JP2020042397A - 評価システムおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
ところが、熱中症やヒートショックによる健康被害の起こりやすさは、個々の居住人物により個人差があり、単に温度や湿度を基にするだけでは、不十分である。
本発明の目的は、個々の居住人物に対し、熱中症やヒートショックによる健康被害の起こりやすさを、より的確に判断できる評価システム等を提供することを目的とする。
また、表に、環境情報および特性情報の少なくとも一方に該当する数値がない場合は、近接する数値における指数から補間して指数を求めるようにすることができる。この場合、環境情報および特性情報の少なくとも一方に該当する数値がない場合でも、指数を求めることができる。
さらに、特性情報は、予め定められた方法で数値化して指数を求めるようにすることができる。この場合、指数を求めるのに特性情報を組み込むことが、より容易になる。
また、警告手段は、居住人物に対し冷房器具または暖房器具の運転の必要性の有無をさらに通知するようにすることができる。この場合、熱中症やヒートショックによる健康被害のおそれを回避することができる。また、このおそれがなくなったときは、これを通知することができる。
さらに、居住人物の存在する位置を取得する位置取得手段をさらに有し、警告手段は、位置に応じて警告を行なうか否かを決定するようにすることができる。この場合、熱中症やヒートショックによる健康被害のおそれがある位置に居住人物の存在する場合に、警告を行ない、存在しない場合には、警告を行なわないようにすることができる。
そして、警告手段は、位置に応じて冷房器具または暖房器具を指定するようにすることができる。この場合、居住人物の存在する位置に応じた冷房器具または暖房器具を運転することができる。
そして、ロボットは、人感センサを有し、人感センサにて居住人物を検知したときに、熱中症またはヒートショックによる健康被害に関する警告を行なうようにすることができる。この場合、居住人物がロボットの周囲に存在し、警告を伝えられる状態のときに、警告を行なうことができる。
図1は、本実施の形態における評価システム1の構成例を示す図である。
図示するように本実施の形態の評価システム1は、測定装置10と、携帯端末20と、管理サーバ40とが、ネットワーク70、ネットワーク80、アクセスポイント90を介して接続されることにより構成されている。
なお、図1では、測定装置10および携帯端末20は、それぞれ1つずつしか示していないが、個数はいくつでもよい。
また、住居は、人が居住できる建築物である。例えば、一戸建て住宅や、マンション・アパートなどの集合住宅などである。この場合、常設であるか、仮設であるかは問わない。
さらに、測定装置10、携帯端末20および管理サーバ40は、外部との通信を行なうための通信インタフェース(以下、「通信I/F」と表記する)と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構と、入力ボタン、タッチパネル、キーボード等の入力機構とを備える。
無線通信回線の種類としては、携帯電話回線、PHS(Personal Handy-phone System)回線、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、UWB(Ultra Wideband)等の各回線が使用可能である。
図2は、評価システム1の概略動作の例について示した図である。
まず、測定装置10が、予め定められた住居において、温度や湿度等の環境情報を測定する(1A)。
次に、測定装置10は、アクセスポイント90、ネットワーク70およびネットワーク80を介して、管理サーバ40に対し、測定した環境情報を送信する(1B)。
また、管理サーバ40は、HDD等から、住居に居住する人物である居住人物の特性に関する情報を取得する(1D)。この居住人物の特性に関する情報は、詳しくは後述するが、年齢、性別、病歴、検診結果などである。なお以後、居住人物の特性に関する情報を、「特性情報」ということがある。特性情報は、原則として、予め提供され、管理サーバ40にて記憶される。
そして、この指数を基に、熱中症やヒートショックによる健康被害のおそれが高い場合、居住人物に対し、警告を行なう(1F)。これは、測定装置10に、警告情報を送信することで行なわれ、測定装置10において、音声等で警告を行なう。一方、管理サーバ40は、予め定められた非居住者に対し、居住人物に熱中症やヒートショックによる健康被害が起こるおそれがある旨の通知を行なう(1G)。詳しくは後述するが、非居住者は、例えば、居住人物の親族であり、居住人物の子、親などである。
