。価値観には様々な指標が想定されるが、本実施形態で用いる価値観の一例を下記表1に示す。なお、本実施形態では、各価値観を推定するためのセンシングする行動(必要な情報)を、予め以下のように定義しておいてもよい。
Figure 0007469044000001
価値観推定部202は、対象となる行動・モノのグループ(特定コミュニティ)内で定まる価値基準(以下、基準価値観とも称す)を自動推定(生成)し、記憶部220に蓄積する。また、価値観推定部202は、ユーザ個人の価値観も推定して管理する。グループの基準価値観は、例えばグループ内の各ユーザの価値観の平均値であってもよいし(メンバー毎に重み付けを行って算出してもよい)、特定のユーザ(例えば親等)の価値観をグループの基準価値観としてもよい。どのような情報に基づいて各価値観を推定するかは、例えば下記表2に示すように予め定義されていてもよい。すなわち、価値観推定部202は、規定の価値観を推定するため、特定のセンサデータを分析し、その分析結果に応じて、前記既定の価値観を自動推定する。
Figure 0007469044000002
価値観比較部203は、日常的にセンシングされる行動・モノの基準価値観からの各ユーザの価値観のずれや一致を検出する。グループ内の基準価値観は、上述したように価値観推定部202により自動生成されてもよいし、予め設定されていてもよい(システム側でデフォルト設定してもよいし、グループのユーザが手動で設定してもよい)。
提示部204は、グループの価値観や、価値観のずれ、一致等を、特定メンバーに通知する。具体的には、例えば提示部204は、グループの価値観や、価値観のずれ、一致等を示す画像を生成し、通信部210から出力デバイス32に送信する。
(通信部210)
通信部210は、有線または無線により、センサ30や出力デバイス32等の外部装置と接続し、データの送受信を行う。通信部210は、例えば有線/無線LAN(Local Area Network)、またはWi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、携帯通信網(LTE(Long Term Evolution)、3G(第3世代の移動体通信方式))等により外部装置と通信接続する。
(記憶部220)
記憶部220は、制御部200の処理に用いられるプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、および適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)により実現される。
以上、本実施形態によるシステム10の構成について具体的に説明した。なお、システム10の構成は図2に示す例に限定されない。例えば、情報処理装置20が複数の装置により構成されていてもよいし、センサ30または出力デバイス32と一体となっていてもよい。
<<2.各実施例>>
続いて、本実施形態による価値観自動推定の情報処理システムについて、複数の実施例を用いて具体的に説明する。
<2-1.第1の実施例>
まず、特定コミュニティの価値観の自動推定処理について、フローチャートを用いて説明する。
(2-1-1.基本フロー)
図3は、本実施例による動作処理の基本フローチャートである。図3に示すように、まず、情報処理装置20は、グループ内のメンバー毎の行動、およびモノのセンシング情報を収集し(ステップS303)、センサデータの解析を行う(ステップS306)。
次に、価値観と関係する行動、モノについてセンシングできた場合(ステップS309/Yes)、情報処理装置20は、対象となる行動、モノの価値観に関する情報を登録する(ステップS312)。
そして、情報処理装置20は、(グループの)基準価値観の算出と、個人の価値観(個人価値観)の推定を行う(ステップS315)。基準価値観の算出は、例えばグループの各メンバーの価値観の平均値を算出してもよいし、メンバー内の誰かの価値観を基準価値観としてもよい。例えば情報処理装置20は、「食べ物を大切にする」という価値観については、食事を残したか、残さなかったかという情報を記録し、予め定義されたルールに従って各メンバーの価値観を推定する。
以上、価値観推定処理の基本フローについて説明した。続いて、価値観の具体例を用いて、各価値観の記録処理について説明する。
(2-1-2.食の価値観)
価値観の一例として、「食」に関する価値観が挙げられる。具体的には、食べ物を大切にする、食事を残さない、といった「食のしつけ」が想定される。本実施例では、特定コミュニティの食事時の行動をセンシングし、各メンバーの「食」に関する価値観を自動推定することが可能である。
図4は、本実施例による食のしつけに関する価値観の記録処理を示すフローチャートである。図4に示すように、まず、情報処理装置20は、カメラ等を用いて家族の各メンバーの食事時の行動を観測し(ステップS333)、センサデータの解析を行う(ステップS336)。
次に、食事を残す/残さないといった事象を検知した場合(ステップS339/Yes)、情報処理装置20は、個人の「食のしつけ」に関する情報として、日時と共に、食事を残したか否かに関する行動を記録する(ステップS342)。このように食事を残した/残さなかった回数を記録し、「食」の価値観として推定し得る。