[第1の実施形態]
次に、本実施の形態の評価システム1の詳細な機能構成および動作について説明する。
ここでは、まず評価システム1の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、測定装置10から環境情報が送られる。そして、管理サーバ40が、熱中症やヒートショックによる健康被害の起こりやすさを表す指数を算出し、さらに、指数を基に警告や通知を行なう場合について説明を行なう。
なお、ここでは、評価システム1が有する種々の機能のうち本実施の形態に関係するものを選択して図示している。
評価システム1において、測定装置10は、住居の環境情報を測定する環境測定部11と、空気質の測定結果を表示する表示部12と、居住人物に対し通知を行なう通知部13と、管理サーバ40と情報の送受信を行なう送受信部14とを有する。
環境測定部11は、予め定められた時間間隔毎に測定を行なう。この時間間隔は、例えば、10分毎である。また、環境測定部11は、予め定められた時間間隔毎に測定する方法ではなく、予め定められた時間間隔毎に温度および湿度を取得する方法でもよい。つまり、温度および湿度の測定は、常時行い、温度および湿度の情報を、例えば、10分毎に取得する。なお、時間間隔は、必ずしも等間隔である必要はなく、例えば、昼の時間帯は、時間間隔を短くし、夜の時間帯は、時間間隔を長くするような方法でもよい。
環境情報取得部411は、予め定められた住居における環境の情報である環境情報を取得する。環境情報は、測定装置10が、温度および湿度等を送信する毎に蓄積されていく。
また、特性情報取得部412は、住居に居住する人物である居住人物の特性に関する特性情報を取得する。「特性情報」は、予め測定等を行なって登録しておく情報であり、心拍数計、血圧計など居住人物に装着したセンサや計器等でセンシングできる情報ではない。具体的には、居住人物の年齢、性別、病歴、検診結果、喫煙の有無などである。つまり、センシングにより取得できる情報は、少数であり、これから把握できる居住人物の特性は限度がある。対して、本実施の形態の特性情報は、種々の面から居住人物の特性を表し、居住人物の特性を、多岐に渡り把握できるものとなる。
この指数は、環境情報および特性情報をパラメータ化し、このパラメータを予め用意された演算式に代入することで求めることができる。また、詳しくは後述するが、環境情報および特性情報と指数とを関連付けたLUT(Lookup table)を利用して求めることができる。この演算式やLUTは、例えば、熱中症に対する指数を求めるものと、ヒートショックによる健康被害に対する指数を求めるものの2種類を用意し、求めることができる。ただし、1つにまとめ、1種類とすることもできる。
また、警告部44は、指数に応じて、居住人物以外の予め定められた人物である非居住者に通知を行なう。警告部44は、例えば、居住人物に熱中症やヒートショックによる健康被害が起こりやすいと判断した場合、その旨の通知を、携帯端末20を介して行なう。非居住者は、居住人物に関係のある人物であり、予め登録され、記憶部42に記憶されている。非居住者は、例えば、居住人物の親族であり、居住人物の子、親などである。ただし、これに限られるものではなく、例えば、警備会社などであってもよい。
本実施形態では、まず、管理サーバ40の特性情報取得部412が、特性情報を予め取得する(ステップ101)。特性情報は、記憶部42に記憶される(ステップ102)。
そして、測定装置10の環境測定部11が、環境情報として、温度および湿度の測定を行なう(ステップ103)。そして、その結果を表示部12で表示する(ステップ104)。
そして、送信する時刻になっていない場合(ステップ105でNo)、ステップ103に戻る。
対して、送信する時刻になった場合(ステップ105でYes)、送受信部14が、温度および湿度を環境情報として管理サーバ40に対し送信する(ステップ106)。また、このとき送受信部14は、測定を行なった日時の情報や測定装置10の固有IDの情報をともに送信する。
図示する測定装置10は、環境測定部11に対応する検出部110と、表示部12に対応するディスプレイ120と、通知部13に対応するスピーカ130と、送受信部14に対応する通信アンテナ140とを備える。ここでは、温度および湿度の測定結果が、ディスプレイ120に表示された例を示している。この測定装置10では、測定結果をディスプレイ120に表示することで、通常の温度計、湿度計としても使用できるようになっている。即ち、居住人物が、ディスプレイ120を見ることで、現在の温度および湿度をリアルタイムに把握することができる。
なお、表示部12で測定結果を表示する機能は、必ずしも必要ではない。つまり、温度や湿度の測定は行なうが、測定結果を表示する必要は必ずしもない。なおこの場合、表示部12は、不要となり、なくてもよい。
このうち、図6(a)は、測定装置10の固有ID(図では、測定器IDとして記載)、居住人物の特性情報、非居住者の連絡先について、関連付けを行なったリストである。ここでは、特性情報が、年齢、性別、病歴、検診結果、喫煙の有無である場合について示している。病歴は、現在または過去において治療を行った病気や手術である。また、検診結果は、健康診断において、再検査が必要な項目が存在した場合に、この項目が記載される。
また、非居住者の連絡先は、メールアドレスの場合について示している。
また、図6(b)は、1つの測定装置10が測定した温度および湿度からなる環境情報と、測定を行なった日時である測定日時とを関連付けたリストである。ここでは、測定装置10は、温度および湿度を10分毎に送信したことを示している。このデータは、測定器ID毎に時系列的にまとめられ、記憶部42に順次記憶され、蓄積していく。ただし、一定期間経過後は、消去するようにしてもよい。例えば、測定から1ケ月経過後は、そのデータを順次消去するようにしてもよい。
図7および図8(a)〜(b)は、指数を求める方法を示した図である。
このうち、図7は、環境情報および特性情報と指数とを関連付けたLUT(Lookup table)の例を示している。このLUTは、温度、湿度、特性情報の3つのパラメータから、指数を求めるものである。このLUTでは、それぞれのパラメータについて、所定の区切りを設ける。この場合、温度については、−10℃以上40℃以下の範囲で、5度毎に区切られ、湿度については、0%以上100%以下の範囲で、10%毎に区切られる。また、特性情報は、予め定められた方法で数値化する。ここでは、特性情報に対応するスコアを考える。スコアは、0ポイント以上100ポイント以下の値が設定される。このスコアは、特性情報を数値化し、合計したものである。例えば、1つの病歴がある毎に10ポイントを加算する。また、検診結果で再検査が必要な項目が1つある毎に10ポイントを加算する。さらに、喫煙する居住人物については、10ポイントを加算する。なお、加算の結果、合計が100ポイントを超える場合は、100ポイントのままとする。そして、LUTでは、このスコアについて、0ポイント以上100ポイント以下の範囲で、10ポイント毎に区切られる。
格子点は、上述したように、等間隔に区切られて設定されるが、この格子点に合致しない指数を求めたい場合がある。温度を、−10℃以上40℃以下の範囲で、5度毎に設定する場合、25℃や30℃に対応する格子点はあるが、例えば、28℃に対応する格子点はない。よって、この場合、補間を行ない指数を求める。
図中、点Sは、上記仮想空間中における指数を求めたい位置を表す。また、K1〜K8は、点Sの周囲における8個の格子点を表している。そして、演算部43は、格子点K1〜K8における指数を基に、点Sにおける指数を補間して求める。
具体的には、例えば、仮想空間中で、点Sと格子点K1〜K8とのそれぞれのユークリッド距離を求める。そして、それぞれのユークリッド距離に応じて、格子点K1〜K8における指数を用いて、加重平均を求める。この場合、加重平均を行なうのに使用する重みは、ユークリッド距離が近いほど大きくなり、遠いほど小さくなる。
このように本実施の形態では、演算部43は、環境情報および特性情報と指数とを関連付けた表を基に指数を求める。そして、表に、環境情報および特性情報の少なくとも一方に該当する数値がない場合は、近接する数値における指数から補間して指数を求める。
その結果、可能性が高くない場合(ステップ110でNo)、ステップ103に戻る。
対して、可能性が高い場合(ステップ110でYes)、警告部44は、居住人物に対し警告を行なう(ステップ111)。