(2-1-3.家事の価値観)
また、家事に関する価値観として、例えば「食後は家族皆で皿を片付ける」ということが想定される。本実施例では、特定コミュニティの食後の行動をセンシングし、各メンバーの「家事を手伝う」に関する価値観を自動推定することが可能である。
図5は、本実施例による皿の片付けに関する価値観の記録処理を示すフローチャートである。図5に示すように、まず、情報処理装置20は、カメラ等を用いて食事時の行動を観測し(ステップS353)、センサデータの解析を行う(ステップS356)。
次に、食後に皿を下げる/下げないという事象を検知した場合(ステップS359/Yes)、情報処理装置20は、各メンバーが食器を下げたかどうかの行動データを記録する(ステップS362)。このように皿を下げた/下げなかった回数を記録し、「家事を手伝う」の価値観として推定し得る。
(2-1-4.部屋の美観)
また、オフィスや自室など、部屋の美観に関する価値観として、例えば、床や机に物が散乱していないこと等、整理整頓の具合(片付けの度合い)が想定される。
図6は、オフィスの机の片付けに関する価値観の記録処理を示すフローチャートである。図6に示すように、例えば情報処理装置20は、カメラ等を用いてオフィスの机に置かれた物の数を検知(撮像)し(ステップS373)、センサデータの解析(画像解析により物の数の算出等)を行う(ステップS376)。ここでは一例として「物の数」としたが、画像解析により整頓具合を検出するようにしてもよい。
次に、オフィス内の全メンバーの状況を検出できた場合(ステップS379)、情報処理装置20は、グループの平均数を基準(基準価値観)として登録し、各々のメンバーにおける机に置いてある物の数も個人の価値観算出のため記録する(ステップS382)。
このように、オフィスの机に置かれている物の数を記録し、「オフィスの美観」の価値観として推定し得る。
また、部屋の美観についても同様に記録される。図7は、部屋の片付けに関する価値観の記録処理を示すフローチャートである。図7に示すように、まず、情報処理装置20は、カメラ等を用いて部屋の床に散らかっている(落ちている)物の数と、子供が母親に怒られる発言をマイクなどで検知し(ステップS393)、センサデータの解析を行う(ステップS396)。
次に、部屋の状態に関して子供が母親に怒られた場合(ステップS399/Yes)、情報処理装置20は、床に落ちている物の数を母親の限界とみなし、グループの基準価値観として登録する(ステップS402)。本実施例では、部屋の美観に関しては、母親の限界をグループの価値基準として定義している。また、部屋の床に落ちている物の数を、個人の「部屋の美観」に関する価値観として記録しておいてもよい。
なお部屋の美観は、落ちている物の数に限定されず、例えば、物が置かれていない床面積の割合や、物の位置、整頓具合等に基づいて算出されてもよい。
(2-1-5.育児の価値観)
また、育児に関する価値観として、例えば赤ちゃんの夜泣きに母親はすぐに気付いて起きるが父親は反応が遅いといったことが一般的にある。従って、赤ちゃんの泣き声に対する母親の許容レベル(起きてあやさないといけないと思う泣き声の音量)をグループの基準価値観として定義することが考えられる。
図8は、赤ちゃんの泣き声に関する価値観の記録処理を示すフローチャートである。図8に示すように、例えば情報処理装置20は、カメラやマイク等を用いて母親が赤ん坊の泣き声で起きる時の泣き声音量レベルを検知し(ステップS413)、センサデータの解析を行う(ステップS416)。
次に、母親が赤ん坊の世話をするため起きた場合(ステップS419/Yes)、情報処理装置20は、母親が起きたときの泣き声音量レベルを基準(母親の許容レベルであって、これをグループの基準価値観とする)として登録する(ステップS422)。
(2-1-6.モノへの価値観)
また、モノへの愛情に関する価値観として、例えば子供にとって、ある特定のぬいぐるみが非常に大切であるといったことがある。本実施例では、子供がぬいぐるみなどのおもちゃで遊んでいる際の行動をセンシングし、子供のおもちゃに対する価値観を推定し得る。
図9は、おもちゃに関する価値観の記録処理を示すフローチャートである。図9に示すように、まず、情報処理装置20は、カメラやマイク等により、子供によるおもちゃの使用頻度、おもちゃに関する言動、およびおもちゃの扱い等をセンシングし(ステップS433)、センサデータを解析する(ステップS436)。具体的には、例えば、カメラ映像や、(おもちゃから発信される)BLE/RFID等の電波の接近を利用して、使用頻度(子供がそのおもちゃで遊ぶ頻度)を測定することが可能である。また、マイクにより会話を集音し、どのおもちゃが大事か、どのおもちゃで遊ぶのが楽しいか、どのおもちゃが好きであるか等に関する発言を抽出、カウントしてもよい。また、カメラ映像、マイクによる会話音声、BLE/RFID等の電波を用いて、おもちゃの扱い(丁寧に扱っているか、雑に扱っているか)を測定することも可能である。
次に、おもちゃに対する子供の執着度(愛情度など)が高い場合(ステップS439/Yes)、情報処理装置20は、当該おもちゃを、大事なおもちゃ(愛情度が高いおもちゃ)として登録する(ステップS442)。おもちゃに対する執着度を価値観として推定し、価値観の高いおもちゃを登録しておくことが可能である(子供がどのおもちゃを大事にしているかという価値観とも言える)。
(2-1-7.総合価値観)
次いで、価値観の一例として、個人/コミュニティが、どのような価値観を重要視しているかという価値観(総合価値観)も想定される。総合価値観を算出する際にベースとなる価値観(ベース価値観)は、例えば、上述した「食事を大切にする」、「家族皆で家事を手伝う」、「美観(部屋の整頓状態)」、「育児」、「モノへの愛情」等が挙げられる。これらのベース価値観に基づいて、各メンバーがどのような価値観(総合価値観の候補となる)を重要視しているかという価値観(すなわち、「総合価値観」)を推定し、例えばグループの平均を総合価値観とする。
図10は、総合価値観の算出処理を示すフローチャートである。図10に示すように、まず、情報処理装置20は、個人(グループの各メンバー)のベース価値観を推定する(ステップS453)。
次に、情報処理装置20は、個人のベース価値観の値を正規化する(ステップS456)。
次いで、情報処理装置20は、価値観の関連テーブルを参照し、対応づけられた総合価値観の重み付け値に従って、総合価値観毎の値を算出する(ステップS459)。ここで、価値観の関連テーブルの一例を下記表3に示す。下記表3に示すように、総合価値観の候補としては、例えば、「正直」、「思いやり」、「社会」、「自分らしさ」が挙げられる。
Figure 0007469044000003
次に、情報処理装置20は、最も高い値(すなわち最も重要視している価値観)を総合価値観とする(ステップS462)。ここで、図11に、上記表3に示す重み付けを参照して算出したメンバー個人の総合価値観毎の値の一例を示す。図11に示す例では、「思いやり」の価値観の値が最も高くなっているため、この価値観が、メンバーが最も重要視している価値観、すなわちメンバーの「総合価値観」となる。
<2-2.第2の実施例>
続いて、メンバーの価値観の可視化について説明する。本実施例によるシステムでは、特定コミュニティ内のメンバーの価値観を価値化することが可能である。例えば、総合価値観(メンバーが最も重要視している価値観)を図表化し、各メンバーのスマートフォン等のモバイル端末や、コミュニティ電子掲示板(スマートテレビ、ウェブ等)に表示するようにしてもよい。ここで、図12に、メンバーの総合価値観を示すレーダーチャートの一例を示す。
図12に示す画像40では、例えばコミュニティ内の複数のメンバーの総合価値観がレーダーチャートを用いて示され、ユーザは、各メンバーがどの価値観を重要視しているかを直感的に把握することが可能となる。なお価値観の可視化は、このようなレーダーチャートに限定されず、棒グラフや折れ線グラフ表示等を用いてもよい。
また、価値観に変化が生じた場合、その原因が推定できた場合には、推定される原因を併せて示すようにしてもよい。従来、多変量確率変数における観察データからの統計的因果関係の推定は、情報量規準や罰則付き最尤法またはベイズ法による推定結果をスコアとしてこれを最大化する方法と、変数間の条件付き独立性の統計的検定によって推定する方法とに大別される。その結果としての変数間の因果関係を、グラフィカルモデル(非循環モデル)として表現することは、その結果の可読性の良さからしばしば行われている。因果分析のアルゴリズムは特に限定しないが、例えば株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所により提供される因果分析アルゴリズムであるCALC(登録商標、“カルク”)を用いてもよい。CALCは、既に大規模データにおける因果関係の分析技術として商用化されている技術である。(https://www.isid.co.jp/news/release/2017/0530.html,https://www.isid.co.jp/solution/calc.html)。
(動作処理)
図13は、本実施例による価値観可視化処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、まず、情報処理装置20は、コミュニティで重要視されている価値観毎に可視化を行うための正規化処理を行う(ステップS503)。「コミュニティで重要視されている価値観」とは、上述した「食事を大切にする」、「家事を手伝う」、「部屋の美観」、「育児」、および「モノへの愛情」といった、ベース価値観を想定する。
次に、情報処理装置20は、ユーザ指定のデバイス(例えばスマートフォン等)に、価値観をチャートやグラフにより表示する(ステップS506)。
次いで、総合価値観が推定できた場合(ステップS509/Yes)、情報処理装置20は、総合価値観も表示する(ステップS512)。