具体的には、測定装置10の通知部13を通じ、音声により警告を行なう。また、このとき、警告部44は、居住人物に対し冷房器具または暖房器具の運転の必要性を通知してもよい。さらに、冷房器具や暖房器具の運転の結果、熱中症やヒートショックによる健康被害が起こり得る可能性が低くなったときは、運転の必要がない旨を通知するようにしてもよい。つまり警告部44は、冷房器具または暖房器具の運転の必要性の有無を通知する。また、測定装置10のみならず、例えば、居住人物が所有する携帯端末に対し、プッシュ通知などの方法で、警告を行なってもよい。またこのとき上述した場合と同様に、冷房器具または暖房器具の運転の必要性をプッシュ通知してもよい。
図9は、非居住者に通知を行なった結果を示す図である。
図では、非居住者が所持する携帯端末20に、電子メールで上記通知が届いた場合を示している。この場合、携帯端末20のディスプレイ210に、件名211が、「熱中症情報」の電子メールが届いたことを示している。そして、本文212として、「〇〇〇様の母親の△△△様に熱中症が起こる可能性があります。△△△様にご連絡をお願いします。」の文面が表示される。これにより、予め定められた非居住者に対して、居住人物に熱中症やヒートショックによる健康被害が起こり得ることを通知することができる。
なお、この通知は、電子メールよる通知に限られるものではなく、例えば、携帯端末20で動作する専用アプリにより通知を行なってもよい。
次に、評価システム1の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態の構成に加え、居住人物の位置を検出し、管理サーバ40が、この位置に応じた処理を行なう場合について説明を行なう。
図10に示す評価システム1は、図3に示す評価システム1と比較して、測定装置10に、撮影部15が加わる点が異なる。また、管理サーバ40の送受信部41に、位置取得部45が加わる点が異なる。なお、他の箇所は、図3に示す評価システム1と同様である。
撮影部15は、撮影対象の像を収束する光学系と、光学系により収束された像を検出するイメージセンサとを備える。
光学系は、単一のレンズまたは複数のレンズを組み合わせて構成される。例えば、2つの半球レンズを使用し、その球面側を向かい合わせに組み合わせたツインレンズが用いられる。レンズの組み合わせおよびレンズ表面に施されたコーティング等により、各種の不要な収差は適切に除去されている。イメージセンサは、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を配列して構成される。
ステップ201〜ステップ204は、図4のステップ101〜ステップ104と同様であるので説明を省略する。
ステップ205以降は、撮影部15が、撮影を行ない、画像を取得する(ステップ205)。
次に、送受信部14が、環境情報を管理サーバ40に送信する時刻になったか否かを判断する(ステップ206)。そして、送信する時刻になっていない場合(ステップ206でNo)、ステップ203に戻る。
対して、送信する時刻になった場合(ステップ206でYes)、送受信部14が、温度および湿度を環境情報として管理サーバ40に対し送信する(ステップ207)。また、このとき送受信部14は、撮影した画像、測定を行なった日時の情報、および測定装置10の固有IDの情報をともに送信する。
次に、演算部43が、図7〜図8で説明したように、熱中症またはヒートショックによる健康被害の起こりやすさを表す指数を求める(ステップ210)。
そして、警告部44は、居住人物が、熱中症やヒートショックによる健康被害が起こり得る可能性が高いか否かを判断する(ステップ211)。この場合、図4のステップ110と同様に、指数について、閾値を設け、この閾値を超える場合や、下回る場合には、警告部44は、熱中症やヒートショックによる健康被害が起こり得る可能性が高いと判断する。
その結果、可能性が高くない場合(ステップ211でNo)、ステップ203に戻る。
そして、位置取得部45は、居住人物が熱中症やヒートショックによる健康被害が起こり得る場所に存在するか否かを判断する(ステップ213)。例えば、居住人物が、外出等により住居に存在しない場合、住居において熱中症やヒートショックによる健康被害は、起こらないため、位置取得部45は、居住人物が熱中症やヒートショックによる健康被害が起こり得る場所に存在しないと判断する。また、例えば、ヒートショックによる健康被害は、ほとんどが、浴室や脱衣所で起こる。よって、位置取得部45は、浴室や脱衣所に居住人物が存在する場合は、ヒートショックによる健康被害が起こり得る場所に存在すると判断するが、存在しない場合は、ヒートショックによる健康被害が起こり得る場所に存在しないと判断する。