そして、価値観が変化した理由が推定できた場合(ステップS515/Yes)、情報処理装置20は、価値観が変化した理由も表示する(ステップS518)。
<2-3.第3の実施例>
以上説明した各実施例では、自動推定した価値観を可視化してメンバーに通知する場合について説明したが、本開示はこれに限定されず、例えば情報処理装置20は、コミュニティ内でメンバー間の価値観が一定の関係性になった場合にメンバーへ通知することも可能である。これによりメンバーは、価値観の相違または一致等を認識することが可能となる。
(2-3-1.基準となる価値観との差異が一定以上になったとき)
メンバー間の価値観が一定の関係性になった場合の一例として、例えば、特定コミュニティ内の基準となる価値観との差異が一定以上の関係になった場合が想定される。図14は、本実施例による特定コミュニティ内の基準となる価値観との差異が一定以上の関係になった際の通知処理を示すフローチャートである。
図14に示すように、まず、情報処理装置20は、グループ内のメンバー毎の行動、およびモノのセンシング情報を収集し(ステップS523)、センサデータの解析を行う(ステップS526)。
次に、価値観と関係する行動、モノについてセンシングできた場合(ステップS529/Yes)、情報処理装置20は、対象となる行動、モノの価値観に関する情報を登録する(ステップS532)。
次いで、情報処理装置20は、(グループの)基準価値観の算出と、個人の価値観(個人価値観)の推定を行う(ステップS535)。
続いて、グループの基準価値観とメンバーの価値観との差異が一定以上である場合(すなわち、メンバーに基準価値観とのずれが生じた場合)(ステップS538/Yes)、情報処理装置20は、基準価値観との差異について、当該メンバー(ユーザ)に通知を行う(ステップS541)。基準価値観とは、上述したように、コミュニティの各メンバーの価値観の平均、若しくは、特定メンバー(母親、上司等)の価値観である。メンバーへの通知は、メンバー所有のスマートフォンやタブレット端末、PC、プロジェクター、ディスプレイ等の画面通知の他、音声、例えば聴覚AR等を用いてもよい。
このように、本実施例では、例えば会社の異動等により、部署を異動した際に、グループの価値観と異なる価値観になってしまっている新メンバーに対して通知を行うことで、価値観の相違を気付かせることが可能となる。また、例えば図1に示すように、部屋の汚さ(部屋の美観の価値観)が、家族の基準から一定以上差異が生じた場合に、ユーザに家族の基準を示す通知(通知画像321の表示)を行うようにしてもよい。
(2-3-2.基準となる価値観と一致したとき)
次に、グループの基準となる価値観とメンバーの価値観が一致したときの通知について図15を参照して説明する。図15は、本実施例による特定コミュニティ内の基準となる価値観と一致した際の通知処理を示すフローチャートである。
図15に示すように、まず、情報処理装置20は、グループ内のメンバー毎の行動、およびモノのセンシング情報を収集し(ステップS553)、センサデータの解析を行う(ステップS556)。
次に、価値観と関係する行動、モノについてセンシングできた場合(ステップS559/Yes)、情報処理装置20は、対象となる行動、モノの価値観に関する情報を登録する(ステップS562)。
次いで、情報処理装置20は、(グループの)基準価値観の算出と、個人の価値観(個人価値観)の推定を行う(ステップS565)。
次に、コミュニティ内の基準価値観とメンバーの価値観が一致した場合(ステップS568/Yes)、初めて一致した場合であれば(ステップS571/Yes)、情報処理装置20は、基準価値観と一致したことをユーザに通知する(ステップS577)。メンバーへの通知は、メンバー所有のスマートフォンやタブレット端末、PC、プロジェクター、ディスプレイ等の画面通知の他、音声、例えば聴覚AR等を用いてもよい。
一方、初めて一致した場合ではないが(ステップS571/No)、以前コミュニティ内の基準価値観と差異があると通知を行ってから一定期間経過している場合(ステップS574/Yes)、情報処理装置20は、基準価値観と一致したことをユーザに通知する(ステップS577)。
このように、本実施例では、グループの価値観と初めて一致した場合、または、差異通知を行ってから一定期間経過している場合に通知するようにすることで、頻繁に通知を行う煩わしさを回避する。
(2-3-3.基準となる価値観と真逆になったとき)
次に、基準となる価値観と真逆になったときの通知について図16を参照して説明する。図16は、特定コミュニティ内の基準となる価値観と真逆になった際の通知処理を示すフローチャートである。
図16に示すように、まず、情報処理装置20は、グループ内のメンバー毎の行動、およびモノのセンシング情報を収集し(ステップS583)、センサデータの解析を行う(ステップS586)。
次に、価値観と関係する行動、モノについてセンシングできた場合(ステップS589/Yes)、情報処理装置20は、対象となる行動、モノの価値観に関する情報を登録する(ステップS592)。
次いで、情報処理装置20は、(グループの)基準価値観の算出と、個人の価値観(個人価値観)の推定を行う(ステップS595)。
続いて、コミュニティ内の基準価値観とメンバーの価値観が真逆になった場合(ステップS598/Yes)、情報処理装置20は、基準価値観と真逆になったことを当該メンバー(ユーザ)に通知する(ステップS601)。基準価値観と真逆になった場合とは、例えば「食事を残してはいけない」という価値観に対して「食事を残してもよい」という価値観になっている場合や、「部屋の美観」に関し「部屋を汚したままにしてもよい」という価値観になっている場合等が想定される。いずれも、グループの基準となる価値観に対してほぼ正反対の価値観になっている場合を想定する。なお、ここでは「真逆」と称したが、本実施例は、概ね逆の価値観になっている場合を含む。
なおメンバーへの通知は、メンバー所有のスマートフォンやタブレット端末、PC、プロジェクター、ディスプレイ等の画面通知の他、音声、例えば聴覚AR等を用いてもよい。
<2-4.第4の実施例>
以上説明したように各コミュニティにおける価値観が明らかになってくると、価値観に基づいて、条件に合う別コミュニティのメンバーを検索することが可能となる。また、コミュニティの価値観を用いて、他のコミュニティとの比較も可能となる。
図17は、本実施例による価値観を用いたコミュニティ/メンバーの検索処理を示すフローチャートである。
図17に示すように、まず、情報処理装置20は、検索対象となるコミュニティ候補の一覧、またはSNS上のユーザと対比したメンバー候補の一覧を取得する(ステップS623)。すなわち、情報処理装置20は、一例として検索者(特定コミュニティのあるメンバー)が参加するSNS(Social Networking Service)などにおいて検索者と繋がる他ユーザをメンバー候補一覧として取得するようにしてもよい。
次に、情報処理装置20は、価値観の指定と、検索条件の入力を受け付ける(ステップS626)。価値観の指定は、例えば「食べ物を大切にする」、「家事を手伝う」、「部屋の美観(整理整頓)」、または「育児」等の指定が想定される。また、検索条件としては、「同一(の価値観)(または類似)」、「真逆(の価値観)」等や、検索対象「コミュニティ/メンバー(個人)」を入力することが可能である。
次いで、情報処理装置20は、コミュニティ検索の場合は(ステップS629/コミュニティ)、コミュニティ候補の検索を行い(ステップS632)、メンバー検索の場合は(ステップS629/メンバー)、メンバー候補の検索を行う(ステップS635)。
次に、同一価値観が存在し、同一価値観を表示する条件が設定されている場合(ステップS638/Yes)、情報処理装置20は、同一価値観にマッチする対象を表示する(ステップS641)。すなわち、情報処理装置20は、検索者により検索条件として「同一」が設定されている場合、検索者と同一の価値観のコミュニティ/メンバーを検索結果として出力する。
一方、真逆価値観が存在し、真逆価値観を表示する条件が設定されている場合(ステップS644/Yes)、情報処理装置20は、真逆価値観にマッチする対象を表示する(ステップS647)。すなわち、情報処理装置20は、検索者により検索条件として「真逆」が設定されている場合、検索者と真逆の価値観のコミュニティ/メンバーを検索結果として出力する。
このように、本実施例では、ユーザが、自分と同じ(または似たような)価値観の人や別コミュニティを探したり、反対の価値観の人や別コミュニティを探したりすることが可能となる。
なお、上述した動作処理では、検索画面を用いた検索機能実行を想定したが、検索機能の応用として、価値観フィルタが考えられる。例えばソーシャルネットワークなどにおいて価値観フィルタを設定しておくことで、例えばそのソーシャルネットワーク上で繋がるユーザのうち、価値観が同じ人(または真逆の人)だけの発言をフィルタ可能となる。またはソーシャルネットワークの人と人の繋がりにおいて、同一価値観を持つ他のユーザと改めて繋がった場合、または既に繋がっているユーザの価値観が変化して一致した場合、ユーザに、「価値観が同じ人が1人現れました」等の通知を行うことも可能である。
<<3.まとめ>>
上述したように、本開示の実施形態による情報処理システムでは、特定コミュニティの価値観を自動推定することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本技術はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した情報処理装置20に内蔵されるCPU、ROM、およびRAM等のハードウェアに、情報処理装置20の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶させたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も提供される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
特定コミュニティに属するメンバーをセンシングすることにより得られたセンサデータを取得し、