対して、存在する場合(ステップ213でYes)、警告部44は、居住人物に対し、警告を行なう(ステップ214)。この場合、警告部44は、居住人物の存在する位置に応じて通知を行なうか否かを決定することになる。またこのとき、警告部44は、居住人物の位置に応じて冷房器具または暖房器具を指定するようにしてもよい。つまり、複数の冷房器具や複数の暖房器具が、住居内にある場合、どの器具を運転すべきかを通知する。この場合、記憶部42に予め冷房器具や暖房器具の位置を記憶しておき、例えば、居住人物が存在する位置における器具を運転する通知を行なう。
さらに、警告部44は、居住人物以外の予め定められた人物である非居住者に通知を行なう(ステップ215)。
次に、評価システム1の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、測定装置10および管理サーバ40の双方の機能を、住居に置かれたロボットを使用することで行なう。
図12に示したロボット100は、歩行等を行なうことで移動する機能を有する移動式としてもよいが、移動しない非移動式としてもよい。
ロボット100は、図5に示した測定装置10と同様の機能を有する。つまり、環境測定部11に対応する検出部110と、表示部12に対応するディスプレイ120と、通知部13に対応するスピーカ130とを備える。なお、送受信部14は、送受信部41と統合している。そして、ここでは、温度および湿度の測定結果が、ディスプレイ120に表示された例を示している。
さらに、ロボット100は、送受信部41に対応する通信アンテナ140と、記憶部42、演算部43、および警告部44に対応する制御部150とを有する。またさらに、ロボット100は、人検知部16に対応し、ロボット100の周囲における人の有無を検知する人感センサ160を有する。なおこの場合、環境情報取得手段および特性情報取得手段は、送受信部41であると捉えることができる。
ステップ301〜ステップ304は、図4のステップ101〜ステップ104と同様であるので説明を省略する。
ステップ305以降は、温度、湿度を記憶する時刻になったか否かを判断する(ステップ305)。そして、記憶する時刻になっていない場合(ステップ305でNo)、ステップ303に戻る。
対して、記憶する時刻になった場合(ステップ305でYes)、記憶部42にて、環境情報、測定を行なった日時の情報を記憶する(ステップ306)。
そして、警告部44は、居住人物が、熱中症やヒートショックによる健康被害が起こり得る可能性が高いか否かを判断する(ステップ308)。この場合、図4のステップ110と同様に、指数について、閾値を設け、この閾値を超える場合や、下回る場合には、警告部44は、熱中症やヒートショックによる健康被害が起こり得る可能性が高いと判断する。
その結果、可能性が高くない場合(ステップ308でNo)、ステップ303に戻る。
次に、人検知部16が、居住人物が、ロボット100の周囲に存在するか否かを判断する(ステップ310)。
その結果、居住人物が、存在しない場合(ステップ310でNo)、ステップ303に戻る。
一方、居住人物が、存在する場合(ステップ310でYes)、警告部44は、居住人物に対し、警告を行なう(ステップ311)。即ち、居住人物を検知し、警告を伝えられる状態であれば、警告を行なう。これは、人検知部16である人感センサ160にて居住人物を検知したときに、熱中症またはヒートショックによる健康被害に関する警告を行なう、と言うこともできる。ただし、ステップ309にあるように、非居住者には、通知を行なう。なお、上述した例では、居住人物が存在しない場合(ステップ310でNo)、ステップ303に戻っていたが、ステップ310に戻り、居住人物が来るまで待機し、居住人物が来たときに警告を行なう(ステップ311)ようにしてもよい。
警告は、ロボット100のスピーカ130を利用して、音声により警告を行なうことができる。即ち、ロボット100が、居住人物に対し、熱中症やヒートショックによる健康被害が起こる可能性がある旨を話す動作を行なう。さらに、第1の実施形態と同様に、熱中症やヒートショックによる健康被害が起こり得る可能性が低くなったときは、運転の必要がない旨を話す動作をしたり、ロボット100のみならず、居住人物が所有する携帯端末に対し、プッシュ通知などの方法で、警告を行なってもよい。