前記取得されたセンサデータに基づき、前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観を自動推定する、
制御を行う制御部を備える、
情報処理装置。
(2)
前記制御部は、
既定の価値観を推定するため、特定のセンサデータを分析し、
前記分析の結果に応じて、前記既定の価値観を自動推定する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、
前記取得されたセンサデータに基づき、前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観として、複数の価値観のうちいずれの価値観を重視しているかを示す総合価値観を自動推定する、前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、
前記特定コミュニティに属するメンバー単位で、メンバーの価値観を表すグラフを生成可能である、前記(1)~(3)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(5)
前記制御部は、
前記特定コミュニティに属するメンバー間の価値観の関係が一定の状況になったときに、特定のメンバーに通知されるように制御する、前記(1)~(4)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、
前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観に基づき生成された基準となる価値観に対して、一定以上の差異がある価値観を有する特定のメンバーに対して、通知する、前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記制御部は、
前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観に基づき生成された基準となる価値観と、価値観が略一致した特定のメンバーに対して、通知する、前記(5)に記載の情報処理装置。
(8)
前記制御部は、
前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観に基づき生成された基準となる価値観と、価値観が略逆になった特定のメンバーに対して、通知する、前記(5)に記載の情報処理装置。
(9)
前記制御部は、
前記特定のメンバーに対して、前記基準となる価値観の提示を含む通知を行う、前記(6)~(8)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(10)
前記制御部は、
前記特定コミュニティとは異なるコミュニティに属するメンバーを、価値観に基づき検索可能である、前記(1)~(9)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(11)
前記制御部は、
前記特定コミュニティに属する特定メンバーが参加しているソーシャルメディアに登録されるメンバーから、前記特定メンバーの価値観に類似する価値観を有するメンバーを検索し、前記特定メンバーに通知可能である、前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
プロセッサが、
特定コミュニティに属するメンバーをセンシングすることにより得られたセンサデータを取得することと、
前記取得されたセンサデータに基づき、前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観を自動推定することと、
を含む、情報処理方法。
(13)
コンピュータを、
特定コミュニティに属するメンバーをセンシングすることにより得られたセンサデータを取得し、
前記取得されたセンサデータに基づき、前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観を自動推定する、
制御を行う制御部として機能させるためのプログラムが記録された、記録媒体。
10 システム
20 情報処理装置
30 センサ
32 出力デバイス
200 制御部
201 ユーザ管理部
202 価値観推定部
203 価値観比較部
204 提示部
210 通信部
220 記憶部
321 通知画像

Claims (11)

  1. 特定コミュニティに属するメンバーをセンシングすることにより得られたセンサデータを取得し、
    前記取得されたセンサデータに基づき、前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観を自動推定する、
    制御を行う制御部を備え、
    前記センサデータは、少なくともカメラで撮像された画像であり、
    前記制御部は、
    前記センサデータに基づき、前記メンバーの、食、家事および育児のうちの少なくとも何れかに係る予め定義されている行動を観測することにより、前記メンバーによる、前記食、前記家事および前記育児のうち少なくとも何れかに係る行動に対する指標である前記価値観を前記自動推定し、
    前記特定コミュニティに属する特定のメンバーの価値観と、基準となる価値観との関係が一定の状況になったときに、前記特定のメンバーに通知されるように制御する、
    情報処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記取得されたセンサデータに基づき推定された、前記食、前記家事および前記育児のうち少なくとも何れかの複数の価値観のそれぞれに関連付けられた複数の総合価値観の候補の値を、前記総合価値観の候補ごとに加算することで得られる値が最も高い前記総合価値観の候補を、前記特定コミュニティに属するメンバーが最も重要視している価値観である総合価値観として推定する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記特定コミュニティに属するメンバー単位で、メンバーの価値観を表すグラフを生成可能である、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、
    前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観に基づき生成された基準となる価値観に対して、一定以上の差異がある価値観を有する特定のメンバーに対して、通知する、請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、
    前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観に基づき生成された基準となる価値観と、価値観が略一致した特定のメンバーに対して、通知する、請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、
    前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観に基づき生成された基準となる価値観と、価値観が略逆になった特定のメンバーに対して、通知する、請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御部は、
    前記特定のメンバーに対して、前記基準となる価値観の提示を含む通知を行う、請求項に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、
    前記特定コミュニティとは異なるコミュニティに属するメンバーを、価値観に基づき検索可能である、請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部は、
    前記特定コミュニティに属する特定メンバーが参加しているソーシャルメディアに登録されるメンバーから、前記特定メンバーの価値観に類似する価値観を有するメンバーを検索し、前記特定メンバーに通知可能である、請求項に記載の情報処理装置。
  10. プロセッサが、
    特定コミュニティに属するメンバーをセンシングすることにより得られたセンサデータを取得することと、
    前記取得されたセンサデータに基づき、前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観を自動推定することと、
    を含み、
    前記センサデータは、少なくともカメラで撮像された画像であり、
    前記自動推定することは、
    前記センサデータに基づき、前記メンバーの、食、家事および育児のうちの少なくとも何れかに係る予め定義されている行動を観測することにより、前記メンバーによる、前記食、前記家事および前記育児のうち少なくとも何れかに係る行動に対する指標である前記価値観を前記自動推定し、
    前記特定コミュニティに属する特定のメンバーの価値観と、基準となる価値観との関係が一定の状況になったときに、前記特定のメンバーに通知されるように制御する、
    情報処理方法。
  11. コンピュータを、
    特定コミュニティに属するメンバーをセンシングすることにより得られたセンサデータを取得し、
    前記取得されたセンサデータに基づき、前記特定コミュニティに属するメンバーの価値観を自動推定する、
    制御を行う制御部として機能させ、
    前記センサデータは、少なくともカメラで撮像された画像であり、
    前記制御部は、
    前記センサデータに基づき、前記メンバーの、食、家事および育児のうちの少なくとも何れかに係る予め定義されている行動を観測することにより、前記メンバーによる、前記食、前記家事および前記育児のうち少なくとも何れかに係る行動に対する指標である前記価値観を前記自動推定し、
    前記特定コミュニティに属する特定のメンバーの価値観と、基準となる価値観との関係が一定の状況になったときに、前記特定のメンバーに通知されるように制御する、
    ためのプログラムが記録された、記録媒体。
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