また、上述した例では、図8に例示した格子点Kは、1つのパラメータに対し、等間隔に、区切られ、設定されていたが、等間隔である必要は必ずしもない。例えば、温度について、熱中症が起こりやすい25℃以上について、区切りの間隔を小さくし、他の温度範囲は、区切りの間隔を大きくするような方法でもよい。
さらに、上述した例では、指数は、数値として求めたが、指数を、〇(熱中症やヒートショックによる健康被害を起こすおそれが少ない)、△(熱中症やヒートショックによる健康被害を起こすおそれが多少ある)、×(熱中症やヒートショックによる健康被害を起こすおそれが高い)などの記号で表してもよい。
またさらに、第3の実施形態では、ロボット100は、測定装置10および管理サーバ40の双方の機能を有していたが、管理サーバ40の機能だけを有し、測定装置10から環境情報を受け取る方式でもよい。
ここで、以上説明を行った本実施の形態における管理サーバ40が行なう処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。そして、この処理は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。即ち、管理サーバ40に設けられたコンピュータ内部の図示しないCPUが、上述した各機能を実現するプログラムを実行し、これらの各機能を実現させる。
Claims (11)
- 予め定められた住居における環境の情報である環境情報を取得する環境情報取得手段と、
前記住居に居住する人物である居住人物の特性に関する特性情報を取得する特性情報取得手段と、
前記環境情報および前記特性情報を基に、前記居住人物に対して起こりうる熱中症またはヒートショックによる健康被害の起こりやすさを表す指数を求める導出手段と、
を有する評価システム。 - 前記導出手段は、前記環境情報および前記特性情報と前記指数とを関連付けた表を基に当該指数を求めることを特徴とする請求項1に記載の評価システム。
- 前記表に、前記環境情報および前記特性情報の少なくとも一方に該当する数値がない場合は、近接する数値における指数から補間して前記指数を求めることを特徴とする請求項2に記載の評価システム。
- 前記特性情報は、予め定められた方法で数値化して前記指数を求めることを特徴とする請求項2に記載の評価システム。
- 前記指数に応じて、前記居住人物に対し警告を行なうとともに、当該居住人物以外の予め定められた人物に通知を行なう警告手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の評価システム。
- 前記警告手段は、前記居住人物に対し冷房器具または暖房器具の運転の必要性の有無をさらに通知することを特徴とする請求項5に記載の評価システム。
- 前記居住人物の存在する位置を取得する位置取得手段をさらに有し、
前記警告手段は、前記位置に応じて警告を行なうか否かを決定することを特徴とする請求項5に記載の評価システム。 - 前記警告手段は、前記位置に応じて冷房器具または暖房器具を指定することを特徴とする請求項7に記載の評価システム。
- 前記評価システムは、前記住居に置かれたロボットであることを特徴とする請求項1に記載の評価システム。
- 前記ロボットは、人感センサを有し、
前記人感センサにて前記居住人物を検知したときに、熱中症またはヒートショックによる健康被害に関する警告を行なうことを特徴とする請求項9に記載の評価システム。 - コンピュータに、
予め定められた住居における環境の情報である環境情報を取得する環境情報取得機能と、
前記住居に居住する人物である居住人物の特性に関する特性情報を取得する特性情報取得機能と、
前記環境情報および前記特性情報を基に、前記居住人物に対して起こりうる熱中症またはヒートショックによる健康被害の起こりやすさを表す指数を求める導出機能と、
を実現させるためのプログラム。
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JP2021162989A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 東京瓦斯株式会社 | ロボットコミュニケーションシステム、コミュニケーションロボット、および遠隔見守り方法 |
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